JP3025744U - 着脱自在支柱付きネット - Google Patents

着脱自在支柱付きネット

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JP3025744U JP1995014440U JP1444095U JP3025744U JP 3025744 U JP3025744 U JP 3025744U JP 1995014440 U JP1995014440 U JP 1995014440U JP 1444095 U JP1444095 U JP 1444095U JP 3025744 U JP3025744 U JP 3025744U
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紀男 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多用途に採用可能なネットに関し、構造強度
が増強され、且つその取り扱い上、維持管理上等からも
便利になる新規な構造の着脱自在支柱付きネットを提供
する。 【解決手段】 少なくとも2枚の網体を表裏に重ね合わ
せ状に、接着、熔着、縫合、あるいは編成して立体二重
構造とし、横方向所定間隔置き毎に所定小巾部分だけが
表裏に分離した筒状で上端を閉鎖した袋部3に形成する
ようにすると共に、平行して横方向に延びる複数本の補
強紐2が内在状となるようにして熔着その他の手段で全
体を一枚状の網体に積層、一体化してなる袋部付き増強
網体1と成し、該増強網体1の横方向両端部を鳩目帯4
で補強する一方、上記袋部3の全て、もしくは所要箇所
毎に、網体1の張設に必要となる構造強度を有する支柱
5が、予め着脱自在に挿入されてなるものとした着脱自
在支柱付きネット。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
この考案は、農作物用の各種保護ネットに関わるものであり、ネットの構造 強度上に有利になるように増強されると共に、ネットの取り扱い上からも、維持 管理上からも便利になる新規な構造の着脱自在支柱付きネットを提供しようとす るものである。
【0002】
【従来の技術】
我が国は、四方を海に囲まれ、内陸部には南北に延びる3000〜2000 m級の山々が連なる独特の地形を有していて、四季の移り変わりによる変化だけ ではなく、地域差や時間差等の要因でも気象条件が大きく変わってしまう気候風 土から成り立っている。 こうした独特の自然環境下で農作物を育てるには、夏であれば強い日光を防 ぐ日除けを必要とし、秋には台風対策としての防風施設を準備しなければならず 、また、冬および春初旬には風雪や霜を防ぐための対策を施さなければならない 等、自然に対する様々な対応が必要となり、時節に応じた適切な対策を怠ってし まうと、作物の品質や収穫量に重大な影響を生じさせることとなる。
【0003】 自然環境からの影響を和らげる農業資材として、多くの農家が繁用している ものの一つに各種ネットがある。それらは、織り目の粗い薄地綿布や麻布に濃い のりで仕上げをした寒冷紗であったり、様々な構造に編成した合成樹脂製の網等 に代表され、日除けや防風、雪囲い、霜除け、あるいは防砂、防塩等といった主 として気象条件に対応するためのネットから、防虫や防鳥、果てはカモシカや猿 等獣の侵入を阻止ための防御柵等としての目的で主に使用される防御ネットまで 広範囲に及ぶ利用がなされている また、これら農業資材用のネットは、作物保護という本来の用途の他にも、 例えば、脱穀後の籾殼の飛散防止や籾殼搬送容器等としても利用され、更には、 住宅の庭先や道路等を風雪から保護する防雪ネット、そして、工事現場等の安全 ネット等としての活用もなされることから、その用途は、必ずしも農業だけに止 まるものではない。
【0004】 こうした目的、用途で採用される従来からのネット31は、図6の使用状態 を示す斜視図の事例からも解るように、鉄パイプ等の支柱32,32に対して縛 り紐33,33,……によって要所要所を括り付けられると共に、支柱32,3 2,……の先端部辺りに設けた鉤32a,32aに、ネット31上端の補強紐や 縛り紐33,33,……を引っ掛ける等して、その吊下状態が確実になるように するものであったから、ネットを張設するには、略所定間隔置きとなるようにし た支柱32,32,……の打ち込み、立設作業を必要とする上、何よりも、それ ら支柱32,32,……に添わせた状態のネットを、手間隙掛けて縛り紐33, 33,……で括っていかなければならないという極めて繁雑な作業を必要とする 上、暴風雨時のように風が強い最中での紐による設置作業には大変な困難を伴う こととなっていた。
