JP3026424B2 - 手織機 - Google Patents

手織機

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JP3026424B2
JP3026424B2 JP8145123A JP14512396A JP3026424B2 JP 3026424 B2 JP3026424 B2 JP 3026424B2 JP 8145123 A JP8145123 A JP 8145123A JP 14512396 A JP14512396 A JP 14512396A JP 3026424 B2 JP3026424 B2 JP 3026424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手織物を織るための手
織機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の手織機の斜視図であり、左
右の桁状のフレーム1a、1bに、少なくとも前後の足
2a、2b、2c、2dが付いている。また、左右の桁
状フレーム1a〜1b間、そして左右の足2a〜2b
間、2c〜2d間が横木で連結され、織機が構成されて
いる。
【0003】椅子板3の直前に布巻き4が設けられ、さ
らにその前方におさ5が吊り下げられ、その前方には2
対の綜絖6a、6b…が、交互に上下動可能に、ろくろ
7a、7bに吊り下げられている。また、足元の位置に
4本の踏み木8が設けられている。最後端の位置には、
千切9が渡されており、その一端に逆転防止用の菊わ
(ラチェット歯車)10が固定されている。
【0004】この手織機で手織りを行う場合は、千切9
に巻かれている経糸を繰り出して、綜絖6a、6b…の
各櫛歯の間に通し、かつおさ5の櫛歯の間に通した後、
先端を布巻き4に巻付け固定しておく。
【0005】そして、踏み木8の操作によって、綜絖6
a、6b…を交互に上下させることで、経糸を上下に交
互に開き、その間に杼で緯糸を通す、という作業を繰り
返すことで布を織り、織られた布は布巻き4に巻き取っ
ていき、かつ千切9から経糸を繰り出す、という作業を
繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の手織
機では、千切9から布巻き4までのサイズが一定であ
り、しかもその間には経糸が張られているので、綜絖6
a、6b…の付近でトラブルが発生したときの処理の作
業がしづらく、作業性が悪い。
【0007】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、作業性にすぐれた手織機を実現することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、綜絖の
後方に延びている左右のガイドフレーム(14a、14
b)にガイドされて糸止めが前後方向に移動可能に支持
されており、かつ該糸止めの固定手段が前後方向に一定
間隔に配設されており、前記左右のガイドフレーム(1
4a、14b)が、鉛直方向の軸を支点にして、水平面
内で外側に180度折り曲げて二つ折りにすることでガ
イドフレーム(14a、14b)の全長を短縮可能とな
っている手織機である。
【0009】このように、糸止めが左右のガイドフレー
ム14a、14bにガイドされて前後に移動する構造な
ため、従来の手織機における千切が不要となり、ガイド
フレーム14a、14bを折り曲げ可能としたことと相
まって、織機を小型化できる。したがって、ガイドフレ
ーム(14a、14b)を延ばした状態ではもちろん、
二つ折りにして短くした状態でも、糸止めを次第に前方
に移動させることで、織っていくことができ、設置スペ
ースが狭い場合やネクタイなどのような小物を織る場合
に適している。また、小型化されたこと、および糸止め
が綜絖の側に移動可能としたことで、綜絖の付近でトラ
ブルが発生したりした場合に、綜絖の付近に容易に近づ
いて作業できる。
【0010】請求項2は、請求項1に記載の糸止めの背
部に、複数本の糸止めピンが水平方向に植え込まれてお
り、これらのピンは、経糸の本数より少なく、1本のピ
ンに複数本の経糸をまとめて縛りつけて固定する構造と
なっている手織機である。
【0011】このように、綜絖側に移動する糸止めに設
けた複数本の糸止めピンに、複数の経糸をまとめて縛り
つけ、かつ糸止めの位置に応じて経糸の着脱も可能なた
め、千切を省いても特に支障はなく、織機の小型化も可
能となり、狭い部屋でも作業できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明による手織機が実際上
どのように具体化されるか実施形態を説明する。
【0013】図1は本発明による手織機の実施形態を示
す斜視図である。本発明の手織機は、前足2a、2bと
後足2c、2dとの間において、中足2e、2fと一体
の中柱12a、12bが設けられている。
【0014】そして、前足2a、2bと中足2e、2f
