JP3021039U - 水洗洗浄装置 - Google Patents

水洗洗浄装置

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JP3021039U
JP3021039U JP1994005991U JP599194U JP3021039U JP 3021039 U JP3021039 U JP 3021039U JP 1994005991 U JP1994005991 U JP 1994005991U JP 599194 U JP599194 U JP 599194U JP 3021039 U JP3021039 U JP 3021039U
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康弘 廣瀬
高 佐宗
建夫 住吉
勝 新井
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センサー・テクノロジー株式会社
株式会社サバスエンジニアリング
デンヨー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 純水による洗浄力の後に急速乾燥が可能な水
洗乾燥装置を提供する。 【構成】 被洗浄物の入ったバスケットBを順次浸漬す
る複数の洗浄槽からなる洗浄ブロック1と、洗浄後の被
洗浄物を順次乾燥させる乾燥ブロック2とからなる水洗
乾燥装置である。そして、前記洗浄ブロック1は、後段
から前段に順次純水が流下する様に構成され、且つ最終
段14の純水温度が前段の純水温度より高くなるリンス
槽12,13,14を有し、前記乾燥ブロック2は、開
閉蓋付の熱風乾燥槽21と開閉蓋付の真空乾燥槽22を
一組として、この2組以上を直列に配置し、前の組の熱
風乾燥槽の温度は後の組の熱風乾燥槽より高く設定する
ことを要旨とする。このように熱風乾燥と真空乾燥の組
合せを2組以上とすることによって、熱風加熱→真空→
熱風加熱→真空の繰り返しになり、高温の熱風加熱→長
時間の真空に比較すると、比較的低温での高速乾燥が行
われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属、非鉄金属、機械加工部品又はプラスチック成形品などの被洗 浄物に対するポストフロンの水洗乾燥装置あって、純水による洗浄工程と熱風及 び真空による乾燥工程とを組み合わせてなる水洗乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボストフロンの溶剤としては、アルコールや炭化水素などの揮発性溶剤を使用 することも行われているが、爆発の危険性がある。
【0003】 そこで、純水と超音波洗浄を組み合わせて洗浄し、乾燥工程に熱風乾燥を採用 した安全性の高い水洗乾燥装置を用いる場合がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、純水と超音波洗浄を組み合わせた場合であっても、洗浄効果は溶剤に 比較するとそれほど高くなく、純水の汚れを阻止しながら、高い洗浄力を発揮す るためには、充分とは言えなかった。また、純水を用いた場合には、速やかに乾 燥させる必要があるが、熱風乾燥では時間がかかりすぎ、乾燥シミが発生する場 合があった。
【0005】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、純水によって強力に洗浄した後に急速乾燥が可能な 水洗乾燥装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1記載の水洗乾燥装置は、被洗浄物の入ったバスケ ットを順次浸漬する複数の洗浄槽からなる洗浄ブロックと、洗浄後の被洗浄物を 順次乾燥させる乾燥ブロックとからなる水洗乾燥装置において、 前記洗浄ブロックは、後段から前段に順次純水が流下する様に構成され、且つ 最終段の純水温度が前段の純水温度より高くなるリンス槽を有し、 前記乾燥ブロックは、開閉蓋付の熱風乾燥槽と開閉蓋付の真空乾燥槽を一組と して、この2組以上を直列に配置し、前の組の熱風乾燥槽の温度は後の組の熱風 乾燥槽より高く設定したものである。
