JP3027530B2 - 直接静電印刷(dep)のための乾式トナー - Google Patents

直接静電印刷(dep)のための乾式トナー

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JP3027530B2
JP3027530B2 JP7329419A JP32941995A JP3027530B2 JP 3027530 B2 JP3027530 B2 JP 3027530B2 JP 7329419 A JP7329419 A JP 7329419A JP 32941995 A JP32941995 A JP 32941995A JP 3027530 B2 JP3027530 B2 JP 3027530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、静電印刷の方法において、さ
らに特定的には直接静電印刷(DEP)において用いら
れる乾式トナーに関する。DEPにおいては、静電印刷
が電気的にアドレス可能な(addressable)
プリントヘッドを用いて基質上に直接行われ、トナーは
受像基質に向かって画像通りに飛ばなければならない。
【0002】
【発明の背景】DEP(直接静電印刷)の場合、トナー
又は現像材料が直接基質上に画像通りに付着し、基質は
画像通りの静電的潜像を有していない。基質は中間基質
であることができ、その場合、該形成画像を他の基質
(例えばアルミニウムなど)上に転写するのが好ましい
が、基質は優先的に最終受像体であり、かくして最終的
溶融段階の後に例えば普通紙(plain pape
r)、トランスパレンシー(transparenc
y)などの最終受像体上に画像を直接創造する可能性を
与える。これがその方法を、電荷保持性表面(char
ge retentive surface)上の静電
的潜像が適した材料により現像されて潜像が可視とさ
れ、ならびに、粉体像が該電荷保持性表面に直接融着
し、次いでそれが直接エレクトログラフィックプリント
を生ずるか、又は粉体像が続いて最終基質上に転写さ
れ、次いでその媒体に融着するという古典的な電子記録
と異なるものとしており、後者の方法は間接的なエレク
トログラフィックプリントを生ずる。最終基質は、透明
媒体、不透明ポリマーフィルム、紙などの種々の材料で
あることができる。
【0003】DEPは、静電的潜像の創造のために追加
の段階及び追加のメンバーが導入される、さらに特定的
には、光電導体が用いられ、帯電/露光サイクルが必要
な電子写真とも顕著に異なる。
【0004】DEP装置は、US−P 3,689,9
35に開示されている。この文献は、多層粒子モジュレ
ーター、あるいは絶縁材料の層、その絶縁材料の層の片
側の導電材料の連続層、及び絶縁材料の層の他の側の導
電材料の区分された層を含むプリントヘッドを含む静電
的ラインプリンターを開示している。プリントヘッド
は、少なくとも1列の開口部も含む。導電材料の区分さ
れた層の各区画は、開口部の一部の回りに形成され、区
分された導電層の他の各区画から絶縁的に隔離されてい
る。選択された電圧が区分された導電層の各区画に加え
られるが、連続的導電層には固定された電圧が加えられ
る。全体に加えられる推進場(propulsion
field)が粒子モジュレーター(プリントヘッド)
の1列の開口部を通って帯電粒子を突き出し、粒子流の
強さは、区分された導電層の区画に加えられる電圧のパ
ターンに従って調節される(modulated)。調
節された帯電粒子の流れは、調節された粒子流中に差し
挟まれるプリント−受容媒体上に衝突し、粒子モジュレ
ーター(プリントヘッド)に対して相対的な方向に直さ
れ、ライン毎の走査印刷を与える。区分された電極は制
御電極(control electrode)と呼ば
れ、連続電極は遮蔽電極(shield electr
ode)と呼ばれる。遮蔽電極は、例えばトナー供給部
に面し、制御電極は画像記録メンバーに面している。D
C場がプリントヘッド及び裏引き電極(backing
electrode)の間に加えられ、この推進場が
プリントヘッドと裏引き電極の間に置かれる受像メンバ
ーへのトナーの吸引の責を負う。
【0005】しかしこの種の印刷エンジン(print
ing engine)は、プリントヘッドの開口部が
絶縁材料又は遮蔽及び制御電極に付着するトナー粒子に
よりあまりに容易に塞がれる(詰まる)ので、長い印字
時間(writing time)の場合に、正確性の
高い安定した結果を与えない。
【0006】これらの問題の克服のために、数種の修正
が文献において提案された。
【0007】US−P 4,478,510において、
プリントヘッドに付着したトナー粒子を除去し、それを
再度自由にするために例えば火花放電が用いられてい
る。その目的のために印刷時間は印字時間(その間に画
像が受像材料に印字される)とクリーニング時間に分け
られる。クリーニング期間に、裏引き電極に加えられる
電圧が強化され、プリントヘッドから裏引き電極に火花
放電が起こる。プリントヘッドに付着したトナー粒子は
除去され、裏引き電極上に集まる。記載されている他の
可能性は、遮蔽及び制御電極の間の火花放電が同じ効
果、すなわち詰まったプリントヘッド開口部のクリーニ
ングを与えることである。
【0008】US−P 4,755,837において、
クリーニングサイクルの間に裏引き電極にAC電圧が用
いられている。好ましい実施態様において、裏引き電極
上のAC電圧は、高いトナーミスト生産を得、高い光学
濃度及び短い印刷時間に導くために必要な、帯電トナー
コンベアー上に用いられるACと比較して180o位相
移動される。さらにAC電圧は、ある種のDC−補償
(DC−offset)を有することもできる。
【0009】US−P 4,876,561において
は、開口部を十分に大きくする、及び/又は隔離層の厚
さを十分に小さくすることによりプリントヘッドの詰ま
りを防いでいる。
【0010】US−P 4,903,050において、
US−P 4,755,857の場合と同様にAC電圧
が裏引き電極に加えられているが、除去されたトナーが
受像メンバー上に落ちるのを防ぐためにシャッター及び
真空系が加えられている。US−P 5,095,32
2において、帯電トナーコンベアーに加えられるAC−
電圧と比較すると180o位相が移動されたパルスのD
C−電圧を遮蔽電極に加えることにより、開口部の詰ま
りが防がれている。他の実施態様において、開口プリン
トヘッドにおける開口部の詰まりを防ぐために、帯電ト
ナーコンベアーに加えられるAC電圧と同じ周波数であ
るが、180o位相が移動したDC−バイアスされた
(DC−biased)AC電圧が用いられている。
【0011】US−P 5,153,611において、
超音波振動が開口プリントヘッドに加えられ、開口部の
詰まりの予防に関して優れた性能を与えている。
【0012】同じアイデアがUS−P 5,202,7
04にも記載された。
【0013】US−P 5,233,392において、
プリントヘッドに加えられる超音波振動を用いることに
よる開口部の詰まりの予防における優れた性能が開示さ
れており、改良点は、用いられる振動の共鳴周波数をそ
れぞれの個別の画素に関する印字時間内で少量変化させ
ることであり、ずっと優れた詰まりの予防を生じてい
る。
【0014】US−P 5,283,594の場合、プ
