JP3021459U - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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JP3021459U
JP3021459U JP1995008257U JP825795U JP3021459U JP 3021459 U JP3021459 U JP 3021459U JP 1995008257 U JP1995008257 U JP 1995008257U JP 825795 U JP825795 U JP 825795U JP 3021459 U JP3021459 U JP 3021459U
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紳一 安藤
雅文 中川
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大陽東洋酸素株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体粒子の自然沈降作用によっては固液分離
を行い得ないような条件下においても、混合液中から固
体粒子を確実に分離除去できるようにする。 【解決手段】 微生物を担持する固体粒子3bを含む混
合液3が、混合液導入部16から本体ケーシング12内
における仕切壁13下の固液分離領域19へと導入され
る。固液分離領域19においては、インペラ21の回転
による旋回下降流によって固体粒子3bが下降せしめら
れると共に、固体粒子3bを含まない液体3aのみが溢
流筒14から溢流領域18へと溢流せしめられて、固液
分離が行われる。固液分離領域19を下降する固体粒子
3bは、分離粒子返戻口12bから混合液槽1内に返戻
される。固体粒子3bを含まない溢流液3aは溢流液排
出部17から混合槽1外に排出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
有機性廃水の生物学的処理システム等においては固体粒子が分散された混合液 槽が使用されるが、本考案は、かかる混合液槽から固体粒子を含まない液体のみ を排出させるための固液分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、有機性廃水の有機物・窒素除去処理を行う生物学的処理システムにあ っては、図7に示す如く、混合液槽1内に給水管2から有機性廃水3´aを供給 すると共にこの廃水3´a中に好気性微生物及び通性嫌気性微生物を担持させた 固体粒子3bを分散配合させた上、混合液槽1の底部に配置した曝気装置4及び その直上方位に配置した筒状体5による一種のエアリフトポンプ作用により、混 合液槽1内に、常時、循環流3cを形成させつつ、曝気装置4による曝気量を増 減制御することによって、混合槽1内を充分な好気状態と曝気箇所周辺領域を除 く殆どの領域が嫌気状態となる微好気状態とに交互に保持させ、固体粒子3bに 担持させた微生物の作用により廃水3´a中の有機物,窒素を微生物の作用によ り除去させるようにし、その処理水3aを排水ライン6から槽1外に排出させる ようにすることが試みられている。
【0003】 而して、このような固体粒子13bを分散配合させた混合液槽1を使用する場 合にあって、固体粒子13bを含まない液体のみを取り出す必要がある場合には 、一般に、自然沈降を利用した固液分離手段が採用されており、例えば、次のよ うに構成されている。
【0004】 すなわち、図7に示す如く、槽壁1aの上端外周部に、槽壁1aに形成せる連 通孔1bを介して混合液槽1内に連通する溢流樋7を設けて、処理水3aを連通 孔1bから溢流樋7内に導入させ、更に溢流樋7内に設けた溢流堰7aから排水 ライン6の開口領域へと溢流させるようにしている。このとき、処理水3aの混 合液槽1から溢流樋7への流入に伴って、一部の固体粒子3bが溢流樋7内に侵 入する。つまり、溢流樋7には処理水3aと固体粒子3bとの混合液3が流入さ れることになる。しかし、溢流樋7内においては、混合液槽1内と異なって曝気 による攪拌作用の影響を受けないことから、固体粒子3bは流動することなく良 好に自然沈降されて、溢流堰7aに向かう処理水3aと効果的に分離されること になる。しかも、溢流樋7の底壁面7bは、図7に示す如く、連通孔1bに向か う下り傾斜面とされていることから、自然沈降した固体粒子3bはこの傾斜面7 b上を流下して連通孔1bから混合液槽1内に返戻され、固体粒子3bの損失は 生じない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような固体粒子3bの自然沈降を利用した固液分離手段にあって は、処理水3a等の溢流液と固体粒子3bとの比重差にもよるが、固液分離作用 が確実ではなく、固体粒子3bが溢流液と共に排水ライン6から排出されてしま う虞れがあった。