【0007】 前記洗浄ブロックの最終段以外の各洗浄槽においては、前記バスケットは槽内 で上下動自在に支持され且つこれら槽内には超音波発振器が付設されているもの が好ましい。また、前の組の前記熱風乾燥槽には、バスケットを揺動させる手段 が付設され、各組の前記真空乾燥槽には、保温用のヒータが内蔵されているもの が好ましい。また、前記熱風乾燥槽と前記真空乾燥槽の組は前後2組設けられ、 前の組の熱風乾燥槽は100〜70°Cに設定され、後の組の熱風乾燥槽は70 〜40°Cに設定されているものが好ましい。
【0008】 前記洗浄ブロックと乾燥ブロックとが共通のクリーンボックス内に収容されて なるものが好ましい。また、前記各槽に対してバスケットを出し入れして次の槽 に運ぶバスケット搬送手段を有してなるものが好ましい。このバスケット搬送手 段は、前記バスケットを吊るすハングアームを槽の数より一つ多い数だけ前記ク リーンボックス内に突設し、前記ハングアームを昇降自在とする手段と前記ハン グアームを槽の配列ピッチだけスライド自在とする手段とを前記クリーンボック ス外に設たものが好ましい。また、前記ハングアームは槽毎に昇降自在に設けら れているものが好ましい。
【0009】
【作用】
洗浄ブロックにおいて、より純度が高く高温の純水によって十分にすすがれた 後に乾燥される。この乾燥を熱風乾燥と真空乾燥の組合せを2組以上とすること によって、熱風加熱→真空→熱風加熱→真空の繰り返しになり、高温の熱風加熱 →長時間の真空に比較すると、比較的低温での高速乾燥が行われる。また、前の 組の熱風乾燥槽の温度を後の組の熱風乾燥槽の温度より高く設定すると、乾燥後 の被乾燥物が徐々に冷やされる。
【0010】 最終段以外の各洗浄槽でバスケットを上下動させつつ超音波洗浄することで、 効率良く洗浄される。また、前の組の前記熱風乾燥槽にバスケットを揺動させる 手段を付設すると、水滴の水切りが良くなって乾燥効率が上がる。各組の前記真 空乾燥槽に保温用のヒータを内蔵すると、真空乾燥中の温度降下が抑制され、気 化効率が上がる。前の組の熱風乾燥槽は100〜70°Cに設定され、後の組の 熱風乾燥槽は70〜40°Cに設定されると、乾燥後の被乾燥物の徐冷もできる 。
【0011】 各槽に対してバスケットを出し入れするバスケット搬送装置が被洗浄物が搬送 され、このバスケット搬送手段は必要なハングアームだけがクリーンボックス内 であり、ハングアームの昇降自在手段やスライド自在手段の汚れがクリーンボッ クスから遮断され、クリーンルーム内の最小限のハングアームでバスケットの各 槽への搬送が行われる。このハングアームの昇降を各槽毎にすると、超音波洗浄 での上下動や、熱風乾燥槽と真空乾燥槽への蓋の開閉タイミングに一致した出し 入れが個別にできる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1のフロー図において 、1は洗浄ブロック、2は乾燥ブロック、3はクリーンボックスである。
【0013】 洗浄ブロック1は、洗浄槽11と、第1リンス槽12と、第2リンス槽13と 、第3リンス槽14とを直列に配置し、更に洗浄槽11に対する入側コンベア1 5と各槽11,12,13,14に対して搬送物入りバスケットBを吊って運ぶ ための第1搬送手段16とを配設したものである。
【0014】 乾燥ブロック2は、第1熱風乾燥槽21と第1真空乾燥槽22との第1組と、 第2熱風乾燥槽23と第2真空乾燥槽24の第2組とを直列配置し、第2真空乾 燥槽24に対する出側コンベア25と各槽21,22,23,24に対して搬送 物入りバスケットBを吊って運ぶための第2搬送手段26とを配設したものであ る。
