JP3021351B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JP3021351B2
JP3021351B2 JP8091124A JP9112496A JP3021351B2 JP 3021351 B2 JP3021351 B2 JP 3021351B2 JP 8091124 A JP8091124 A JP 8091124A JP 9112496 A JP9112496 A JP 9112496A JP 3021351 B2 JP3021351 B2 JP 3021351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は反応性ガスを用い
て被処理物にエッチングやアッシングなどの処理を行う
ためのプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、超LSIの製造工程などにお
いては、微細加工が重要な役割を担っており、その微細
加工としてエッチング技術が用いられている。つまり、
フォトリソグラフィ−により転写された微細なフォトレ
ジストパタ−ンを被処理物としてのシリコン基板や液晶
基板に転写する方法として上記エッチング技術が用いら
れている。
【0003】エッチング技術にはドライエッチングとウ
エットエッチングとがあり、最近ではエッチング条件の
選択によって異方性エッチングを実現することができる
ドライエッチングが注目されている。ドライエッチング
の一般的な装置の構造としては、エッチングチャンバを
有し、このエッチングチャンバ内にエッチング用反応性
ガスを導入するとともに、このエッチング用反応性ガス
をマイクロ波によって励起してプラズマ状態とすること
で、ハロゲンラジカルやイオン等の活性種を作り、その
活性種と上記エッチングチャンバ内に配置された基板と
の反応あるいはスパッタ作用によってエッチングを行う
ようになっている。
【0004】図14は従来のエッチング装置を示す。こ
の装置はエッチングチャンバ1を有する。このエッチン
グチャンバ1は大径部1aと、この大径部1aの上部に
設けられた小径部1bとからなる。小径部1bの上面は
石英板2で閉塞され、この上面の中央部分には一端が図
示しないマイクロ波の供給源に連通した導波管3の他端
が接続されている。
【0005】上記小径部1bにはエッチング用反応性ガ
スの供給管4が接続され、この供給管4から小径部1b
内に供給されたエッチング用反応性ガスは上記導波管3
からのマイクロ波によって励起されてプラズマ化される
ようになっている。つまり、上記小径部1bの内部はエ
ッチング用反応性ガスを励起する励起部5に形成されて
いる。
【0006】上記大径部1aの内部には載置部6が設け
られ、この載置部6上には被処理物としての基板7が載
置されている。つまり、大径部1aの内部は上記基板7
をエッチング処理するための処理部8となっている。
【0007】上記励起部5と処理部8との境界部には整
流板9が設けられている。この整流板9には通孔9aが
形成されている。上記励起部5でエッチング用反応性ガ
スが励起されてプラズマ化されることで発生する、ラジ
カルやイオンやなどの活性種は上記整流板9の通孔9a
を通過して処理部8に流入し、この処理部8に設置され
た基板7をエッチングすることになる。
【0008】従来、上記整流板9には上記通孔9aが均
一に形成されていた。つまり、整流板9の上記通孔9a
による開口率は全面にわたって同一に設定されていた。
そのような整流板9を用いると、上記基板7に対するエ
ッチングレ−トは、下記に示す理由によって図8に曲線
Aで示すように基板7の中心部が周辺部に比べて速くな
るということがあった。
【0009】すなわち、上記励起部5にはその中央部分
に導波管3からマイクロ波が導入されるため、その励起
部5の中央部分が周辺部分に比べて活性種の発生量が多
くなる。そのため、上記整流板9の開口率が全面にわた
って均一であると、励起部5の中央部分を透過する活性
種の量も多くなるから、その部分に対応する基板7の中
央部分のエッチングレ−トが速くなる。
【0010】一方、最近ではシリコン基板や液晶基板な
どの上記基板7が大型化する傾向にある。基板7が大型
化すると、その基板7に応じて整流板9も大きくなる。
整流板9が大きくなると、この整流板9が励起部5でエ
ッチング用反応性ガスを励起してプラズマ化する際に発
生する熱の影響を受けると、変形するということが避け
られない。
【0011】たとえば、整流板9の材質がアルミニュウ
ム(A5052)で、初期温度が32℃、熱膨脹係数が
25×10-6であり、使用後3分で中心部分の温度が1
44℃になるとすると、その中央部分は約16mmたわむ
ことになる。
【0012】図9は上述したように熱変形する上記整流
板9を用いたときの基板7のエッチングレ−トの面内分
布を測定したグラフである。エッチング条件は同図中に
示す。同図は基板7を連続してエッチング処理した場合
で、図中曲線Xの1枚目の基板で、その場合のエッチン
グレ−トの面内分布は中心部分が周辺部分に比べて低
