JP3027331U - 写真用アルバム及びカートリッジホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ９に収納されたネガフィルム上
の各画像（コマ番号）をネガポジプリント１６で一瞥し
て把握する。 【解決手段】 矩形形状を有した１枚の厚紙を中央部で
二つ折にして形成された表紙２及び裏表紙３と、表紙２
と裏表紙３との間の中央部４に取付けられ、用紙を所定
間隔毎に複数回折返すことによって形成された所定幅を
有した複数の折返部２４からなる蛇腹部５と、一方面が
蛇腹５部を形成する各折返部２４に貼付けられ、他方面
に短冊状の複数のネガポジプリント１６が収納されたネ
ガポジシート６の糊代部１４が選択的に貼付けられる複
数の両面テープ２６ａ，２６ｂ，２６ｃと、表紙２及び
裏表紙３のいずれか一方の内面に取付けられ、現像済み
ネガフィルムが収納された複数のカートリッジ９を選択
的に固定するカートリッジホルダー１０，３２とで構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ネガフィルムから得られたネガポジプリントを収納するネガポジシ ートとネガフィルムを収納したカートリッジとを同時に綴じる写真用アルバム、 及びカートリッジを固定するカートリッジホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に普及している金属製のパトローネに収納された３５ｍｍ幅のフィルムに 代えて、近年、プラスチックで形成されたカートリッジに収納された２４ｍｍ幅 のフィルムが提唱されている。

【０００３】 この従来のパトローネより小型のカートリッジに収納されたフィルムにおいて は、たとえ未撮影のフィルムであったとしても、カートリッジからカメラに装着 時に必要なベロは露出していない。そして、撮影が終了して、現像工場で現像し た現像済のネガフィルムも元のカートリッジに収納された状態で客に返却される 。

【０００４】 すなわち、従来の３５ｍｍ幅のフィルムのように、現像済みのネガフィルムが 複数枚に切断されて、例えばポリエチシートで形成されたネガシートに収納され て客に返却されることはない。

【０００５】 また、一般に、旅行や各種行事に参加して写真を撮った場合に、撮影者は撮影 済みフィルムを街の写真店又は取次店に持込む。この場合、客は、フィルム本数 が少ない場合は、現像と同時に印画紙に焼付けるいわゆる同時プリントを依頼す る場合が多い。この場合、同時プリントされた各写真の裏面には、例えば該当写 真がネガフィルム上のどの画像（コマ番号）に対応するかを特定する番号等が同 時に印字される場合が多い。

【０００６】 写真を受領した客は、同時プリントした各写真をみて、追加の焼増しを写真店 又は取次店に依頼する場合は、各写真の裏面に印字された番号を各写真店又は取 次店に指定する。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述したように、現像済みネガフィルムをカートリッジに再度 収納して客に返却する手法においては改良すべき次のような課題が生じる。 すなわち、一般に、同時プリントされた各写真と現像済みネガフィルムを収納 したカートリッジとを収納した写真用袋を写真店又は取次店から受領した客は、 同時ブリントされた写真や焼増しされた写真のうち気に入った写真を専用のアル バムの各頁に貼付けて保存している。しかし、各写真がアルバムに整理された後 のカートリッジは収納された写真用袋にそのまま放置されたり、他のカートリッ ジと一緒にまとめて別の袋に収納して保管されている。

【０００８】 このように、カートリッジを写真用袋内にそのまま放置したり、他のカートリ ッジと一緒にまとめて別の袋に収納して保管した場合においては、後日、ある特 定の写真をプリントする必要が生じた場合においては、該当写真の画像が含まれ るカートリッジを探すのが非常に煩雑である。

【０００９】 さらに、後日、ある特定の写真をプリントする必要が生じた場合においては、 たとえ該当写真の画像が含まれるカートリッジが特定されたとしても、写真がア ルバムに貼付けられた後においては、該当写真の裏面の番号を簡単に確認できな いので、該当写真がネガフィルム上のどの画像（コマ番号）に対応するかを特定 できない問題がある。

【００１０】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、各写真とネガフィルム 上の画像（コマ番号）との対応を即座に把握できるネガポジシートとネガフィル ムを収納したカートリッジとを同時に綴込むとができ、各写真をアルバムに整理 した後においても、必要な写真のネガフィルムが収納されたカートリッジ及び該 当ネガフィルム上の画像（コマ番号）を簡単に探し出すことができる写真用アル バムを提供することを目的とする。 また、現像済みネガフィルムを収納する複数のカートリッジを効率的に固定で きるカートリッジホルダーを提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解消するために請求項１の写真用アルバムは、矩形形状を有した１ 枚の厚紙を中央部で二つ折にして形成された表紙及び裏表紙と、表紙と裏表紙と の間の中央部に取付けられ、用紙を所定間隔毎に複数回折返すことによって形成 された所定幅を有した複数の折返部からなる蛇腹部と、一方面が蛇腹部を形成す る各折返部に貼付けられ、他方面に短冊状の複数のネガポジプリントが収納され たネガポジシートの糊代部が選択的に貼付けられる複数の両面テープと、表紙及 び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けられ、現像済みネガフィルムが収納され た複数のカートリッジを選択的に固定するカートリッジホルダーとを備えたもの である。

【００１２】 請求項２の写真用アルバムは、矩形形状を有した１枚の厚紙の中央部を所定間 隔毎に複数回折返すことによって形成された所定幅を有した複数の折返部からな る蛇腹部と、厚紙を蛇腹部が形成された中央部で二つ折にして形成された表紙及 び裏表紙と、蛇腹部を構成する各折返部の表紙及び裏表紙の外側に位置する部分 どうしを互いに接着する接着手段と、一方面が蛇腹部を形成する各折返部に貼付 けられ、他方面に短冊状の複数のネガポジプリントが収納されたネガポジシート の糊代部が選択的に貼付けられる複数の両面テープと、表紙及び裏表紙のいずれ か一方の内面に取付けられ、現像済みネガフィルムが収納された複数のカートリ ッジを選択的に固定するカートリッジホルダーとを備えたものである。

