JP3022623U - 携帯用機器の保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯電話等の機器を衣類や携帯品等の被保持
部へ着脱容易に保持しておく。 【構成】 携帯用機器Ｐの被取り付け面Ｓよりは小さい
面積及び形状を有し、かつ被取り付け面Ｓに面接触可能
な縦長な形態に、ほぼ逆Ｕ字形保持具の基板部１１を形
成する。左右方向のぶれを防止するための突出部１２、
１３を基板部１１の上部の左右に形成する。薄片状に形
成された基材１４ａの両面に粘着面１４ｂを形成した結
合手段１４によって基板部１１と携帯用機器Ｐとを結合
し、被保持部へ掛ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、通信機のような携帯用機器を衣類又は携帯品等の被保持部に掛け止 めるほぼ逆Ｕ字形を有し、被保持部の一面に位置する基板部と他の一面に位置す る挾持部とで被保持部を挟むようにした保持具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば携帯電話はケースに入れた状態で携帯されるため、着信音をはっきり聞 き取りにくいという問題がある。またポケットや鞄等に収めて携帯している状態 から使用するには両手を使う必要があり、素早く対応することができない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は携帯用機器を衣類や 携帯品等の被保持部への着脱を容易にすることによって必要時の素早い対応を可 能とすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、携帯用機器Ｐの被取り付け面Ｓよりは小さ い面積及び形状を有し、かつ被取り付け面Ｓに面接触可能な縦長な形態に基板部 １１を形成するとともに、左右方向のぶれを防止するための突出部１２、１３を 基板部１１の上部の左右に形成し、薄片状に形成された基材１４ａの両面に粘着 面１４ｂを形成した結合手段１４によって基板部１１と携帯用機器Ｐとを結合し たものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は、通信機例えば携帯電話などの携帯用機器Ｐを、着衣やベルト或いは 鞄類等身辺近くの被保持部Ｔに取り付けるための保持具である。前記の被保持部 Ｔに概ね上方から掛け止めるため、この保持具はほぼ逆Ｕ字形を有し、被保持部 Ｔの一面に位置する基板部１１と他の一面に位置する挾持部１５とが上端のＵ字 状弾性部１７で一体化していて、被保持部Ｔを弾力的に挾み持つ構成を有する。

【０００６】 実施例の保持具は、共に縦長の形態を有する基板部１１と挾持部１５とがＵ字 状弾性部１７で一体化している。挾持部１５の上部にはその一部を打ち抜いて内 方へ突出させた弾性片１８が設けてあるので２重の弾力性を発揮する。弾性片１ ８は上端を自由端として引っ掛かりを防止している。

【０００７】 特に基板部１１は、使用を予定する携帯用機器Ｐの被取り付け面Ｓよりも小さ い面積及び形状を有し、縦長とすることによって被保持部Ｔに対して上下方向の 安定性が得られるようにしている。さらに左右方向のぶれを防止するため突出部 １２、１３を基板部１１の上部に左右へ突出させて設けている。故に基板部１１ はほぼＴ字状となり、上下方向のみならず左右方向の安定性も高められる。なお 、挾持片１５もＴ字状にすると。突出部が被保持部Ｔに引っ掛り、Ｕ字状弾性部 １７の奥まで押し込みにくくなる。

【０００８】 基板部１１は、被保持部への掛け止めを容易化するため挾持部１５との間が開 くように形成したガイド部１６を先端に有し、結合手段１４の基材１４ａをやや 肉厚で弾力性を有する材料例えばスポンジ等を用いて形成することによって、基 板部１１のほぼ全面で結合手段１４が被取り付け面Ｓに接触するように構成して いる。このような基板部１１の外面に、薄片状に形成された基材１４ａの両面に 粘着面１４ｂを有する結合手段１４を貼り付け、携帯用機器Ｐと保持具の基板部 １１を結合する。１９は相手ガイド部であり、挾持部１５の下端に形成される。

【０００９】 各図中、２０は挾持手段としてのクリップであり、保持具が万一脱落した場合 に仮に身辺に止めておき、亡失を防ぐ。２１はクリップ２０と保持具本体とを連 結する部材であり、金属鎖乃至紐類が適している。なお、この考案の保持具は金 属に対する加工、例えば鋼板を打ち抜くとともに曲げ成形をすることにより容易 に製造可能である。

【００１０】

【考案の効果】

故に本考案の保持具によれば、結合手段１４を構成する粘着面１４ｂ、１４ｂ が基板部１１と携帯用機器とを結合し、それにより携帯用機器に一種のフック又 はピンチ或いは両者を組みあわせたような保持機能が備わるので、該機能を利用 して携帯用機器を衣類又は携帯品等にそこから取り出し易い形で保持させておく ことができ、従って着信音もきき易く、手に取って操作し易く、しかも片手操作 が可能であるから必要時に素早い対応が可能になるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る携帯用機器の保持具の１実施例を
示す斜視図。

【図２】同上の側方からみた縦断面図。

【図３】同じく上面図。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信機のような携帯用機器を衣類又は携
   帯品等の被保持部に掛け止めるほぼ逆Ｕ字形を有し、被
   保持部の一面に位置する基板部と他の一面に位置する挾
   持部とで被保持部を挟むようにした保持具であって、携
   帯用機器Ｐの被取り付け面Ｓよりは小さい面積及び形状
   を有し、かつ被取り付け面Ｓに面接触可能な縦長な形態
   に前記基板部１１を形成するとともに、左右方向のぶれ
   を防止するための突出部１２、１３を基板部１１の上部
   の左右に形成し、薄片状に形成された基材１４ａの両面
   に粘着面１４ｂを形成した結合手段１４によって基板部
   １１と携帯用機器Ｐとを結合したことを特徴とする携帯
   用機器の保持具。
2. 【請求項２】 基板部１１は、被保持部への掛け止めを
   容易化するため挾持部１５との間が開くように形成した
   ガイド部１６を先端に有し、結合手段１４の基材１４ａ
   をスポンジを用いて形成することによって、基板部１１
   のほぼ全面で結合手段１４が被取り付け面Ｓに接触する
   ように構成された請求項第１項記載の携帯用機器の保持
   具。
3. 【請求項３】 基板部１１と挾持部１２とを一体化して
   いるＵ字状弾性部１７を有し、挾持部１２にはその一部
   を打ち抜いて内方へ突出させた弾性片１８が設けてあ
   り、全体が金属板材に対するプレス加工によって形成さ
   れた一体構造を有する請求項第１項記載の携帯用機器の
   保持具。
4. 【請求項４】 金属鎖乃至紐類からなる部材２１によっ
   て連結されたクリップ２０を有する請求項第１項記載の
   携帯用機器の保持具。