JP3026885B2 - プログラマブルコントローラおよびプログラミング装置 - Google Patents

プログラマブルコントローラおよびプログラミング装置

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JP3026885B2
JP3026885B2 JP4075400A JP7540092A JP3026885B2 JP 3026885 B2 JP3026885 B2 JP 3026885B2 JP 4075400 A JP4075400 A JP 4075400A JP 7540092 A JP7540092 A JP 7540092A JP 3026885 B2 JP3026885 B2 JP 3026885B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御工程を表すステッ
プと制御工程の遷移条件を表すトランジションと各ステ
ップにおける制御内容を記述したアクションから成るS
FCで記述された制御プログラムを実行するプログラマ
ブルコントローラ(以下、PCと呼ぶ)と、SFCと詳
細の記述内容に基づいてプログラマブルコントローラで
実行する制御プログラムを作成するプログラミング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】工場の自動化や省人化の要求が高まる中
で、PCの機能は一層強化され、またそのプログラムは
複雑になってきている。そのため、わかり易いプログラ
ムの記述方法が提案されてきている。そのようなプログ
ラムの記述方法の一つとしてSFC(Sequenti
al Function Chart)がある。SFC
はペトリネットの流れをくむ図式表現によるプログラミ
ングを行なうため、動作の流れがつかみ易くなってい
る。図8は一般的なSFCの一例を示す図であり、同図
(A)がSFCを示し、同図(B)がステップとアクシ
ョン及び前回のアクションの状態(1が活性,0が不活
性の状態)を示している。図8(A)のS1,S2,S
3をステップと呼び、遷移条件(トランジションT0,
T1…T3)が成立したときに実行するシーケンスの単
位を示す。各ステップ間はこの遷移条件で結合され、遷
移条件に従って順序制御が行なわれる。
【0003】今、ある工程において、工作機械の電源投
入で最初の制御工程(イニシャルステップ)が実行可能
状態(活性状態)になるとして、同図に従ってSFCの
実行の概要を説明する。図8(A)に示すSFCは、電
源投入後イニシャルステップS0が活性となり、遷移条
件T0が成立すると、イニシャルステップS0は不活性
となりステップS1が活性となる。ステップS1が活性
のとき遷移条件T1が成立すると、ステップS1は不活
性となりステップS2が活性となる。同様に遷移条件T
2によって活性なステップはステップS2からステップ
S3に遷移する。さらに、遷移条件T3によって、活性
なステップはステップS3からステップS1に遷移す
る。
【0004】このように、図8(A)に示したSFCの
実行例は、電源投入後活性となったイニシャルステップ
S0から、ステップS1、ステップS2、ステップS3
を繰返すプログラムである。各ステップ(S1、S2、
S3)には各々ステップが活性なときに評価を実行する
アクションクォリファイアn(アクションの発火条件)
と対応するアクションA*(*=1,2,3)が示され
ている。nは、ステップが活性のときアクションが活性
となり、ステップが不活性ならばアクションも不活性と
なるアクションクォリファイアである。A*(*=1,
2,3)は、アクションクォリファイアに従って活性/
不活性となるアクションを示しており、また、A*(*
=1,2,3)が活性のとき“A*prog(*=1,
2,3)”というプログラムが実行されることを示して
いる。
【0005】図6はSFCで記述された制御プログラム
の実行が可能な従来のPCの一例を示すブロック図であ
り、同図のPCは、SFCプログラム記憶部1と、SF
Cプログラム記憶部1に記憶された制御プログラムを実
行するSFC実行部2と、制御対象の状態をSFC実行
部2に送出し、SFC実行部2の結果を制御対象に出力
するデータ入出力部3に大きく分けられる。SFCプロ
グラム記憶部1のトランジション記述部11,ステップ
記述部12及びアクション記述部13には、SFCにお
いて制御工程間の遷移条件を記述したトランジション記
述データTRD,各制御工程を表すステップ記述データ
STD及び各制御工程における制御内容を記述するアク
ション記述データACDがそれぞれ記憶され、これらの
記述データ(TRD,STD,ACD)がそれぞれSF
C実行部2に送出される。