【００１３】 請求項３の写真用アルバムは、矩形形状を有した１枚の厚紙の中央部で二つ折 にして形成された表紙及び裏表紙と、一方の長尺辺が表紙と裏表紙との間の中央 部に取付けられ、他方の長尺辺が自由端となる所定幅を有した長尺台紙と、この 長尺台紙の他方の長尺辺の複数箇所に形成され、長尺台紙を複数の単位台紙に分 割する複数の切込部と、一方面が各単位台紙に貼付けられ、他方面に短冊状の複 数のネガポジプリントが収納されたネガポジシートの糊代部が選択的に貼付けら れる複数の両面テープと、表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けられ、 現像済みネガフィルムが収納された複数のカートリッジを選択的に固定するカー トリッジホルダーとを備えたものである。

【００１４】 また、請求項４のカートリッジホルダーは、板状ベースと、板状ベースに直交 する複数の支持部材と、各支持部材に対して板状ベースと平行するように取付け られ、現像済みネガフィルムが収納されたカートリッジの側面に露出しているフ ィルムボビンの軸穴に係合する突起部とを備えたものである。

【００１５】 請求項５のカートリッジホルダーは、互いに対向する一対の側辺を有した板状 ベースと、板状ベースの各側辺に外側へ向かって形成された複数の支持部材と、 各支持部材に対して板状ベースと直交するように取付けられた突起部とを有し、 互いに対向する一対の支持部材を各側辺近傍を中心に外側から内側へ板状ベース に対して直交する方向まで折曲げて、この各支持部材に取付けられた一対の突起 部を現像済みネガフィルムが収納されたカートリッジの両側面に露出しているフ ィルムボビンの各軸穴に係合させることによって、カートリッジを一対の突起部 相互間に固定するものである。

【００１６】 請求項６のカートリッジホルダーは、互いに対向する一対の側辺を有した板状 ベースと、この板状ベース内に、各側辺の近傍位置から内側へ向かって形成され た複数の支持部材と、各支持部材に対して板状ベースと直交するように取付けら れた突起部とを有し、互いに対向する一対の支持部材を各側辺近傍を中心に内側 から外側へ板状ベースに対して直交する方向まで折曲げて、この各支持部材に取 付けられた一対の突起部を現像済みネガフィルムが収納されたカートリッジの両 側面に露出しているフィルムボビンの各軸穴に係合させることによって、カート リッジを一対の突起部相互間に固定するものである。

【００１７】 さらに、請求項７の考案は、請求項１の写真用アルバムにおいて、カートリッ ジホルダーとして請求項４乃至６のいずれか１項のカートリッジホルダーを用い 、かつこのカートリッジホルダーの板状ベースを表紙及び裏表紙のいずれか一方 の内面に取付けている。

【００１８】 請求項８の考案は、請求項２の写真用アルバムにおいて、カートリッジホルダ ーとして請求項４乃至６のいずれか１項のカートリッジホルダーを用い、かつこ のカートリッジホルダーの板状ベースを表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に 取付けている。

【００１９】 請求項９の考案は、請求項３の写真用アルバムにおいて、カートリッジホルダ ーとして請求項４乃至６のいずれか１項のカートリッジホルダーを用い、かつこ のカートリッジホルダーの板状ベースを表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に 取付けている。

【００２０】 また、請求項１０の考案は請求項１乃至３及び請求項７乃至９の各写真用アル バムにおけるネガポジシートを、矩形形状を有する透明の二重重ねシートと、二 重重ねシートのシート相互間を一定間隔毎に矩形形状の長尺辺に直交する方向に 線状に圧着することによって形成され、短冊状のネガポジプリントを収納するた めの複数のネガポジ収納部と、二重重ねシートの長尺方向の他方端に形成され、 所定幅を有した糊代部とで構成している。

【００２１】 このように構成された請求項１の写真用アルバムにおいては、矩形形状を有し た１枚の厚紙の中央部で２つ折りにして一方を表紙として他方を裏表紙としてい る。そして、表紙と裏表紙との間の中央部に、別の用紙で作成した蛇腹部を取付 け、この蛇腹部の各折返部に両面テープを貼付ている。

【００２２】 この写真用アルバムに新たなネガポジシートを綴じる場合は、ネガポジシート の糊代部を両面テープの他方面に貼付ければよい。したがって、この写真用アル バムに複数枚のネガポジシートを簡単に綴込むことかできる。

【００２３】 また、上記ネガポジシートには、請求項１０に示すように、それぞれ短冊状の ネガポジプリントが収納される複数のネガポジ収納部と糊代部とが形成されてい る。

【００２４】 ここで、ネガボジプリントとは、カートリッジに収納されたネガフィルムを例 えば従来の３５ｍｍ幅のネガフィルと同様に複数枚に切断したと仮定して各ネガ フィルムを所定倍拡大した形状を有した印画紙に、各ネガフィルムに存在する複 数の画像を前記所定倍率で拡大して焼付けたものである。したがって、切断され ない連続したネガフィルムの各画像（コマ番号）と各ネガボジプリントの各写真 像とは１対１で対応する。

【００２５】 そして、ネガフィルムを収納したカートリッジはこの写真用アルバムの表紙ま たは裏表紙の内面に取付けられたカートリッジホルダーに固定される。 このように、各ネガポジプリントが収納されたネガポジシートとネガフィルム を収納したカートリッジとを同時に写真用ファイルに綴込むことによって、ネガ ポジプリントとカートリッジとを一元管理できる。よって、各ネガポジ収納部に 収納された状態のネガボジプリントを見ることによって、ネガボジプリント上の 写真とカートリッジ及びこのカートリッジに収納されているネガフィルム上の画 像（コマ番号）との対応を即座に把握できる。

