JP3023897B2 - ガス流量制御装置 - Google Patents

ガス流量制御装置

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JP3023897B2 JP27138391A JP27138391A JP3023897B2 JP 3023897 B2 JP3023897 B2 JP 3023897B2 JP 27138391 A JP27138391 A JP 27138391A JP 27138391 A JP27138391 A JP 27138391A JP 3023897 B2 JP3023897 B2 JP 3023897B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス流量制御装置に関
し、特に、CVD装置などの原料をガスで供給する堆積
装置に好適なガス流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学気相成長法(CVD法)は薄膜成長
技術の一つとして数多くの検討がなされており、そのな
かでも、有機金属を原料に用いる有機金属化学気相法
(以下、「MOCVD法」と称する。)が盛んに検討さ
れてきている。MOCVD法は、原料をガスで供給して
化学反応によって基板上に薄膜を堆積する手法であり、
主として化学半導体や高温超電導体の薄膜の成長に用い
られている。
【0003】MOCVD法は、広範囲の混晶化合物成長
が可能でありかつ基板上の温度領域制御と原料ガスの供
給量制御だけで成長膜の制御が行えるという特徴を有
し、分子線結晶成長法に比べて、量産性が高くかつ大面
積化にも容易に対応できるという利点がある。また、M
OCVD法は良好な急峻性を有しているので、超格子構
造をもった薄膜、および量子細線と呼ばれるような微細
な制御を必要とする結晶成長(T.FUKUI,App
l.Phy.Let.,57,p.1209,199
0)にまで応用の範囲が広がっている。
【0004】しかし、MOCVD法では、超格子や量子
細線などを再現性よくかつ大面積にわたって均一に形成
するのは非常に困難であり、このような微妙な結晶成長
を行うのに一番重要なポイントは、供給する原料ガスの
流れを精度よく制御することである。すなわち、如何に
均一に基板表面に原料ガスが供給されたかによって、結
晶内の構造が大きく影響される。
【0005】そこで、従来のMOCVD法では、原料ガ
スの流れの均一化を図るために、以下に示すガス流量制
御方法を用いている。
【0006】(1)反応室内のガス吹出口に多数の微細
な穴を設けることにより、原料ガスの流れの均一化を図
る。
【0007】(2)複数のガス吹出口にそれぞれニード
ルバルブなどのコンダクタンス調整機構を付けることに
より、原料ガスの流束のコントロールを行う。
【0008】(3)基板を高速回転させて表面に薄いガ
ス境界層を形成させることにより、その部分での原料ガ
スの拡散を利用して均一性の高い膜を成長させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のガス流量制御方法では、制御機構の経時変化に
よるコンダクタンスの再調整がしばしば必要であるとい
う問題があり、また、高温における基板の高速回転など
の機構を設ける必要があるため安全性で問題がある。
【0010】本発明の目的は、再調整することなく安全
に原料ガスの流れの均一化が図れるガス流量制御装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のガス流量制御装
置は、ガス流路の吹出口近傍に原料ガスの流れ方向に対
して垂直方向に一列に設けられた、圧電体層と電極層と
が交互に重ねられたカンチレバーをそれぞれ有するカン
チレバー型アクチュエータ群を含む。
【0012】ここで、前記各カンチレバー型アクチュエ
ータと一対一に対応して該各カンチレバー型アクチュエ
ータよりも前記吹出口側にそれぞれ設けられた流量セン
サ群と、該流量センサ群の各出力信号に応じて、前記カ
ンチレバー型アクチュエータ群を駆動する制御装置とを
含んでもよい。
【0013】また、前記流量センサが、第2の圧電体層
と第2の電極層とが交互に重ねられた第2のカンチレバ
ーを有するカンチレバー型センサであってもよい。
【0014】さらに、前記圧電体層および前記第2の圧
電体層が酸化亜鉛からなっていてもよい。