い。曲線Yで示す13枚目の基板7の場合には全体にわ
たってエッチングレ−トがほぼ均一となり、23枚目の
場合には中央部分が周辺部分に比べて高くなることが測
定された。
【0013】このように、整流板9が使用にともない熱
変形すると、そのエッチングレ−トや面内均一性が変化
するため、基板7に対してエッチングを精密に行うこと
ができなくなるということがあった。
【0014】さらに、従来のエッチング装置のように、
大径部1aと小径部1bとの境界部分に整流板9を設け
て励起部5と処理部8とを隔別すると、励起部5におけ
る活性種の分布状態が処理部8においても同じになり易
い。
【0015】上記励起部5における電子密度は、励起部
5に導入される導波管3の直下、つまり励起部5の中心
部分で最も高く、周辺部に行くにつれて低くなる。電子
密度の分布状態はエッチング用反応性ガスの励起強度に
比例するから、整流板9が設けられていても、活性種の
分布状態が不均一化し、基板7のエッチングレ−トの面
内分布が均一にならないということがあった。
【0016】処理部8の基板7上における活性種の分布
状態を均一化するには、図14に寸法dで示すように整
流板9と基板7との距離を大きくすることである程度は
解消することができる。しかしながら、上記距離dを大
きくすると、装置が大型化したり、エッチング速度が大
幅に低下するということがあり、好ましくない。
【0017】図15は上記寸法dを変化させた場合の基
板7のエッチングレ−トの面内分布を示す。このときの
エッチング条件は、励起部5の直径Dは300mm、高さ
Hは45mm、基板7としては360mm×465mmの液晶
用ガラス基板で、モリブデンとタンタルとの合金をエッ
チングした場合である。
【0018】同図中曲線Mはd=40mmの場合で、曲線
Nはd=200mmの場合である。各曲線から明らかなよ
うに、距離dが励起部5の高さ寸法Hに比べて十分に大
きい場合には、曲線Nで示すようにガラス基板の全面に
わたってエッチグレ−トがほぼ均一であったが、距離d
が励起部5の高さ寸法とほぼ同じ40mmの場合には、図
中曲線Mで示すようにガラス基板の中央部分のエッチン
グレ−トが周辺部に比べてかなり高くなる、つまりエッ
チングレ−トの面内分布が不均一になることが確認され
た。
【0019】上記距離dを大きくせずに処理部8におけ
る活性種の分布状態を均一化させるためには、上記励起
部5の内径寸法Dを基板7の大きさとほぼ同じ大きさに
すれば、活性種が励起部5である程度分散しやすくなる
から、処理部8においてエッチングレ−トをある程度は
均一化することができる。
【0020】しかしながら、励起部5の内径寸法を大き
くすると、励起部5で発生する放電が高次のモ−ドとな
って不安定になり、エッチング用反応性ガスの励起効率
が低下するから、上記処理部5の内径寸法を大きくする
のは好ましくない。とくに、最近では基板7が大径化し
てきているから、励起部5の内径寸法を基板7に応じて
大きくしたのでは、放電の安定性が大きく損なわれるこ
とになる。
【0021】また、エッチングチャンバ1内に導入され
たエッチング用反応性ガスをマイクロ波で励起してプラ
ズマ化し、被処理物と反応させると、反応生成物が発生
する。たとえば、プラズマ処理される被処理物の材質
は、SiやSiNxと、Mo、Ta、Wとに大別され
る。そのため、SiF4 やMoF6 などの弗素系反応生
成物が生成される。これらの反応生成物の大半はエッチ
ングチャンバ1の外部に排出されるが、レジスト剤に起
因して生じる高分子有機反応生成物は上記エッチングチ
ャンバ1の内壁面に付着し、パ−テイクルの発生やアウ
トガスの圧力変動の原因となるということがあり、この
ような現象は被処理物の大面積化やエッチング速度の高
速化にともない顕著になる。
【0022】エッチングチャンバ1の内面に付着した反
応生成物を除去するためには、装置の稼働を停止して清
掃しなければならなかったので、生産性の低下や除去作
業に多くの手間が掛かるなどのことがあった。また、以
上のような課題は同じく反応性ガスを用いたプラズマ処
理装置であるアッシング装置にも当てはまることであ
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のエ
ッチング装置は、励起部で発生する活性種を整流板で整
流して処理部に流入させるようにしても、上記整流板に
形成された通孔の開口率が全面にわたって一定であるた
め、上記整流板の中央部分を通過する活性種の量が周辺
部に比べて多くなる。そのため、整流板の中央部分に対
応する基板の中央部分のエッチングレ−トが周辺部分に
比べて高くなるということがあった。
【0024】また、上記整流板は励起部でエッチング用
反応性ガスを励起してプラズマを発生させたときの熱影
響を受けて熱変形する。すると、エッチングレ−トやそ
の面内均一性が変化するので、エッチングを精密に行え
ないということがあった。
【0025】さらに、励起部におけるエッチング用反応
性ガスの励起効率の低下を招くことなく、上記励起部の
内径寸法を大きくして処理部に活性種を均一に分布させ
