JP3022183U - ポートレート撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビデオ合成写真を鮮明に得ることと撮影装置の
外壁面に映像投影板を有する装飾撮影装置を得る。 【解決手段】被写体の映像を撮影装置内に導く光学装
置、この光学装置に入力された映像信号を処理する信号
処理装置、処理された映像信号を画像として表示するモ
ニタ部およびこのモニタ部の映像を印字するプリンタな
どを備えた撮影装置本体と、この撮影装置本体の光学装
置に対面して配置される被写体が腰掛ける椅子などが設
けられた撮影室とからなるポートレート写真撮影装置に
おいて、前記撮影室の椅子の背面の壁が青色系統に着色
された構成である。また、前記撮影装置本体の外壁面お
よび／または撮影室などの外壁面に光源の光が半透過性
で、種々の絵柄等が描かれた所定の大きさの映像投影板
を配設し、この映像投影板の内部側に照明用の光源を設
置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、撮影室内の椅子等に被写体が腰掛け、これに対向して設けた撮影 装置の光学レンズを通して自分の姿態を撮影するポートレート撮影装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

百貨店・コンビニエンスストアの一角や駅周辺の街路上等に受験用・証明用写 真またはパスポート用写真を作成する箱型のポートレート撮影装置が配置されて 一般に利用されている。このような簡易型撮影装置の外壁面は飾り付けもなく、 壁面が一色に塗り潰されているもの、夜間の照明用の電灯など多数配列したもの など飾りのないものが多かった。特に、免許証や受験用など証明用に利用される ため、飾りなどの製造コストを高める装置や外壁に模様・絵柄等を取付ける必要 がなかった。また、これら簡易型撮影装置は光学装置が内蔵される撮影装置本体 と椅子などを備え付けた撮影室とは一体に形成されて一個の建造物として設置さ れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、百貨点等の屋上などでは派手に目立つ必要はなかったが、遊戯場や昨 今の繁華街など若者が集まるゲームセンタなどでは従来のポートレート撮影装置 では殺風景であり、そのため賑やかな繁華街などではあまり目立たず、賑やかな 場所には適応しないものであった。 この考案のポートレート撮影装置は繁華街などに設置しても周囲の派手さにも 臆することなく目立つような絵柄等を外壁に設けたものである。 この考案の課題は、合成写真を作成するビデオ撮影技術による人物像を嵌め込 むため被写体の鮮明な画像得るポートレート撮影装置を提供するものである。 また、この考案は、ゲームセンタ等に適し、夜間でも内部の照明灯以外に外壁 面の内側から照明するカラー画像が印刷された広告板など派手な絵柄模様が施さ れた板が張り付けられたポートレート撮影装置を提供するものである。 他の課題は、撮影装置部と撮影室部とを分割可能とし、それぞれ別々に組立形 成し、設置場所まで簡易に搬送できるポートレート撮影装置を提供するものであ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の前記目的は、被写体の映像を撮影装置内に導く光学装置、この光学 装置に入力された映像信号を処理する信号処理装置、処理された映像信号を画像 として表示するモニタ部およびこのモニタ部の映像を印字するプリンタなどを備 えた撮影装置本体と、この撮影装置本体の光学装置に対面して配置される被写体 が腰掛ける椅子など設けた撮影室とからなるポートレート撮影装置において、前 記撮影装置本体を内蔵する箱体や撮影室の前方側に配置された被写体が腰掛ける 椅子が配置してある背面の壁面が、青色系統に着色して達成することができる。 また、前記撮影装置本体を内蔵する箱体や撮影室などの外壁面に光源の光が半透 過性で、種々の絵柄等が描かれた所定の大きさの映像投影板を配設し、この映像 投影板の内部側に照明用の光源を設置した構成によって達成できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

この考案のポートレート撮影装置は、電子カメラから入力される画像信号を処 理する情報信号処理装置、この処理された画像信号に基づき映像を映し出すモニ タ部、モニタ部に映出された画像を印画紙にプリントとして焼付け、この印画紙 を搬出する印字記録部等を内蔵し、前面に操作盤を配置してなる撮影装置本体を 内蔵した箱体の外壁面に模様や絵柄等を印刷した映像投影板が配設してある。撮 影装置全体が華やかとなり、夜間でも設置場所が明瞭に判別可能である。特に、 このポートレート撮影装置においては被写体の撮影に際して、予め撮影装置本体 に入力されている風景画や人気商品のキャラクタ画像に被写体画像を嵌め込んだ 合成写真を作る前記風景画やキャラクタ像などの絵柄を映像投影板に顕すことが できる。従って、街角に設置した場合、キャラクタ画像を大きく撮影装置の外壁 に表示することができるから、一見してプリント撮影像の内容を簡易に理解する ことができ、ゲームセンタ等に設置しても、目立ち、利用し易くなった。