【0006】SFC実行部2は、トランジション評価部
21,アクションクォリファイア評価部22,前回アク
ション状態記憶部23及びアクション実行部24に分け
られ、次の処理を行なう。まず、トランジション記述部
11からのトランジション記述データTRDとデータ入
出力部3のデータ入力部31からの制御対象の状態デー
タDCにより、トランジション評価部21で制御工程間
の遷移を評価してステップの活性/不活性の状態を決定
し、ステップ状態SCをアクションクォリファイア評価
部22に送出する。
【0007】アクションクォリファイア評価部22で
は、ステップ記述データSTDに基づいて、ステップが
活性となった時のアクションの発火条件(例えば、「ス
テップが活性になっている間アクションが活性とな
る。」あるいは「ステップが活性になった後3秒間だけ
アクションが活性となる。」というような条件)を評価
し、アクションの活性/不活性を決定する。アクション
クォリファイア評価部22で決定された活性あるいは不
活性のアクション状態ACは、前回アクション状態記憶
部23に送出される。それと同時に、前回アクション状
態記憶部23に記憶されている前回のスキャンのときの
アクション状態LACが、論理和回路25に送出され
る。
【0008】この前回のスキャンのときのアクション状
態LACと、アクションクォリファイア評価部22で決
定されたアクション状態ACとの論理和がとられ、アク
ション起動指令AACが論理和回路25を介してアクシ
ョン実行部24に送出される。アクション起動指令AA
Cを受けたアクション実行部24では、アクションの状
態が活性となったアクションに対して、アクション記述
データACDに記述された制御内容に従ってデータ入力
部31からの制御対象の状態データDCを読込み、デー
タ入出力部3のデータ出力部32を介して制御対象に制
御プログラムの実行結果DOを出力する。
【0009】次に、図8(A)のSFCプログラムを上
記PCで実行したときの順序制御の動作例を説明する。
図6のPCでは、SFCプログラムの実行スキャング毎
に、トランジション評価部21でSFCを展開した論理
式の数1,数2,数3が実行され、アクションクォリフ
ァイア評価部及び前回アクション状態記憶部で論理式の
数4,数5,数6が実行される。
【0010】
【数1】 if((S1=0)and(((S0=1)and(T0=1))or(( S3=1)and(T3=1))))then(S1=1:S0=0:S3=0 )
【数2】 if((S2=0)and((S1=1)and(T1=1)))then (S2=1:S1=0)
【数3】 if((S3=0)and((S2=1)and(T2=1)))then (S3=1:S2=0)
【数4】A01=A1:A1=S1
【数5】A02=A2:A2=S2
【数6】A03=A3:A3=S3
【0011】数4〜数6では前回のスキャンのときのア
クションの状態A*を前回アクション状態記憶部23の
A0*に記憶させた後、アクションクォリファイアnを
評価してアクションA*の活性/不活性を決定する。ア
クションA*あるいは前回アクションA0*が活性のと
き、アクション実行部24でA*,A0*に対応するア
クションプログラム“A*prog”が実行される(数
7,数8,数9)。
【数7】 if((A1=1)or(A01=1)then A1prog
【数8】 if((A2=1)or(A02=1)then A2prog
【数9】 if((A3=1)or(A03=1)then A3prog
【0012】図7は、図6に示したPCで実行される制
御プログラムを作成するプログラミング装置の一例を示
すブロック図である。SFC編集部41では、制御工程
を表すステップと制御工程の遷移条件を表すトランジシ
ョンと各ステップにおける制御内容を記述したアクショ
ンから成るSFCを流れ図の形式で入力する。SFC編
集部41で入力されたSFCは、SFC解析部44で、
ステップを記述した部分,トランジションを記述した部
分及びアクションを記述した部分に分けられる。ステッ
プを記述した部分は、ステップが活性となったときのア
クションの発火条件を含んだステップ記述データSTD
として、ステップ記述記憶部47に記憶される。トラン
ジションを記述した部分TRIはトランジション記述作
成部45に送出され、トランジション編集部42でラダ
ー図等により詳細に記述された遷移条件と合成され、合
成されたトランジション記述データTRDがトランジシ
ョン記述記憶部48に記憶される。
【0013】また、アクションを記述した部分ACI
は、アクション記述作成部46に送出され、アクション
編集部43でラダー図等により詳細に記述された制御工
程毎の制御内容と合成され、合成されたアクション記述
