JP3027381B1 - 製版装置の給版装置 - Google Patents

製版装置の給版装置

Info

Publication number
JP3027381B1
JP3027381B1 JP11157553A JP15755399A JP3027381B1 JP 3027381 B1 JP3027381 B1 JP 3027381B1 JP 11157553 A JP11157553 A JP 11157553A JP 15755399 A JP15755399 A JP 15755399A JP 3027381 B1 JP3027381 B1 JP 3027381B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
dark box
plate material
dark
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11157553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000347418A (ja
Inventor
省三 佐野
Original Assignee
株式会社金田機械製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社金田機械製作所 filed Critical 株式会社金田機械製作所
Priority to JP11157553A priority Critical patent/JP3027381B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3027381B1 publication Critical patent/JP3027381B1/ja
Publication of JP2000347418A publication Critical patent/JP2000347418A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 製版装置の設置スペースが少なくて済むと共
に、製版作業中に於ける版材の取り替えや取り扱いを簡
単且つ良好に行え、然も、製版装置内の未感光の版材が
露光するのを防止できるようにする。 【解決手段】 露光装置Cへ未感光の版材Pを供給する
製版装置Aの給版装置Bに於いて、当該給版装置Bを、
製版装置Aと別の位置に設置した暗室内で解梱した未感
光の版材Pを収納する暗箱1と、暗箱1を搬送する運搬
車2と、露光装置C側に設置され、運搬車2により搬送
された暗箱1を受け入れて積み重ね状に格納すると共に
各暗箱1の中から適宜の暗箱1を外部から遮光した状態
で開放する版材供給装置3と、版材供給装置3と露光装
置Cの間に配設され、露光装置Cの空間S2 と版材供給
装置3の空間S1 とを遮断して両空間S1 ,S2 への光
の出入りを遮るシャッター装置4と、露光装置C側に配
設され、開放された暗箱1内の版材Pを露光装置C側へ
搬送する版材搬送装置5とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商業印刷用の刷版
や新聞印刷用の刷版を製造する製版装置、特にコンピュ
ーターを用いたレーザー直接描画方式の商業印刷用製版
装置や新聞印刷用製版装置に用いる給版装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターによる情報処理技
術や画像処理技術の進歩に伴って、商業印刷や新聞印刷
の分野に於いても、コンピューターからの描画イメージ
信号によりレーザー光走査ヘッドを作動させ、版材に直
接所望の描画を行うようにした所謂CTP方式の製版装
置(商業印刷用若しくは新聞印刷用)が開発され、実用
に供されている。
【0003】従来、この種の製版装置としては、例えば
本件出願人が先に出願した特開平10−217419号
公報や特開平10−323961号公報に開示された構
造のものが知られている。即ち、前記製版装置Aは、図
16に示す如く、暗室B′を備えた給版装置B(給版
部)、露光装置C(描画部)、排版装置D(排版部)及
び現像処理装置E(加熱、現像、水洗、ガム引、乾燥)
等を直列状に配置し、暗室B′及び現像処理装置Eを除
く他の装置を開閉可能な遮光カバー内に収納して製版装
置A内へ外部の光が入り込まないようにしたものであ
る。
【0004】而して、前記製版装置Aに於いては、作業
員が梱包された未感光の版材を暗室B′内で解梱し、こ
の解梱した複数枚の版材を給版装置Bのテーブル上(若
しくはストッカーケース内)に積層状態で載置すると、
テーブル上(若しくはストッカーケース内)の版材は、
先ず給版装置B等により一枚宛若しくは複数枚宛露光装
置Cへ送られてここで描画処理され、次に排版装置Dに
より現像処理装置Eへ送られてここで現像処理された
後、刷版保管装置(図示省略)へ送られるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の製版
装置Aに用いる給版装置Bは、給版装置Bの一部を構成
する暗室B′を製版装置Aの最上流側にドッキングさせ
ているうえ、暗室B′自体も作業員が中に入って作業を
行える広さとなっている為、可なり大きなものとなって
いる。その結果、従来構造の給版装置Bを製版装置Aに
用いた場合には、製版装置A全体が平面形状に於いてL
型の構造となり、広い設置スペースが必要になると共
に、据付け場所も制約されると云う問題が発生した。特
に、新聞印刷用の工場に於いては、製版装置Aを複数台
並列状に配置して新聞印刷用の刷版を多数製作するよう
にしている為、前記問題がより一層助長されることにな
る。
【0006】又、従来の給版装置Bは、テーブル上(若
しくはストッカーケース内)に同じ大きさの一種類の版
材を積層状に載置し、これらの版材を露光装置C側へ供
給するようにしている為、製版作業の途中で版材の大き
さを変える場合には、作業員がテーブル上に残っている
版材を取り除いて別の大きさの新しい版材に置き換えた
り、或いは取り除いた版材が露光しないように版材を保
護したりしなければならず、版材の取り替えや取り扱い
に手数が掛かると云う問題があった。
【0007】更に、給版装置Bの一部を構成する暗室
B′内と、露光装置C内の空間(遮光カバーで囲まれた
空間)とが常時連通状態となっている為、暗室B′の扉
を開放したり、露光装置Cの遮光カバーを開放したりす
ると、暗室B′内及び露光装置C内の空間が何れも明室
になってしまうことになる。その結果、露光装置Cの稼
働中には暗室B′の扉を開放して暗室B′内へ新しい未
感光の版材(梱包済み)を入れることができず、又、露
光装置Cにトラブルが発生し、遮光カバーを開放して点
検等を行う際に、暗室B′内に未感光の版材が残ってい
る場合にはこれが露光してしまうと云う問題も発生し
た。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は、製版装置の設置スペース
が少なくて済むと共に、製版作業中に於ける版材の取り
替えや取り扱いを簡単且つ良好に行え、然も、製版装置
内の未感光の版材が露光するのを防止できるようにした
製版装置の給版装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、給版装置を、製
版装置と別の位置に設置した暗室内で解梱した未感光の
版材を積層状に収納する開閉可能な暗箱と、未感光の版
材を収納した暗箱を暗室内から製版装置側へ搬送する運
搬車と、露光装置の上流側に設置され、運搬車により搬
送された暗箱を受け入れてこれを積み重ね状に格納する
と共に積み重ね状の各暗箱の中から適宜の暗箱を外部か
ら遮光した状態で開放する版材供給装置と、版材供給装
置と露光装置との間に配設され、露光装置内の空間と版
材供給装置内の空間とを適宜に遮断して両空間への光の
出入りを遮るシャッター装置と、露光装置側に配設さ
れ、版材供給装置内で開放された暗箱内の版材を露光装
置側へ搬送する版材搬送装置とから構成したことに特徴
がある。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、暗箱
を、未感光の版材を積層状に収納する上方が開放された
