JP3026521B2 - 超音波プローブ装置 - Google Patents

超音波プローブ装置

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JP3026521B2 JP3227331A JP22733191A JP3026521B2 JP 3026521 B2 JP3026521 B2 JP 3026521B2 JP 3227331 A JP3227331 A JP 3227331A JP 22733191 A JP22733191 A JP 22733191A JP 3026521 B2 JP3026521 B2 JP 3026521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シースからの多重エコ
ーを検出して超音波ビームの定速走査領域の画像のみを
表示するようにした超音波プローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野においては極細径の超音
波プローブが開発されている。これは、外径φ1〜3mm
前後の可撓性を有するプローブの先端付近の内部に超音
波振動子を組込み、これを人体内の目的の部位に挿入し
て、この目的部位の近傍から超音波ビームを送受波し、
この部位の超音波断層像を得て、診断に用いようとする
ものである。
【0003】この種の超音波プローブは、外径が極めて
細かく、可撓性を有し、かつ超音波の周波数が高いこと
に、技術的な特徴がある。
【0004】また、この種の超音波プローブは、その外
径が細く可撓性を有しているので、従来の体外式の超音
波探触子では超音波が届かなかったような体内深部の臓
器でも、管腔を通じてこの臓器の近傍までプローブを挿
入して超音波を送受波し、画像を描出することができ
る。また、目的部位の近傍から超音波を送受波するた
め、進達度の浅い高周波の超音波でも使用することがで
き、よって分解能の極めて高い超音波断層像を得ること
ができる。この超音波プローブによる診断に適した部位
としては、例えば、胆道系臓器、膵臓、血管がある。
【0005】また、超音波プローブの走査方式には電子
スキャン方式とメカニカルスキャン方式があり、超音波
ビームの走査形態からはテジタル方式とリニア方式に区
分することができる。
【0006】図17(a)にラジアル方式の超音波プロ
ーブAを示し、図17(b)にリニア方式の超音波プロ
ーブを示す。図中、符号7は超音波振動子、6はシース
である。
【0007】なお、メカニカルリニアスキャン方式の超
音波プローブは、例えば、特開昭63−302836号
公報に開示されている。
【0008】従来のメカニカルリニアスキャン方式の超
音波プローブ装置の構成を、図18を用いて説明する。
【0009】この超音波プローブ装置は、人体1内に挿
入される超音波プローブ2、この超音波プローブ2に超
音波ビームの走査を行わせる駆動部3、受信信号から画
像信号を構築する超音波観測手段4、画像を描出するテ
レビモニタ5からなる。
【0010】上記超音波プローブ2に於いて、6は可撓
性を有する長尺のシースで、このシース6の先端付近の
内部に超音波振動子7を往復自在に収容している。この
シース6内のフレキシブルシャフト8は、上記駆動部3
で発生させた往復運動を上記超音波振動子7に伝達し
て、この超音波振動子7を往復運動させ、超音波ビーム
をリニアスキャンする。
【0011】上記駆動部3内では、モータ9の回転運動
を変換機構10によって往復運動に変換し、これを上記
フレシキブルシャフト8に伝達している。なお、エンコ
ーダ11はモータ9の回転角変位を検出し、この検出結
果に基づいて、回転方向の反転制御と、モータの回転制
御と、モータ9の回転ムラに起因する画像5aの乱れの
補正を行う。
【0012】診断に際しては、上記超音波プローブ2を
人体1内の目的の部位12(例えば、総胆管)に挿入す
る。そして、駆動部3によって上記超音波振動子7を往
復運動させると、この超音波振動子7で送受波される超
音波ビームがリニアスキャンされ、受信信号が得られ
る。この受信信号は超音波観測手段4に伝送され、画像
信号に変換される。
【0013】そして、この画像信号がテレビモニタ8に
送られて図20(a)に示すように、超音波ビームをス
キャンした部位の超音波断層像が描出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図19は、駆動部3で
発生される往復運動と、フレキシブルシャフト8を介し
て往復運動させられる超音波振動子7の往復運動を時系
列に沿って示したものである。
【0015】上記フレキシブルシャフト8は、不可避的
に伸縮するもので、駆動部3が超音波振動子7を押す行
程(a)〜(c)に於いては縮み、上記超音波振動子7