るということができなかったので、そのことによっても
エッチングレ−トの均一化を図ることができなかった。
【0026】また、プラズマ化された反応性ガスと被処
理物との反応によって生成された反応生成物がチャンバ
内面に付着し、パ−テイクルの発生やアウトガスの圧力
変動の原因となるということがあった。
【0027】なお、このような処理の不均一や反応生成
物の付着は同様の理由からエッチング装置だけでなく、
他のプラズマ処理装置、たとえばアッシング装置につい
ても言えることである。
【0028】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、整流板に形成される通孔
による開口率を中央部分と周辺部とで変えることで、励
起部で活性種が不均一に発生しても、処理部に均一に分
布させることができるようにしたプラズマ処理装置を提
供することにある。
【0029】この発明の目的は、整流板が熱変形するの
を抑制することで、処理速度や面内均一性が変化しずら
いようにしたプラズマ処理装置を提供することにある。
この発明の目的は、励起部における放電状態の不安定性
を招くことなく、被処理物の処理において、平均して活
性種を被処理物上に均一に分布させることができるよう
にしたプラズマ処理装置を提供することにある。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、反応
性ガスを励起してプラズマ化することで活性種を発生さ
せ、その活性種で被処理物を処理するプラズマ処理装置
において、上記反応性ガスを励起する励起部および上記
被処理物が設置される処理部とを有するチャンバと、上
記励起部に上記反応性ガスを導入するガス導入手段と、
上記励起部に導入された上記反応性ガスを励起する励起
手段と、上記励起部と処理部との間に設けられ上記励起
部で発生した活性種を上記処理部へ流入させる通孔が形
成された整流板と、上記整流板に設けられこの整流板が
熱変形するのを抑制する抑制手段とを具備したことを特
徴とする。
【0034】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記抑制手段は、上記整流板に取り付けられこの整
流板が熱変形するのを抑制する梁部材であることを特徴
とする。
【0035】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記抑制手段は、上記整流板に一体形成されこの整
流板が熱変形するのを抑制する補強リブであることを特
徴とする。
【0036】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記抑制手段は、上記整流板の上面側の中央部分に
配置されその中央部分への入熱を抑制する反射板である
ことを特徴とする。
【0037】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、上記抑制手段は、上記整流板が熱変形するのを抑制
するためにこの整流板を絞り加工して曲面状に湾曲させ
てなることを特徴とする。請求項6の発明は、請求項1
の発明において、上記抑制手段は、上記整流板の熱膨張
が自由に行われる構造であることを特徴とする。
【0038】
【0039】
【0040】請求項の発明は、反応性ガスを励起する
励起部および被処理物が設置される処理部とを有するチ
ャンバと、上記励起部に上記反応性ガスを導入するガス
導入手段と、上記励起部に導入された上記反応性ガスを
励起する励起手段と、上記励起部と処理部との間に設け
られ上記励起部で発生した活性種を上記処理部へ流入さ
せる通孔が形成された整流板と、上記整流板に設けられ
この整流板が熱変形するのを抑制する抑制手段とを具備
したプラズマ処理装置により、上記反応性ガスを励起し
てプラズマ化することで活性種を発生させ、その活性種
で被処理物を処理することを特徴とする。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】請求項1と請求項11の発明によれば、整
流板が、この整流板に設けられた抑制手段によって熱変
形するのが抑制されることで、上記整流板の変形による
処理速度やその面内均一性が変化するのが防止される。
【0045】請求項2の発明によれば、梁部材によって
整流板が熱変形するのを抑制することができる。請求項
の発明によれば、補強リブによって整流板が熱変形す
るのを抑制することができる。
【0046】請求項4の発明によれば、反射板によって
整流板の中央部分への入熱が抑制されることで、その整
流板の熱変形を防止することができる。請求項5の発明
によれば、整流板を絞り加工しておくことで、熱による
変形がしずらくなる。請求項6の発明によれば、整流板
の熱膨張が自由に行われることで、熱による変形を防止
できる。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【発明の実施形態】以下、この発明の第1の実施形態を
図1乃至図3を参照して説明する。図1はプラズマ処理
