JP3025060U - ダブルファスナー開閉具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 一対のファスナーのスライダーに取付けた引
き手に対する接続が簡単なダブルファスナー開閉具を提
供する。 【解決手段】 中心位置の折り線１の両側にそれぞれ対
称形で折り重ね可能な表板２と裏板３を設け、その両端
にそれぞれ側方へ突出する耳部６，７，８，９を有し、
耳部にファスナーのスライダーに取付けた引き手が嵌合
する溝部１０，１１を設けるとともに、その溝部内に引
き手に穿設した穴に挿入する凸部１２，１３を設け、他
方の耳部には表板と裏板が重なり合った状態で凸部１
２，１３と嵌合する凹部１４，１５を設け、さらに、表
板２もしくは裏板３の一方の握り部の所要位置に表板と
裏板が重なり合った状態で嵌合する凸部１６、凹部１７
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の技術分野】

本考案は、バッグ等に平行に並設した一対のファスナーを同時に開閉するため のダブルファスナー開閉具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本出願人は、先に、ダブルファスナーを蓋部に取り付けて、そのダブルファス ナーを同時に開閉自在としたスケッチ用バッグを開示した（実開平６−１１５２ ５号公報の図３参照）。そのスケッチ用バッグは、両側のファスナーのスライダ ーの引き手をプラスチック製パイプに挿通した連結紐で繋ぎ、そのパイプを引く ことにより両側のファスナーを同時に開閉できるようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように、両側のファスナーのスライダーの引き手をプラスチック製パイ プに挿通した連結紐で繋ぐのは、いささか面倒であった。そこで本考案は、両側 のファスナーのスライダーの引き手に対する接続が簡単なダブルファスナー開閉 具の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のダブルファスナー開閉具は、中心位置 の折り線１の両側にそれぞれ対称形で折り重ね可能な表板２と裏板３を設け、そ の表板２と裏板３は上記の折り線１を介して互いに接続する握り部４，５をそれ ぞれ有するとともに、それら握り部４，５の両端にそれぞれ側方へ突出する耳部 ６，７，８，９を有して各々コ字状と逆コ字状を呈し、その表板２もしくは裏板 ３の一方の耳部にファスナー１８，１９のスライダー２０，２１に取付けた引き 手２２，２３が嵌合する溝部１０，１１を設けるとともに、その溝部内に引き手 ２２，２３に穿設した穴に挿入する凸部１２，１３を設け、又、表板２もしくは 裏板３の他方の耳部には表板２と裏板３が重なり合った状態で上記の凸部１２， １３と嵌合する凹部１４，１５を設け、さらに、表板２もしくは裏板３の一方の 握り部の所要位置に凸部１６を設けるとともに、表板２もしくは裏板３の他方の 握り部に表板２と裏板３が重なり合った状態で上記の凸部１６と嵌合する凹部１ ７を設けたことを特徴とする構成を具えるものである。

【０００５】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の実施例について説明する。まず、図１乃至図３は ファスナーのスライダーの引き手に接続する前の状態を示したものである。この ダブルファスナー開閉具はプラスチック製で、図１に示すように、中心位置に折 り線１を有し、その両側にそれぞれ表板２と裏板３を一連に設けている。表板２ と裏板３は共に握り部４，５を有するとともに、それら握り部４，５のそれぞれ の両端には側方へ向って突出する耳部６，７，８，９を有して、各々コ字状と逆 コ字状を呈し、互いに対称形となっている。なお、表板２と裏板３はそれぞれの 握り部４，５が折り線１を介して互いに連続している。

【０００６】 表板２における両端の耳部６，７の内面には、ファスナー１８，１９のスライ ダー２０，２１に取付けた引き手２２，２３の先端側の略半分が嵌合できる溝部 １０，１１を設けている。また、その溝部１０，１１の内部には、引き手２２， ２３に穿設した穴に挿入可能な凸部１２，１３を設けている。

【０００７】 また、裏板３における両端の耳部８，９の内面には、その耳部８，９が表板２ の耳部６，７と重なり合ったときに、上記の表板２の凸部１２，１３と嵌合する 凹部１４，１５を設けている。

