JP3026887U - 水彩用筆 - Google Patents

水彩用筆

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JP3026887U
JP3026887U JP1996000461U JP46196U JP3026887U JP 3026887 U JP3026887 U JP 3026887U JP 1996000461 U JP1996000461 U JP 1996000461U JP 46196 U JP46196 U JP 46196U JP 3026887 U JP3026887 U JP 3026887U
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brush
water
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watercolor
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JP1996000461U
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Inventor
修 両角
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株式会社文房堂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バケツを用いることなく水彩画を書くことを可
能とする水彩用筆を提供することを目的とする。 【解決手段】水彩用筆を長尺状の本体1と該本体1の一
端側に着脱自在に設けられ筆先2を有する先端部3とか
ら構成し、前記本体1を可撓性部材で形成すると共に本
体内部に長さ方向に渡って空洞部を形成して水の貯蔵部
1cとし、該貯蔵部1cと該筆先2とを細孔4aからな
る供給部4を介して連通させると共に、本体1を押圧す
ることにより必要に応じて水を強制的に筆先2に供給す
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、水彩用筆に係り、詳しくは、従来必須であった筆洗バケツを不要と することを可能とする水彩用筆に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水彩画等を書く場合には、筆と、水溶性絵具と、水を収納する筆洗バケ ツが必須であって、筆先にバケツ内の水を含ませて、絵具を溶かしながら筆先に 保持させて絵を書き、色を変えたい場合には、バケツ内の水で筆先を洗浄し、水 を含ませた筆先を所望の色の絵具に運んで溶かして筆先に保持させるようにして いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来は水を収容したバケツが必要であったところ、バケツは筆や絵 具を収容したパレットに比べて嵩ばり、また重さがあるため、野外でスケッチを したいような場合においては持ち運びが面倒であった。一方、室内で絵を書く場 合であっても、不注意でバケツをひっくり返してしまうような不具合があった。 また、例えば、ベッドに寝たままの人が水彩絵を書きたい場合においては、バケ ツを安定して置く場所がないのみならず、身体が不自由な人にとって色変えの都 度バケツに筆を運ぶことは苦痛なことである。さらに、絵を書く間、バケツの水 には繰返し筆先を漬浸させるので、時間が経つにつれて水が汚れていき、色彩に も影響を与える恐れもある。 本考案は、かかる実情に鑑みて、全くもって新しい観点から創案されたもので あって、簡単な構成でありながら、バケツを用いることなく水彩画を書くことを 可能とする水彩用筆を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するべく本考案が採用した技術手段は、長尺状の本体の一端 側に筆先を設けてなる水彩用筆において、前記本体内には水の貯蔵部を設け、該 貯蔵部と該筆先とを連通させて、貯蔵部に収容した水を筆先に供給するようにし たことを特徴とするものである。 好ましくは、前記本体を可撓性部材で形成すると共に本体内部に長さ方向に渡 って空洞部を形成して水の貯蔵部とし、該貯蔵部と該筆先とを水の供給量を制限 する供給部を介して連通させると共に、本体を押圧することにより必要に応じて 水を強制的に筆先に供給するように構成するのがよい。尚、明細書において「可 撓性部材」とは、本体の貯蔵部に収容された水を強制的に筆先に供給するよう、 指先で本体を押圧することができる程度の柔らかさを有する部材であることを意 味する。