を引く行程(e)〜(g)に於いては伸びる。
【0016】したがって、押し/引きが反転する行程
(d)及び(h)においては、上記駆動部3が運動して
いるにも拘わらず、上記超音波振動子7が一瞬停止す
る。
【0017】ところが、超音波観測手段4では、エンコ
ーダ11の信号によって駆動部3のモータ9の回転変位
に同期して画像信号を構築しているため、モニタ5上に
表示される超音波断層像は、上記超音波振動子7が止ま
る部分、すなわち、図20(b)に示すように、画像5
aの両端部に、画像流れが生じてしまう。
【0018】このように、従来の超音波プローブ装置で
は、忠実な超音波断層像が得られず、診断に重大な支障
を来すという問題があった。
【0019】この対策として、超音波振動子7の移動変
位を、上記超音波プローブ2の先端部で直接検出できる
ようにすればよいが、エンコーダを、小径の超音波プロ
ーブ2の内部に搭載できる程までに小型化することは、
技術的に不可能である。
【0020】また、超音波観測手段4から画像信号をテ
レビモニタ5に送るとき、画像5aの両端部の信号をカ
ットして送る手段も考えられるが、走査の往路と復路と
では画像内容の位置が違ってしまい、図21(a),
(b)に示すように超音波振動子7の往復につれて画像
5aが左右に揺れるように見えてしまう問題がある。
【0021】以上述べてきたように、従来の技術によっ
ては、画像5aの両端部の画像流れを有効に除去するこ
とができず、診断上の不都合を解決できないという問題
があった。
【0022】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、簡便且つ有効な手法で画像流れを除去した超音
波プローブ装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波ビーム
を送受して走査する超音波振動子および、この超音波振
動子を運動自在に収容するシースを有する超音波プロー
ブと、上記超音波振動子の受信波を画像信号に変換する
超音波観測手段と、上記画像信号に基づいて超音波断層
像を映し出す映出手段とを備える超音波プローブ装置に
おいて、前記シースの前記超音波ビームが走査する範囲
のうち定速で走査する範囲を他の部分とは多重エコーの
様態が異なる構成としたものである。
【0024】
【作用】上記構成において、シースの超音波ビームが走
査する範囲のうち定速で走査する範囲を他の部分とは多
重エコーの様態が異なる構成としたので、超音波観測手
段において上記多重エコーを検出することにより、超音
波振動子が往/復の反転時に生じる画像の両端部の流れ
を除去することができる。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。
【0026】図1〜図4は本発明の第一実施例を示し、
図1は超音波プローブ装置の全体概略図、図2は超音波
プローブの先端部の縦断面図、図3は超音波プローブの
動作を時系列に沿って示す縦断面図、図4は超音波観測
手段で検出した多重エコーの変化を示す線図である。
【0027】なお、図においてはメカニカルリニアスキ
ャン方式の超音波プローブ装置を示す。
【0028】(構成)図中の符号21は超音波プローブ
で、この超音波プローブ21を構成し、可撓性を有する
長尺のシース22の基端が駆動部3に連設されている。
また、このシース22の先端部に超音波振動子7を固設
するハウジング7aが上記シースに沿って往復動自在に
収納されており、このハウジング7aが上記駆動部3に
設けた往復運動機構(例えば、図18に示すような、モ
ータ9とこのモータ9の回転運動を往復運動に変換する
変換機構10とで構成されるもの)に連設されている。
また、上記超音波振動子7は上記シース22の先端部に
おいて、往復移動し、範囲Lの領域で超音波ビームを走
査させるもので、上記シース22の内面22aの上記走
査範囲Lのうち両端部Laを除いた範囲(定速走査範
囲)Lbの内面22bが上記超音波振動子7から遠ざけ
た位置(図においては、定速走査範囲Lbのみ肉厚を薄
くすることにより遠ざけている)に設定されている。な
お、上記シース22の外面22cは同一径で形成されて
いる。
【0029】また、符号23は多重エコー検出手段で、
上記超音波振動子7で受波されたエコーを検出する。
【0030】24は多重エコー判定手段で、上記多重エ
コー検出手段23で検出したエコーの間隔を計時し、超
音波振動子7の走査方向が往/復の反転領域にあるかど
うかを判定する。
【0031】25は制御手段で、上記多重エコー判定手
段24で超音波振動子7が往/復の反転領域以外の領
域、すなわち、定速走査範囲Lbを走査していると判定
しているときのみ、受信信号を超音波観測手段4へ送
る。
【0032】なお、符号5は映出手段の一例のテレビモ