【0006】 例えば、上記システムにおいては、固体粒子3bとして処理水3aとの比重差 が大きいもの(比重が1より大きいセラミックス粒子等)を使用するが、微生物 の担持により見掛け比重がかなり小さくなっている。一方、溢流樋7内において は、溢流堰7aから溢流される処理水3aによって溢流堰7aに向かう上昇流が 形成されることになる。したがって、溢流樋7内に侵入した固体粒子3bの一部 は、この上昇流によって自然沈降が妨げられて、処理水3aと共に上昇して溢流 堰7aから溢流排出されてしまう虞れがあり、固液分離作用が確実に行われ難い 。このような固液分離作用の不確実性は、処理水3a等の溢流液と固体粒子3b との比重差が余程大きくない限り、固体粒子3bの自然沈降を利用する固液分離 手段において宿命的且つ不可避的なものである。なお、固体粒子3bが処理水3 a等の溢流液と共に排出されると、混合液槽1への固体粒子3bの補給や溢流液 に何らかの後処理(固体粒子の分離処理等)を行ったりしなければならず、種々 の面倒且つ不経済な工程や装置が必要となるといった不都合を生じる。
【0007】 本考案は、このような点に鑑み、固体粒子の自然沈降作用によっては固液分離 を行い得ないような条件下においても、混合液中から固体粒子を確実に分離して 、混合液槽から液体のみを取出す必要のある有機性廃水の生物学的処理システム 等において好適に使用することができる固液分離装置を提供することを目的とす るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決した本考案の固液分離装置は、固体粒子が分散する混合液槽の 内部又は外部に設置されており、下端部に混合液槽の液面より低位において混合 液槽に開口又は連通接続される粒子返戻口を設けると共に、上端部に混合槽液面 より高位において開口する大気開放口を設けた本体ケーシングと、本体ケーシン グ内に混合槽液面より低位に配して取付けられており、本体ケーシング内を上位 の溢流領域と下位の固液分離領域とに区画する仕切壁と、仕切壁に上下貫通状に 取付けられており、上端部に溢流領域に開口する溢流口を有すると共に下端部に 固液分離領域に開口する流入口を有して、混合液中の液体のみを固液分離領域か ら溢流領域へと溢流させる溢流筒と、本体ケーシングに設けられており、固液分 離領域において分離粒子返戻口に向かう下降流を形成する下降流形成器と、本体 ケーシングに、溢流口より上方の固液分離領域部分を混合液槽に連通させるべく 、設けられており、混合液を混合液槽から該固液分離領域部分に導入させる混合 液導入部と、本体ケーシングに、溢流領域に連通すべく、設けられており、溢流 筒からの溢流液を溢流領域から排出させる溢流液排出部と、を具備して、固液分 離領域において固体粒子を下降流によって分離粒子返戻口から混合液槽に返戻さ せ且つ固体粒子を含まない液体のみを溢流筒から溢流領域に溢流排出させるよう に構成されたものである。
【0009】 かかる固液分離装置にあっては、本体ケーシングを円筒状のものとし、更には 溢流筒を本体ケーシングと同心をなす円筒状のものとしておくことが好ましい。 また、下降流形成器は、固液分離領域において旋回下降流を生ぜしめるべく回転 するインペラを具備するものとしておくことが好ましい。この場合において、イ ンペラはスクリュー型又はパドル型のものとしておくことが好ましく、円筒状を なす本体ケーシングの軸線回りで回転するようにしておくことが好ましい。また 、固体粒子に好気性微生物等の微生物が担持されている場合には、インペラの回 転速度を、微生物が固体粒子から分離されない程度に比較的小さく設定しておく ことが好ましい。また、本体ケーシングが円筒状であり且つ下降流形成器により 旋回下降流が形成される場合には、混合液導入部を、混合液の固液分離領域への 導入方向がインペラの回転方向であって本体ケーシングの内周面に沿う方向とな るように構成しておくことが好ましい。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図1〜図4に基づいて具体的に説明する。