箱型の本体と、本体の開口部を覆う蓋体と、本体の底面
に設けた案内用兼位置決め用のレールとから構成し、本
体の外周縁部に遮光用のライニング材を被せ、本体に蓋
体を被せたときに本体と蓋体とが密着して暗箱内へ光が
入らないようにしたことに特徴がある。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、運搬車
を、暗箱を載置する台枠と、台枠に設けた車輪と、台枠
上に設けられ、暗箱のレールが摺動自在に嵌合される受
入れ用レールと、台枠上に配置され、暗箱を水平移動自
在に支持する複数のガイドローラとから構成したことに
特徴がある。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、暗箱と
運搬車との間に暗箱を運搬車側へ固定するロック機構を
配設したことに特徴がある。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、版材供
給装置を、フレームと、フレーム全体を覆うと共に運搬
車上の暗箱を受け入れる開閉可能な受入れ口を形成した
遮光カバーと、フレームに設けたガイドレールに昇降自
在に支持され、遮光カバーの受入れ口から挿入された運
搬車上の暗箱を個々に格納する上下方向へ積み重ね可能
な複数の受入れ枠と、各受入れ枠を積み重ね状に支持載
置する昇降可能な昇降台を備え、昇降台上の各受入れ枠
を適宜の高さ位置へ昇降動させる昇降機構と、各受入れ
枠に格納されている暗箱の蓋体を開放した状態で所定の
高さ位置に保持する蓋体保持機構と、蓋体が開放された
暗箱を格納している受入れ枠よりも上方に位置する受入
れ枠を所定の高さ位置に支持するストッパー機構と、開
放された暗箱内の版材上の版面保護用の合紙を暗箱外へ
取り出す合紙取出し装置とから構成したことに特徴があ
る。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、受入れ
枠を、ガイドレールに昇降自在に支持され、暗箱を支持
載置する四角形状の枠体と、枠体の各隅部に立設され、
上方に位置する受入れ枠を支持する支柱と、枠体の一辺
に設けられ、開放された暗箱内の版材を取り出す際に版
材を案内するガイドローラとから構成し、各支柱の上端
面及び枠体の各隅部の下面の何れか一方の面に位置決め
用の凸部を、又、他方の面に前記凸部に嵌合される位置
決め用の凹部を夫々形成したことに特徴がある。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、枠体
が、暗箱のレールが摺動自在に嵌合される受入れ用レー
ルと、暗箱を水平移動自在に支持する複数のガイドロー
ラとを備えていることに特徴がある。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、版材搬
送装置を、露光装置内の空間の天井部分に配設され、シ
ャッター装置の開放時に版材供給装置内の空間へ伸長す
る二段式の伸縮レールと、伸縮レールに水平移動自在に
支持され、開放された暗箱内の版材を吸着する複数の真
空式の吸着盤を備えた版材吸着部とから構成し、暗箱内
の版材を吸着盤で吸着保持して露光装置側へ引き出すよ
うにしたことに特徴がある。
【0017】本発明の請求項9に記載の発明は、複数の
吸着盤のうち、暗箱内の版材の端部を吸着する吸着盤を
上下方向へ揺動できる構成としたことに特徴がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の実
施の形態に係る給版装置Bを用いたCTP方式の商業印
刷用製版装置Aを示し、当該製版装置Aは、給版装置
B、露光装置C、排版装置D、現像処理装置E及び版受
け部F等から構成されて居り、給版装置Bにより未感光
の版材Pを露光装置Cへ送ってここで描画処理し、次に
描画処理した版材Pを排版装置Dにより現像処理装置E
へ送って現像処理した後、現像処理済みの版材Pを版受
け部Fに積層状態で保管するようにしたものである。
【0019】尚、版材Pには、アルミニウム基板の上に
高感度フォトポリマーを形成した所定の外形寸法を有す
る所謂高感度フォトポリマー版材が使用されて居り、こ
の実施の形態に於いては、図4に示すように四種類の大
きさの版材Pが使用されている。これらの各版材Pは、
夫々積層状態で梱包されて居り、版材P間には版面保護
用の合紙P′(あいし)が挾み込まれていると共に、最
上に位置する版材Pにも版面保護用の合紙P′が被せら
れている。
【0020】そして、本発明の実施の形態に係る給版装
置Bは、図1及び図2に示す如く、暗箱1、運搬車2、
版材供給装置3、シャッター装置4及び版材搬送装置5
等から構成されて居り、製版装置Aと別の位置に設置し
た暗室(図示省略)内で解梱した未感光の版材Pを暗室
内にある運搬車2上の暗箱1内へ入れ、この暗箱1を運
搬車2により明室内を通って製版装置Aの位置まで運搬
した後、版材Pを暗箱1ごと露光装置Cの上流側に設置
した版材供給装置3内へ格納し、露光装置C側に配設し
た版材搬送装置5により暗箱1内の版材Pを一枚ずつ露
光装置Cへ供給できるようになっている。又、この給版
装置Bは、異なる大きさの版材Pを夫々収納した複数
(四つ)の暗箱1を版材供給装置3内に積み重ね状に格
納することができるようになって居り、積み重ね状にな
った暗箱1の中から適宜の暗箱1を外部から遮光された
状態で開放し、所望の大きさの版材Pを露光装置Cへ供
給できるようになっている。
【0021】尚、暗室は、印刷工場内に並列状態で設置
されている複数台の各製版装置Aと別の場所に設置さ
れ、各製版装置Aの共用の暗室として使用するものであ
り、梱包された未感光の版材Pを露光しないように解梱
する場所である。この暗室には、作業員の出入りや後述
する運搬車2の出し入れを行えるように開閉式の扉が設
けられている。
【0022】前記暗箱1は、暗室内で解梱した未感光の
版材Pを収納して明室内を運べるようにしたものであ
り、図7に示す如く、未感光の版材Pを積層状に収納す
る上方が開放された四角箱型の把手付きの本体1aと、
本体1aの開口部を開閉自在に覆う蓋体1bと、本体1
aの底面に設けた案内用兼位置決め用の凸形のレール1
c等から構成されて居り、本体1aの外周縁部に遮光用
のライニング材1dを被せ、本体1aに蓋体1bを被せ
たときに本体1aと蓋体1bとが完全に密着して光が暗
箱1内へ入らないように工夫されている。この暗箱1に
は、同じ外径寸法を有するものが複数用意されて居り、
本体1a内に設けた中仕切(図示省略)を移動調整する
ことによって、図4に示した四種類の大きさの版材Pを
本体1a内の所定の位置に積層状に収納できるようにな
っている。又、各暗箱1は、本体1aの底壁に暗箱1内
の版材Pの有無を検出する為の検出穴1eが形成されて
居り、この検出穴1eから版材供給装置3側に設けた近
接スイッチ等のセンサー(図示省略)によって、版材P
の有無を検出できるようになっている。更に、各暗箱1
は、本体1aの側壁外面に本体1a内に収納されている
版材Pの大きさを識別する為の識別用突起1fが位相を
ずらした状態で夫々設けられて居り、版材供給装置3側
に設けたリミットスイッチ等のセンサー(図示省略)で
識別用突起1fの位置を検出することによって、暗箱1
内に収納されている版材Pの大きさを識別できるように
なっている。
【0023】前記運搬車2は、未感光の版材Pを収納し
た暗箱1を暗室内から明室を通って製版装置Aの位置ま
で搬送するものであり、図1、図4及び図5に示す如
く、暗箱1を載置する把手付きの台枠2aと、台枠2a
に設けたキャスター構造の複数の車輪2bと、台枠2a
上に設けられ、暗箱1の凸形のレール1cに摺動自在に
嵌合される凹形の受入れ用レール2cと、台枠2a上に
直列状に配置され、暗箱1を水平移動自在に支持する複
数のガイドローラ2d等から構成されている。又、運搬
車2の台枠2aの先端部側には、版材供給装置3のフレ
ーム7に当接するストッパー2eと、版材供給装置3の
フレーム7に設けた凸形突起7aに嵌合して運搬車2の
位置合わせを行う凹形突起2fとが夫々設けられてい
る。
【0024】尚、暗箱1と運搬車2との間には、運搬車
2のガイドローラ2dに支持された暗箱1がその運搬中
に逸走しないように、暗箱1を運搬車2側へ固定するロ