【0005】 しかも、これら従来からのネット31は、通常、一重の網構造から構成され ていて、編成に採用した糸の太さに係わらず立体観がないため、特に軽量化や経 済性の問題から細手の糸を採用したネットの場合には、遮蔽効果が十分発揮され ないばかりではなく、丈夫さの面からも支障を来してしまうものとなっていたか ら、耐久性に欠けて長期の使用ができず、所期の目的達成のための管理が極めて 繁雑にならざるを得ないものであった。 こうした事情から、立体観を出したり強度を高める手段として、従前までは 、複数枚のネットを表裏に重ねて使用することも実施されてきたが、これらの手 段は、更に取り扱いが繁雑化してしまうという致命的な弊害を生じさせるもので あって、必ずしも有効な手段となっていなかった。
【0006】 本願考案者は、このような現状を打破すべく、それら従前までのネットが有 していた様々な欠点を解消可能とする新たな構造のネットの開発に着手し、耐久 性を強化するために必要となる網の構造や、竹の棒や鉄パイプ等への取付け性、 更には経済性の問題を主眼にして、数多くの実験を試み、試作と検討を繰り返し てきた結果、ここにきてようやく、それらの課題が解決可能であって、気象条件 への対応性はもとよりのこと、防御ネットとしてや農業資材以外の用途にも採用 できる、全く新規な構造からなる着脱自在支柱付きネットの開発に成功したもの であり、以下では、図面に示すこの考案を代表する幾つかの実施例と共に、その 構成を、詳述していくこととする。
【0007】
【考案の構成】
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この 考案の着脱自在支柱付きネットは、基本的に以下のような構成から成り立ってい る。 即ち、少なくとも2枚の網体を表裏に重ね合わせ状に、接着、熔着、縫合、 あるいは編成して立体二重構造とし、横方向所定間隔置き毎に所定小巾部分だけ が表裏に分離した筒状で上端を閉鎖した袋部に形成するようにすると共に、平行 して横方向に延びる複数本の補強紐が内在状となるようにして熔着その他の手段 で全体を一枚状の網体に積層、一体化してなる袋部付き増強網体と成し、該増強 網体の横方向両端部を鳩目帯で補強する一方、上記袋体の全て、もしくは所要箇 所毎に、網体の張設に必要となる構造強度を有する支柱が、予め着脱自在に挿入 されてなるものとした着脱自在支柱付きネットとするものである。
【0008】 また、この考案の着脱自在支柱付きネットの基本的な構成は、次のような表 現によっても示すことができる。 即ち、少なくとも2枚の網体を表裏に重ね合わせ状に編成して立体二重構造 とし、横方向所定間隔置き毎に所定小巾部分だけが表裏に分離した筒状で上端を 閉鎖した袋部に形成するようにすると共に、平行して横方向に延びる複数本の補 強紐が内在状となるようにして熔着その他の手段で全体を一枚状の網体に積層、 一体化してなる袋部付き増強網体と成し、該増強網体の横方向両端部を鳩目帯で 補強する一方、上記袋体の全て、もしくは所要箇所毎に、網体の張設に必要とな る構造強度を有する支柱が、予め着脱自在に挿入されてなるものとした着脱自在 支柱付きネットである。
【0009】 網体の素材は、綿、麻等の天然繊維や合成樹脂繊維製の糸、撚糸、紐等を編 成した網体の外、予め網目孔を形成した合成樹脂製シート等から成るものとし、 増強網体は、それら単層状の網体を少なくとも2枚重ね合わせ状として主要重な り部分(網体としての構造強度を負担している部分、例えば、同一太さの糸であ れば縦糸、横糸、あるいは斜糸の何れか、太さが異なる糸であれば縦糸、横糸、 斜糸に係わらず、何れか太い糸)を溶着、接着するか、あるいは別途縫合する等 適宜手段で一枚状の網体に形成するようにするか、あるいは網体の主要部をなす 部分、例えば縦筋部分とか横筋部分、あるいは斜め筋部分の何れかだけを共通し て編成するようにし、その他の部分は二重構造となって表裏が独立(分離)して 編成されてしまうようにしたもの等特殊な編成方法によって網体に形成されるよ うにしたもの等によって実現される。 なお、この網体の網目形状は、菱形、正四角形、その他公知の各種網目形状 のものに形成可能となる外、夏の日差し、雪や霜を避ける冬囲い等に有効な特殊 な形状、例えば一松模様状等のものに形成されてもよい。