【００２６】 請求項２の写真用アルバムにおいては、１枚の厚紙の中央部を所定間隔毎に複 数回折返すことによって、表紙と裏表紙と蛇腹部とを１枚の厚紙で形成している 。そして、表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面にカートリッジホルダーを取付 けている。したがって、請求項１の写真用アルバムに比較して製造工程が簡素化 される。

【００２７】 請求項３の写真用アルバムにおいては、１枚の厚紙を二つ折りにして形成され た表紙と裏表紙との間の中央部に、長尺の台紙を取付け、この長尺台紙に複数の 切込を入れて、複数の単位台紙を形成し、この各単位台紙に両面テープを貼付て いる。そして、表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面にカートリッジホルダーを 取付けている。

【００２８】 したがって、写真用アルバムの構成を簡素化できると共に、単位台紙毎又は複 数の単位台紙毎に簡単な操作で各ネガポジシートを綴込むことかできる。 また、請求項４のカートリッジホルダーにおいては、支持部材に取付けられた 突起部にカートリッジの側面に露出しているフィルムボビンの軸穴に押込むこと によって、このカートリッジを簡単にカートリッジホルダーに装着できる。

【００２９】 さらに、請求項５のカートリッジホルダーにおいては、互いに対向する一対の 支持部材を、各側辺近傍を中心に外側から内側へ板状ベースに対して直交する方 向まで折曲げて、この各支持部材に取付けられた一対の突起部をカートリッジの 両側面に露出しているフィルムボビンの各軸穴に係合させることによって、カー トリッジを一対の突起部相互間に固定している。各突起部とフィルムボビンの各 軸穴との係合を密にすることによって一旦装着したカートリッジが簡単に抜け落 ないようにできる。

【００３０】 したがって、このカートリッジホルダーにカートリッジを装着していない状態 においては、カートリッジホルダーの厚みは板状ベースの厚みにほぼ等しくなる ので、写真用アルバム全体の厚みを薄くでき、写真店や現像取次店において少な い収容容積で多数の写真用アルバムを収納できる。

【００３１】 また、請求項６のカートリッジホルダーにおいては、板状ベース内に形成され た互いに対向する一対の支持部材を、各側辺近傍を中心に内側から外側へ板状ベ ースに対して直交する方向まで折曲げて、この各支持部材に取付けられた一対の 突起部をカートリッジの両側面に露出しているフィルムボビンの各軸穴に係合さ せることによって、カートリッジを一対の突起部相互間に固定している。

【００３２】 この場合、一対の支持部材を、各側辺近傍を中心に内側から外側へ折り曲げて 、両者の間にカートリッジを挟みむように支持している。一対の支持部材は内側 から外側へ折り曲げる過程で弾力により内側方向へ付勢されるので、カートリッ ジが抜け落ちることがより確実に防止される。

【００３３】 請求項７乃至請求項９の各写真用アルバムはそれぞれ請求項４乃至請求項６に 示した構成を有したカートリッシホルダーが組込まれたものであり、上述した各 特徴を互い組合わせた特徴を有したものとなる。

【００３４】 また、請求項１０の写真用アルバムにおいては、この写真用アルバムに綴込ま れるネガポジシートは、矩形形状を有する透明の二重重ねシートを線状に熱圧着 することによって、簡単に複数のネガポジ収納部と糊代部とを形成できる。

【００３５】

【考案の実施の形態】

以下本考案の各実施形態を図面を用いて説明する。 （第１実施形態） 図１は第１実施形態の写真用アルバムの外観図である。この写真用アルバム１ は、大きく分けて、１枚の厚紙を中央部４の両側で二つ折りにして形成された表 紙２及び裏表紙３と、中央部４に取付けられた蛇腹部５と、この蛇腹部５に形成 され、ネガポジシート６を貼付けるための複数の折返部２４と、裏表紙３の内面 に取付けられ、複数のカートリッジ９を固定するための２個のカートリッジホル ダー１０とで構成されている。また、表紙２及び裏表紙３には、折り目１１ａ， １１ｂが形成されている。

【００３６】 次に、この写真用アルバム１を構成する各部の構成を図面を用いて順番に説明 する。 図２はネガポジシート６の展開図である。例えはポリエチレン等の１枚の透明 シートを折曲げて形成された２枚のシート１２ａ，１２ｂからなる二重重ねシー ト１２が形成されている。この二重重ねシート１２の下端辺１２ｃは折曲げ辺で あり、上端辺においては、下側のシート１２ａが上側のシート１２ｂより約５ｍ ｍ幅広に形成されている。

【００３７】 二重重ねシート１２の短尺方向の幅ａは２５５ｍｍに設定されている。また、 二重重ねシート１２の長尺方向の長さｂは２８６ｍｍに設定されている。 このような二重重ねシート１２の両方の短尺辺に沿って、２枚のシート１２ａ ，１２ｂ相互間を熱圧着した図中破線で示す熱圧着線１３ａ，１３ｂが形成され ている。また、一方の熱圧着線１３ａから長尺方向に約３０ｍｍ離れた位置に長 尺方向に直交する方向に別の熱圧着線１３ｃが形成されている。そして、熱圧着 線１３ａ，１３ｃ間を糊代部１４としてる。

【００３８】 さらに、長尺方向に５０ｍｍの所定間隔おきにそれぞれ複数の熱圧着線１３ｄ を形成している。糊代部１４に接する熱圧着線１３ｃ以降、隣接する熱圧着線１ ３ｄ相互間に短冊状の合計５個のネガポジ収納部１５を形成している。

【００３９】 前述したように、二重重ねシート１２の下端辺１２ｃは折曲げ辺であるので、 各ネガポジ収納部１５の収納口は上端辺側である。 各ネガポジ収納部１５には、図６に示すように、それぞれ短冊状のネガポジプ リント１６が収納される。この各ネガポジプリント１６は、カートリッジ９に収 納された、切断しない状態のネガフィルムの５映像（コマ）分の画像を印画紙に 横一列に焼付けたものである。そして、各ネガポジプリント１６の各写真の下方 に該当ネガフィルム上の画像を特定するコマ番号が同時にプリントされている。 したがって、各ネガポジプリント１６の各写真とカートリッジ９に収納されてい るネガフィルム上の画像を特定するコマ番号を即座に特定できる。