装置としてのエッチング装置を示し、このエッチング装
置はエッチングチャンバ11を備えている。このエッチ
ングチャンバ11は大径部11aと、この大径部11a
の上部に連続形成された小径部11bとからなり、この
小径部11bの上面は石英ガラス12によって気密に閉
塞されている。
【0054】上記大径部11aと小径部11bとは、と
もに断面円形状をなしている。上記大径部11aの内部
は処理部13に形成され、この処理部13には被処理物
としての液晶用ガラス基板や半導体ウエハ基板などの被
処理物としての基板14が載置される載置テ−ブル15
が設けられている。このテ−ブル15にはヒ−タ16が
埋設され、このヒ−タ16は温度調節器17によって温
度制御されるようになっている。それによって、上記テ
−ブル15上の基板14の温度を制御することができ
る。
【0055】上記小径部11bの上面の石英ガラス12
の上面には接続板18が設けられ、この接続板18の中
央部分には導波管19の一端が接続されている。この導
波管19の他端はマイクロ波電源21に接続され、中途
部にはオ−トチュ−ニング装置22が設けられている。
上記マイクロ波電源16で発生したマイクロ波は上記オ
−トチュ−ニング装置22で位相が制御され、上記石英
ガラス12を透過して上記小径部11bの内部に入射す
る。
【0056】上記エッチングチャンバ11の内部は後述
する構成の整流板25によって励起部26が上記処理部
13と隔別形成されている。すなわち、上記大径部11
aの上部内面には上記小径部11bよりも大径なリング
壁27が突設形成されていて、このリング部27に上記
整流板25が周辺部を固定して設けられている。したが
って、上記励起部26は、上記小径部11b内に形成さ
れた第1の部分26aと、この第1の部分26aの下側
と上記処理部13との間に形成された、上記小径部11
bよりも大径な第2の部分26bとからなる。上記第1
の部分26bの内径寸法は上記第2の部分26aの内径
寸法の1/2〜1/3の大きさに設定されている。
【0057】上記第2の部分26bは、上記処理部13
でエッチング処理する基板14が円形の場合、たとえば
半導体ウエハ基板などの場合には、その外径寸法とほぼ
同じ大きさの円形状に形成されることが望ましい。
【0058】上記オ−トチュ−ニング装置22は、上記
励起部26の第1の部分26aの高さ寸法Hおよび内径
寸法に応じてマイクロ波による励起が安定して行われる
ように、マイクロ波の入射波に比して反射波がゼロに近
づくように設定されている。なお、テ−ブル15上の上
記基板14と上記整流板25との間隔dは20mm以上に
設定される。
【0059】上記励起部26には後述するごとく四弗化
炭素などのエッチング用反応性ガスが供給される。この
エッチング用反応性ガスは上記励起部26に上記導波管
19を通じて入射したマイクロ波によって励起されるよ
うになっている。
【0060】上記エッチング用反応性ガスは供給ボンベ
31に貯蔵されている。この供給ボンベ31には供給管
32の一端が接続されている。この供給管32の中途部
には流量を制御するマスフロ−コントロ−ラ33が設け
られ、他端は上記励起部26に連通接続されている。
【0061】上記励起部26には図2に示すように周方
向に90度間隔で4つの供給孔34が形成され、各供給
孔34に上記供給管32の他端が分岐されて連通してい
る。したがって、上記励起部26には周方向の4か所か
らエッチング用反応性ガスが供給されるから、その内部
に均一に分布させることができるようになっている。エ
ッチング用反応性ガスの種類はエッチングする金属膜の
種類に応じて選択される。
【0062】なお、上記供給孔34は周方向に120度
間隔で3つ形成してもよく、その数はとくに限定されな
いが、励起部26にエッチング用反応性ガスを均一に分
布させるためには3〜4つ程度がよい。また、供給孔3
4を図2に示すように径方向に沿って形成する代わり
に、周方向に所定角度で傾斜させて形成することで、励
起部26内に供給されるエッチング用反応性ガスがその
内周面を周方向に沿って流入するから、それにより励起
部18内での分布状態をより一層、均一化することもで
きる。
【0063】上記励起部26に供給されたエッチング用
反応性ガスは上記導波管19から励起部26に入射する
マイクロ波によって励起される。それによって、励起部
26では上記エッチング用反応性ガスがプラズマ化され
て弗素ラジカルやイオンなどのエッチング作用を呈する
活性種を発生させることができる。活性種は主に励起部
26の第1の部分26aで発生し、第2の部分26bで
分散してから整流板25を通過して処理部13に流入
し、基板14をエッチングするようになっている。上記
処理部13の上部には、基板14からの発光に基づきエ
ッチング量を測定管理するための光学式センサ30が設
けられている。
【0064】上記処理部13の底部には排気管35の一
端が接続されている。この排気管35の中途部には排気
ポンプ36が設けられ、他端には上記処理部13から排
気されたエッチング用反応性ガスを処理するための処理
タンク37が接続されている。上記排気ポンプ36には
