JP2006104640A - 簡易機織り機 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量小型でありながら、タテ糸が交互に上下動してヨコ糸を通し易く、機織りの途中でも持ち運びが自由で、携帯が可能な簡易機織り機を提供すること。
【解決手段】左右に設けられた一対の縦枠と、縦枠前後に橋渡すようにそれぞれ設けられた一対の横枠とよりなる方形の機織フレームと、左右縦枠間を前記横枠に対して水平状態で前後に移動する筬綜こうとより構成され、前横枠には等間隔で上面から前面につながるL字溝が設けられ、後横枠には等間隔で上面から後面につながるL字溝が前記前横枠のL字溝と横同位置に設けられ、筬綜こうには上面から前面につながるL字溝と上面から後面につながるL字溝が交互に配置されるとともに、その間隔は前記横枠のL字溝と同じ間隔で設けられたものであり、前記筬綜こうは前後に立て起こすことが可能であるとともに、起こした状態で隣接するL字溝にかけられた糸材間に横糸を通せる高低差を生むものであることを特徴とする簡易機織り機。
【選択図】 図1
【解決手段】左右に設けられた一対の縦枠と、縦枠前後に橋渡すようにそれぞれ設けられた一対の横枠とよりなる方形の機織フレームと、左右縦枠間を前記横枠に対して水平状態で前後に移動する筬綜こうとより構成され、前横枠には等間隔で上面から前面につながるL字溝が設けられ、後横枠には等間隔で上面から後面につながるL字溝が前記前横枠のL字溝と横同位置に設けられ、筬綜こうには上面から前面につながるL字溝と上面から後面につながるL字溝が交互に配置されるとともに、その間隔は前記横枠のL字溝と同じ間隔で設けられたものであり、前記筬綜こうは前後に立て起こすことが可能であるとともに、起こした状態で隣接するL字溝にかけられた糸材間に横糸を通せる高低差を生むものであることを特徴とする簡易機織り機。
【選択図】 図1
Description
本発明は、簡易な装置で、タテ糸を交互に上下動させ、ヨコ糸を簡単に通すことができる、携帯可能な簡易機織り機に関するものである。
横枠の前後外側面に切り込みのある長方形の枠でできている、携帯可能な簡易機織り機があった。タテ糸を上下動させヨコ糸を通すのは簡単な、卓上型機織り機があった。
従来の簡易機織り機では、次のような問題があった。
(イ)携帯が可能な機織り機では、タテ糸を交互に上下動させ、高低差をつくる装置がないので、ヨコ糸を通すのが困難である。
(ロ)たて糸の間隔を安定させることが困難で、織り物の中央部の幅が狭くなりやすい、また、美しく仕上げるのが難しい。
(ハ)タテ糸、ヨコ糸の織りの均一性の精度が低いので、利用者は初心者の一部に限られ、中級者以上の利用には不向きである。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものである
(イ)携帯が可能な機織り機では、タテ糸を交互に上下動させ、高低差をつくる装置がないので、ヨコ糸を通すのが困難である。
(ロ)たて糸の間隔を安定させることが困難で、織り物の中央部の幅が狭くなりやすい、また、美しく仕上げるのが難しい。
(ハ)タテ糸、ヨコ糸の織りの均一性の精度が低いので、利用者は初心者の一部に限られ、中級者以上の利用には不向きである。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものである
左右に設けられた一対の縦枠と、縦枠前後に橋渡すようにそれぞれ設けられた一対の横枠とよりなる方形の機織フレームと、左右縦枠間を前記横枠に対して水平状態で前後に移動する筬綜こうとより構成され、前横枠には等間隔で上面から前面につながるL字溝が設けられ、後横枠には等間隔で上面から後面につながるL字溝が前記前横枠のL字溝と横同位置に設けられ、筬綜こうには上面から前面につながるL字溝と上面から後面につながるL字溝が交互に配置されるとともに、その間隔は前記横枠のL字溝と同じ間隔で設けられたものであり、前記筬綜こうは前後に立て起こすことが可能であるとともに、起こした状態で隣接するL字溝にかけられた糸材間に横糸を通せる高低差を生むものであることを特徴とする簡易機織り機。