【００４０】 図３（ａ）は写真用アルバム１の外観図であり、図３（ｂ）は要部を示す平面 図であり、図３（ｃ），図３（ｄ）は製造工程図である。 図３（ｃ）に示すように、矩形状に形成された１枚の厚紙の長尺方向の所定幅 を有した中央部４の両側で二つ折して表紙２と裏表紙３とを形成する。なお、表 紙２と裏表紙３の中央位置からやや外側よりに折り目１１ａ．１１ｂが形成され ている。表紙２及び裏表紙３の大きさはほぼＪＩＳの［Ｂ５］サイズに設定して いる。

【００４１】 また、図３（ｄ）に示すように、別の用紙を所定幅（２０ｍｍ）毎に９回折返 して、合計８枚の折返部２４及び両側の糊代部２５ａ，２５ｂからなる蛇腹部５ を作成する。

【００４２】 そして、蛇腹部５の合計８枚の所定幅（２０ｍｍ）を有した各折返部２４の上 端、下端近傍及び中央部の合計３カ所にほぼ正方形の両面テープ２６ａ，２６ｂ ，２６ｃの一方面を貼付ける。なお、両面テープ２６ａ，２６ｂ，２６ｃの他方 面には、保護シートを貼付けたままである。

【００４３】 表紙２と裏表紙３との間の中央部４に、この蛇腹部５を糊代部２５ａ，２５ｂ を介して貼付ける。なお、この第１実施形態においては、蛇腹部５の長尺方向の 長（高さ）は、表紙２と裏表紙３の高さより若干短く設定されている。よって、 図３（ａ）に示す写真用アルバム１が得られる。

【００４４】 第４図（ａ）（ｂ）は裏表紙３の内面に取付けられたカートリッジホルダー１ ０及び現像済のネガフィルムを収納したカートリッジ９を示す斜視図である。図 ５はカートリッジホルダー１０にカートリッジ９を固定した状態を示す断面図で ある。

【００４５】 図５に示すように、裏表紙３に穿設された取付穴に取付ピン２７ａを介して固 定された長尺の板状ベース２７の一方端近傍にこの板状ベース２７と直交する方 向に放物線形状を有する５枚の支持部材２８が形成されている。そして、この各 支持部材２８の上方位置に板状ベース２７と変更する方向に円柱状の突起部２９ が形成されている。さらに、各支持部材２８の上端位置には係止部２８ａが形成 されている。

【００４６】 なお、上記板状ベース２７，取付ピン２７ａ，各支持部材２８，各突起部２９ 及び各係止部２８ａは、例えばプラスチック材でモールド一体形成されている。 図４（ｂ），図５に示すように、現像済のネガフィルムを収納するカートリッ ジ９の側面９ａ，９ｂには、このカートリッジ９内に収納されたフィルムボビン の軸穴３０ａ，３０ｂが露出している。さらに、一方の側面９ａには、内部に収 納されているフィルムの未使用，撮影途中，撮影済み（未現像），現像済みの合 計４種類の状態を表示するための４つのマーク穴が形成されている。

【００４７】 このようにな構成のカートリッジ９をカートリッジホルダー１０に固定する場 合は、一方のフィルムボビンの軸穴３０ａに対して支持部材２８の円柱状の突起 部２９を係合させればよい。その結果、カートリッジ９は突起部２９と上端の係 止部２８ａとで固定保持される。

【００４８】 なお、円柱状の突起部２９の外径は、一方のフィルムボビンの軸穴３０ａに対 して多少の付勢力を加えて挿入できる値に設定されている。具体的には４．０ｍ ｍに設定されている。

【００４９】 このような構成のカートリッジホルダー１０が、図１に示すように、裏表紙３ の内面の縦方向に２個取付けられている。したがって、合計１０個のカートリッ ジ９を写真用アルバム１に装着できる。そして、裏表紙３の内面の各カートリッ ジ９の対応位置には、１〜１０のカートリッジ番号が記載されている。

【００５０】 次に、このように構成された写真用アルバム１の使用方法を図６（ａ）（ｂ） を用いて説明する。 写真の現像工場において、ネガフィルムから得られた複数枚のネガポジシプリ ント１６をネガポジシード６の各ネガポジ収納部１５に番号順に収納する。そし て、写真用アルバム１の未使用の折返部２４に貼付けられた３枚の両面テープ２ ６ａ，２６ｂ，２６ｃの保護シートを取除き、粘着面が露出した状態の両面テー プ２６ａ，２６ｂ，２６ｃに対して、図示するように、ネガポジシート６の糊代 部１４を貼付ける。

【００５１】 そして、図６（ｂ）に示すように、ネガポジシート６を［Ｂ５］サイズ形状の 半分以下に収まるように３つ折り又は４つ折りに畳込む。 次に、現像済のネガフィルムが収納されたカートリッジ９を裏表紙３の内面の カートリッジホルダー１０に装着する。

【００５２】 そして、図６（ｂ）に示すように、表紙１７と裏表紙１８とを折り目１１ａ， １１ｂ位置で内側に折返す。 同時プリントの場合は、焼付けした各写真と折り目で折り返されて小型になっ た写真用アルバム１とを同時に写真用袋に収納して写真店や取次店に返送する。 写真店や取次店は客にこの写真用袋を手渡す。

【００５３】 客は、各写真を正規のアルバムに整理した後、必要に応じて、裏表紙３に印刷 された［ネガ・ポジ］一覧表に該当写真に関する撮日付やタイトル等の所定事項 を書込む。