【0005】 筆先には、筆先を下に向けても水が滴り落ちない程度でかつ絵具を溶かして筆 先に保持させることができるような適量の水を保持する必要がある。このことは 、筆先の毛の密植度、供給部の寸法、貯蔵部内の空気の量等の諸要件によって左 右されるが、水を収容した貯蔵部と筆先とを水の供給量を制限する供給部、たと えば細孔、を介して連通するのがよい。すなわち、貯蔵部に収容された水は、筆 内外の圧力差、筆先を下に向けた時の重力、あるいは筆を保持する際の貯蔵部に 掛かる圧力等で自然に筆先に供給されるが、細孔を介して水を供給するようにす れば、水の供給量が制限され、筆先に必要以上に水が供給されることがない。供 給部を介して水がにじみ出て筆先に供給され、筆先がある程度の水を保持した状 態で貯蔵部内における水を筆先に供給しようとする圧力が均衡された状態となり 、適量の水が筆先に保持される。あるいは、細孔の径、長さ等の条件によっては 、自然には筆先に水は供給されないかも知れない。いずれにせよ、筆先への水の 供給が不十分な場合には、必要に応じて可撓性部材からなる本体を押圧すれば本 体の空洞部に収納された水に圧力がかかり、供給部を介して所望の量の水が強制 的に筆先に供給されて保持される。また、筆先を洗いたい場合には、強制的に供 給される水の量を増加させるとよい。
【0006】 尚、筆記具においては、墨汁を収納してなる筆ペンに代表されるように、筆の 本体の中にインク等を収納させるものが存在するが、これらはすべて筆内にイン ク等を収納するものであり、いわば、ボ−ルペン、サインペンや油性フェルトペ ンと同じ発想に立脚するものであって、筆内に収容した水を筆先に供給し、かか る筆先に筆の外部に用意した絵具を保持させるという本願考案の技術思想とは異 質のものである。実際、本願の考案者は、ベッドに伏す友人が水彩画が趣味であ ったことから、ベッドの上で水彩画を書きたいという友人の希望になんとか応え てあげたいという願望によって本願考案を創案したものである。すなわち、本願 考案は、従来の筆ペン等とは全く異なる着想に基づいて創案されたものであって 、水彩用筆において前記技術手段を採用することにより、後述するように、特有 の有利な効果を奏するものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下本考案を図示の一実施例に基いて詳細に説明する。 図1は、本願考案にかかる水彩用筆を分解して示す側面図であって、水彩用筆 は、長尺状の本体1と、本体1の一端側に設けられ、複数の毛を密植してなる筆 先2を有する先端部3とから構成される。本体1は略円筒形状に形成され、一端 側を小径に形成すると共に、該小径に形成した部位の外周面には螺子1aが刻設 されている。一方、先端部3は短筒状に形成され、その内周面には螺子3aが刻 設され、本体1の一端側の螺子1aに螺子3aを介して着脱自在に螺合できるよ うになっている。
【0008】 一端側に開口1bを有する円筒状の本体1の内部の空洞部は水の貯蔵部1cを 形成し、先端部3を外した状態で本体の一端側の開口部1bから水を供給できる ようになっている。短筒状の先端部3の一端側には筆先2を収容する装着部3b を形成し、筆先2と先端部3の内部の空洞部は細孔状4aの供給部4を介して連 通されている。
【0009】 貯蔵部1cに収容された水は、筆内外の圧力差、筆先を下に向けた時の重力、 あるいは筆を保持する際の圧力等で自然に筆先2に供給されるが、貯蔵部1cに 収容された水は細孔4aを介して筆先2に供給されるので、水の供給量が制限さ れ、筆先2に必要以上に水が供給され、筆先2から水が滴るようなことはない。 また、筆先2の水の保持量が不十分な場合、あるいは、筆先2に所望量の水を供 給して筆先を洗いたいような場合には、本体1は可撓性部材で形成されているの で、本体1を押圧することにより強制的に筆先2に水を供給することができる。
【0010】 図中5は先端部3に着脱自在に被嵌されるキャップであって、筆先2を保護す ることにより、筆の不使用時や持ち運び時に、筆先2に含まれた水や溶けた絵具 が他に付着しないようにしている。また、キャップ5は水を保持した筆先2から 水が蒸発しないようにする役割をももつ。尚、本体1の他端側に図示しないクリ ップを設けて服のポケット等に装着できるようにしてもよい。
【0011】 本実施例では、先端部3を本体1に対して着脱自在に設けるようにして、先端 部3を外して水を貯蔵部1cに供給するようにしたものを示したが、水を貯蔵部 1cに供給する構成はこれに限定されるものではなく、例えば、本体1の他端側 に図示しない開口部を設け、該開口部に図示しないキャップを着脱自在に設けて 、該キャップを外すことにより水を貯蔵部1cに供給するようにしてもよい。本 実施例では本体1の空洞部を貯蔵部1cとしたものを示したが、本体内部に別途 貯蔵部を設けたものでもよく、あるいは空洞部にスポンジ等の多孔質部材を内装 して水を含ませてもよい。本実施例では、先端部3内に供給部4を形成したもの を示したが、本体の一端側に細孔4aを有する供給部4を形成し、装着時に先端 部3内に望むようにしてもよい。実施例では供給部4は細孔4aであったが、要 は、貯蔵部1cから筆先2への水の供給量を制限しながら水を供給するものであ ればよく、貯蔵部と筆先とを小孔を複数設けたフィルタ−のようなものを介して 連通させてもよい。また、貯蔵部1cと筆先2とを弁を介して連通して、本体を 押圧する都度、弁を開いて水を供給するようにしてもよい。
