JP3023811B2 - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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JP3023811B2
JP3023811B2 JP4125139A JP12513992A JP3023811B2 JP 3023811 B2 JP3023811 B2 JP 3023811B2 JP 4125139 A JP4125139 A JP 4125139A JP 12513992 A JP12513992 A JP 12513992A JP 3023811 B2 JP3023811 B2 JP 3023811B2
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fan
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rotary drive
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健志 今野
寛 高橋
征朱 酒井
剛 吉ケ崎
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝等の草を刈るための
草刈機に関し、特に天井部の周縁部に横断面円形のスカ
ート部が連設されて成るハウジングの中央部に回転駆動
軸が配置され、該回転駆動軸に連結される刈刃と、該刈
刃よりも上方位置で回転駆動軸に連結されるファンとが
ハウジング内に収納配置される草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる草刈機は、たとえば特開昭
55−48311号公報および特開昭55−96011
号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
刈刃にファンを一体的に連結し、刈るべき草をファンに
より起こし、起こした草を刈刃で刈り、刈草をファンで
搬送するようにしているが、ファンが刈刃とともに比較
的高速で回転するので大きな騒音が発生する。
【0004】そこで、米国特許公報3696595号公
報に開示されるように、ファンと刈刃とを分離し、ファ
ンの回転速度を刈刃の回転速度よりも低くすると、騒音
の低減を図ることができる。しかるに、ファンの回転速
度が比較的低速となることにより、刈るべき草を起こす
機能が低下し、草の成育条件によっては充分な草刈り性
能を発揮できないことがある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、騒音の低減を図りつつ充分な草刈り性能が得
られるようにした草刈機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、ファンは刈刃よりも
低速で回転すべく減速機を介して回転駆動軸に連結さ
れ、刈刃の外端部と、該外端部の直上位置に配置される
ファンの羽根部との間にはガイド板が配設され、該ガイ
ド板とハウジングとの間には、前記羽根部が収納される
刈草搬送路が形成され、ガイド板とハウジングのスカー
ト部下縁との間には、前記刈刃の外端部を臨ませる環状
の吸込み口が形成される。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、ハウジングにおい
て、その天井部およびスカート部の連設部には、外方に
膨らんだ彎曲内面が形成され、ガイド板は、前記彎曲内
面にほぼ対応した曲率で彎曲成形される。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、フアンにおける羽根部の
上部は、前記彎曲内面にほぼ沿う形状に形成される。
【0009】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、ファンの外周直径は、刈
刃の外周直径よりも大きく設定される。
【0010】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、ハウジングにおけるスカ
ート部の下部には、複数の吸気孔が設けられる。
【0011】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、刈刃は、回転駆動軸の一
直径線にほぼ沿って延びる刈刃本体の外端部に、草刈り
機能のみを有する刃部が設けられて成る。
【0012】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
6記載の発明の構成に加えて、刈刃は、刈刃本体の外端