リントヘッドに加えられる振動のレベルが印字時間及び
クリーニング時間で異なる。印字時間の間、振動は開口
部の多量の詰まりを防ぐのに十分な大きさであり、クリ
ーニング時間の間、発振振動の振幅は、印字サイクルの
間に部分的に開口部を詰まらせたトナー粒子を除去する
のに十分な大きさである。結局DEP−装置の長時間性
能は有意に向上する。US−P 5,293,181の
場合、機械的振動伝達波が作られるような方法でプリン
トヘッドが振動させられる。プリントヘッドは、機械的
振動伝達波の反射を防ぐための準備も有する。これらの
手段を用い、開口部の詰まりのない優れた長時間安定性
が、優れた印字特性と共に与えられる。
【0015】US−P 5,307,092において、
印字の間に堆積する摩擦電荷(tribocharg
e)をアースすることができるように、プリントヘッド
の電極に帯電防止コーティングが適用されている。結
局、プリントヘッド上の正味の摩擦電荷(望ましくな
く、予測できない結果及び詰まりの責を負う)が除去さ
れ、より優れた長時間性能が生ずる。
【0016】WO 90/14959の場合、プリント
ヘッドを加圧空気又は真空で処理し、空気処理を用いな
い印刷エンジンと比較して、それほど多量に各トナー粒
子がプリントヘッドに付着しないようにされている。同
文献において、クリーニングサイクルの間に、印字サイ
クルの間よりずっと強い磁場を用いることにより、磁性
トナー粒子がプリントヘッドから除去されることによる
追加の改良が記載されている。
【0017】DE 43 38 991は、プリントヘ
ッド上に吹き付けるのにイオン化空気を用い、トナー粒
子とプリントヘッドの静電的相互作用を減少させ、トナ
ー粒子をより容易に除去することを開示している。
【0018】上記のこれらの特許出願はすべて、DEP
−装置の形状を非常に複雑にする。
【0019】かくして用いられるトナー粒子をDEP−
印刷に適応させることができ、やっかいで高価な修正を
せずに簡単なDEP装置を用いることができたら、それ
は興味深い。
【0020】日本特許出願JP 05158275にお
いて、トナーの表面に固定される1種又はそれ以上の金
属酸化物の超微粒子でトナー粒子をコーティングするこ
とが開示されている。この開示に従って製造されるトナ
ー粒子は、詰まりをある程度まで防ぐことができるが、
該金属酸化物粒子をトナー粒子上に安定して固定するの
も容易ではなく、追加のクリーニング段階を用いずに長
時間印刷を行うのも容易ではない。
【0021】かくして容易で再現性のある方法で製造す
ることができ、その使用により上記の問題を克服するこ
とができる、DEP印刷において用いるためのトナー粒
子を得ることがまだ必要とされている。
【0022】
【発明の目的】本発明の目的は、プリントヘッド構造を
クリーニングする必要なく、高品質の画像を大版で(i
n large edition)印刷することを可能
にする、直接静電印刷(DEP)の方法で用いるための
改良されたトナーを提供することである。
【0023】本発明の他の目的は、上記の方法を実行す
ることができる装置を提供することである。
【0024】本発明のさらに他の目的及び利点は、後文
の説明から明らかになるであろう。
【0025】上記の目的は、裏引き電極(105)、開
口部(107)と組み合わされた制御電極を含むプリン
トヘッド構造(106)、及び該開口部(107)の近
辺にトナー粒子の雲(104)を与えるトナーデリバリ
ー手段(101)を含む装置を用い、(i)該トナー粒
子が、後文に記載する試験Bに従って測定される該粒子
の投影顕微鏡像の長軸の長さ対短軸の長さの比率が1.
00〜1.40であるトポロジー的基準を有し、(i
i)比表面積が260m2/gの疎水性ヒュームドシリ
カを0.5重量%加えた後に該トナー粒子が、見掛けの
密度(ρapp)対真の密度(ρreal
【0026】
【数2】
【0027】の比率を示すことを特徴とする中間基質上
又は最終基質上における直接静電印刷(DEP)の方法
で用いるためのトナーの提供により実現される。
【0028】好ましい実施態様において、該粒子の投影
顕微鏡像の長軸の長さ対短軸の長さの比率は、1.00
〜1.30であり、見掛けの密度(ρapp)対真の密度
(ρreal)の該比率は、0.55より大きい。
【0029】他の好ましい実施態様において、トナー粒
子の測定BET(BETmeas)対トナー粒子の算出BE
T(BETcalc)の比率は、式
【0030】
【数3】
【0031】を満たす。
【0032】さらに別の好ましい実施態様において、本
発明の方法で用いられる該トナー粒子は、1fc/10
μm≦|q/d|≦20fc/10μm、より好ましく
は1fc/10μm≦|q/d|≦10fc/10μm
であるような、fc/10μmで表される体積直径(v
olume diameter)当たりの平均電荷(q
/d)を有する。
【0033】他の好ましい実施態様において、本発明の
方法で用いられる該トナー粒子は、変動係数が0.5よ
り低い、好ましくは0.33より低い電荷分布を有す
る。
【0034】他の好ましい実施態様において、本発明の
方法で用いられる該トナー粒子は、体積平均粒径が3〜
20μmの範囲であり、0.5より低い、好ましくは
0.33より低い変動係数を有する。
【0035】他の好ましい実施態様において、該トナー
粒子は、2−成分現像系を用いたDEP−装置で用いら
れる。
【0036】
【発明の詳細な記載】DEP(直接エレクトログラフィ
ックプリンティング)の原理の修正は、これまで装置の
機械的又は電気的部分に向けられてきたが、後文で現像
薬(developer)と呼ばれるマーキング材料の
組成及び/又は形にはほとんど注意が払われてこなかっ
た。1成分現像薬(すなわちマーキングトナー粒子のみ
を含む)又は多成分現像薬(すなわち少なくとも担体粒
子及びマーキングトナー粒子を含む)が用いられる場
合、用いられるトナー粒子の正しい適応化により、DE
Pにおける有意な改良を得られ得ることが見いだされ
た。
【0037】従来の電子写真の場合、例えば重合法のよ
うな、丸いトナー粒子を与える合成の新しい方法から生
ずるトナー粒子が、ほとんどの場合に用いられる不規則
な形のトナー粒子よりずっと優れた結果に導くことは、
明らかでない。しかし従来の静電写真(electro
statography)のための回転楕円体のトナー
粒子は記載されており、種々の二次加工過程により得る
ことができる。回転長円化は、例えばUS−P 4,3
45,015に開示されている噴霧乾燥又は熱分散(h
eat dispersion)過程により行うことが
できる。トナー粒子の回転長円化のための他の方法は、
EP−A 255 716、DE−OS4,037,5
18及びUS−P 4,996,126に記載された。
【0038】しかし古典的静電写真に反して、DEPに
おいて、特に高い解像度及び画質のために設計されてい
るDEPプリントヘッド構造が小さい印刷開口部を示す
場合、適した形及びその結果得られる流動学的挙動を有
するトナー粒子を用いることにより主な問題の1つ、す
なわち開口部の詰まりを大部分防ぐことができることが
見いだされた。
【0039】(i)粒子の投影顕微鏡像の長軸の長さ対
短軸の長さの比率が1.00〜1.40であるというト
ポロジー的基準を有し、(ii)比表面積が260m2
/gの疎水性ヒュームドシリカを0.5重量%加えた