【００５４】 客が追加の焼付けを写真店や取次店に依頼する場合は、この写真用アルバム１ のネガポジシプリント１６から必要な写真のネガフィルム上りコマ番号を特定し て、カートリッジ９とコマ番号を写真店や取次店に持込めばよい。

【００５５】 この追加焼付けの場合、現像所は、焼き増した必要な写真とカートリッジ９の みを写真用袋に詰込んで客に返却すればよい。 このような構成の写真用アルバム１においては、一つの写真用アルバム１に対 して合計１０個のカートリッジ９と１０枚のネガポジシート６とを綴込むことが 可能である。

【００５６】 したがって、例えば同時プリントしたり焼増した写真を正規のアルバムに整理 した後においても、再度焼増し必要な写真が発生すると、写真用アルバム１を開 いて、各ネガポジシート６に収納された各ネガポジプリント１６から該当写真を 検索し、検索された写真の下方のコマ番号を指定して該当カートリッジ９と共に 焼増し発注を行えばよい。

【００５７】 このように、本考案の写真用アルバム１においては、ネガポジプリント１６と ネガフィルムを収納したカートリッジ９とを複数まとめて綴込むことが可能であ るので、写真を正規のアルバムに整理した後の各カートリッジ９を効率的に整理 できる。

【００５８】 （第２実施形態） 図７は本考案の第２実施形態の写真用アルバム３１の外観図である。 図１に示す第１実施形態の写真用アルバム１と同一部分には同一符号が付され ている。したがって、重複する部分の詳細説明を省略する。

【００５９】 この第２実施形態の写真用アルバム３１においては、第１実施形態の写真用ア ルバム１とは異なる形式のカートリッジホルダー３２が用いられている。 このカートリッジホルダー３２においては、図７及び図８（ａ）に示すように 、裏表紙３の内面に取付けられた長尺の板状ベース３３の両側辺にそれぞれ５個 づつの放物線形状を有した支持部材３４ａ，３４ｂが板状ベース３３と同一面内 に形成されている。そして、板状ベース３３と各支持部材３４ａ，３４ｂとの境 目には折り目３５ａ，３５ｂが形成されている。

【００６０】 各支持部材３４ａ，３４ｂには板状ベース３３と直交する方向に円柱状の突起 部３６ａ，３６ｂが形成されている。また、一方の支持部材３４ａの先端近傍部 には、カートリッジ９の側面９ａに設けられたマーク穴に係止されカートリッジ ９の回転を抑制するための係止部２７が突起部３６ａと同一方向に形成されてい る。

【００６１】 また、板状ベース３３は、先の実施形態のカートリッジホルダー１０と同様に 、裏表紙３に穿設された取付穴に取付ピン３３ａを介して固定されている。 このように構成されたカートリッジホルダー１０に対するカートリッジ９の装 着手順を図８（ｂ）（ｃ）を用いて説明する。

【００６２】 図８（ｂ）に示すように、板状ベース３３の互いに対向する一対の支持部材３ ４ａ，３４ｂを折り目３５ａ，３５ｂに沿って、板状ベース３３の外側から内側 方向へ折り曲げて、カートリッジ９の両側面９ａ，９ｂに露出しているフィルム ボビンの軸穴３０ａ，３０ｂに各円柱状の突起部３６ａ，３６ｂを嵌入させる。

【００６３】 その結果、図８（ｃ）に示すように、カートリッジ９がカートリッジホルダー ３２に固定される。この場合、係止部３７はカートリッジ９の側面９ａに形成さ れたマーク穴に挿入され、このカートリッジ９の回転動作を抑制するので、カー トリッジ９はより堅固にカートリッジホルダー３２に固定される。

【００６４】 なお、各突起部３６ａ，３６ｂの外径及び高さは、図８（ａ）に示すように、 カートリッジ９のフィルムボビンの軸穴３０ａ，３０ｂに少しの付勢力で挿入固 定できる寸法に設定されている。

【００６５】 図９は、カートリッジホルダー３２に５個のカートリッジ９を装着した場合に おける側方から見た透視図である。 このように構成された写真用アルバム３１においても、第１実施形態の写真用 アルバム１と同様に、複数枚のネガポジシート６と複数個のカートリッジ９とを 一度に綴込むことが可能であるので、第１実施形態の写真用アルバム１とほぼ同 様の効果を得ることができる。

【００６６】 さらに、この第２実施形態の写真用アルバム３１においては、カートリッジホ ルダー３２にカートリッジ９を装着していない状態においては、カートリッジホ ルダー３２の厚みは板状ベース３３の厚みにほぼ等しくなるので、写真用アルバ ム３１全体の厚みを薄くでき、写真店や現像取次店又は現像所において少ない収 容容積で多数の写真用アルバム３１を収納できる。

【００６７】 （第３実施形態） 図１０は本考案の第３実施形態の写真用アルバム４１の外観図である。 図７に示す第２実施形態の写真用アルバム３１と同一部分には同一符号が付さ れている。したがって、重複する部分の詳細説明を省略する。

【００６８】 この第３実施形態の写真用アルバム４１においては、第２実施形態の写真用ア ルバム３１とは異なる形式のカートリッジホルダー４２が用いられている。 このカートリッジホルダー４２においては、図１１（ａ）（ｂ）に示すように 、裏表紙３の内面に取付けられた長尺の板状ベース４３内に、この板状ベース４ ３の両側辺に沿って、台形形状の底辺を除く３辺に近似する線状の切込部４４ａ ，４４ｂが形成されている。また、各台形形状の底辺には折り目４８ａ，４８ｂ が形成されている。

【００６９】 そして、線状の切込部４４ａ，４４ｂと折り目４８ａ，４８ｂとで囲まれる部 分で形成される支持部材４５ａ，４５ｂには、それぞれ板状ベース４３と直交す る方向に下方へ伸びる円柱状の突起部４６ａ，４６ｂが形成されている。

