JP3023441U

JP3023441U - 妻楊枝

Info

Publication number: JP3023441U
Application number: JP1995011527U
Authority: JP
Inventors: 吉胤淵側
Original assignee: やなぎプロダクツ株式会社
Priority date: 1995-10-03
Filing date: 1995-10-03
Publication date: 1996-04-16
Anticipated expiration: 2001-10-03

Abstract

(57)【要約】【課題】果物等の食べ物に突き刺した際に、途中で該
食べ物を落下させることなく確実に口まで運ぶことがで
きる妻楊枝の提供にある。【解決手段】一端側に突き刺し用テーパ部１を有する
と共に、他端側の歯掃除用テーパ部２を有する。突き刺
し用テーパ部１の近傍に抜け止め用周方向溝３を設けて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、果物、蒲鉾等の食べ物に突き刺してこれらの食べ物を食べるのに用いたりする妻楊枝に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、妻楊枝は、その先端に先細テーパ部を有し、この先細テーパ部を歯の間に挿入して、この歯の間にはさまった食べ物の小片を除去したり、果物、チーズ、蒲鉾等の食べ物にこの先細テーパ部を突き刺してこれらの食べ物を食べたりするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の妻楊枝では、先細テーパ部は鋭くかつ長いものであり、使用に際し、危険であった。また、果物等を突き刺した際、簡単に抜けるため、突き刺した果物等を落とす虞れがあった。

【０００４】そこで、本考案では、安全でかつ果物等を突き刺した際にも、抜けにくく、突き刺した後、口まで確実に持っていくことができる妻楊枝を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る妻楊枝は、一端側に突き刺し用テーパ部を有し、かつ、該突き刺し用テーパ部近傍に抜け止め用周方向溝を設けたものである。

【０００６】また、他の妻楊枝は、一端側に突き刺し用テーパ部を有すると共に、他端側に歯掃除用テーパ部を有し、かつ、上記突き刺し用テーパ部近傍に抜け止め用周方向溝を設けたものである。

【０００７】この際、横断面形状を多角形としたり、突き刺し用テーパ部の長さ寸法を、３ mm以上かつ６mm以下としたり、突き刺し用テーパ部の先端から抜け止め用周溝までの長さ寸法を４mm以上かつ13mm以下としたりするのが好ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳説する。

【０００９】図１は本考案に係る妻楊枝の実施の一形態を示す。この妻楊枝は、本体部４と、両端のテーパ部１，２とからなり、一端側のテーパ部１は、果物、チーズ、羊羹、蒲鉾等の食べ物を突き刺す突き刺し用とされ、他端側のテーパ部２は、歯の間に詰まったものを除去するための歯掃除用とされる。

【００１０】しかして、この妻楊枝はその横断面形状が、図２に示すように、略正方形とされ、また、突き刺し用テーパ部１の近傍には、周方向溝３が設けられている。具体的には、突き刺し用テーパ部１の長さ寸法Ｌ₁ を３mm以上かつ６mm以下とし、この突き刺し用テーパ部１の先端から周方向溝３までの長さ寸法Ｌ₂ を４mm以上かつ13mm以下をし、さらには、周方向溝３の幅寸法Ｗを0.5mm 以内とする。

【００１１】また、歯掃除用テーパ部２の長さ寸法Ｌ₃ としてはあまり長くしないようにするのが好ましく、例えば、12mm位に設定され、さらに、本体部４の一辺４ａの長さ寸法としては、例えば、２mm位に設定される。なお、全長Ｌとしては、従来の妻楊枝と同様の寸法（例えば、65mm位）とされる。

【００１２】従って、上述の如く構成された妻楊枝によれば、歯掃除用テーパ部２にて、歯の間にはさまった食べ物の小片等を除去することができ、また、突き刺し用テーパ部１を果物等の食べ物に突き刺して、この食べ物を食べることができる。この際（突き刺し用テーパ部１を食べ物に突き刺した際）には、周方向溝３がこの果物等に進入し、この状態で食べ物を持ち上げても、周方向溝３が抜け止めとなってこの妻楊枝から抜けない。つまり、確実に、この食べ物を口まで持って行くことができる。

【００１３】また、図１に示す妻楊枝では、横断面形状が略正方形であるので、周方向溝３が食べ物に進入したこの妻楊枝は該食べ物に対して回転しにくく抜け止め効果を有効に発揮するが、勿論、図３に示すように、妻楊枝として横断面形状が円形であってもよく、正方形以外の多角形であってもよい。

【００１４】次に、図４は他の形態を示し、この場合、歯掃除用テーパ部２を省略し、周方向溝３と２本設けている。なお、本体部４の他端部５には切断用溝６等が設けられている。

