JP3023670U - 間仕切壁兼用収納棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は所望により収納棚とも間仕切壁とも
なる間仕切を提供することを目的とする。 【構成】 間仕切壁兼用の収納棚であって、天板、底
板、裏板および左右の側板と、該一対の側板によって支
持される複数枚の棚板とからなり、該一対の側板の対向
する板面にはそれぞれ複数個のダボ穴が水平及び垂直方
向に配列され、該各棚板の左右の木端には案内溝が長手
方向にそれぞれ形成され、一端を該ダボ穴に着脱可能に
植立されたダボピンの他端が、対応する棚板の該案内溝
に摺動可能に係合され、該ダボピンの植立位置を変える
ことによって、該棚板が水平、または、垂直に配置され
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建具、特に、住宅の間取りを容易に変更可能とする作付け用の間仕切 兼用収納棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から建物に作り付けされる収納棚が知られており、それらの収納棚を部屋 の間仕切として用いることも可能であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、それらはあくまでも収納棚であって、棚板が間仕切板となることはな かった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は所望により収納棚（本明細書においてライティングビューローを含む ）とも間仕切壁ともなる間仕切を提供することを目的とする。すなわち、間仕切 壁兼用の収納棚であって、天板、底板、裏板および左右の側板と、該一対の側板 によって支持される複数枚の棚板とからなり、該一対の側板の対向する板面には それぞれ複数個のダボ穴が水平及び垂直方向に配列され、該各棚板の左右の木端 には案内溝が長手方向にそれぞれ形成され、一端を該ダボ穴に着脱可能に植立さ れたダボピンの他端が、対応する棚板の該案内溝に摺動可能に係合され、該ダボ ピンの植立位置を変えることによって、該棚板が水平、または、垂直に配置され ることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案に係る収納棚を収納棚として用いる場合は、従来の作付けの収納棚の場 合と同様な配列方法となる。すなわち、ダボピンを着脱可能に植立嵌合すべきダ ボ穴の行列（ｘ，ｙ）位置を適当に選択することによって上下に隣接する棚板の 間隔を定め、それらの棚板当たり４本のダボピンによって対応する棚板をそれぞ れ水平に支持する。一方、これを間仕切壁として用いる場合には、該ダボピンを 各側板の一番手前の垂直方向のダボ穴列にそれぞれ１列に並べ替え、対応する案 内溝当たり２本のダボピンで棚板の木端を支持する位置に配置し（但し、最上段 のものを除く）、それらのダボピンに対応する案内溝が係合するように左右の側 板の間に各棚板を上方から差し込む。これによって各棚板が左右の側板の４本の ダボピンによって共通の垂直平面内に配列支持されることとなる。

【０００６】

【実施例】

本考案に係る収納棚を用いた間仕切りの施工例を図１ないし３に模式的に示す 。これらにおいて、１は天板、２は底板、４および５は左右の側板で、これらに よって建物の躯体の壁厚と略等しい奥行きの枠体が構成される。３は該枠体の裏 側の開口面に固定される裏板で、その裏面、すなわち、隣室側の表面には壁紙等 による内装が施される。該一対の側板の対向する板面にはそれぞれ多数のダボ穴 ７が水平及び垂直方向に配列され、それらに従来から知られているものと同様の 円柱状のダボピン９が所定数所定位置に植立固定される。１０は本考案に係る収 納棚の天板と天井との間に設けられた小壁である。６は該左右の側板に植立され た各４本のダボピンによって支持される複数枚の棚板で、該各棚板の左右の木端 には、ダボピンが摺動可能に係合する案内溝８が長手方向にそれぞれ形成されて いる（図４）。本考案に係る棚板を水平に多段に並べる場合には、４本１組の同 一水平面内のダボピンを上下方向に適当な間隔で配置し、該４本一組のダボピン からなる階層に対応する棚板をそれぞれ水平方向からに差し込み、それらの棚板 の対応する案内溝に各２本のダボピンを係合させる（図１）。また、該棚板を壁 板として用いる場合には、それらのダボピンを移し替え、各側板の一番手前の垂 直方向のダボ穴列に対して各一列に植立嵌合させ、該案内溝当たり各２本（但し 最上段のものは各１本とする）のダボピンを垂直な共通の平面内に配置する。各 棚板はそれらの案内溝が対応するダボピンと係合するように上方からそれぞれ挿 入される。なお、最上段の棚板はその上方に天板が存在するため、棚板を上方か ら挿入することができない。したがって、最上段には左右一対２本のダボピンの みが配置され、それらに対して該棚板が斜め上方から挿入され、前記天板１に設 けられたマグネットキャッチ金具１１に対して該棚板の自由端が吸着されること で、該棚板は垂直に保持される（図２、３）。 なお、本考案は上述した実施例にのみ限定されるものではい。例えば、前記裏 板３を取り除いた収納棚を２個背中合わせに並べて間仕切りを構成したり、ある いは図５に示すように、棚板の張り出し部分に別体の外枠を適当な金具を用いて 着脱自在に装着したりすることも可能である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているから、収納棚を間仕切として、空間を有 効に利用することができ、また、収納棚として用いないときには、普通の壁板か らなる間仕切に変更することで、家族構成その他に対応して設計変更や模様替え を容易に行うことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案に係る建具の実施例を収納棚として用
いた側断面図

【図２】は同じく間仕切壁として用いた側断面図

【図３】は同じく拡大正面図

【図４】は棚板の側面図

【図５】は他の収納棚の実施例を示す側断面図

【符号の説明】

１・・・・・天板 ２・・・・・底板 ３・・・・・裏板 ４，５・・・側板 ６・・・・・棚板 ７・・・・・ダボ穴７ ８・・・・・案内溝 ９・・・・・ダボピン

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｆ 19/08 １０２ Ｊ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】天板１、底板２、裏板３および左右の側板
   ４，５と、 該一対の側板によって支持される複数枚の棚板６とから
   なり、 該一対の側板の対向する板面にはそれぞれ複数個のダボ
   穴７が水平及び垂直方向に配列され、 該各棚板の左右の木端には案内溝８が長手方向にそれぞ
   れ形成され、 一端を該ダボ穴に着脱可能に植立されたダボピン９の他
   端が、対応する棚板の該案内溝に摺動可能に係合され、 該ダボピンの植立位置を変えることによって、該棚板が
   水平、または、垂直に配置されることを特徴とする間仕
   切壁兼用収納棚。