JP3026994U - 船舶の高粘度の燃料加熱タンクの加熱を最も効果的にするためのタンク区分並びに温度自動調整装置 - Google Patents

船舶の高粘度の燃料加熱タンクの加熱を最も効果的にするためのタンク区分並びに温度自動調整装置

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JP3026994U
JP3026994U JP1995009516U JP951695U JP3026994U JP 3026994 U JP3026994 U JP 3026994U JP 1995009516 U JP1995009516 U JP 1995009516U JP 951695 U JP951695 U JP 951695U JP 3026994 U JP3026994 U JP 3026994U
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Inventor
昌久 小山
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株式会社日本ハイヒート
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Abstract

(57)【要約】 【目的】船舶の主機燃料等に用いる低質従って高粘度の
重油を効率よく使用する量だけ加熱しそのために大量の
燃料は予備的加熱にとどめるためのF.O.タンクの区
分の方法及びその高効果を得るための温度管理方式。 【構成】F.O.タンクをその大きさ及び消費量に応じ
て加熱効率が最高になるように大小区分に分割しかつ油
温計測とその結果によって加熱用の蒸気の自動コントロ
ール装置をもって構成されるF.O.加熱システム。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は船舶のF.O.タンクの加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は船舶の主機械の燃料はたとえば30℃位まで加熱すれば大体ポンプによっ て機械室に必要なだけ移送できたのであってこのくらいの温度では余り問題にな らなかったが、最近では40℃〜50℃位に加熱しなければ簡単にポンプ移送が できないような粗悪な性質のF.O.も使われだしたため全タンクをそのような 高温に加熱するのはいたずらに放熱させるだけでその対応が求められていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
船舶のF.O.の消費量はいくら多量であっても1日当たり200トン前後で大 抵の船は100トン以下でしかも1日当たり数回に分けてF.O.タンクから機 械室のセットリングタンクに移送するのでそれに見合った加熱装置をF.O.タ ンクの中により小さな区画を設け、大きなタンクの方は中間の保温に止め小さな タンクの中をポンプ移送にて期する温度に高めて定量を1日数回に分けてポンプ 移送することにした。この作業を繰り返していく中に大タンクの方は次第に減量 していくので大タンク内の適当な位置に配置してある自動温度測定器によって平 均温度を測定し加温機を正しながらまた一方小タンクの中の自動温度測定機器も 常に決められた温度でポンプ移送が可能なように加熱機に供給する蒸気を加減し てゆくことができるようにした。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】
上述のように大きなF.O.タンクを大区画と小区画に分割しその境界面の下方 適当なところにポンプ移送管よりもかなり大きな断面を有する交通孔を開けてポ ンプ移送に伴いゆっくりと中間温度に暖められた大区画内のF.O.が小区画の 方へ移行することを可能にした。同時に前述のように常に大区画及び小区画内に 備えられた自動温度計に備えられた遠隔操作機によって大小各区画内の油温が計 画されたようにコントロールされることとなった。
【0005】
【実施例】
【図1】はある船舶のF.O.タンク内のこの装置を施した実施例の平面図を示 す。実施例を添付図によって説明すると1はF.O.タンクの大区画、2は小区 画を示している。3は両者を分ける壁であるが、小区画の天井は小区画の広さに 見合った高さを持つため大区画の天井に比べてかなり低くその天井には空気抜き 孔(図示せず)を持ち、4は両者の交通孔で壁3の底部近くに設けてある。その 大きさは移送ポンプの口径に比べればかなり大きく、大区画である程度加熱され たF.O.がゆっくると流入できるくらいの大きさをもっている。5は加熱用の 熱媒油管又は蒸気管で加熱体はその主管11によって導かれた大区画には塞止弁 19、自動蒸気温度調節オンオフ弁14、分岐止弁22、を経て排気主管12へ と戻る。 一方小区画2には熱媒油管又は蒸気管11を経て塞止弁20、自動温度調節弁1 5、弁22、を経て小区画内の蒸気管5に入りF.O.を加熱した後、弁23、 ドレントラップ21等を通り排気主管12.へと戻る。F.O.加熱温度をいか にして決めるかを具体的に説明すれば、6はF.O.の機械室内のセットリング タンクへの移送ポンプの吸入管を示し、7は吸入弁、8は小区画内の吸入孔であ るがこの小区画内の油温が規定温度に上昇した分機械室内のセットリングタンク への移送が行われる。移送は1日に数回1定間隔時間毎に行われるので、たとえ ば6時間毎に20Mずつ移送されその時の油温が50℃であるとする。