【0015】 洗浄槽11にはリザーブタンク31内の純水がポンプ31a、フィルター31 b及びライン31cを経て送り込まれる。洗浄槽11の堰31dからオーバーフ ローした純水はライン31eを経てタンク31に戻って循環する。この洗浄槽1 1内の純水には0.2重量%以下の界面活性剤が混入され、純水の洗浄力を高め ている。そのためタンク31に戻る純水は泡を含んでおり、タンク31に泡取り 用スクリーン31fが設けられ、更にライン31gを経て純水が補給されるよう になっている。界面活性剤は0.2%を越えると洗浄物に付いて次のリンス槽に 持ち込まれる量が多くなる割りには洗浄力が増加せず、洗浄に必要な界面活性剤 の量としては、0.15±0.03重量%が好ましい。
【0016】 最終段の第3リンス槽14には所定流量の純水がフィルター32a、流量計3 2bを経て送り込まれ、傾斜板33からオーバーフローする純水は第2リンス槽 13に流れ込む。第2リンス槽13の純水はポンプ34a、フィルター34bに より循環しているとともに、フィルター34c、流量計34dを経て所定量の純 水が補給されている。そして、第2リンス槽13から傾斜板35を経てオーバー フローする純水は第1リンス槽12に流れ込む。第1リンス槽12にはリザーブ タンク36内の純水がポンプ36a、フィルター36b及びライン36cを経て 送り込まれる。第1リンス槽12の堰36dからオーバーフローした純水はライ ン36eを経てタンク31に戻って循環する。
【0017】 図示のように、洗浄槽11と第1リンス槽12と第2リンス槽13には超音波 発振器4が取り付けられ、超音波振動によって生じる細かい気泡のキャブレーシ ョンで洗浄物の汚れを強力に剥離する。すなわち、単に溶剤で洗い流すのではな く、ミクロン単位の細孔や複雑に入り組んだ箇所まで高い精度で洗浄およびすす ぎを行う。この超音波洗浄の作用がバスケット内の洗浄物の全体に及ぶようにす るために、後述する搬送手段16によって、各槽11,12,13内のバスケッ トは上下動される。
【0018】 さらに、図示のように、洗浄槽11のタンク31内と、第1リンス槽12のタ ンク36内と、第2リンス槽13内と、第3リンス槽14内には、ヒータ37が 設けられ、各槽の純水を加熱している。すなわち、洗浄槽11→第1リンス槽1 2→第2リンス槽13→第3リンス槽14の順に純水の温度が高くなっており、 洗浄度が上がるにつれて、すすぎ力も向上するようになっている。特に、最終段 の第3リンス槽14でのすすぎ力を確実とするためには、70°C以上まで加熱 した純水を用いることが好ましい。
【0019】 この第3リンス槽14は最終段であり、すすぎ終わった後には、できるだけ純 水の付着を少なくいほうがよい。そのため、第3リンス槽14内のバスケットを 後述する搬送手段16で引き上げる速度が12mm/secを越えると、洗浄物 の表面に付着する水滴が多くなりすぎる。また、第3リンス槽14の純水に不純 物がまじると、洗浄不良になるため、水質計32dが取り付けられている。
【0020】 第1熱風乾燥槽21のノズル40aからは熱風発生装置40b、フィルター4 0cを経たクリーンな熱風が吹き出し、バスケット内の洗浄物の表面に付着した 水滴を乾燥させる。吹き出した熱風は吸引口40dを経て熱風発生装置40bに 回収され循環する。水滴の乾燥を早めるために、第1乾燥槽21内のバスケット に対する揺動手段が設けられている。この揺動手段は、具体的には空圧ライン4 1に接続されたアクチュエータの伸縮動作をレバーを介して揺動動作に変換し、 バスケットが乗る台座を揺動させるものである。また、バスケットを出し入れす るために、蓋40eが観音開きで開閉する。
【0021】 第1真空乾燥槽22はスライド動作で開閉する蓋41aを有する耐圧容器であ り、内部にヒータ41bが配設されている。この第1真空乾燥槽22内は、ライ ン41b、蒸気凝縮用のクラップ41c、真空ポンプ41dを経て真空引きされ る。前述した第1熱風乾燥槽21と第1真空乾燥槽22とが第1組を形成してい る。