ック機構6が配設されている。このロック機構6は、暗
箱1の本体1aに設けたフック6aと、運搬車2の台枠
2a側に形成したピン穴(図示省略)と、フック6a及
びピン孔に挿入されるフォーク状のピン6bとから成
り、暗箱1を運搬車2上に載せ、フック6a及びピン穴
にピン6bを挿入することによって、暗箱1を運搬車2
上へ固定できるようになっている。
【0025】前記版材供給装置3は、露光装置Cの上流
側に設置されて居り、運搬車2により運び込まれた版材
P入りの暗箱1を受け入れてこれを積み重ね状に格納
し、積み重ね状の各暗箱1の中から適宜の暗箱1を外部
から遮光した状態で開放すると共に、開放された暗箱1
内の版材P上の版面保護用の合紙P′を暗箱1外へ取り
出せるように構成されている。
【0026】具体的には、版材供給装置3は、図3乃至
図5に示す如く、露光装置Cのフレーム26に隣接して
設置されたフレーム7と、フレーム7で囲まれた空間S
1 内へ外部の光が入らないようにフレーム7全体を覆う
と共に運搬車2上の暗箱1を受け入れる開閉可能な受入
れ口8aを形成した金属製の遮光カバー8と、フレーム
7で囲まれた空間S1 の四隅に鉛直姿勢で配置され、縦
向きのガイド溝9aを形成した四本のガイドレール9
と、ガイドレール9に昇降自在に支持され、遮光カバー
8の受入れ口8aから挿入された運搬車2上の暗箱1を
個々に格納する上下方向へ積み重ね可能な四つの受入れ
枠10と、各受入れ枠10を積み重ね状に支持載置する
昇降可能な昇降台11aを備え、昇降台11a上の受入
れ枠10を適宜の高さ位置に昇降動させる昇降機構11
と、各受入れ枠10に格納されている暗箱1の蓋体1b
を開放した状態で所定の高さ位置に保持する蓋体保持機
構12と、ガイドレール9に設けられ、蓋体1bが開放
された暗箱1を格納している受入れ枠10よりも上方に
位置する受入れ枠10を所定の高さ位置に支持するスト
ッパー機構13と、フレーム7に配設され、開放された
暗箱1内の版材P上の版面保護用の合紙P′を暗箱1外
へ取り出す合紙取出し装置14等から構成されている。
又、遮光カバー8の側壁部分には、フレーム7側に設け
た流体圧シリンダ15により作動して暗箱1の受入れ口
8aを開閉する扉8bが上下方向へ揺動自在に取り付け
られている。この扉8bは、受入れ口8a近傍に設けた
流体圧シリンダ操作用の押しボタン(図示省略)を適宜
に操作することによって、受入れ口8aを開閉するよう
になっている。
【0027】前記受入れ枠10は、図8に示す如く、四
隅にガイドレール9のガイド溝9aに摺動自在に挿入さ
れるガイド片10aを夫々有し、上面側に暗箱1のレー
ル1cが摺動自在に嵌合される受入れ用レール10b及
び暗箱1を水平移動自在に支持する複数のガイドローラ
10cを備えた四角形状の枠体10dと、枠体10dの
各隅部に立設され、上方に位置する受入れ枠10を支持
する四本の支柱10eと、枠体10dの一辺(露光装置
C側に位置する一辺)に回転自在に設けられ、開放され
た暗箱1内の版材Pを取り出す際に版材Pを案内するガ
イドローラ10f等から夫々構成されて居り、受入れ枠
10を積み重ねたときに上下方向に隣接する枠体10d
と支柱10eとが当接し、支柱10eにより上部に位置
する受入れ枠10の荷重を支えるようになっている。従
って、受入れ枠10に格納されている暗箱1には、上部
に位置する暗箱1の荷重が掛からないようになってい
る。又、受入れ枠10は、各支柱10eの上端面に位置
決め用の凸部10gが、枠体10dの各隅部の下面に前
記凸部10gに嵌合される位置決め用の凹部10hが夫
々形成されて居り、受入れ枠10を積み重ねたときに前
記凸部10gと凹部10hとが嵌合されて横揺れしない
ようになっている。更に、受入れ枠10の支柱10e間
には補強片10iが設けられている。この補強片10i
は、受入れ枠10の一方向(遮光カバー8の受入れ口8
aに対向する方向)から受入れ枠10内に暗箱1を挿入
できるように平面形状コの字状に配置されて居り、受入
れ枠10内に暗箱1を挿入したときに暗箱1の側壁に当
接して暗箱1の位置決めを行うようになっている。尚、
最下段の受入れ枠10は、図3に示す如く、後述する昇
降機構11の昇降台11a上に支持脚を介して固定支持
されていると共に、ガイド片10a及び位置決め用の凹
部10hが省略されている。又、各受入れ枠10の枠体
10dには、受入れ枠10内に暗箱1が格納されている
かどうかを検出する為のリミットスイッチ等のセンサー
10jが設けられている。
【0028】前記昇降機構11は、図3に示す如く、各
受入れ枠10を積み重ね状に支持載置する昇降可能な昇
降台11aと、昇降台11aとフレーム7との間に介設
され、昇降台11aを昇降可能に支持する上下方向へ伸
縮自在なパンタグラフ構造のリンク機構11bと、リン
ク機構11bを伸縮動作させて昇降台11aを昇降動さ
せるモータ及び伝動機構等から成る昇降駆動装置(図示
省略)等から構成されて居り、積み重ね状になった各受
入れ枠10を、運搬車2上の暗箱1を受け入れられると
共に開放された暗箱1内の版材Pを露光装置C側へ供給
できる受入れ供給位置(運搬車2及び露光装置Cのテー
ブル27と略同じ高さ位置)と、受入れ供給位置よりも
上方に位置する退避位置とに亘って夫々昇降動させるこ
とができるようになっている。
【0029】前記蓋体保持機構12は、図3に示す如
く、最上段の受入れ枠10の上方位置に配置され、ガイ
ドレール9に昇降自在に支持された蓋保持枠12aと、
蓋保持枠12aの下面及び最下段の受入れ枠10を除い
た残りの三つの受入れ枠10の下面側に夫々設けた断面
形状がL字形の吊下げ片12bと、暗箱1の蓋体1bの
上面に設けられ、暗箱1を各受入れ枠10に挿入したき
とに吊下げ片12bに挿入係止される断面形状が逆L字
形の係止片12cとから構成されている。
【0030】而して、この蓋体保持機構12によれば、
後述するストッパー機構13により蓋保持枠12a若し
くは適宜の受入れ枠10を退避位置で支持し、この状態
で昇降機構11の昇降台11aを下降させると、蓋保持
枠12a若しくは受入れ枠10に吊下げ片12b及び係
止片12cを介して吊り下げられている蓋体1bが本体
1aから取り外されることになる。即ち、暗箱1の蓋体
1bは、蓋体保持機構12によって開放された状態で所
定の高さ位置(以下蓋開放位置と云う)に保持されるこ
とになる。
【0031】前記ストッパー機構13は、蓋保持枠12
a若しくは蓋体1bが開放された暗箱1を格納している
受入れ枠10よりも上方に位置する受入れ枠10を退避
位置に支持するものであり、図3乃至図5に示す如く、
各ガイドレール9の所定の高さ位置に設けた四つの流体
圧シリンダ13aから成る。これらの各流体圧シリンダ
13aは、そのロッドをガイドレール9のガイド溝9a
内に出し入れできるように、各ガイドレール9に固定支
持されている。
【0032】而して、このストッパー機構13によれ
ば、流体圧シリンダ13aを伸長動作させてそのロッド
をガイドレール9のガイド溝9aに挿入し、当該ロッド
によりガイドレール9のガイド溝9aに挿入されている
蓋保持枠12aの一部若しくは受入れ枠10のガイド片
10aを受け止め支持することによって、蓋保持枠12
a若しくは受入れ枠10を退避位置に支持することがで
きる。
【0033】前記合紙取出し装置14は、図4及び図5
に示す如く、開放された暗箱1内の最上に位置する版材
P上の合紙P′の外周縁部の一辺を撮んで合紙P′を版
材Pから引き剥す複数の撮み具16と、撮み具16によ
り引き剥された合紙P′をくわえ込んで排出する回転自
在な合紙排出ローラ17と、撮み具16を水平移動自在
且つ昇降自在に支持する移動支持機構18とから構成さ
れている。
【0034】具体的には、各撮み具16は、図9(A)
及び(B)に示す如く、水平姿勢の流体圧シリンダ16
aに垂設され、版材P上の合紙P′に面接触可能なブロ
ック状の固定爪16bと、流体圧シリンダ16aに連動
連結され、固定爪16bに対して水平移動可能で且つ版
材P上の合紙P′に面接触可能なブロック状の移動爪1
6cとから成り、両爪16b,16cを合紙P′の周縁
部に面接触させた状態で流体圧シリンダ16aにより移
動爪16cを固定爪16b側へ水平移動させることによ
って、固定爪16bと移動爪16cとの間で合紙P′の
