JP3024280B2 - 凹凸模様を有する耐擦傷性化粧シートの製造方法 - Google Patents

凹凸模様を有する耐擦傷性化粧シートの製造方法

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JP3024280B2 JP3176593A JP17659391A JP3024280B2 JP 3024280 B2 JP3024280 B2 JP 3024280B2 JP 3176593 A JP3176593 A JP 3176593A JP 17659391 A JP17659391 A JP 17659391A JP 3024280 B2 JP3024280 B2 JP 3024280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐擦傷性に優れ、かつ凹
凸模様を有する意匠性の高い化粧シートの製造方法を提
供するもので、壁紙や天井等の建築内装材、家具、収納
棚、キャビネット、さらには特殊用途として窓ガラス用
の遮光装飾シート等に使用される化粧シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧シートの表面に凹凸模様を施
したシートとして、熱可塑性シートに金属エンボス版で
凹凸を施したものがあるが、これらの化粧シートは表面
層が熱可塑性であるため耐擦傷性に乏しいものである。
これらを改善するために、熱可塑性シートの上に紫外線
硬化性樹脂層を設け、これらに紫外線を照射し硬化させ
ることにより、表面に耐擦傷性を付与したものがある。
【0003】しかしこの方法では、表面に耐擦傷性を付
与するため塗膜硬度を上げると、塗工後のシートの加工
性に劣るという問題を持っている。すなわち紫外線硬化
樹脂層が硬すぎてエンボスが入りにくかったり、シート
を90度に折り曲げた時に割れたりするようになる。こ
れらの加工性を少しでも向上させるために、樹脂の厚さ
を薄くする試みも考えられるが、紫外線硬化性樹脂は余
り薄くすると酸素阻害の影響で硬化不良を起こす性質を
持っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形性の良
い熱可塑性シートの表面に蒸着法により透明な無機物層
を設け、その後前記無機層の表面に凹凸模様を施すこと
により、表面の耐擦傷性に優れ、しかも凹凸模様の尖鋭
な意匠性の高い化粧シートの製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートの製
造方法は、成形性の良い熱可塑性シートの表面に蒸着法
により透明な酸化珪素又は酸化アルミニウム等の無機物
層を設け、その後前記無機物の蒸着層の表面に凹凸模様
を施すことにより、表面の耐擦傷性に優れ、しかも凹凸
模様の尖鋭な意匠性の高い化粧シートを得ようとするも
のである。
【0006】ここで無機物層の蒸着される熱可塑性シー
トは、その表面に単に絵柄の印刷されただけの物であっ
ても、またワイピング処理を施されたものであっても良
い。さらに、無機物層を設けたシートを上地とし、それ
とは別に絵柄の印刷された熱可塑性シートを下地とし、
上地と下地を積層し凹凸模様を施しながら熱圧着させる
ダフリング方式としも良い。
【0007】以下、本発明を添付図面に従って詳述す
る。図1は絵柄の印刷された熱可塑性シートの断面を示
す図である。ただし絵柄は必ずしも施されている必要は
ない。1は基材となる熱可塑性シートで、例えばセロフ
ァン、アセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、ポリアミド等からなる成形性の良い熱可塑性
樹脂からなるものであれば良い。また基材の厚みは特に
規定されるものではない。
【0008】図2は絵柄2の印刷された熱可塑性シート
1の表面に蒸着法により無機物層3を設けたシートの断
面を示す図である。この場合の無機物層は蒸着可能なも
のであれば全ての物質が可能性を持っているが、表面物
性、毒性、コストを考慮にいれて酸化珪素か酸化アルミ
ニウムが望ましい。また蒸着層の膜厚は、蒸着後のエン
ボスあるいは曲げ加工を考え、さらには蒸着層内の内部
応力に起因するクラック発生を考えると、1000Å以
下が望ましい。
【0009】図3は蒸着された無機物層の表面に凹凸模
様を施した状態を示す図である。ここで凹凸模様の柄は
エンボス版を変えることにより任意に選択可能となる。
【0010】
【作用】以上のように、蒸着法により無機物層を設ける
ことにより表面の厚さが1000Å以下のような薄い膜
