JP3027652B2 - 位相制御回路 - Google Patents

位相制御回路

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JP3027652B2
JP3027652B2 JP4156750A JP15675092A JP3027652B2 JP 3027652 B2 JP3027652 B2 JP 3027652B2 JP 4156750 A JP4156750 A JP 4156750A JP 15675092 A JP15675092 A JP 15675092A JP 3027652 B2 JP3027652 B2 JP 3027652B2
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俊行 酒井
正昭 高橋
康孝 山縣
政彦 岩切
茂 渡辺
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位相制御回路に関し、特
にフレームメモリを用いて伝送されて来たデータを受信
装置に入力する場合の位相制御を行う位相制御回路に関
するものである。
【0002】伝送されて来たデータを受ける受信装置に
おいては、伝送クロックと装置クロックの周波数が異な
っているときにはフレームメモリを用いてデータの乗り
換えが行われるが、この場合にフレームメモリからデー
タを安定した形で読み出すため両クロックの位相が重な
らないようにする位相制御回路が必要となる。
【0003】
【従来の技術】図7は従来の位相制御回路を示したもの
で、図中、1はFIFOメモリ、エラスティック・スト
ア、又はデュアルポートメモリ等のフレームメモリを示
し、このフレームメモリ1の入力側には遅延部11を経
由した場合の入力データか又は遅延部11を経由しない
場合の入力データを選択するセレクタ12が接続されて
おり、このセレクタ12は、入力データから抽出した伝
送クロックと受信装置で生成されるフレームメモリ1か
らデータを読み出すための受信側クロックとの位相差を
判定する位相差判定部13での判定結果によって切替制
御されるようになっている。
【0004】このような位相制御回路では、伝送クロッ
クと受信側クロックとの位相差が閾値より大きいときに
は受信側クロックによりフレームメモリ1から安全に出
力データが得られるので、セレクタ12を下側に切り替
えて遅延部11を経由しないデータをフレームメモリ1
に書き込むが、伝送クロックと受信側クロックとの位相
差が閾値より小さいときにはフレームメモリ1から読み
出されるデータにはエラーが生じ得るので、セレクタ1
2を図示の点線で示すように上側に切り替えて遅延部1
1を経由させたデータをフレームメモリ1に書き込むこ
とにより実質的に伝送クロックと受信側クロックとの安
全な位相差を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、新同期方式と称
されるNNI(Network Node Interface)方式において
は、非同期系の網が介在することを考慮して図4及び図
5に示すようなフォーマットのSTMフレーム(図示の
例ではSTM−1フレーム)が使用されており、その各
行の最初の9バイト分の無効データであるオーバーヘッ
ド(SOH)中の第4行目において常にスタッフバイト
(3バイト分)を利用したスタッフ動作によりオーバー
ヘッド部分以外の有効データであるペイロード部分のポ
インタ先頭値を図6に示すように変動させている。
【0006】即ち、図6(a) に示す如く、第4行のペイ
ロード部分のポインタ先頭値が+側にスタッフされた
ときには、同図(b) に示すようにポインタ先頭値は点
線位置から実線位置にずれて遅れ、一方、同図(c) に示
すようにポインタ先頭値が−側にスタッフされたとき
には、同図(d) に示すようにポインタ先頭値は点線位
置から実線位置にずれて進むこととなる。
【0007】従って、このSTMフレームを伝送する場
合、図7に示す従来の位相制御回路では位相の遅延制御
を遅延部11を挿入するか否かの違いだけで固定的に行
っているため、図6に示すようなスタッフ動作が起きた
ときに、遅延部11による遅延動作が行われたために却
って伝送クロックと受信側クロックとの位相差が確保で
きなくなってしまい、位相スリップが生じてデータエラ
ーが発生してしまうという問題があった。
【0008】従って、本発明は、NNI方式のSTMフ
レームの場合でも伝送クロックと受信側クロックとの最
適な位相差を確保できる位相制御回路を実現することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、上記のような問
題点を解決する本発明に係る位相制御回路を概念的に示
したもので、本発明は、伝送クロックに基づき位相差を
確保するための遅延部4を介して入力データのフレーム
メモリ1への書込を制御すると共に入力データのデー
数をカウントする書込制御部2と、該書込制御部2か
ら該カウント値を受けて一定データ量と比較することに
より該入力データのスタッフ量を検出し該スタッフ量に
対応して該フレームメモリ1から該入力データの読出を
受信側クロックに基づき制御する読出制御部3とを備え
ている。
【0010】また本発明では、遅延部4を用いる代わり
に、フレームメモリ1が1フレーム分を越える遅延量を
有していてもよい。
【0011】更に本発明では、該入力データとして、N
NI方式によるSTMフレームのオーバーヘッドを用い
ることができる。
【0012】
【作用】図1に示した本発明では、書込制御部2が伝送
クロックに基づいて入力データをフレームメモリ1に書
き込むが、このとき入力データは受信側クロックと一定
の位相差を確保するための遅延部4で一旦遅延されてか
ら書き込まれる。この遅延部4での1フレーム分を越え
る遅延量はフレームメモリ1により発生することもでき
る。
【0013】また、書込制御部2は、例えばNNI方式
のSTMフレームを入力データとしてそのデータ数をカ
ウントして読出制御部3に絶えず知らせおり、読出制
御部3ではこのカウント値を一定のデータ量と比較する
ことによりから入力データがスタッフされているか否
か、スタッフされているときにはそのスタッフ量はどの
程度かを検出し、スタッフがされているときにはそのス
タッフ量に応じて受信側クロックによりフレームメモリ
1から入力データを読み出す。
【0014】このようにして入力位相が変動した場合で
も、その入力位相に合わせて受信側位相を合わせること
ができる。
【0015】
【実施例】図2は、図1に示した本発明に係る位相制御
回路の実施例を示したもので、この実施例では、書込制
御部2は伝送クロックに基づき入力データ中のフレーム