部に回転駆動軸の回転軸線と平行な軸線まわりの回転を
自在として刃部が支承されて成る。
【0013】さらに請求項8記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の構成に加えて、刈刃は、可撓性を有す
るコードである。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0015】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は草刈機の側面図、図2は図1の2
矢視拡大平面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図
4は図3の要部拡大図である。
【0016】先ず図1および図2において、草刈機にお
けるハウジング101 には、その前部に一対の前車輪W
F ,WF が、後部に一対の後車輪WR ,WR がそれぞれ
懸架される。ハウジング101 の中央部にはバーチカル
型エンジン11が搭載され、該エンジン11の上部はエ
ンジンカバー12により覆われる。またハウジング10
1 の後部両側には、後方に向かって斜め上方に延びる操
作ハンドル13が連結され、さらにハウジング101
後部には、刈られた芝等の草を収容するグラスバッグ1
4が設けられる。
【0017】図3および図4を併せて参照して、ハウジ
ング101 は、中央部に透孔15を有した天井部16の
周縁に円筒状のスカート部171 が連設されて下端を開
放した有底の筒状に形成されるものであり、スカート部
171 の下端には半径方向外方にわずかに張出した鍔部
171 aが設けられる。また天井部16およびスカート
部171 は、外方に膨らんだ彎曲内面18aを有する半
円形の彎曲部18を介して連設されており、該彎曲部1
8には、天井部16をその上方で覆う支持板19の周縁
部が固着され、該支持板19にエンジン11のオイルパ
ン20が固定的に支持される。しかも彎曲部18は、図
1で示すように周方向に沿って漸次隆起して形成され、
グラスバッグ14に連設される。これにより、ハウジン
グ101内で刈られた刈草がグラスバッグ14内に導か
れることになる。
【0018】ハウジング101 の中央部には、エンジン
11のクランク軸が回転駆動軸21として配置されてお
り、該回転駆動軸21にクラッチ22を介して連結され
る刈刃231 と、回転駆動軸21にクラッチ22および
減速機241 を介して連結されるファン25とが、それ
らの回転中心を同一としてハウジング101 内に収納さ
れる。
【0019】クラッチ22は、所謂コーンクラッチであ
り、回転駆動軸21に固定される入力部材26と、該入
力部材26に摩擦係合可能な出力部材27とを備える。
入力部材26は、回転駆動軸21を囲繞して該回転駆動
軸21に固定される円筒部26aと、該円筒部26aか
ら半径方向外方に張出して出力部材27側に開放した皿
状に形成される張出部26bとを有し、出力部材27側
を大径として張出部26bの内面に形成されるテーパ面
26cに摩擦材28が固着される。一方、出力部材27
は、摩擦材28に対向するテーパ状の摺接面27cを外
面に有して入力部材26の円筒部26aを囲繞するコー
ン部27aと、該コーン部27aの半方向外方に張出し
てハウジング101 の透孔15を覆う鍔部27bとを有
し、ハウジング101 の天井部16における透孔15の
周縁部に対向して鍔部27bの周縁部には摩擦材29が
固着される。
【0020】出力部材27のコーン部27aは、減速機
241 の構成要素たるサンギヤ50にスプライン30を
介して連結されるものであり、これにより出力部材27
は、回転駆動軸21に対する軸方向相対移動を可能とし
て前記サンギヤ50に支承されることになる。しかも出
力部材27の鍔部27bおよびサンギヤ50間には、コ
ーン部27aの摺接面27cを入力部材26の摩擦材2
8に押付ける方向の弾発力を発揮する板ばね31が介設
される。
【0021】エンジン11のオイルパン20には、支持
板19を貫通して下方に延びる突部32が突設されてお
り、この突部32の下端に固定されるブラケット33に
は、水平な支軸34を介してレバー35の基端が揺動可
能に支承される。該レバー35のブラケット33寄りの
部分には、クラッチ22の入力部材26を相互間に配置
するようにした二股部35aが設けられており、この二
股部35aには、出力部材27における鍔部27bの上
面に入力部材26の両側で当接可能な押圧部36が設け
られる。しかもレバー35の先端は、ハウジング101
に対して固定状態にあって上下に延びる案内ロッド37
により上下に案内されるものであって、前記板ばね31
よりもばね荷重が大きく設定されたばね38により下方