データACDがアクション記述記憶部49に記憶され
る。これらのステップ記述記憶部47,トランジション
記述記憶部48及びアクション記述記憶部49に記憶さ
れたデータ(STD,TRD,ACD)は、SFCプロ
グラム出力部50を介して制御プログラムCPRとして
出力され、PCに入力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】SFCを用いて記述す
ることにより動作の流れはつかみ易くなるが、プログラ
ミングにおいて注意を要する点がある。それは、実行中
のアクションが遷移条件を満足して次のアクションに移
った際、1スキャンのみ前回のアクションを実行すると
いう点である。これは、アクションが不活性になると、
そのアクションのスキャニングが行なわれず、アクショ
ンが活性のときの出力状態が保持されたままになるとい
う現象を防ぐためである。つまり、アクションを終了す
るときの処理を実施するために、アクションが不活性に
なった直後の1スキャンのみ前回のアクションを実行す
る、という仕様になっている。ところが、アクションが
不活性になった直後のスキャニングの際は、既に次のア
クションが活性となっているため、アクションを終了す
るときの処理と次のアクションが活性のときの処理とが
同一スキャンで実行されることになる。
【0015】このようなPCでは、図8(B)のステッ
プとアクションおよび前回のアクションの状態に示すよ
うに、活性なステップが遷移したときには2つのアクシ
ョンプログラムが実行されることになる。例えば、ステ
ップS3からステップS1に活性なステップが遷移した
直後は、状態5の上段のようにアクションA1とA03
が活性となっており、2つのアクションプログラム“A
1prog”と“A3prog”が実行される。“A3
prog”はアクションを終了するときの処理であり、
“A1prog”はアクションが活性なときの処理であ
る。そのため、実行順としては“A3prog”の実行
後に“A1prog”を実行したいのであるが、数7〜
数9に記述されるように“A1prog”の実行後に
“A3prog”が実行されるということが発生してい
た。さらに、従来のPCとプログラミング装置では、ア
クションが活性のときの処理とアクションを終了すると
きの処理を1つのアクションとして同時に記述する必要
があり、SFCのアクションの記述を複雑にしていた。
【0016】本発明は、上記の問題に鑑みて成されたも
のであり、本発明の目的は、SFCで記述された制御プ
ログラムの実行においてステップの活性状態が遷移した
際、アクションを終了するときの処理が終ってから、次
のアクションを実行することを保証したPCを提供する
ことにある。さらに、SFCのアクションを活性状態の
ときの処理と終了時の処理とに別々に記述可能とするこ
とにより、SFCのアクションの記述を容易にしたPC
及びSFCプログラミング装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御工程を表
すステップと制御工程の遷移条件を表すトランジション
と各ステップにおける制御内容を記述したアクションか
ら成るSFCで記述された制御プログラムを実行するP
Cと、SFCと詳細の記述内容に基づいてPCで実行す
る制御プログラムを作成するプログラミング装置に関す
るものであり、本発明の上記目的は、PCに関しては、
前記SFCのアクションをスキャニングしてアクション
の実行順序を決定する際、前回と今回のスキャニング時
のアクションの状態に基づいて前回のスキャニング時の
アクションの状態が活性であれば、そのアクションに記
述されている制御内容を先に実行するように実行順序を
決定する決定手段を備えることにより達成される。
【0018】また、前記SFCのアクションをスキャニ
ングしてアクションの実行順序を決定する際、前回と今
回のスキャニング時のアクションの状態に基づいて前回
のスキャニング時のアクションの状態が活性でかつ今回
のスキャニング時のアクションの状態が不活性なアクシ
ョンがあれば、そのアクションに記述されている制御内
容を実行した後に今回のスキャニング時のアクションが
活性なアクションに記述されている制御内容を実行する
ように実行順序を決定する決定手段を備えることにより
達成される。さらに、前記アクションが活性のときの処
理を記述したプログラムと終了時の処理を記述したプロ
グラムとを記憶する記憶手段と、前記2つの処理プログ
ラムを選択して実行順序を決定する選択手段とを備える
ことにより達成される。
【0019】プログラミング装置に関しては、前記アク
ションが活性のときの処理と終了時の処理とが別々に記
述された前記アクションの制御内容を入力して前記制御