【００１５】そして、この場合も、突き刺し用テーパ部１の長さ寸法Ｌ₁ を３mm以上かつ６ mm以下とし、突き刺し用テーパ部１の先端から周方向溝３までの長さ寸法Ｌ₂ を４mm以上かつ13mm以下をし、さらには、周方向溝３の幅寸法Ｗを0.5mm 以内としている。

【００１６】従って、この場合も、突き刺し用テーパ部１を果物等の食べ物に突き刺せば、２本の周方向溝３，３にて抜け止め効果が有効に発揮され、この妻楊枝にて、食べ物を確実に口まで運ぶことができる。

【００１７】ところで、突き刺し用テーパ部１の長さ寸法Ｌ₁ を３mm以上かつ６mm以下としたのは、この範囲より小さければ、突き刺し用テーパ部１があまり鋭利とならず、食べ物を突き刺しにくく、逆に、この範囲より大きければ、鋭利になりすぎ、突き刺したあと抜け易くなるからである。また、突き刺し用テーパ部１の先端から周方向溝３までの長さ寸法Ｌ₂ を４mm以上かつ13mm以下としたのは、この範囲より小さければ、周方向溝３が突き刺し用テーパ部１に形成され、食べ物にこの妻楊枝を突き刺しにくいものとなり、逆に、この範囲より大きければ、食べ物にこの妻楊枝を突き刺した際に、深く突き刺さなければ周方向溝３がこの食べ物に進入しない虞れがあり、抜け止め効果を発揮できないからである。さらに、周方向溝３の幅寸法Ｗを0.5mm 以内としたのは、これより、大きければ、周方向溝３が抜け止め機能を発揮する上で無駄でありかつ全体の強度が低下するからである。なお、周方向溝３の幅寸法Ｗがあまり小さければ、例えば、0.1mm より小さければ、抜け止め機能を有効に発揮することができない。

【００１８】なお、図１に示す妻楊枝では、周方向溝３は１本であるが、勿論、２本以上であってもよく、図４に示す妻楊枝において、周方向溝３を１本としたり、３本以上としたりするも自由である。また、周方向３を複数本設けた場合、反突き刺し用テーパ部１側の周方向溝３がこの突き刺し用テーパ部１の先端より４mm以上かつ13mm以下に形成されるようにするのが好ましい。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されているので、次に記載の効果を奏する。

【００２０】果物等の食べ物に突き刺し用テーパ部１を突き刺すことができ、突き刺せば、この突き刺し用テーパ部１近傍の周方向溝３がこの食べ物に進入し、この妻楊枝が食べ物から抜けにくくなり、途中で落下させることなく確実にこの食べ物を口まで運ぶことができる。

【００２１】特に、請求項２記載の妻楊枝であれば、上述の作用効果に加え、他端側の歯掃除用テーパ部２で、歯の間に詰まった食べ物の小片等を除去することができる。

【００２２】請求項３記載の妻楊枝であれば、食べ物に突き刺されば、食べ物に対して回転しにくく抜け止め効果が一層発揮され、請求項４記載の妻楊枝では、突き刺し用テーパ部１を、確実に、果物等の食べ物に突き刺すことができ、請求項５記載の妻楊枝では、果物等の食べ物に突き刺した際に、確実に周方向溝３が食べ物に進入し、この周方向溝３による抜け止め効果が有効に発揮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る実施の一形態を示す正面図であ
る。

【図２】要部拡大断面図である。

【図３】他の妻楊枝の要部拡大断面図である。

【図４】別の妻楊枝の正面図である。

【符号の説明】

１突き刺し用テーパ部２歯掃除用テーパ部３周方向溝Ｌ₁ 長さ寸法Ｌ₂ 長さ寸法

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一端側に突き刺し用テーパ部１を有し、
かつ、該突き刺し用テーパ部１近傍に抜け止め用周方向
溝３を設けたことを特徴とする妻楊枝。
【請求項２】一端側に突き刺し用テーパ部１を有する
と共に、他端側に歯掃除用テーパ部２を有し、かつ、上
記突き刺し用テーパ部１近傍に抜け止め用周方向溝３を
設けたことを特徴とする妻楊枝。
【請求項３】横断面形状を多角形とした請求項１又は
２記載の妻楊枝。
【請求項４】突き刺し用テーパ部１の長さ寸法Ｌ₁ を
３mm以上かつ６mm以下とした請求項１又は２記載の妻楊
枝。
【請求項５】突き刺し用テーパ部１の先端から抜け止
め用周方向溝３までの長さ寸法Ｌ₂ を４mm以上かつ13mm
以下とした請求項１又は２記載の妻楊枝。