【００７０】 また、一方の支持部材４５ａの先端近傍部には、カートリッジ９の側面９ａに 設けられたマーク穴に係止されカートリッジ９の回転を抑制するための係止部４ ７が突起部４６ａと同一方向に形成されている。

【００７１】 また、板状ベース４３は、先の実施形態のカートリッジホルダー１０，３２と 同様に、裏表紙３に穿設された取付穴に取付ピン４９を介して固定されている。 図１２（ａ）はこのカートリッジホルダー４２を裏表紙３に取付けた状態を示す 断面図である。図示するように、突起部４６ａ，４６ｂが存在するので、各支持 部材４５ａ，４５ｂの先端部は裏表紙３に対して浮き上がった状態である。

【００７２】 このように構成されたカートリッジホルダー４２に対するカートリッジ９の装 着手順を図１２（ｂ）（ｃ）を用いて説明する。 図１２（ｂ）に示すように、板状ベース４３の互いに対向する一対の支持部材 ４５ａ，４５ｂを折り目４８ａ，４８ｂに沿って、内側から外側方向へ折り曲げ て、カートリッジ９の両側面９ａ，９ｂに露出しているフィルムボビンの軸穴３ ０ａ，３０ｂに各円柱状の突起部４６ａ，４６ｂを嵌入させる。

【００７３】 その結果、図１２（ｃ）に示すように、カートリッジ９がカートリッジホルダ ー４２に固定される。この場合、係止部４７はカートリッジ９の側面９ａに形成 されたマーク穴に挿入され、このカートリッジ９の回転動作を抑制するので、カ ートリッジ９はより堅固にカートリッジホルダー４２に固定される。

【００７４】 なお、各突起部４６ａ，４６ｂの外径及び高さは、カートリッジ９のフィルム ボビンの軸穴３０ａ，３０ｂに少しの付勢力で挿入固定できる寸法に設定されて いる。

【００７５】 このように構成された写真用アルバム４１においても、第２実施形態の写真用 アルバム３１と同様に、複数枚のネガポジシート６と複数個のカートリッジ９を 一度に綴込むことが可能であるので、第２実施形態の写真用アルバム３１とほぼ 同様の効果を得ることができる。

【００７６】 さらに、この第３実施形態の写真用アルバム４１に組込まれたカートリッジホ ルダー４２においては、一対の支持板部４５ａ，４５ｂを、折り目４８ａ，４８ ｂを中心に内側から外側へ折り曲げて、両者の間にカートリッジ９を挟みむよう に支持している。一対の支持板部４５ａ，４５ｂは内側から外側へ折り曲げる過 程で弾力により内側方向へ付勢されるので、カートリッジ９がカートリッジホル ダー４２から抜け落ちることがより確実に防止される。

【００７７】 （第４実施形態） 図１３は本考案の第４実施形態の写真用アルバム５１の外観図である。 図１０に示す第３実施形態の写真用アルバム４１と同一部分には同一符号が付 されている。したがって、重複する部分の詳細説明を省略する。この写真用アル バム５１に組込まれたカートリッジホルダー４２は図１１，図１２で説明したカ ートリッジホルダー４２と同一である。

【００７８】 図１３（ａ）はこの写真用アルバム５１を示す斜視図であり、図１３（ｂ）は 展開図である。また、図１４（ａ），（ｂ）はこの写真用アルバム５１の製造方 法を説明するための図である。

【００７９】 図１４（ａ）において、矩形状（５６０ｍｍ×２６８ｍｍ）に形成された１枚 の厚紙５３の長尺方向の中央部５４を所定幅（２０ｍｍ）毎に９回折返して、図 １４（ｂ）に示すように、合計８枚の折返部５１からなる蛇腹部５２を形成する 。

【００８０】 そして、蛇腹部５２を構成する合計８枚の所定幅（２０ｍｍ）を有した各折返 部５１の上端及び下端近傍２カ所にほぼ正方形の両面テープ５５ａ，５５ｂの一 方面を貼付ける。なお、両面テープ５５ａ，５５ｂの他方面には、保護シートを 貼付けたままである。また、この両面テープ５５ａ，５５ｂは、最外側に位置す る折返部５１の外側に位置する部分にも貼付けられている。

【００８１】 次に、図１３（ａ）に示すように、この１枚の厚紙５３の蛇腹部５２が形成さ れた中央部５４で二つ折りにして一方を表紙２とし、他方を裏表紙３とする。そ して、蛇腹部５２を構成する各折返部５１の表紙２及び裏表紙３の外側に位置す る図中丸印で示す部分５６どうしを互いに接着剤で固定する。

【００８２】 表紙２及び裏表示３の形状が［Ｂ５］サイズ形状となるように、厚紙５３の形 状，折返部５１の形状及び折返部５１の設置数が決定されている。 このように構成された写真用アルバム５１に対するネガポジシート６の綴込み 手順及びカートリッジホルダー４２に対するカートリッジ９の固定方法は、それ ぞれ図６，図１２を用いて説明した通りである。

【００８３】 したがって、第３実施形態の写真用アルバム４１とほぼ同様の効果を奏するこ とができる。 （第５実施形態） 図１５は本考案の第５実施形態の写真用アルバム６１の外観図である。

【００８４】 図１３に示す第４実施形態の写真用アルバム５１と同一部分には同一符号が付 されている。したがって、重複する部分の詳細説明を省略する。この写真用アル バム６１に組込まれたカートリッジホルダー４２は図１１，図１２で説明したカ ートリッジホルダー４２と同一である。

【００８５】 また、図１６（ａ），（ｂ）はこの写真用アルバム６１の製造方法を説明する ための図である。 図１６（ｂ）に示すように、矩形状に形成された１枚の厚紙の長尺方向の所定 幅を有した中央部６２の両側で二つ折にして表紙２と裏表紙３とを形成する。表 紙２及び裏表紙３の中央からやや外側よりに折り目１１ａ，１１ｂを形成してお く。さらに、裏表紙３における中央部６２に接する位置には糊代部６２ａを設け る。

