JP3026000B2 - Ｂ型肝炎又はｃ型肝炎に対する予防治療剤 - Google Patents
Ｂ型肝炎又はｃ型肝炎に対する予防治療剤Info
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- JP3026000B2 JP3026000B2 JP10035325A JP3532598A JP3026000B2 JP 3026000 B2 JP3026000 B2 JP 3026000B2 JP 10035325 A JP10035325 A JP 10035325A JP 3532598 A JP3532598 A JP 3532598A JP 3026000 B2 JP3026000 B2 JP 3026000B2
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- hepatitis
- bromelain
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- preventive
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ｂ型肝炎及びＣ型
肝炎等のウイルス疾患の予防治療剤に関する。
肝炎等のウイルス疾患の予防治療剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、Ｂ型肝炎及びＣ型肝炎を含むウイ
ルス疾患に対しては、インターフェロン（以下ＩＦＮと
いう）が有効とされているが、有効率が約３０％と低く
且つ高価であり、しかも副作用が強いという問題があ
る。
ルス疾患に対しては、インターフェロン（以下ＩＦＮと
いう）が有効とされているが、有効率が約３０％と低く
且つ高価であり、しかも副作用が強いという問題があ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】Ｂ型肝炎又はＣ型肝炎
等のウイルス疾患の予防治療剤としては、内服により副
作用もなく、免疫力の増強作用により確実にウイルス活
性を低下せしめることが必要である。本発明者らがその
後さらに研究を重ねたところによると、中性プロテアー
ゼ、ブロメラインは、極めて強い抗炎症作用、抗ウイル
ス作用、免疫増強作用とステロイド様作用を持ち、ウイ
ルス活性を低下せしめる効果が認められ、副作用は全例
にわたり全く見られなかった。
等のウイルス疾患の予防治療剤としては、内服により副
作用もなく、免疫力の増強作用により確実にウイルス活
性を低下せしめることが必要である。本発明者らがその
後さらに研究を重ねたところによると、中性プロテアー
ゼ、ブロメラインは、極めて強い抗炎症作用、抗ウイル
ス作用、免疫増強作用とステロイド様作用を持ち、ウイ
ルス活性を低下せしめる効果が認められ、副作用は全例
にわたり全く見られなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、Ｂ型肝炎又は
Ｃ型肝炎等のウイルス疾患の予防治療剤を提供するもの
であり、その手段として構成したところは、パイナップ
ル果実の産生するブロメラインを有効成分とする点にあ
る。
Ｃ型肝炎等のウイルス疾患の予防治療剤を提供するもの
であり、その手段として構成したところは、パイナップ
ル果実の産生するブロメラインを有効成分とする点にあ
る。
【０００５】本発明の予防治療剤は、通常の製剤技術に
より、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等として経口
的に投与できる。投与量は、酵素の種類、疾病の程度、
投与方法、剤型によっても異なるが、経口投与の場合
は、成人１人当り１〜５０００ｍｇにより目的を達成で
きる。酵素の種類によっては、腸溶経口製剤とするのが
好ましい。本発明の有効成分は、パイナップル果実の産
生するブロメラインを挙げることができる。これらの各
酵素は、各培養液によりイオン交換樹脂やクロマトグラ
フィーにより精製され、下記のような化学特性を有す
る。
より、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等として経口
的に投与できる。投与量は、酵素の種類、疾病の程度、
投与方法、剤型によっても異なるが、経口投与の場合
は、成人１人当り１〜５０００ｍｇにより目的を達成で
きる。酵素の種類によっては、腸溶経口製剤とするのが