【０００６】 この考案のポートレート撮影装置は、外壁面にネオン灯等を取付けることなく 、絵柄などを浮き出させることができるので、外部に露呈した蛍光灯などが壊さ れるおそれが無い。しかも数人が腰掛けられるように長椅子などが設置されれば なお便利であり、多くの人数でも同時に撮影が可能であった。更に、撮影装置の 前面の撮影室の壁面の色を一色に着色しておくことにより、ビデオマット技術や クロマキー技術による撮影装置内に記憶されている風景画像、キャラクタ像など 画像信号に前記被写体の人物画像を嵌め込ん全体として背景に人物等が入った合 成写真の鮮明なカラー画像が印画紙にプリントして得られる。特に、被写体の背 景を青色系にしておくと、合成写真を作る場合のクロマキーの技術を採用するこ とにより被写体画像の色濁りの無い椅麗なプリント写真が得られる。

【０００７】 図１はこの考案にかかるポートレート撮影装置の実施例の斜視図である。図２ は撮影装置の前面側を示す配置図である。図３はこの考案の撮影装置外壁の他の 実施例を示す斜視図である。 １は撮影装置本体で光学カメラまたは電子カメラ等の光学装置２を内蔵してい る。この光学装置２はモータ駆動によって前後に移動するズームレンズ鏡胴、撮 像素子およびプリント配線板を有する。この光学装置２に入力された被写体像を 画像信号に変換処理して、この画像信号を信号処理回路によって処理して色彩画 像を映し出す陰極線管や液晶パネルからなるモニタ部３が設けられ、このモニタ 部３の下方に位置して操作盤４が配置されている。この操作盤４には選択ボタン ５，５・・や風景画像等の背景の見本画像６，６・・が配列されている。またこ の操作盤４の近傍には前記光学装置２の光軸の移動、ズームレンズ鏡胴を移動さ せて撮影範囲を決める操作杆が設置されている。この撮影装置本体１の上部前面 側に照明装置８が配設してあり、モニタ部３の周辺には被写体に向かって発光す るストロボ発光灯７，７・・が複数配置してある。また、光学装置２からの画像 信号などを処理する信号処理装置、画像信号に基づく映像を印画紙に印字する印 字装置および箱体内の加熱されたエアなどを外部に放出する換気部などが箱体９ 内に配置してある。

【０００８】 この箱体９の壁面には絵柄模様が描かれたプリント映像板１０が開閉自在に蝶 番などで取付けられている。このプリント映像板１０は内部より照明灯１７で照 明され映像が浮き出るように形成してある。このプリント映像板１０は光透過性 の物質で作られており、表面には商品の広告や合成写真を作るための前記見本画 像の選択された一枚の風景画像やキャラクタ像が描かれている。このプリント映 像板１０は着脱自在に取付けることにより永久的な絵柄ではなく、撮影装置の風 景画やキャラクタ像などの中から選択して周期的に簡易に取り換えることができ るようになっている。１１は撮影済のモニタ部３の画像が焼付けられた印画紙が 排出される取出口である。

【０００９】 撮影室１２は内部に椅子１３が取付けられている。この椅子１３は丸椅子一つ が固定されていてもよいが、二人または二人以上が腰掛けることができるように 長椅子であってもよい。この椅子１３が固定されている内壁面１４は青色塗装や 青色の布が貼着してあってもよい。この撮影室１２の出入口には開閉自在のカー テン１５が吊架されている。この撮影室１２および前記箱体９の底面の四隅には キャスタ１６，１６，・・が固着されていて、移動し易く構成されている。 撮影室１２の椅子１３に座った被写体が光学装置２の撮影範囲に入るようにモ ニタ部３に映し出される映像を見ながら前記操作杆を操作して光学装置２の光軸 位置を変更させたり、倍率を変更して撮影領域を自由に変更することができるよ うになっている。この具体的方法は先に出願人が出願した平成４年実用新案登録 出願第５６５３３号で提案してある考案である撮影範囲決定方法を参照すること ができる。

【００１０】 例えば、被写体が撮影装置の前面の位置確認手段をみながら、モニタを眺めて 、被写体自身の撮影範囲が位置確認手段を移動させて決定する。この位置確認手 段の駆動方法は前記実用新案登録出願の明細書に記載されているように、撮影装 置に組込まれた操縦杆を操作することにより簡易に行うことができる。

