JP3026125B2 - カラー磁気表示パネル - Google Patents

カラー磁気表示パネル

Info

Publication number
JP3026125B2
JP3026125B2 JP03358711A JP35871191A JP3026125B2 JP 3026125 B2 JP3026125 B2 JP 3026125B2 JP 03358711 A JP03358711 A JP 03358711A JP 35871191 A JP35871191 A JP 35871191A JP 3026125 B2 JP3026125 B2 JP 3026125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
color
display
display panel
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03358711A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05181424A (ja
Inventor
敏 武内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP03358711A priority Critical patent/JP3026125B2/ja
Publication of JPH05181424A publication Critical patent/JPH05181424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3026125B2 publication Critical patent/JP3026125B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向する二つの非磁性
パネル間に密閉した磁性粉体と粘性液体とで構成された
磁気表示パネルに係わり、更に詳しくは該磁気表示パネ
ルを複数枚重畳させて異なる色表示を同時に又は夫々単
独に或いは多色に表示可能なカラー磁気表示パネルに関
する。
【0002】
【従来の技術】第2図に示すように非磁性の二つのパネ
ル21、22(21は目視側、22は非目視側である)
間に多数の隔壁23を有する小室24を設け、該小室2
4内に粘性液体26と磁性粉25を共存させ、パネル面
から磁気ペンや磁気ヘッド27で文字や図形を記録表示
する磁気表示パネル28の技術は既に公知である。
【0003】この種の磁気表示パネルには小室に区分す
るためにハネカム型のグリッドを設け、その中に透明粘
性液体と鉄粉などから成る磁性粉を混合して封入してい
る。小室を設けるのは比重の重い磁性粉が一ヶ所に片寄
ったりしないで均一に分散させておくための役割を持っ
ている。磁性粉25は一般に黒色や褐色に着色している
から表示しない時に磁性粉の色が見えないように、目視
側パネル21は不透明な例えば白色板などの光拡散板を
使用して磁性粉25の色を隠蔽している。磁性粉25が
目視側パネル21面に引き寄せられ、文字等が鮮明に見
えるように工夫されている。表示を消去するときは非目
視側パネル22面側に磁気的に吸引し、目視側パネル2
1から引き離せばよい。この表示方法では一般に白色面
に黒色や褐色等の暗い色で表示するのが普通である。
【0004】この磁気表示パネルにおいて、鮮明に表示
するためには目視側パネルの光拡散性を適当に押さえ、
磁性粉が目視側パネルに付着した場合に十分磁性粉の色
が鮮明に見えるように工夫することが必要である。その
ためには光拡散板の光拡散性を弱め、磁性粉付着時に磁
性粉を十分に透視できることが必要である。従って一つ
の方法は非磁性パネルの光拡散性を弱めて磁性粉の透視
性を上げることであるが、表示不用部の磁性粉の色を完
全に隠蔽することが困難になる。この問題を解決するた
めには二つのパネル間隔を広げればよいが磁気表示パネ
ルの全体の厚さが増加することになる。この場合は磁気
ペン等の磁性を強くすることが要求され、又磁性粉の移
動距離が大きくなるので移動に時間を要し描画速度に影
響を与え、更に表示パネルが厚いために解像性が劣化す
る等の欠点を生じる。
【0005】一方高い光拡散性の非磁性パネルを用いる
と比較的薄型になる利点があるが、目視側パネル面に付
着した磁性粉の透視性が低下して表示濃度が薄くなり、
表示の尖鋭度が低下して重要な品質因子である表示コン
トラストに悪影響を与える結果を導くこととなる。
【0006】更に高品質・高機能表示の特性の一つとし
て、用途に応じた色表示が要求されるときに十分な対応
が困難である等の問題も生じている。色表示の要求でも
2色あるいは3色程度の簡単なものからより多くの色表
示、即ちマルチカラー表示など複雑なものまであるが、
前述の表示方法では簡単な色表示も難しい。
【0007】そこで、第2図の目視側パネル21を透明
にし、区分している小室24内の粘性液体26中に希望
のパネル面の色と同色の顔料(パネル面を白にしたいと
きは白色顔料)を分散懸濁させ、更に磁性粉25をその
まま包含させるか又は適当な処理を施して着色後包含さ
せる方法が用いられている。