【0010】 この増強網体は、その形成過程、つまり、少なくとも2枚の網体からか、特 殊な編成方法で網体編成時に、縦糸、横糸、あるいは斜糸の何れかがだけが全て 表裏とも一体化されて他の部分を分離した立体構造に形成されてなる一枚状の網 体に形成する段階で、横方向所定間隔置きに、本来一体化されるべき部分も所定 小巾部分だけ一体化せずに分離させたままとし、該所定小巾部分が縦方向に筒状 となるようにすると共に、上端は閉鎖してしまって下端だけが開口されてなる袋 部に形成するようにし、この袋部が、横方向所定間隔置き、例えば、略10cm から1m程度(採用する糸の太さや網目の大きさ、あるいは形成する網体の縦・ 横寸法等によって左右されるため、必ずしもこの値に制限されるものではない) の範囲の中の適宜寸法間隔毎に、所定小巾寸法、例えば筒状となったときのサイ ズで略φ1〜5cm程度(但し、後述する支柱サイズに左右されることから、必 ずしもこの値に制限されるものではない。)となるような巾寸法の袋部が、連続 して繰り返し形成されてなる袋部付き増強網体に形成されていなければならない 。
【0011】 補強紐は、網体を形成する素材よりも十分に耐久性に富む、糸、撚糸、ある いは紐からなり、上下間隔が等間隔または不等間隔で平行し、且つ、水平または 斜めに延伸するようにして上記した増強網体に一体に取着(接着、熔着、あるい は網体編成段階に一緒に編み込まれるようにしたものの外、網体編成後に網目に 絡ませて一体化したものも包含)され、増強網体の横方向の引張強度を増強する 機能を果たすことになり、綿、麻等といった天然繊維や適宜合成繊維の外、場合 によってはステンレスワイヤーやピアノ線等といった可撓性ある金属索条等を単 独、あるいは天然繊維や合成繊維と併用して採用することも可能である。 なお、この平行して横方向に延伸する補強紐は、それらとは別に平行させた 補強紐と併用する(したがって、平行な補強紐群相互は、互いに所定角度を成し て交差する配置構造となる)ようにしたものとすることも可能である。
【0012】 支柱は、上記した増強網体の横方向所定間隔置きに形成されている袋部のす べて、あるいはその中の幾つかを飛ばした袋部毎に、その下方から挿入され、増 強網体の上下巾一杯に差し通されことによって、増強網体を立設状の姿勢に保持 し易くすると共に、縦方向に延びるリブの機能を果たし、前記補強紐とで増強網 体内に格子状の骨格部を構成することにより、立設状とした増強網体の構造強度 を更に強化することになるものであり、合成樹脂製または鉄等の金属製、あるい はそれらの組み合わせによるものとして形成される。
【0013】 そして、この支柱は、網目への掛止構造を実現して、簡単には抜け出させて しまわないような適宜構造、例えば、後述の実施例に示す外表面全体あるいは要 所要所に無数の突起または突条が形成されてなるものとしたり、あるいは、部分 的に竹節のような断面自体を大きくした掛止部の形成されたもの、あるいはまた 、先端だけ、断面をかなり小さいものとして、閉鎖された部分の網目を潜って上 端に突出状となし、その突出した部分を利用して抜け止め構造を実現するように したもの等とするのが望ましい。 以下、図面に示す幾つかの実施例について夫々詳述していくことにより、こ の考案に包含される着脱自在支柱付きネットの構成を、より具体的且つ明確に把 握できるようにする。
【0014】
【実施例1】 先ず、図1の増強網体の外周面に突起を有するプラスチック被覆金属製園芸 用パイプからなる支柱を使用して立設して防風柵とした状態を示す斜視図、図2 の網体の編み上げ構造を示す斜視図の事例は、この考案の最も代表的な構成から 成るものである。 増強網体1は、例えば合成樹脂製の細紐が編み上げられて構成され、編み上 げ工程中において横方向に複数本の補強紐2が等間隔をもって織り込まれると共 に、縦方向には、約30mm前後とした所定小巾の袋部3,3,……が、表裏に 分離する編み上げ構造によって形成され、夫々φ25mm程度の支柱5を差し通 すことが可能な筒状となるようにしてあり、増強網体1の横方向に等間隔をもっ て平行に複数設けられている。