【0011】 この実施の形態にあっては、本考案に係る固液分離装置11が冒頭で述べた如 き有機性廃水の生物学的処理システムの混合液槽1内に装備されている。なお、 混合液槽1は横断面形状円形のもので、図1に示す如く、溢流樋7を設けない点 を除いて、冒頭で述べたものと同一構造,機能を有するものであり、図7に示す ものと同一である部分については、これと同一の符号を付してその説明を省略す る。
【0012】 固液分離装置11は、図1に示す如く、混合液槽1内の上部に設置されており 、次のような本体ケーシング12と仕切壁13と溢流筒14と下降流形成器15 と混合液導入部16と溢流液排出部17とを具備してなる。
【0013】 本体ケーシング12は、図1〜図4に示す如く、上端部に混合液槽1の液面( 以下「槽液面」という)3dより高位において開口する大気開放口12aを設け ると共に、下端部に槽液面3dより低位において混合液槽1内に開口する分離粒 子返戻口12bを設けた円筒状のものである。なお、本体ケーシング12は、混 合液槽1の直径方向において、給水管2による廃水供給箇所と対向する位置つま り該廃水供給箇所から最も離れた位置に配置されている。
【0014】 仕切壁13は、図1〜図3に示す如く、本体ケーシング12内に混合槽液面3 dよりやや低位に配して水平に取付けられており、本体ケーシング12内を上位 の溢流領域18と下位の固液分離領域19とに区画している。この仕切壁13は 、後述する溢流筒14の溢流口14aとの関係等を考慮して、混合液槽1による 処理条件等に応じて適宜に設定される。
【0015】 溢流筒14は、図1〜図4に示す如く、本体ケーシング12と同心をなして仕 切壁13の中心部に上下貫通状に取付けた円筒状のもので、上端部を溢流領域1 8に開口する溢流口14aとし、且つ下端部を固液分離領域19に開口する流入 口14bとしている。溢流口14aの上下方向位置は槽液面3d等に応じて適宜 に設定されるが、一般には、混合液槽1における基準水位より2〜5cm程度低 くなるようにしておくことが好ましい。なお、槽液面3dが変動するような条件 下においては、溢流筒14の溢流口側部分を上下伸縮構造のものとして、溢流口 14aの位置を槽液面3dに応じて変更,調整できるようにしておいてもよい。 勿論、この場合においても、槽液面3dより2〜5cm程度低くなるようにして おくことが好ましい。また、流入口14bの上下方向位置は、後述する固液分離 領域19における固液分離条件に応じて設定される。ところで、溢流筒14の内 径(つまり溢流筒14内における液体通路断面積)及び長さは、本体ケーシング 12の内径,長さや下降流形成器15によって発生する下降流の程度等との関係 を考慮して適宜に設定される。特に、溢流筒14の内径は、一般に、微生物を担 持せる固体粒子3bが溢流口14aからの溢流液体に同伴して溢流領域18に排 出されるのをより確実に防止するために、内筒14を上昇する液体の流速(後述 する処理水3aの上昇流速)が固体粒子3bの沈降速度より大きくならないよう に設定しておくことが好ましい。
【0016】 下降流形成器15は、図2に示す如く、溢流筒14の中心部を貫通して固液分 離領域19へと垂下する回転軸20と、溢流筒14の流入口14bより下方の固 液分離領域部分19aに配して回転軸20に取付けられた上下一対のインペラ2 1,21と、本体ケーシング12の上部に設置されて回転軸20を一定方向(A 方向)に回転駆動させる駆動モータ22とからなる。インペラ21,21は、駆 動モータ22により本体ケーシング12の軸線回りでA方向に回転されることに より、固液分離領域19において分離粒子返戻口12bに向かう旋回下降流を生 ぜしめるような形状とされたスクリュー型又はパドル型のものである。なお、各 インペラ21の形状、特にスクリュー角度又はパドル角度は、このような旋回下 降流を生ぜしめうる範囲において適宜に設定されるが、一般には、水平面に対し て15〜30°程度としておくことが好ましい。また、インペラ径を溢流筒14 の内径よりやや小径のものとして、つまりインペラ21,21がこれらを回転軸 20に取付けた状態で溢流筒14を通過できるようにして、下降流形成器15の 設置,保守点検等をインペラ21,21の分解を必要とすることなく容易に行い うるように工夫してある。駆動モータ22は可変速モータであり、インペラ回転 速度を必要に応じて適宜に変更できるようになっている。特に、この実施の形態 における如く、固体粒子3bに微生物が担持されている場合には、インペラ21 ,21を、その回転作用により微生物が固体粒子3bから離脱されない程度の回 転速度(一般には、20〜300rpm程度)で回転駆動させるようにしておく ことが好ましい。