【0008】この方法で磁性粉25が非目視側パネル2
2側に吸引されているときには、懸濁顔料入りの粘性液
体によって磁性粉25の色が隠蔽され、目視側パネル2
1面から磁性粉25の色が認識できない状態になる。次
いで目視側パネル21面に磁気ペン27を近づけると磁
性粉25は目視側パネル21面に移動する。この移動で
は磁性粉が粘性液体を押し退けてパネル面に付着し、粘
性液体は磁性粉の背後に押しやられて磁性粉に隠蔽され
る。又目視側パネル21は透明であることから表面に付
着した磁性粉の色を損失なく認識することが出来、極め
て鮮明な表示が出来ることになる。
【0009】この方法によって任意に定められた特定の
粘性液体の色と磁性粉の色の2色が表示でき、表示色の
任意性と共に粘性液体の隠蔽性によって薄型の磁気表示
パネルを形成することが出来る。更に従来の磁気表示パ
ネルは一方向からのみ視認出来るのみであるが、上述の
パネルでは非目視側パネル22も透明にできるので非目
視側パネル22の方向からも目視できる利点が発生し、
この場合は前後面で夫々ネガ−ポジの関係の表示となる
が認識性に差異は起こらない。
【0010】しかし、前記の磁気表示パネルでは通常2
色表示となるが、より多色化表示に対しては対応できな
い。最も簡単な多色表示の発想は異なる色の多数枚の磁
気表示パネルを重ねることであるが、残念ながら夫々の
磁気表示パネル全体としては不透明であるため多色化表
示が不可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の諸問
題点を解決し、更に高品質・高機能性を有する新たなカ
ラー磁気表示パネルを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の要旨は、対向する二つの非磁性パネル間を
多数の小室に区切り、該小室内に顔料を分散懸濁させた
粘性液体と高分子材料中に磁性物質を分散包含させた磁
性粉とを共存させた色表示部を有する磁気表示パネル
を、少なくとも2枚、一方の磁気表示パネルの色表示部
が他方の磁気表示パネルの色表示部と重複しないように
重ね、かつ一方の磁気表示パネルの色表示部と重なる他
方の該表示部分領域を透明にしたことを特徴とするカラ
ー磁気表示パネルである。
【0013】以下に、本発明を図面を用い詳細に説明す
る。重ねられた夫々の表示が見えるようにするためには
表示部と重なる外側のパネルが透明でなければならな
い。これは第1図に示される方法を取ることによって達
成できる。例えば2枚のパネル板2a−2bから成る磁
気表示パネル1a、同2b−2cから成る磁気表示パネ
ル1b、同2c−2dから成る磁気表示パネル1cの3
枚の磁気表示パネルを重ねて多色表示を行う場合につい
て概説する。ここでは非磁性パネル2b,2cは別々に
形成された磁気表示パネルを重ねて、重ね合わさった非
磁性パネル同士を一体化し一枚としたもの(図では磁気
表示パネル1aと1b間の非磁性パネル2b)である
が、1枚の磁気表示パネルの非磁性パネルと他の磁気表
示パネルの非磁性表示パネルを重複させたものでもよ
い。
【0014】色表示物質である粘性液体5aと磁性粉4
とが封入された小室が単数または複数集まった表示部6
aと透明部3とで形成された磁気表示パネル1aと、粘
性液体5bと磁性粉4とが封入された小室が単数または
複数集まった表示部6bと透明部3とで形成された磁気
表示パネル1bと、粘性液体5cと磁性粉4とが封入さ
れた小室が単数または複数集まった表示部6cと透明部
3とで形成された磁気表示パネル1cとが、それぞれの
色表示部6a,6b,6cが重ならない様にして積層さ
れてカラー磁気表示パネルは形成されている。ここで
は、多色表示のために表示部の粘性液体は夫々の磁気表
示パネルごとに異なる色例えば赤,緑,青などとし、磁
性粉は全パネル共通に黒色としているが、粘性液体と磁
性粉の色はこれに限らず、種々の色彩に調整してもよ
い。
【0015】1枚の表示パネルの表示部が十分に小さけ
れば、異なる色表示が夫々行われた場合に色の加色混合
が成り立ち、種々の色表示ができる。第3図は色表示体
でよく用いられる3色の配列にした色表示部C1,C
2,C3(例えば赤,緑,青)を例示したものである。
ここでC1,C2,C3から得られる色は粘性液体の色
からでも、磁性粉の色からでも得ることができる。も
し、粘性液体と磁性粉が夫々異なる色であれば、磁性粉
が表示面に来た場合は、例えば一部のC1色がC1’色
となるので3色混合でなく、4色以上の混合色になるこ
ともある。何れにしても様々な色彩表示が可能となるこ
とを示している。しかし、加色混合による多色表示では
加色の原色赤,緑,青で全ての色が表現できるので、粘
性液の色を赤,緑,青に、磁性粉の色を黒又は白に統一
しても目的は達せられる。又粘性液体と磁性粉の色を逆
にしてもよいが、磁性粉を黒にするのが経済的でもあ
り、コントラストも明瞭である。また白を用いる場合は
表示全体が明るくなる。
【0016】又、多色パネル製造上の問題として各磁気
表示パネルを正確な位置に重ね合わせる重ね合わせ精度
が必要となるので、第3図の各色表示部の境界線30を
適当な幅をもたせた黒色線としておくと、その重ね合わ