好ましい。本発明の有効成分は、パイナップル果実の産
生するブロメラインを挙げることができる。これらの各
酵素は、各培養液によりイオン交換樹脂やクロマトグラ
フィーにより精製され、下記のような化学特性を有す
る。
【０００６】〔ブロメライン〕 パイナップルの果実の果汁中に含まれるプロテアーゼ
（蛋白分解酵素）である。
（蛋白分解酵素）である。
【０００７】〔動物実験研究結果〕 ブロメラインと、ステロイドホルモンとの比較
【０００８】（１） カラゲニン浮腫 Ｗｉｓｔｅｒ系雄性ラットに、ブロメライン、プレドニ
ゾロン、Ａｍｉｎｏｐｅｐｔｉｄａｓｅ，Ｔｒｙｐｓｉ
ｎ，Ｃｈｙｍｏｅｌａｓｔａｓｅ，Ｃａｒｂｏｘｙｐｅ
ｐｔｉｄａｓｅを１ｍｇ／ｋｇを尾静脉内に投与後、カ
ラゲニン溶液を投与し、経時的にラット足浮腫測定装置
にて足容積を測定した。その結果、ブレドニゾロンが強
かった。その結果を〔表１〕に示す。
ゾロン、Ａｍｉｎｏｐｅｐｔｉｄａｓｅ，Ｔｒｙｐｓｉ
ｎ，Ｃｈｙｍｏｅｌａｓｔａｓｅ，Ｃａｒｂｏｘｙｐｅ
ｐｔｉｄａｓｅを１ｍｇ／ｋｇを尾静脉内に投与後、カ
ラゲニン溶液を投与し、経時的にラット足浮腫測定装置
にて足容積を測定した。その結果、ブレドニゾロンが強
かった。その結果を〔表１〕に示す。
【表１】
【０００９】（２） カラゲニン胸膜炎とＣｈｅｍｏｔ
ａｘｉｓ（遊走因子） Ｗｉｓｔｅｒ系雄性ラット胸腔内に２％カラゲニン０．
１ｍｌを注入し、ブロメラインとプレドニゾロンを股静
脉より投与した。カラゲニン投与後５時間目にラットを
断頭放血し、開胸すると、胸腔内の滲出液量、総タンパ
ク量、総白血球のいずれもがブロメラインの用量に依存
して抑制され、その抑制はプレドニゾロンより強かっ
た。また、総白血球数を測定した。その滲出白血球の９
０−９５％は好中球であった。更に、胸腔内滲出液中の
好中球遊走因子産生も、ブロメラインがプレドニゾロン
より強かった。
ａｘｉｓ（遊走因子） Ｗｉｓｔｅｒ系雄性ラット胸腔内に２％カラゲニン０．
１ｍｌを注入し、ブロメラインとプレドニゾロンを股静
脉より投与した。カラゲニン投与後５時間目にラットを
断頭放血し、開胸すると、胸腔内の滲出液量、総タンパ
ク量、総白血球のいずれもがブロメラインの用量に依存
して抑制され、その抑制はプレドニゾロンより強かっ
た。また、総白血球数を測定した。その滲出白血球の９
０−９５％は好中球であった。更に、胸腔内滲出液中の
好中球遊走因子産生も、ブロメラインがプレドニゾロン
より強かった。
【００１０】（３） 肉芽腫抑制作用 ラットの背部にペーパーデスクを挿入し、肉芽増殖をブ
ロメラインとブレドニゾロンを添加し、その抑制作用を
比較し、ブロメラインがブレドニゾロンより強いことを
示した。即ち、前記の動物実験によりステロイドホルモ
ンの代表的薬理作用である抗浮腫作用と肉芽腫抑制作用
について比較検討した結果、その両者とも、ステロイド
ホルモンよりも本発明のブロメラインが優れていること
を証明することができた。種々の炎症疾患の治療薬とし
て使用される副腎皮質ホルモン、即ち、ステロイドホル
モンは、劇的な効果を示すが、一方、激しい副作用を持
つことも良く知られている。本発明の治療剤は、このス
テロイドホルモンが示す総ての慢性炎症疾患に対する卓
越した有効成分を有し、しかもステロイドホルモンの示
す激しい副作用を全く示さないことは特記すべきことで
ある。
ロメラインとブレドニゾロンを添加し、その抑制作用を
比較し、ブロメラインがブレドニゾロンより強いことを
示した。即ち、前記の動物実験によりステロイドホルモ
ンの代表的薬理作用である抗浮腫作用と肉芽腫抑制作用
について比較検討した結果、その両者とも、ステロイド
ホルモンよりも本発明のブロメラインが優れていること
を証明することができた。種々の炎症疾患の治療薬とし
て使用される副腎皮質ホルモン、即ち、ステロイドホル
モンは、劇的な効果を示すが、一方、激しい副作用を持
つことも良く知られている。本発明の治療剤は、このス
テロイドホルモンが示す総ての慢性炎症疾患に対する卓
越した有効成分を有し、しかもステロイドホルモンの示
す激しい副作用を全く示さないことは特記すべきことで
ある。
【００１１】
【発明の実施の形態】〔実施例〕 以下、実施例を説明する。
【００１２】（実施例１） パイナップル由来のブロメライン２ｇ、乳糖１９０ｇ，
馬鈴薯澱粉７０ｇを均一に混合した後、３％ヒドロキシ
プロピルセルローズ水溶液を注加練合する。混合物を製