後、見掛けの密度(ρapp)対真の密度(ρreal)の比
率が0.52より大きいトナー粒子は、不規則な形のト
ナー粒子を用いてDEP装置を運転する場合に可能であ
るより長い時間、プリントヘッドの開口部が詰まること
なく、DEP装置を運転することを可能にすることが見
いだされた。
【0040】より好ましい実施態様の場合、該粒子の投
影顕微鏡像の長軸の長さ対短軸の長さの比率は、1.0
0〜1.30である。
【0041】見掛けの密度(ρapp)対真の密度(ρ
real)の比率は、0.55より大きいのがさらに好まし
い。
【0042】最も好ましい実施態様の場合、該粒子の投
影顕微鏡像の長軸の長さ対短軸の長さの比率は、1.0
0〜1.25であり、上記で定義された流動性(flu
ididity)は60mg/秒より高い。
【0043】さらに測定BET(BETmeas)対算出B
ET(BETcalc)の、限定された比率を示すトナー粒
子は、本発明のDEP法で用いるのにさらに好ましい
(BETはm2/gで表される)。算出BET(BET
calc)は3/ρ.rにより決定され、ここでρは1.2
5(トナー粒子の比重)として理解され、rは、COU
LTER ELECTRONICS Corp.Nor
thwell Drive,Luton,Bedfor
dshire,,LC 33,UKにより販売されてい
る、狭い開口部における電解質置換の原理に従って操作
されるCOULTER COUNTER(登録商標)モ
デル TA II粒径分析器により測定される場合の、
トナー粒子の数平均直径を2で割った数である。
【0044】好ましい実施態様の場合、上記の比率は式
【0045】
【数4】
【0046】を満たす。
【0047】さらに本発明のトナー粒子は、平均体積直
径(dv50)が3〜20μmであるのが好ましく、5
〜10μmがより好ましい。該トナー粒子の体積粒径分
布は基本的に、0.50より低い、好ましくは0.33
より低い変動係数、νを有するガウス分布である。変動
係数は、粒径分布の平均で割った粒径分布の標準偏差と
等しい。粒径分布は、COULTER ELECTRO
NICS Corp.Northwell Driv
e,Luton,Bedfordshire,,LC
33,UKにより販売されている、狭い開口部における
電解質置換の原理に従って操作されるCOULTER
COUNTER(登録商標)モデル TAII粒径分析
器により測定される。
【0048】本発明の好ましい実施態様で用いられるト
ナー粒子は、担体粒子と摩擦電気的接触をすると、fc
(フェムトクーロン(femtoCoulomb))/
10μmで表される体積直径当たりの電荷(q/d)を
得、それは負又は正であることができ、電荷の絶対値|
q/d|が式1fc/10μm≦|q/d|≦20fc
/10μm、より好ましくは1fc/10μm≦|q/
d|≦10fc/10μmを満たすのが好ましい。
【0049】該トナー粒子は、変動係数、νが0.5よ
り低い、より好ましくは0.33より低い電荷分布を有
するのが好ましい。
【0050】非常に均一な電荷分布を有するトナー粒子
を得ることにより、非常に低く帯電したトナー粒子を
得、正しくない符号のトナー(wrong sign
toner)を避けることができる。電荷分布は、D
r.R.Epping PES−Laboratori
um D−8056 Neufahrn,German
yにより“q−meter”の名前で販売されている装
置を用いて測定される。q−meterは、測定される
トナー直径(10μmで表されるd)に関するトナー粒
子の電荷(fcで表されるq)の分布の測定に用いられ
る。測定結果は、fc/10μmとして表されるq/d
比(横座標)上の同じq/d比のパーセント粒子頻度
(縦座標)として表される。測定は、長くて狭い管にお
いて空気の層流により運ばれるトナー粒子の群の一部を
形成する、摩擦電気的に帯電したトナー粒子のq/d比
に従って異なる静電的屈折に基づいている。メジアン|
q/d|値から
【0051】
【数5】
【0052】により、トナー粒子の平均絶対電荷が算出
され、ここでdv50はμmで表される。
【0053】該“q−meter”の操作の仕方に関す
るさらに詳細な情報に関し、1988年3月のその操作
マニュアルを参照する。
【0054】狭い電荷分布を示すトナー組成物及び上記
の“q−meter”の操作は、1993年6月6日出
願のヨーロッパ出願93201644.7、1993年
5月11日出願のヨーロッパ出願93201352.7
及び1993年5月11日出願のヨーロッパ出願932
01351.9に開示されており、これらの出願は引用
することにより本明細書の内容となる。
【0055】本発明のトナー粒子は、例えば電荷制御
剤、着色及び黒の両方の顔料、色素、無機充填剤などの
いずれの従来のトナー成分を含むこともできる。電荷制
御剤、顔料、色素及び本発明のトナー粒子において有用
な他の添加物の説明は、例えばEP−A 601 23
5に見いだすことができる。
【0056】本発明のトナーが黒白コピーで用いられる
ように設計される場合、トナーは無機顔料を含むことが
でき、それはカーボンブラックであることが好ましい
が、同様に例えば黒色酸化鉄(III)も好ましい。無
機着色顔料は、例えば酸化銅(II)及び酸化クロム
(III)粉末、ミロリブルー(milori blu
e)、ウルトラマリンコバルトブルー及び過マンガン酸
バリウムである。
【0057】カーボンブラックの例は、ランプブラッ
ク、チャンネルブラック及びファーネスブラック、例え
ばSPEZIALSCHWARZ IV(Deguss
a Frankfurt/M−Germanyの商品
名)ならびにVULCAN XC72及びCABOT
REGAL 400(Cabot Corp.High
Street 125,Boston,U.S.A.の
商品名)である。
【0058】本発明のトナーは、フタロシアニン色素、
キナクリドン色素、トリアリールメタン色素、硫化色
素、アクリジン色素、アゾ色素及びフルオレセイン色素
の群の有機色素又は顔料を含むことができる。これらの
色素の総説は、Paul Karrer,Elsevi
er Publishing Company,In
c.New York,U.S.A.(1950)によ
る“Organic Chemistry”に見いだす
ことができる。
【0059】同様に、以下の公開ヨーロッパ特許出願
(EP−A)に記載の染料を用いることができる、0
384 040、0 393 252、0 400 7
06、0 384 990及び0 394 563。
【0060】特に適した有機色素の例を下表1におい
て、それらの色、イエロー、マゼンタ又はシアンに従っ
て挙げ、名前とカラーインデックス番号(C.I.ナン
バー)により同定し、表では製造者も挙げる。
【0061】
【表1】
【0062】着色料のスペクトル吸収領域に十分な光学
濃度を有するトナー粒子を得るために、着色料はトナー
組成物全体に関して少なくとも1重量%の量でトナー粒
子中に存在するのが好ましく、1〜10重量%の量で存
在するのがより好ましい。
【0063】負又は正の方向における摩擦帯電性を修正
又は改良するために、本発明のトナー粒子は電荷制御剤
を含むことができる。例えば公開ドイツ特許出願(DE
−OS)3,022,333において、負に帯電可能な
トナーを与える電荷制御剤が記載されている。DE−O
S2,362,410ならびにUS−P4,263,3