に向けて付勢される。しかもレバー35の先端部には、
操作ハンドル13に配設される操作レバー39(図1参
照)に連なる牽引ワイヤ40が連結される。
【0022】したがって、操作レバー39を操作して牽
引ワイヤ40を牽引すると、レバー35は、図4の左半
部で示すように、ばね38のばね力に抗して上方に回動
し、入力部材27の摺接面27cが板ばね31により摩
擦材28に弾発的に押付けられ、クラッチ22が接続状
態となる。また操作レバー39から手を離すと、レバー
35は、図4の右半部で示すように、ばね38のばね力
により下方に回動し、レバー35の押圧部36で鍔部2
7bが下方に押されることにより、摺接面27cが摩擦
材28から離反してクラッチ22が遮断状態となる。し
かも操作レバー39から手を離したときには、鍔部27
bの摩擦材29が透孔15の周縁でハウジング101
天井部16上面にばね38のばね力により押し付けら
れ、出力部材27の回転が制動されることになる。
【0023】ところで、入力部材26の円筒部26aに
は駆動プーリ43が一体に設けられる。一方、図2で示
すように、一対の後輪WR ,WR に連なる変速機44の
入力軸45には従動プーリ46が設けられ、両プーリ4
3,46には、無端状の伝動ベルト47が巻掛けられ
る。しかも伝動ベルト47の走行方向中間部には、伝動
ベルト47を緊張させて両プーリ43,46間の動力伝
達を可能とする状態と、伝動ベルト47を弛緩させて両
プーリ43,46間の動力伝達を不能とするクラッチ手
段48が配設される。
【0024】減速機241 は、遊星歯車式のものであ
り、回転駆動軸21と同軸のサンギヤ50と、該サンギ
ヤ50を同軸に囲繞するリングギヤ51と、キャリア5
2に回転自在に支承されて前記サンギヤ50およびリン
グギヤ51に噛合される複数たとえば3個のプラネタリ
ギヤ53とから成る。
【0025】サンギヤ50は、回転駆動軸21の下端部
に軸受54を介して支承され、リングギヤ51は、ハウ
ジング101 における透孔15の下部を閉塞するように
して該ハウジング101 の天井部16に固着される。ま
た減速機241 内は密封されるものであり、サンギヤ5
0およびリングギヤ51間にはシール部材55が、サン
ギヤ50およびキャリア52間にはシール部材56が、
リングギヤ51およびキャリア52間にはシール部材5
7がそれぞれ介設される。またキャリア52と、サンギ
ヤ50およびリングギヤ51との間には、すべり軸受5
8,59がそれぞれ介装される。
【0026】このような減速機241 によると、クラッ
チ22が接続状態にあるときに、サンギヤ50の回転数
がたとえば3100rpmであるときに、キャリア52
の回転数はたとえば1350rpmとなる。
【0027】サンギヤ50には刈刃231 が固定される
ものであり、この刈刃231 は、回転駆動軸21の一直
径線にほぼ沿って延びる刈刃本体60の両外端部に、草
刈り機能のみを有する刃部61が、回転駆動軸21の回
転軸線と平行な軸線まわりの回転を自在として支承され
て成るものである。
【0028】刈刃本体60は平板状に形成されるもので
あり、その中央部が複数のボルト62によりサンギヤ5
0に取付けられる。また刃部61は、刈刃本体60とは
独立した平板状に形成されるものであり、回転駆動軸2
1と平行なカラー63が刃部61の基端に挿通され、該
カラー63がボルト64およびナット65により刈刃本
体60の外端部に取付けられることにより、回転駆動軸
21の軸線と平行な軸線まわりの回転を自在として刈刃
本体60に支承される。
【0029】キャリア52には、円板状の回転板66が
固着されており、この回転板66に、ガイド板67と、
ファン25とが固着される。ファン25は、回転駆動軸
21の半径方向に沿って延びる取付板部25aの外端に
羽根部25bが一体に設けられて成り、羽根部25bの
上部は、ハウジング101 における彎曲内面18aにほ
ぼ沿う形状に形成される。しかもファン25の外周直径
1 は、刃部61が刈刃本体60と一直線状となった状
態にある刈刃231 の外周直径D2 よりも大きく設定さ
れる。
【0030】一方、ガイド板67は、前記ファン25に
おける取付板部25aの長さにほぼ対応した幅を有して
リング状に形成される基部67aと、該基部67aの外
周縁に連設されるガイド部67bとを有して、下方に開
放した皿状に形成される。而してガイド板67の基部6
7aの上面には、その周方向に等間隔をあけた複数個所
たとえば2個所でファン25の取付板部25aが重合さ
れ、基部67aおよび取付板部25aは、ボルト68お
よびナット69により相互に固着されるとともに、ボル
ト70およびナット71により回転板66に固着され
る。
