JP3023306U - 車載用周波数帯域変換装置 - Google Patents

車載用周波数帯域変換装置

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JP3023306U
JP3023306U JP1995011211U JP1121195U JP3023306U JP 3023306 U JP3023306 U JP 3023306U JP 1995011211 U JP1995011211 U JP 1995011211U JP 1121195 U JP1121195 U JP 1121195U JP 3023306 U JP3023306 U JP 3023306U
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frequency band
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JP1995011211U
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最上正司
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株式会社無限オートセールス
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】海外仕様の車載FM放送受信機で、日本国内の
FM放送を受信できるようにする。 【解決手段】海外仕様(88〜108MHz)と日本国
内仕様(76〜90MHz)のFM放送帯域間には18
MHzの差がある。アンテナ1で受信した国内のFM放
送電波はバンドパスフィルタ2及び4と高周波増幅器3
によりろ波、増幅され、局部発振器6からの18MHz
発振出力と共にミキサー5へ印加され、下側帯波58〜
72MHzと上側帯波94〜108MHzの二波に周波
数変換される。バンドパスフィルタ8により、上側帯波
を選択出力させ、バッファ9を介して、海外仕様の車載
用FM受信装置11に入力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車載用放送受信装置で受信可能な周波数帯域以外の異なった周波数 帯域の放送を受信するための車載用周波数帯域変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
貿易の自由化に伴い海外生産された自動車が大量に輸入されており、また、主 販売網以外に併行輸入をしている小口販売網が存在している事は、周知の通りで ある。後者の販売網で輸入される自動車台数は、全輸入数量の30パーセントを 占めているのが現状で今後ますます増加の傾向にある。 これら併行輸入される車両は日本向け仕様として生産されていないため、車両 に搭載されている放送受信装置は、AM放送を除き、受信可能帯域の違いで日本 国内のFM放送の受信は不可能となっている。 この対策として、車両に搭載されている海外向け仕様の放送受信装置を日本国 内のFM放送を受信できる放送受信装置に交換することが日常的に行なわれてお り、取り外した放送受信装置は全く未使用のまま年間数万台も破棄されている。 環境汚染の防止と限りある資源の無駄づかいを避けるため、放送受信装置を搭載 していない車両を輸入する等の努力もなされているが、その数は微々たるもので 問題の解決とはなっていない。また、一方では併行輸出されている車両も有り、 輸出先で同様の問題が発生しているとの報告がある。
【0003】 本考案の目的は、上記の問題点を解決して、車載用放送受信装置で受信可能な 周波数帯域以外の異なった周波数帯域の放送を受信するための車載用周波数帯域 変換装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る車載用周波数帯域変換装置は、放送受信装置で受信可能な周波数 帯域以外の異なった周波数帯域の放送を受信する車載用周波数帯域変換装置であ って、受信した前記放送の周波数帯域を前記車載用放送受信装置で受信可能な周 波数帯域に変換するものである。
【0005】 また、受信した前記放送の周波数帯域を、上側波帯または下側波帯へ変換する ことにより、前記車載用放送受信装置で受信可能な周波数帯域に変換するもので ある。
【0006】 また、本考案に係る車載用周波数帯域変換装置は、アンテナからのFM放送帯 域の高周波信号のみを通過させる第1のバンドパスフィルタと、前記第1のバン ドパスフィルタを通過した高周波信号を増幅する高周波増幅器と、前記第1のバ ンドパスフィルタと同一のろ波特性を有し、前記高周波増幅器からの高周波信号 をろ波する第2のバンドパスフィルタと、局部発振器と、前記第2のバンドパス フィルタからの高周波信号と前記局部発振器の発振出力を混合し、車載用FM放 送受信装置で受信可能な周波数帯域の高周波信号に変換するミキサーと、前記ミ キサーからの高周波信号のうちの、前記車載用FM放送受信装置で受信可能な周 波数帯域の高周波信号のみを通過させる第3のバンドパスフィルタとからなるも のである。