周縁部を二つ折りの状態で撮めるようになっている。
尚、固定爪16b及び移動爪16cには、滑り止め用の
ライニング材16dが貼着されていると共に、真空ポン
プ(図示省略)に接続されて合紙P′の周縁部を真空吸
着する真空吸引孔16eが設けられている。
【0035】移動支持機構18は、フレーム7に支持軸
18aを介して上下方向へ揺動自在に支持された折り畳
み自在なリンク機構18bと、リンク機構18bの折り
畳み及び引き伸ばしを行う流体圧シリンダ18cと、リ
ンク機構18bを上下方向へ揺動操作する流体シリンダ
18dと、リンク機構18bの先端部に取り付けられ、
上述した撮み具16が直列状に取り付けられる支持板1
8eとから構成されて居り、各流体圧シリンダ18c,
18dを伸縮動作させることによって、各撮み具16を
待機位置(図4の一点鎖線位置)と撮み開始位置(図4
及び図5の実線位置)と撮み位置(図5の二点鎖線位
置)とに亘って水平移動並びに昇降動させることができ
るようになっている。
【0036】合紙排出ローラ17は、開放された暗箱1
の側方位置に回転自在に配設された下部ローラ17a
と、下部ローラ17aの上方位置に流体圧シリンダ19
を介して昇降自在に支持され、下部ローラ17aの外周
面に当接可能な上部ローラ17bとから成り、下部ロー
ラ17aのみがモータ20a及びベルト伝動機構20b
から成るローラ駆動装置20により合紙P′を排出する
方向へ回転駆動されるようになっている。尚、上部ロー
ラ17bは、各撮み具16が待機位置にあるときには流
体圧シリンダ19により下降して下部ローラ17aに当
接し、又、各撮み具16が撮み開始位置及び撮み位置に
あるときには流体圧シリンダ19により上昇して下部ロ
ーラ17aから離れるようになっている。
【0037】而して、この合紙取出し装置14によれ
ば、開放された暗箱1を格納している受入れ枠10が受
入れ供給位置に来ると、待機位置にある各撮み具16が
リンク機構18b及び各流体圧シリンダ18c,18d
により撮み開始位置を経て撮み位置へ移動し、各撮み具
16の固定爪16b及び移動爪16cを版材P上の合紙
P′の周縁部の一辺に面接触させる。この状態で真空吸
引孔16eにより合紙P′が真空吸着されると共に、流
体圧シリンダ16aにより移動爪16cが固定爪16b
側へ水平移動し、合紙P′の周縁部の一辺を固定爪16
bと移動爪16cとで二つ折りの状態で撮む。次に、各
撮み具16がリンク機構18b及び各流体圧シリンダ1
8c,18dにより撮み位置から撮み開始位置を経て待
機位置へ戻る。これによって、各撮み具16に撮まれて
いる合紙P′は版材Pから順次引き剥されて行くことに
なる。そして、各撮み具16が待機位置へ戻ると、真空
吸着孔16eによる合紙P′の真空吸着状態が解除され
ると共に、移動爪16cが流体圧シリンダ16aにより
固定爪16b側から離間する方向へ水平移動し、各撮み
具16による合紙P′の撮み状態が解除される。その
後、上部ローラ17bが流体圧シリンダ19により下降
して版材Pから引き剥された合紙P′を上部ローラ17
bと下部ローラ17aとの間で挾み、この状態で下部ロ
ーラ17aがローラ駆動装置20により合紙P′を排出
する方向へ回転駆動される。これによって、両ローラ1
7a,17b間に挾まれている合紙P′は、版材Pから
完全に引き剥がれて暗箱1外へ排出され、合紙収納袋
(図示省略)内に排出されることになる。この合紙取出
し装置14は、合紙P′を真空吸着した状態で且つ合紙
P′を撮んだ状態で版材Pから引き剥すようにしている
為、版材P上から合紙P′を引き剥す際に合紙P′が撮
み具16から外れると云うことがなく、合紙P′の引き
剥しを確実且つ良好に行える。
【0038】前記シャッター装置4は、露光装置Cと版
材供給装置3との間に配設されて居り、露光装置C内の
空間S2 と版材供給装置3内の空間S1 とを適宜に遮断
して両空間S1 ,S2 への光の出入りを遮るようにした
ものである。具体的には、シャッター装置4は、図3及
び図4に示す如く、露光装置Cと版材供給装置3との間
に昇降自在に配設され、露光装置C内の空間S2 と版材
供給装置3内の空間S1 とを遮断する長方形状の遮光板
4aと、版材供給装置3のフレーム7に設けられ、遮光
板4aを昇降動させる流体圧シリンダ4bとから構成さ
れて居り、流体圧シリンダ4bにより遮光板4aを昇降
させることによって、両空間S1 ,S2 への光の出入り
を遮ることができると共に、両空間S1 ,S2を連通状
にすることができるようになっている。
【0039】前記版材搬送装置5は、露光装置C側に配
設され、版材供給装置3内の開放された暗箱1内の版材
Pを1枚ずつ露光装置C側へ搬送するものであり、図6
に示す如く、露光装置C内の空間S2 の天井部分に配設
され、シャッター装置4の開放時に版材供給装置3内の
空間S1 へ伸長する二段式の伸縮レール21と、伸縮レ
ール21に水平移動自在に支持され、暗箱1内の版材P
を真空吸着により吸引保持する複数の真空式のゴム製の
吸着盤22f,22f′を備えた版材吸着部22とから
構成されている。
【0040】具体的には、伸縮レール21は、図6及び
図10に示す如く、露光装置C内の空間S2 の天井部分
に製版装置Aの長手方向に沿って配置された上部レール
21aと、上部レール21aに支持材21bを介して走
行自在に垂設され、一端部側が版材供給装置3内へ進入
可能な下部レール21cとから成り、露光装置Cのフレ
ーム26に設けたモータ23a及び伝動機構23b(チ
ェーン伝動機構若しくはベルト伝動機構)から成る駆動
装置23によって、下部レール21cが上部レール21
aに沿って往復動するようになっている。即ち、伸縮レ
ール21は、下部レール21cの移動により製版装置A
の長手方向へ伸縮するようになっている。
【0041】又、版材吸着部22は、図10乃至図12
に示す如く、下部レール21cに水平移動自在に支持さ
れ、支持材21bに設けた流体圧シリンダ24により下
部レール21cに沿って移動する移動板22aと、移動
板22aに上部流体圧シリンダ22bを介して昇降自在
に支持された上部昇降板22cと、上部昇降板22cに
下部流体圧シリンダ22dを介して昇降自在に支持され
た下部昇降板22eと、下部昇降板22eの上流側端部
に固定支持され、直列状に配置された複数の上流側の吸
着盤22fと、下部昇降板22eの下流側端部に蝶番2
2g及び揺動板22hを介して上下方向へ揺動自在に取
り付けられ、下部昇降板22eに設けた流体圧シリンダ
22iにより上下動可能な下流側の吸着盤22f′とか
ら成る。
【0042】而して、この版材供給装置3によれば、開
放された暗箱1内の版材P上の合紙P′が取り除かれ、
且つシャッター装置4が開放されているのが確認される
と、先ず伸縮レール21が駆動装置23により版材供給
装置3内へ伸長すると共に、版材吸着部22が流体圧シ
リンダ24により水平移動されて開放された暗箱1の下
流側上方位置に移動する(図6参照)。次に、版材P上
の合紙P′が残っていないことを光学センサー(図示省
略)で確認したら、上流側の吸着盤22f及び下流側の
吸着盤22f′が各流体圧シリンダ22b,22dによ
り下降して版材Pを吸着保持すると共に、下流側の吸着
盤22f′が流体圧シリンダ22iにより上方へ若干量
だけ持ち上げられる(図12参照)。これにより、吸着
盤22f,22f′に吸着された版材Pとこの版材Pの
真下にある合紙P′との剥離が確実且つ良好に行われ
る。このとき、版材Pの裏側にある合紙P′が版材Pの
裏面に真空状に付着している可能性があるので、ノズル
(図示省略)から版材Pの裏面に向ってエアーを吹き付
ける。その後、下流側の吸着盤22f′が流体圧シリン
ダ22iにより下方へ揺動すると共に、各吸着盤22
f,22f′が各流体圧シリンダ22b,22dにより
上昇して版材Pを持ち上げ、この状態で伸縮レール21
が駆動装置23により版材供給装置3内から露光装置C
内へ短縮すると共に、版材吸着部22が流体圧シリンダ
24により水平移動されて露光装置C内へ移動する。こ
れによって、暗箱1内の最上の版材Pは、版材吸着部2
2の吸着盤22fに真空保持された状態で暗箱1内から
引き出され、露光装置C側のテーブル27上へ搬送され
ることになる。このとき、版材Pは、受入れ枠10に設
けたガイドローラ10f及びテーブル27上に設けたガ