ニタである。
【0033】(作用)次に、上記構成による実施例の作
用について説明する。
【0034】図3(d)に示すように超音波振動子7が
走査範囲Lの終端近傍で走査方向が反転する領域にある
とき、図4(a)に示すように超音波振動子7の出射パ
ルスα1 から経過時間t1 後に、シース22の内面22
aからのエコーα2 が受波され、経過時間t2 後にシー
ス22の外面22cからのエコーα3 が受波される。し
たがって、エコーα2 ,α3 の時間差はt3 である。
【0035】一方、上記超音波振動子7が、図3
(a),(f)に示すように定速で走査しているとき、
図4(b)に示すようにシース22の内面22bからの
エコーα2が経過時間t1 ′後に受波され、外面22C
からのエコーα3 が経過時間t2 ′後に受波されたとす
る。
【0036】上記シース22における定速走査範囲Lb
の内面22bは、その両端の内面22aに比し超音波振
動子7から遠ざけた位置、すなわち、この内面22bが
外面22cに近い位置にあるため、エコーα2 ,α3 の
時間差t3 ′は上記走査方向反転中の時間差t3 よりも
短い(t3 ′<t3 )。
【0037】そこで、多重エコー検出手段23で検出し
たエコーα2 ,α3の時間差を多重エコー判定手段24
で判定し、この時間差がt3 ′であるときのみ、定速走
査範囲Lbと判断し、制御手段25から上記超音波振動
子7で受波した信号を超音波観測手段4へ送信する。
【0038】その結果、テレビモニタ5には超音波振動
子7が定速で走査している範囲Lbのみの画像5aが表
示され、反転時の画像流れがカットされる。
【0039】また、実質的に超音波振動子1の位置を超
音波プローブ21の先端部で直接検出していることにな
るので、往復につれて画像5aが左右に移動するような
こともない。
【0040】なお、この実施例では超音波観測手段4に
入力する受信信号を断続しているが、全体の結線は、こ
れに限定されないことは勿論で、例えば、超音波観測手
段4の出力信号を断続するようにしても良い。
【0041】(第二実施例)図5、図6は本発明の第二
実施例を示し、図5は図2に相当する断面図、図6は図
4(b)に相当する線図である。
【0042】この実施例では、シース22の内面22a
を同一径にし、外面22cのうち定速走査範囲Lbに該
当する部分22dを上記内面22aに近づける位置(図
においては肉厚を薄くしている)に設定したもので、図
6に示すように、シース22の内面22aからのエコー
α2 と外面22dからのエコーα3 との時間差t3 ″
が、両端Laで検出する内面22aからのエコーα2 s
外面22cからのエコーα3 との時間差t3 (図4
(a)参照)より短くなるため、この時間差t3 ″を検
出したときに画像信号を送信するようにすればよい。
【0043】この実施例によれば、シースの内面22a
は同一径であるため走査時の超音波振動子7の偏心が極
少となり、また、外面22dを加工すればよいので成型
が容易になる。
【0044】なお、定速走査範囲Lbではエコーα2 ,
α3 間に他の高次の多重エコーが介在しないように、シ
ース22の内径と外径の比を1:1に近い値に設定する
ことが望ましい。
【0045】また、シース22の定速走査範囲Lbの形
状は上記各実施例に限定されるものではなく、シース2
2からのエコーの様態が他の部分と相違する形状であれ
ばよい。
【0046】(第三実施例)図7は本発明の第三実施例
による図2に相当する縦断面図である。
【0047】この実施例では、上述した第二実施例のシ
ース22の定速走査範囲Lbの外面22dに充填材31
を充填し、このシース22の外表面を平担にしたもの
で、超音波プローブ21の挿入が容易になる。
【0048】上記充填材31は上記シース22とは異な
る音響インピーダンスを有する素材からなり、したがっ
て、上記シース22の外面22dのエコーα3を上記第
二実施例と同様に検出することができる。
【0049】(第四実施例)図8〜図11は本発明の第
四実施例を示し、図8は超音波プローブの先端部の縦断
面図、図9は超音波プローブ装置の制御ブロック図、図
10は多重エコーの波形図、図11は制御ブロック中に
おける各出力波形図である。
【0050】(構成)機械式走査型超音波プローブ31
の体腔内に挿入される中空弾性シース32(例えばテフ
ロンチューブ)の先端側内部には、超音波振動子7を設
置したハウジング7aが納められている。
【0051】このハウジング7aは、少なくとも相違な
る2方向に巻かれた多重コイルからなるフレシキブルシ
ャフト8によって、図示しないリニア駆動源を含む駆動
部3(図9参照)に接続されている。
【0052】また、上記超音波振動子7との信号授受の
ための信号ケーブル(図示されていない)も上記ハウジ
ング7a内からフレシキブルシャフト8中を経由して上