プログラムのアクション記述部を作成する作成手段を備
えることにより達成される。また、前記アクションが活
性のときの処理と終了時の処理とが別々に記述された前
記アクションの制御内容を入力し、今回のアクションの
状態と前回のアクションの状態により、アクションが活
性のときの処理又はアクションの終了時の処理を選択す
るようにしたアクションを、前記2つの処理を合成して
作成する合成手段を備えることにより達成される。
【0020】
【作用】本発明のPCにあっては、SFCのアクション
の実行順序を、前回と今回のスキャニング時のアクショ
ン状態に基づいて定めるので、アクションの順序が保証
されるようになる。さらに、本発明のPCとプログラミ
ング装置にあっては、SFCのアクションの記述を、活
性状態のときの処理と終了時の処理とに分けて記述でき
るので、アクションの記述がわかり易くなる。
【0021】
【実施例】図1は本発明のPCの第1の例を図6に対応
させて示すブロック図であり、同一構成箇所は同符号を
付して説明を省略する。図1のPCは従来のPCと比
べ、今回のアクションの状態と前回のスキャン時のアク
ションの状態との論理和をとって、アクションプログラ
ムの実行の起動をかけていた論理和回路に代わって、ア
クション実行順序決定部26が付加されている。アクシ
ョン実行順序決定部26は、アクションクォリファイア
評価部22で決定されたアクションの活性あるいは不活
性のアクション状態ACと、前回アクション状態記憶部
23に記憶されている前回のスキャンのときのアクショ
ン状態LACを読込み、それらの状態に基づいてアクシ
ョンの実行順序を決定しアクションプログラムの起動指
令AAC′をアクション実行部24に送出する。
【0022】アクション実行順序決定部26の実行順序
決定手段の第1の例として、「前回のスキャン時のアク
ション状態が活性であるアクションがあれば、そのアク
ションに記述されたアクションプログラムの起動指令を
送出して先に実行する」という決定手段を備えるように
したPCの実行例を示す。図8(A)のSFCを実行す
ると、アクション実行部24に送出するアクションプロ
グラムの起動指令AAC′の論理式の内容は、従来のP
CによるSFC実行例の数7,数8,数9の部分が数1
0,数11,数12となる。
【0023】
【数10】 if(A01=1)then A1prog
【数11】 if(A02=1)then A2prog
【数12】 if(A03=1)then A3prog
【0024】数10〜数12は、前回のスキャニング時
のアクションの状態が活性ならば当該アクションの制御
内容に記述されたアクションプログラムの起動をかける
ことを示している。そのため、アクションを終了すると
きの処理とアクションが活性なときの処理の2つのアク
ションプログラムが同一スキャンで実行されることがな
く、ステップの活性状態が遷移した場合は、不活性とな
ったステップのアクションを終了するときの処理が実行
された後、活性となったステップのアクションが実行さ
れることになる。
【0025】次に、アクション実行順序決定部26の実
行順序決定手段の第2の例として、「前回のスキャニン
グ時のアクションの状態が活性でかつ今回のスキャニン
グ時のアクションの状態が不活性なアクションがあれ
ば、そのアクションに記述されたアクションプログラム
の起動指令をアクション実行部24に送出し、その後さ
らに、今回のアクションの状態が活性となっているアク
ションに記述されたアクションプログラムの起動指令を
アクション実行部24に送出して実行する」という決定
手段を備えるようにしたPCのSFC実行例を示す。図
8(A)のSFCを実行すると、このPCではアクショ
ンプログラム起動指令AAC′の論理式の内容は、従来
のPCによるSFC実行例の数7〜数9の部分が数13
〜数18となる。
【0026】
【数13】 if((A1=0)and(A01=1))then A1prog
【数14】 if((A2=0)and(A02=1))then A2prog
【数15】 if((A3=0)and(A03=1))then A3prog
【数16】 if(A1=1)then A1prog
【数17】 if(A2=1)then A2prog
【数18】 if(A3=1)then A3prog
【0027】数13〜数18は、図8(B)の状態3,
状態4及び状態5の上段に示すように、活性から不活性
になったアクションと活性になったアクションの両方が
存在するとき、1回のスキャンで、活性から不活性にな
ったアクションのアクションプログラムを実行した後
に、活性になったアクションのアクションプログラムを
実行することを示している。上述のように、アクション