せ精度を緩めることが出来る。この黒色の境界線30は
色ずれや斜め目視の時の不用部の透視を防ぎ、更に表示
コントラストにも良い影響を与える。
【0017】上記説明ではいわゆる高度な色表示を行う
マトリクス表示法で説明したが、この他にも、小室を囲
む隔壁の形状を丸形や三角形にしたモザイク状のもの
や、各色表示部を数列ずつ並べた線状のものなどが使用
できる。また、簡単なセグメント型の表示や単なる文字
(文章)や地図その他の図面を色表示する場合にも応用
でき、より簡単で経済的な製造が可能である。具体的に
は、表示用小室を2次元的に連続させ、特定の形又はパ
ターンを同一色で形成するような面積を有する、いわゆ
るセグメント型を用いて、或いはある領域を特定色で表
示したり、他の領域を他の色で表示すればよい。この場
合一枚のパネルは粘性液体の色及び磁性粉の色の2色表
示に限定されるから、各パネルの夫々の2色を鮮明な異
なる色に表示させ美麗な表示を行うことが出来る。
【0018】表示を行う場合の記録方法に関しては極め
て一般的な方法が存在する。例えば最も簡単な方法は第
2図の磁気ヘッド27で任意に描画してもよいし、更に
高度な方法としては磁気ヘッドを並列に多数配置したラ
インヘッドで入力信号に応じて面スキャンニングするこ
ともよく行われる。より高機能な表示方法としては、夫
々の磁気表示パネルの表示部の面にコイルを形成し、コ
イルへの電流を制御することによって発生する磁力線を
制御して任意表示することも出来る。この場合はライン
ヘッドを移動させるなどの可動部を持たないスマートな
表示装置が得られる。
【0019】本発明の磁気表示パネルで用いられる粘性
液体は、磁性粉と比重が近似しているほど表示の安定性
が高い。そのため粘稠剤(増粘剤)としてけい酸塩類、
アルミナ、硫酸バリウム、界面活性剤などが用いられ
る。又、粘性液体をなす液体としては水、グリコール
類、石油系粘稠液体、天然油等が用いられる。
【0020】又、用いる磁性粉としては磁性物質、例え
ばマグネタイト、ガンマヘマタイト、二酸化クロム、フ
ェライト等をそのままを用いると比重が重く(3〜
4)、液中での分散性が悪く沈降し易いので好ましくな
い。磁性粉の比重を相対的に下げ粘性液体中への分散を
容易とするためには、粉砕可能な高分子物質からなる結
合材中に、磁性物質を分散させて後粉砕した磁性粉を用
いればよい。この方法によって低比重(1〜2)の磁性
粉が得られ、又磁性粉の粒径を任意に調節できる利点も
生まれる。低比重化させた磁性粉は粘性液体中での分散
安定性がよくなり、又相対的に軽くなるので弱い磁気引
力によっても移動しやすくなる利点がある。全体的に見
れば磁気表示パネルの厚さが低減でき、磁性粉の移動性
が向上するので弱い磁場においても比較的高速表示が可
能となり、鮮明な任意の特定色の表示体を得ることが出
来る。結合材として用いられる樹脂としては例えば、飽
和ポリエステル、不飽和ポリエステル、スチレン系樹
脂、メタアクリル酸エステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ウレタン系樹脂等がある。
【0021】結合材と磁性物質のみでは磁性粉の色は磁
性物質の色となるが、適当な着色顔料を同時に混合すれ
ばある程度の着色磁性粉が得られる。この場合は磁性物
質の色が影響して必ずしも冴えた色相とはならないがそ
れでも単純な黒や褐色から色彩にとんだ表示色を得るこ
とが出来る。更に彩度の高い鮮明な色彩の表示色を得る
ためには、着色磁性粉製造の前に磁性物質粒子の周囲を
隠蔽性の膜で覆ってしまえばよい。例えば磁性物質粒子
の周囲を金属膜で被覆することが出来、最も簡単な処理
法としては無電解鍍金法がある。銀、ニッケル、クロ
ム、亜鉛等の白銀色の金属膜が有効で、他の着色金属膜
はその目的から避けるべきである。この処理によって結
合剤中の顔料が効果的に発色し鮮明な色相の表示が可能
となる。
【0022】本発明の磁性粉作成と着色粘性液体の作成
に用いられる顔料の例としては、赤色:ブリリアントカ
ーミン6B、レーキレッド、黄色:ジスアゾイエロー、
緑色:フタロシアニングリーン、青色:フタロシアニン
ブルー、黒色:カーボンブラック、白色:チタンホワイ
ト等がある。
【0023】
【作用】一方の磁気表示パネルの色表示部が他方の色表
示部と重複しないように他方の該表示部分領域を透明に
保持してある磁気表示パネルを複数枚重ねてあるので、
磁気ペンをあてて複数の色表示部による複数色を表示す
ることができ、表示が鮮明で薄型のカラー磁気表示パネ
ルを得ることができる。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 小室及び透明部の作成において、厚さ3mmの透明なア
クリル板を水平に設置し、市販の凸版用感光性樹脂、A
PR(商品名−旭化成工業社製−不飽和ポリエステル系
・ネガ−ポジタイプ)を1mmの厚さに塗布した。0.
025mm厚のポリエステルフィルムを介在させて、各
パネルの目合わせマークと小室を形成する隔壁部と透明
部に相当する領域とが透明で光が透過し、他の領域は黒
色で光を遮蔽する写真原版をAPRと密着して、紫外線
露光を行った。小室の大きさは2mm×2mmとし、隔