【００１１】 図１に示されるようにこの考案のポートレート撮影装置は撮影装置本体１の箱 体９と撮影室１２とに分割されており、撮影装置本体１や箱体９の組立製造、椅 子を固定し、カーテン等を吊架した撮影室１２の組立製造などを、製造所や工場 でそれぞれ個々の箱体９と撮影室１２とを異なる場所で組立製造し、分離した状 態で搬送する。設置場所において、屋内における通常の開閉扉から容易に搬入す ることができる。 この考案のポートレート撮影装置は外壁面の映像投影板に商品の広告やキャラ クタ像が描かれて、内部から照明されるようになっているから、屋内はもとより 、夜間、屋外や繁華街でもに設置されていても目立つことができる。

【００１２】 このポートレート撮影装置を利用する場合は、出入口のカーテン１５を開放し て中に入り、カーテン１５を閉じ、被写体は椅子１３に腰掛けて、操作盤４の位 置調整手段である操作杆を操作して光学装置２の光軸を移動、ズーム倍率を設定 して、モニタ部３に映し出される映像を眺めて撮影位置や倍率を設定して撮影範 囲を決める。次に操作盤４の見本画像６の中から任意の背景画像を選択して選択 ボタン５を押し、被写体像を組み込む背景映像を選択してモニタ部３に写出し、 被写体像と背景映像との合成画像をモニタ部３に映し出す。 操作盤４のＯＮ，ＯＦＦスイッチを操作してストロボ発光灯７，７・・を被写 体に向けて発光させて撮影を行う。撮影された映像は撮影装置本体１内に備えつ けたビデオ画像信号処理装置によって処理されてサーマルプリンタなどのプリン タ装置により印画紙上に印字焼付けが行われ、焼付けられた印画紙は取出口９か ら搬出される。 このように構成されるこの考案のポートレート撮影装置の撮影装置本体は上側 に電気配線部と換気部、中央にはモニタ部３の映像表示装置、例えば、ＣＲＴ管 などが配置され、その周辺には外壁に設けたプリント映像板などの照明灯および プリンタ等の印字装置を配設してある。この下部に情報信号制御装置を配置する のが最も好ましい。

【００１３】

【考案の効果】

以上のようにこの考案のポートレート撮影装置は、撮影室の椅子の背面が青色 系統に着色されているから、鮮明は合成写真を得ることができ、また、外壁面に 商品の広告や被写体像を嵌め込む風景画像、キャラクタ像などをプリント映像板 として映し出すことができるから、単なる証明用ポートレート以外の写真撮影も 可能であることが一見して判明することができる。従って、屋内はもとより屋外 の繁華街に設置しても目立ち、夜間、屋外でも照明灯によりキャラクタ像が映し 出されるから多くの利用が期待することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかるポートレート撮影装置の実施
例の斜視図である。

【図２】この考案の実施例の撮影装置の前面側を示す配
置図である。

【図３】この考案の撮影装置外壁の他の実施例を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１ …撮影装置本体 ２ …光学装置 ３ …モニタ部 ４ …操作盤 ５ …操作ボタン ６ …見本画像 ７ …ストロボ発光灯 ８ …照明装置 ９ …箱体 １０ …プリント映像板 １１ …取出口 １２ …撮影室 １３ …椅子 １４ …内壁面 １５ …カーテン １６ …キャスタ １７ …照明灯

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被写体の映像を撮影装置内に導く光学装
   置、この光学装置に入力された映像信号を処理する信号
   処理装置、処理された映像信号を画像として表示するモ
   ニタ部およびこのモニタ部の映像を印字するプリンタな
   どを備えた撮影装置本体と、この撮影装置本体の光学装
   置に対面して配置される被写体が腰掛ける椅子などが設
   けられた撮影室とからなるポートレート撮影装置におい
   て、 前記撮影装置本体を内蔵する箱体や撮影室の前方側に配
   置された被写体が腰掛ける椅子が配置してある背面の壁
   面が、青色系統に着色されていることを特徴とするポー
   トレート撮影装置。
2. 【請求項２】被写体の映像を撮影装置内に導く光学装
   置、この光学装置に入力された映像信号を処理する信号
   処理装置、処理された映像信号を画像として表示するモ
   ニタ部およびこのモニタ部の映像を印字するプリンタな
   どを備えた撮影装置本体と、この撮影装置本体の光学装
   置に対面して配置される被写体が腰掛ける椅子などが設
   けられた撮影室とからなるポートレート撮影装置におい
   て、 前記撮影装置本体を内蔵する箱体の外壁面または／およ
   び撮影室などの外壁面に光源の光が半透過性で、種々の
   絵柄等が描かれた所定の大きさの映像投影板を配設し、
   この映像投影板の内部側に照明用の光源を設置したこと
   を特徴とするポートレート撮影装置。