【0007】 また、本考案に係る車載用周波数帯域変換装置は、さらに、前記アンテナから のAM放送帯域の高周波信号のみを通過させて前記車載用FM放送受信装置に供 給するローパスフィルタを含むものである。
【0008】
【作用】
FM放送電波の周波数帯域を上側帯波又は下側帯波へ変換する装置を提供する ことにより、併行輸出入される車両に登載された受信周波数の異なる放送受信装 置を交換することなく使用可能にする。これにより受信装置の大量破棄が防止で き資源の無駄使いや環境汚染の防止に役立たせる。
【0009】
【考案の実施の形態】 次に、本考案による車載用周波数帯域変換装置の実施例を図面に基づいて説明 する。 まず、図4で示す如く、一般的に知られている周波数変換手法について記すと 、放送周波数をF1、局部発振器となる高安定発振器の発信周波数をFoscとして ミキサー(乗算器として働く)に印加すると、変換周波数をF2とすればF2=F 1 ±FOSCという二波が得られる。 本考案は、この性質を利用すれば容易に周波数の変換が達成されることに注目 し、FM放送帯域のみが通過した高周波成分(F1′〜F1″)と発振器出力(F OSC )をミキサーに印加し、上側帯変換波をF2″とすればF2″=(F1′〜F1 ″)+FOSC、下側帯変換波をF2′とすればF2′=(F1′〜F1″)−FOSCの 2波をつくり、車載された放送受信装置の受信周波数帯域に合致したバンドパス フィルタにより不要信号を遮断するという非常に簡単な構成で、実用上全く不足 のない車載用周波数帯域変換装置を実現した。
【0010】 以下、本考案による車載用周波数帯域変換装置の一実施例のブロック図を図1 に示し、詳細に説明する。 図1では、例として、海外向け仕様のFM受信周波数帯域(88〜108MH z)に設定されている放送受信装置を用いて日本国内で放送されているFM放送 (76〜90MHz)を受信する場合について説明する。
【0011】 1は車載されたAM/FM共用アンテナ、2は日本国内で放送されているFM 放送帯域(76〜90MHz)の高周波信号のみを通過させるバンドパスフィル タ、3は効率良く変換するための信号レベルに増幅する広帯域高周波増幅器、4 はバンドパスフィルタ2と同一のろ波特性を有するバンドパスフィルタで、不要 信号を遮断し、混変調等の妨害が発生するのを防止するもので、5はミキサー、 6は高安定な局部発振器、7はバッファー、8は受信希望する88〜108MH z帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ、9はバッファー、10は本考案の 特長となる中波帯(AM放送)のみを障害なく通すローパスフィルタ、11は、 車両に搭載され、海外向け仕様のFM放送(88〜108MHz)とAM放送を 受信可能に設定されている車載用AM/FM放送受信装置である。
【0012】 海外向け仕様及び日本仕様のFM放送帯域間には18MHzの差がある。そこ で、AM/FM共用アンテナ1で受信した76〜90MFzのFM放送電波をバ ンドパスフィルタ2及び4と高周波増幅器3により選択的にろ波、増幅した後、 例えば水晶発振子を用いて高安定に発振する局部発振器6で作成した18MHz 発振出力と共に、ミキサー5へ印加すると、図2に示すように、下側帯波58〜 72MHzと上側帯波94〜108MHzの二波に周波数変換される。車載され ている海外向け仕様の放送受信装置11のために、バンドパスフィルタ8により ミキサー5から得られる二波のうち上側帯波94〜108MHzを選択出力させ れば良い。このバンドパスフィルタ8を通過した上側帯波94〜108MHzの 高周波信号を、バッファー9を介して車載用AM/FM放送受信装置11に入力 する。 したがって、例えば80MHzのFM放送信号は98MHzに変換したことと なる故、海外向け仕様の車載用AM/FM放送受信装置11の使用が可能となる のである。
【0013】 同様に、車載用AM/FM放送受信装置11が日本国内仕様であり、この放送 受信装置を用いて海外放送を受信する場合は、前記とは逆に、アンテナ1から入 力する88〜108MHzのFM放送をバンドパスフィルタ2及び4と高周波増 幅器3により選択的にろ波、増幅した後、水晶発振子による局部発振器6で作成 した18MHzと共にミキサー5へ印加すると、図3に示すように、下側帯波7 0〜90MHzと上側帯波106〜126MHzの二波に周波数変換される。車 載されている日本国内仕様の受信装置のために、バンドパスフィルタ8には下側 帯波を通過させるろ波特性を持たせ、70〜90MHzを選択出力させれば良い 。このバンドパスフィルタ8を通過した下側帯波70〜90MHzの高周波信号 を、バッファー9を介してAM/FM放送受信装置11に入力する。 したがって、例えば106MHzのFM放送信号は88MHzに変換したこと となる故、日本国内仕様の車載用AM/FM放送受信装置が使用可能となるので ある。
【0014】 なお、AM放送は全世界共通であるため変換の必要がないことから、本考案で は、AM放送の中波帯域のみをバイパスして車載用AM/FM放送受信装置11 に入力するためのローパスフィルタ10を設けているのが特長で、中波帯ではイ ンピーダンスが低くVHF帯では高インピーダンスを示す特性としている。
【0015】 以上のように、本考案の車載用周波数帯域変換装置を、車載されたAM/FM 放送受信装置と共に用いた場合について説明したが、これに限らず、車載されて いない放送受信装置や、FM放送のみを受信する放送受信装置と共に用いること もできる。 このように本考案によれば、従来、併行輸出入された自動車に登載されている 放送受信装置は輸出入先の放送帯域に合せるため受信装置を交換しており、これ は消費者への経済的負担の増大ばかりでなく限りある資源の無駄づかいともなっ ている現状を一気に解決し、更に破棄による環境汚染をも防止する効果が期待で きるものである。
【0016】
【考案の効果】
本考案に係る周波数帯域変換装置によれば次のような効果が得られる。 1)高価な車載用放送受信装置がそのまま使用できるため経済的負担が少ない 。 2)資源の無駄が発生せず、破棄による環境汚染の防止に役立つ。 3)アンテナと車載用放送受信装置の間に挿入するだけであり、車載用放送受 信装置側の改造などの必要がない。 4)小型、軽量であり全ての車両に取付け可能である。 5)簡単な構成であるため非常に安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車載用周波数帯域変換装置の一実
施例のブロック図である。
【図2】図1の装置で上側帯波を得る仕方を説明する周
波数スペクトラムを示す。
【図3】図1の装置で下側帯波を得る仕方を説明する周
波数スペクトラムを示す。
【図4】一般的な周波数変換手法で得られる周波数スペ
クトラムを示す。
【符号の説明】
1 AM/FM共用アンテナ 2 バンドパスフィルタ 3 高周波増幅器 4 バンドパスフィルタ 5 ミキサー 6 局部発振器 7 バッファー 8 バンドパスフィルタ 9 バッファー 10 ローパスフィルタ 11 車載用AM/FM放送受信装置

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載用放送受信装置で受信可能な周波数
    帯域以外の異なった周波数帯域の放送を受信する車載用
    周波数帯域変換装置であって、受信した前記放送の周波
    数帯域を前記車載用放送受信装置で受信可能な周波数帯
    域に変換することを特徴とする車載用周波数帯域変換装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車載用周波数変換装置に
    おいて、受信した前記放送の周波数帯域を、上側波帯ま
    たは下側波帯へ変換することにより、前記車載用放送受
    信装置で受信可能な周波数帯域に変換することを特徴と
    する車載用周波数帯域変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車載用周波数変換装置に
    おいて、アンテナからのFM放送帯域の高周波信号のみ
    を通過させる第1のバンドパスフィルタと、前記第1の
    バンドパスフィルタを通過した高周波信号を増幅する高
    周波増幅器と、前記第1のバンドパスフィルタと同一の
    ろ波特性を有し、前記高周波増幅器からの高周波信号を
    ろ波する第2のバンドパスフィルタと、局部発振器と、
    前記第2のバンドパスフィルタからの高周波信号と前記
    局部発振器の発振出力を混合し、車載用FM放送受信装
    置で受信可能な周波数帯域の高周波信号に変換するミキ
    サーと、前記ミキサーからの高周波信号のうちの、車載
    用FM放送受信装置で受信可能な周波数帯域の高周波信
    号のみを通過させる第3のバンドパスフィルタとからな
    ることを特徴とする車載用周波数帯域変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車載用周波数変換装置に
    おいて、さらに、前記アンテナからのAM放送帯域の高
    周波信号のみを通過させて前記車載用FM放送受信装置
    に供給するローパスフィルタを含むことを特徴とする車
    載用周波数帯域変換装置。
JP1995011211U 1995-09-28 1995-09-28 車載用周波数帯域変換装置 Expired - Lifetime JP3023306U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05199141A (ja) * 1992-01-17 1993-08-06 Sony Corp 周波数変換装置及び送受信装置
JP4086376B2 (ja) * 1998-09-30 2008-05-14 キヤノン株式会社 データ処理装置及びその方法、及びそのプログラムを記憶した記憶媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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