排気圧力を検出する圧力検出器38が設けられ、排気状
態をモニタできるようになっている。なお、この圧力検
出器38により圧力変化をモニタすることによっても、
エッチング量の測定管理はできる。
【0065】一方、上記整流板25はSiやMgを含ん
だ板状の熱伝導率のよいアルミニウム系合金からなり、
その板面には多数の通孔41が穿設されている。上記通
孔41は整流板25の径方向中心部と周辺部とで、開口
率が異なるよう設定されている。たとえば、上記基板1
4が矩形状の液晶ガラス基板の場合、図3に示すように
上記整流板25の上記ガラス基板に対応する面積の部分
を、中心部42a、中間部42bおよび周辺部42cの
3つの部分に分け、中心部42aの開口率を5〜15
%、中間部42bの開口率を20〜30%、周辺部42
cの開口率を50〜60%になるよう設定している。な
お、基板に対応する面積から外れる、周辺部42cの外
側の部分42dは開口率が0%に設定されている。
【0066】整流板25の各部分における開口率は、上
記通孔41の大きさを変えたり、上記通孔の数を変える
などして設定することができ、いずれの方法であっても
よい。
【0067】また、上記整流板25には、励起部26で
エッチング用反応性ガスをプラズマ化させたときに発生
する熱影響によって変形するのを抑制する、抑制手段が
設けられている。抑制手段は上記整流板25の材質によ
って異なる。上記整流板25がアルミニウムなどのよう
に塑性加工が可能な材料の場合には、図4(a)、
(b)に示すように整流板25の径方向に沿って複数の
補強リブ45を放射状に形成したり、図5に示すように
予めわずかに湾曲した状態となるよう絞り加工すること
で、上記整流板25の熱変形を抑制する上記抑制手段が
形成される。
【0068】また、上記整流板25が塑性加工ができな
い材料の場合、図6(a)、(b)に示す梁部材46が
用いられる。この梁部材46は環状部46aと、この環
状部46aの内部を四等分するよう設けられた十字状の
直杆部46bとからなり、この直杆部46aによって区
画された4つの開口部分を覆う状態で上記整流板25を
形成する扇状の4枚の整流片47aがそれぞれ設けられ
ている。
【0069】上記整流片47aは上記梁部材46に対し
て一部、たとえば扇状の曲線部分を除く2つの直線部分
が上記環状部46aに固着されている。それによって、
各整流片47aは熱影響を受けたときに熱膨脹が自由に
行われる状態にあり、しかも撓みが生じるのが梁部材4
6によって抑制されている。なお、梁部材46は整流板
25が塑性加工できる材料の場合に適用してもよい。
【0070】また、図7(a)、(b)は抑制手段の他
の実施形態で、この実施形態は整流板25の上面中央部
に支軸48が突設され、この支軸48の上端には整流板
25に比べて十分に小径な反射板49が固着されてい
る。反射板49を設けることで、整流板25の中心部分
への入熱が低減されるから、その整流板25の熱変形を
抑制することができる。
【0071】上記反射板49は整流板25の上面側に支
軸48によって直接設けたが、励起部26内で、上記整
流板25の上面側中央部に位置するよう、エッチングチ
ャンバ11の小径部11bに保持する構造であってもよ
い。
【0072】なお、上述した種々の抑制手段は、中央部
分と周辺部との開口率の設定を変化させた整流板25に
備えてもよいが、開口率が一定の整流板に設けるように
してもよい。この実施例では、開口率を中心部と周辺部
とで変化させた整流板25に抑制手段を設けるようにし
ている。たとえば、図3に示すように整流板25の開口
率を設定した場合、この整流板25には図4に示す補強
リブ45を設けたり、図7に示す反射板49を設ければ
よい。
【0073】また、抑制手段として梁部材46を用いた
場合には、整流板25の4枚の整流片47に形成される
通孔41の大きさや密度によって開口率を設定すればよ
い。つぎに、上記構成のエッチング装置の作用について
説明する。励起部26にエッチング用反応性ガスを供給
するとともに、プラズマ源となるマイクロ波電源16を
作動させ導波管19を通じてマイクロ波を励起部26に
入射させると、この励起部26でエッチング用反応性ガ
スが励起されてプラズマ状態となり、活性種が発生す
る。
【0074】上記活性種は、主に上記励起部26の第1
の部分26aで発生する。その理由は、エッチング用反
応性ガスが上記第1の部分26aに供給されること、お
よびマイクロ波が石英ガラス12から第1の部分26a
へ入射することによる。しかも、マイクロ波は第1の部
分26aの中央部に入射することで、中央部の電子密度
が周辺部よりも高くなるから、活性種の発生量も上記第
1の部分26aの中央部が周辺部よりも多くなる。
【0075】上記励起部26の第1の部分26aで発生
した活性種は第2の部分26bに流れ、ついで整流板2
5の通孔41を通過して処理部13に流入する。活性種
が第1の部分26aから第2の部分26bへ流れること
で分散され、第1の部分26aの中央部に偏っていた分
布状態がある程度、平均化される。