89及び4,264,702において、正の帯電性のた
めの電荷制御剤が記載されている。トナー粒子に正味の
正の電荷を与えるのに非常な有用な電荷制御剤はUS−
P4,525,445に記載されており、さらに特定的
には酸により中和されてニグロシン塩を形成するニグロ
シン色素塩基であるBONTRON NO4(Orie
ntal Chemical Industries−
Japanの商品名)がトナー粒子組成物に関して最高
5重量%の量で用いられる。無色又は着色トナー粒子に
おいて用いるのに適した電荷制御剤は、安息香酸亜鉛で
あり、それに関し、電荷制御剤としての安息香酸亜鉛化
合物につき記載しているEP−A 463 876を引
用する。そのような電荷制御剤は、トナー粒子組成物に
関して最高5重量%の量で存在することができる。
【0064】
【DEP装置の説明】本発明のトナー粒子を用いたDE
P法を履行するための装置の例は以下を含むが、これら
に制限されはしない(図1): (i)現像薬のための容器(102)及びトナー雲(1
04)を形成する磁性ブラシアセンブリ(103)から
作られているトナーデリバリー手段(101)。
【0065】(ii)裏引き電極(105)。
【0066】(iii)両側に金属フィルムがコーティ
ングされたプラスチック絶縁フィルムから作られている
プリントヘッド構造(106)。プリントヘッド構造
(106)は、示されている実施態様ではトナーデリバ
リー手段に面しており、後文で「遮蔽電極」(106
b)と呼ばれる1つの連続電極表面、及び示されている
実施態様では該DEP装置のトナー受容メンバーに面し
ている、印刷開口部(107)の回りの、後文では「制
御電極」(106a)と呼ばれる複合アドレス可能電極
構造(complex addressable el
ectrode structure)を含む。遮蔽電
極(106b)及び制御電極(106a)の位置及び/
又は形は、本発明のトナー粒子を用いたDEP法のため
の装置の他の実施態様において、図1に示されている位
置と異なっていることができる。
【0067】(iv)該トナーのための受像メンバー
(109)を該プリントヘッド構造及び該裏引き電極の
間で矢印Aにより示される方向に運搬するためのコンベ
アー手段(108)。
【0068】(v)該トナーを該受像メンバー上に定着
させるための手段(110)。
【0069】図1において、プリントヘッド106上の
2つの電極(106a及び106b)を用いたDEP法
のための装置の実施態様が示されているが、異なる構造
のプリントヘッド(106)を有する装置を用い、本発
明のトナー粒子を用いたDEP法を履行することができ
る。例えば電極構造を1つだけ含むプリントヘッドを有
する装置、ならびに2つより多い電極構造を含むプリン
トヘッドを有する装置を用いてDEP法を履行すること
ができる。これらのプリントヘッド構造の開口部は、一
定の直径を有することができ、あるいは入り口又は出口
の直径が広いことができる。本発明のトナー粒子を用い
たDEP法は、例えばUS−P 5,121,144に
開示されているように、絶縁された金網から作られた電
極メッシュの列をプリントヘッド構造として含むDEP
装置を用いることによっても履行することができる。
【0070】このDEP装置の裏引き電極は、US−P
4,568,955及びUS−P4,733,256
に開示されているように、プリントヘッド構造と協働す
るように作られることもでき、該裏引き電極は、電気的
に絶縁され、電圧源に連結された種々の針又はワイアか
ら構築される。プリントヘッド構造と協働する裏引き電
極は、1つ又はそれ以上の柔軟性PCB(プリント回路
板(PrintedCircuit Board))を
含むこともできる。
【0071】該プリントヘッド構造(106)と磁性ブ
ラシアセンブリ(103)の間、ならびに開口部(10
7)の回りの制御電極とトナー受容メンバー(109)
の後ろの裏引き電極(105)の間、ならびにプリント
ヘッド構造(106)の単一の電極表面上又は複数の電
極表面間に異なる電場が加えられる。図1に示される、
本発明のトナー粒子を用いたDEP法に有用な装置の特
別な実施態様の場合、電圧V1が磁性ブラシアセンブリ
103のスリーブに加えられ、電圧V2が遮蔽電極10
6bに加えられ、制御電極(106a)の場合の電圧は
V30〜V3nまでである。V3の値は画像形成シグナル
の変調(modulation)に従い、時間に基づい
て、又はグレーレベルに基づいて値V30〜V3nの間で
選択される。電圧V4は、トナー受容メンバーの後ろの
裏引き電極に加えられる。本発明の他の実施態様の場
合、多重電圧V20〜V2n及び/又はV40〜V4nを用
いることができる。
【0072】本発明のトナー粒子は、いずれのDEP装
置においても用いることができる。
【0073】本発明のトナー粒子は、トナーデリバリー
手段(101)が帯電トナーコンベアー(Charge
d Toner Conveyor)(CTC)と呼ば
れる柔軟性ベルトであるDEP装置において用いると有
益である。該ベルト上にトナー粒子の均一な層が1成分
又は多成分現像薬から適用される。CTCの使用は、例
えばUS−P 4,491,855及びUS−P 4,
814,796に記載されている。該CTCは柔軟性又
は剛性であることができ、トナー粒子は例えばUS−P
4,568,955に記載の通りに、静電的進行波パ
ターンにより印刷開口部(107)の近辺に移動するこ
とができる。該CTCは、例えばUS−P 4,78
0,733に記載の通りに1つが自由に移動し、1つが
プリントヘッド(106)に接続している二重であるこ
とができる。本発明のトナー粒子は、該トナーデリバリ
ー手段はポリマーの繊毛メンバーを有するブラシである
DEP装置においても用いることができる。そのような
装置の場合、ドクターブレード(doctoring
blade)による繊毛メンバーの振動がトナー雲(1
04)を生成し、該ドクターブレードに加えられる電圧
がトナー粒子に高い電荷を与える。そのような装置は、
例えばUS−P 5,099,271及びUS−P
5,128695に記載されている。
【0074】本発明のトナー粒子は、US−P 5,1
53,611に記載のように、トナーデリバリー手段が
スポンジローラーであるDEP装置においても用いるこ
とができる。同様に本発明のトナー粒子は、例えばEP
−A 587366に記載のように、CTCがプリント
ヘッド構造と摩擦的に接触しており、CTC及びプリン
トヘッド構造に摩擦抵抗性表面コーティングが設けられ
ているDEP装置においても用いることができる。
【0075】本発明のトナー粒子は、(i)少なくとも
トーニング粒子(tonig particles)
(トナー粒子(toner particles))及
び磁性吸引性(magnetic attractab
le)担体粒子を含む多成分現像薬が用いられ、(i
i)該トナーデリバリー手段(101)が磁性ブラシア
センブリ(103)であり、該トナー雲(104)が、
該磁性ブラシアセンブリの表面に存在する該多成分現像
薬から直接生成され、(iii)該トナー雲(104)
が(好ましくは)発振場により生成されるDEP装置に
おいて用いるのが好ましい。
【0076】本発明のトナー粒子が上記の装置で用いら
れる場合、該磁性ブラシアセンブリの参照表面を、該磁
性ブラシアセンブリに面しているプリントヘッド構造の