【0031】このようにして、刈刃231 の外端部の直
上位置にファン25の羽根部25bが配置され、刈刃2
1 の外端部と前記羽根部25bとの間には、ガイド板
67のガイド部67bが配置され、該ガイド部67bと
ハウジング101 との間には、羽根部25bが収納され
る刈草搬送路72が形成されることになる。しかもガイ
ド部67bは、ハウジング101 における彎曲部18の
彎曲内面18aに対応した曲率で彎曲成形されるもので
あり、刈草搬送路72は、その横断面形状をほぼ円形と
して形成されることなる。またガイド部67bの下縁
と、ハウジング101 におけるスカート部171 の下部
内面との間には、刈刃231 の外端部すなわち刃部61
を臨ませる環状の吸込み口73が開口面積を比較的小さ
くして形成されることになる。
【0032】さらにスカート部171 の下部全周には、
前記吸込み口73に対応して複数の吸気孔74が、周方
向に間隔をあけて設けられる。
【0033】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、エンジン11の作動状態で、クラッチ22を接続
状態にすると、ハウジング101 内で刈刃231 が回転
するとともにファン25が刈刃231 よりも低速度で回
転作動し、刈刃231 で刈られた草は、吸込み口73か
ら刈草搬送路72内に吸引される空気とともに刈草搬送
路72内をグラスバッグ14内に搬送される。
【0034】このような草刈機において、刈刃23
1 は、草刈り機能のみを有するものであり、刈刃232
の回転に伴って生じる騒音が低減されるが、刈るべき草
を起こす機能は低減される。そこで、ファン25の回転
作動により吸込み口73から刈草搬送路72内への空気
流を生じさせ、その空気流により吸込み口73に在る草
を起こすようにしているが、騒音低減のためにファン2
5の回転速度は比較的低く設定されており、前記空気流
も比較的弱いものとなる。しかるに、刈草搬送路72
は、ハウジング101 の彎曲内面18aと、ガイド板6
7のガイド部67bとでほぼ円形の横断面を有するよう
に形成されており、ファン25における羽根部25bの
上部は彎曲内面18aにほぼ沿う形状に形成される。こ
のため、刈草搬送路72内で、ファン25における羽根
部25bのまわりには、該ファン25の回転作動に応じ
て持続的な渦流が生じ、その渦流により吸込み口73に
在る草が引き起こされる。しかも吸込み口73が比較的
狭いことにより、前記渦流の流速が増速され、草が効果
的に引起されることになる。したがって、刈刃231
よびファン25の回転に伴う騒音の発生を抑えつつ、刈
刃231 により草が効果的に刈られることになる。
【0035】刈るべき草が深いときには、吸込み口73
からの空気の吸込みが不充分となる可能性があるが、ハ
ウジング101 におけるスカート部171 の下部に複数
の吸気孔74が設けられているので、それらの吸気孔7
4からの吸気によりファン25の回転に伴う渦流の低下
が生じるのを有効に防止することができ、吸込み空気が
充分であることによりファン25の負荷軽減を図り、延
いてはエンジン11の燃費低減にも寄与することができ
る。
【0036】また刈草搬送路72の横断面形状がほぼ円
形であることにより、刈草搬送路72内での気流の淀み
をなくし、刈草が詰まることを防止して効率的な搬送を
実現することができる。
【0037】ファン25は、その外周直径D1 を比較的
大として形成されるものであり、回転速度が比較的低い
ことに伴う吸引空気量の減少を極力抑え、草を引起こす
機能の低下を最小限に抑えることができる。
【0038】ところで、刈刃231 は、刈刃本体60の
外端部に刃部61が回転自在に支承されて成るものであ
るので、吸込み口73に石等の異物があったときには、
刃部61が異物に当たって回転することにより、刃部6
1に必要以上の衝撃が加わることを回避することができ
るとともに異物が飛散することを極力防止することがで
き、さらにハウジング101 内を清掃する際にも、刃部
61を清掃に支障のない位置に退避させることができて
便利である。
【0039】さらに回転駆動軸21からの駆動力を減速
してファン25に伝達するための減速機241 は、遊星
歯車式のものであり、サンギヤ50が刈刃231 に連結
され、キャリア52がファン25に連結されるので、回
転駆動軸21と刈刃231 およびファン25間の動力伝
達経路を回転駆動軸21のまわりにコンパクトに纏めて
簡素化することができる。
【0040】しかもクラッチ22における入力部材26
に設けられた駆動プーリ43から伝動ベルト47を介し
て、後輪WR ,WR に連なる変速機44の従動プーリ4
6に動力が伝達されるので、回転駆動軸21および変速
