JP3022034U - 浴槽湯循環口金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯管及び戻湯管の２本の配管を万一間違え
て工事しても安全に浴槽に配湯できるようにすると共
に、部品数を少なくして簡単に組み立てられ、安価に製
作できるようにした浴槽湯循環口金具を提供する。 【解決手段】 トレイ状の網カバー１０と、盲板状の前
面板２１に沿った分流第１筒２３とこれに連通する内筒
２２と前面板２１に沿った分流第２筒２５とこれに連通
する外筒２４とを設けた分流筒２０と、フランジ部３１
とオネジ部３２とを設けたオネジ筒３０と、出入口４５
に連通する内筒４１と出入口４４に連通する外筒４２と
外筒４２にフランジ部４３を設けた循環口本体４０とを
備えたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、浴槽湯を湯循環加熱釜で循環させる際に浴槽壁に取りつけられる浴 槽湯循環口金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

浴槽湯は、湯循環釜で加熱された熱湯を配管を介して浴槽に取りつけられた湯 循環口金具の給湯口から浴槽内に給湯すると共に、冷たくなった冷湯は、戻湯と して湯循環口金具の戻湯口から別の配管を介して前記釜に戻されて再び加熱され る湯循環過程を繰り返すものである。しかしながら、従来の浴槽湯循環口金具は 、湯循環釜で加熱された熱湯が浴槽に流出する給湯口を網カバーの側面に設け、 浴槽で冷たくなった冷湯が流入する戻湯口を網カバーの前面に設けていたので、 湯循環釜と浴槽湯循環口金具との間を連結する２本の配管の取りつけを間違えて 工事した場合、熱湯が網カバーの前面から浴槽内に流出する危険があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、給湯管及び戻湯管の２本の配管を万一間違えて工事しても安全に浴 槽に配湯できるようにした浴槽湯循環口金具を提供するものである。

【０００４】 また、本考案は、部品数を少なくして簡単に組み立てられ、安価に製作できる ようにした浴槽湯循環口金具を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するため、図示するように、トレイ状の網カバー１ ０と、盲板状の前面板２１に沿った分流第１筒２３とこれに連通する内筒２２と 前面板２１に沿った分流第２筒２５とこれに連通する外筒２４とを設けた分流筒 ２０と、フランジ部３１とオネジ部３２とを設けたオネジ筒３０と、出入口４５ に連通する内筒４１と出入口４４に連通する外筒４２と外筒４２にフランジ部４ ３を設けた循環口本体４０とを備え、網カバー１０の側壁１３をオネジ筒３０の フランジ部３１に嵌合するように取りつけ、分流筒２０の内筒２２を循環口本体 ４０の内筒４１に嵌入し、分流筒２０の外筒２４をオネジ筒３０に嵌入し、オネ ジ筒３０のオネジ部３２を循環口本体４０の外筒４２のめねじ部４２１に螺合し て、分流第１筒２３を内筒２２及び内筒４１を介して出入口４５に連通し、分流 第２筒２５を外筒２４、オネジ筒３０及び外筒４２を介して出入口４４に連通し たものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施例が図１及び図２に示されている。 本例の浴槽湯循環口金具は、網カバー１０と分流筒２０とオネジ筒３０と循環 口本体４０とを備えている。

【０００７】 網カバー１０は、前面及び側面に多数の網口１１を設けたトレイ状のもので、 側面をオネジ筒３０のフランジ３１に嵌合するように、ネジ２１１により分流筒 ２０の前面板２１に着脱可能に取りつけている。

【０００８】 分流筒２０は、盲板状の前面板２１に沿って取りつけられた分流第１筒２３と これに連通する内筒２２と前面板２１に沿って取りつけられた分流第２筒２５と これに連通する外筒２４からなり、前面板２１は、ネジ２１２を介してオネジ筒 ３０のフランジ部３１に取りはずし可能に螺着すると共に、外筒２４をフランジ 部３１にパッキン２６を介して取りつけ、外筒２４をオネジ筒内に連通させ、内 筒２２を循環口本体４０の内筒４１に嵌入して連通している。

