JP3025841U

JP3025841U - 折り畳み式立体写真ビュアー

Info

Publication number: JP3025841U
Application number: JP1995008167U
Authority: JP
Inventors: 矢萩正吉
Original assignee: スリーアイプロダクツ有限会社
Priority date: 1995-06-27
Filing date: 1995-06-27
Publication date: 1996-06-25
Anticipated expiration: 2001-06-27

Abstract

(57)【要約】【目的】一組の立体写真、立体フィルム、又は、立体
絵（立体メディア）を簡易に立体観察できる折り畳み式
立体写真ビュアーを提供する。【構成】基底枠（２）、支え枠（３）、及び、レンズ
板（４）の３枚をヒンジで連結して、不使用収納時には
基底枠（２）の上に支え枠（３）とレンズ板（４）をＺ
字形に折り畳み、観察時にはコの字形に立ち上げて使用
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は１組の立体写真、立体フィルム、又は、立体絵（以下、立体メディアと言う）の立体観察を行うための折り畳み式立体ビュアーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、ボックスの一端に観察用レンズ２個を設け、レンズと反対側の一端に特定の大きさにした被観察立体メディアを挿入する方式のボックス型（図５）やレンズと被観察立体メディアとが常に１対１の固定的関係で同一カード上に固定されているカード折り曲げ型の立体写真ビュアー（図６）が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の立体写真ビュアーはボックス型の場合（図５）、金属製で体積が大きく、重いので、製造コストは高く、送料もかさむ。また、紙製のカード折り曲げ型の場合（図６）、折り曲げて立ち上げたとき不安定で観察しにくく、製造期間は長く、製造コストも高いという課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこれらの欠点を除くために考案された折り畳み式立体写真ビュアーを提供するもので、収納時には折り畳みにすると同時に、観察時には簡単に立ち上げて使用状態となる構造とし、次に目的の被観察立体メディアの上に置いて立体観察可能とし、また、特定の１組の被観察立体メディアと一体に、共に台紙の上に固定し、立体観察可能な折り畳み式立体写真ビュアーとする。

【０００５】

【作用】

本考案の折り畳み立体写真ビュアーを使用するときは、基底枠（２）の上にＺ字状に折り畳んだ支え枠（３）とレンズ板（４）とを起こして立ち上げ、コの字の形にし、被観察立体写真、等の上に置いて立体観察する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面（図１、図２、図３）について本考案の一実施例を説明する。本考案の立体写真ビュアー（１）は、基底枠（２）、支え枠（３）、レンズ板（４）の３枚のプラスチック製部品をヒンジで連結して構成されている。基底枠（２）と支え枠（３）はヒンジ１ａ、１ｂ（５ａ、５ｂ）で連結され、支え枠（３）とレンズ板（４）はヒンジ２ａ、２ｂ（７ａ、７ｂ）で連結されている。ヒンジ１ａ、２ｂ（５ａ、５ｂ）、及び、ヒンジ２ａ、２ｂ（７ａ、７ｂ）の部分で取り外し可能な構造である。

【０００７】本考案の折り畳み式立体写真ビュアー（１）は、不使用収納時には基底枠（２）の上に支え枠（３）とレンズ板（４）をＺ字状に折り畳み可能となっている。なお、支え枠（３）はヒンジ１ａ、１ｂによって基底枠（２）側に折り畳まれ、レンズ板（４）はヒンジ２ａ、２ｂ（７ａ、７ｂ）によって支え枠（３）側に折り畳まれている。

【０００８】また、本考案の折り畳み式立体写真ビュアー（１）を使用するときは、基底枠（２）の上に折り畳んだ支え枠（３）とレンズ板（４）を順次起こしてコの字形に立ち上げるが、支え枠（３）はヒンジ１ａ、１ｂ（５ａ、５ｂ）を中心に９０ °近くまで開起することができて、位置設定用突起（６ａ、６ｂ）によって所定の位置に設定でき、また、レンズ板（４）はヒンジ２ａ、２ｂ（７ａ、７ｂ）を中心に上方に２７０°近くまで回転させ、基底枠（２）に対して平行状態にまで開平することができて、ほぼコの字形に立ち上げられる。かくして、被観察立体メディアの真上に置くとメディアに対して平行に設定できる。