実行順序決定部において第1又は第2の決定手段を備え
たPCはともに、活性から不活性になったアクションの
アクションプログラムを実行した後に、活性になったア
クションのアクションプログラムを実行しており、従来
のPCのように、アクションを終了するときの処理とア
クションが活性なときの処理の処理順序が逆転すること
はない。
【0028】図9はNC旋盤とローグ装置を組合せた一
般的なシステムの一例を示す図であり、同図を用いて具
体例を説明する。このシステムでは、NC旋盤101と
未加工のワークを搬入シュレッダー107から取出して
チャック103に装着するためのローダ105と、加工
済のワークをチャック103から取出して搬送シュータ
108へ運ぶためのアンローダ106と、さらに、取出
した加工済のワークを運搬して次工程の搬入シュータ1
10へ送るためのリフター109とを組合せ、リング形
状ワークの連続加工を行なうものとする。なお、NC旋
盤101には操作パネル102と前面カバー104が付
いている。
【0029】リフター109は、加工済のワークがセッ
トされたら上昇し、上限で搬入シュータ110にワーク
を載せるという動作になる。そのため、リフター109
を上昇させる指令は、リフター109を上昇させる制御
工程を表すステップのアクションプログラムに制御内容
として記述される。リフター109を上昇させるステッ
プは、リフター109が上限に来た時点で終了する。従
って、リフター109を上昇させるステップが不活性と
なったら、リフター109を上昇させる指令をオフする
必要がある。このような場合、リフター109を上昇さ
せる指令を出す条件に、アクションが活性であるという
条件を付加することにより実現できる。すなわち、アク
ションが活性から不活性になった直後は、前回のスキャ
ンのときのアクションの状態が活性なのでアクションプ
ログラムが実行され、アクションプログラムの中で今回
のアクションの状態が不活性なのでリフター109を上
昇させる指令がオフされる。
【0030】図2は本発明のPCの第2の例を図6に対
応させて示すブロック図であり、同一構成箇所は同符号
を付して説明を省略する。図2のPCは従来のPCと比
べ、SFCプログラム記憶部1では、アクション記述部
が活性時アクション記述部14と終了時アクション記述
部15に分かれ、アクションの活性時の処理を記述した
活性時アクション記述データAACDと、アクションの
終了時の処理を記述した終了時アクション記述データT
ACDがそれぞれ記憶されており、SFC実行部2で
は、実行アクション選択部27が追加されている。
【0031】活性時アクション記述部14と終了時アク
ション記述部15に分かれて記述された処理は、実行ア
クション選択部27で、アクションクォリファイア評価
部22で決定されたアクションの活性/不活性を示すア
クション状態ACに従って、どちらの処理を実行するか
が決定され、実行する処理の記述データ(活性時アクシ
ョン記述データAACD又は終了時アクション記述デー
タTACD)がアクション実行部24に送られて実行さ
れる。
【0032】図3は本発明のSFCプログラミング装置
の第1の例を図7に対応させて示すブロック図であり、
同一構成箇所は同符号を付して説明を省略する。本発明
のSFCプログラミング装置は、従来のSFCプログラ
ミング装置と比べ、アクション編集部、アクション記述
作成部、アクション記述記憶部が各々、活性時アクショ
ン編集部51と終了時アクション編集部52、活性時ア
クション記述作成部53と終了時アクション記述作成部
54、活性時アクション記述記憶部55と終了時アクシ
ョン記述記憶部56に分かれている。
【0033】SFC解析部44によってアクションの状
態が活性のときの処理と終了時の処理に分けられた、ア
クションを記述した部分ACI1,ACI2は、活性時
アクション記述作成部53と終了時アクション記述作成
部54に送出され、活性時アクション編集部51と終了
時アクション編集部52で、アクションが活性のときの
制御内容と、アクションが活性から非活性なったときの
終了時アクションの制御内容と合成され、活性時アクシ
ョン記述データAACD及び終了時アクション記述デー
タTACDとして、活性時アクション記述記憶部55と
終了時アクション記述記憶部56に分かれて記憶され
る。これらのデータAACD,TACDは、ステップ記
述記憶部47とトランジション記述記憶部48に記憶さ
れているデータSTD,TRDとともに、SFCプログ
ラム出力部50を介して制御プログラムCPR′とし
て、SFCの実行可能なPCに出力される。
【0034】図4はSFCプログラミング装置の第2の
例を示すブロック図であり、アクションが活性のときの
処理とアクションの終了時の処理とを別々に入力し、そ