【００８６】 また、図１６（ａ）に示す折曲部６３ａと糊代部６３ｂとからなる長尺台紙６ ３を作成する。そして、この長尺台紙６３を、図１５に示すように、糊代部６３ ｂでもって、表紙２と裏表紙３との中間部６２に接する糊代部６２ａに糊付けす る。

【００８７】 そして、中間部６２に接して糊付けされた長尺台紙６３の折曲部６３ａの長尺 辺の２１箇所に等間隔で切込部６４を形成する。その結果、長尺台紙６３には、 上下端が切込部６４で挟まれた合計２０枚のほぼ正方形の単位台紙６５が形成さ れる。

【００８８】 そして、この各単位台紙６５の表紙２側に両面テーブ６６の一方面を貼付ける 。なお、両面テープ６６の他方面には、保護シートを貼付けたままである。 このように構成された写真用アルバム６１に対するネガポジシート６の綴込み 手法を説明する、 合計２０枚の単位台紙６５の自由端側は中央部６２に接した状態であるが、各 単位台紙６５を含む折曲部６３ａは糊付けされていないので、例えば指等でもっ て各単位台紙６５を任意角度位置まで持上げることが可能である。

【００８９】 したがって、例えば１番目の単位台紙６５と１１番目の単位台紙６５を中央部 ６２の内面から持上げて、表紙２側の各両面テーブ６６の保護シートを剥がして 、１枚目のネガポジシート６の糊代部１４を貼付ける。そして、各単位台紙６５ から手を離すと、各単位台紙６５は弾力によって中央部６２の内面方向へ付勢さ れるので、各単位台紙６５に貼付けられた１枚目のネガポジシート６は表紙２の 内面に接する。

【００９０】 このように、長尺台紙６３の糊代部６３ｂを表紙２と裏表紙３との中間部６２ に接する糊代部６２ａに糊付けすることによって、ネガポジジート６の綴込作業 の作業性を向上できる。

【００９１】 次に、２番目の単位台紙６５と１２番目の単位台紙６５を中央部６２の内面か ら持上げて、各両面テーブ６６の保護シートを剥がして、２枚目のネガポジシー ト６の糊代部１４を貼付ける。

【００９２】 このように、単位台紙６５を順次づらせて各ネガポジシート６の糊代部１４を 貼付けることによって、この実施形態の写真用アルバム６１には、合計１０枚の ネガポジシート６を綴じ込むことが可能である。

【００９３】 そして、必要な枚数のネガポジシート６の綴込作業が終了すると、表紙２及び 裏表紙３を折り目１１ａ，１１ｂから内側に折返えす。 このような構成の写真用アルバム６１であっても、先の各実施形態の写真用ア ルバム１，３１，４１，５１とほぼ同様の効果を奏することができる。

【００９４】 なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。各実施形態の 写真用アルバムにおいては、それぞれ１種類のカートリッジホルダーを取付けた が、それぞれ必要に応じて他の種類のカートリッジホルダーに変更することが可 能である。すなわち、写真用アルバムにおけるネガポジシート６の各綴込手法と カートリッジ９の各固定手法との間において、互いに任意の組合せを実施できる 。 さらに、各カートリッジホルダー１０，３２，４２を写真用アルバムに組込む ことなく、それぞれ単独で使用することも可能である。

【００９５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の写真用アルバムにおいては、簡単な構成で、ネガ ポジプリントとネガフィルムを収納したカートリッジとを同時に複数まとめて綴 込むことができる。したがって、撮影済みのネガフィルムを収納したカートリッ ジの保管が効率的に実施できると共に、後日必要な写真を焼増しする場合に簡単 に該当写真のカートリッジ及びネガフィルム上のコマ番号を検索できる。 また、撮影済みのネガフィルムを収納した複数のカートリッジを簡単に小さく 収納できるカートリッジホルダーを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１実施形態の写真用アルバムの概
略構成図

【図２】 同写真用アルバムに綴込まれるネガボジシー
トの概略構成図

【図３】 同写真用アルバムの製造過程を示す図

【図４】 同写真用アルバムの裏表紙に取付けられたカ
ートリッジホルダー及びカートリッジを示す斜視図

【図５】 同カートリッジホルダーにカートリッジが装
着された状態を示す断面図

【図６】 同写真用アルバムの使用方法を示す図

【図７】 本考案の第２実施形態の写真用アルバムの概
略構成図

【図８】 同写真用アルバムの裏表紙に取付けられたカ
ートリッジホルダーに対するカートリッジの固定手順を
示す図

【図９】 同カートリッジホルダーにカートリッジが装
着された状態を示す側方から見た透視図

【図１０】 本考案の第３実施形態の写真用アルバムの
概略構成図

【図１１】 同写真用アルバムの裏表紙に取付けられた
カートリッジホルダーの概略構成図

【図１２】 同写真用アルバムの裏表紙に取付けられた
カートリッジホルダーに対するカートリッジの固定手順
を示す図

【図１３】 本考案の第４実施形態の写真用アルバムの
概略構成図

【図１４】 同写真用アルバムの製造過程を示す図

【図１５】 本考案の第４実施形態の写真用アルバムの
概略構成図

【図１６】 同写真用アルバムの製造過程を示す図

【符号の説明】

１，３１，４１，５１，６１…写真用アルバム、２…表
紙、３…裏表紙、４，５４，６２…中央部、５，５２…
蛇腹部、６…ネガボジシート、９…カートリッジ、９
ａ，９ｂ…側面、１０，３２，４２…カートリッジホル
ダー、１１ａ．１１ｂ…折り目、１５…ネガポジ収納
部、１６…ネガボジプリント、２４…折返部、２６ａ，
２６ｂ，２６ｃ，５５ａ，５５ｂ，６６…両面テープ、
２７，３３，４３…板状ベース、２８，３４ａ，３４
ｂ，４５ａ，４５ｂ…支持部材、２９，３６ａ，３６
ｂ，４６ａ．４６ｂ…突起部、３０ａ，３０ｂ…軸穴、
６３…長尺台紙、６４…切込部、６５…単位台紙