イドローラ25により円滑且つ良好に引き出されて行
く。最後に、各吸着盤22f,22f′が各流体圧シリ
ンダ22b,22dにより下降して版材Pを露光装置C
のテーブル27上に載せると共に、各吸着盤22f,2
2f′の真空保持状態が解除される。その結果、版材P
は1枚だけ露光装置Cへ供給されることになる。
【0043】尚、給版装置B以外の露光装置C、排版装
置D及び現像処理装置E等は、何れも従来公知のものと
同様構造に構成されて居り、コンピュータ等の制御装置
(図示省略)からの予め設定された信号に従って自動制
御されている。即ち、露光装置Cは、図6に示す如く、
給版装置Bの下流側に隣接して設置したフレーム26
に、テーブル27、露光ドラム28、版材巻込みローラ
29及びレーザー光走査ヘッド30等を夫々配設し、フ
レーム26全体を開閉可能な扉を備えた金属製の遮光カ
バー31で覆ったものであり、刷版形成用のコンピュー
ター(図示省略)からの描画イメージ信号(デジタル信
号)が描画コントローラ(図示省略)を介してレーザー
光走査ヘッド30へ送られ、前記イメージ信号に対応し
たレーザー走査が高感度フォトポリマー版材の版面に対
して行われることにより、イメージ信号画像が潜像とし
て版材Pに描画されるようになっている。この露光装置
Cには、特開平10−142805等に開示されたもの
と同様構造のものが使用されている。又、排版装置D
は、図2に示す如く、露光装置Cの下流側に隣接して配
設したテーブル32及びベルトコンベヤ33等を金属製
の遮光カバー34で覆ったものであり、露光装置Cから
送り出された露光済みの版材Pをテーブル32により受
け取り、テーブル32上の版材Pをテーブル32に設け
たベルトコンベヤ33により後続の現像処理装置Eへ送
り出すようにしたものである。更に、現像処理装置E
は、図2に示す如く、ケース35内に加熱部36、現像
部37、水洗部38、ガム引き部39及び乾燥部40等
を収納したものであり、露光装置Cで形成された版面の
潜像の部分を加熱部36で加熱定着した後に、現像部3
7でアルカリ液を用いて定着した画像部以外の高感度フ
ォトポリマー層を除去して印刷用の刷版面を形成し、最
後に水洗部38及びガム引き部39で水洗、ガム液の塗
布等による版面の保護処理を行うようにしたものであ
る。
【0044】次に、上述した構成の給版装置Bを用いて
露光装置Cへ版材Pを供給する場合について説明する。
【0045】先ず、梱包された未感光の版材Pを製版装
置Aと別の場所に設置した共用の暗室内で解梱し、取り
出した未感光の版材Pを暗室内にある運搬車2上の暗箱
1の本体1a内へ積層状態で収納し、暗箱1の本体1a
へ蓋体1bを被せて暗箱1内へ光が入らないようにす
る。
【0046】次に、運搬車2に載せた暗箱1を運搬車2
により明室内を通って製版装置Aの上流側にある版材供
給装置3の近傍位置まで運搬する。このとき、暗箱1を
ロック機構6により運搬車2へ固定している為、暗箱1
の運搬中に暗箱1が運搬車2上を逸走して運搬車2から
落下するのを防止することができる。又、暗箱1は、完
全に遮光された状態となっている為、暗箱1内の未感光
の版材Pが露光するのを確実に防止することができる。
【0047】暗箱1を運搬車2により版材供給装置3の
近傍位置まで運搬したら、版材供給装置3の遮光カバー
8に設けた扉8bを開放して受入れ口8aを開口し、運
搬車2の先端部側を版材供給装置3側へ当接させる。こ
のとき、運搬車2に設けた凹形突起2fと版材供給装置
3に設けた凸形突起7aとが嵌合すると共に、運搬車2
に設けたストッパー2eがフレーム7に当接する為、運
搬車2と版材供給装置3の位置合わせが正確に行われる
ことになる。尚、受入れ口8aの扉8bを開放するとき
には、シャッター装置4が閉じた状態となって居り、露
光装置C内へは光が入らないようになっている。
【0048】その後、ロック機構6を操作して暗箱1と
運搬車2のロック状態を解除し、運搬車2上の暗箱1を
遮光カバー8の受入れ口8aから昇降機構11の昇降台
11aに積み重ねられて受入れ供給位置にある受入れ枠
10に押し込む。そうすると、運搬車2上の暗箱1は、
暗箱1に設けたレール1c、運搬車2及び受入れ枠10
に夫々設けた受入れ用レール2c,10b及びガイドロ
ーラ2d,10cに案内されながら受入れ枠10内に押
し込まれて行く。その結果、暗箱1は、受入れ供給位置
にある受入れ枠10に脱線することなく円滑且つ正確に
押し込まれ、受入れ枠10に格納された状態となる。こ
のとき、受入れ枠10に格納された暗箱1は、蓋体1b
に設けた係止片12cが蓋保持枠12a若しくは受入れ
枠10に設けた吊下げ片12bに挿入係止された状態と
なっている。又、受入れ枠10に格納された暗箱1は、
受入れ枠10の補強片10iに当接して位置決めされた
状態となっている。
【0049】このようにして、最初の暗箱1を受入れ枠
10に格納したら、引き続き暗室内に於いて別の大きさ
の版材Pを暗箱1内に収納し、この暗箱1を運搬車2に
より明室内を通って製版装置Aの版材供給装置3の近傍
位置まで運搬し、上述した手順により版材供給装置3内
に於いて積み重ね状になっている空の受入れ枠10に格
納して行く。このとき、空の受け入れ枠10が受入れ供
給位置に位置するように、昇降機構11により昇降台1
1aの高さが調整されている。以下同様にして、大きさ
の異なる版材Pを収納した暗箱1を順次運搬車2により
版材供給装置3の近傍位置まで運搬し、全ての受入れ枠
10に暗箱1を格納する。
【0050】版材供給装置3内の全ての受入れ枠10に
暗箱1を格納したら、遮光カバー8に設けた扉8bを閉
じて受入れ口8aを閉鎖する。そうすると、昇降機構1
1が作動して昇降台11a上に支持載置されている全て
の受入れ枠10を上昇させ、使用したい版材Pを収納し
た暗箱1を格納している受入れ枠10よりも上方に位置
する受入れ枠10若しくは蓋保持枠12aを退避位置ま
で上昇させる。この状態でストッパー機構13が作動し
て退避位置にある受入れ枠10若しくは蓋保持枠12a
を退避位置に支持する。
【0051】次に、昇降機構11が作動して昇降台11
aに支持載置されている受入れ枠10を下降させ、使用
したい版材Pを収納した暗箱1を格納している受入れ枠
10を受入れ供給位置で停止させる。このとき、使用し
たい版材Pを収納した暗箱1の蓋体1bが蓋体保持機構
12により蓋開放位置に保持され、且つ昇降台11aに
支持載置されている受入れ枠10が下降することとも相
俟って、暗箱1が開放されることになる。
【0052】開放された暗箱1を格納した受入れ枠10
が受入れ供給位置で停止すると、合紙取出し装置14が
作動して暗箱1内の最上に位置する版材P上の合紙P′
を暗箱1外へ取り除くと共に、シャッター装置4が開放
されて版材供給装置3内の空間S1 と露光装置C内の空
間S2 とが連通状態になる。
【0053】版面保護用の合紙P′が取り除かれ、シャ
ッター装置4が開放されていることがセンサー(図示省
略)により確認されると、版材供給装置3が作動して暗
箱1内の版材Pを一枚だけ吸着保持して暗箱1内から露
光装置C側へ引き出し、当該版材Pを露光装置Cのテー
ブル27上へ載置する。このとき、版材供給装置3の版
材吸着部22に吸着保持された版材Pは、受入れ枠10
に設けたガイドローラ10c及びテーブル27に設けた
ガイドローラ25により良好且つ円滑に引き出されるこ
とになる。
【0054】露光装置Cへ送られた版材Pが露光処理さ
れ、排版装置Dにより現像処理装置Eへ送られたら、再
度合紙取出し装置14が作動して暗箱1内の版材保護用
の合紙P′を暗箱1外へ取り除くと共に、版材搬送装置
5が作動して暗箱1内の版材Pを一枚だけ露光装置Cの
テーブル27へ搬送する。
【0055】このようにして、合紙P′の取り除きと版
材Pの搬送が交互に行われ、暗箱1内の版材Pが一枚宛
露光装置Cへ送られて暗箱1内が空になると、これをセ
ンサー(図示省略)が検出する。
【0056】暗箱1内の版材Pが無くなったことをセン
サーが検出すると、昇降機構11が作動して空になった
暗箱1を格納している受入れ枠10をストッパー機構1
3により退避位置に支持されている受入れ枠10若しく
は蓋保持枠12aの位置まで上昇させると共に、ストッ
パー機構13が作動して退避位置に保持されている受入