【0017】 混合液導入部16は、図1〜図4に示す如く、溢流筒14の流入口14bより 上方の固液分離領域部分19bに開口させた状態で本体ケーシング12の周壁に 突設された短管状のものである。この混合液導入部16は、その先端部を混合液 槽1内の槽液面近傍箇所に臨ませてあって、固体粒子3bが混入する処理水3a つまり混合液3を混合液槽1から上記固液分離領域部分19bへの導入させるよ うになっている。また、混合液導入部16は、図3及び図4に示す如く、混合液 3の混合液槽1から固液分離領域部分19bへの導入方向がインペラ21の回転 方向(A方向)であって本体ケーシング2の内面接線方向となるように、本体ケ ーシング2に水平状に突設されている。すなわち、混合液3を混合液導入部16 から本体ケーシング12の内周面に沿ってA方向に流入させるようにして、固液 分離領域19に流入した混合液3がインペラ21,21による旋回流に円滑に合 流し得るように工夫してある。
【0018】 溢流液排出部17は、図1〜図3に示す如く、溢流筒14の溢流口14aより 下方において溢流領域18に開口させた状態で本体ケーシング2の周壁に突設さ れた短管状のものである。この溢流液排出部17には排水ライン6が接続されて いて、溢流口14aからの溢流液たる処理水3aを混合液槽1外の適所(汚泥沈 澱槽等)に排出させるようになっている。
【0019】 以上のように構成された固液分離装置11によれば、インペラ21,21をA 方向に回転させると、固液分離領域19において分離粒子返戻口12bに向かう 旋回下降流が形成される。したがって、混合液導入部16から固液分離領域19 に導入された混合液3中の固体粒子3bは、その導入方向が旋回下降流の旋回方 向と同一方向とあることとも相俟って、インペラ21,21による旋回下降流に よって旋回しつつ分離粒子返戻口12bへと下降して、該返戻口12bから混合 液槽1内へと返戻されることになる。一方、混合液3中の液体つまり処理水3a の一部は、流入口14bから溢流筒14内に流入して、溢流口14aから溢流領 域18へと溢流排出され、その溢流液たる処理水3aは溢流領域18から溢流液 排出部17を経て排水ライン6へと排出される。
【0020】 このとき、固液分離領域19においては、溢流筒14に流入する処理水3aに よる上昇流が生じるが、固体粒子3bは冒頭で述べた如く自然沈降するのではな く、インペラ21,21により発生される旋回下降流によって溢流筒14の軸線 回りで旋回されつつ積極的に沈降されることから、処理水3aと共に溢流筒14 内に流入することがない。かかる作用は、微生物の担持により固体粒子3bの見 掛け比重が小さくなっている場合も含めて、処理水3aと固体粒子3bとの比重 差に拘わらず、効果的に行われる。つまり、固体粒子3bの比重(見掛け比重を 含む)が混合液3の液分比重より大きい限り、その比重差の程度に拘わらず、効 果的に行われる。
【0021】 したがって、固液分離領域19において処理水3aと固体粒子3bとの固液分 離作用が確実に行われ、排水ライン6から槽1外に排出される処理水3aに固体 粒子3bが混入することがない。また、固液分離領域19で分離された固体粒子 3bが混合液槽1に返戻され、しかもインペラ21,21の回転速度を、その回 転作用により微生物が固体粒子3bから離脱しない程度に設定していることから 、微生物による処理機能を維持する固体粒子3bが何ら損失されることがなく、 その補給を全く必要としない。その結果、混合液槽1による処理を含むシステム 運転を効率よく且つ経済的に行うことができる。
【0022】 なお、本考案の構成は上記した形態に限定されるものではなく、本考案の基本 原理を逸脱しない範囲において、適宜に変更,改良することができる。
【0023】 例えば、固液分離装置11の設置箇所は任意であり、図5に示す如く、本体ケ ーシング12を槽壁1aの外周面に取付けておいてもよい。この場合、混合液導 入部16は槽壁1aを貫通して槽1内に臨ませると共に、分離粒子返戻口12b には返戻管23を接続して、分離された固体粒子3bを返戻管23から槽1内に 返戻させるようにする。なお、図5に示すものでは、返戻口12bが返戻管23 を接続するため本体ケーシング12の径に比して小径とする必要がある関係で、 本体ケーシング12の下端側部分を下窄まりの截頭円錐形状としてある。勿論、 固液分離量が多いため、本体ケーシング12の径を一定以上大きくする必要があ る場合には、返戻口12bの径を配慮しなくともよいときにも、本体ケーシング 12の下端側部分を下窄まり状としておくことにより、インペラ径及び回転速度 を大きくすることなく、固体粒子3bの分離機能を良好に発揮させ得るに十分に 強力な旋回下降流を発生させることができる。勿論、この場合においても、固液 分離装置11と槽液面3dとの上下方向位置関係は、図1〜図4に示すものと同 様としておく。