表面からμmにおいて(l)の距離に置くのが好まし
く、ここでlは式: 2/3L<l<1000+L を満足し、ここでLは、該発振場の不在下における該磁
性ブラシアセンブリ上の現像薬層のμmにおける最大の
厚さとして定義される。「該磁性ブラシアセンブリの参
照表面」は、外面に現像薬が存在しない場合の磁性ブラ
シアセンブリの外面を意味する。
【0077】そのような装置は、1994年4月14日
出願のヨーロッパ特許出願94201026.5に開示
されており、そこにLに関する測定法も示されている。
この開示は、引用することにより本明細書の内容とな
る。
【0078】しかし1成分現像薬も用いることができ、
開口部の近辺において、移動ベルトとしての帯電トナー
コンベアーを介して、又はトナー粒子を移動させる対応
する静電的進行波パターンを有する電極構造を用いた固
定ベルトを介して輸送される。
【0079】本発明のDEP装置における裏引き電極、
プリントヘッド構造、受像メンバーのための輸送手段及
び定着手段は、例えばUS−P 3,689,935、
GB2,108,432、DE−OS 3,411,9
48、EP−A 266960、US−P 4,74
3,926、US−P 4,912,489、US−P
5,038,322、US−P 5,202,704
などに開示されているいずれの適した方法においても構
築することができる。
【0080】本発明の好ましい実施態様に従うDEP装
置で用いられる磁性ブラシアセンブリは、静止コア及び
回転スリーブを有する型、あるいは回転コア及び回転又
は静止スリーブを有する型のいずれかであることができ
る。
【0081】固定コア/回転スリーブ型の磁性ブラシと
共に用いられる場合、担体粒子は保磁力値(coerc
ivity value)が50〜250Oeまでの範
囲であることを特徴とする「軟(soft)」磁性粒子
であるのが好ましく、該担体粒子は均一なフェライト粒
子(軟質型(soft type)のフェライト)又は
複合磁性粒子である。フェライトは一般式: MeO・Fe23 により示すことができ、ここでMeは少なくとも1種の
2価の金属、例えばMn2+、Ni2+、Co2+、Mg2+
Ca2+、Zn2+及びCd2+を示し、さらに1価又は3価
のイオンがドーピングされている。特殊な場合として、
FeO・FeO3、マグネタイトを挙げることができ
る。
【0082】軟磁性担体粒子として、EP−A 289
663に記載されているような樹脂結合剤及び異なる
粒径の2つのマグネタイトの混合物を含む複合担体粒子
を用いるのが好ましく、上記EP−A 289 663
は引用することにより本明細書の内容となる。両マグネ
タイトの粒径は0.05〜3μmの間で変化する。
【0083】回転コア/回転又は静止スリーブ型磁性ブ
ラシの場合、担体粒子は「硬」磁性粒子が好ましい。
【0084】この場合も均質粒子及び複合粒子を用いる
ことができる。均質粒子は硬質フェライト巨大粒子が好
ましい。硬磁性巨大粒子は、磁性的に飽和した場合、抗
磁性が少なくとも250Oe、最も好ましくは1000
Oeである粒子と理解され、磁化は少なくとも担体材料
の1g当たり20emuが好ましい。有用な硬磁性材料
には硬質フェライト及びガンマ酸化第2鉄が含まれる。
硬質フェライトは上記と類似の組成により示され、そこ
でUS−P 3,716,630に開示されている特定
のイオン、例えばBa2+、Pb2+又はSr2+が用いられ
る。
【0085】しかし複合粒子が比重が低く、設計におい
てより柔軟なので、複合粒子を用いるのが好ましい。こ
の場合、硬磁性粒子は顔料と呼ばれる微細な形態で存在
するが、本質的に同じ化学組成のものである。
【0086】かくして硬磁性顔料は少なくとも250O
e、好ましくは少なくとも1000Oe、より好ましく
は少なくとも3000Oeの抗磁性を示す。これに関
し、3000及び6000エールステッド(Oerst
ed)の抗磁性レベルを有する磁性材料が有用であるこ
とが見いだされたが、より高い抗磁性レベルが有用でな
い理論的理由はないと思われる。
【0087】結合剤樹脂、ならびに「軟」及び「硬」磁
性粒子の両方の混合物を含む複合担体も、本発明のトナ
ー粒子と組み合わせて用いられる「硬」磁性担体として
用いることができる。そのような複合担体材料は、US
−P 5,336,580に開示されており、それは引
用することにより本明細書の内容となる。
【0088】本発明のトナー粒子と組み合わせて用いら
れる担体粒子の典型的粒径は、広範囲で選ぶことができ
る。
【0089】20〜200μmの範囲、さらに特定的に
は40〜150μmの範囲の粒径を用いるのが最も好ま
しいことが見いだされた。直径は、ふるい法により決定
することができる、担体ビーズの典型的体積平均粒径を
言う。担体ビーズはそのままで、すなわちコーティング
せずに用いることができ、あるいはそれらを無機ならび
に有機、又は混合コーティングによりコーティングする
ことができる。典型的コーティングの厚さは、0.5〜
2.5μmの範囲である。コーティングは、例えば摩擦
電気的帯電、摩擦の減少、摩耗抵抗などの種々の性質の
誘導のために用いることができる。
【0090】
【現像薬組成物】上記の通りのトナー粒子及び担体粒子
は最終的に組み合わされ、高品質の静電的現像薬(el
ectrostatic developer)を与え
る。この組み合わせは、該トナー及び該担体粒子を1.
5/100〜20/100の重量比(w/w)、好まし
くは3/100〜10/100の比率(w/w)で混合
することによりなされる。
【0091】本発明の現像薬組成物の流動性を増すため
に、本発明のトナー粒子を流動増進添加物(flow
improving additives)と混合する
ことができる。これらの流動増進添加物は、一次(すな
わちクラスターとならない)粒径が50nmより小さい
極微粉砕無機又は有機材料であるのが好ましい。これに
関して広く用いられるのは、例えば疎水性又は疎水化表
面を有するシリカ(SiO2)、アルミナ(Al
23)、酸化ジルコニウム及び二酸化チタン又はそれら
の混合酸化物から成る群より選ばれる金属酸化物の種類
の熱分解法無機材料(fumed inorganic
s)である。
【0092】熱分解法金属酸化物粒子は滑らかで、実質
的に球状の表面を有し、例えばアルキル化又は有機フッ
素化合物を用いた処理により形成される疎水性層をコー
ティングされているのが好ましい。それらの比表面積は
40〜400m2/gの範囲が好ましい。
【0093】好ましい実施態様の場合、トナー粒子の重
量に関して0.1〜10重量%の範囲の割合のシリカ
(SiO2)及びアルミナ(Al23)などの熱分解法
金属酸化物が完成トナー粒子と外部で混合される。
【0094】ヒュームドシリカ粒子はAEROSIL及
びCAB−O−Silの商品名で商業的に入手可能であ
り、それぞれDegussa,Franfurt/M
Germany及びCabot Corp.Oxide
s Division,Boston,Mass.,
U.S.A.の商品名である。例えば比表面積が110
2/gの疎水性ヒュームドシリカであるAEROSI
L R972(商品名)が用いられる。比表面積は、
“Determination of Surface
Area Adsorption measurem
ents by continuous Flow M
ethod”,Analytical Chemist