粉し、この粒状物に対し、０．３％のステアリン酸マグ
ネシウムを混合して打錠し、錠剤とする。
馬鈴薯澱粉７０ｇを均一に混合した後、３％ヒドロキシ
プロピルセルローズ水溶液を注加練合する。混合物を製
粉し、この粒状物に対し、０．３％のステアリン酸マグ
ネシウムを混合して打錠し、錠剤とする。
【００１３】〔臨床例〕 臨床例に基づいて更に詳述する。
【００１４】（調査対象と方法） （１） 調査対象 本発明者らの診療所に平成２年５月から平成３年１２月
迄の１年８ケ月間に来院したＢ型肝炎、Ｃ型肝炎と診断
された患者で、患者の同意を得られたものを対象とし
た。
迄の１年８ケ月間に来院したＢ型肝炎、Ｃ型肝炎と診断
された患者で、患者の同意を得られたものを対象とし
た。
【００１５】（２） 使用薬剤、投与方法、投与期間 使用薬剤は、前述したブロメラインを毎日三食後の服用
として、６ケ月間継続投与した。
として、６ケ月間継続投与した。
【００１６】（成績） （１） 解析対象例 ブロメライン投与群として、Ｂ型肝炎患者３例、Ｃ型肝
炎患者５例に投与した。 Ｂ型肝炎検査：ＨＢＳ抗原インデックス、α２ＭＧ及び
一般肝機能検査 Ｃ型肝炎検査：ＨＣＶ抗原ＰＣＲ定量（ＲＮＡ）
炎患者５例に投与した。 Ｂ型肝炎検査：ＨＢＳ抗原インデックス、α２ＭＧ及び
一般肝機能検査 Ｃ型肝炎検査：ＨＣＶ抗原ＰＣＲ定量（ＲＮＡ）
【００１８】（ブロメライン投与群） Ｂ型肝炎患者のＨＢＳ抗原インデックス・・・著名に低
下（表２参照）
下（表２参照）
【表２】 Ｃ型肝炎患者のＨＣＶ抗原ＰＣＲ・・・著名に低下（表
３参照）
３参照）
【表３】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 38/46 ＣＡ（ＳＴＮ) ＭＥＤＬＩＮＥ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- 【請求項１】 パイナップル果実の産生するブロメ
ラインを有効成分とするＢ型肝炎又はＣ型肝炎等の予防
治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10035325A JP3026000B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | Ｂ型肝炎又はｃ型肝炎に対する予防治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10035325A JP3026000B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | Ｂ型肝炎又はｃ型肝炎に対する予防治療剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11199509A JPH11199509A (ja) | 1999-07-27 |
| JP3026000B2 true JP3026000B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=12438678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10035325A Expired - Fee Related JP3026000B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | Ｂ型肝炎又はｃ型肝炎に対する予防治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3026000B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003201245A (ja) * | 2001-10-22 | 2003-07-18 | Tanaka Ai Kk | 口蹄疫の予防治療薬 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP10035325A patent/JP3026000B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11199509A (ja) | 1999-07-27 |
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