JP3023024U

JP3023024U - 容器等の敷物

Info

Publication number: JP3023024U
Application number: JP1994013455U
Authority: JP
Inventors: 仁蒲
Original assignee: 株式会社鋭光グラフィックアーツ
Priority date: 1994-10-05
Filing date: 1994-10-05
Publication date: 1996-04-12
Anticipated expiration: 2000-10-05

Abstract

(57)【要約】【目的】水が付着しても敷物に容器等の底部が密着す
ることがなく取りやすく、点字の普及にも寄与できる容
器等の敷物を提供することを目的とする。【構成】コースター１はコルク製の平板部材からなっ
ており、その表面２には突起物３が印刷形成されてい
る。突起物３は立体的に盛り上がるインキ、例えば、発
泡剤が含有されたインキにより凸状に印刷形成されてい
る。また、上記突起物３は点字により形成されており、
意味を有している。そして、容器４を表面２に載置する
と、内容物からの水Ｗがコースター１の表面２に付着す
ることとなるが、コースター１の表面２に形成された凸
状の突起物３により容器４の底面５との間に空隙Ｓが生
じることとなり、水Ｗにより容器４の底面５が表面２に
密着することがなく、容器３を容易に取ることができ
る。また、突起物３が点字により形成されているので、
意味を持たせることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はウイスキー、アイスコーヒー等を飲む際に使用するコースター並びに氷を入れるアイスペールの下に敷くソーサー等の容器、受け皿等の敷物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コースター、ソーサー等の容器等の敷物には、紙製、ガラス製、陶器製、コルク製等種々の部材からなるものがある。これら敷物の１つであるコースター１は、コースター１の上に載置するコップ等容器４からの水をコスターの周囲に漏出させない役目を果たすものであるが、内容物をこぼしたりしたときのしずくや容器４の外面に生ずる水滴によるしずく等の水Ｗがコースター１の表面２に付着することとなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、コースター１の表面２に水Ｗが付着すると、この水Ｗによりコースター１の表面２と容器４の底面５との間が密着し、容器４がコースター１上から取りにくくなる。このため、不快感があるばかりでなく、容器４を倒して内容物により周囲を水浸しにする等不都合が生ずる場合がある。この欠点は、部材が水分を吸収しやすい紙製やコルク製のものでも大かれ少なかれ生ずる。

【０００４】本考案の目的は、水の吸収にすぐれている上に水が付着しても敷物に容器等が密着することがなく取りやすく、点字の普及にも寄与できる容器等の敷物を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、表面に立体的に盛り上がるインキにより凸状に突起物が印刷形成されて構成される。また、本考案は前記突起物は点字により形成されて構成されることが好ましい。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、コップ等を表面に載置すると、内容物をこぼしたりしたときのしずくやコップの外面に生ずる水滴によるしずく等の水が敷物の表面に付着することとなるが、敷物の表面に立体的に盛り上がるインキにより形成された凸状の突起物により、コップ等の底面との間に空隙が生じることとなり、コップ等の底面が表面に密着することがなく、コップ等を容易に取ることができる。また、前記突起物は点字により形成されており、意味を持たせることができる。

【０００７】

【実施例】

図１は表面図、図２は部分断面図、図３は容器を載置した状態の部分断面図である。

【０００８】コースター１はコルク製の平板部材からなっており、その表面２には突起物３が形成されている。突起物３は立体的に盛り上がるインキ、例えば、発泡剤を含有するインキにより凸状に印刷形成されており、この突起物３が表面２から盛り上がってざらざらしている。また、上記突起物３は点字により形成されており、「人にやさしく、物を大切に、人権及び資源を守ろう。」という意味を有している。なお、突起物３と同位置には通常印刷により文字図形等が印刷される（図示せず）。

【０００９】次に、上記構成からなる本考案の作用を説明する。

【００１０】まず、コースター１の表面２上に水、ウイスキー等内容物が入ったコップ等の容器４を載置すると、容器４からこぼれたしずくや容器４の外面に生じる水滴によるしずく等の水Ｗはコースター１の表面２に付着し、一部はコルクにより吸水されるが、他は付着したままで表面２に残存する。この状態でコースター１の表面２と容器４の底面５との間には水Ｗが介在するが、表面２に形成された凸状の突起物３によりコースター１の表面２と容器４の底面５との間に空隙部Ｓが形成され、容器４の底面４と表面２とがが密着することがない。このため、容器４の底面５がコースター１の表面２に吸着して取りにくくなることがなく、容易にコースター１から取り外すことができる。

【００１１】また、容器４の底面５との密着を防止する突起物３は点字により形成され、意味を持たせることができるので、興味深く付加価値を高めることができばかりでなく、点字の普及にも寄与することができる。

【００１２】また、容器４の底面５との密着を防止する突起物３は印刷により形成されるので、きわめて安価かつ容易に形成することができる。

【００１３】なお、上記実施例ではコースター１の部材にコルク材を使用したものを示したが、これに限定されるものではなく、紙製、木製等凸状に立体的に盛り上がるインクにより印刷ができるものであればよい。

【００１４】また、上記実施例では、敷物としてコースター１を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、氷が入ったアイスペールの下に敷くソーサーでもよい。

【００１５】また、上記実施例では敷物上に載置するものとして、コップ等の容器４を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、アイスペール、花瓶等でもよい。

【００１６】さらに、上記実施例では、突起物３は点字により印刷形成されたものを示したが、これに限定されるものではなく、点字以外の図形、形状でもよい。

【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案によれば、容器等を敷物に載置すると、容器等からこぼれたしずくや水滴によるしずく等の水は敷物の表面に付着し、この状態で敷物の表面と容器等の底面との間には水が介在することとなるが、表面に形成された凸状の突起物により、敷物の表面と容器等の底面との間に空隙部が形成され、容器等の底面と表面とが密着することがないので、容器等の底面が敷物の表面に吸着して取りにくくなることがなく、容易等に敷物から取り外すことができるばかりでなく、突起物は立体的に盛り上がるインキにより印刷形成されているので、安価かつ容易に製造することができるまた、突起物が点字により形成されると、突起物に意味を持たせることができるので、興味深く付加価値を高めることができる上に、点字の普及にも寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】表面図

【図２】部分断面図

【図３】容器を載置した状態の部分断面図

【図４】従来例の部分断面図

【図面の符号の説明】

１コースター２表面３突起物４容器５底面Ｗ水Ｓ空隙

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表面に立体的に盛り上がるインキにより
凸状に突起物が印刷形成されていることを特徴とする容
器等の敷物。
【請求項２】前記突起物は点字により形成されている
ことを特徴とする請求項１記載の容器等の敷物。