の成膜も可能となり、充分な加工性の良いシートが得ら
れる。また表面硬度も、材料自体が紫外線硬化樹脂のよ
うな有機系ではなく無機物であるため、充分に耐擦傷性
を有するものである。
【0011】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例を示す。
【0012】<実施例1>厚さ0.8mmの透明なポリ
プロピレンシート上にアクリル系塩酢ビインキ(東洋イ
ンキ製造(株)製:VCGT−K)を用いて木目印刷を
施し、その上にSiOX の組成を有する酸化珪素を通常
の蒸着法にて膜厚500Åに成膜した。その後前記無機
物層の表面に木材組織感のある木目導管エンボスを施す
ことにより、化粧シートを作成した。
【0013】<実施例2>厚さ0.1mmの着色塩化ビ
ニルシート上にアクリル系塩酢ビインキを用いて絵柄を
印刷し、これをタブリング用下地とした。これとは別
に、厚さ0.1mmの透明な塩化ビニルシート上に、酸
化アルミニウムを蒸着法により膜厚1000Åになるよ
うに成膜し、これをタブリング用上地とした。次にこれ
らの上地と下地を重ね合わせ、木目導管エンボスにより
表面に凹凸模様を施すとともに2層を圧着し、化粧シー
トを作成した。
【0014】<比較例1>以下に従来行われている紫外
線硬化性樹脂を用いた方法を比較例として示す。厚さ
0.1mmの透明性塩化ビニルシートの表面にアクリル
系塩酢ビインキを用いて絵柄を印刷し、その上にウレタ
ンアクリレートを主成分とする紫外線硬化性樹脂をグラ
ビアコーターにて10μm塗布した。その後高圧水銀ラ
ンプにより紫外線硬化性樹脂を硬化した後、表面に凹凸
模様を施し、木目導管エンボスを有する化粧シートを作
成した。
【0015】以上のようにして作成したシートに対し
て、耐擦傷性評価として鉛筆硬度試験、ダイヤモンド引
っ掻き試験を行い、また加工性評価として90度折り曲
げ試験を行なった。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】蒸着法により得られた実施例のシートは、
表面の耐擦傷性、シートの加工性とも満足のいくもので
あった。比較例1のシートは加工性には優れているもの
の、耐擦傷性に劣り、比較的柔らかいシートであった。
また紫外線硬化性樹脂を使用して表面の耐擦傷性を向上
させるために硬化後の塗膜を硬くすると、加工性が低下
し、90度折り曲げ試験ではシートが割れてしまった。
【0018】
【発明の効果】本発明によって、成形性の良い熱可塑性
シートの表面に透明な無機物の蒸着層を設けた後、その
表面に凹凸模様を施すことにより、表面の耐擦傷性に優
れ、かつ凹凸模様を有し意匠性の高い化粧シートが得ら
れた。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における熱可塑性シートの断面を示す説
明図である。
【図2】図1の表面に蒸着法により無機物質層を設けた
シートの断面を示す説明図である。
【図3】図2の表面に凹凸模様を施したシートの断面を
示す説明図である。
【符号の説明】
1熱可塑性シート 2絵柄印刷層 3無機物層 4エンボスロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B32B 3/30 B32B 3/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形性の良い熱可塑性シートの表面に蒸
    着法により透明な無機物層を設け、その後前記無機物層
    の表面に凹凸模様を施すことを特徴とする凹凸模様を有
    する耐擦傷性化粧シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 蒸着法により設けられる無機物層の組成
    が、酸化珪素あるいは酸化アルミニウムである請求項1
    記載の凹凸模様を有する耐擦傷性化粧シートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 蒸着法により設けられる無機物層の膜厚
    が、1000Å以下である請求項1記載の凹凸模様を有
    する耐擦傷性化粧シートの製造方法。
JP3176593A 1991-07-17 1991-07-17 凹凸模様を有する耐擦傷性化粧シートの製造方法 Expired - Fee Related JP3024280B2 (ja)

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