記駆動部3につながれている。
【0053】上記中空弾性シース32は、その先端部の
2箇所に、音響インピーダンスがシース素材や、水、超
音波媒体33と特性の著しく異なる超音波強反射体(例
えばアルミニウム)を素材とする位置決めリング34
a,34bが装着されている。上記フレシキブルシャフ
ト8は上記駆動部3内のリニア駆動源であるモーター
9、このモーター9の位置(すなわち、超音波振動子7
の位置)検出をするエンコーダ11に接続されており、
このモーター9、エンコーダ11は駆動制御回路35に
接続されている。
【0054】また、上記超音波振動子7は、送受波切り
換えスイッチ36と信号ケーブル(図示せず)により接
続され、さらに、この送受波切り換えスイッチ36は、
送信回路37,受信信号増幅回路38と接続されてい
る。この送信回路37と受信信号増幅回路38はゲート
回路39に接続され、このゲート回路39は上記エンコ
ーダ11、駆動制御回路35に接続される。
【0055】また、上記ゲート回路39は、超音波観測
手段であるDSC(デジタルスキャンコンバータ)4に
接続され、このDSC4は、モニタ5に接続される。
【0056】(作用)次に、上記構成による第四実施例
の作用について説明する。
【0057】超音波振動子7を含むハウジング7aが、
モーター9からの動力をフレシキブルシャフト8を経由
して受けると、少なくともこのフレシキブルシャフト9
の延出方向と同一方向に進退動作する。
【0058】上記ハウジング7aが、走査を開始して位
置決めリング34a,34bの一方に達すると、超音波
振動子7から出た超音波はほぼ全反射し、受信信号の音
圧レベルを急増させる。
【0059】図10に超音波振動子7のシース32内の
各位置に於ける受信信号の音圧レベルを示す。
【0060】図8のa位置に超音波振動子7があると
き、図10のaのようにシース32及びシース32外部
の反射信号となる。
【0061】図8のb位置に超音波振動子7がある場
合、位置決めリング34aにより超音波は全反射し、図
10のbに示すように音圧レベルは高くなる。
【0062】図8のc位置に超音波振動子7がある場
合、外部からの反射エコーとなる。
【0063】図8のd位置に超音波振動子7がある場
合、位置決めリング34bにより超音波全反射し、図1
0のdに示すように音圧レベルは高くなる。
【0064】そして、図8のe位置に超音波振動子7が
ある場合、aの位置にある場合と同様シース32及びシ
ース32外部の反射信号となる。
【0065】以上のような受信信号より、位置決めリン
グ34a,34b間の信号を画像表示するために図11
に示されるように各信号にゲートがかけられる。
【0066】図11(a)に示すように位置決めリング
34a,34bの間t1 の区間のみ抽出するために、受
信信号は、基準信号Vthとゲート回路39内のコンパレ
ータで比較され、図11(c)に示すゲート信号を得
る。
【0067】さらに、このゲート回路39では、得られ
たゲート信号とエンコーダ11のA相信号との論理積を
とり、図11(d)に示す信号、すなわち位置決めリン
グ34a,34b間のトリガ信号を得る。このトリガ信
号はDSC4の画像表示のタイミング信号として入力さ
れ、図11(e)に示すように位置決めリング34a,
34b間の受信信号のみ画像表示される。
【0068】また、位置決めリング34a,34bによ
り得られたゲート信号は、駆動制御回路35に入力さ
れ、超音波振動子7の進退方向の切り換え信号として用
いられる。
【0069】なお、上記エンコーダ11のA相の立ち上
がり、立ち下がりにより送信回路37から超音波振動子
駆動パルスが超音波振動子7へ供給される。
【0070】この実施例では、進退走査の反転と受信信
号の取り込みをシース32の先端内を移動するハウジン
グ7aの位置検出によって同時制御しているため、モニ
タ5上の超音波画像にずれが生じない。また、超音波振
動子37の進退の制御を簡単な回路で構成することがで
きる。さらに、内視鏡的に使用した場合、走査幅が目視
にて確認できるのでオリエンテーションがつけ易く、そ
の上、X線透視下においても走査幅が目視確認できるの
で、より正確な検査が可能になる。
【0071】なお、本発明はメカニカルリニアスキャン
方式の超音波プローブ装置に限らず、例えば、図12に
示すような三次元画像を得るためのスパイラル走査型超
音波プローブ装置のに採用すればリニア方式成分におけ
る反転時の画像を容易に処理することができる。なお、
符号41は超音波振動子7をラジアル方向へ駆動させる
モータである。
【0072】また、図13に示すようなメカニカルセク
タ方式の超音波プローブ装置に採用すれば揺動運動にお
ける反転時の画像を容易に処理することができる。な
お、符号51は診断対象の歯茎である。