【0015】前記流量センサが光センサであってもよ
い。
【0016】
【作用】本発明のガス流量制御装置は、走査型トンネル
顕微鏡の探針駆動部および繊毛アクチュエータなどへ応
用され始めているマイクロメカニクス技術によるカンチ
レバー型アクチュエータを複数個用いて、ガス流路の吹
出口近傍に原料ガスの流れ方向に対して垂直方向に各カ
ンチレバー型アクチュエータを一列に設けることによ
り、原料ガスの流れを規制する抵抗板として各カンチレ
バーを機能させることができる。
【0017】また、各カンチレバー型アクチュエータと
一対一に対応して各カンチレバー型アクチュエータより
も前記吹出口側に流量センサ群をそれぞれ設けることに
より、各流量センサで求めた原料ガスの流量に応じて各
カンチレバー型アクチュエータを独立に駆動できるた
め、原料ガスの流量を精密に制御することができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】図1は、本発明のガス流量制御装置の第1
の実施例を示す概略構成図であり、図2は、図1に示し
た各カンチレバー型アクチュエータと各カンチレバー型
センサの構成を示す断面図である。なお、説明の簡単の
ため、図1では第1の基板10と第2の基板11とは離
して図示している。
【0020】本実施例のガス流量制御装置は、平板状の
第1の基板10と平板状の第2の基板11とが所定のギ
ャップをもって対向させられて形成されるガス流路の吹
出口12近傍に、原料ガスの流れ方向(図1図示矢印方
向)に対して垂直方向に一列に設けられた6個のカンチ
レバー型アクチュエータ131〜136と、各カンチレバ
ー型アクチュエータ131〜136と一対一に対応して各
カンチレバー型アクチュエータ131〜136よりも吹出
口12側にそれぞれ設けられた6個のカンチレバー型セ
ンサ141〜146と、各カンチレバー型センサ141
146の出力信号に応じて各カンチレバー型アクチュエ
ータ131〜136をそれぞれ駆動する制御装置15(図
2参照)とを含む。なお、ガス流路の側壁として用いる
材料は、ある程度の高温に耐えられてかつ脱ガスの少な
い材料であるステンレス,石英およびモリブデンなどが
望ましい。
【0021】次に、上述した各構成要素の詳細につい
て、図2を参照して説明する。
【0022】(1)第1の基板10 第1の基板10はシリコン単結晶基板からなり、すり鉢
状の穴161〜166,171〜176(図1参照)が、各
カンチレバー型アクチュエータ131〜136と各カンチ
レバー型センサ141〜146とが設けられる部分にそれ
ぞれ形成されている。なお、各穴161〜166,171
〜176は、後述するシリコン単結晶基板の異方性エッ
チングにより形成される。
【0023】 (2)各カンチレバー型アクチュエータ131〜136 カンチレバー型アクチュエータ131 は、3つの電極層
2111〜2113および2つの圧電体層2211,2212
交互に重ねられた、第1の基板10との接合部を支点と
するカンチレバー201 と、中央部の電極層2112とア
ースとの間に設けられた、制御装置15により出力電圧
値が制御される可変電圧源231 とからなる。ここで、
カンチレバー201 は、第1の基板10の結晶方位(1
00)面上に絶縁膜(弾性体薄膜)18を介して設けら
れている。
【0024】絶縁膜18上に形成された最下部の電極層
2111と最上部の電極層2113とはともにアースに接続
されている。したがって、可変電圧源231 の出力電圧
を中央部の電極層2112に印加することにより、中央部
の電極層2112と最下部の電極層2111との間に生じる
電位差および中央部の電極層2112と最上部の電極層2
13との間に生じる電位差によって2つの圧電体層22
11,2212を上方向または下方向に変位させて、カンチ
レバー201 の自由先端部を微小に変位させることがで
きるため、図示左側から供給される原料ガスの流れを規
制する抵抗板としてカンチレバー201 を機能させるこ
とができる。このときの原料ガスの流れの規制量は、可
変電圧源231 の出力電圧値を変えることにより調整す
ることができる。
【0025】なお、残りの5つのカンチレバー型アクチ
ュエータ132〜136についても同様である。
【0026】 (3)各カンチレバー型センサ141〜146 カンチレバー型センサ141 は、公知のカンチレバー型
センサ(T.MATUNAKA et.al, Japanese Journal of Appli
