JP3026238U

JP3026238U - ドア開放状態保持装置

Info

Publication number: JP3026238U
Application number: JP1995014429U
Authority: JP
Inventors: 順子中村
Original assignee: 順子中村
Priority date: 1995-12-22
Filing date: 1995-12-22
Publication date: 1996-07-02
Anticipated expiration: 2001-12-22

Abstract

(57)【要約】【課題】家屋の玄関等におけるドアの開放状態を保持
し、特に従来のドアストッパーの如く玄関の美観を損ね
ることなく目立たずかつ取り付くドアを傷つける虞れも
なく、ドアに対して取り付け取り外しがワンタッチで行
うことのできるドア開放状態保持装置を提供する。【解決手段】ドアの下面に沿って延設される細長い金
属薄板等からなるドア下側部保持部材２の一端に、ドア
の下側部に対し圧接挟持状態にて係合する板バネからな
る挟持部４を取り付け形成する。ドア受部下側部に当接
するストッパー部材６とドア下側部保持部材２との間
に、これらを重ね合わせ自在に接続する薄い金属板等か
らなるドア開放間隔維持部材５を回動自在に配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、マンション、家屋の玄関等におけるドアの開放状態を保持するドア開放状態保持装置に係り、特に従来のドアストッパーの如く玄関の美観を損ねることなく目立たずかつ取り付くドアを傷つける虞れもなく、そしてドアに対して取り付け取り外しがワンタッチで行うことのできるドア開放状態保持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家屋の玄関等のドア、特にマンション等におけるドアクローザー等の強制的に閉止する機構が備えられた玄関ドアにあっては、エアーコンディショナーで冷房するほどの暑さではない春から初夏にかけての期間、あるいは夏季等にあっても外からの自然な風が欲しい時、ドアを開放状態にして居室内に通風させることが行われている。そしてドアの開放状態を保持するために、床面とドア下端との間、若しくはドアの基端部分とドア受台との間に木片等を挟んだり、ドアの下側部に市販のドアストッパーを取り付けることが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述したドアストッパーによるドア開放状態保持手段にあっては、ドアを傷つけるおそれがあるばかりか所望のドア開放状態を手軽にしかも迅速かつ容易に実現するには無理があり、ドアに木片等を挟むドア開放状態保持手段にあっては確実強固に開放状態を保持することは困難であり、また玄関の美観を損ねざるを得なかった。

【０００４】本考案は、このような問題点を解決すべく案出されたものであり、好適なドア開放状態を容易にしかも確実に企図することができ、さらにはドアを開放保持するに際し玄関の美観を損ねることなく目立たずかつ取り付くドアを傷つける虞れもなく、そしてドアに対して取り付け取り外しがワンタッチで行うことのできるドア開放状態保持装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成すべく、本考案のドア開放状態保持装置は、ドア下側部保持部材、ドア受部下側部に当接してなるストッパー部材、前記ドア下側部保持部材とストッパー部材を重ね合わせ自在に接続して成るドア開放間隔維持部材とからなることを特徴とするものである。

【０００６】また、ドア下側部保持部材、ストッパー部材及びドア開放間隔維持部材は重ね合わせ状態でドアの下縁下に収納される構成としてもよい。

【０００７】また、ドア開放間隔維持部材は装着されるドアの下面に沿ってドアを挟んだ両方の直角の位置まで回動自在に軸支されてもよい。

【０００８】また、ドア下側部保持部材はドア下側部両面を挟持する挟持部を有してもよい。

【０００９】また、挟持部は弾性体からなりドア下側部挟持面にはクッション材を被着してもよい。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１〜図２は、本考案のドア開放状態保持装置を示し、１はドア開放状態保持装置、２は板バネ等の弾性体の内面にクッション材３を貼着しドアの下側部に対し圧接挟持状態にて係合する挟持部４を一端に取り付け形成し、ドアの下面に沿って延設される細長い金属薄板等からなるドア下側部保持部材、５はドア受部下側部に当接するストッパー部材６とドア下側部保持部材２を重ね合わせ自在に接続する薄い金属板等からなるドア開放間隔維持部材である。