【0024】 さらに、固液分離装置11は、冒頭で述べた如き自然沈降による固液分離作用 を受けた処理水3aに対しても適用させることができる。例えば、図6に示す如 く、固液分離装置11を自然沈降による固液分離作用を受けた処理水3aの排出 ライン6に介設して、かかる固液分離作用によっては排除し切れずに処理水3a 中に混入した固体粒子3aを当該固液分離装置11により分離除去するようにし てもよい。すなわち、図6に示す混合液槽1は図7に示すものと同一機能,構造 のものであるが、この排水ライン6の上流側部分6aに混合液導入口16を接続 すると共にその下流側部分6bを溢流液排出部17に接続し、さらに分離粒子返 戻口12bを図5に示すものと同様に返戻管23を介して混合液槽1に連通接続 してある。勿論、この場合においても、固液分離装置11と槽液面3dとの上下 方向位置関係は、図1〜図4に示すものと同様としておく。
【0025】 また、下降流形成器15は、上記した如くインペラ21によって旋回下降流を 生ぜしめるものとする他、固液分離領域19に適当な流体を噴出させる等に旋回 下降流ないし非旋回下降流を生ぜしめるものであってもよく、その構成は任意で ある。
【0026】 また、本考案に係る固液分離装置11は、上記した有機性廃水の生物学的処理 システムにおける混合液槽1に適用する場合に限らず、混合液から固体粒子を含 まない液体のみを取り出す必要のある(又は、混合液から固体粒子を分離除去す る必要のある)各種混合液槽1に上記したと同様に好適使用することができるも のである。
【0027】
【考案の効果】
以上の説明から容易に理解されるように、本考案の固液分離装置によれば、自 然沈降作用によっても固体粒子を分離できないような場合にも、固体粒子を含む 混合液に対して極めて良好且つ確実な固液分離を行うことができる。しかも、装 置構造が極めて簡単且つ小型化できるものであるから、既存設備にも容易に設置 することができ、その実用的価値極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る固液分離装置を装備した混合液槽
の一例を示す縦断側面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う横断平面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う横断平面図である。
【図5】変形例を示す図2相当の縦断側面図である。
【図6】他の変形例を示す図2相当の縦断側面図であ
る。
【図7】従来技術を示す図1相当の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…混合液槽、3…混合液、3a…処理水(混合液中の
液体,溢流液)、3b…固体粒子、3d…槽液面(混合
液槽の液面)、11…固液分離装置、12…本体ケーシ
ング、12a…大気開放口、12b…分離粒子返戻口、
13…仕切壁、14…溢流筒、14a…溢流口、14b
…流入口、15…下降流形成器、16…混合液導入部、
17…溢流液排出部、18…溢流領域、19…固液分離
領域、19a…溢流筒の流入口より下方の固液分離領域
部分、19b…溢流筒の流入口より上方の固液分離領域
部分、20…回転軸、21…インペラ、22…駆動モー
タ、23…返戻管。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体粒子が分散する混合液槽の内部又は
    外部に設置されており、下端部に混合液槽の液面より低
    位において混合液槽に開口又は連通接続される粒子返戻
    口を設けると共に、上端部に混合槽液面より高位におい
    て開口する大気開放口を設けた本体ケーシングと、 本体ケーシング内に混合槽液面より低位に配して取付け
    られており、本体ケーシング内を上位の溢流領域と下位
    の固液分離領域とに区画する仕切壁と、 仕切壁に上下貫通状に取付けられており、上端部に溢流
    領域に開口する溢流口を有すると共に下端部に固液分離
    領域に開口する流入口を有して、混合液中の液体のみを
    固液分離領域から溢流領域へと溢流させる溢流筒と、 本体ケーシングに設けられており、固液分離領域におい