【0076】ついで、活性種が整流板25を通過する
際、この整流板25に設定された開口率に応じて活性種
の通過量が制御される。つまり、整流板25に穿設され
た通孔41による開口率は中心部42a、中間部42b
および周辺部42cの順に大きく設定されているから、
活性種は中心部42aに比べ中間部42bの方が多く、
さらには中間部42bよりも周辺部42cの方が多くな
る。したがって、上記整流板25の通孔41を通過する
活性種は、矩形状の基板14と対応する面積の部分にお
いてほぼ均一となる。
【0077】整流板25の通孔41を通過して処理部1
3に流入した活性種はテ−ブル15上に載置された基板
14と反応してその基板14をエッチングする。処理部
13には、活性種が上述したごとく上記基板14の面積
に対応する部分においてほぼ均一な分布状態で流入す
る。そのため、上記基板14は活性種の分布状態に応じ
て均一なエッチングが行われることになる。すなわち、
基板14のエッチングレ−トの面内分布が均一となる。
【0078】図8において、曲線Bは整流板25の通孔
41による開口率を上述したごとく変化させて設定した
場合の基板14のエッチングレ−トの面内分布を測定し
たグラフである。この曲線Bから分かるように、基板1
4の全面にわたってエッチングレ−トがほぼ一定であ
る。したがって、上記基板14に対してエッチングを精
密に行うことが可能となる。
【0079】一方、上述したエッチングを繰り返して行
うことで、整流板25は励起部26で発生するプラズマ
の熱影響を受ける。しかしながら、上記整流板25には
補強リブ45を設けたり、絞り加工をしたり、あるいは
梁部材46を設けたり、反射板49を設けるなどの抑制
手段が備えられている。この抑制手段によって上記整流
板25の熱影響による変形が抑制される。
【0080】整流板25が熱によって変形するのが抑制
されれば、基板14に対するエッチングレ−トの面内分
布の均一性が確保できるから、このことによっても精密
なエッチグを行うことが可能となる。
【0081】抑制手段として図6に示すように梁部材4
6を用いるとともに、整流板25を4つの整流片47に
分割し、各整流片47の一部分だけを上記梁部材46に
固着することで、整流板25が自由に熱膨張できる。そ
のため、各整流片47が熱膨張によって変形するのも防
止することができる。
【0082】また、抑制手段として図7に示すように整
流板25の上面側の中央部に反射板49を設けた場合
と、設けない場合とで上記整流板25の温度変化を測定
したところ、図10に示すようになった。つまり、同図
中曲線Pは反射板49を設けた場合で、曲線Qは設けな
い場合である。これらの曲線から明らかなように、反射
板49を設けることで、設けない場合に比べて整流板2
5の温度上昇を低く押さえることができるから、上記整
流板25が熱影響を受けて変形するのが抑制される。こ
の場合、活性種は反射板49の下側に回り込むから、基
板14の中心部がエッチングされずらくなるということ
はない。
【0083】なお、同図中t1 はエッチング用反応性ガ
スを励起しているときの温度変化であり、t2 は励起し
ていないときの温度変化である。上記基板14が液晶用
のガラス基板であって円形でなく、矩形状である場合に
は、図11(a)、(b)に示すように整流板25Aを
矩形の基板を覆うことができる楕円状に形成するととも
に、抑制手段として下方に向かって湾曲するよう絞り加
工した構造としてもよい。
【0084】たとえば、基板14が360mm×465mm
の矩形状の場合、上記整流板25Aの楕円の長径を50
0mm、短径を400mm程度に設定すれば、上記基板14
の全面を覆うことができる。
【0085】図12は上記整流板25Aを用いたときの
エッチングレ−トの面内分布を示す。このときのエッチ
ング条件は、エッチング用反応性ガスはCF4 を600SCC
M 、O2 を600SCCM 、マイクロ波パワ−を1KW、エッ
チングチャンバ11内の圧力を40Pa、整流板25A
と基板14との距離を40mmに設定した。
【0086】上記整流板25Aは絞り加工されているた
め、熱変形が抑制されるので、基板14に対するエッチ
ングレ−トの面内分布の均一化が図れることが確認され
た。この整流板25Aは通孔41による開口率は全面に
わたって一定に設定したが、図11(a)に示すように
中心部42a、中間部42b、周辺部42cに順に開口
率を高く設定すれば、エッチングレ−トの面内分布をさ
らに均一化させることが可能となる。
【0087】図13は図1に示す実施形態の変形例で、
図1と同一部分には同一記号を付して説明を省略する。
すなわち、この実施形態は、チャンバ11内の処理部1
3には、その底部外面に駆動源51が設けられている。
この駆動源51の回転軸52は、導波管19の直下(中
心軸)から外れた位置に上記チャンバ11の内底部に突
出するとともに軸受53によって回転自在かつ気密に支
持されている。上記回転軸53には上面に基板14が載
置される回転テ−ブル54が取り付けられている。
【0088】上記駆動源51は制御装置55によって駆
動が制御されるようになっている。それによって、上記