【００１１】前記ドア下側部保持部材２の挟持部４は、略ハ字形の相対向する板バネの内側に、ドア表面を保護しかつ滑り止め効果を発揮するゴム、スポンジ等の薄いクッション材３を貼り付けている。そして、本考案のドア開放状態保持装置１にあっては、図１に示すドアに係合していない状態での挟持部４の相対向する内面の内幅径を、ドアの厚さよりも幅狭となるように設定することで、このドア開放状態保持装置をドアに装着した際に、挟持部４はドアを圧接挟持しこの状態にてドア下側部保持部材２はドア下側部に着脱自在に係合することとなる。

【００１２】前記ドア下側部保持部材２は、その他端にドアの下面に沿って回動する薄い金属板等からなるドア開放間隔維持部材５を軸支している、また、ドア下側部保持部材２の他端に、ドア開放間隔維持部材５の側部に当接してドア開放間隔維持部材５が必要以上に開き過ぎないようにするための逆Ｌ字形に折曲したストッパー部２ａが立設され、これによりドア開放間隔維持部材５はドアに対し好適な角度を形成して使用される。このストッパー部２ａは、ドア開放間隔維持部材５の基端が回動し易いようにアール形状に湾曲させてもよい。また、ドア開放間隔維持部材５は図１に示す、ドア下側部保持部材２に対する手前側の直角方向だけでなく、これと１８０度反対方向にも位置することができる。このようにすることで、右開きのドアだけでなく左開きのドアにも本考案のドア開放状態保持装置１を使用することが可能となる。

【００１３】ストッパー部材６は、その中央部がドア開放間隔維持部材５に対して３６０度回転自在に軸支されることで、ドアがどのような角度で開放した状態であってもドア受部の下側部にぴったりと密接することができる。また、本考案のドア開放状態保持装置１により開放保持されたドアが風や多少の力で閉じないためには、ストッパー部材６がドア受部に対して滑り難くすることが必要であるが、このためには滑り難いゴム等のクッション性を備えた素材を用いることが好適である。しかし、ドア下側部保持部材２、ドア開放間隔維持部材５とともにこのストッパー部材６もドアの下縁下に収納されるためにストッパー部材６も薄くする必要があり、そのためストッパー部材６全体をゴムとすることも可能であるが、ストッパー部材本体を金属薄板から形成しその両側にゴムを固着する構成としてもよいものである。

【００１４】また、本考案のドア開放状態保持装置１にあっては、図２に示す如く、ドア開放間隔維持部材５とストッパー部材６を重ね合わせることができ、またドア下側部保持部材２とそのドア開放間隔維持部材５を重ね合わせることができる。この際、ドア下側部保持部材２他端の回動軸とドア開放間隔維持部材５の係合穴との双方に係合段部を形成し、ドア下側部保持部材２にドア開放間隔維持部材５を重ね合わせた際に、ドア下側部保持部材２に対してドア開放間隔維持部材５が密接状態で持ち上がるように構成することで、重ね合わせた状態のドア開放状態保持装置１をさらに薄くすることが可能となる。このように、ドア下側部保持部材２に対してドア開放間隔維持部材５とストッパー部材６を重ね合わせてなるドア開放状態保持装置１は、ドアの下縁下に収納された状態ではまったく目立たなくなるものである。

【００１５】上述した構成からなる本考案のドア開放状態保持装置１の使用方法としては、図３に示す如く、ドア開放状態保持装置１の挟持部４をドア７の中央付近に装着するとともに、ドア７とドア受部８の間にドア開放間隔維持部材５を突っ支い棒のようにして介在させ、そしてドアを強制的に閉止する機構であるドアクローザー等がドアを閉止させる付勢力でストッパー部材６はドア７のドア受部８下側部に当接する。

【００１６】このようにしてドア開放状態保持装置１は、ドアクローザー等が装備されたドア７の開放状態を保持することができるとともに、このドア開放状態から人の出入り等でこの角度以上にドアを開けることが可能であり、またストッパー部材６に万が一足が触れたとしても、ストッパー部材６はゴム等のクッション性を備えた素材であるとともに、３６０度回転自在に軸支されていることから、つまずくおそれもなく安全である。そして、ドアが再びドアクローザー等で自動的に閉止付勢されても、上述したストッパー部材６がドア受部８下側部に当接する位置でドアは停止する。