れ枠10若しくは蓋保持枠12aの支持状態が解除され
る。これによって、蓋体保持機構12により蓋保持位置
に保持されている蓋体1bが暗箱1の本体1aに被せら
れ、空らなっている暗箱1が閉鎖されると共に、全ての
受入れ枠10が積み重ね状態で昇降機構11の昇降台1
1aに支持載置されることになる。
【0057】そして、空になった暗箱1が閉鎖されて全
ての受入れ枠10が昇降台11aに支持載置されたら、
別の受入れ枠10に格納されている暗箱1内の版材Pが
上述した手順により露光装置C側へ供給されて行く。即
ち、昇降機構11、蓋体保持機構12、ストッパー機構
13、合紙取出し装置14及び版材搬送装置5により、
次に使用したい版材Pを収納した暗箱1の開放、暗箱1
内の版材P上の合紙P′の取り除き、暗箱1内の版材P
の引き出しが順序立てて行われ、暗箱1の内の版材Pが
一枚宛露光装置C側へ供給されて行く。
【0058】又、製版作業の途中で版材Pの大きさを変
える場合には、昇降機構11、蓋体保持機構12及びス
トッパー機構13により、使用している版材Pを収納し
た暗箱1を閉鎖した後、次に使用したい版材Pを収納し
た暗箱1を開放し、この暗箱1を格納している受入れ枠
10を受入れ供給位置に移動させ、その後、合紙取出し
装置14により版材P上の合紙P′を取り除くと共に、
版材搬送装置5により版材Pを一枚宛露光装置側へ搬送
して行く。
【0059】更に、空になった暗箱1を取り出す場合に
は、使用している版材Pがある場合には暗箱1を閉鎖す
ると共に、シャッター装置4が作動して版材供給装置3
内の空間S1 と露光装置C内の空間S2 とを完全に遮
り、露光装置C内へ光が入らないようにする。この状態
で遮光カバー8の受入れ口8aを開放して空の暗箱1を
別の運搬車2に積み込むと共に、別の運搬車2により運
んで来た新しい暗箱1(未感光の版材Pが収納されてい
る。)を版材供給装置3内の空の受入れ枠10内へ挿入
する。このとき、シャッター装置4により版材供給装置
3内と露光装置C内とを遮断している為、例え露光装置
Cが可動中であっても、版材供給装置3内への暗箱1の
入れ替えを行えることになる。
【0060】このようにして、暗室内で解梱した未感光
の版材Pを暗箱12及び運搬車23を用いて製版装置A
の最上流側に設置した版材供給装置3内へ運び込むこと
によって、商業印刷用の刷版を連続的に製作することが
できる。
【0061】図13は蓋体保持機構12の他の例を示す
ものであり、当該蓋体保持機構12は、ストッパー機構
13の流体圧シリンダ13aの下方位置で且つガイドレ
ール9に取り付けた四本の流体圧シリンダ12dから成
り、流体圧シリンダ12dを伸長動作させてそのロッド
を蓋体1bの外周縁部に係止させ、この状態で受入れ枠
10を昇降機構11により下降させることによって、蓋
体1bを開放した状態で蓋開放位置に保持することがで
きる。
【0062】図14は蓋体保持機構12の更に他の例を
示すものであり、当該蓋体保持機構12は、受入れ枠1
0に格納した暗箱1の上方位置に配置された蓋保持枠1
2aと、受入れ枠10に立設され、蓋保持枠12aを昇
降動自在に支持する複数の流体圧シリンダ12eと、蓋
保持枠12aに設けた吊下げ片12bと、蓋体1bに設
けられ、吊下げ片12bに挿入係止される係止片12c
とから成り、流体圧シリンダ12eを伸縮動作させるこ
とによって、蓋体1bの開放及び閉鎖を行うようにした
ものである。
【0063】図15(A)及び(B)はストッパー機構
13の他の例を示すものであり、図15(A)に示すス
トッパー機構13は、ガイドレール9の所定の高さ位置
に揺動自在に支持され、受入れ枠10若しくは蓋保持枠
12aに係脱自在なフック13bと、フック13bを揺
動操作する流体圧シリンダ13cと、フック13bを所
定方向へ附勢するスプリング13dとから構成し、流体
圧シリンダ13cによりフック13bをスプリング13
dの附勢力に抗して揺動操作し、当該フック13bを受
入れ枠10若しくは蓋保持枠12aに係止させることに
よって、受入れ枠10若しくは蓋保持枠12aを退避位
置に支持するようにしたものである。又、図15(B)
に示すストッパー機構13は、ガイドレール9に揺動自
在に支持され、受入れ枠10若しくは蓋保持枠12aに
係脱自在なフック13bと、フック13bを揺動操作す
る楔13e付きの流体圧シリンダ13cと、フック13
bを所定方向へ附勢するスプリング13dとから構成
し、流体圧シリンダ13cの楔13eによりフック13
bをスプリング13dの附勢力に抗して揺動操作し、当
該フック13bを受入れ枠10若しくは蓋保持枠12a
に係止させることによって、受入れ枠10若しくは蓋保
持枠12aを退避位置に支持するようにしたものであ
る。
【0064】尚、上記実施の形態に於いては、受入れ枠
10を四段重ねとし、各受入れ枠10に暗箱1を夫々格
納するようにしたが、受入れ枠10の段数や暗箱1の段
数は上記実施の形態のものに限定されるものてせはな
く、如何なる段数であっても良い。
【0065】又、上記実施の形態に於いては、受入れ枠
10に暗箱1を一つだけ格納するようにしたが、他の実
施の形態に於いては、受入れ枠10に複数の暗箱1を並
列状態で格納するようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の給版装置は、次のような優れた効果を発揮すること
ができる。 (1)製版装置と別の位置に設置した共用の暗室内で解
梱した未感光の版材を暗箱及び運搬車を用いて製版装置
の最上流側に設置した版材供給装置内へ運び込むように
している為、給版装置の一部を構成する暗室を製版装置
の最上流側にドッキングさせた従来の製版装置に比較し
て、装置自体の大幅な小型化を図れる。その結果、設置
スペースが少なくて済むうえ、据付け場所も制約を受け
ると云うことがない。 (2)版材供給装置を、暗箱を積み重ね状に格納できる
と共に、積み重ね状の各暗箱の中から適宜の暗箱を外部
から遮光した状態で開放することができる構成としてい
る為、製版作業の途中で版材の大きさを変える場合に、
従来の給版装置のように作業員が給版装置内に残ってい
る版材を取り除いて別の大きさの新しい版材に置き換え
たりすると云うこともなく、版材の取り替えや取り扱い
も簡単且つ良好に行える。又、大きさの異なる数種類の
版材を格納することができると共に、所望の大きさの版
材を露光装置へ供給可能となり、至極便利である。更
に、版材の格納枚数が極めて多くなり、版材を頻繁に補
充しなくても良い。 (3)露光装置と版材供給装置との間に、両者間を遮断
して光の出入りを遮るシャッター装置を配設する構成と
している為、シャッター装置を作動させることによっ
て、露光装置の稼働中に版材供給装置内へ新しい未感光
の版材を入れることができる。然も、露光装置にトラブ
ルが発生し、遮光カバーを開放して点検等を行う際に、
版材供給装置内へ未感光の版材が残っている場合でも、
未感光の版材が露光してしまうと云うことがなく、版材
供給装置内の版材を露光させることなく、露光装置の点
検を行える。 (4)版材供給装置が、暗箱を個々に格納する積み重ね
可能な受入れ枠と、各受入れ枠を積み重ね状に昇降自在
に支持する昇降機構と、各受入れ枠に格納されている暗
箱の蓋体を開放状態で保持する蓋体保持機構と、所望の
受入れ枠を所定の高さ位置で支持するストッパー機構
と、暗箱内の版材上の合紙を暗箱外へ取り出す合紙取出
し装置とを備えている為、暗箱の開閉や合紙の取り除
き、使用する暗箱の切り換え等を自動化でき、処理能力
の向上を図れる。 (5)暗箱の本体の外周縁部にライニング材を被せ、本
体と蓋体との間を密閉できるようにしている為、暗箱を
運搬車に積んで明室内を運搬する場合でも、暗箱内の未
感光の版材が露光するのを確実に防止することができ
る。 (6)暗箱に案内用兼位置決め用のレールを設け、又、
運搬車と版材供給装置側の受入れ枠に、暗箱のレールを
案内する受入れ用レールと暗箱を水平移動自在に支持す
る複数のガイドローラとを夫々設けている為、運搬車か
ら各受入れ枠内への暗箱の挿入や各受入れ枠から運搬車
上への暗箱の取り出しを簡単且つ容易に行うことができ
る。 (7)暗箱と運搬車との間に暗箱を運搬車上に固定する
ロック機構を配設している為、暗箱の運搬中に暗箱が運