【0022】 第2熱風乾燥槽23は第1熱風乾燥槽21と同様に、ノズル42aから熱風発 生装置42b、フィルター42cを経たクリーンな熱風が吹き出し、吸引口42 dを経て熱風が熱風発生装置40bに回収され循環するものである。第2真空乾 燥装置24も第1真空乾燥装置22と同様に、スライド動作で開閉する蓋43a を有する耐圧容器であり、内部にヒータ43bが配設され、ライン43b、蒸気 凝縮用のクラップ43c、真空ポンプ43dを経て内部が真空引きされるものて ある。この第2熱風乾燥槽23と第2真空乾燥槽24とが前記第1組に続く第2 組を形成している。
【0023】 この第1組の温度設定は第2組に比較して高温に設定されており、第1組にお ける高温(100〜70°C)の急速乾燥と、第2組における比較的低温(70 〜40°C)の乾燥とを組み合わせて、全体として効率的な乾燥を実現している 。第1組の第1熱風乾燥槽21でバスケットを揺動させつつ高温熱風を吹き付け 、次に第1真空乾燥槽22で真空引きすると、常に沸騰状態で水が気化するため 、水滴を作りにくく不純物による乾燥シミを大幅に抑える。この第1組でも乾燥 を達成することができるが、第2組を第1組に引き続いて設けることにより、第 1組の熱風の温度を100°Cに抑えた乾燥が可能になり、高温で変形する恐れ のあるプラスチック成形品の乾燥に適している。
【0024】 上述した各槽11〜14,21〜24は、クリーンボックス3内に収納されて いる。このクリーンボックス3の入側コンベア15の部分にはシャッター51が 設けられ、出側コンベア25の部分にもシャッター52が設けられている。この クリーンボックス3内はクリーンエアフルター53,54で浮遊物が除去された クリーンな空気が吹き込まれ、与圧換気が行われる。すなわち、外気からの汚れ た空気をクリーンボックス3内に吸い込まないようになっている。
【0025】 ところが、このクリーンボックス3の各槽11〜14,21〜24間でバスケ ットBを移動させるための第1搬送手段16と第2搬送手段26が必要であり、 この第1搬送手段16と第2搬送手段26から汚れが発生しないようにする必要 がある。
【0026】 そのための、搬送手段16,17の構造を図2及び図3により説明する。図2 の全体上面図において、クリーンボックス3の横に機器収納スペース4が設けら れ、スペース4からクリーンボックス3内にはバスケットBを吊るための必要最 低限のハングアーム55だけが突出し、ハングアーム55の移動軌跡に沿ったス リットだけが開口している。このスリットは必要に応じてシールされている。そ して、スペース4内には、第1熱風乾燥槽22の蓋移動装置22a、第2熱風乾 燥槽24の蓋移動装置24a、タンク31,36、ポンプ31a,36a,32 a、熱風発生器22a,24a、真空ポンプ41d,43dが収納されている。 そして、必要な配管だけがクリーンボックス3内に導入されている。
【0027】 図3の全体側面図に示されるように、ハングアーム61は4本のハンガー61 aに枝分かれしており、バスケットBの側面の4本のピンを引っ掛けて吊るよう になっている。このハングアーム61の基部61bは枠体62の2本のバー62 aで摺動自在に支持され、更に図示されない駆動装置で回転駆動されるネジ軸6 2bに螺合されて昇降自在に支持されている。この枠体62と同様の構造の枠体 63〜70が列設され、その総数9は各槽11〜14,21〜24の総数8より 一つ多い。
【0028】 そして、第1枠体62が入側コンベア15から洗浄槽11へのバスケットBの 搬送と洗浄槽11内のバスケットBの上下動を担当している。第2枠体63は洗 浄槽11から第1リンス槽12へのバスケットBの搬送と第1リンス槽12内の バスケットBの上下動を担当している。第3枠体64は第1リンス槽12から第 2リンス槽13へのバスケットBの搬送と第2リンス槽13内のバスケットBの 上下動を担当している。第4枠体65は第2リンス槽13から第3リンス槽14 へのバスケットBの搬送と第3リンス槽14内からの制御された引き上げを担当 している。第5枠体66は第3リンス槽14から第1熱風乾燥槽21へのバスケ ットBを担当している。第6枠体67は第1熱風乾燥槽21から第1真空乾燥槽 22へのバスケットBを担当している。第7枠体68は第1真空乾燥槽22から 第2熱風乾燥槽23へのバスケットBを担当している。第8枠体69は第2熱風 乾燥槽23から第2真空乾燥槽24へのバスケットBを担当している。第9枠体 70は第2真空乾燥槽24から出側コンベア25へのバスケットBを担当してい る。