壁の厚さは0.2mmとした。その後写真パターンと薄
いポリエステルフィルムを剥離し、アルカリ水でスプレ
ー現像し、乾燥後再度紫外線に全面暴露(後露光)して
充分にAPR残膜を固化すると、目合わせマーク部と小
室用隔壁と透明部の位置に感光した樹脂が同じ厚さに残
留して磁気表示パネルの骨格板が完成した。
【0025】磁性粉はトルエン5重量部にスチレン−マ
レイン酸系樹脂3重量部を溶解させ、次いでガンマ・ヘ
マタイト微粉6重量部とカーボンブラック粉末1重量部
を混合し、混練り後トルエンを蒸発乾燥させ固化したも
のを粉砕機で粉砕後分級し、粒径約30μmのものを使
用した。
【0026】粘性液体はイソパラフィン系溶剤10重量
部、顔料3重量部、ステアリン酸アルミニウム1重量
部、ノニオン界面活性剤少量をホモミキサーで十分混練
りして作成した。赤色の顔料として、ブリリアントカー
ミン6Bを使用した。
【0027】次いで、粘性液体中に磁性粉を分散させた
表示用の液を、平面板上に載置した前記表示パネル骨格
板面の全面に供給し、グラビヤ印刷用のドクターブレー
ドで均一にスキージした。この操作によって磁性粉を分
散させた赤色粘性液体が小室内に一様に充填され、また
透明部面上の液は完全に除去されて透明に保持できた。
【0028】次に、厚さ0.2mmのポリエステルフィ
ルムの一面にアクリル系の感光性接着材(市販品)を約
20μmの厚さに塗布したのち、前記表示液充填済のパ
ネル面と重ねて露光して光接着させ、第1の磁気表示パ
ネルを完成させた。
【0029】第2の磁気表示パネルは非磁性パネルとし
て0.2mm厚のポリエステルフィルムを2枚使用した
ことと緑色の顔料としてフタロシアニングリーンを使用
した以外は、第1のパネルと同様の方法で作成した。
【0030】第3の磁気表示パネルは青色の顔料として
フタロシアニンブルーを使用した以外は、第1のパネル
と同様の方法で作成した。
【0031】3枚の磁気表示パネルのポリエステルフィ
ルム面にエポキシ系接着材を全面に塗布し、互いに位置
合わせして重ね合わせ、放置してエポキシ剤の固化を待
ってカラー磁気表示パネルを完成させた。
【0032】実施例2 実施例1における第1のパネルのAPRで形成された表
示用小室と透明部から成る骨格板に、水溶性感光液(P
VA−重クロム酸塩感光液)をローラーで塗布し、次い
で透明部輪郭より0.2mm内側に輪郭を持つ透明パタ
ーンを目合わせして紫外線露光し、40℃の温水で現像
後乾燥して透明部のみにPVA膜を残留させた。次いで
平版印刷用ブラックインキをローラーに付けパネル面を
均一に黒色化した。このとき小室部は隔壁の上部のみに
インキが付着し透明部は全面黒色化された。インキ乾燥
後アルカリ水をスプレーしてPVA残膜を溶解除去する
と同時に透明部の黒色インキも同時に除去した。この操
作によって小室の隔壁上部と透明部の周辺部を黒色化で
き、いわゆるブラックマトリスクを形成させた。この第
1のパネルのパネル骨格板を用いた磁気表示パネルと、
実施例1と同様の第2,第3の磁気表示パネルを積層し
てカラー磁気表示パネルを作成した。この際、多層化時
の目合わせが容易となり且つ完成カラーパネルの表示コ
ントラストが向上した。
【0033】実施例3 実施例1で用いた方式を利用すれば粘性液体の色は鮮明
であるが、磁性物質固有の色は完全には消去されないた
め、一般に濁った色となる。これを防ぐためには、磁性
粉の表面処理を行えば良い。まずガンマヘマタイト微粉
を脱脂・水洗後、塩化パラジウム1gと塩酸10mlを
水で希釈し2000mlとした活性化液に15〜20秒
間浸漬し水洗した。次いで、1000mlの水と塩化ニ
ッケル30g、グリコール酸ナトリウム50g、次亜リ
ン酸ソーダ10gとの混合液をpH4〜6に調整した無
電解ニッケル浴中で、攪拌をしながら約30分間無電解
メッキを行い、微粉粒子の表面にニッケル薄膜を形成さ
せた。これを水洗乾燥すると白銀色の磁性粉が得られ
た。これを実施例1と同様の方法で着色磁性粉化した。
以上によって作成された磁性粉を用いた磁気表示パネル
を異なる色に調節して得られた複数のパネルを組合せて
接合し、カラー磁気表示パネルを得た。得られたカラー
磁気表示パネルは表示を美麗に行うことができた。
【0034】
【発明の効果】本発明によって、磁気表示パネルを数枚
重ね合わせたカラー磁気表示パネルを作成することがで
きた。このカラー磁気表示パネルは薄型であり、磁気ヘ
ッド等を用いる簡単な方法での多色表示が可能であり、
非目視側パネルからも色表示を識別することができる。
また、磁気表示パネルを重ね合わせただけなので製造も
簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー磁気表示パネルの断面図であ
る。
【図2】従来の磁気表示パネルの断面図である。
【図3】色表示部の配列の例を表した図である。
【符号の説明】
1a・b・c 磁気表示パネル 2a・b・c 非磁性パネル 3 透明部 4 磁性粉 5a・b・c 粘性液体 6a・b・c 色表示部 21 目視側パネル 22 非目視側パネル 23 隔壁 24 小室 25 磁性粉 26 粘性液体 27 磁気ペン又は磁気ヘッド 28 磁気表示パネル 30 境界線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/37

