JP3027354U - 防水シート施工構造 - Google Patents

防水シート施工構造

Info

Publication number
JP3027354U
JP3027354U JP1996000220U JP22096U JP3027354U JP 3027354 U JP3027354 U JP 3027354U JP 1996000220 U JP1996000220 U JP 1996000220U JP 22096 U JP22096 U JP 22096U JP 3027354 U JP3027354 U JP 3027354U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof sheet
screw
base
construction structure
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996000220U
Other languages
English (en)
Inventor
清勝 長谷川
昭夫 佐川
剛 武田
Original Assignee
ディックプルーフィング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ディックプルーフィング株式会社 filed Critical ディックプルーフィング株式会社
Priority to JP1996000220U priority Critical patent/JP3027354U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3027354U publication Critical patent/JP3027354U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場での施工作業性がよく、また、防水シー
トの固定強度を確実かつ十分に発揮できる防水シート施
工構造を提供する。 【解決手段】 下地に形成されたねじ挿入孔に、接着剤
を装填し、その後で、ねじ孔を有する開脚固定具を嵌挿
すると共に、前記下地の上に、シート張設用の緩衝材を
介して、防水シートを張設し、また、前記防水シートお
よび緩衝材、あるいは、前記緩衝材を、開脚固定具のね
じ孔に螺合した開脚用ねじで、前記下地に固着した防水
シート施工構造において、前記接着剤を1液ウレタン樹
脂としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、陸屋根などの防水施工面における防水シート施工構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防水シート施工構造は、図5に示すように、コンクリートやA LC板( Auto-claved Light-weight Concrete )などの下地1に、ドリルによ る孔明けでねじ挿入孔5を形成し、このねじ挿入孔5に2液エポキシ樹脂6を装 填し、その後で、ねじ孔を有する開脚固定具2を嵌挿すると共に、下地1の上に 、シート張設用の緩衝材7を介して、防水シート8を張設し、また、防水シート 8および緩衝材7を、これらを貫通する開脚用ねじを、抑え板9(シート張設用 板)を介して、開脚固定具2に螺合することで、下地1に固着している。
【0003】 これによって、開脚固定具2が開くことにより、ねじ挿入孔5に対する固定強 度を発揮させ、併せて、2液エポキシ樹脂の硬化で、上記固定強度を大幅に向上 できる。特に、下地1が劣化した表面強度の低いコンクリートや破壊強度の低い ALC板の場合には、ねじ挿入孔5からの、前記2液エポキシ樹脂の回り込みな どで、補強効果も発揮できる。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】
しかしながら、ねじ挿入孔5のための、ドリルによる現場の削孔は、精度が低 く、このために、防水シートの固定強度が低下することが可成りある。例えば、 削孔の際に、誤った径のドリルを用いると、予定した以上のねじ挿入孔が形成さ れ、また、下地面に対して鉛直にドリルすることができず、二度開けなどの作業 で、所要の径より大きなねじ挿入孔が形成される場合がある。このため、固定強 化のための、開脚固定具2の開脚効果が発揮できない。
【0005】 そこで、ねじ挿入孔と開脚固定具との間の固定強度を、ねじ挿入孔に装填した 2液エポキシ樹脂の繋ぎ強度に依存する形となるが、現場作業では、2液エポキ シ樹脂の可使時間を考慮して、作業を完結する必要がある。特に、気温の高い夏 期には、樹脂の硬化が急進し、開脚固定具2に対してねじ3を螺合し、開脚する 前に、樹脂が固化して、十分な固定強度での、防水シートの固着を妨げる結果と なる。
【0006】 更に、2液エポキシ樹脂は、主剤と硬化剤との2液混合タイプであるから、計 量時のミスや混合不良により、未硬化となり、下地1に対する開脚固定具2の固 定強度が確保されない危険もある。また、2液エポキシ樹脂は、配合や混合に手 間が掛かり、また、混合した樹脂は、一連の作業で使い切ってしまわないと、注 入用器具の中で硬化し、器具の再使用を不可能とし、樹脂そのものを無駄にする 点で、施工作業性が悪い。
【0007】 本考案は、上記事情に基づいてなされたもので、現場での施工作業性がよく、 また、防水シートの固定強度を確実かつ十分に発揮できる防水シート施工構造を 提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案の防水シート施工構造は、下地に形成されたねじ挿入孔に、 接着剤を装填し、その後で、ねじ孔を有する開脚固定具を嵌挿すると共に、前記 下地の上に、シート張設用の緩衝材を介して、防水シートを張設し、また、前記 防水シートおよび緩衝材、あるいは、前記緩衝材を、開脚固定具のねじ孔に螺合 した開脚用ねじで、前記下地に固着した防水シート施工構造において、前記接着 剤を1液ウレタン樹脂としたことを特徴とする。
【0009】 従って、1液ウレタン樹脂を用いるために、可使時間を気にする必要がなく、 また、配合、混合などの作業が不要であり、硬化に際しての固定強度が一定で、 防水シートの固定強度が確実に確保され、十分に発揮できる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して、具体的に説明する。図1に示 す実施の形態では、接着剤として、ねじ挿入孔5に1液ウレタン樹脂6を装填す る以外、その構成が、前述の従来の構成と同一なので、その説明は省略する。な お、この実施の形態では、下地1としてのALC板に、8mm径のコンクリート 用ドリルを用いて、50mm深さのねじ挿入孔5を形成している。また、1液ウ レタン樹脂6は、ねじ挿入孔5の上から10mm高さまで装填される。開脚固定 具2には、フィッシャープラグ(フィッシャー社製の開脚固定具:商品番号S− 8)が用いられる。また、開脚用ねじ3には、5mm径−50mm長さの、皿タ ッピングビスが用いられる。なお、図中、符号10はねじ3の装着箇所に対応し て、これを覆うように、防水シート8の上に、接着あるいは熱融着で、増張りさ れた増張り用の防水シートである。