ed Physics 29, Sopplement 29-1, p.98, 1990)と同様
の構成のものであり、3つの第2の電極層3111〜31
13および2つの第2の圧電体層3211,3212が交互に
重ねられた、第1の基板10との接合部を支点とする第
2のカンチレバー301 と、中央部の第2の電極層31
12とアースとの間に設けられた直流電圧源331 と、マ
イナス入力端子が中央部の第2の電極層3112に、プラ
ス入力端子が最上部の第2の電極層3113に、出力端子
が制御装置15にそれぞれ接続された差動アンプ341
とからなる。ここで、第2のカンチレバー301 は、第
1の基板10の結晶方位(100)面上に絶縁膜18を
介して設けられている。
【0027】絶縁膜18上に形成された最下部の第2の
電極層3111はアースに接続されている。また、直流電
圧源331 より所定の直流電圧を中央部の第2の電極層
31 12に印加して、中央部の第2の電極層3112と最下
部の第2の電極層3111との間に生じる電位差によって
下方の第2の圧電体層3211を上方向に変位させること
により、第2のカンチレバー301 の自由先端部を上方
向に微小に変位させている。その結果、図示左側から供
給される原料ガスの流量に応じて上方の第2の圧電体層
3212が変位するため、最上部の第2の電極層3113
中央部の第2の電極層3112との間に生じる電位差の変
化を調べることによって、原料ガスの流量を測定するこ
とができる。本実施例では、最上部の第2の電極層31
13と中央部の第2の電極層3112との間に生じる電位差
を差動アンプ341 で増幅したのち制御装置15に入力
している。
【0028】なお、残りの5つのカンチレバー型センサ
142〜146についても同様である。
【0029】本実施例のガス流量制御装置は、以上示し
た各構成要素により構成されているため、各カンチレバ
ー型センサ141〜146の各差動アンプ341〜34
6(5つの差動アンプ342〜346は不図示)の出力信
号に応じて、各カンチレバー型アクチュエータ131
136の各可変電圧源241〜246(5つの可変電圧源
24 2〜246は不図示)の出力電圧値をそれぞれ制御装
置15により独立に変えて、各カンチレバー型アクチュ
エータ131〜136のカンチレバー201〜206(5つ
のカンチレバー202〜206は不図示)の変位量をそれ
ぞれ調整することにより、吹出口12から吹き出される
原料ガスの流量を吹出口12全面で一定にすることがで
きる。また、半導体製造技術を用いて形成した各カンチ
レバー型アクチュエータ131〜136および各カンチレ
バー型センサ141〜146で原料ガスの流れの均一化を
図っているため、再調整の必要がなく、かつ安全性につ
いても特に問題が生じることはない。さらに、原料ガス
の流れを規制する抵抗板として、各電極層2111〜21
13と各圧電体層2211,2212とが交互に重ねられたカ
ンチレバー201 を用いているので、原料ガスの流れの
高速な制御(たとえば10kHz程度まで)も可能とな
る。
【0030】なお、図1に示したガス流量制御装置で
は、カンチレバー型アクチュエータおよびカンチレバー
型センサの数をそれぞれ6個としたが、必ずしも6個で
ある必要はなく、ガス流路の大きさおよび原料ガスの流
量の調整精度に応じて数を増減してもよい。また、各カ
ンチレバーを構成する電極層と圧電体層との数もそれぞ
れ増減してもよい。
【0031】次に、図1に示したガス流量制御装置の一
試作例について説明する。
【0032】第1の基板10として、20×50mmの
シリコン単結晶基板を使用し、シリコン単結晶基板の結
晶方位(100)面上に、絶縁膜18としてSi34
(ヤング率=2×1011N/m2 )をCVD法により1
500Å堆積した。なお、このとき使用したガスはSi
2Cl2:NH3 =1:9であり、堆積温度は800℃
である。その後、フォトリソグラフィー技術を用いてパ
ターニングし、CF4でドライエッチングを行うことに
より、Si34膜を所望の形状にパターニングした。続
いて、シリコン単結晶基板の表面全体にAuを1000
Å蒸着したのちフォトリソグラフィー技術を用いてAu
をパターニングする工程と、O2 雰囲気中でZnO(酸
化亜鉛)ターゲットのスパッタリングを行ってZnO膜
を3000Å堆積する工程とを繰り返すことにより、8
個のカンチレバー型アクチュエータと8個のカンチレバ