ry,Vol.30,No.9(1958)p.138
7−1390においてNelsen and Egge
rtsenにより記載されている方法により測定するこ
とができる。
【0095】熱分解法金属酸化物に加えて、例えばイギ
リス特許明細書第1,379,252号に記載のステア
リン酸亜鉛などの金属石鹸が、DEP過程における本発
明のトナー粒子を用いる現像薬組成物に存在することが
でき、該文献にはμm以下の寸法のフッ素含有ポリマー
粒子の流動増進剤としての使用も言及されている。
【0096】本発明のトナー粒子を含む現像薬を用いた
DEP過程の安定性の向上は、比較的小さい開口部にお
いても噴射過程の妨害が非常に減少し、避けられさえす
るという事実により、高い解像度における再現性のある
方法でDEP過程を運転することも可能にする。
【0097】本発明のトナー粒子は、印字段階と組み合
わされたクリーニング段階を用いて運転されるDEP装
置においても同様に十分に用いることができる。本発明
のトナー粒子の使用は、そのような装置においても、ク
リーニング操作の時間間隔を広げることができる(より
長く中断されない印刷)、又はクリーニング装置の質及
び力に対する要求がより容易に及び経済的に満たされる
という利点を有する。本発明のトナー粒子を有益に用い
ることができるDEP装置におけるクリーニング法は多
種である。それは、例えばUS−P 4,478,51
0に記載のような、裏引き電極上の電圧(V4)を上げ
て印刷開口部からすべてのトナー粒子を抽出する方法で
あることができる。印刷開口部のクリーニングは、遮蔽
電極(106b)にAC場を加えることによっても行う
ことができる。例えばUS−P5,095,322に開
示されている通り、AC電圧がトナーデリバリー手段に
加えられてトナー雲(104)が形成される場合、遮蔽
電極に加えられるクリーニングAC電圧は、トナーデリ
バリー手段に加えられる該AC電圧と比較して180o
位相が移動しているのが好ましい。遮蔽電極(106
b)に加える代わりにクリーニングAC−電圧を裏引き
電極(105)に加えることもでき、この場合もUS−
P 4,755,837に記載されている通り、AC電
圧がトナーデリバリー手段に加えられてトナー雲(10
4)が形成される場合、遮蔽電極に加えられるクリーニ
ングAC電圧は、トナーデリバリー手段に加えられる該
AC電圧と180o位相が移動しているのが好ましい。
【0098】本発明のトナー粒子は、クリーニング段階
が機械的段階:ブラシ(例えばDE43 38 99
2)、例えばUS−P 5,153,611、US−P
5,202,704、US−P 5,233,39
2、US−P 5,283,594及びUS−P 5,
293,181に開示されているような機械的又は超音
波によるプリントヘッド構造の振動であるDEP装置に
おいても非常に有用である。
【0099】本発明のトナー粒子は、クリーニングが、
例えばWO 90/14959及びDE 43 38
991におけるように加圧空気により、又は例えばWO
90/14959に開示されているように磁力により
行われるDEP装置においても非常に有用である。
【0100】解像度の向上及び多段階の中間調法の可能
性(電圧V3の振幅調節により、加えられる電圧V3の
時間調節により、あるいは該制御電極(106a)に加
えられる電圧V3の振幅調節及び時間調節の組み合わせ
により)のこの組み合わせは、DEP過程が画質の向上
した画像を与えることができるようにする。
【0101】本発明のトナー粒子を含む乾式現像薬は、
独立した(stand alone)DEP装置におい
て、あるいは電荷保持表面上の静電的潜像が適した材料
により現像され、潜像が可視とされる古典的電子記録装
置と共に1つの装置内に組み合わされたDEP装置にお
いて用いることができる。そのような装置の場合、DE
P装置及び古典的電子記録装置は、基質の1枚のシート
上に種々のグレーレベルを有する画像、ならびに文字数
字式の記号(alphanumeric symbol
s)及び/又は線の両方を印刷するために用いられる2
種類の印刷装置である。そのような装置において、DE
P装置は微細に調整されたグレーレベル(例えば微細な
グレーレベルを含む絵、写真、医学的画像(medic
al images)など)の印刷に用いることがで
き、古典的電子記録装置は、グレーレベルの微細な調整
の必要のない文字数字式の記号、画線(line wo
rk)などの印刷に用いることができる。
【0102】
【測定法】
試験A:見掛けの密度対真の密度比 トナー粒子の真の密度(ρreal)をBeckmann
Instruments,Chemin des Bo
urdon nr.52−54,93220Gagn
y,Franceから入手可能なBECKMANN A
IR COMTARIMETER(商品名)などの装置
において、従来の方法に従って測定した。
【0103】トナー粒子の見掛けの密度(ρapp)は、
以下の方法に従って決定した:トナー粒子及び、0.5
重量%の比表面積が260m2/gの疎水性ヒュームド
シリカの混合物50gを秤量し、直径が35mmの目盛
り付きガラスシリンダーに導入した。シリンダーを「タ
ッピング(tapping)」装置、JEL,J.En
gelmann A.G.,Ludwigshafe
n,Germanyから入手可能なSTAV 200
3,STAMPFVOLUMETER(商品名)の上に
置いた。この装置は1分当たり250サイクルの速度で
軽くトントン打つ(taps)。トナー粒子と疎水性シ
リカの混合物を2000サイクル軽くトントン打った。
後に体積をcm3で読み取り(50gの混合物に関し、
xcm3)、ρapp
【0104】
【数6】
【0105】として算出した。
【0106】試験B:回転楕円体性(spheroid
icity) 回転楕円体性は、粒子の投影顕微鏡像の長軸の長さ対短
軸の長さの比率により決定した。従ってトナー粒子を光
学顕微鏡下で撮影し、長軸及び短軸(両軸とも粒子の陰
影像の重心を横切る)、ならびに両軸の長さの比率(す
なわち回転楕円体性)を少なくとも20個の粒子に関し
て決定した。これらの20回の測定から、平均の回転楕
円体性を算出した。該平均回転楕円体性の精度は、0.
02より高かった。
【0107】
【実施例】
製造実施例1:比較実施例 選択されたトナー樹脂は、高度にガラス状の挙動を示
し、非常に脆い非常に低分子量のポリエステル材料であ
った。ポリエステルは、ATLAC T500(ATL
ACはAtras Chemical Industr
ies Inc.Wilmington,Del.U.
S.A.の登録商品名である)として商業的に入手可能
なプロポキシル化ビスフェノールAとフマル酸の重縮合
物であった。
【0108】97重量部の該ポリマー及び3部の銅フタ
ロシアニン顔料、BASF、Germanyから入手可
能なHELIOGENBLAU(商品名)を溶融均質化
することによりトナーを製造した。溶融均質化は、溶融
均質化混練機において、120℃で30分間行った。後
に混合物を冷却し、Alpine ProcessTe
chnology,Ltd.,Rivingston
Road,Whitehouse,Industria
l Estate,Runcorn,Cheshir
e,UKから入手可能なAlpine Fliessb
eth−Gegenstrahlmuehle(A.