回転テ−ブル54は上記駆動源51により回転されるよ
うになっている。つまり、回転テ−ブル54により、こ
の上面に載置される基板14が励起部26により励起さ
れた活性種の分布の中心に対して偏心した回転中心に
て、この活性種の分布の下で回転させられる。
【0089】基板14が回転させられると、エッチング
用反応性ガスがマイクロ波によって励起部26で励起さ
れることで発生する活性種が整流板25から処理部13
へ均一に流入しなくとも、活性種は上記基板14の全面
に対してほぼ均一に作用することになる。つまり、基板
14がガウス状密度分布を持った、励起された活性種
(励起ガス)の分布中心に対して偏心して回転すること
で、基板14に対してプラズマ化された活性種の拡散距
離が均一化されるので、活性種は基板14に対して相対
的に均一な分布となる。
【0090】そのため、上記基板14には活性種の相対
的分布状態に応じてエッチングが均一に行われることか
ら、基板14でのエッチングレ−トの面内分布が均一と
なる。
【0091】なお、基板14を回転させる代わりに、プ
ラズマ源であるマイクロ波電源21を導波管19の中心
軸に対して偏心して回転させるようにしてもよい。それ
によって、励起部26に導入されるマイクロ波の振動方
向を変えることができるから、励起部26におけるエッ
チング用反応性ガスを基板14に対して活性種が平均し
て分布することとなり、エッチングを均一に行うことが
できる。
【0092】エッチング用反応性ガスが均一に励起され
ると、励起部26で発生する活性種の分布状態が均一化
され、処理部13における活性種の分布状態も均一とな
るから、基板14に対してエッチングを均一に行うこと
ができる。
【0093】一方、上記エッチングチャンバ11の励起
部26には、このチャンバ11の励起部26と処理部1
3との内面に付着した反応生成物を除去するためのクリ
−ニングガスを供給するためのガス供給源61が供給管
62を介して接続されている。クリ−ニングガスとして
はたとえば酸素、四弗化炭素およびヘリウムの混合ガス
が用いられている。上記四弗化炭素の割合は、体積比で
3〜8%の範囲であることが望ましい。
【0094】上記成分の混合ガス、つまりクリ−ニング
ガスが励起室26に導入されてマイクロ波によって励起
されると、酸素ラジカルが発生するとともに、四弗化炭
素によって酸素ラジカルの発生効率が向上する。酸素ラ
ジカルは、基板14と活性種とが反応することで発生す
る、たとえばレジスト剤に起因して生じる高分子有機反
応生成物と反応してこれらの反応生成物を気化させる。
【0095】また、ヘリウムは他の分子に比べて平均自
由工程が長いため、プラズマの発生範囲を広げることが
可能であるから、容積の大きな励起部26や処理部13
の内面をクリ−ニングするのに有効である。
【0096】チャンバ11内で基板14のエッチングが
繰り返して行われることで、そのチャンバ1の内面に反
応生成物が付着する。チャンバ11の内面に反応生成物
が所定量以上付着したならば、基板14をエッチングし
終えた時点でクリ−ニングガスを導入する。
【0097】それによって、クリ−ニングガスが励起部
26で励起されて酸素ラジカルが発生し、その酸素ラジ
カルがチャンバ11の内面に付着したSiF4 やMoF
6 の反応生成物と反応して気化させる。そして、気化さ
れた反応生成物は排気ポンプ36によりチャンバ11の
外部に排出されることになる。
【0098】そのため、チャンバ11の内面に付着した
反応生成物がパ−テイクルの発生原因となったり、アウ
トガスによる圧力変動の原因となるのを防止できる。し
かも、クリ−ニングガスを用いたクリ−ニングはエッチ
ング装置の稼働を止めることなく、基板14のエッチン
グと連続して行えるから、生産性を大きく低下させた
り、その作業に多くの手間が掛かるなどのことがない。
【0099】なお、上記実施形態においては被処理物に
対する処理としてエッチングを行う場合について説明し
たが、エッチングだけに限られず、反応性ガスを用いた
プラズマ処理であるアッシングを行う場合にもこの発明
を適用することができること勿論である。
【0100】また、エッチングチャンバの小径部の外周
にコイルを設け、電子サイクロトン共鳴(ECR)を利
用してマイクロ波のエネルギ伝達の効率向上を図るよう
にしてもよい。
【0101】
【0102】
【0103】
【発明の効果】以上述べたように請求項1と請求項11
の発明によれば、整流板に抑制手段を設けたことで、励
起部でエッチング用反応性ガスが励起されることで発生
する熱影響を上記整流板が受けても、この整流板が変形
するのを抑制することができる。
【0104】したがって、上記整流板の熱変形による処
理速度や面内均一性が変化するのを防止できるから、そ
のことによっても精密なプラズマ処理が可能となる。
求項2乃至請求項6の発明によれば、請求項1の発明に
おける抑制手段をそれぞれ簡単な手段で確実に実現する
ことが可能となる。
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のエッチング装置を