【０００８】 さらに、表板２の握り部４の内面における中心位置に凸部１６を設けるととも に、裏板３の握り部５の内面における中心位置に凹部１７を設けて、両方の握り 部４，５どうしを重ね合わせたときに、凸部１６が凹部１７に嵌合するようにし ている。

【０００９】 次に、図４はファスナーのスライダーに取付けた引き手に対し接続した状態を 示したものである。表板２の耳部６，７の溝部１０，１１に引き手２２，２３を 嵌合させ、かつ、引き手２２，２３の穴に凸部１２，１３を挿入した状態で、表 板２に対し裏板３を重ね合わせて引き手２２，２３を挟み、裏板３の耳部８，９ の凹部１４，１５に対し表板２の耳部６，７の凸部１２，１３を嵌合させるとと もに、裏板３の握り部５の凹部１７に対し表板２の握り部４の凸部１６を嵌合さ せれば接続が完成する。なお、表板２と裏板３は、凸部１２，１３，１６と凹部 １４，１５，１７の嵌合力で重なり合った状態を十分に維持できるが、分解する 必要がなくて両者をより強固に接合したいときは、更に接着剤などを利用しても よい。

【００１０】 次に、図５は使用状態を示したものである。スケッチ用バッグ２４の上面の両 側に平行に設けた一対のファスナー１８，１９のスライダー２０，２１に取付け た引き手２２，２３に対して装着している。この重なり合った状態の握り部４， ５を引くと左右のファスナー１８，１９を同時に開閉することができる。なお、 本考案のダブルファスナー開閉具は、スケッチ用バッグ２４に限って使用するも のではなく平行な一対のファスナーを備えたすべての物品に使用可能である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のダブルファスナー開閉具は、上記の構成を具えることによって、２つ のファスナーを同時に開閉できるという利便性を得ることができる。そして、フ ァスナーの引き手を、耳部に設けた溝部に嵌合するとともに、その引き手の穴に 溝部内の凸部を挿入してから、表板と裏板を重ね合せて、凸部と凹部を嵌合させ るだけという簡単な作業で容易に装着できるという利便性もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】表板と裏板を重ね合せる前の展開した状態を示
す平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における端面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線における端面図である。

【図４】ファスナーの引き手に接続した状態を示す断面
図である。

【図５】使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 折り線 ２ 表板 ３ 裏板 ４ 握り部 ５ 握り部 ６ 耳部 ７ 耳部 ８ 耳部 ９ 耳部 １０ 溝部 １１ 溝部 １２ 凸部 １３ 凸部 １４ 凹部 １５ 凹部 １６ 凸部 １７ 凹部 １８ ファスナー １９ ファスナー ２０ スライダー ２１ スライダー ２２ 引き手 ２３ 引き手 ２４ バッグ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心位置の折り線１の両側にそれぞれ対
   称形で折り重ね可能な表板２と裏板３を設け、その表板
   ２と裏板３は上記の折り線１を介して互いに接続する握
   り部４，５をそれぞれ有するとともに、それら握り部
   ４，５の両端にそれぞれ側方へ突出する耳部６，７，
   ８，９を有して各々コ字状と逆コ字状を呈し、その表板
   ２もしくは裏板３の一方の耳部にファスナー１８，１９
   のスライダー２０，２１に取付けた引き手２２，２３が
   嵌合する溝部１０，１１を設けるとともに、その溝部内
   に引き手２２，２３に穿設した穴に挿入する凸部１２，
   １３を設け、又、表板２もしくは裏板３の他方の耳部に
   は表板２と裏板３が重なり合った状態で上記の凸部１
   ２，１３と嵌合する凹部１４，１５を設け、さらに、表
   板２もしくは裏板３の一方の握り部の所要位置に凸部１
   ６を設けるとともに、表板２もしくは裏板３の他方の握
   り部に表板２と裏板３が重なり合った状態で上記の凸部
   １６と嵌合する凹部１７を設けたことを特徴とするダブ
   ルファスナー開閉具。