機44間の動力伝達経路も簡素化されることになる。
【0041】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0042】減速機241 におけるサンギヤ50の下端
には、円筒状の収納函77が固定され、この収納函77
の下部には、その一直径線上に2つの取出し口78,7
8が設けられる。而して該収納函77内には、可撓性を
有するコードが刈刃232 として収納されており、収納
函77内には、取出し口78,78から所望長さの刈刃
232 を取出した状態でそれらの刈刃232 固定するた
めの機構が内蔵される。
【0043】この第2実施例によると、収納函77から
両側に延出された刈刃232 が回転駆動軸21の回転作
動に応じて回転し、該刈刃232 により草が刈られるこ
とになる。
【0044】しかも刈刃232 は可撓性を有するもので
あるので、吸込み口73に石等の異物があったときに異
物の飛散を防止することができ、またハウジング101
内を清掃する際にも刈刃232 を清掃に支障のない位置
に容易に退避させることができる。
【0045】図6は本発明の第3実施例を示すものであ
り、上記第1および第2実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0046】減速機241 におけるサンギヤ50の下端
には刈刃233 が固定されるものであり、この刈刃23
3 は、回転駆動軸21の一直径線に沿って延びるととも
にその長手方向中央部がサンギヤ50の下端に固定され
る刈刃本体79の両外端部に、刃部80がそれぞれ固定
的に設けられて成る。しかも刃部80は、刈草の搬送機
能を持たせるためのねじり部を持たず、単に草刈り機能
のみを有するように形成される。
【0047】この実施例によれば、異物の飛散を防止す
ること、ならびにハウジング101内の清掃時に刃部8
0を容易に退避させることはできないが、上記各実施例
と同様に、騒音の発生を防止して効果的に草を刈ること
ができる。
【0048】図7は減速機の変形例を示すものであり、
エンジン11の回転駆動軸21にはボルト81により伝
動軸82が同軸に固着され、該伝動軸82に刈刃233
の中央部が固定される。またハウジング101 における
天井部16の中央部に軸受84を介して支承される回転
軸83が伝動軸82を囲繞して配置され、伝動軸82お
よび回転軸83間には軸受85が介設される。しかも回
転軸83の下端には複数のボルト94により回転板66
が固定されており、該回転板66に、ファン25および
ガイド板67(図3および図4参照)が固定される。
【0049】前記ファン25およびガイド板67に連な
る回転軸83と、回転駆動軸21との間には、遊星歯車
式である減速機242 が設けられるものであり、該減速
機242 は、ハウジング101 に連設されている支持板
19に固着されるとともに回転駆動軸21を囲繞するサ
ンギヤ86と、サンギヤ86を囲繞して回転駆動軸21
に固定されるリングギヤ87と、キャリア88に支承さ
れてサンギヤ86およびリングギヤ87に噛合される複
数のプラネタリギヤ89とを備える。サンギヤ86と回
転駆動軸21との間にころ軸受90が介装される。また
リングギ87を覆うようにして有底円筒状に形成される
駆動プーリ91に、図示しない車輪に駆動力を伝達する
ための伝動ベルト47が巻掛けられ、駆動プーリ91お
よびリングギヤ87間に軸受92が介装され、キャリア
88は駆動プーリ91に固定的に支持され、キャリア8
8およびリングギヤ87間にはすべり軸受93が介装さ
れる。
【0050】また減速機242 内は密封されるものであ
り、サンギヤ86および駆動プーリ91間にはシール部
材95が、軸受85よりも下方で伝動軸82および回転
軸83間にはシール部材96が、回転軸83および駆動
プーリ91間にはシール部材97が、支持板19とサン
ギヤ86との連設部を囲繞するようにして支持板19お
よびオイルパン20間にはシール部材98が、またオイ
ルパン20および回転駆動軸21間にはシール部材99
がそれぞれ介装される。
【0051】このような減速機242 によれば、回転駆
動軸21からの動力は、伝動軸82を介して刈刃233
に減速されることなく伝達され、ファン25およびガイ
ド板67に連なる回転板66には、減速された回転動力
がキャリア88から駆動プーリ91および回転軸83を
介して伝達されることになる。
【0052】図8ないし図10はハウジングの変形例を
示すものであり、図8のハウジング102 では、天井部
16に彎曲部18を介して連設されるスカート部172
が、彎曲部18に滑らかに連なって彎曲するように形成
され、図9のハウジング10 3 では、スカート部173