示す縦断面図。
【図2】同じく励起部の横断面図。
【図3】同じく整流板の開口率を説明するための平面
図。
【図4】(a)は同じく整流板に補強リブを形成した平
面図、(b)は同じく断面図。
【図5】同じく整流板を絞り加工した断面図。
【図6】(a)は同じく整流板を梁部材で補強した平面
図、(b)は同じく断面図。
【図7】(a)は同じく整流板に反射板を設けた平面
図、(b)は同じく断面図。
【図8】整流板の開口率が一定の場合と中心部よりも周
辺部を大きくした場合との基板上におけるエッチングレ
−トの変化を示すグラフ。
【図9】整流板の熱変形とエッチングレ−トとの関係を
示すグラフ。
【図10】整流板に反射板を設けた場合と設けない場合
との温度変化を示すグラフ。
【図11】この発明の他の実施形態を示し、(a)は整
流板を楕円形状にした場合の平面図、(b)は同じく断
面図。
【図12】同じく上記整流板を用いた場合のエッチング
レ−トの面内分布を示すグラフ。
【図13】この発明のさらに他の実施形態を示すエッチ
ング装置の断面図。
【図14】従来のエッチングチャンバの縦断面図。
【図15】図11(a)、(b)に示す楕円形状の整流
板を用いたときのエッチングレ−トの面内分布のグラ
フ。
【符号の説明】
11…エッチグチャンバ、 13…処理部、
14…基板(被処理物)、 19…導波管
(励起手段)、21…マイクロ波電源(励起手段)、
25…整流板、26…励起部、
26a…励起部の第1部分、26b…励起部の第2部
分、 31…供給ボンベ(ガス導入手段)、3
2…供給管(ガス導入手段)、 41…通孔、45
…補強リブ(抑制手段)、 46…梁部材(抑制
手段)、49…反射板(抑制手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土肥 孝好 兵庫県姫路市余部区上余部50番地 株式 会社東芝姫路工場内 (56)参考文献 特開 平2−188916(JP,A) 特開 昭62−45029(JP,A) 特開 昭63−27022(JP,A) 特開 平7−263408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性ガスを励起してプラズマ化するこ
    とで活性種を発生させ、その活性種で被処理物を処理す
    るプラズマ処理装置において、 上記反応性ガスを励起する励起部および上記被処理物が
    設置される処理部とを有するチャンバと、 上記励起部に上記反応性ガスを導入するガス導入手段
    と、 上記励起部に導入された上記反応性ガスを励起する励起
    手段と、 上記励起部と処理部との間に設けられ上記励起部で発生
    した活性種を上記処理部へ流入させる通孔が形成された
    整流板と、 上記整流板に設けられこの整流板が熱変形するのを抑制
    する抑制手段とを具備したことを特徴とするプラズマ処
    理装置。
  2. 【請求項2】 上記抑制手段は、上記整流板に取り付け
    られこの整流板が熱変形するのを抑制する梁部材である
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記抑制手段は、上記整流板に一体形成
    されこの整流板が熱変形するのを抑制する補強リブであ
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記抑制手段は、上記整流板の上面側の
    中央部分に配置されその中央部分への入熱を抑制する反
    射板であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処
    理装置。
  5. 【請求項5】 上記抑制手段は、上記整流板が熱変形す
    るのを抑制するためにこの整流板を絞り加工して曲面上
    に湾曲させてなることを特徴とする請求項1記載のプラ
    ズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 上記抑制手段は、上記整流伴野熱膨張が
    自由に行われる構造であることを特徴とする請求項1記
    載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 反応性ガスを励起する励起部および被処
    理物が設置される処理部とを有するチャンバと、上記励
    起部に上記反応性ガスを導入するガス導入手段と、上記
    励起部に導入された上記反応性ガスを励起する励起手段
    と、上記励起部と処理部との間に設けられ上記励起部で
    発生した活性種を上記処理部へ流入させる通孔が形成さ
    れた整流板と、上記整流板に設けられこの整流板が熱変
    形するのを抑制する抑制手段とを具備したプラズマ処理
    装置により、 上記反応性ガスを励起してプラズマ化することで活性種
    を発生させ、その活性種で被処理物を処理することを特
    徴とするプラズマ処理方法。
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