【０００９】 オネジ筒３０は、循環口本体４０の外筒４２内面のメネジ４２１部と螺合する オネジ部３２と、浴槽内壁５１とパッキン６１を介して密着できるようにしたフ ランジ部３１とが設けられている。

【００１０】 循環口本体４０は、外筒４２と内筒４１とからなり、外筒４２はオネジ筒３０ のオネジ部３２と螺合するメネジ部４２１と、浴槽外壁５２とパッキン６２を介 して密着するフランジ部４３と、オネジ筒３０の筒内部の給湯通路３３と連通し た出入口４４を設け、内筒４１は分流筒２０の内筒２２を嵌入し、これと連通し た出入口４５を設け、出入口４４及び４５の各管外面にオネジ４４１，４５１を 螺刻している。また、外筒４２には、外周面にスパナ又はモンキーのつかみ代台 ４６を設けている。なお、出入口４４及び４５の筒内面には、ろう付け用の短筒 を挿入して筒内面とろう付けできるろう付け代面４４２，４５２を設けることが できる。

【００１１】 ６１，６２は可撓管からなる配管で、両端が出入口４４のオネジ４４１、出入 口４５のオネジ４５１と同一に螺刻されたオネジ部（図示しない）をそれぞれ有 し、これらに螺合するナット６１１，６２１を有している。

【００１２】

【作用】

上述のように、本考案は構成されているので、図外の循環加熱釜から出た給湯 は、配管６１から出入口４５、内筒４１、分流筒２０の内筒２２、分流第１筒２ ３を経て網カバー１０の網口１１から浴槽５０内に流入し、冷たくなった湯は、 戻湯として網カバー１０の網口１１、分流筒２０の分流第２筒２５、外筒２４、 オネジ筒３０、外筒４２を経て出入口４４から配管６２を経て図外の循環加熱釜 に流出することになる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、配管６１，６２と循環加熱釜の給湯口（図示しない）及び戻 湯口（図示しない）の接続を万一間違えても、前面板２１が盲板で側方にしか分 流第１筒２３及び分流第２筒２５が設けられていないので、熱湯が網カバー１０ の前面から浴槽内に急激に噴出して火傷する恐れはなくなった。

【００１４】 また、本考案では、従来品に比べ、分流筒の前面に配置されカバー前面から戻 湯を受け入れるようにした分流板が不要となり、部品数も大巾に減少することが でき、製作費が安価になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の斜視図である。

【図２】図１の要部の断面図である。

【図３】図２の分流筒の斜視図である。

【符合の説明】

１０ 網カバー １１，１２ 網口 １３ 網カバー側壁 ２０ 分流筒 ２１ 前面板 ２２ 内筒 ２３ 分流第１筒 ２４ 外筒 ２５ 分流第２筒 ３０ オネジ筒 ３１ フランジ部 ３２ オネジ部 ４０ 循環口本体 ４１ 内筒 ４２ 外筒 ４３ フランジ部 ４４，４５ 出入口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トレイ状の網カバー１０と、盲板状の前
   面板２１に沿った分流第１筒２３とこれに連通する内筒
   ２２と前面板２１に沿った分流第２筒２５とこれに連通
   する外筒２４とを設けた分流筒２０と、フランジ部３１
   とオネジ部３２とを設けたオネジ筒３０と、出入口４５
   に連通する内筒４１と出入口４４に連通する外筒４２と
   外筒４２にフランジ部４３を設けた循環口本体４０とを
   備え、網カバー１０の側壁１３をオネジ筒３０のフラン
   ジ部３１に嵌合するように取りつけ、分流筒２０の内筒
   ２２を循環口本体４０の内筒４１に嵌入し、分流筒２０
   の外筒２４をオネジ筒３０に嵌入し、オネジ筒３０のオ
   ネジ部３２を循環口本体４０の外筒４２のめねじ部４２
   １に螺合して、分流第１筒２３を内筒２２及び内筒４１
   を介して出入口４５に連通し、分流第２筒２５を外筒２
   ４、オネジ筒３０及び外筒４２を介して出入口４４に連
   通したことを特徴とする浴槽湯循環口金具。