が、彎曲部18に滑らかに連なる彎曲部100と、該彎
曲部100の下端に連なる円筒部101とで構成され、
図10のハウジング104 では、彎曲部18に連なるス
カート部174 が円筒状に形成され、該スカート部17
4 の下端には半径方向内方に張出す鍔部174 aが設け
られる。
【0053】図11はハウジングのさらに他の変形例を
示すものであり、このハウジング105 において、スカ
ート部175 は円筒状に形成される。しかも該スカート
部175 の下端には、周方向に間隔をあけた複数位置に
切欠き102が設けられ、該切欠き102を介して刈草
搬送路72内に通じるとともに外端を上方に開口した吸
気孔103をスカート部175 の外面との間に形成する
ための横断面半円状の部材104がスカート部175
外面に固着される。
【0054】このようにすると、吸込み口73からの空
気の吸込みが不充分となるように深い草を刈るときに、
上方に開放した複数の吸気孔103からより効果的に空
気を吸引することができる。
【0055】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0056】たとえばガイド板67は、刈刃側に固定さ
れていてもよく、またハウジング側に固定されていても
よい。
【0057】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ファンは刈刃よりも低速で回転すべく減速機を介し
て回転駆動軸に連結され、刈刃の外端部と、該外端部の
直上位置に配置されるファンの羽根部との間にはガイド
板が配設され、該ガイド板とハウジングとの間には、前
記羽根部が収納される刈草搬送路が形成され、ガイド板
とハウジングのスカート部下縁との間には、前記刈刃の
外端部を臨ませる環状の吸込み口が形成されるので、刈
刃およびファンの回転による騒音の低減を図るとともに
比較的低速で回転するファンによる草起こし作用を、フ
ァンの回転に伴う渦流を強力にすることでカバーし、草
を効果的に刈ることが可能となる。
【0058】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、ハウジングにおい
て、その天井部およびスカート部の連設部には、外方に
膨らんだ彎曲内面が形成され、ガイド板は、前記彎曲内
面にほぼ対応した曲率で彎曲成形されるので、刈草搬送
路の横断面形状をほぼ円形とし、渦流の円滑かつ持続的
な発生を可能とするとともに、刈草の効率的な搬送が可
能となる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、フアンにおける羽根部の
上部は、前記彎曲内面にほぼ沿う形状に形成されるの
で、渦流の発生をより効果的とすることができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、ファンの外周直径は、刈
刃の外周直径よりも大きく設定されるので、ファンの回
転速度が比較的低くなることによる吸気量の低減を極力
抑え、草起こし作用を効果的にすることができる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、ハウジングにおけるスカ
ート部の下部には、複数の吸気孔が設けられるので、吸
込み口からの吸込み空気が不充分であるときには、複数
の吸気孔からの空気吸引により、ファンの負荷低減を図
り、延いては動力源の燃費低減を図ることができる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、刈刃は、回転駆動軸の一
直径線にほぼ沿って延びる刈刃本体の外端部に、草刈り
機能のみを有する刃部が設けられて成るので、刈刃の回
転に伴う騒音の発生を抑えることができる。
【0063】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
6記載の発明の構成に加えて、刈刃は、刈刃本体の外端
部に回転駆動軸の回転軸線と平行な軸線まわりの回転を
自在として刃部が支承されて成るので、異物の飛散を極
力回避することができるとともに、ハウジング内の清掃
を容易とすることができる。
【0064】さらに請求項8記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の構成に加えて、刈刃は、可撓性を有す
るコードであるので、異物の飛散を極力回避することが
できるとともに、ハウジング内の清掃を容易とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の草刈機の側面図である。
【図2】図1の2矢視拡大平面図である。