搬車上を逸走して運搬車から落下するのを防止すること
ができ、安全性に優れている。 (8)暗箱を格納する各受入れ枠が、暗箱内の版材を取
り出す際に版材を案内するガイドローラと、各受入れ枠
を積み重ねるときに位置決めする為の凸部及び凹部とを
備えている為、暗箱内の版材の引き出しを円滑且つ良好
に行えると共に、積み重なった受入れ枠が横揺れするの
を防止することができる。 (9)版材搬送装置に二段式の伸縮レールを使用し、こ
のレールに版材を吸着保持する版材吸着部を設ける構成
としている為、伸縮レールのストロークが長くなって版
材吸着部の移動距離を長く取れる。その結果、版材搬送
装置を版材供給装置と露光装置とに跨がって配設する必
要がなく、露光装置側に配設するとこができる。延いて
は、版材供給装置と露光装置との間にシャッター装置を
配設する際に、版材搬送装置が邪魔になることもない。 (10)版材吸着部が複数の吸着盤を備え、暗箱内の版
材の端部を吸着する吸着盤が上下方向へ揺動するように
なっている為、吸着盤により版材を吸着保持して持ち上
げるときに、版材間に挾まれている合紙が版材の裏面に
くっついて持ち上げられると云うことがなく、版材のみ
を確実に露光装置側へ搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給版装置を用いた製
版装置の概略平面図である。
【図2】同じく製版装置の概略側面図である。
【図3】版材供給装置の縦断側面図である。
【図4】版材供給装置の横断平面図である。
【図5】版材供給装置に運搬車を近づけた状態の版材供
給装置の縦断背面図である。
【図6】露光装置の縦断側面図である。
【図7】暗箱の斜視図である。
【図8】受入れ枠の斜視図である。
【図9】合紙取出し装置の撮み具の拡大側面図である。
【図10】版材搬送装置の背面図である。
【図11】版材搬送装置の版材吸着部の平面図である。
【図12】版材搬送装置の版材吸着部の側面図である。
【図13】他の蓋体保持機構を用いた版材供給装置の概
略側面図である。
【図14】更に他の蓋体保持機構を用いた版材供給装置
の概略側面図である。
【図15】ストッパー機構の他の例を示す部分拡大図で
ある。
【図16】従来の給版装置を用いた新聞印刷用製版装置
の斜視図である。
【符号の説明】
Aは製版装置、Bは給版装置、Cは露光装置、Pは版
材、P′は合紙、S1 は版材供給装置の空間、S2 は露
光装置の空間、1は暗箱、1aは暗箱の本体、1bは暗
箱の蓋体、1cは暗箱のレール、1dは暗箱のライニン
グ材、2は運搬車、2aは運搬車の台枠、2bは運搬車
の車輪、2cは運搬車の受入れ用リール、2dは運搬車
のガイドローラ、3は版材供給装置、4はシャッター装
置、5は版材搬送装置、6はロック機構、7は版材供給
装置のフレーム、8は版材供給装置の遮光カバー、8a
は遮光カバーの受入れ口、9はガイドレール、10は受
入れ枠、10bは受入れ枠の受入れ用レール、10cは
受入れ枠のガイドローラ、10dは受入れ枠の枠体、1
0eは受入れ枠の支柱、10fは受入れ枠のガイドロー
ラ、10gは受入れ枠の凸部、10hは受入れ枠の凹
部、11は昇降機構、11aは昇降機構の昇降台、12
は蓋体保持機構、13はストッパー機構、14は合紙取
出し装置、21は伸縮レール、22は版材吸着部、22
f,22f′は版材吸着部の吸着盤、31は露光装置の
遮光カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/20 - 7/24 G03F 9/00 - 9/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光カバー(31)で覆われた露光装置
    (C)へ未感光の版材(P)を連続的に供給する製版装
    置(A)の給版装置(B)に於いて、当該給版装置
    (B)を、製版装置(A)と別の位置に設置した暗室内
    で解梱した未感光の版材(P)を積層状に収納する開閉
    可能な暗箱(1)と、未感光の版材(P)を収納した暗
    箱(1)を暗室内から製版装置(A)側へ搬送する運搬
    車(2)と、露光装置(C)の上流側に設置され、運搬
    車(2)により搬送された暗箱(1)を受け入れてこれ
    を積み重ね状に格納すると共に積み重ね状の各暗箱
    (1)の中から適宜の暗箱(1)を外部から遮光した状
    態で開放する版材供給装置(3)と、版材供給装置
    (3)と露光装置(C)との間に配設され、露光装置
    (C)内の空間(S2 )と版材供給装置(3)内の空間
    (S1 )とを適宜に遮断して両空間(S1 ),(S2
    への光の出入りを遮るシャッター装置(4)と、露光装
    置(C)側に配設され、版材供給装置(3)内で開放さ
    れた暗箱(1)内の版材(P)を露光装置(C)側へ搬
    送する版材搬送装置(5)とから構成したことを特徴と
    する製版装置の給版装置。
  2. 【請求項2】 暗箱(1)を、未感光の版材(P)を積
    層状に収納する上方が開放された箱型の本体(1a)
    と、本体(1a)の開口部を覆う蓋体(1b)と、本体
    (1a)の底面に設けた案内用兼位置決め用のレール
    (1c)とから構成し、本体(1a)の外周縁部に遮光
    用のライニング材(1d)を被せ、本体(1a)に蓋体
    (1b)を被せたときに本体(1a)と蓋体(1b)と
    が密着して暗箱(1)内へ光が入らないようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の製版装置の給版装置。
  3. 【請求項3】 運搬車(2)を、暗箱(1)を載置する
    台枠(2a)と、台枠(2a)に設けた車輪(2b)
    と、台枠(2a)上に設けられ、暗箱(1)のレール
    (1c)が摺動自在に嵌合される受入れ用レール(2
    c)と、台枠(2a)上に配置され、暗箱(1)を水平
    移動自在に支持する複数のガイドローラ(2d)とから
    構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の製版装置の給版装置。
  4. 【請求項4】 暗箱(1)と運搬車(2)との間に暗箱
    (1)を運搬車(2)側へ固定するロック機構(6)を
    配設したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項3に記載の製版装置の給版装置。
  5. 【請求項5】 版材供給装置(3)を、フレーム(7)
    と、フレーム(7)全体を覆うと共に運搬車(2)上の
    暗箱(1)を受け入れる開閉可能な受入れ口(8a)を
    形成した遮光カバー(8)と、フレーム(7)に設けた
    ガイドレール(9)に昇降自在に支持され、遮光カバー
    (8)の受入れ口(8a)から挿入された運搬車(2)
    上の暗箱(1)を個々に格納する上下方向へ積み重ね可
    能な複数の受入れ枠(10)と、各受入れ枠(10)を
    積み重ね状に支持載置する昇降可能な昇降台(11a)
    を備え、昇降台(11a)上の受入れ枠(10)を適宜
    の高さ位置へ昇降動させる昇降機構(11)と、各受入
    れ枠(10)に格納されている暗箱(1)の蓋体(1
    b)を開放した状態で所定の高さ位置に保持する蓋体保
    持機構(12)と、蓋体(1b)が開放された暗箱
    (1)を格納している受入れ枠(10)よりも上方に位
    置する受入れ枠(10)を所定の高さ位置に支持するス
    トッパー機構(13)と、開放された暗箱(1)内の版
    材(P)上の版面保護用の合紙(p′)を暗箱(1)外
    へ取り出す合紙取出し装置(14)とから構成したこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項
    4に記載の製版装置の給版装置。
  6. 【請求項6】 受入れ枠(10)を、ガイドレール
    (9)に昇降自在に支持され、暗箱(1)を支持載置す
    る四角形状の枠体(10d)と、枠体(10d)の各隅
    部に立設され、上方に位置する受入れ枠(10)を支持
    する支柱(10e)と、枠体(10d)の一辺に設けら