【0012】 いま、叙上のように構成された水彩用筆を用いて絵を書くには、まず、本体1 から先端部3を外し、本体1の開口1bより本体1の貯蔵部1c、すなわち空洞 部に水を収容させ、空洞部が水を貯蔵した状態で、先端部3を本体1に螺合して 取り付ける。貯蔵部1cから筆先2への水の供給は細孔4aで規制されるが、本 体1を指で軽く押圧して水を強制的に筆先2に供給すれば、筆先2には適量の水 が保持される。そして、水を含んだ筆先2を種々の色の絵具を収容してなるパレ ットの所望の絵具に運んで絵具を溶かし、絵具を筆先2に保持させて絵を書く。 色を変えたい場合には、単に、本体1をつまんで筆先に水を強制的に供給させる ことにより、筆先に含まれた色を洗い出すことができる。あるいは、筆先2をス ポンジのような吸水性を有する部材に押圧させて筆先2に含まれた水を絵具と共 に押し出せば、筆先2には新しい水が順次供給されて、筆先2に付着した絵具を 洗い出すことができる。色を洗い出した時点では、既に筆先2には清浄な水が含 まれているので、そのまま、次の所望の色の絵具に筆を運んで溶かせばよい。尚 、実施例に記載した水彩用筆で絵を書いたところ、少なくとも1時間は貯蔵部1 cに水を追加しないで書くことができ、本願にかかる水彩用筆には持続性がある ことがわかった。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、長尺状の本体の一端側に筆先を設けてなる水彩用筆において、前記 本体内には水の貯蔵部を設け、該貯蔵部と該筆先とを連通させて、貯蔵部に収容 した水を筆先に供給するようにしたこと、あるいは、長尺状の本体の一端側に筆 先を設けてなる水彩用筆において、前記本体を可撓性部材で形成すると共に本体 内部に長さ方向に渡って空洞部を形成して水の貯蔵部とし、該貯蔵部と該筆先と を水の供給量を制限する供給部、例えば細孔、を介して連通させると共に、本体 を押圧することにより必要に応じて水を強制的に筆先に供給するようにしたこと を特徴とするものであるから、以下のような有利な効果を奏するものである。 (1)筆先には筆の本体に収容された水を供給すればよいので、絵具を溶かした い場合には、従来のように筆先をバケツの水に漬浸させる必要がなく、バケツを 不要とするものである。 (2)色を変えたい場合あるいは筆を収納するために筆先を洗浄したい場合には 、本体内に収容された水を筆先に供給することにより筆先に含まれた絵具を洗い 出すことができ、都度バケツの水に筆を運ぶ必要がない。筆先を洗浄した時に筆 先に含まれる水は全くもって清浄な水であり、次に選択される色の色彩に影響を 与えることがない。 (3)上記(1)(2)の効果を奏するので、本願考案の筆は、従来必須であっ たバケツを不要とするものである。結果として、野外で絵を書く場合においては バケツを持ちは運ぶ必要がないので、単に筆とパレットを携帯すればよく用具の 軽量化を図ることができる、あるいは室内で誤って水の入ったバケツをひっくり 返すような心配がいらない、常に清浄な水で絵具を溶かすことができる、従来バ ケツを置く場所がないような条件でも絵を書くことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案に係る水彩用筆の分解側面図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 螺子 1b 開口部 1c 貯蔵部 2 筆先 3 先端部 3a 螺子 3b 装着部 4 供給部 4a 細孔 5 キャップ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺状の本体の一端側に筆先を設けてなる
    水彩用筆において、前記本体内には水の貯蔵部を設け、
    該貯蔵部と該筆先とを連通させて、貯蔵部に収容した水
    を筆先に供給するようにしたことを特徴とする水彩用
    筆。
  2. 【請求項2】長尺状の本体の一端側に筆先を設けてなる
    水彩用筆において、前記本体を可撓性部材で形成すると
    共に本体内部に長さ方向に渡って空洞部を形成して水の
    貯蔵部とし、該貯蔵部と該筆先とを水の供給量を制限す
    る供給部を介して連通させると共に、本体を押圧するこ
    とにより必要に応じて水を強制的に筆先に供給するよう
    にしたことを特徴とする水彩用筆。
  3. 【請求項3】水彩用筆を長尺状の本体と該本体の一端側
    に着脱自在に設けられ筆先を有する先端部とから構成
    し、前記本体を可撓性部材で形成すると共に本体内部に
    長さ方向に渡って空洞部を形成して水の貯蔵部とし、該
    貯蔵部と該筆先とを細孔からなる供給部を介して連通さ
    せると共に、本体を押圧することにより必要に応じて水
    を強制的に筆先に供給するようにしたことを特徴とする
    水彩用筆。
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