【0015】 また、編み上げられた増強網体1は、その左右両端の縁部に鳩目帯4,4を 一帯に縫合し、編み構造が解けてしまったり、切断した細紐あるいはそれを構成 する糸がほつれないようにする共に、合わせて補強紐2の端部も同時に内部に縫 合、一体化して、増強網体への一体化構造が崩れてしまわないようにする一方、 鳩目帯4には、所要数の鳩目穴4a,4a,……が形成されており、それらを鳩 目穴4a,4a,……を利用して所定長さに形成された増強網体1,1,……相 互を長く連続させていく連結部としたり、柱材その他支持部への取着部とするよ うに構成されている。
【0016】 この考案の着脱自在支柱付きネットは、通常、高さ寸法が1.8m〜2m程 度で、長さ(横巾)寸法を50m程度(これも、特段限定されるものではない) までの適当な長さ単位のものに形成されるものであって、略20cm〜40cm 程度の上下間隔を置いて平行させた複数本の補強紐2,2,……が横方向に一体 に組み合わされると共に、略45cm〜60cm程度の範囲の適宜一定間隔で袋 部3,3,……が形成されるようにする。
【0017】 以上の如くして製造された着脱自在支柱付きネットの増強網体1は、その袋 部3,3,……に対し、図1に示されるように、プラスチック被覆金属製園芸用 パイプからなり外周面に無数の突起部分が形成された支柱5,5,……が、予め 挿入されていて簡単に袋部3,3,……から抜け出してしまわないようにして組 み合わされた上、その下端は、袋部3,3,……の下端開口(即ち、増強網体1 の下端縁に等しい)より下方に30〜50cm程度突出状としたままで丸められ 、単位着脱自在支柱付きネットとして提供されるようにするものであって、例え ば、防風柵として採用する場合であれば、その形成箇所において広げ、端から立 設状としながら、下端に突出状となっている支柱5,5,……脚部側を土中には 突き立てるか、あるいはコンクリート等によってその根元を固定するようにする ものである。
【0018】
【実施例2】 この実施例は、図3の使用状態を示す部分斜視図、および、増強網体だけを 分解して示す部分分解斜視図からも理解されるように、2枚の網体を熔着手段に よって一枚状の増強網体に形成すると共に、支柱5として特別な形状を有しない 単管パイプを採用するようにしたものであって、この考案の他の実施例からなる 着脱自在支柱付きネットの事例である。 増強網体21は、横方向に平行する複数本の補強紐22,22,……が織り 込まれた一重の網体23,23二枚を、図中の表面側に斜線で示した部分の縦糸 部分だけを熱溶着して溶着部24となし、横糸部分は表裏に離反していてその部 分が二重構造で立体化してなるようなものとして一体化される一方、袋部25, 25,……となる所定小巾部分だけは、横糸部分は勿論のこと、縦糸部分につい ても溶着しないで残し、熔着部24と違う構造に形成したものとすることにより 、袋部25,25,……が形成されるようにしたものである。
【0019】 なお、増強網体21の左右両端(図では左側要部だけを示している。)を、 鳩目帯26,26で被覆、縫合し、該鳩目帯26で増強網体21の両縁を整える と共に、補強紐22の端部もその中に縁部を収めた状態で縫い付けされ、増強網 体21の横方向の強度を補強する構造としていることは、上記した実施例1の場 合と同様である。
【0020】 この実施例の支柱27,27,……は、通常足場材等に採用される単管パイ プを採用するようにした事例として示すものであり、実施例1の場合と異なり、 袋部25,25,……に事前に挿入させただけに止めてしまうと、取り扱い中に 簡単に抜け出してしまうため、結束バンド28,28,……で1本の支柱5の要 所要所を固定してしまったものとして形成するようにしている。
【0021】
【作 用】