【００１７】図４は、上述した図３におけるドアの開放角度をさらに大きくする場合を示し、ドア開放状態保持装置１の挟持部４をドア７の蝶番寄りに装着するものである。図３の位置に装着されたドア開放状態保持装置１にあっては、挟持部４を手指で把持して図４の位置まで容易に運び来すことができるものである。

【００１８】尚、本考案のドア開放状態保持装置１における挟持部４あっては、上述した実施例の形状に限定されるものでなく、美観や圧接保持力を考慮し、段形状や櫛歯状としたり、重ね合わせの邪魔にならない限りにおいては複数個所に分割状に設けてもよいものである。

【００１９】

【考案の効果】

以上詳述したごとく、本考案のドア開放状態保持装置によれば、ドア下側部保持部材、ドア受部下側部に当接してなるストッパー部材、前記ドア下側部保持部材とストッパー部材を重ね合わせ自在に接続して成るドア開放間隔維持部材とから構成したことで、ドアを開放して通風させたいときにドア開放間隔維持部材とストッパー部材を引き出して、ストッパー部材をドア受部に当接させることによりドアを開放保持することができ、またドア開放間隔維持部材とストッパー部材を重ね合わせて収納することで容易にドアを閉めることができるという優れた便宜性を備えるものである。また本考案のドア開放状態保持装置は、ドア下端と床面との間にものを挟む従来のドア開放状態保持手段と異なり、ドア開放状態から人の出入り等でその開放角度以上にドアを開けることも可能となるものである。

【００２０】また、ドア下側部保持部材、ストッパー部材及びドア開放間隔維持部材が重ね合わせ状態でドアの下縁下に収納される構成とした場合には、玄関の美観を損ねることなく目立たぬ形態とすることができ、これによりドア開放により通風させる季節中ドア開放状態保持装置をドアに装着したままとすることができるというきわめて利便性に優れたものである。

【００２１】また、ドア開放間隔維持部材が装着されるドアの下面に沿ってドアを挟んだ両方の直角の位置まで回動自在に軸支される構成とすることで、ドアとドア受部との間に介在されるドア開放間隔維持部材をドアの両側に位置させることできることにより、本考案のドア開放状態保持装置は右開きのドアだけでなく左開きのドアにも使用することができる。

【００２２】また、ドア下側部保持部材はドア下側部両面を挟持する挟持部を有する構成とし、またその挟持部を弾性体のドア下側部挟持面にクッション材を被着した構成とした場合には、ドアを開放保持するに際しドアに対して取り付け取り外しがワンタッチで行うことのできるとともに、装着されるドア表面を保護するとともに滑り止め効果を発揮してドア開放状態保持装置を確実にドアに挟持係合させるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のドア開放状態保持装置の斜視図であ
る。

【図２】本考案のドア開放状態保持装置を重ね合わせた
状態示す正面図である。

【図３】本考案のドア開放状態保持装置の使用状態を示
す説明図である。

【図４】本考案のドア開放状態保持装置の使用状態を示
す説明図である。

【符号の説明】

１ドア開放状態保持装置２ドア下側部保持部材２ａストッパー部３クッション材４挟持部５ドア開放間隔維持部材６ストッパー部材７ドア８ドア受部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ドア下側部保持部材、ドア受部下側部に
当接してなるストッパー部材、前記ドア下側部保持部材
とストッパー部材を重ね合わせ自在に接続して成るドア
開放間隔維持部材とからなることを特徴とするドア開放
状態保持装置。
【請求項２】ドア下側部保持部材、ストッパー部材及
びドア開放間隔維持部材は重ね合わせ状態でドアの下縁
下に収納されることを特徴とする請求項１記載のドア開
放状態保持装置。
【請求項３】ドア開放間隔維持部材は装着されるドア
の下面に沿ってドアを挟んだ両方の直角の位置まで回動
自在に軸支されてなることを特徴とする請求項１記載の
ドア開放状態保持装置。
【請求項４】ドア下側部保持部材はドア下側部両面を
挟持する挟持部を有してなることを特徴とする請求項１
記載のドア開放状態保持装置。
【請求項５】挟持部は弾性体からなりドア下側部挟持
面にはクッション材を被着したことを特徴とする請求項
４記載のドア開放状態保持装置。