F.O .の初期温度を5℃とすれば移送と共に交通孔4から大区画の油が流入してこな ければならないのでそれには大区画の温度が30℃を必要とすれば大区画の油温 は常に30℃を保って置かねばならぬ。この時交通孔4の大区画よりに設けられ た油温センサー10がほぼ30℃を示していれば大区画内のF.O.は正常に加 熱されている30℃よりも大区画油温コントローラー17に指定した範囲以上の 高値を示したならば明らかに大区画の油は必要以上に加熱されているのでコント ローラーより指令が電磁弁18に達しコントローラーがピストン弁1を働かせて 加熱体の供給を止める。またセンサー10が指定した範囲よりも低い温度を示し たならば逆の指示によりピストン弁14は開き加熱体の大区画への供給が再開さ れる。また小区画の油温配送を終了した後大区画から流入してきたF.O.と小 区画内に残存した高温の油との混合した温度から一定時間に規定のたとえば50 ℃まで上昇させる計画であるので小区画移送管の根元に取り付けられたセンサー 9は常に小区画内の油温を監視し続けもしも規定された範囲以上に上昇したなら ばコントローラー16よりダイヤフラム弁15に指令が発信されコントロールエ ヤーによってダイヤフラム弁15が開閉し小区画加熱の加熱体の供給が加減され て正常な必要温度を保つことができる。特に小区画は油の移送は数時間毎に行わ れF.O.加熱は極めて合理的に行われることとなった。
【0006】
【考案の効果】
F.O.タンクの加熱は設備としては船が遭遇する最も悪い条件での加熱を考え ているので一般には過剰設備となりがちである。もっともF.O.タンクは左右 に振り分けて配置してあり船の傾斜の関係上左右同時に交代交代に使うので大き なタンクを常に加熱しているのでだんだんとF.O.の量が航海日数と共に減少 していくにもかかわらず放漫な加熱が行われやすい傾向にある。従って本案実施 によって燃料消費が節約され船の運航にとってメリットが大である。尚熱源とし て蒸気又は熱媒油をもって説明したが他の熱媒体であっても効果は同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本考案による配置計画の1例を示す。
【符号の説明】
1大区画 14 加熱用ピス
トン弁 2小区画 15 加熱調整弁
(ダイヤフラム) 3仕切壁 16 温度コント
ローラー 4 同上壁付油交通孔 17 同上 5 加熱管 18 電磁弁 6 F.O.移送管 19 加熱止弁 7 同上止弁 20 同上 8 F.O.吸入孔 21 ドレントラ
ップ 9 小区画用油温センサー 22 加熱止弁 10 大区画用油温センサー 23 排気止弁 11 加熱体供給管 24 排気止弁 12 同上排気管 25 同上 13 コントロール空気管
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船舶の燃料タンク内の高粘度の燃料油(以
    下F.O.と称する)を別タンクに移送するのため従来
    はタンク内のF.O.全体を加熱していた。F.O.タ
    ンクには航海日数分のF.O.が積まれているが、本来
    は1日に加熱が必要なF.O.は全搭載量数十日分の1
    の分量でよいのである。これは非常に不経済であるた
    め、次のように改善を図った。まずタンクを大小2つの
    区画に分け必要な分量のF.O.を重点的に小区画で加
    熱を施した。移送された分量のF.O.は大区画より流
    入可能な温度に加熱されたものが小区画に入ってくるよ
    うにしたものである。大小区画の加熱条件を変更するこ
    とによって全体の加熱面積を30〜40%減ずることが
    でき、また船の運航コスト面でも大きなF.O.消費量
    の節約となる。このように大小タンクに区別してそれぞ
    れ最適油温で加熱を行うようにした。これは最初の計画
    から最も合理的にタンクの大小の分け方を定め且つそれ
    ぞれのタンクの大きさと加熱目的に見合う加熱面積を決
    めることによって省エネ、ランイングコストの削減する
    ことができる。
  2. 【請求項2】航行中外的条件が次第に変わりまたタンク
    内の容量が変化するに伴い各時点に置いて加熱の目的に
    最も適する熱的条件を満たすため、なるべく臨機応変に
    タンク内の温度を自動的に知りその結果自動的に加熱蒸
    気の供給を加減することによって加熱の効率を高め、ま
    た不要な加熱によって第2次的な悪影響を貨物等に与え
    ぬような効果を得ることができる装置を考案した。
JP1995009516U 1995-08-07 1995-08-07 船舶の高粘度の燃料加熱タンクの加熱を最も効果的にするためのタンク区分並びに温度自動調整装置 Expired - Lifetime JP3026994U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096350A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 ホクシン産業株式会社 燃料油移送装置
KR20190025325A (ko) * 2017-09-01 2019-03-11 대우조선해양 주식회사 선박의 연료공급장치

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