携帯が可能な軽量小型の機織り機でありながら、以下の特長を備える。
(イ)筬綜こうにより、簡単に隣接するタテ糸に交互に高低差を生じることがでるのでヨコ糸を通すのが簡単な、しかもタテ糸のたわみが生じることがない、筬と綜こうの機能を併せ持つ簡易機織り機ができる。
(ロ)前後横枠にL字溝が切ってあるのでタテ糸を容易に張ることができるとともに、前横枠と筬綜こうと後横枠の三点にL字溝が横同位置にあることにより、タテ糸の間隔がしっかり固定され、全体が均等な幅で、織りがきれいに仕上がる。
(ハ)L字溝により、タテ糸が前枠上面より下に配置され、これが織りの端部ストッパーとなるので、端部がきれいに仕上がる。
(ニ)筬綜こうと前横枠とで織り途中のヨコ糸を挟み込み固定することができ、筬綜こうはタテ糸で安定して外れないので、いつでも作業の途中で休止することができ、かつ、作業途中でも自由に移動させることも、携帯も可能である。
(ホ)操作が簡単で、初心者でもすぐに使いこなすことができるとともに、タテ糸・ヨコ糸の仕上がりが美しいので中級者にも実用的で、さらに、着尺物の試し織りなど上級者の便益にも供することができる。
(イ)筬綜こうにより、簡単に隣接するタテ糸に交互に高低差を生じることがでるのでヨコ糸を通すのが簡単な、しかもタテ糸のたわみが生じることがない、筬と綜こうの機能を併せ持つ簡易機織り機ができる。
(ロ)前後横枠にL字溝が切ってあるのでタテ糸を容易に張ることができるとともに、前横枠と筬綜こうと後横枠の三点にL字溝が横同位置にあることにより、タテ糸の間隔がしっかり固定され、全体が均等な幅で、織りがきれいに仕上がる。
(ハ)L字溝により、タテ糸が前枠上面より下に配置され、これが織りの端部ストッパーとなるので、端部がきれいに仕上がる。
(ニ)筬綜こうと前横枠とで織り途中のヨコ糸を挟み込み固定することができ、筬綜こうはタテ糸で安定して外れないので、いつでも作業の途中で休止することができ、かつ、作業途中でも自由に移動させることも、携帯も可能である。
(ホ)操作が簡単で、初心者でもすぐに使いこなすことができるとともに、タテ糸・ヨコ糸の仕上がりが美しいので中級者にも実用的で、さらに、着尺物の試し織りなど上級者の便益にも供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は左右に配置された一対の縦枠と、縦枠前後に橋渡すようにそれぞれ設けられた一対の横枠とより構成される機織フレーム(6)と、機織フレーム(6)の左右縦枠間を前記横枠に対して水平状態で前後に移動可能な筬綜こうとより構成される。
機織フレーム(6)の構成は以下の通りである。
(イ)前横枠(1)は、断面が方形で、上面から前面につながる均一の幅のL字溝(7a)を、等間隔に配したものである。
(ロ)前横枠(1)の長さは機織りの目的に応じた適度な長さとし、機織フレーム(6)の強度が保てる長さであるとともに、携帯が可能な長さとする。
(ハ)前横枠(1)の幅(前面と後面の間)と厚さ(上面と底面の間)は、L字型の溝(7a)の切り込みを入れても、機織フレーム(6)の強度を保つのに充分な幅と厚さとする。
(ニ)L字溝(7a)の幅は麻・木綿・絹・植物天然繊維など、使用するタテ糸を納めるに足る幅とする。
(ホ)L字溝(7a)の上面側の深さは、麻・木綿・絹・植物天然繊維など、使用するタテ糸を納めるに足る深さであるとともに、最深部の位置は、機織フレーム(6)として組み立てた状態において、縦枠の上面より高い位置にあることを要する。
(ヘ)L字溝(7a)の前面側の深さは、図11に示すように、上面側よりやや深く、タテ糸を回しかけて外れないよう保持できる適度な深さとする。
(ト)前横枠(1)と一対になった、後横枠(2)は、断面が方形で、上面から後面につながる均一の幅のL字溝(7b)を等間隔に配されたものである。
(チ)一対の前横枠(1)と後横枠(2)に対し、断面が方形の一対の左縦枠(3)と右縦枠(4)とを設ける。左縦枠(3)、右縦枠(4)の断面は、前横枠(1)、後横枠(2)と同一の幅と厚さとする。
(リ)図1に示すように、前横枠(1)、後横枠(2)と左縦枠(3)、右縦枠(4)とで方形の機織フレーム(6)を形成する。前後横枠(1)(2)は左右縦枠(3)(4)の上に乗せるような位置で、交差する部分は枠の太さの4分の1程度を噛みあわせた状態とし、横枠上面と縦枠上面との高さが筬綜こう(5)の支持棒(10)の厚さと同一であるように組み合わせ、ネジなどで固定する。
筬と綜こうの機能を併せもつ筬綜こう(5)を本体部分(9)と支持棒部分(10)とに分けて説明する。図6〜図10参照。
(ヌ)筬綜こう(5)の本体(9)の長さは、左縦枠(3)と右縦枠(4)との内側とほぼ同じで、この左右縦枠(3)(4)の間をスライドさせる時、前後横枠に対してほぼ平行に滑らかに動かすことのできる長さとし、断面は方形で、その太さ(幅と厚さ)は縦枠・横枠とほぼ同じとする。
(ル)本体には、上面から前面につながる均一の幅のL字溝(8a)と、上面から後面につながる均一の幅のL字溝(8b)を交互に配し、その間隔は前後横枠のL字溝(7a,7b)と同一の間隔とする。
(ヲ)筬綜こう(5)のL字溝(8a、8b)の位置は、前横枠(1)のL字溝(7a)と、後横枠(2)のL字溝(7b)とタテ方向に同列に並ぶ位置とする。
(ワ)筬綜こう(5)のL字溝(8a、8b)の幅は、麻・木綿・絹・植物天然繊維など、使用するタテ糸を納めるに足る幅であり、前後横枠のL字溝(7a,7b)の幅と同一とする。
(カ)筬綜こう(5)のL字溝(8a、8b)の上面側の深さは、前後横枠のL字溝(7a,7b)の上面側の深さと同一とする。
(ヨ)筬綜こう(5)のL字溝(8a)の前面側およびL字溝(8b)の後面側の深さは、筬綜こうを回転させて、タテ糸に高低差をつけ、ヨコ糸を通す空間(以下「ひ道」という)ができるように考慮した深さとする。
(タ)筬綜こう(5)の支持棒(10)は、本体の両端から横枠方向に延長した方形の角材で、筬綜こう本体(9)の上面中心線と支持棒(10)の上面中心線は一致する。
(レ)筬綜こう支持棒(10)の長さは左右縦枠に乗せた状態で、縦枠よりはみ出た部分の両端を、指先でつまんで前後に回転する操作ができる長さとする。
(ソ)支持棒(10)の上面の位置は本体の上面と同じ平面上にあり、底面の位置は支持棒(10)を機織フレーム(6)の左右縦枠(3)(4)の上に乗せ、スライドさせて前後横枠(1)(2)に並べたとき、支持棒(10)の上面と前横枠(1)・後横枠(2)の上面がそれぞれ同じ水準の平面になる位置とする。
(ツ)また、支持棒(10)の底面の位置は、筬綜こう本体(9)の厚さと支持棒(10)の厚さとの差分の両端面が、縦枠内側を滑らかにスライドさせるガイドの役割を果たすことができる厚さとする。
(ネ)支持棒(10)の前面の位置は、使用時に筬綜こう(5)を左右縦枠の上に乗せ、タテ糸を張った状態で、筬綜こう本体(6)のL字溝(8a,8b)の深さとの兼ね合いで、筬綜こう本体(9)を前方に立て起こすよう回転させる猶予をもつとともに、前方に立て起こした状態でタテ糸が適度な緊張度をもってピンと張ることができる位置とする。
(ナ)支持棒(10)の後面の位置は、前面の位置と同様に考慮するので、筬綜こう本体(9)上面の中心線を境に、前面と後面は対照的な位置関係になる。
(ラ)機織フレーム(6)および筬綜こう(5)の表面は、織りに使用する糸が触れても傷まないような滑らかさの表面仕上げとする。
本発明は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用する時は、
(イ)タテ糸をかけるには、タテ糸の一端を枠に結んで固定したあと、図11に示すように前横枠(1)と後横枠(2)のL字溝(7a、7b)に、交互に、順次ひっかけながら回し張り、所定の幅までかけたら、タテ糸の他の端末を枠に結んで固定する。タテ糸はすべて、前横枠(1)と後横枠(2)の上面のL字溝に並ぶようにかける。
(ロ)タテ糸を張ってから、左右縦枠(3)(4)の中ほどの位置に、筬綜こう(5)の上面が上になる向きで通して、筬綜こう本体部分(9)を左右縦枠の内側に納め、図12のようにすべてのタテ糸をL字溝(8a,8b)の内部に納める。
(ハ)筬綜こう(5)の支持棒(10)を指先で保持し、90度回転させて前方に立て起こすと、図13に示すように、筬綜こう本体(9)のL字溝(8a,8b)の交互の配置によって、隣接するタテ糸に高低の差が生じてひ道ができ、タテ糸の高低差の間であるひ道にヨコ糸を通す。
(ニ)次に、筬綜こう(5)を元の状態に戻すと、図14のように、タテ糸はふたたびすべてL字溝(8a,8b)に納まり、左右縦枠(3)(4)の上を手前である前横枠(1)方向へスライドさせることによって、図16のようにヨコ糸を引き寄せることができる。図16においては、状態をわかりやすくするために、前横枠を奥に見える方向、すなわち図13〜図15とは反対から見たものである。
(ホ)筬綜こう(5)を左右縦枠(3)(4)の中ほどの位置に戻し(図12)、筬綜こう(5)を後方へ90度回転させて立て起こすと、図15のようにタテ糸は一本ズレて高低差が生じ、ひ道ができる。その間にヨコ糸を通す。
(ヘ)<ハ>−<ニ>−<ホ>−<ニ>−<ハ>・・・を繰り返し、機織りを進める。織り終わった際は、図11のように、まわしかけたタテ糸を前後横枠(1)(2)の底面から指の爪などで外し、織物全体を前後横枠(1)(2)および筬綜こう(5)から外して、ヨコ糸がほどけないようタテ糸を結ぶなどして、終了する。
なお、作業途中では、図16に示すように、筬綜こう(5)の上面を水平位置にして、手前の前横枠(1)方向へ引き寄せると、織り途中のヨコ糸を挟み込み固定することができるとともに、筬綜こう(5)はタテ糸で安定して外れないので、いつでも作業の途中で休止することができ、かつ、作業途中でも自由に移動させることも、携帯も可能である。
本発明は左右に配置された一対の縦枠と、縦枠前後に橋渡すようにそれぞれ設けられた一対の横枠とより構成される機織フレーム(6)と、機織フレーム(6)の左右縦枠間を前記横枠に対して水平状態で前後に移動可能な筬綜こうとより構成される。
機織フレーム(6)の構成は以下の通りである。
(イ)前横枠(1)は、断面が方形で、上面から前面につながる均一の幅のL字溝(7a)を、等間隔に配したものである。
(ロ)前横枠(1)の長さは機織りの目的に応じた適度な長さとし、機織フレーム(6)の強度が保てる長さであるとともに、携帯が可能な長さとする。
(ハ)前横枠(1)の幅(前面と後面の間)と厚さ(上面と底面の間)は、L字型の溝(7a)の切り込みを入れても、機織フレーム(6)の強度を保つのに充分な幅と厚さとする。
(ニ)L字溝(7a)の幅は麻・木綿・絹・植物天然繊維など、使用するタテ糸を納めるに足る幅とする。
(ホ)L字溝(7a)の上面側の深さは、麻・木綿・絹・植物天然繊維など、使用するタテ糸を納めるに足る深さであるとともに、最深部の位置は、機織フレーム(6)として組み立てた状態において、縦枠の上面より高い位置にあることを要する。
(ヘ)L字溝(7a)の前面側の深さは、図11に示すように、上面側よりやや深く、タテ糸を回しかけて外れないよう保持できる適度な深さとする。
(ト)前横枠(1)と一対になった、後横枠(2)は、断面が方形で、上面から後面につながる均一の幅のL字溝(7b)を等間隔に配されたものである。
(チ)一対の前横枠(1)と後横枠(2)に対し、断面が方形の一対の左縦枠(3)と右縦枠(4)とを設ける。左縦枠(3)、右縦枠(4)の断面は、前横枠(1)、後横枠(2)と同一の幅と厚さとする。
(リ)図1に示すように、前横枠(1)、後横枠(2)と左縦枠(3)、右縦枠(4)とで方形の機織フレーム(6)を形成する。前後横枠(1)(2)は左右縦枠(3)(4)の上に乗せるような位置で、交差する部分は枠の太さの4分の1程度を噛みあわせた状態とし、横枠上面と縦枠上面との高さが筬綜こう(5)の支持棒(10)の厚さと同一であるように組み合わせ、ネジなどで固定する。
筬と綜こうの機能を併せもつ筬綜こう(5)を本体部分(9)と支持棒部分(10)とに分けて説明する。図6〜図10参照。
(ヌ)筬綜こう(5)の本体(9)の長さは、左縦枠(3)と右縦枠(4)との内側とほぼ同じで、この左右縦枠(3)(4)の間をスライドさせる時、前後横枠に対してほぼ平行に滑らかに動かすことのできる長さとし、断面は方形で、その太さ(幅と厚さ)は縦枠・横枠とほぼ同じとする。
(ル)本体には、上面から前面につながる均一の幅のL字溝(8a)と、上面から後面につながる均一の幅のL字溝(8b)を交互に配し、その間隔は前後横枠のL字溝(7a,7b)と同一の間隔とする。
(ヲ)筬綜こう(5)のL字溝(8a、8b)の位置は、前横枠(1)のL字溝(7a)と、後横枠(2)のL字溝(7b)とタテ方向に同列に並ぶ位置とする。
(ワ)筬綜こう(5)のL字溝(8a、8b)の幅は、麻・木綿・絹・植物天然繊維など、使用するタテ糸を納めるに足る幅であり、前後横枠のL字溝(7a,7b)の幅と同一とする。
(カ)筬綜こう(5)のL字溝(8a、8b)の上面側の深さは、前後横枠のL字溝(7a,7b)の上面側の深さと同一とする。
(ヨ)筬綜こう(5)のL字溝(8a)の前面側およびL字溝(8b)の後面側の深さは、筬綜こうを回転させて、タテ糸に高低差をつけ、ヨコ糸を通す空間(以下「ひ道」という)ができるように考慮した深さとする。
(タ)筬綜こう(5)の支持棒(10)は、本体の両端から横枠方向に延長した方形の角材で、筬綜こう本体(9)の上面中心線と支持棒(10)の上面中心線は一致する。
(レ)筬綜こう支持棒(10)の長さは左右縦枠に乗せた状態で、縦枠よりはみ出た部分の両端を、指先でつまんで前後に回転する操作ができる長さとする。
(ソ)支持棒(10)の上面の位置は本体の上面と同じ平面上にあり、底面の位置は支持棒(10)を機織フレーム(6)の左右縦枠(3)(4)の上に乗せ、スライドさせて前後横枠(1)(2)に並べたとき、支持棒(10)の上面と前横枠(1)・後横枠(2)の上面がそれぞれ同じ水準の平面になる位置とする。
(ツ)また、支持棒(10)の底面の位置は、筬綜こう本体(9)の厚さと支持棒(10)の厚さとの差分の両端面が、縦枠内側を滑らかにスライドさせるガイドの役割を果たすことができる厚さとする。
(ネ)支持棒(10)の前面の位置は、使用時に筬綜こう(5)を左右縦枠の上に乗せ、タテ糸を張った状態で、筬綜こう本体(6)のL字溝(8a,8b)の深さとの兼ね合いで、筬綜こう本体(9)を前方に立て起こすよう回転させる猶予をもつとともに、前方に立て起こした状態でタテ糸が適度な緊張度をもってピンと張ることができる位置とする。
(ナ)支持棒(10)の後面の位置は、前面の位置と同様に考慮するので、筬綜こう本体(9)上面の中心線を境に、前面と後面は対照的な位置関係になる。
(ラ)機織フレーム(6)および筬綜こう(5)の表面は、織りに使用する糸が触れても傷まないような滑らかさの表面仕上げとする。
本発明は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用する時は、
(イ)タテ糸をかけるには、タテ糸の一端を枠に結んで固定したあと、図11に示すように前横枠(1)と後横枠(2)のL字溝(7a、7b)に、交互に、順次ひっかけながら回し張り、所定の幅までかけたら、タテ糸の他の端末を枠に結んで固定する。タテ糸はすべて、前横枠(1)と後横枠(2)の上面のL字溝に並ぶようにかける。
(ロ)タテ糸を張ってから、左右縦枠(3)(4)の中ほどの位置に、筬綜こう(5)の上面が上になる向きで通して、筬綜こう本体部分(9)を左右縦枠の内側に納め、図12のようにすべてのタテ糸をL字溝(8a,8b)の内部に納める。
(ハ)筬綜こう(5)の支持棒(10)を指先で保持し、90度回転させて前方に立て起こすと、図13に示すように、筬綜こう本体(9)のL字溝(8a,8b)の交互の配置によって、隣接するタテ糸に高低の差が生じてひ道ができ、タテ糸の高低差の間であるひ道にヨコ糸を通す。
(ニ)次に、筬綜こう(5)を元の状態に戻すと、図14のように、タテ糸はふたたびすべてL字溝(8a,8b)に納まり、左右縦枠(3)(4)の上を手前である前横枠(1)方向へスライドさせることによって、図16のようにヨコ糸を引き寄せることができる。図16においては、状態をわかりやすくするために、前横枠を奥に見える方向、すなわち図13〜図15とは反対から見たものである。
(ホ)筬綜こう(5)を左右縦枠(3)(4)の中ほどの位置に戻し(図12)、筬綜こう(5)を後方へ90度回転させて立て起こすと、図15のようにタテ糸は一本ズレて高低差が生じ、ひ道ができる。その間にヨコ糸を通す。
(ヘ)<ハ>−<ニ>−<ホ>−<ニ>−<ハ>・・・を繰り返し、機織りを進める。織り終わった際は、図11のように、まわしかけたタテ糸を前後横枠(1)(2)の底面から指の爪などで外し、織物全体を前後横枠(1)(2)および筬綜こう(5)から外して、ヨコ糸がほどけないようタテ糸を結ぶなどして、終了する。
なお、作業途中では、図16に示すように、筬綜こう(5)の上面を水平位置にして、手前の前横枠(1)方向へ引き寄せると、織り途中のヨコ糸を挟み込み固定することができるとともに、筬綜こう(5)はタテ糸で安定して外れないので、いつでも作業の途中で休止することができ、かつ、作業途中でも自由に移動させることも、携帯も可能である。
筬綜こう(5)をより安定して移動させるため、支持棒部分(10)を変形することが可能である。筬綜こう本体(9)の左右支持棒に対し、筬綜こう本体(9)末端から縦枠の幅を取った位置から支持棒(10)の先端までの、支持棒(10)の幅と厚さを筬綜こう本体(9)と同一の幅と厚さとし、縦枠ガイド溝を形成する。
これにより、左右のぶれがなくなり、筬綜こう(5)の左右縦枠上の前後への移動および、前後への立て起こしをさらに滑らかにすることができる。
これにより、左右のぶれがなくなり、筬綜こう(5)の左右縦枠上の前後への移動および、前後への立て起こしをさらに滑らかにすることができる。
筬綜こう本体(9)のL字溝(8a,8b)部分を変形する。筬綜こう本体(9)の上面から前面につながるL字溝(8a)に対して延長した後面に補助溝を設ける。補助溝の幅と深さはタテ糸に使用する糸材の太さ程度であり、図13、図15のように筬綜こう(5)を立て起こしたとき、幅はタテ糸の均一な間隔を損ねないこと、深さはヨコ糸を通すひ道を損ねないことを要件とする。同様に、上面から後面につながるL字溝(8b)に対して延長した前面に補助溝を設ける。
これにより、筬綜こう(5)を前後に回転して立て起こしたとき、タテ糸をより安定して固定することができる。
これにより、筬綜こう(5)を前後に回転して立て起こしたとき、タテ糸をより安定して固定することができる。
1 前横枠
2 後横枠
3 左縦枠
4 右縦枠
5 筬綜こう
6 機織フレーム
7a L字溝
7b L字溝
8a L字溝
8b L字溝
9 筬綜こう本体部分
10 筬綜こう支持棒部分
2 後横枠
3 左縦枠
4 右縦枠
5 筬綜こう
6 機織フレーム
7a L字溝
7b L字溝
8a L字溝
8b L字溝
9 筬綜こう本体部分
10 筬綜こう支持棒部分
Claims (1)
- 左右に設けられた一対の縦枠と、縦枠前後に橋渡すようにそれぞれ設けられた一対の横枠とよりなる方形の機織フレームと、左右縦枠間を前記横枠に対して水平状態で前後に移動する筬綜こうとより構成され、前横枠には等間隔で上面から前面につながるL字溝が設けられ、後横枠には等間隔で上面から後面につながるL字溝が前記前横枠のL字溝と横同位置に設けられ、筬綜こうには上面から前面につながるL字溝と上面から後面につながるL字溝が交互に配置されるとともに、その間隔は前記横枠のL字溝と同じ間隔で設けられたものであり、前記筬綜こうは前後に立て起こすことが可能であるとともに、起こした状態で隣接するL字溝にかけられた糸材間に横糸を通せる高低差を生むものであることを特徴とする簡易機織り機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004319864A JP2006104640A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 簡易機織り機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004319864A JP2006104640A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 簡易機織り機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006104640A true JP2006104640A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36374705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004319864A Pending JP2006104640A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 簡易機織り機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006104640A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044184A2 (es) * | 2006-10-11 | 2008-04-17 | Carlos Andres Bastidas Silvera | Mecanismo multifuncional para tejer a mano |
-
2004
- 2004-10-05 JP JP2004319864A patent/JP2006104640A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044184A2 (es) * | 2006-10-11 | 2008-04-17 | Carlos Andres Bastidas Silvera | Mecanismo multifuncional para tejer a mano |
WO2008044184A3 (es) * | 2006-10-11 | 2008-09-04 | Silvera Carlos Andres Bastidas | Mecanismo multifuncional para tejer a mano |
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