    れ、開放された暗箱(1)内の版材(P)を取り出す際
    に版材(P)を案内するガイドローラ(10f)とから
    構成し、各支柱(10e)の上端面及び枠体(10d)
    の各隅部の下面の何れか一方の面に位置決め用の凸部
    (10g)を、又、他方の面に前記凸部(10g)に嵌
    合される位置決め用の凹部(10h)を夫々形成したこ
    とを特徴とする請求項5に記載の製版装置の給版装置。
  7. 【請求項7】 枠体(10d)が、暗箱(1)のレール
    (1c)が摺動自在に嵌合される受入れ用レール(10
    b)と、暗箱(1)を水平移動自在に支持する複数のガ
    イドローラ(10c)とを備えていることを特徴とする
    請求項6に記載の製版装置の給版装置。
  8. 【請求項8】 版材搬送装置(5)を、露光装置(C)
    内の空間(S2 )の天井部分に配設され、シャッター装
    置(4)の開放時に版材供給装置(3)内の空間
    (S1 )へ伸長する二段式の伸縮レール(21)と、伸
    縮レール(21)に水平移動自在に支持され、開放され
    た暗箱(1)内の版材(P)を吸着する複数の真空式の
    吸着盤(22f)を備えた版材吸着部(22)とから構
    成し、暗箱(1)内の版材(P)を吸着盤(22f)で
    吸着保持して露光装置(C)側へ引き出すようにしたこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の製版装置
    の給版装置。
  9. 【請求項9】 複数の吸着盤(22f)のうち、暗箱
    (1)内の版材(P)の端部を吸着する吸着盤(22
    f′)を上下方向へ揺動できる構成としたことを特徴と
    する請求項8に記載の製版装置の給版装置。
JP11157553A 1999-06-04 1999-06-04 製版装置の給版装置 Expired - Fee Related JP3027381B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11157553A JP3027381B1 (ja) 1999-06-04 1999-06-04 製版装置の給版装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11157553A JP3027381B1 (ja) 1999-06-04 1999-06-04 製版装置の給版装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3027381B1 true JP3027381B1 (ja) 2000-04-04
JP2000347418A JP2000347418A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15652211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11157553A Expired - Fee Related JP3027381B1 (ja) 1999-06-04 1999-06-04 製版装置の給版装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3027381B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114228307A (zh) * 2021-12-13 2022-03-25 杭州科雷机电工业有限公司 一种五版盒的供版系统及其供版实现方法
CN114537012A (zh) * 2022-02-22 2022-05-27 浙江森海新材料股份有限公司 一种绿色环保免冲洗双层热敏ctp版材及其生产设备
CN115782360A (zh) * 2022-12-31 2023-03-14 江苏圆睿数码科技有限公司 一种具有自动补版功能的ctp版材印刷装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114228307A (zh) * 2021-12-13 2022-03-25 杭州科雷机电工业有限公司 一种五版盒的供版系统及其供版实现方法
CN114537012A (zh) * 2022-02-22 2022-05-27 浙江森海新材料股份有限公司 一种绿色环保免冲洗双层热敏ctp版材及其生产设备
CN114537012B (zh) * 2022-02-22 2023-10-27 浙江森海新材料股份有限公司 一种绿色环保免冲洗双层热敏ctp版材及其生产设备
CN115782360A (zh) * 2022-12-31 2023-03-14 江苏圆睿数码科技有限公司 一种具有自动补版功能的ctp版材印刷装置
CN115782360B (zh) * 2022-12-31 2023-08-29 江苏圆睿数码科技有限公司 一种具有自动补版功能的ctp版材印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000347418A (ja) 2000-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6904844B2 (en) Printing plate removing/supplying device
US6341932B1 (en) Plate feeding apparatus and method
JPH1120906A (ja) 単位シートを積卸す方法および装置
US5322268A (en) Method of and apparatus for supplying photosensitive lithographic printing plates
JP3027381B1 (ja) 製版装置の給版装置
JP2850474B2 (ja) 部品供給装置
US6929258B2 (en) Sheet feeder and sheet feeding method
JP2902529B2 (ja) 枚葉印刷機の排紙装置
US7000543B2 (en) Method and apparatus for loading and unloading flexographic plates for computer-to-plate imaging
US4707125A (en) Photographic registration apparatus and method
JP3058618B2 (ja) 新聞印刷用製版装置の給版装置
JP3400795B2 (ja) 製版装置に於ける給版装置
US20040221758A1 (en) Method and apparatus for loading and unloading flexographic plates for computer-to-plate imaging
US6536344B2 (en) Printing plate automatic exposing device
EP0708048B1 (en) Method and apparatus for installing a media supply cassette in an imagesetter
JP2944844B2 (ja) コンテナ移載装置
US6457414B1 (en) Printing plate discharging method and printing plate discharging device
JP3130816B2 (ja) 巻取シート状物の残芯回収装置
KR102475618B1 (ko) Ctp 출력장치
JP2604523B2 (ja) 自動色校正装置
JPH05204054A (ja) 写真コピー装置
JP3559367B2 (ja) 印刷版載置台へのopc印刷版の搭載方法及びopc印刷版の処理方法
JP2024520122A (ja) ウェブ材料加工機のためのリール支持組立体及びホットホイルスタンピング機
JP2521707Y2 (ja) 版材自動集積装置
JPS6015145B2 (ja) 自動コンタクトプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees