JP3026999B2 - 空気入りタイヤの周方向溝の設計方法 - Google Patents
空気入りタイヤの周方向溝の設計方法Info
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- JP3026999B2 JP3026999B2 JP02281308A JP28130890A JP3026999B2 JP 3026999 B2 JP3026999 B2 JP 3026999B2 JP 02281308 A JP02281308 A JP 02281308A JP 28130890 A JP28130890 A JP 28130890A JP 3026999 B2 JP3026999 B2 JP 3026999B2
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- circumferential
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、走行方向に縦溝(レイングルーブ)を有す
る路面の走行に適する空気入りタイヤに関するものであ
り、より具体的には、そのタイヤの周方向溝の設計方法
に関するものである。
る路面の走行に適する空気入りタイヤに関するものであ
り、より具体的には、そのタイヤの周方向溝の設計方法
に関するものである。
(従来の技術) 濡れた舗装道路を自動車が高速走行する場合、タイヤ
の排水性を良好にすべく路面にレイングルーブと称され
る縦溝が走行方向と平行に配置されている場所がある。
かかる道路では、タイヤグルーブ(特にストレートグル
ーブ)と、路面のレイングルーブとの走行干渉によっ
て、車両のふらつき現象(グルーブワンダー)が生じ
る。そこで、このグルーブワンダーを防止する手段とし
て、(a)…タイヤと路面の溝エッジの一致性を少なく
する(特開昭62−39306号公報参照)、(b)…タイヤ
のリブ・ブロック剛性を低下させる。(c)…タイヤ溝
のエッジを丸くする(特開昭60−110510号公報参照)ほ
か、(d)…タイヤ溝をジグザグ状にする(特開昭59−
124412号公報参照)等の方法が採用されている。
の排水性を良好にすべく路面にレイングルーブと称され
る縦溝が走行方向と平行に配置されている場所がある。
かかる道路では、タイヤグルーブ(特にストレートグル
ーブ)と、路面のレイングルーブとの走行干渉によっ
て、車両のふらつき現象(グルーブワンダー)が生じ
る。そこで、このグルーブワンダーを防止する手段とし
て、(a)…タイヤと路面の溝エッジの一致性を少なく
する(特開昭62−39306号公報参照)、(b)…タイヤ
のリブ・ブロック剛性を低下させる。(c)…タイヤ溝
のエッジを丸くする(特開昭60−110510号公報参照)ほ
か、(d)…タイヤ溝をジグザグ状にする(特開昭59−
124412号公報参照)等の方法が採用されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、従来技術で説明したグルーブワンダー対策
は、前記手段(a)では不十分で車両のふらつきを防止
できず、手段(b)及び(c)では操縦安定性が低下
し、手段(d)では排水性が低下するなどの問題があ
る。
は、前記手段(a)では不十分で車両のふらつきを防止
できず、手段(b)及び(c)では操縦安定性が低下
し、手段(d)では排水性が低下するなどの問題があ
る。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、排水及び操縦性を損なう
ことなく、グルーブワンダーを防止できる空気入りタイ
ヤを提供するにある。
で、その目的とするところは、排水及び操縦性を損なう
ことなく、グルーブワンダーを防止できる空気入りタイ
ヤを提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的
手段を講じた。
手段を講じた。
即ち、本発明の特徴とするところは、所定の規格に基
づき路面に形成されたレイングルーブの路面溝間隔Rpと
路面溝幅Rwに対し、タイヤのトレッド部に形成される少
なくとも2本の周方向溝のタイヤ溝間隔Tpとタイヤ溝幅
Twが、下記式 Tp−Tw=(n+1)Rp+Rw または Tp+Tw=(n+1)Rp−Rw 但し、nは0又は整数 を満足するように決定する点にある。
づき路面に形成されたレイングルーブの路面溝間隔Rpと
路面溝幅Rwに対し、タイヤのトレッド部に形成される少
なくとも2本の周方向溝のタイヤ溝間隔Tpとタイヤ溝幅
Twが、下記式 Tp−Tw=(n+1)Rp+Rw または Tp+Tw=(n+1)Rp−Rw 但し、nは0又は整数 を満足するように決定する点にある。
(作用) 本発明によれば、タイヤ1の周方向溝6の任意の2つ
のエッジが、路面溝9のエッジに同時に合致するので、
第3図及び第5図に示すように、路面溝9をガイドレー
