JP3025935U - シャボン玉つくり具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 電池の浪費を防止するとともに、電池の強
弱、シャボン液の濃度・質変化に対応できるようにす
る。 【解決手段】 外筐１に入切スイッチ２及び電池３によ
り起動・停止するモータ４並びにモータにより駆動する
ブロワー５を内蔵させる。ブロワーの吹出口６の下側に
シャボン液容器部７を、ブロワーの上方に操作部材８を
設ける。操作部材８の端部１０にシャボン玉形成リング
部材１２を垂懸し、そのリング部１３を、操作部材の端
部１０の上昇時には吹出口６の前面に位置し、下降時に
は容器部７に収容されたシャボン液１４に浸漬する位置
となるようにする。更にブロワーのケース１５に、風力
調整シャッター１６付きの吹出風力調整孔１７を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、シャボン玉つくり具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のモータおよびブロワーを利用したシャボン玉つくり具としては 、たとえば実開昭６１−８２６９８号公報または実開昭５０−６６７９６号公報 によつて、シャボン玉形成用孔を多数個まで備えた回転枠体をモータで回して各 シャボン玉形成用孔にシャボン液の膜を張り乍ら各膜にモータ駆動のブロワーで 風力を作用させることによってシャボン玉を連続的に放出する形式が開示されて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術において述べたシャボン玉つくり具は、一回の操作で多数個の シャボン玉が連続的に放出するので、充分に楽しめるものであるが、全体として 大仕掛で複雑な構成である点、子供向きでない点等において不満さや不都合さを もっている等の欠陥があった。

【０００４】 本考案は上記欠陥を解消する工夫およびその他の工夫を施した新規のシャボン 玉つくり具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係るシャボン玉つくり具は、外筐１に入切 スイッチ２および電池３により起動・停止するモータ４および当該モータ４によ り駆動するブロワー５を内蔵し、このブロワー５の吹出口６の下側にシャボン液 容器部７を設け、ブロワー５の上方に操作部材８を当該操作部材８の一端９が押 下されたときに上記入切スイッチ２を入の状態とする個所に位置しまた他端１０ が上記吹出口６の上方において上下動する位置として軸承すると共に当該操作部 材８にその他端１０を下降した状態に戻すリターンバネ１１等リターン手段を係 装し、また操作部材８の他端１０にシャボン玉形成リング部材１２を垂懸して、 当該シャボン玉形成リング部材１２のリング部１３を操作部材８の他端１０の上 昇時には上記吹出口６の前面に位置し下降時には上記容器部７に収容されたシャ ボン液１４に浸漬する位置となるようにし、更にブロワー５のケース１５に風力 調整シャッター１６付きの吹出風力調整孔１７を設けたものであり、 そして、シャボン液容器７を着脱可能の引出構造としたものである。

【０００６】

【実施例】

図１〜図７に示す第１実施例は、硬質合成樹脂材料を以て長方体形状の自立型 外筐１を構成し、この外筐１の中にモータ４によって駆動するブロワー５とモー タ４の電源用電池３とモータ４の起動・停止用入切スイッチ２とを内蔵し、ブロ ワー５のケース１５において吹出口６の下側個所にシャボン液容器部７を設ける と共にブロワー５の上方に操作部材８を当該操作部材８の一端９が押下されたと きに上記入切スイッチ２を入の状態とする個所に位置しまた他端１０が上記吹出 口６の上方において上下動する位置として軸１８により軸承し、この操作部材８ の他端１０側を下降した状態に戻すリターンバネ１１を係装し、操作部材８の他 端１０にシャボン玉形成リング部材１２を軸１９およびアーム部２８を介して、 当該シャボン玉形成リング部材１２のリング部１３を操作部材８の他端１０の上 昇時には上記吹出口６の前面に位置し下降時には上記容器部７に収容されたシャ ボン玉液１４に浸漬する位置となるように垂懸すると共に上記ブロワー５のケー ス１５において吹出口６に近い個所に吹出風力調整孔１７を開設し、この開設部 の外側に吹出口６の開閉用の手動レバー２０付き風力調整シャッター１６を配し て当該風力調整シャッター１６をブロワー５のケース１５に対して同ケース１５ に一体に形成した筒状部２１と同シャッター１６に一体に形成した環状部２２と の回転自在な嵌合により支承したものであり、

【０００７】 図８および図９に示す第２実施例は、上記第１実施例とシャボン液容器７を着 脱可能の引出構造とした点が異っているものである。

【０００８】 尚、図中符号２４はレバー２０の外出し用スリット、２５はシャボン玉の出し 口兼シャボン液の注入口、２６はシャボン玉形成リング部材１２の口縁に設けた ギザギザ、２７はブロワー５のファンを示す。

【０００９】 たとえば、操作部材８の他端１０側を一方端９側よりも重く構成して手放し時 に自然に下降した状態に戻るようにした場合や入切スイッチ２の復帰力で戻るよ うにした場合にはリターンバネ１１を不要とすることができる。