【図3】図2の3−3線拡大断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】第2実施例の図3に対応する断面図である。
【図6】第3実施例の図3に対応する断面図である。
【図7】減速機の変形例を示す縦断面図である。
【図8】ハウジングの変形例を示す断面図である。
【図9】ハウジングの変形例を示す断面図である。
【図10】ハウジングの変形例を示す断面図である。
【図11】ハウジングの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】 101 〜105 ハウジング 16 天井部 171 〜175 スカート部 18a 彎曲内面 21 回転駆動軸 231 〜233 刈刃 241 ,242 減速機 25 ファン 25b 羽根部 60,79 刈刃本体 61,80 刃部 67 ガイド板 72 刈草搬送路 73 吸込み口 74,103 吸気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉ケ崎 剛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−218509(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/63 - 34/86

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部(16)の周縁部に横断面円形の
    スカート部(171,172 ,173 ,174 ,1
    5 )が連設されて成るハウジング(101 ,102
    103 ,104 ,105 )の中央部に回転駆動軸(2
    1)が配置され、該回転駆動軸(21)に連結される刈
    刃(231 ,232 ,233 )と、該刈刃(231 〜2
    3 )よりも上方位置で回転駆動軸(21)に連結され
    るファン(25)とがハウジング(101 〜105 )内
    に収納配置される草刈機において、ファン(25)は刈
    刃(231 〜233 )よりも低速で回転すべく減速機
    (241,242 )を介して回転駆動軸(21)に連結
    され、刈刃(231 〜233 )の外端部と、該外端部の
    直上位置に配置されるファン(25)の羽根部(25
    b)との間にはガイド板(67)が配設され、該ガイド
    板(67)とハウジング(101 〜105 )との間に
    は、前記羽根部(25b)が収納される刈草搬送路(7
    2)が形成され、ガイド板(67)とハウジング(10
    1 〜105 )のスカート部(171 〜175 )下縁との
    間には、前記刈刃(231 〜233 )の外端部を臨ませ
    る環状の吸込み口(73)が形成されることを特徴とす
    る草刈機。
  2. 【請求項2】 ハウジング(101 〜105 )におい
    て、その天井部(16)およびスカート部(171 〜1
    5 )の連設部には、外方に膨らんだ彎曲内面(18
    a)が形成され、ガイド板(67)は、前記彎曲内面
    (18a)にほぼ対応した曲率で彎曲成形されることを
    特徴とする請求項1記載の草刈機。
  3. 【請求項3】 フアン(25)における羽根部(25
    b)の上部は、前記彎曲内面(18a)にほぼ沿う形状
    に形成されることを特徴とする請求項2記載の草刈機。
  4. 【請求項4】 ファン(25)の外周直径は、刈刃(2
    1 〜233 )の外周直径よりも大きく設定されること
    を特徴とする請求項1記載の草刈機。
  5. 【請求項5】 ハウジング(101 〜105 )における
    スカート部(171〜175 )の下部には、複数の吸気
    孔(74,103)が設けられることを特徴とする請求
    項1記載の草刈機。
  6. 【請求項6】 前記刈刃(231 ,233 )は、回転駆
    動軸(21)の一直径線にほぼ沿って延びる刈刃本体
    (60,79)の外端部に、草刈り機能のみを有する刃
    部(61,80)が設けられて成ることを特徴とする請
    求項1記載の草刈機。
  7. 【請求項7】 前記刈刃(231 )は、刈刃本体(6
    0)の外端部に回転駆動軸(21)の回転軸線と平行な
    軸線まわりの回転を自在として刃部(61)が支承され
    て成ることを特徴とする請求項6記載の草刈機。
  8. 【請求項8】 前記刈刃(232 )は、可撓性を有する
    コードであることを特徴とする請求項1記載の草刈機。
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