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形形状を有した１枚の厚紙を中央部で
   二つ折にして形成された表紙及び裏表紙と、 前記表紙と裏表紙との間の中央部に取付けられ、用紙を
   所定間隔毎に複数回折返すことによって形成された所定
   幅を有した複数の折返部からなる蛇腹部と、 一方面が前記蛇腹部を形成する各折返部に貼付けられ、
   他方面に短冊状の複数のネガポジプリントが収納された
   ネガポジシートの糊代部が選択的に貼付けられる複数の
   両面テープと、 前記表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けら
   れ、現像済みネガフィルムが収納された複数のカートリ
   ッジを選択的に固定するカートリッジホルダーとを備え
   た写真用アルバム。
2. 【請求項２】 矩形形状を有した１枚の厚紙の中央部を
   所定間隔毎に複数回折返すことによって形成された所定
   幅を有した複数の折返部からなる蛇腹部と、 前記厚紙を蛇腹部が形成された中央部で二つ折にして形
   成された表紙及び裏表紙と、 前記蛇腹部を構成する各折返部の前記表紙及び裏表紙の
   外側に位置する部分どうしを互いに接着する接着手段
   と、 一方面が前記蛇腹部を形成する各折返部に貼付けられ、
   他方面に短冊状の複数のネガポジプリントが収納された
   ネガポジシートの糊代部が選択的に貼付けられる複数の
   両面テープと、 前記表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けら
   れ、現像済みネガフィルムが収納された複数のカートリ
   ッジを選択的に固定するカートリッジホルダーとを備え
   た写真用アルバム。
3. 【請求項３】 矩形形状を有した１枚の厚紙の中央部で
   二つ折にして形成された表紙及び裏表紙と、 一方の長尺辺が前記表紙と裏表紙との間の中央部に取付
   けられ、他方の長尺辺が自由端となる所定幅を有した長
   尺台紙と、 この長尺台紙の前記他方の長尺辺の複数箇所に形成さ
   れ、前記長尺台紙を複数の単位台紙に分割する複数の切
   込部と、 一方面が前記各単位台紙に貼付けられ、他方面に短冊状
   の複数のネガポジプリントが収納されたネガポジシート
   の糊代部が選択的に貼付けられる複数の両面テープと、 前記表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けら
   れ、現像済みネガフィルムが収納された複数のカートリ
   ッジを選択的に固定するカートリッジホルダーとを備え
   た写真用アルバム。
4. 【請求項４】 板状ベースと、 この板状ベースに直交する複数の支持部材と、 この各支持部材に対して前記板状ベースと平行するよう
   に取付けられ、現像済みネガフィルムが収納されたカー
   トリッジの側面に露出しているフィルムボビンの軸穴に
   係合する突起部とを備えたことを特徴とするカートリッ
   ジホルダー。
5. 【請求項５】 互いに対向する一対の側辺を有した板状
   ベースと、この板状ベースの各側辺に外側へ向かって形
   成された複数の支持部材と、この各支持部材に対して前
   記板状ベースと直交するように取付けられた突起部とを
   有し、 前記互いに対向する一対の支持部材を前記各側辺近傍を
   中心に外側から内側へ前記板状ベースに対して直交する
   方向まで折曲げて、この各支持部材に取付けられた一対
   の突起部を現像済みネガフィルムが収納されたカートリ
   ッジの両側面に露出しているフィルムボビンの各軸穴に
   係合させることによって、前記カートリッジを前記一対
   の突起部相互間に固定することを特徴とするカートリッ
   ジホルダー。
6. 【請求項６】 互いに対向する一対の側辺を有した板状
   ベースと、この板状ベース内に、前記各側辺の近傍位置
   から内側へ向かって形成された複数の支持部材と、この
   各支持部材に対して前記板状ベースと直交するように取
   付けられた突起部とを有し、 前記互いに対向する一対の支持部材を前記各側辺近傍を
   中心に内側から外側へ前記板状ベースに対して直交する
   方向まで折曲げて、この各支持部材に取付けられた一対
   の突起部を現像済みネガフィルムが収納されたカートリ
   ッジの両側面に露出しているフィルムボビンの各軸穴に
   係合させることによって、前記カートリッジを前記一対
   の突起部相互間に固定することを特徴とするカートリッ
   ジホルダー。
7. 【請求項７】 前記カートリッジホルダーは請求項４乃
   至６のいずれか１項記載のカートリッジホルダーであ
   り、かつこのカートリッジホルダーの板状ベースが前記
   表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けられてい
   ることを特徴とする請求項１記載の写真用アルバム。
8. 【請求項８】 前記カートリッジホルダーは請求項４乃
   至６のいずれか１項記載のカートリッジホルダーであ
   り、かつこのカートリッジホルダーの板状ベースが前記
   表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けられてい
   ることを特徴とする請求項２記載の写真用アルバム。
9. 【請求項９】 前記カートリッジホルダーは請求項４乃
   至６のいずれか１項記載のカートリッジホルダーであ
   り、かつこのカートリッジホルダーの板状ベースが前記
   表紙及び裏表紙のいずれか一方の内面に取付けられてい
   ることを特徴とする請求項３記載の写真用アルバム。
10. 【請求項１０】 前記ネガポジシートは、 矩形形状を有する透明の二重重ねシートと、 この二重重ねシートのシート相互間を一定間隔毎に前記
    矩形形状の長尺辺に直交する方向に線状に圧着すること
    によって形成され、短冊状のネガポジプリントを収納す
    るための複数のネガポジ収納部と、 前記二重重ねシートの長尺方向の他方端に形成され、所
    定幅を有した糊代部とを備えたことを特徴とする請求項
    １乃至３及び請求項７乃至９のいずれか１記載の写真用
    アルバム。