【0011】 施工に際しては、先ず、下地1上に緩衝材7、防水シート8を敷き込み、ドリ ルで、これらを貫通して、下地1にねじ挿入孔5を形成し、そこに1液ウレタン 樹脂を装填する。この状態で、開脚固定具2をねじ挿入孔5に嵌合し、抑え板9 を介して、開脚用ねじ3を開脚固定具2に螺合し、開脚する。このようにして、 防水シート8の固定が終了したならば、更に、防水シート10を張増しするので ある。
【0012】 図2に示す本考案の実施の形態では、下地1上に緩衝材7のみを敷き込み、ド リルで、これらを貫通して、下地1にねじ挿入孔5を形成し、そこに1液ウレタ ン樹脂を装填する。この状態で、開脚固定具2をねじ挿入孔5に嵌合し、抑え板 9を介して、開脚用ねじ3を開脚固定具2に螺合し、開脚する。このようにして 、緩衝材7の固定が終了したならば、更に、その上で、防水シート8を接着ある いは熱融着で張り付けるのである。
【0013】 また、図3、4に示す本考案の実施の形態では、この施工構造が、防水シート の端末部の固定に際して採用されている。なお、ここで、符号11は防水シート 8の端末を固定するための固定用アングル、12はアングル11とねじ3との間 の空間に充填されているシーリング材、また、13は立上がり部のための防水シ ートである。その他は、最初の実施例と同様な施工構造である。
【0014】
【実施例】
本考案を実施することによる防水シートの固定強度の向上効果は、表1におけ る、ねじの引き抜き強度の測定結果から明らかである。なお、ここでは、下地と してPC舗道板およびALC板を採用し、それぞれについて、ねじ挿入孔5に接 着剤を装填しない場合、1液ウレタン樹脂(本考案)を注入した場合、2液エポ キシ樹脂を注入した場合について試験値が表示されている。また、ドリル径、開 脚固定具2の大きさ、ねじ3の大きさは、それぞれ、PC舗道板で6mmφ、6 mmφ−40mm長さ、4.5mmφ−40mm長さ、ALC板で8mmφ、8 mmφ−40mm長さ、5mmφ−50mm長さである。
【0015】
【表1】 ┌──────────────────────────────────┐ │ ねじの引き抜き強度(kg f) │ ├─────┬──────┬──────────┬──────────┤ │ 下 地 │ 注入なし │ 1液ウレタン樹脂 │ 2液エポキシ樹脂 │ ├─────┼──────┼──────────┼──────────┤ │PC舗道板│ 329 │ 526 │ 404 │ ├─────┼──────┼──────────┼──────────┤ │ALC板 │ 151 │ 389 │ 345 │ └─────┴──────┴──────────┴──────────┘
【0016】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したようになり、下地に形成されたねじ挿入孔に、接着剤 を装填し、その後で、ねじ孔を有する開脚固定具を嵌挿すると共に、前記下地の 上に、シート張設用の緩衝材を介して、防水シートを張設し、また、前記防水シ ートおよび緩衝材、あるいは、前記緩衝材を、開脚固定具のねじ孔に螺合した開 脚用ねじで、前記下地に固着した防水シート施工構造において、前記接着剤を1 液ウレタン樹脂としたことを特徴とする。
【0017】 従って、現場での施工作業性がよく、また、防水シートの固定強度を確実かつ 十分に発揮できる実用上の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】同じく、別の実施の形態を示す縦断側面図であ
る。
【図3】同じく、別の実施の形態を示す縦断側面図であ
る。
【図4】同じく、更に別の実施の形態を示す縦断側面図
である。
【図5】従来例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 下地 2 開脚固定具 3 ねじ 4 ねじ頭 5 ねじ挿入孔 6 1液ウレタン樹脂(2液エポキシ樹脂) 7 緩衝材 8 防水シート 9 抑え板(シート張設用板) 10 増張り用防水シート 11 固定用アングル 12 シーリング材 13 防水シート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地に形成されたねじ挿入孔に、接着剤
    を装填し、その後で、ねじ孔を有する開脚固定具を嵌挿
    すると共に、前記下地の上に、シート張設用の緩衝材を
    介して、防水シートを張設し、また、前記防水シートお
    よび緩衝材、あるいは、前記緩衝材を、開脚固定具のね
    じ孔に螺合した開脚用ねじで、前記下地に固着した防水
    シート施工構造において、前記接着剤を1液ウレタン樹
    脂としたことを特徴とする防水シート施工構造。
  2. 【請求項2】 前記防水シート上には、少なくとも、前
    記開脚用ねじの頭部を覆う増張り用防水シートが装着さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の防水シート
    施工構造。
  3. 【請求項3】 前記開脚用ねじは、抑え板を介して、螺
    合されることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の
    防水シート施工構造。
JP1996000220U 1996-01-30 1996-01-30 防水シート施工構造 Expired - Lifetime JP3027354U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000220U JP3027354U (ja) 1996-01-30 1996-01-30 防水シート施工構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000220U JP3027354U (ja) 1996-01-30 1996-01-30 防水シート施工構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3027354U true JP3027354U (ja) 1996-08-09