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する二つの非磁性パネル間を多数の
    小室に区切り、該小室内に顔料を分散懸濁させた粘性液
    体と高分子材料中に磁性物質を分散包含させた磁性粉と
    を共存させた色表示部を有する磁気表示パネルを、少な
    くとも二枚、一方の磁気表示パネルの色表示部が他方の
    磁気表示パネルの色表示部と重複しないように重ね、か
    つ一方の磁気表示パネルの色表示部と重なる他方の該表
    示部分領域を透明にしたことを特徴とするカラー磁気表
    示パネル。
  2. 【請求項2】 一つの磁気表示パネルの色表示部に重複
    する他の磁気表示パネルの該部分を透明物質で形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー磁気表示パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 各磁気表示パネルの色表示部の小室がマ
    トリックス状に配列されていることを特徴とする請求項
    1に記載のカラー磁気表示パネル。
  4. 【請求項4】 各磁気表示パネルの色表示部の小室がモ
    ザイク状に配列されていることを特徴とする請求項1に
    記載のカラー磁気表示パネル。
  5. 【請求項5】 各磁気表示パネルの色表示部の小室が線
    状に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の
    カラー磁気表示パネル。
  6. 【請求項6】 各色表示部の境界部が黒色線でおおわれ
    て、他の色表示部と区切られていることを特徴とする請
    求項1に記載のカラー磁気表示パネル。
  7. 【請求項7】 色表示部が小室の集合として定められた
    領域を形成するようにパターン化されていることを特徴
    とする請求項1に記載のカラー磁気表示パネル。
JP03358711A 1991-12-27 1991-12-27 カラー磁気表示パネル Expired - Lifetime JP3026125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03358711A JP3026125B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 カラー磁気表示パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03358711A JP3026125B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 カラー磁気表示パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05181424A JPH05181424A (ja) 1993-07-23
JP3026125B2 true JP3026125B2 (ja) 2000-03-27

Family

ID=18460725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03358711A Expired - Lifetime JP3026125B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 カラー磁気表示パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3026125B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7806693B2 (en) 2007-04-23 2010-10-05 Nobel Biocare Services Ag Dental implant
US8038442B2 (en) 2007-04-23 2011-10-18 Nobel Biocare Services Ag Dental implant and dental component connection
US8197255B2 (en) 2003-05-21 2012-06-12 Nobel Biocare Services Ag Condensing skeletal implant that facilitate insertions
US8764443B2 (en) 2001-12-21 2014-07-01 Nobel Biocare Services Ag Method for producing a surface structure on an implant, and such an implant
US8827703B2 (en) 2001-12-21 2014-09-09 Nobel Biocare Services Ag Implant, and method and system for producing such an implant