以上のとおり、この考案を代表的する構成からなる着脱自在支柱付きネット は、表裏側が互いに要所要所で接着、熔着、あるいは縫合、編成される等して結 着され、立体的な二重構造に編み上げられてなる増強網体1に、予め、それら増 強網体1の形成段階において袋部3,3,……、あるいは25,25,……が所 定間隔置きに形成されており、しかも、その袋部3,3,……、あるいは25, 25,……の全て、あるいは要所要所の袋部を選択して所定間隔置きとなるよう にして支柱5,5,……、あるいは27,27,……を差し込んで一体化した上 、適宜横長の単位長のものとなし、左右両端に補強等の目的で縫合、一体化して ある鳩目帯4あるいは26を芯とするか、他の心材を芯として巻き取り、丸めた 状態の資材として提供され、適宜使用目的に応じた箇所まで、そのまま輸送、搬 入した上、その設置位置に合わせて広げ、目的、用途に応じ、それが、例えば、 実施例に示した事例でいえば、防風柵として使用することを前提としたものでは 、支柱5,5,……、あるいは、27,27,……の下端脚部側を、増強網体1 よりも下方に所定長突出状となるように形成したものとしておき、それら突出し た支柱5,5,……、あるいは、27,27,……部分を適宜手段で固定するこ とにより、増強網体1を所定範囲に渡って立設状に設置するようにする。
【0022】 また、図5の斜視図が示しているような雪囲い用として使用する場合であれ ば、特に支柱5,5,……、あるいは、27,27,……の下端部分を袋部3, 3,……、あるいは25,25,……下端開口からそれ程大きく突出させたもの として形成しておく必要はなく、植込みその他、雪囲いすべき対象物の周りに沿 う如くして着脱自在支柱付きネットを大きく巡らし、少なくとも一回りさせてか ら上端側を、図のように窄めてしまえば、簡単に雪囲いをなし得てしまう。勿論 、このような事例に採用する着脱自在支柱付きネットとしては、増強網体の縦・ 横寸法は、その目的に最適な長さのものに予め設定されたものとして提供される べきである。 その他、特に目的、用途について図示して示してはいないが、記述してある とおり、農作物の日除け、動物避け、防塩、防砂等といった農業用資材としての 外、工事現場等の防御柵や防御シート、境界用の単なる仕切り資材、その他各種 用途への採用が可能であることはいうまでもない。
【0023】
【効 果】
以上のとおり、この考案の着脱自在支柱付きネットは、先ず何よりも、従前 までの寒冷紗等に代表されるネットでは、一重の網構造からなっていて耐久性に 劣っていたのに対し、編み上げ構造が少なくとも二重の立体構造を成す増強網体 からなるものとした上、横方向に平行な複数の補強紐を織り込み、該補強紐の端 部共々、増強網体左右両端部を鳩目帯で縫合、強化した構造のものとなす一方、 増強網体編成段階で一体的に形成された袋部の全て、あるいは要所要所には、提 供前に、用途に応じた最適な支柱が差し込まれてなる構造のものとなっているこ とから、保管、搬送等の取り扱いが極めてし易いものとなるという利点を有して いるだけではなく、目的、用途に応じた立設、設置も非常にやり易くなるという 、作業性の面で、従前までのものに無かった利便性を有したものとなる。
【0024】 また、その網体の構造上からも、従前までのこの種ネットに比較して格段に 秀れた高い耐久強度を確保することができる上、特に、補強紐と袋部との交叉構 造で網体全体の強度が強化された増強網体となるものであり、縦・横方向共に、 風等によって引き起こされる引き延ばし力に対する耐久性を著しく増大させるこ とができ、長期間に渡って確実に所期の目的の達成が可能となり、通常の維持管 理の面で極めて有利なものとすることができる。 また、支柱の増強網体への組み込みも、予め編成時に設けた袋部の下端開口 から単に差し込むだけで製造でき、しかも、外周面に無数の突起を設けた構造の 支柱採用すれば、網目および補強紐にそれら突起が掛止して、通常の引き抜き力 では容易に外すことができない強固な一体化が可能となり、作業段階での離脱は 勿論のこと、立設、設置後においても極めて安定したネット構造物となって、更 に維持管理のし易いものとすることができる。
【0025】 一方、増強網体立体的に編み込まれ、互いに結着または溶着されてなる複層 構造となっていて、従前の寒冷紗等に代表されるこの種ネットに比較し、風雪や 太陽光等に対する遮蔽効果が遥かに秀れた構造を有しているため、従前までのよ うに、同じネットを何層にも重ねて張設する手間が一切不要となり、それだけ経 済的且つ効率的なネット構造物の実現化が可能になるという秀れた特徴をも兼備 したものとなっている。