【0073】なお、本発明による超音波プローブ装置
は、図14に示すような応用が考えられる。すなわち、
管腔61の病変部62を経内視鏡63を用い、レーザブ
ローブ64で焼灼して除去しようとするとき、本発明に
よる超音波プローブ装置の超音波プローブ21で患部の
断面形状を観察しながら焼灼を進めれば、上記管腔61
の穿孔を防止することができる。
【0074】また、図15に示すように上記超音波プロ
ーブ21のシース22の表面22cに白色の塗装膜65
などの反射コーディングを施せばレーザの散乱光による
超音波プローブ21の破損を防止することができる。あ
るいは、レーザにより破損するおそれのある部分は超音
波振動子7のみであるため、この超音波振動子7の表面
に金属薄膜などの反射コーティングを施すだけでもよ
い。
【0075】さらに、本発明による超音波プローブ装置
が血管に適用される場合、超音波プローブ21は厳密に
滅菌されている必要がある。通常、循環器系に使用され
る機器はディスポパックに密封して滅菌し、1回限りの
使用としているが、超音波プローブ21のように長尺の
ものをそのままディスポパックに収納したのでは、取扱
いが不便である。そこで、図16に示すように、超音波
プローブ21をディスポパック71に巻き尺を巻くよう
にして収納し、使用時に上記ディスポパック71から引
き出して使用するようにするとよい。
【0076】なお、図中、符号71は外部接続用コネク
タである。
【0077】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
超音波プローブを構成するシースの超音波ビームが走査
する範囲のうち定速で走査する範囲を他の部分とは多重
エコーの様態が異なる構成とし、この多重エコーを検出
して超音波振動子が往/復の反転を終えて等速で走査を
行っているときにのみ、画像信号を映出させるようにし
たので、画像流れを回避することができる。
【0078】また、超音波プローブで超音波振動子の変
位を直接検出するのと等価になるため、映出手段の画像
が左右に移動するという不具合も発生せず、医学的な有
用性が損なわれないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1〜4は本発明の第一実施例を示し、図1は
超音波プローブ装置の全体概略図
【図2】超音波プローブの先端部の縦断面図
【図3】超音波プローブの動作を時系列に沿って示す縦
断面図
【図4】超音波観測手段で検出した多重エコーの変化を
示す線図
【図5】図5,図6は本発明の第二実施例を示し、図5
は図2に相当する縦断面図
【図6】図4(b)に相当する線図
【図7】本発明の第三実施例による図2に相当する縦断
面図である
【図8】図8〜図11は本発明の第四実施例を示し、図
8は超音波プローブの先端部の縦断面図
【図9】超音波プローブ装置の制御ブロック図
【図10】多重エコーの波形図
【図11】制御ブロック中における各出力波形図
【図12】他の態様による超音波プローブ装置の要部概
略図
【図13】他の態様による超音波プローブ装置の要部概
略図
【図14】本発明による超音波プローブを焼灼用レーザ
プローブと併用した態様の概略図
【図15】図10における超音波プローブの先端部の縦
断面図
【図16】他の態様による超音波プローブ装置の要部斜
視図
【図17】図17以下は従来例を示し、図17は超音波
プローブのスキャン方式による区分を示す説明図
【図18】超音波プローブ装置の全体概略図
【図19】超音波プローブの動作を時系列に示す説明図
【図20】(a)は理想的な超音波断層像を示す説明
図、(b)は画像流れが生じた超音波断層像を示す説明
【図21】超音波断層像が、左右に移動する状態を示す
説明図
【符号の説明】 4…超音波観測手段 5…映出手段 7…超音波振動子 21…超音波プローブ 22…シース L…走査範囲 Lb…定速走査範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石村 寿朗 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームを送受波して走査する超音
    波振動子および、この超音波振動子を運動自在に収容す
    るシースを有する超音波プローブと、上記超音波振動子
    の受信波を画像信号に変換する超音波観測手段と、上記
    画像信号に基づいて超音波断層像を映し出す映出手段と
    を備える超音波プローブ装置において、前記シースの前
    記超音波ビームが走査する範囲のうち定速で走査する範
    囲を他の部分とは多重エコーの様態が異なる構成とした
    ことを特徴とする超音波プローブ装置。
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