【０００９】基底枠（２）には被観察立体メディア位置合わせ窓（８）とメディア中心指示用切り欠き（９）を穿設する。また、レンズ板（４）には一対のプラスチック製の観察用レンズ（１０ａ、１０ｂ）を設け、レンズの周囲をレンズ位置誘導カバー（１１）で覆ってある。また、レンズ板（４）と支え枠（３）のヒンジ２ａ、２ｂ（７ａ、７ｂ）側の端の中心部に、それぞれ、切り欠き（１２、１３）を設け、観察者が鼻の位置から両眼の最適位置決定が容易にできるようにする。また、被観察立体メディア（１４）は１組、又は、複数組を写真プリント、フィルム、絵、又は、印刷、などの形態で用意する。

【００１０】また、特定の１組の被観察立体写真（１４）を折り畳み式立体写真ビュアー（１）の基底枠（２）の下に敷くか、又は、基底枠に穿設された窓（８）に挿着して、折り畳み式立体写真ビュアー（１）と一体に立体写真台紙（１５）に固定するようにすれば、観察時には簡単に該ビュアー（１）を立ち上げて立体観察可能となる。かくして、該特定立体写真（１４）に対する専用装置として利用できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような効果がある。（イ）観察する際、折り畳み式立体ビュアー（１）の切り欠き（１２、１３）に鼻を当てれば、顔の左右方向の最適位置が容易に確認できる。（ロ）立体透過フィルム観察の場合、市販のシャーカステン形のフィルムビュアーの上の立体透過フィルムの位置に合わせて該折り畳み式立体写真ビュアー（１）を置けば立体観察できる。（ハ）該立体写真ビュアーは折り畳み式なので被観察立体メディアとセットにして、封筒に入れて郵送できる。（ニ）該立体写真ビュアーと被観察立体メディアとは別工程でできるので、カード折り曲げ型と比較して生産期間が短縮できる。（ト）レンズ位置誘導カバー（１１）や支え枠（３）の上に使用方法、注意書、宣伝文、広告、などを入れられる。（チ）また、被観察立体メディアを観察する場合、メディアを水平よりも若干傾斜させて置いて、その上に該立体写真ビュアーを重ねて置き、安定した状態で、効率的に、疲労を少なく観察することもできる。（リ）該立体写真ビュアーは収納時に観音形の折り畳みではなく、Ｚ字形の折り畳み形式としているので、立体写真台紙（１５）に被観察立体写真と一体に固定して使用できる。（ヌ）以上のように、本考案の構造は極めて簡単で、その効果や利用範囲は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】該立体写真ビュアーを立ち上げた状態を観察者
側右手から見た説明図である。

【図２】該立体写真ビュアーを折り畳んだ状態を観察者
側右手から見た説明図である。

【図３】該立体写真ビュアーの平面の説明図である。

【図４】該立体写真ビュアー用の被観察立体メディアの
いろいろの例を示した説明図である。

【図５】該立体写真ビュアー以前に存在したボックス型
立体写真ビュアーの例を示した説明図である。

【図６】該立体写真ビュアー以前に存在した折り曲げ型
立体写真ビュアーの例を示した説明図である。

【符号の説明】

１折り畳み式立体写真ビュアー２基底枠３支え枠４レンズ板５ａ、５ｂヒンジ１ａ、１ｂ６ａ、６ｂ位置設定突起１ａ、１ｂ７ａ、７ｂヒンジ２ａ、２ｂ８立体メディア位置合わせ窓９メディア中心位置指示切り欠き１０ａ、１０ｂ観察用レンズ１１レンズ位置誘導カバー１２切り欠き１３切り欠き１４被観察立体メディア１５立体写真台紙１６台紙カバー（一部分のみ示す）

【手続補正書】

【提出日】平成７年１１月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基底枠、支え枠、及び、レンズ板の３枚を
ヒンジで連結して、収納時にはＺ字状に折り畳み可能
に、観察時にはほぼコの字形に立ち上げ可能に形成さ
れ、平面上にある１組、又は複数組の被観察立体写真、
フィルム、又は、絵、又は、それらの印刷物の各々の上
に置き、立体観察可能とした折り畳み式立体写真ビュア
ー。
【請求項２】特定の１組の被観察立体写真を請求項１
の基底枠の下に敷くか、又は、基底枠に穿設された窓に
装着して、折り畳み式立体写真ビュアーと一体に台紙に
固定して形成され、観察時には該ビュアーを立ち上げて
立体観察可能とした折り畳み式立体写真ビュアー。