の後2つの処理を合成し、1つのアクションとして記述
することにより、従来のPCで実行可能な制御プログラ
ムを出力するようにしたSFCプログラミング装置であ
る。図3のSFCのプログラミング装置と比較して、ア
クション記述合成部57が加わり、活性時アクション記
述記憶部55と終了時アクション記述記憶部56がアク
ション記述記憶部49に代わっている。
【0035】アクション記述合成部57は、活性時アク
ション記述作成部53で作成された活性時アクション記
述データAACDと終了時アクション記述作成部54で
作成された終了時アクション記述データTACDに基づ
いて、アクションが活性のときの制御内容と終了時の制
御内容とを合成し、1つのアクションとしてアクション
記述データMACDをアクション記述記憶部49に送出
する。合成の方法としては、アクションが活性かあるい
はアクションの終了時かを判断する処理を付加し、その
処理結果によって、活性時アクション記述データAAC
Dに記述されている制御内容を実行するか、終了時アク
ション記述データTACDに記述されている制御内容を
実行するかを決定して行なう。
【0036】図5に示すフローチャートを用いて、アク
ションが活性かあるいはアクションの終了時かを判断す
る処理の一例を説明する。アクション記述合成部57
は、アクションが活性か否かを判断し(ステップS
1)、活性ならばアクションが活性時の処理を実行し
(ステップS2)、アクションが活性であることを前回
のアクションの状態としてアクション記述記憶部49に
記憶し(ステップS5)、終了する。ステップS1でア
クションが活性でなければ前回のアクションの状態を判
断し(ステップS3)、前回のアクションの状態が活性
ならばアクションの終了時の処理を実行し(ステップS
4)、アクションが不活性であることを前回のアクショ
ンの状態としてアクション記述記憶部49に記憶し(ス
テップS5)、終了する。ステップS3で前回のアクシ
ョンの状態が不活性ならば、アクションが不活性である
ことを前回のアクションの状態としてアクション記述記
憶部49に記憶し(ステップS5)、全ての処理を終了
する。
【0037】次に、前述の図9のNC旋盤とローダ装置
を組合せたシステムの例を用いて、アクションが活性状
態のときの処理と終了時の処理を別々に記述することに
よって、SFCのアクションの記述が容易になる具体例
を示す。図9のようなシステムではアンローダ106で
加工済のワークをチャック103から取出すときに、切
削液で加工済のワークを洗浄することがよく行なわれ
る。この切削液の制御もアクションの終了時の処理で単
純にオフすることにより、アクションが活性時の処理を
記述する際、切削液をオフするための条件を考慮する必
要がなくなり、アクションの記述が容易になる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明のPCによれば、S
FCのアクションの実行順序を、前回と今回のスキャニ
ング時のアクション状態に基づいて定めるのでアクショ
ンの順序が保証され、アクションの順序が意に反して逆
転することが無くなる。また、アクションの終了時の処
理が次のアクションの処理より先に実行されるのを防止
するためのダミーアクションを作成するなどの考慮が不
要になるので、SFCのプログラミングが容易になり、
プログラミング時間が短縮できる。
【0039】さらに、本発明のPCとプログラミング装
置によれば、SFCのアクションの記述を活性時の処理
と終了時の処理とに別々に記述できるようになるので、
アクションの記述がわかり易くなるとともに、SFCの
プログラミングが容易になり、プログラミングの効率が
向上する。また、本発明のプログラミング装置によれ
ば、活性時の処理と終了時の処理とに別々に記述された
SFCのアクションを合成し、1つのアクションとして
制御プログラムを出力するので、従来のPCにおいても
実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPCの第1の例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明のPCの第2の例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明のプログラミング装置の第1の例を示す
ブロック図である。
【図4】本発明のプログラミング装置の第2の例を示す
ブロック図である。
【図5】図4のプログラミング装置におけるアクション
状態の判断処理を示すフローチャートである。
【図6】従来のPCの一例を示すブロック図である。