Family

ID=43162473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996000220U Expired - Lifetime JP3027354U (ja) 1996-01-30 1996-01-30 防水シート施工構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3027354U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3027354U (ja) 防水シート施工構造
US20100239366A1 (en) Connecting device and method for creating a connection
JPH10140659A (ja) 木質構造における接合構造と接合方法
US7448172B1 (en) Wall base plate to concrete anchoring system
US6817076B1 (en) Securing plug in over-sized holes
JPS60113811A (ja) 気泡コンクリ−トへのねじ固着方法
JPS62291367A (ja) コンクリート構造物の垂直面打継ぎ工法
JP2003239397A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨柱との接合構造、およびその接合方法
JP2978714B2 (ja) 打ち込み型枠工法におけるpc型枠の取り付け方法
JP2002129707A (ja) 平板瓦およびその強風工法
JP3876800B2 (ja) 止水用シーリング工法
JPS6110637A (ja) シンク取り付け方法
JPH03103565A (ja) 床パネル工法と床パネル保持材
JPS61277737A (ja) 柱脚固定装置
JP2003161022A (ja) 外装材の取付金具およびそれを用いた壁構造
JPH0488205A (ja) 防水アンカーボルトとその固定方法
JPS62211426A (ja) 注入完全止水工法
JP2023068594A (ja) ネジ節鉄筋用継手用グラウト止治具
KR200233496Y1 (ko) 거푸집의 이음구조
JP2001159172A (ja) 防水床パンのシール方法
JPH11217833A (ja) 間伐材を利用した法面保護工法とそれに使用する土留ユニット、及び間伐材型枠
JP2565049Y2 (ja) 無機質屋根板
JPS59168048A (ja) 建築用ゴムシ−ト
JPH0525919A (ja) コーナー部接続用樹脂およびコーナー部接続方法
JP2002285640A (ja) あと施工アンカーの打設方法及びその締結装置