【0026】 特に、実施例1として示したこの考案を代表する着脱自在支柱付きネットで は、上記した特徴を遍く発揮できる上、製造も容易で比較的安価な提供が保証さ れるものとなり、また、支柱5として、園芸用に多用される従前からの異形パイ プを採用したものでは、経済効果が更に著しく、しかも、それらの無数の突起で 十分抜け止め防止効果を十分発揮し得ることから、作業上および維持管理上に何 等の支障を来すことのない安価な資材の提供が可能となって、特に、農業用資材 としての採用が極めてし易くなり、農家経営の安定化に大いに役立つものとなる であろうことが予想されると共に、実施例2のものでは、支柱27の組込み工程 に多少の難点を有してはいるものの、どのような素材からなる支柱でも採用が可 能となって、目的、用途に応じたネットの製造が自在になるという利点を有する 外、支柱位置の変更が実施例1の場合よりも遥かに容易となって、必要とする構 造強度のネツト構造物の実現化がそれだけし易くなるという特徴を奏するものと することができる。
【0027】 叙上の如く、この考案の従前の着脱自在支柱付きネットは、製造が比較的容 易であって、しかも保管、管理面で極めて都合の良いものとすることができる上 、立設、設置等の作業性の面では、従前までのものでは到底実現し得ない効率性 を発揮でき、しかも、立設、設置後における安定性についても遥かに従前までの この種のものを凌ぐものとなることから、農業資材としての利用価値は極めて高 く、農家収入を上げるために大いに貢献するものとなることが予想される外、農 業の分野以外の分野の資材としても幅広い応用が可能になるという秀れた特徴を 兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】 図面は、この考案が包含する着脱自在支柱付きネットの
幾つかの代表的な実施例と、それに比較するための従来
例とを示すものである。
【図 1】この考案の着脱自在支柱付きネットの代表例
を示す要部斜視図である。
【図 2】同上要部拡大斜視図である。
【図 3】他の実施例によるものの要部斜視図である。
【図 4】同上要部分解斜視図である。
【図 5】使用する例を示す斜視図である。
【図 6】従前からのネットの設置状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 増強網体 2 補強紐 3 袋部 4 鳩目帯 4a 鳩目穴 5 支 柱 21 増強網体 22 補強紐 23 一重の網体 24 溶着部 25 袋 部 26 鳩目帯 27 支 柱 28 結束バンド 31 ネット 32 鉄パイプ等の支柱 32a 鉤

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2枚の網体を表裏に重ね合わ
    せ状に、接着、熔着、縫合、あるいは編成して立体二重
    構造とし、横方向所定間隔置き毎に所定小巾部分だけが
    表裏に分離した筒状で上端を閉鎖した袋部に形成するよ
    うにすると共に、平行して横方向に延びる複数本の補強
    紐が内在状となるようにして熔着その他の手段で全体を
    一枚状の網体に積層、一体化してなる袋部付き増強網体
    と成し、該増強網体の横方向両端部を鳩目帯で補強する
    一方、上記袋部の全て、もしくは所要箇所毎に、網体の
    張設に必要となる構造強度を有する支柱が、予め着脱自
    在に挿入されてなるものとした着脱自在支柱付きネッ
    ト。
  2. 【請求項2】 少なくとも2枚の網体を表裏に重ね合わ
    せ状に編成して立体二重構造とし、横方向所定間隔置き
    毎に所定小巾部分だけが表裏に分離した筒状で上端を閉
    鎖した袋部に形成するようにすると共に、平行して横方
    向に延びる複数本の補強紐が内在状となるようにした
    上、全体を一枚状の網体に積層、一体化してなる袋部付
    き増強網体と成し、該増強網体の横方向両端部を鳩目帯
    で補強する一方、上記袋部の全て、もしくは所要箇所毎
    に、増強網体の張設に必要となる構造強度を有する支柱
    が、予め着脱自在に挿入されてなるものとした着脱自在
    支柱付きネット。
  3. 【請求項3】 支柱が、その外周面に多数の突起を有
    し、袋部表裏の網目に、それら突起が掛止状となって抜
    け落ち防止構造を実現し得るものに形成されてなる請求
    項1または2何れか記載の着脱自在支柱付きネット。
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