ルとし、このレール内にタイヤ1の周方向溝6の2つエ
ッジが嵌入するため、横力振幅が減少して、車両のふら
つきが防止され、車両の直進走行安定性が向上する。
のエッジが、路面溝9のエッジに同時に合致するので、
第3図及び第5図に示すように、路面溝9をガイドレー
ルとし、このレール内にタイヤ1の周方向溝6の2つエ
ッジが嵌入するため、横力振幅が減少して、車両のふら
つきが防止され、車両の直進走行安定性が向上する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図において、1は空気入りラジアルタイヤ、2は
トレッド部であり、タイヤ赤道線上に周方向に配列され
たセンターリブ3と、該センターリブ3の両側に配列さ
れたサイドブロック4及びショルダーブロック5とから
なり、各リブ3及びブロック4,5は、4本の周方向溝6
で画成されると共に、矢筈模様とされた軸方向(幅方
向)溝7で画成されている。
トレッド部であり、タイヤ赤道線上に周方向に配列され
たセンターリブ3と、該センターリブ3の両側に配列さ
れたサイドブロック4及びショルダーブロック5とから
なり、各リブ3及びブロック4,5は、4本の周方向溝6
で画成されると共に、矢筈模様とされた軸方向(幅方
向)溝7で画成されている。
前記周方向溝6は、第2図及び第3図に示すように、
その任意の2つの溝間隔Tpが、路面8の走行方向の縦溝
(レイングルーブ)9の路面溝間隔Rp、路面溝幅Rw及び
タイヤ周方向溝幅Twに対して、次の式(1)で示す寸法
に規定されている。
その任意の2つの溝間隔Tpが、路面8の走行方向の縦溝
(レイングルーブ)9の路面溝間隔Rp、路面溝幅Rw及び
タイヤ周方向溝幅Twに対して、次の式(1)で示す寸法
に規定されている。
Tp−Tw=(n+1)Rp+Rw 式(1) 上式(1)においてnは0又は整数である。
ここで、タイヤ周方向溝幅Twを5mm、路面溝間隔Rpを1
9mm、路面溝幅Rwを3.2mmとすると、タイヤ周方向溝間隔
Tpは、 Tp−5=(n+1)19+3.2=19n+22.2 Tp=19n+22.2+5=19n+27.2 n=0とすると、Tp=27.2mmとなる。
9mm、路面溝幅Rwを3.2mmとすると、タイヤ周方向溝間隔
Tpは、 Tp−5=(n+1)19+3.2=19n+22.2 Tp=19n+22.2+5=19n+27.2 n=0とすると、Tp=27.2mmとなる。
なお、タイヤ1は弾性製品であるため、2mm程度以下
のアローアンスをもって周方向溝間隔Tpを決定するのが
好ましい。
のアローアンスをもって周方向溝間隔Tpを決定するのが
好ましい。
上記実施例によれば、タイヤ1の周方向溝6のエッジ
6aの任意の2つ以上が、路面溝9に同時に合致し、第3
図に示す概念図のように2つの溝6のエッジ6aが、路面
溝9内に同時に嵌入し路面溝6がガイドレールとして作
用するので、車両のふらつき現象は防止される。
6aの任意の2つ以上が、路面溝9に同時に合致し、第3
図に示す概念図のように2つの溝6のエッジ6aが、路面
溝9内に同時に嵌入し路面溝6がガイドレールとして作
用するので、車両のふらつき現象は防止される。
第4図及び第5図は、請求項(2)記載の発明の実施
例で、タイヤ1の周方向溝6は、その任意の2つの溝間
隔Tpが、路面8の走行方向の縦溝9の路面溝間隔Rp、路
面溝幅Rw及びタイヤ周方向溝幅Twに対して、次の式
(2)で示す寸法に規定されている。
例で、タイヤ1の周方向溝6は、その任意の2つの溝間
隔Tpが、路面8の走行方向の縦溝9の路面溝間隔Rp、路
面溝幅Rw及びタイヤ周方向溝幅Twに対して、次の式
(2)で示す寸法に規定されている。
Tp+Tw=(n+1)Rp−Rw 式(2) 上式(2)においてnは0又は整数である。
ここで、タイヤ周方向溝幅Twを5mm、路面溝間隔Rpを1
9mm、路面溝幅Rwを3.2mmとすると、タイヤ周方向溝間隔
Tpは、 Tp+5=(n+1)19−3.2=19n+15.2 Tp=19n+15.2−5=19n+10.2 n=1とすると、Tp=29.2mmとなる。
9mm、路面溝幅Rwを3.2mmとすると、タイヤ周方向溝間隔
Tpは、 Tp+5=(n+1)19−3.2=19n+15.2 Tp=19n+15.2−5=19n+10.2 n=1とすると、Tp=29.2mmとなる。
なお、タイヤ1は弾性製品であるため、2mm程度以下
のアローアンスをもって周方向溝間隔Tpを決定するのが
好ましい。
のアローアンスをもって周方向溝間隔Tpを決定するのが
好ましい。
請求項(2)の実施例においても、タイヤ1の周方向
溝6の任意の2つ以上の溝が、路面溝9に同時に合致
し、第5図に示す概念図のように、2つの溝6のエッジ
6aが、路面溝9内に同時に嵌入し、路面溝6がガイドレ
ールとして作用するので、車両のふらつき現象は防止さ
れる。
溝6の任意の2つ以上の溝が、路面溝9に同時に合致
し、第5図に示す概念図のように、2つの溝6のエッジ