【0029】 洗浄ブロックにおける各槽11〜14と第1熱風乾燥槽21の配列ピッチはP 1で統一されており、第1枠体62〜第5枠体66はコネクティングロッド71 によって連結され、一体となってスライド移動するようになっている。そのため 、図2に示されるスライド駆動手段72が収納スペース4内に配設されている。 乾燥ブロックにおける各槽21〜24は特に真空乾燥槽の大きさに合わせてより 大きなピッチP2で統一されており、第6枠体67〜第9枠体70はコネクティ ングロッド73によって連結され、一体となってスライド移動するようになって いる。そのため、図2に示されるスライド駆動手段74が収納スペース4内に配 設されている。
【0030】 このような搬送手段によるバスケットBの搬送例を図4により説明する。図4 は入側コンベア11から洗浄槽11への搬送を示している。図4(a)において 、第1枠体62と第2枠体63の基部61bは別個に下降(矢印a,b)し、バ スケットBの下までハンガー61aが下がる。第1枠体62と第2枠体63が一 体としてスライド移動(矢印c)し、バスケットBのピンの真下にハンガー61 aが入る。そして、第1枠体62と第2枠体63の基部61bが別個に上昇(矢 印d,e)し、ハンガー61aでバスケットBを吊る。図4(b)において、バ スケットBが上限まで吊り上げられると、スライド移動で洗浄槽11と干渉しな くなる。そして、図4(c)のように、ピッチP1より若干短い距離だけスライ ド移動(矢印f)し、第1枠体62が洗浄槽11の真上に来る。そして、基部6 1bが下降し(矢印g)、バスケットBを洗浄槽11内とするが、下降の途中で 上下動(矢印h)して超音波洗浄がバスケットB内の洗浄物の全体に行き渡るよ うにする。洗浄が終わると、基部61bが更に下降(矢印i)し、バスケットB を洗浄槽11内の台部11aの移載する。そして、第1枠体62の全体が僅かに スライド移動(矢印j)し、バスケットBからハンガー61aを外す。そして、 基部61aが上限まで上昇(矢印l)し、第1枠体62の全体がスライド移動( 矢印m)し、基部61aが少し下降(矢印n)し、図4(a)の状態に復帰する 。なお、残りの枠体も同様の動きをして、バスケットBを順送りする。
【0031】 各枠体62,63・・の基部61bは個別に昇降自在であるため、洗浄槽11 内における上下動や、最終段の第3リンス槽14における制御された引き上げや 、熱風乾燥槽や真空乾燥槽の蓋の動きと連動した速やかな昇降動作ができる。な お、ハンガー61aの前後の高さに差があり、吊った状態のバスケットBが斜め になって、水切りが良くなっている。このバスケットBは洗浄物の形状に対応し て角型や丸型があって、洗浄液が通りやすいように金網を主体として形成されて いる。
【0032】 つぎに、図1により前述した水洗乾燥装置による洗浄の具体的手順を説明する 。入側シャッター51が開いてバスケットBがクリーンボックス3内に導入され る。すると、第1搬送手段16がこのバスケットBを洗浄槽11内に吊り下げ、 界面活性剤0.15重量%が混入された設定温度50°Cの純水が槽内を循環す る状態にして、この界面活性剤入り純水に浸したままバスケットBを上下動させ て超音波洗浄を施す。
【0033】 洗浄槽11から引き上げられたバスケットBは第1リンス槽11内に吊り下げ られる。第1リンス槽11内の純水は後段よりオーバーフローしてきたものを設 定温度40°Cで循環させており、洗浄槽11から持ち込まれる洗浄液を洗い流 すと共に、超音波洗浄が施される。
【0034】 第1リンス槽12から引き上げられたバスケットBは第2リンス槽13内に吊 り下げられる。第2リンス槽13内の純水は後段よりオーバーフローしていたも のに新たな純水を補給しつつ、設定温度40°Cで槽内循環を行っている。した がって、前段の第1リンス槽12より純度が高く、より純度の高いすすぎを行う と共に、超音波が施される。