(ここでは図4に示したSTMフレームを用いる)を検
出してSTMフレーム中のペイロード情報とフレーム第
4行目のポインタ先頭値とオーバーヘッド情報とを生
成するフレーム同期部21と、このフレーム同期部21
からのペイロード情報を受けている間はイネーブル状態
となり、ポインタ先頭値によりセットされて伝送クロ
ックをカウントしてフレームメモリ1の書込アドレスを
発生するカウンタ22と、フレーム同期部21からのオ
ーバーヘッド情報をカウントしポインタ先頭値により
セットされるカウンタ23とで構成されている。
【0016】また、読出制御部3は、フレーム同期部2
1からのポインタ先頭値によりセットされカウンタ2
3からのカウント値を閾値Th(=81)と比較して
「+3」、「0」、又は「−3」のいずれかのデコード
値を出力する比較器31と、これらのデコード値がセッ
トされたときに読出禁止用の信号を発生するカウンタ3
2と、このカウンタ32からの読出禁止信号をイネーブ
ル信号として受信側クロックをカウントしてフレームメ
モリ1の読出アドレスを発生するフレームカウンタ33
とで構成されている。
【0017】このような実施例の動作においては、まず
フレーム同期部21がSTMフレームを検出し、更に検
出したデータから有効データとしてのペイロードデータ
が入力している間、カウンタ22をイネーブル状態にし
てポインタ先頭値から書込アドレスを開始してフレー
ムメモリ1に与えることによりSTMフレーム中のペイ
ロード部が遅延部4を介して書き込まれることとなる。
【0018】一方、STMフレームのペイロード部でな
いオーバーヘッド部の期間は、図4に示したオーバーヘ
ッドの各バイトがカウンタ23でカウントされる。但
し、このカウントの開始は第4行目のポインタ先頭値
によって設定される。
【0019】このカウンタ23のカウント値は比較器3
1に送られ、ここで閾値Thと比較されるが、この閾値
Thは「81」に設定されているため、図4に示すST
Mフレームがスタッフされていないときにはオーバーヘ
ッドのカウント値は「81」となり、図6(a) の場合に
は「81」より小さくなり、同図(c) の場合には「8
1」より大きくなる。
【0020】従って、同図(a) のときには「+3」のス
タッフ指令を行うデコード値がカウンタ32に与えら
れ、同図(c) のときには「−3」のスタッフ指示を行う
デコード値がカウンタ32に与えられ、それ以外のとき
には「0」がカウンタ32に与えられる。
【0021】そこで、カウンタ32は入力したデコード
値だけロードされ、これをフレームカウンタ33のイネ
ーブル信号とするので、カウンタ33では、カウンタ3
2によって指示された値だけSTMフレーム第4行目の
スタッフバイト(3バイト)がインヒビットされること
となる。
【0022】この結果、図3に示すように、フレームメ
モリ1への書込時のポインタ先頭値がスタッフ動作に
より遅らされたときには、その分だけ読出時のポインタ
先頭値も合わせて遅らされることとなり、フレームメ
モリ1の入力側の位相と出力側の位相は常に遅延部4に
よる位相差だけ確保されていることが分かる。
【0023】尚、上記の実施例では遅延部4を設けてい
るが、この遅延部4による1フレーム分を越える遅延量
はフレームメモリ1において発生することもできる。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明に係る位相制御回路
によれば、フレームメモリへ書き込まれるNNI方式の
STMフレーム等の入力データのデータ数をカウント
し、このカウント値に基づいて該入力データのスタッフ
量を検出し該スタッフ量に対応して該フレームメモリか
らの入力データの読出制御を行うように構成したので、
入力位相が変動しても出力位相は入力位相に応じて変化
し、安全確実にデータの受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相制御回路を原理的に示したブ
ロック図である。
【図2】本発明に係る位相制御回路の実施例を示したブ
ロック図である。
【図3】本発明に係る位相制御回路によるスタッフ動作
時のポインタ値の変化を示したタイムチャート図であ
る。
【図4】NNI方式によるSTM−1フレームを示した
フォーマット図である。
【図5】NNI方式によるSTM−1フレームを時間軸
上に展開して示した図である。
【図6】NNI方式によるSTM−1フレームのスタッ
フ動作を説明するためのタイムチャート図である。
【図7】従来例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ 2 書込制御部 3 読出制御部 4 遅延部 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 山縣 康孝 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 岩切 政彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 茂 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−217135(JP,A) 特開 平3−98341(JP,A) 特開 平2−223246(JP,A) 特開 昭61−84136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 H04J 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送クロックに基づき位相差を確保する
    ための遅延部(4) を介して入力データのフレームメモリ
    (1) への書込を制御すると共に入力データのデータ
    をカウントする書込制御部(2) と、 該書込制御部(2) から該カウント値を受けて一定データ
    量と比較することにより該入力データのスタッフ量を検
    出し該スタッフ量に対応して該フレームメモリ(1) から
    該入力データの読出を受信側クロックに基づき制御する
    読出制御部(3)と、 を備えたことを特徴とする位相制御回路。
  2. 【請求項2】 該遅延部(4) の代わりに、該フレームメ
    モリ(1) が1フレーム分を越える遅延量を有しているこ
    とを特徴とした請求項1に記載の位相制御回路。
  3. 【請求項3】 該入力データが、NNI方式によるST
    Mフレームのオーバーヘッドであることを特徴とした請
    求項1又は2に記載の位相制御回路。
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