JP3027115U - 挿入可能な磁化ユニットを有する水磁化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立ての容易化と製造コストの低減を図りう
る、挿入可能な磁化ユニットを有する水磁化装置を提供
する。 【解決手段】磁化ホルダに取り付けられる挿入可能な磁
化ユニット１は、非磁性材料で作られた磁石保持部材１
１と、磁石保持部材１１の断面から見てアレイ配列を形
成するように磁石保持部材１１に縦方向に並列的に形成
された複数の水通し穴１３および磁石ソケット１２と、
磁石保持部材１１に穿設された複数の磁化ソケット１３
にそれぞれはめ込まれる複数の磁石１４とを有する。各
水通し穴１３は、互いに対向しそれぞれ反対の磁極を有
する２つの隣接する磁石１４の間にはさまれている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、挿入可能な磁化ユニットを有する水磁化装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

挿入可能な磁化ユニットを有する水磁化装置として、流体のコンディショニン グを行う磁気ツールが、米国特許第５，１７８，７５７号に開示されている。こ の磁気ツールは、図８に示すように、磁石３１を磁束結合カバー部材３２の上に 載置し、この磁束結合カバー部材３２をコアアセンブリ３３の各部３４ａ、３４ ｂの上に載置して構成されている。コアアセンブリ３３の２つの部分３４ａ、３ ４ｂは溶接によって結合され、中空管３５の内部においてそれらの間に流路３６ を形成している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来の装置にあっては、各磁石３１を注意深く磁束結 合カバー部材３２に取り付けなければならず、また、コアアセンブリ３３の２つ の部分３４ａ、３４ｂを溶接によって結合しなければならないため、組み立ての 複雑さが増し、製造コストが上昇する。

【０００４】 本考案は、このような上記課題に着目してなされたものであり、組み立ての容 易化と製造コストの低減を図りうる、挿入可能な磁化ユニットを有する水磁化装 置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の水磁化装置は、磁化シャワーまたは水処理システムの水磁化パイプの ような磁化ホルダに取り付けられる挿入可能な磁化ユニットを有する。この挿入 可能な磁化ユニットは、非磁性材料で作られた磁石保持部材と、この磁石保持部 材の断面から見てアレイ配列を形成するように前記磁石保持部材に縦方向に並列 的に形成された複数の水通し穴および磁石ソケットと、前記磁石保持部材に穿設 された前記複数の磁化ソケットにそれぞれはめ込まれる複数の磁石とを有する。 各水通し穴は、互いに対向しそれぞれ反対の磁極を有する２つの隣接する磁石の 間にはさまれており、各水通し穴を流れる水流は前記２つの隣接する磁石の間の 磁界を受けて磁化されることになる。これによって、水磁化効果を高めるため高 密度に配置された磁石を有する水磁化装置が形成される。

【０００６】

【考案の実施の形態】

まず、第１の例を説明する。図１〜図５に示すように、本考案は、挿入可能な 磁化ユニット１と、磁化保持手段２とを有する。ここでは、磁化保持手段２は図 １に示すようなシャワーである。

【０００７】 挿入可能磁化ユニット１は、円筒形状またはその他の形状に成形された磁石保 持部材１１を有する。この磁石保持部材１１は、プラスチックのような非磁性材 料で作られ、磁界（Ｍ）によって透過可能である。磁石保持部材１１の縦方向の 中心には縦軸１０がある。また、前記磁化ユニット１は、磁石保持部材１１に縦 方向に並列的に穿設された複数の磁石ソケット１２を有する。この磁石ソケット １２は前記縦軸１０と平行になっている。各磁石ソケット１２には、当該各磁石 ソケット１２に挿入される各磁石１４を固定するため、閉じた底部１２１が磁石 保持部材１１の端壁に形成されている。さらに、前記磁化ユニット１は、磁石保 持部材１１を貫通して縦方向に並列的に形成された複数の水通し穴１３を有する 。各水通し穴１３は、互いに対向しそれぞれ反対の磁極（Ｎ極とＳ極）を有する ２つの隣接する磁石１４の間にはさまれている。これによって、各水通し穴１３ を流れる水流は、図１（ａ）に示すようにそれぞれ反対の磁極を有する２つの磁 石１５の間の磁界Ｍを受けて磁化されることになる。また、各水通し穴１３は、 薄い隔壁１１１によって各磁石ソケット１２から隔てられている。また、前記磁 化ユニット１は、図３と図５に示すようなパッキンカバー１５を有する。このパ ッキンカバー１５は、水通し穴１３を流れる水流を通すため水通し穴１３に対応 して当該カバー１５に形成された複数の穴１５１と、磁石ソケット１２内の磁石 １５をシールする残りのカバー部分１５０とを有している。また、前記磁化ユニ ット１は、磁化保持手段２と結合させるため、磁石保持部材１１の周囲に形成さ れた少なくとも１つの結合部１６を有する。

【０００８】 磁化保持手段２は、上記のようにたとえばシャワーであって、水ホース２０１ とつながれるハンドル部分２０を有する。水流はこのハンドル２０に形成された 水開口部２０２から送り出される。また、磁化保持手段２は、ハンドル２０の先 端部に形成されたシャワーヘッド２１を有する。このシャワーヘッド２１は、磁 石保持部材１１の結合部１６の内側に形成された複数の凹部１６１と係合する複 数の突起部２１１を有している（図５）。さらに、磁化保持手段２は、シャワー ヘッド２１に取り付けられるノズルキャップ２２を有する。パッキンカバー１５ はこのノズルキャップ２２と磁石保持部材１１との間に固定される。また、磁化 保持手段２は、磁化ユニット１の水通し穴１３や磁化保持手段２の水開口部２０ ２から外に向かって水をスプレーするため、ノズルキャップ２２に形成された複 数のせん孔２３を有する。

【０００９】 前記パッキンカバー１５は、ノズルキャップ２２と磁石保持部材１１との間に はさまれるパッキンカバー１５の外周部に環状に形成されたパッキンリング１５ ２を有し、また、当該パッキンカバー１５をノズルキャップ２２と磁石保持部材 １１とにしっかり保持するため、磁石保持部材１１の結合部１６の外側に凹設さ れた複数の凹部１６１と係合する複数のパッキン突起部２１１を有する。

【００１０】 次に、第２の例を説明する。図６と図７に示すように、ここでは、挿入可能磁 化ユニット１ａは磁化パイプであり、磁化保持手段２ａは磁化パイプ１ａのそれ ぞれ反対側の２つの端部に配置される１対のパイプ部分２ａである。パイプ部分 ２ａには、そのどちらか一方にろ過材または滅菌材３が挿入され、または、水処 理システム（図示せず）が接続される。磁化パイプ１ａは、これのそれぞれ反対 の端部に形成された１対のフランジ１６ａを有する。各フランジ１６ａはボルト 穴１６１ａを有し、このフランジ１６ａのボルト穴１６１ａとパイプ部分２ａの 結合フランジ２１ａの穴２２ｂとにボルト２２ａを通して固定することによって パイプ部分２ａの各結合フランジ２１ａに固定される。パッキンカバー１５ａは ２つのフランジ１６ａ、２１ａの間に詰め込まれる。

【００１１】 本考案の磁化ユニット１、１ａは浄水や水洗浄（フラッシング）、水処理、飲 料水の目的で使用することができるが、これに限定されるわけではない。

【００１２】 複数の磁石１４および水通し穴１３はこれら磁石１４および水通し穴１３によ って配置された複数の行と列からなるアレイとして形成されているので、水通し 穴１３を通過する複数の水流は効率的に磁化されることになる。

【００１３】 なお、各磁石１４は、製造コスト低減のため組み立てを容易にするため、また 磁化ユニット１のメンテナンス性を向上させるため、容易に各磁石ソケット１２ に挿入でき、また取り外すことができる。

【００１４】 本考案は、本考案の思想や範囲から外れない限り修正可能である。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、磁化保持手段に挿入可能に取り付けられる 挿入可能磁化ユニットを有する水磁化装置において、前記挿入可能磁化ユニット を、磁石保持部材と、アレイ配列をなす複数の水通し穴および磁石ソケットと、 各磁化ソケットに取り付けられる複数の磁石とで構成したので、組み立ての容易 化と製造コストの低減が図られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】シャワーの用をなす本発明の斜視図であり、同
図（ａ）は本発明によって形成される磁界を示す部分図
である。