【図7】従来のプログラミング装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図8】一般的なSFCとそのステップ/アクション状
態の一例を示す図である。
【図9】NC旋盤とローグ装置を組合わせた一般的なシ
ステムの一例を示す図である。
【符号の説明】
14 活性時アクション記述部 15 終了時アクション記述部 26 アクション実行順序決定部 27 実行アクション選択部 51 活性時アクション編集部 52 終了時アクション編集部 53 活性時アクション記述作成部 54 終了時アクション記述作成部 55 活性時アクション記述記憶部 56 終了時アクション記述記憶部 57 アクション記述合成部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御工程を表すステップと制御工程の遷
    移条件を表すトランジションと各ステップにおける制御
    内容を記述したアクションから成るSFCで記述された
    制御プログラムの実行が可能なプログラマブルコントロ
    ーラにおいて、前記SFCのアクションをスキャニング
    してアクションの実行順序を決定する際、前回と今回の
    スキャニング時のアクションの状態に基づいて前回のス
    キャニング時のアクションの状態が活性であれば、その
    アクションに記述されている制御内容を先に実行するよ
    うに実行順序を決定する決定手段を備えたことを特徴と
    するプログラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】 制御工程を表すステップと制御工程の遷
    移条件を表すトランジションと各ステップにおける制御
    内容を記述したアクションから成るSFCで記述された
    制御プログラムの実行が可能なプログラマブルコントロ
    ーラにおいて、前記SFCのアクションをスキャニング
    してアクションの実行順序を決定する際、前回と今回の
    スキャニング時のアクションの状態に基づいて前回のス
    キャニング時のアクションの状態が活性でかつ今回のス
    キャニング時のアクションの状態が不活性なアクション
    があれば、そのアクションに記述されている制御内容を
    実行した後に今回のスキャニング時のアクションが活性
    なアクションに記述されている制御内容を実行するよう
    に実行順序を決定する決定手段を備えたことを特徴とす
    るプログラマブルコントローラ。
  3. 【請求項3】 制御工程を表すステップと制御工程の遷
    移条件を表すトランジションと各ステップにおける制御
    内容を記述したアクションから成るSFCで記述された
    制御プログラムの実行が可能なプログラマブルコントロ
    ーラにおいて、前記アクションが活性のときの処理を記
    述したプログラムと終了時の処理を記述したプログラム
    とを記憶する記憶手段と、前記2つの処理プログラムを
    選択して実行順序を決定する選択手段とを備えたことを
    特徴とするプログラマブルコントローラ。
  4. 【請求項4】 制御工程を表すステップと制御工程の遷
    移条件を表すトランジションと各ステップにおける制御
    内容を記述したアクションから成るSFCと各々の詳細
    の記述内容とに基づいて、プログラマブルコントローラ
    で実行する制御プログラムを作成するプログラミング装
    置において、前記アクションが活性のときの処理と終了
    時の処理とが別々に記述された前記アクションの制御内
    容を入力して前記制御プログラムのアクション記述部を
    作成する作成手段を備えたことを特徴とするプログラミ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 制御工程を表すステップと制御工程の遷
    移条件を表すトランジションと各ステップにおける制御
    内容を記述したアクションから成るSFCの各々の詳細
    の記述内容とに基づいて、プログラマブルコントローラ
    で実行する制御プログラムを作成するプログラミング装
    置において、前記アクションが活性のときの処理と終了
    時の処理とが別々に記述された前記アクションの制御内
    容を入力し、今回のアクションの状態と前回のアクショ
    ンの状態により、アクションが活性のときの処理又はア
    クションの終了時の処理を選択するようにしたアクショ
    ンを、前記2つの処理を合成して作成する合成手段を備
    えたことを特徴とするプログラミング装置。
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