G.F.)100型を摩砕手段として、及びAlpin
e Multiplex Zick−Zack Sic
hterを風力分級手段として用いて摩砕した。
【0109】粒径分布は、狭い開口部における電解質置
換の原理に従って作動し、COULTER ELECT
RONICS Corp.Northwell Dri
ve,Luton,Bedfordshire,LC
33,UKにより販売されているCOULTER CO
UNTER(登録商標)Model TA II粒径分
析器を用いて測定すると、6.5μmのdn50(数平
均直径)及び8.5μmのdv50(体積平均直径)を
有した。
【0110】これがトナー1であった。
【0111】トナー粉末をトナー粒子に関して0.5重
量%の、BET表面積が260m2/gの疎水性シリカ
粒子(AEROSIL R812 DEGUSSA,G
ermanyの商標)と混合した。比率ρapp/ρreal
を試験Aに従って測定し、回転楕円体性を試験Bに従っ
て測定した。BETは、“Determination
of Surface Area Adsorpti
on measurements by contin
uous Flow Method”,Analyti
cal Chemistry,Vol.30,No.9
(1958)p.1387−1390においてNels
on and Eggertsenにより記載されてい
る方法により測定した。値は表2に示す。
【0112】粉末を用い、それを被覆フェライト担体粒
子に関して5%w/w(重量による)において、被覆フ
ェライト担体粒子と混合することにより現像薬を作っ
た。該現像薬をDEP−過程において用いた(印刷実施
例を参照)。
【0113】製造実施例2 脆い摩砕挙動を示さず、65モル%のテレフタル酸、3
5モル%のイソフタル酸、40モル%のジエトキシル化
ビスフェノールA及び60モル%のエチレングリコール
の重縮合により製造された高分子量ポリエステルを用い
る以外は実施例1を繰り返した。この樹脂は、おそらく
その、より高い芳香族性(実施例1の樹脂と比較して)
の故に、別の破断力学を示す。これらの破断力学の結果
として、樹脂粒子は摩砕の後に不規則性が低く、破断面
はぎざぎざが少ない。
【0114】これがトナー2であり、COULTER
COUNTER(登録商標)Model TA IIを
用いて測定すると、6.4μmのdn50(数平均直
径)及び8.4μmのdv50(体積平均直径)を有す
る粒径分布を有した。
【0115】トナー粉末をトナー粒子に関して0.5重
量%の、BET表面積が260m2/gの疎水性シリカ
粒子(AEROSIL R812 DEGUSSA,G
ermanyの商標)と混合した。
【0116】比率ρapp/ρreal、回転楕円体性及びB
ETは実施例1におけると同様にして測定した。
【0117】値を表2に示す。
【0118】粉末を用い、それを被覆フェライト担体粒
子に関して5%w/w(重量による)において、被覆フ
ェライト担体粒子と混合することにより現像薬を作っ
た。該現像薬をDEP−過程において用いた(印刷実施
例を参照)。
【0119】製造実施例3及び4 実施例2において製造された粒子から、これらの粒子を
表面及び形の修正過程のための出発材料として用い、粒
子を製造した。Nara Machineryco.,
Tokyo Japanにより販売されているHYBR
IDIZATION SYSTEMS(商品名)におい
て提供される粉末表面修正法を用いた。用いた装置はN
SH−1(商品名)モデルであり、該システムの可能性
の明確な説明は、該会社により公開された商業的に入手
可能なデータパンフレットにおいて言及されている。本
質的にこのシステムは、高速で回転し、粒子に衝突する
ローターからの機械的衝撃及び剪断力により、気相にお
ける高度に有効な分散が実現され、高度の機械/熱エネ
ルギーを分散粒子に伝達することができる混合室に粉末
を供給できるようにする。粉末/気体混合物は、遠心に
より室から散逸するが、冷却された管により室の中心に
再循環され、従って繰り返しの過程が可能である。ロー
ターも冷却される。
【0120】有効な分散及び冷却は、粒子の凝集を防ぐ
が、加えられるこのエネルギーにより粒子が丸くされる
のを妨害していない。条件を変えることにより、半分丸
くされた粒子から(ポテト様粒子)完全に丸い粒子まで
を、非球形出発粒子から作ることができる。
【0121】トナー3の製造は以下の通りに行った。N
HS−1(商品名)装置に70gの実施例2のトナー粒
子を供給し、そこで粒子を8000rpmで回転するロ
ーターにより伝達されるエネルギーに5分間供した。シ
ステムは20℃の水で永続的に冷却した。その後、粉末
を回収した。製造の間、温度は室温から53℃に変化し
た。トナー3は、COULTER COUNTER(登
録商標)ModelTA IIを用いて測定すると、
6.5μmのdn50(数平均直径)及び8.5μmの
v50(体積平均直径)を有する粒径分布を有した。
【0122】トナー粉末をトナー粒子に関して0.5重
量%の、BET表面積が260m2/gの疎水性シリカ
粒子(AEROSIL R812 DEGUSSA,G
ermanyの商標)と混合した。
【0123】比率ρapp/ρreal、回転楕円体性及びB
ETは実施例1におけると同様にして測定した。
【0124】値を表2に示す。
【0125】粉末を用い、それを被覆フェライト担体粒
子に関して5%w/w(重量による)において、被覆フ
ェライト担体粒子と混合することにより現像薬を作っ
た。該現像薬をDEP−過程において用いた(印刷実施
例を参照)。
【0126】トナー4の製造はトナー3の製造の繰り返
しであったが、処理を15分間に延長し、最終的温度は
55℃であった。
【0127】トナー4は、COULTER COUNT
ER(登録商標)Model TAIIを用いて測定す
ると、6.5μmのdn50(数平均直径)及び8.5
μmのdv50(体積平均直径)を有する粒径分布を有
した。
【0128】トナー粉末をトナー粒子に関して0.5重
量%の、BET表面積が260m2/gの疎水性シリカ
粒子(AEROSIL R812 DEGUSSA,G
ermanyの商標)と混合した。
【0129】比率ρapp/ρreal、回転楕円体性及びB
ETは実施例1におけると同様にして測定した。
【0130】値を表2に示す。
【0131】粉末を用い、それを被覆フェライト担体粒
子に関して5%w/w(重量による)において、被覆フ
ェライト担体粒子と混合することにより現像薬を作っ
た。該現像薬をDEP−過程において用いた(印刷実施
例を参照)。
【0132】印刷実施例 それぞれトナー1、トナー2、トナー3及びトナー4を
含む現像薬を用いて直接静電印刷を行った。現像薬は磁
性ブラシアセンブリ中に移入した。
【0133】プリントヘッド構造は、厚さが100μm
であり、15μmの厚さの銅フィルムをコーティングさ
れた両面のポリイミドフィルムから作った。プリントヘ
ッド構造は、トナーデリバリー手段に面する1つの連続
電極表面、及び受容体表面に面した複合アドレス可能電
極構造を有した。アドレス可能電極構造は、ミクロエレ
クトロニクス工業において用いられる従来の方法によ
り、フォトレジスト材料、フィルム露光及び続くエッチ
ング法を用いて作った。この特定の実施例では表面コー
ティングは用いなかった。開口部は直径が100μmで
あり、100μmの開口部の端から半径方向に測定して
225μmの幅を有する環の形態の円形の電極構造に囲
まれていた。開口部は、100μmのピッチを得、25
0dpiの画像の全体的アドレス可能性を与えるような
方法でねじれていた。円形の電極はその電圧を個別に変
化させることができたが、他の要素(裏打ち電極、遮蔽
電極、トナーデリバリー手段)は、それらの全体の対応
する構造に関する1つの電圧に連結されていた。実施例
の場合、すべての円形電極は同じ電圧に保った。
【0134】トナーデリバリー手段は、下記のような静
止コア/回転スリーブ型の磁性ブラシであった。
【0135】現像アセンブリは、現像薬を装置を通って
輸送するため、及びトナーを現像薬と混合するために用
いられる2本の混合棒及び1つの計量ローラーを含ん
だ。
【0136】磁性ブラシアセンブリは、この場合は50