6aが、路面溝9内に同時に嵌入し、路面溝6がガイドレ
ールとして作用するので、車両のふらつき現象は防止さ
れる。
(発明の効果) 本発明は、上述のように、トレッド部2の周方向溝6
の任意の2つの溝間隔Tpが、前記式(1) Tp−Tw=
(n+1)Rp+Rw又は、式(2) Tp+Tw=(n+1)
Rp−Rwを満足する寸法に規定されているので、タイヤ溝
6のエッジ6aが一定の規則性に従って配設され、排水性
及び操縦安定性を損なうこおなく、横力振幅値が減少し
てレイングルーブワンダーを防止することができる。
の任意の2つの溝間隔Tpが、前記式(1) Tp−Tw=
(n+1)Rp+Rw又は、式(2) Tp+Tw=(n+1)
Rp−Rwを満足する寸法に規定されているので、タイヤ溝
6のエッジ6aが一定の規則性に従って配設され、排水性
及び操縦安定性を損なうこおなく、横力振幅値が減少し
てレイングルーブワンダーを防止することができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はタイヤト
レッド部の平面図、第2図は請求項(1)対応図、第3
図はふらつき防止概念図、第4図は請求項(2)対応
図、第5図は同ふらつき防止概念図である。 1……タイヤ、2……トレッド部、3……リブ、4,5…
…ブロック、6……タイヤ周方向溝、8……路面、9…
…路面溝。
レッド部の平面図、第2図は請求項(1)対応図、第3
図はふらつき防止概念図、第4図は請求項(2)対応
図、第5図は同ふらつき防止概念図である。 1……タイヤ、2……トレッド部、3……リブ、4,5…
…ブロック、6……タイヤ周方向溝、8……路面、9…
…路面溝。
Claims (2)
- 【請求項1】所定の規格に基づき路面(8)に形成され
たレイングルーブ(9)の路面溝間隔Rpと路面溝幅Rwに
対し、タイヤ(1)のトレッド部(2)に形成される少
なくとも2本の周方向溝(6)のタイヤ溝間隔Tpとタイ
ヤ溝幅Twが、下記式 Tp−Tw=(n+1)Rp+Rw 但し、nは0又は整数 を満足するように決定することを特徴とする空気入りタ
イヤの周方向溝の設計方法。 - 【請求項2】所定の規格に基づき路面(8)に形成され
たレイングルーブ(9)の路面溝間隔Rpと路面溝幅Rwに
対し、タイヤ(1)のトレッド部(2)に形成される少
なくとも2本の周方向溝(6)のタイヤ溝間隔Tpとタイ
ヤ溝幅Twが、下記式 Tp+Tw=(n+1)Rp−Rw 但し、nは0又は整数 を満足するように決定することを特徴とする空気入りタ
イヤの周方向溝の設計方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02281308A JP3026999B2 (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 空気入りタイヤの周方向溝の設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02281308A JP3026999B2 (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 空気入りタイヤの周方向溝の設計方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04154407A JPH04154407A (ja) | 1992-05-27 |
JP3026999B2 true JP3026999B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=17637277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02281308A Expired - Lifetime JP3026999B2 (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 空気入りタイヤの周方向溝の設計方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026999B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9038681B2 (en) | 2010-10-22 | 2015-05-26 | Bridgestone Corporation | Heavy load pneumatic tire for construction vehicles |
-
1990
- 1990-10-18 JP JP02281308A patent/JP3026999B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04154407A (ja) | 1992-05-27 |
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