との間において左右の桁状のサイドフレーム13a、1
3bが連結固定され、後足2c、2dと中足2e、2f
との間において左右の桁状のガイドフレーム14a、1
4bが連結固定されている。
【0015】ガイドフレーム14a、14bは、固定フ
レーム14a1、14b1と開閉フレーム14a2、1
4b2とからなり、後足2c、2d上より後方の位置に
おいて、固定フレーム14a1、14b1に開閉フレー
ム14a2、14b2が、側面に固定された蝶番15
a、15bで連結されている。
【0016】したがって、開閉フレーム14a2、14
b2は、蝶番15a、15bの鉛直方向の軸を中心にし
て、水平面内で180度折り曲げ、図2(平面図)に鎖
線で示すように、固定フレーム14a1、14b1の両
側面に重ねることができる。
【0017】そして、左側の前足2a、中足2e、後足
2cが載置支持されているベースフレーム16aと、右
側の前足2b、中足2f、後足2dが載置支持されてい
るベースフレーム16bとの間は、各足の位置で、横木
17a、17b、17cで連結されている。また、中柱
12a、12bの上端間は横木18で連結され、固定フ
レーム14a1、14b1の後端間は、横木19で連結
されている。
【0018】実施形態の手織機では、後足2c、2d間
に千切9を支持してあり、ユーザの要望で千切9を使え
るようになっているが、通常は前後移動するスライド式
の糸止め23を用いる。すなわち、ガイドフレーム14
a、14bの互いに対向する内面に、互いに向き合うよ
うに、ガイド溝20a、20bが前後方向に形成されて
いる。
【0019】ガイドフレーム14a、14bのガイド溝
20a、20bの位置に、上下方向のピン孔211、2
12を、前後方向に一定間隔で開けてある。下側のピン
孔212は、途中までしか開けてないので、ピン孔21
1、212中に上からストッパーピン22を挿入する
と、ピン22は途中で止まって固定され、上側に着脱用
のツマミとなる部分が残る。
【0020】糸止め23の両端は、ガイド溝20a、2
0b中に挿入されているため、ストッパーピン22を、
糸止め23を固定したい位置において、左右のガイドフ
レーム14a、14bの互いに対応するピン孔211、
212に挿入すると、該ピン22でガイド溝20a、2
0bが塞がれて、糸止め23が移動不能となり、糸止め
23の固定手段として機能する。
【0021】図3における椅子板3を着けてもよいが、
この実施形態では、布巻き4の間近に別体の椅子を置い
て作業する。布巻き4の前方のおさ5iは、吊り下げ式
ではなく、おさ5iの両側から下に延びた左右の足24
a、2bの下端に固定された横ピン25a、25bが、
ベースフレーム16a、16bの外側面に固定された金
属板の間欠凹部26a、26bに嵌入されている。
【0022】したがって、左右の対応する間欠凹部26
a、26bを選んで、横ピン25a、25bを嵌入させ
ると、おさ5iは、該ピン25a、25bを支点にして
前後揺動し、緯糸を押し詰めることができる。
【0023】このおさ5iは、金属板や板状竹を櫛歯状
に一定の間隔をおいておさ枠に固定したものであり、通
常の手織機と違って、糸通しの隙間が、少なくとも5本
以上の基糸を撚り合わせてなる太糸が通過できるような
粗目になっている。例えば33本程度の基糸を撚り合わ
せた太さでも通過できる間隔になっている。
【0024】中柱12a、12bの上端から手前に水平
に延びた左右のアームに、2本のろくろ71、72が回
転可能に支持されており、おさ5iの前方に配置された
2対の綜絖61・62、63・64が、前記ろくろ7
1、72に吊り下げられている。
【0025】すなわち、手前の綜絖61・62がろくろ
71に吊り下げられ、奥側の綜絖63・64がろくろ7
2に吊り下げられている。そして、4枚の綜絖61・6
2、63・64が、足元の位置に支持された4本の踏み
木81…84にそれぞれヒモで連結されている。このよ
うに、4本の踏み木81…84で4枚の綜絖61・6
2、63・64を操作できるので、平織に限らず、綾織
なども可能である。
【0026】本発明の場合、綜絖61・62、63・6
4も、おさ5iと同様に、金属板や板状竹を櫛歯状に一
定間隔に配列してなり、通常の手織機と違って、糸通し
の隙間が、少なくとも5本以上の基糸を撚り合わせた太
糸が通過できるような粗目になっている。例えば33本
程度の基糸を撚り合わせた太さでも通過できる間隔にな
っている。
【0027】この手織機で織物を織る場合、各経糸を4
枚の綜絖61・62、63・64の各糸通しの隙間に通
し、さらにおさ5iの糸通しの隙間に通した後、先端を
布巻き4に固定する。
【0028】そして、左右のガイドフレーム14a、1
4bを延ばした状態で使用する場合であれば、図1のよ
うに、固定フレーム14a1、14b1と一直線上に開
閉フレーム14a2、14b2を延ばし、後端の連結木
27をはめ込んで固定する。
【0029】左右のストッパーピン22を、ガイドフレ