【図２】本発明を断面から見た磁化ユニットにおける複
数の磁石および水通し穴の配列を示す図である。

【図３】図２の３−３方向から見た磁化ユニットの断面
図である。

【図４】本発明の磁化ユニットの斜視図である。

【図５】図１の５−５方向から見た本発明の断面図であ
る。

【図６】本発明による磁化パイプに使用される他の好適
な磁化ユニットの図である。

【図７】図６の７−７方向から見た本発明の縦断面図で
ある。

【図８】従来の装置の一例を示す図である。

【符号の説明】

１…挿入可能磁化ユニット １ａ…磁化パイプ（挿入可能磁化ユニット） ２…シャワー（磁化保持手段） ２ａ…パイプ部分（磁化保持手段） １０…縦軸 １１…磁石保持部材 １２…磁石ソケット １３…水通し穴 １４…磁石 １５…パッキンカバー １６…結合部 ２０…ハンドル部分 ２１…シャワーヘッド ２２…ノズルキャップ １５２…パッキンリング ２１１…パッキン突起部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】磁化保持手段に挿入可能に取り付けられる
   挿入可能磁化ユニットを有し、 前記挿入可能磁化ユニットは、磁石保持部材と、 前記磁石保持部材の断面から見て複数の行と列からなる
   アレイを形成するように前記磁石保持部材に縦方向に並
   列的に形成された複数の水通し穴および磁石ソケット
   と、 前記磁石ソケットにそれぞれ取り付けられる複数の磁石
   とを有し、 前記水通し穴はおのおの、当該各水通し穴を流れる水流
   を磁化するため、互いに対向しそれぞれ反対の磁極を有
   する２つの隣接する磁石の間にはさまれている水磁化装
   置。
2. 【請求項２】前記磁石保持部材は非磁性材料で作られ、
   その縦方向の中心には縦軸があり、前記複数の磁石ソケ
   ットは前記磁石保持部材に縦方向に並列的に穿設されて
   前記縦軸と平行になっており、前記磁石ソケットはおの
   おの、当該各磁石ソケットに挿入される各磁石を固定す
   るため、前記磁石保持部材の端壁に形成された閉じた底
   部を持ち、前記複数の水通し穴は前記磁石保持部材を貫
   通して縦方向に並列的に形成されており、前記水通し穴
   はおのおの、当該各水通し穴を流れる水流を磁化するた
   め、互いに対向しそれぞれ反対の磁極を有する２つの隣
   接する磁石の間にはさまれており、さらに前記挿入可能
   磁化ユニットは、前記水通し穴を流れる水流を通すため
   前記水通し穴に対応して形成された複数の穴と、前記磁
   石ソケット内の磁石をシールする残りのカバー部分とか
   らなるパッキンカバーと、前記磁化保持手段と結合させ
   るため前記磁石保持部材の周囲に形成された少なくとも
   １つの結合部とを有する請求項１記載の水磁化装置。
3. 【請求項３】前記磁化保持手段は、当該部分に形成され
   た水開口部から水流を送り出すため水ホースとつながれ
   るハンドル部分と、前記ハンドル部分に形成され、前記
   磁石保持部材の前記結合部の内側部分に形成された複数
   の凹部と係合する複数の突起部を持つシャワーヘッド
   と、前記磁化ユニットの前記水通し穴および前記磁化保
   持手段の前記ハンドル部の前記水開口部から外に向かっ
   て水をスプレーするため、複数のせん孔が形成され、前
   記パッキンカバーを前記磁石保持部材との間で固定する
   ため前記シャワーヘッドに取り付けられるノズルキャッ
   プとを有する請求項２記載の水磁化装置。
4. 【請求項４】前記パッキンカバーは、前記ノズルキャッ
   プと前記磁石保持部材との間にはさまれる当該パッキン
   カバーの外周部に環状に形成されたパッキンリングと、
   当該パッキンカバーを前記ノズルキャップと前記磁石保
   持部材とにしっかり保持するため、前記磁石保持部材の
   前記結合部の外側部分に凹設された複数の凹部と係合す
   る複数のパッキン突起部とを有する請求項３記載の水磁
   化装置。
5. 【請求項５】前記挿入可能磁化ユニットは磁化パイプで
   あり、前記磁化保持手段は前記磁化パイプのそれぞれ反
   対側の２つの端部に結合される１対のパイプ部分である
   請求項１記載の水磁化装置。