JP3024209U - 鳥唐揚げ用カット肉の分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、フライヤ−に投入する前に、自動
的にカット肉を分離する装置を提供することを目的とす
るものである。 【解決手段】 本考案は、排出ノズル部２から送出され
るカット肉を、徐々に径を大とした分離羽根８の周速の
差異によってカット肉を分離する構成とするものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は業務用の鳥唐揚げ用カット肉を、フライヤ−に投入する前に、自動的 に分離する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より業務用としての鳥唐揚げ製造作業は、鳥肉を手作業で唐揚げ用の大き さにカットし、それに味付け、あるいはバッタ液を付けて保存する。又はそのよ うに保存されたカット肉を購入し、それをフライヤ−に投入するコンベア−上に て手作業で個々に分離しながらフライヤ−に投入している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記コンベア−上でのカット肉の分離作業の殆どが手作業で行わ れており、バッタ液などで粘着したカット肉の分離は、非常な手間が掛かり作業 効率が悪いなどの問題がある。 本考案では上記問題点を解消するために、自動的にカット肉を分離する装置を 提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成の装置によって達成できる。即ちその要旨は その基端側が搬送用ポンプに連通状に連結され、その先端が約肉一枚分の厚さ間 隔を設けた開口部が形成される排出ノズル部の下部から前方に渡って回転軸支持 枠体部を連結せしめ、該回転軸支持枠体部内に、分離羽根が一定間隔毎に配設さ れる回転軸群を、それぞれの分離羽根が互いに重なるような状態で設置し、かつ 上記それぞれの分離羽根を、上記回転軸毎に徐々にその径が大きくなるように形 成せしめ、更に上記それぞれの回転軸を同一方向および同速度で駆動回転する如 き機構としたことを特徴とする鳥唐揚げ用カット肉の分離装置である。

【０００５】

【作用】

本考案の分離装置は図４に示すように、排出ノズル部２より分離羽根８、８・ ・上に送出されるカット肉Ａは、各周速の異なるそれぞれの分離羽根８、８、・ ・の周縁縁によって次々と前方の分離羽根８上に飛ばされて、各カット肉Ａが分 離される。従って二枚重ねになったカット肉Ａも一枚状に分離されてコンベア− Ｂ上に落下し、フライヤ−に投入されるものである。

【０００６】

【実施例】

以下本考案に係る唐揚げ用カット肉の分離装置を、その実施例を示す図面を参 酌し乍ら詳述する。 図１および図２に示すように、搬送用ポンプに連結される二股状の送出管１が 、肉一枚分の厚さの間隔を設けた排出ノズル部２に連通状に連結されるものであ る。 この排出ノズル部２は、先端のみが開口状とされ、同排出ノズル部２内に送出 されるカット肉は、上記排出ノズル部２内にて四方に充填されて、排出ノズル部 ２の開口部３より排出される機構とするものである。

【０００７】 そこで上記排出ノズル部２の下部から前方に渡って、回転軸支持枠体部４が連 結されるものである。 この回転軸支持枠体部４は、その基端が排出ノズル部２の下部に連結枢支され 、基台５に設けられるア−ム６の先端が上記回転軸支持枠体部４の先端側裏面に 連結枢支され、上記ア−ム６の長さを調整することによって、上記回転軸支持枠 体部４の支持角度を調整できる機構とするものである。

【０００８】 更に上記回転軸支持枠体部４内には、その基端より前方に向けて径を徐々に大 きくした回転軸７、７、・・が設けられるものである。 この回転軸７、７、・・は、多数の分離羽根８、８、・・が、一定間隔毎に装 着され、各回転軸７、７、・・の分離羽根８、８、・・が互いに重なるような状 態で、上記分離ロ−ラ−支持枠体部４に設けられる回転軸挿入用溝部１０、１０ 、・・にベアリング１１を介して挿入されるものである。

【０００９】 そして上記各回転軸７の一端側に、分離ロ−ラ−ギヤ−部１２がそれぞれ装着 されるものである。 そこで図３に示すように、上記各分離ロ−ラ−ギヤ−部１２の下部に、駆動ギ ヤ−部１３がそれぞれ歯合され、この各駆動ギヤ−部１３の軸１４に、連動用ギ ヤ−部１５が装着されるものである。そして同各連動用ギヤ−部１５を連動用チ ェ−ン１６によって連結し、上記駆動ギヤ−部１３の一個に駆動モ−タ−１７を 設けることによって上記それぞれの駆動ギヤ−部１３が同一方向に駆動回転し、 それと歯合する各分離ロ−ラ−ギヤ−部１２が同一方向・同速度で回転すること となる。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、周速の異なる分離羽根群によって、カッ ト肉を効率よく分離することが可能となり、更に各分離羽根は、着脱自在な構成 とすることによって、使用後の洗浄・殺菌作業が容易に行うことが可能となる効 果がある。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の平面説明図である。

【図２】本考案の側面説明図である。

【図３】本考案の要部拡大説明図である。

【図４】本考案の作用説明図である。

【符号の説明】

１ 送出管 ２ 排出ノズル ３ 開口部 ４ 回転軸支持枠体部 ７ 回転軸 ８ 分離羽根

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 その基端側が搬送用ポンプに連通状に連
   結され、その先端が約肉一枚分の厚さ間隔を設けた開口
   部が形成される排出ノズル部の下部から前方に渡って回
   転軸支持枠体部を連結せしめ、該回転軸支持枠体部内
   に、分離羽根が一定間隔毎に配設される回転軸群を、そ
   れぞれの分離羽根が互いに重なるような状態で設置し、
   かつ上記それぞれの分離羽根を、上記回転軸毎に徐々に
   その径が大きくなるように形成せしめ、更に上記それぞ
   れの回転軸を同一方向および同速度で駆動回転する如き
   機構としたことを特徴とする鳥唐揚げ用カット肉の分離
   装置。