0ガウス(Gauss)の磁場強度の9つの磁極を示す
静止磁性コアをローラーアセンブリ内に含み、使用され
た現像薬を磁性ローラーから落とせるようにした解放位
置を有するいわゆる磁性ローラーから構築された。磁性
ローラーは、該静止磁性コアの回りに固定され、磁性ブ
ラシアセンブリに20mmの全体的直径を与えるスリー
ブも含んだ。スリーブは輸送を助けるために微粒子で粗
面化されたステンレススチールから作られた(<50μ
m)。
【0137】現像薬を磁性ローラーから除去するために
掻取り刃を用いた。そして他の側において、該磁性ブラ
シアセンブリの表面上に少量の現像薬を計量するために
ドクターブレードが用いられる。スリーブは100rp
mで回転し、内部要素は現像装置内における優れた内部
輸送に順応する速度で回転した。
【0138】プリントヘッド構造の前側と磁性ブラシア
センブリのスリーブの間の距離、l、は450μmに設
定した。裏引き電極とプリントヘッドの裏側(すなわち
制御電極)の間の距離は、150μmに設定し、紙は1
cm/秒で進行させた。裏打ち電極は400V(図1に
おけるV4)の電力供給に連結した。磁性ブラシのスリ
ーブ(図1におけるV1)は、0VのDC−補償を有す
る600V3.0kHzの矩形波発振場を有するAC電
力供給に連結した。遮蔽電極はアースした(図1におけ
るV2)。各制御電極に0V(図1におけるV3)の電
圧を2秒間加え、その後−300VのDC電圧をさらに
3秒間加えた。
【0139】印刷を90分間行い、一様な青い印刷にお
いて、少なくとも1つの開口部の全体の詰まりを意味す
る白いすじが見られ時に、詰まりがはっきりした。90
分後、印刷開口部を顕微鏡で調べ、まだトナー粒子のな
いすべての開口部の表面の平均パーセンテージとして詰
まりの程度を決定した。これは、製造実施例の4種のト
ナーを含む4種の現像薬に関して行った。結果を表2に
示す。
【0140】
【表2】
【0141】*:試験Bに従う回転楕円体性 **:測定BET(BETmeas)対算出BET(BET
calc)の間の比率 +:詰まりがなく印刷される時間(分) ++:まだトナー粒子のない開口部の表面のパーセンテ
ージ トナー3及び4を用いるDEP装置が、クリーニングな
しで1時間半以上運転できることは明らかである。これ
は、不時の(eventual)クリーニング操作を時
々行うだけで良いことを意味する。トナー2を用いるD
EP装置の性能は、連続的に印刷されるDIN A4ペ
ージのそれぞれの後に短いクリーニングサイクルを挿入
することにより、トナー3及び4を用いる装置の程度に
強化することができた。トナー2を用いるDEP装置に
おける効果のあるクルーニング法は、連続的に印刷され
るDIN A4ページのそれぞれの後及び次のDIN
A4ページの印刷の開始の前に1秒間のクリーニング時
間を加えることにある。
【0142】トナー2を用いるDEP装置のクリーニン
グのために、磁性ブラシのスリーブ上のDC−補償(V
1)を0から+200Vに変え、AC−電圧の振幅を6
00Vから100Vに下げた。トナー1を用いるDEP
装置は、長時間の印刷安定性を得るために、前記のよう
なもっと複雑なクリーニング段階及び方法を必要とし
た。
【0143】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0144】1.裏引き電極(105)、開口部(10
7)と組み合わされた制御電極を含むプリントヘッド構
造(106)、及び該開口部(107)の近辺に乾式ト
ナー粒子の雲(104)を与えるトナーデリバリー手段
(101)を含む装置を用い、(i)該トナー粒子が、
試験Bに従って測定される該粒子の投影顕微鏡像の長軸
の長さ対短軸の長さの比率が1.00〜1.40である
トポロジー的基準を有し、(ii)比表面積が260m
2/gの疎水性ヒュームドシリカを0.5重量%加えた
後に該トナー粒子が、見掛けの密度(ρapp)対真の密
度(ρreal
【0145】
【数7】
【0146】の比率を示すことを特徴とする中間基質上
又は最終基質上における直接静電印刷(DEP)のため
の方法。
【0147】2.該粒子の投影顕微鏡像の長軸の長さ対
短軸の長さの比率が1.00〜1.30である上記1項
に記載の方法。
【0148】3.見掛けの密度(ρapp)対真の密度
(ρreal)の該比率が0.55より大きい上記1又は2
項に記載の方法。
【0149】4.トナー粒子の測定BET(BE
meas)対トナー粒子の算出BET(BETcalc)の比
率が式
【0150】
【数8】
【0151】を満たす上記1〜3項のいずれかに記載の
方法。
【0152】5.該比率が式
【0153】
【数9】
【0154】を満たす上記4項に記載の方法。
【0155】6.該トナー粒子が、1fc/10μm≦
|q/d|≦20fc/10μmである体積直径当たり
の平均電荷(q/d)を有する上記1〜5項のいずれか
に記載の方法。
【0156】7.該トナー粒子の電荷分布の変動係数、
νが0.50より低い上記1〜6項のいずれかに記載の
方法。
【0157】8.トナー粒子の体積平均直径が3〜20
μmであり、該トナー粒子の体積粒径分布が基本的に
0.50より低い変動係数、νを有するガウス分布であ
る上記1〜7項のいずれかに記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー粒子を用いるためのDEP装置
の可能な実施態様の略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−316103(JP,A) 特開 平6−317934(JP,A) 特開 平5−158284(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏引き電極(back electro
    de)(105)、該裏引き電極に向かう乾式トナー粒
    子の流れ(104)を生じさせるためのトナーデリバリ
    ー手段(101)、及び該流れの中に位置する制御電極
    (controlelectrode)を開口部(10
    7)と組み合わせて含んでなるプリントヘッド構造体
    (106)を含んでなる装置を用いる、中間基質上又は
    最終基質上における直接静電印刷(DEP)方法であっ
    て、 (i)該トナー粒子、該粒子の投影顕微鏡像の長軸の
    長さ対短軸の長さの比率が1.00〜1.40であるトポ
    ロジー的基準を有し、該比率は少なくとも20個の異な
    ったトナー粒子について測定した比率の平均であり、そ
    して (ii)比表面積が260m/gの疎水性ヒュームドシ
    リカを0.5重量%加えた後に、該トナー粒子が見掛け
    の密度(ρapp)対真の密度(ρreal)の比率 【数1】 を示すことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該粒子の投影顕微鏡像の長軸の長さ対短
    軸の長さの比率が1.00〜1.30である請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 見掛けの密度(ρapp)対真の密度(ρ
    real)の該比率が0.55より大きい請求項1又は2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 トナー粒子の測定BET(BETmeas
    対トナー粒子の算出BET(BETcalc)の比率が式 【数2】 を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 トナー粒子の測定BET(BETmeas
    対トナー粒子の算出BET(BETcalc)の比率が式 【数3】 を満たす請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該トナー粒子が、1fc/10μm≦|
    q/d|≦20fc/10μmである体積直径当たりの
    平均電荷(q/d)を有する請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
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