【００１０】

【作用】

容器部７内にシャボン液を収容する（図１〜図３参照）。 このシャボン液収容状態において操作部材８の一端９を手指で押下すると図６ に示すように容器部７内のシャボン液に浸漬していたシャボン玉形成リング部材 １２のリング部１３が上昇してシャボンの膜（図示せず）を張った状態で吹出口 ６の前面に位置し、また同時に操作部材８の一端が入切スイッチ２を入の状態と してモータ４およびブロワー５を作動させ、この作動により吹出口６から上記シ ャボン膜に向って風を吹き着る。斯くするとシャボン膜がシャボン玉となつてリ ング部１３から前方に向ってシャボン膜の形成が継続されるまで若しくは手指に よる押下が解除されるまで放つものであり、 また、上記手指に押下を解除するとリターンバネ１１の作用力によつて図３に 示すように入切スイッチ２が切の状態に、リング部１３がシャボン液の中に浸漬 した状態に戻り、次回の手指の押下操作に備えるものである。 すなわち、操作部材８の一端に対する手指による押下操作および当該押下の解 消操作を一工程行うごとにシャボン玉を放出するものである。

【００１１】 この放出操作に先立って若しくは放出中に風力調整シャッター１６の開度を任 意に調節して風力すなわち風量および風速を加減することによって大きいシャボ ン玉若しくは小さいシャボン玉をつくったり、シャボン玉が上手にできないとき にできるようにしたりすることができる。 また、シャボン玉が放出されている間に上記風力の微妙な調整を行った場合に はシャボン玉を大きくしたり小さくしたり複数個としたりして放出することが可 能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案に係るシャボン玉つくり具は、上記したように一回の押し操作でシャボ ン玉を放出できるものであって、上記した従来例にはない楽しみ方ができるもの であり、また全体として仕掛も単純で簡易に構成できるものであり、しかも操作 部材８の一端９に手指による押下操作およびその解除操作を行うことによって電 源の入切、ブロワー５の起動・停止およびシャボン玉の形成・停止をなすもので あって、操作が単純で子供向けであり、またシャボン液容器７が着脱可能の引出 構成であるので、シャボン液の充填・補充の場合もしくは使い残った液の廃棄や 容器７の洗浄の場合には自由に外してこれ等を子供でも容易に行うことができる のみならずこのように外して行えばスイッチ２、電池３、モータ４およびブロワ ー５の電気回路部分をショート等の事故から回避できるものであり、更に操作部 材８の一端を押下している場合すなわちシャボン玉をつくっている場合のみ電池 ３の消費が行なわれる構成であるので電池の無駄使いがない利点があり、また電 池が使用によって起電力が弱くなってきたり、新しいものとの交換によて強い起 電力が供給されるようになったり、シャボン液容器７にいれたシャボン液の濃度 や質の変化によってシャボン玉のでき具合が悪くなつたりした場合には風力調整 シャッター１６の調整によりこれ等に対応することができ、また同風力調整シャ ッター１６の微妙な調整をシャボン玉の放出中に行って大きいシャボン玉、小さ いシャボン玉もしくは複数個に分かれた小粒のシャボン玉を放出する等の遊戯に 供することもできるものであって著しい興趣を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す一部切截正面図であ
る。

【図２】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】図１Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図４】図３Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図５】要部の分解斜視図である。

【図６】操作部材の一端を押下した状態を示す断面図で
ある。

【図７】風力調整シャッターの開度を変えた状態を示す
断面図である。

【図８】本考案の第２実施例を示す断面図である。

【図９】同じく容器を外した状態で示す断面図である。

【符号の説明】

１ 外筐 ２ 入切スイッチ ３ 電源用電池 ４ モータ ５ ブロワー ６ 吹出口 ７ シャボン液容器部 ８ 操作部材 ９ 一端 １０ 他端 １１ リターンバネ １２ シャボン玉液形成リング部材 １３ リング部 １４ シャボン液 １５ ケース １６ 風力調整シャッター １７ 吹出風力調整孔 １８、１９ 軸 ２０ 手動レバー ２１ 筒状部 ２２ 環状部 ２４ スリット ２５ 注入口 ２６ 口縁 ２７ ファン ２８ アーム部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外筐１に入切スイッチ２および電池３に
   より起動・停止するモータ４および当該モータ４により
   駆動するブロワー５を内蔵し、このブロワー５の吹出口
   ６の下側にシャボン液容器部７を設け、ブロワー５の上
   方に操作部材８を当該操作部材８の一端９が押下された
   ときに上記入切スイッチ２を入の状態とする個所に位置
   しまた他端１０が上記吹出口６の上方において上下動す
   る位置として軸承すると共に当該操作部材８にその他端
   １０を下降した状態に戻すリターンバネ１１等リターン
   手段を係装し、また操作部材８の他端１０にシャボン玉
   形成リング部材１２を垂懸して、当該シャボン玉形成リ
   ング部材１２のリング部１３を操作部材８の他端１０の
   上昇時には上記吹出口６の前面に位置し下降時には上記
   容器部７に収容されたシャボン液１４に浸漬する位置と
   なるようにし、更にブロワー５のケース１５に風力調整
   シャッター１６付きの吹出風力調整孔１７を設けたこと
   を特徴とするシャボン玉つくり具。
2. 【請求項２】 シャボン液容器７を着脱可能の引出構造
   としたことを特徴とする請求項１記載のシャボン玉つく
   り具。