    て分離粒子返戻口に向かう下降流を形成する下降流形成
    器と、 本体ケーシングに、溢流口より上方の固液分離領域部分
    を混合液槽に連通させるべく、設けられており、混合液
    を混合液槽から該固液分離領域部分に導入させる混合液
    導入部と、 本体ケーシングに、溢流領域に連通すべく、設けられて
    おり、溢流筒からの溢流液を溢流領域から排出させる溢
    流液排出部と、 を具備して、固液分離領域において固体粒子を下降流に
    よって分離粒子返戻口から混合液槽に返戻させ且つ固体
    粒子を含まない液体のみを溢流筒から溢流領域に溢流排
    出させるように構成されていることを特徴とする固液分
    離装置。
  2. 【請求項2】 固体粒子が分散する混合液槽の内部又は
    外部に設置されており、下端部に混合液槽の液面より低
    位において混合液槽に開口又は連通接続される粒子返戻
    口を設けると共に、上端部に混合槽液面より高位におい
    て開口する大気開放口を設けた円筒状の本体ケーシング
    と、 本体ケーシング内に混合槽液面より低位に配して取付け
    られており、本体ケーシング内を上位の溢流領域と下位
    の固液分離領域とに区画する仕切壁と、 仕切壁に上下貫通状に取付けられており、上端部を溢流
    領域に開口すると共に下端部を固液分離領域に開口し
    て、混合液中の液体のみを固液分離領域から溢流領域へ
    と溢流させる溢流筒と、 本体ケーシングに設けられており、固液分離領域におい
    て分離粒子返戻口へと向かう旋回下降流を形成すべく本
    体ケーシングの軸線回りで回転するインペラを具備する
    下降流形成器と、 本体ケーシングに、溢流口より上方の固液分離領域部分
    を混合液槽に連通させるべく、設けられており、混合液
    を混合液槽から該固液分離領域部分に導入させ且つその
    導入方向をインペラの回転方向であって本体ケーシング
    の内面接線方向となすよう構成された混合液導入部と、 本体ケーシングに、溢流領域に連通すべく、設けられて
    おり、溢流筒からの溢流液を溢流領域から排出させる溢
    流液排出部と、 を具備して、固液分離領域において固体粒子を旋回下降
    流によって分離粒子返戻口から混合液槽に返戻させ且つ
    固体粒子を含まない液体のみを溢流筒から溢流領域に溢
    流排出させるように構成されていることを特徴とする固
    液分離装置。
  3. 【請求項3】 微生物を担持した固体粒子が分散する混
    合液槽の内部又は外部に設置されており、下端部に混合
    液槽の液面より低位において混合液槽に開口又は連通接
    続される粒子返戻口を設けると共に、上端部に混合槽液
    面より高位において開口する大気開放口を設けた円筒状
    の本体ケーシングと、 本体ケーシング内に混合槽液面より低位に配して取付け
    られており、本体ケーシング内を上位の溢流領域と下位
    の固液分離領域とに区画する仕切壁と、 仕切壁に上下貫通状に取付けられており、上端部を溢流
    領域に開口すると共に下端部を固液分離領域に開口し
    て、混合液中の液体のみを固液分離領域から溢流領域へ
    と溢流させる、本体ケーシングと同心をなす円筒状の溢
    流筒と、 本体ケーシングに設けられており、固液分離領域におい
    て分離粒子返送口へと向かう旋回下降流を発生させ且つ
    固体粒子から微生物を分離させない程度の回転速度で本
    体ケーシングの軸線回りで回転駆動されるスクリュー型
    又はパドル型のインペラを具備する下降流形成器と、 本体ケーシングに、溢流口より上方の固液分離領域部分
    を混合液槽に連通させるべく、設けられており、混合液
    を混合液槽から該固液分離領域部分に導入させ且つその
    導入方向をインペラの回転方向であって本体ケーシング
    の内面接線方向となすよう構成された混合液導入部と、 本体ケーシングに、溢流領域に連通すべく、設けられて
    おり、溢流筒からの溢流液を溢流領域から排出させる溢
    流液排出部と、 を具備して、固液分離領域において固体粒子を旋回下降
    流によって分離粒子返戻口から混合液槽に返戻させ且つ
    固体粒子を含まない液体のみを溢流筒から溢流領域に溢
    流排出させるように構成されていることを特徴とする固
    液分離装置。
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