ー型センサを形成した。最後に、KOHを用いてシリコ
ン単結晶基板を公知の異方性エッチング(たとえば、原
島など,「マイクロ知能化運動システム」,日刊工業新
聞社,p.25)することにより、シリコン単結晶基板
の各カンチレバー型アクチュエータと各カンチレバー型
センサとを形成した各部分に、すり鉢状の穴をそれぞれ
形成した。
【0033】このときに形成した各カンチレバー型アク
チュエータのカンチレバーの大きさは幅4mm×長さ1
0mmであり、各カンチレバー型センサのカンチレバー
の大きさは幅1mm×長さ3mmである。また、各カン
チレバー型アクチュエータの各電極層および各カンチレ
バー型センサの各電極層を形成する際に、同時に配線の
取出し部を設けて、図2に示した電気回路を構成した。
【0034】以上のようにして各カンチレバー型アクチ
ュエータおよび各カンチレバー型センサが形成されたシ
リコン単結晶基板と第2の基板11(図1参照)として
用いた20×50mmの第2のシリコン単結晶基板とが
2mmのギャップをもって対向するように、ステンレス
の治具で各シリコン単結晶基板を固定することにより、
ガス流路を形成した。このガス流路をMOCVD装置に
組み込んで、GaAsのエピタキシャル成長を行い、堆
積されたGaAs膜の膜厚分布を測定したところ膜厚分
布は±3%であり、従来のガス流路を用いたときの膜厚
分布±10%に対して大幅に改善されることが確認でき
た。
【0035】図1に示したガス流量制御装置では、第1
の基板10にのみ各カンチレバー型アクチュエータ13
1〜136を形成したが、各カンチレバー型アクチュエー
タ131〜136と互いに対向するように第2の基板11
にも同様にして各カンチレバー型アクチュエータを設け
てもよい。この場合には、図1に示した各カンチレバー
型アクチュエータ131〜136よりも変位量を2倍にす
ることができるので、ガス流量をより広範囲に制御する
ことができる。
【0036】図3は、本発明のガス流量制御装置の第2
の実施例を示す断面図である。
【0037】本実施例のガス流量制御装置が図1に示し
たガス流量制御装置と異なる点は、各カンチレバー型セ
ンサ141〜146の代わりに各光センサを流量センサ群
として使用していることである。ここで、各光センサ
は、第2の基板51上に設けられた6個のGaAs半導
体レーザ541〜546(5つのGaAs半導体レーザ5
2〜546は不図示)と、GaAs半導体レーザ541
〜546と互いに対向するように第1の基板50上にそ
れぞれ設けられた6個のフォトダイオード551〜556
(5つのフォトダイオード552〜556は不図示)と、
各GaAs半導体レーザ541〜546に交流電圧を供給
する交流電圧源56とからなる。なお、フォトダイオー
ド551 の出力信号は制御装置55に供給され、制御装
置55はフォトダイオード551 の出力信号に応じて可
変電圧源631 を制御する。他の各フォトダイオード5
2〜556についても同様である。
【0038】次に、図3に示したガス流量制御装置の一
試作例について説明する。
【0039】第1の基板50として30×60mmのシ
リコン単結晶基板を使用し、シリコン単結晶基板の結晶
方位(100)面上に、上述した図1に示したガス流量
制御装置の試作例と同様にして10個のカンチレバー型
アクチュエータを形成した。その後、シリコン単結晶基
板上に、各カンチレバー型アクチュエータと互いに対向
させて10個のフォトダイオードを形成した。また、第
2の基板51として30×60mmの第2のシリコン単
結晶基板を使用し、第2のシリコン単結晶基板上に10
個のGaAs半導体レーザを形成した。
【0040】続いて、各カンチレバー型アクチュエータ
および各フォトダイオードが形成されたシリコン単結晶
基板と各GaAs半導体レーザが形成された第2のシリ
コン単結晶基板とが3mmのギャップをもって対向する
ように、ステンレスの治具で各シリコン単結晶基板を固
定することにより、ガス流路を形成した。このガス流路
をMOCVD装置に組み込んで、ZnSeのエピタキシ
ャル成長を行い、堆積されたZnSe膜の膜厚分布を測
定したところ膜厚分布は±4%であり、従来のガス流路
を用いたときの膜厚分布±12%に対して大幅に改善さ
れることが確認できた。
【0041】流量センサとして光センサを用いた図3に
示したガス流量制御装置は、II-VI族のMOCVD成長
のように原料ガス同士が出会うと気相中で反応して光を