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3886073B2 (ja) * 1997-10-17 2007-02-28 株式会社パイロットコーポレーション 磁気表示パネル用カラー磁性粒子の着色方法
JP2004054287A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Bridgestone Corp 画像表示装置
TWI461810B (zh) * 2011-09-28 2014-11-21 電子紙結構及其製作方法
CN108583079B (zh) * 2018-04-28 2019-10-18 重庆大学 一种可进行自由擦除的多色磁性黑板

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8764443B2 (en) 2001-12-21 2014-07-01 Nobel Biocare Services Ag Method for producing a surface structure on an implant, and such an implant
US8827703B2 (en) 2001-12-21 2014-09-09 Nobel Biocare Services Ag Implant, and method and system for producing such an implant
US9737392B2 (en) 2001-12-21 2017-08-22 Nobel Biocare Services Ag Implant, and method and system for producing such an implant
US8197255B2 (en) 2003-05-21 2012-06-12 Nobel Biocare Services Ag Condensing skeletal implant that facilitate insertions
US7806693B2 (en) 2007-04-23 2010-10-05 Nobel Biocare Services Ag Dental implant
US8038442B2 (en) 2007-04-23 2011-10-18 Nobel Biocare Services Ag Dental implant and dental component connection

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05181424A (ja) 1993-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6196848B1 (en) Infant toy for drawing colored picture
JP3665718B2 (ja) 磁気泳動表示パネル
JP3026125B2 (ja) カラー磁気表示パネル
JP4026696B2 (ja) 磁気表示装置
GB1353821A (en) Variable display devices
JPS5929225A (ja) 液晶表示パネルのカラ−フイルタ−製造方法
JP2000056342A (ja) 電気泳動表示装置及びその駆動方法
JP4207446B2 (ja) 多色表示パネルの製造方法
CN107402469A (zh) 彩膜基板及其制作方法、显示面板及显示装置
US7027030B2 (en) Magnetic display
CN102681282A (zh) 多色显示板及其制造方法
JP3184212B2 (ja) カラー表示用パネル、カラー表示装置及びそれを用いたカラー表示方法
JP4797282B2 (ja) 表示パネルの製造方法
US6585523B2 (en) Magnetic material-inverting display panel
JPH0971042A (ja) 磁気記録体及びその記録方法
JP3277796B2 (ja) 磁気記録体
JP3559721B2 (ja) 磁気泳動表示用着色磁性粒子の製造方法
JPH09160511A (ja) 磁気記録体及びその記録方法
US20060021268A1 (en) Multi-laminate three-dimensional display and methods therefore
JPH0950052A (ja) 磁気表示シート
SAUNDERS FABRIC LIQUID EYE
JPH0458285A (ja) 磁気泳動を利用した表示方法及び表示装置
JPH10232630A (ja) カラー表示シートおよび電子式情報表示装置
JPH06118882A (ja) 磁気泳動表示方法
PT876261E (pt) Processo de fabricacao de uma reproducao com efeito de luminescencia e reproducao fabricada pela realizacao do processo

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991130