ーム14a、14bの後端寄りのピン孔211、212
に挿入して、糸止め23を固定した状態で、糸止めの背
部に水平に植え込まれた複数本のピン281、282…
に、経糸を分散して縛りつける。すなわち、図示のよう
に281から289まで計9本の糸止めピンが有る場合
は、経糸が例えば168本有るとすると、これをほぼ9
等分に分散して、18本程度ずつまとめて縛りつける。
【0030】そして、踏み木81…84の操作によっ
て、綜絖61と62、綜絖63と64を交互に上下動さ
せて、経糸を上下に交互に開き、その間に杼で緯糸を通
す、という作業を繰り返すことで布を織る。織られた布
は、布巻き4に巻き取っていくが、このとき、ストッパ
ーピン22をピン孔211、212から抜いて、1つ手
前のピン孔211、212に挿入し、糸止め23を1孔
分だけ手前にスライドさせる。この状態で、経糸が張ら
れるまで、布巻き4を巻き締める。
【0031】着尺のような長尺の織物を織る場合は、糸
止め23を最前端のピン孔211、212まで移動させ
たら、経糸を糸止めピン281〜289からほどいて、
糸止め23を再度、ガイドフレーム14a、14bの最
後端まで後退させてストッパーピン22で固定した状態
で、経糸を糸止めピン281〜289に縛りつけて、手
織り作業を再開する。
【0032】マフラーやショール、ネクタイなどのよう
な短い物を織る場合とか、織機を置く場所が狭いような
場合は、後端の連結木27を外して、両開閉フレーム1
4a2、14b2を、蝶番15a、15bの位置から手
前に180度折り曲げて、開閉フレーム14a2、14
b2外面の孔29に固定フレーム14a1、14b1外
面のピン30を嵌入させて固定する。そして、糸止め2
3の両端を固定フレーム14a1、14b1のガイド溝
20a、20aに挿入し、ストッパーピン22で固定す
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1によると、綜絖の後方に延びて
いる左右のガイドフレームにガイドされて糸止めが前後
方向に移動可能に支持されており、かつ該糸止めの固定
手段が前後方向に一定間隔に配設され、前記左右のガイ
ドフレームが、鉛直方向の軸を支点にして、水平面内で
外側に180度折り曲げて二つ折りにすることでガイド
フレームの全長を短縮可能となっている。
【0034】そのため、従来の手織機における千切が不
要となり、ガイドフレームを折り曲げ可能としたことと
相まって、織機を小型化できる。したがって、ガイドフ
レームを延ばした状態ではもちろん、二つ折りにして短
くした状態でも、糸止めを次第に前方に移動させること
で、織っていくことができ、設置スペースが狭い場合や
ネクタイなどのような小物を織る場合に適している。
た、糸止めが綜絖の側に移動可能としたことで、綜絖の
付近でトラブルが発生したりした場合に、綜絖の付近に
容易に近づいて作業できる。
【0035】請求項2のように、糸止めの背部に複数本
のピンが水平方向に植え込まれており、これらのピン
は、経糸の本数より少なく、1本のピンに複数本の経糸
をまとめて縛りつけ固定する構造としたことにより、綜
絖側に移動する糸止めに設けた複数本のピンに、複数の
経糸をまとめて縛りつけたり外したりできるため、千切
を省いても特に支障は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による手織機の実施形態を示す斜視図
である。
【図2】 図1の手織機の平面図である。
【図3】 従来の手織機の斜視図である。
【符号の説明】
4 布巻き 5、5i おさ 6、61・62、63・64 綜絖 7a、7b、71、72 ろくろ 8、81…84 踏み木 14a、14b ガイドフレーム 14a1、14b1 固定フレーム 14a2、14b2 開閉フレーム 15a、15b 蝶番 20a、20b ガイド溝 211、212 ピン孔 22 ストッパーピン 23 糸止め

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綜絖の後方に延びている左右のガイドフ
    レーム(14a、14b)にガイドされて糸止めが前後
    方向に移動可能に支持されており、かつ該糸止めの固定
    手段が前後方向に一定間隔に配設されており、前記左右
    のガイドフレーム(14a、14b)が、鉛直方向の軸
    を支点にして、水平面内で外側に180度折り曲げて二
    つ折りにすることでガイドフレーム(14a、14b)
    の全長を短縮可能となっていることを特徴とする手織
  2. 【請求項2】 前記の糸止めの背部に、複数本の糸止め
    ピンが水平方向に植え込まれており、これらの糸止めピ
    ンは、経糸の本数より少なく、1本のピンに複数本の経
    糸をまとめて縛りつけて固定する構造となっていること
    を特徴とする請求項1に記載の手織機
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