散乱させるような場合には、ガス流量制御装置として特
に有効である。
【0042】以上の説明においては、流量センサによっ
て検出した原料ガスの流量に応じて、各カンチレバー型
アクチュエータを制御したが、原料ガスの流量の経時変
化が無視できる程度である場合には、流量センサは特に
必要ではない。また、流量センサとしては、カンチレバ
ー型センサおよび光センサ以外のもの、たとえばマスフ
ローコントローラに用いられている、ガスの流れによる
ヒーターの熱放出の程度を検出するようなものでもよ
い。さらに、本発明のガス流量制御装置は、上述したM
OCVD装置のほかに、有機金属分子線エピタキシー装
置(MOMBE装置)などにも有効である。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0044】請求項1記載の発明は、マイクロメカニク
ス技術によるカンチレバー型アクチュエータを複数個用
いて、ガス流路の吹出口近傍に原料ガスの流れ方向に対
して垂直方向に各カンチレバー型アクチュエータを一列
に設けることにより、原料ガスの流れを規制する抵抗板
として各カンチレバーを機能させることができるため、
再調整することなく安全に原料ガスの流れの均一化を図
ることができる。
【0045】請求項2乃至請求項5記載の発明は、各カ
ンチレバー型アクチュエータと一対一に対応して各カン
チレバー型アクチュエータよりも吹出口側に流量センサ
群をそれぞれ設けることにより、各流量センサで求めた
原料ガスの流量に応じて各カンチレバー型アクチュエー
タを独立に駆動できるため、原料ガスの流れの均一化を
より精密に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス流量制御装置の第1の実施例を示
す概略構成図である。
【図2】図1に示した各カンチレバー型アクチュエータ
と各カンチレバー型センサの構成を示す断面図である。
【図3】本発明のガス流量制御装置の第2の実施例を示
す断面図である。
【符号の説明】
10,50 第1の基板 11,51 第2の基板 12,52 吹出口 131〜136 カンチレバー型アクチュエータ 141〜146 カンチレバー型センサ 15,55 制御装置 161〜166,171〜176 穴 18 絶縁膜 201,601 カンチレバー 2111〜2113 電極層 2211,2212 圧電体層 231,631 可変電圧源 301 第2のカンチレバー 3111〜3113 第2の電極層 3211,3212 第2の圧電体層 331 直流電圧源 341 差動アンプ 541 GaAs半導体レーザ 551 フォトダイオード 56 交流電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 G05D 7/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路の吹出口近傍に原料ガスの流れ
    方向に対して垂直方向に一列に設けられた、圧電体層と
    電極層とが交互に重ねられたカンチレバーをそれぞれ有
    するカンチレバー型アクチュエータ群を含むガス流量制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記各カンチレバー型アクチュエータと
    一対一に対応して該各カンチレバー型アクチュエータよ
    りも前記吹出口側にそれぞれ設けられた流量センサ群
    と、 該流量センサ群の各出力信号に応じて、前記カンチレバ
    ー型アクチュエータ群を駆動する制御装置とを含む請求
    項1記載のガス流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記流量センサが、第2の圧電体層と第
    2の電極層とが交互に重ねられた第2のカンチレバーを
    有するカンチレバー型センサである請求項2記載のガス
    流量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記圧電体層および前記第2の圧電体層
    が酸化亜鉛からなる請求項3記載のガス流量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記流量センサが光センサである請求項
    2記載のガス流量制御装置。
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