【0035】 第2リンス槽13から引き上げられたバスケットBは最終段の第3リンス槽1 4内に吊り下げられる。第3リンス槽14内の純水は新たな純水を補給しつつ、 設定温度80°Cに加熱されている。高温で流動性が高くなっており且つ純度の 高い純水にひたすことによりって、最終のすすぎを行う。そして、この最終のす すぎが終わった後は、出来るだけ水切りすることが求められる。そのため、高温 の純水ほど水切りもよくなる。さらに、この第2リンス槽13からの引き上げ速 度を12mm/sec内に制限することにより、洗浄物表面の純水に表面張力が 作用し、残ろうとする水滴を表面張力で引き落とす。これによって、洗浄物表面 に残る純水が少なくなって、その後の乾燥を素早く行うことができる。
【0036】 第3リンス槽14から引き上げられたバスケットBは第1熱風乾燥槽21内に 載置され、蓋が閉じられる。第1熱風乾燥槽21内には90°Cのクリーンな熱 風が吹き出すと共に循環しており、この熱風にさらされるバスケットBは揺動し ている。揺動によって洗浄物の広い範囲に熱風が行き渡って加熱され、表面に残 った純水は蒸発させられる。
【0037】 第1熱風乾燥槽21で加熱されたバスケットBは第1真空乾燥槽22内に載置 され、蓋が閉じられる。第1真空乾燥炉22は15torまで40〜50秒かけ て真空引きするものであり、沸騰状態の純水を気化させるので、水滴を作りにく く、不純物によるシミを抑える。この40〜50秒の間にバスケットB内の洗浄 物は35°Cぐらいまで冷える。
【0038】 第1熱風乾燥槽21と第1真空乾燥槽22の組による乾燥でも充分な場合が多 いが、乾燥を迅速且つ低温で行うために、更に第2熱風乾燥槽23と第2真空乾 燥槽24の組を付加した乾燥を行う。
【0039】 第1真空乾燥槽22から引き上げられたバスケットBは第2熱風乾燥槽23内 に載置され、蓋が閉じられる。第2熱風乾燥槽23内には50°Cのクリーンな 熱風が吹き出すと共に循環しており、残った純水が加熱され蒸発させられる。
【0040】 第2熱風乾燥槽23で加熱されたバスケットBは第2真空乾燥槽24内に載置 され、蓋が閉じられる。第2真空乾燥炉24も15torまで40〜50秒かけ て真空引きする。この40〜50秒の間にバスケットB内の洗浄物は25°Cぐ らいまで冷える。このように、第1組の熱風乾燥槽と真空乾燥槽及び第2組の熱 風乾燥槽と真空乾燥槽との組合せによって、短時間の乾燥が実現でき、水滴乾燥 によるシミの発生が殆どなくなる。また、乾燥後の洗浄物の温度も適温まで降下 しており、後処理に支障を生じることもない。
【0041】
【考案の効果】
本考案の水洗乾燥装置は、基本的には純水を用いた水洗であるが、溶剤に匹敵 する洗浄力とし、加えて熱風乾燥と真空乾燥を繰り返すことによって、比較的低 温の高速乾燥ができるようにしたので、ポストフロンの水洗乾燥装置としても使 えるという効果を奏する。特に熱風乾燥と真空乾燥の繰り返しによる低温乾燥に よって、プラスチック成形品に対する純水超音波洗浄を可能にするという実用的 効果も奏する。
【0042】 ポストフロンの水洗乾燥装置として使うためには、純水洗浄の洗浄力を高め、 熱風乾燥と真空乾燥での純水の蒸発を早くするためには、1組目の熱風乾燥での バスケットの揺動と、各組の真空乾燥での保温が有効である。
【0043】 また、各槽への搬送手段に起因するクリーンボックス内の汚れを無くし、搬送 手段を利用して超音波洗浄での上下動ができ、熱風乾燥槽や真空乾燥槽への素早 い出し入れを可能にして、洗浄効率向上と乾燥時間短縮が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水洗乾燥装置の全体フロー図である。
【図2】水洗乾燥装置の全体上面図である。
【図3】水洗乾燥装置の全体側面図である。
【図4】洗浄物入りバスケットの搬送を示す作動図であ
る。
【符号の説明】
1 洗浄ブロック 2 乾燥ブロック 3 クリーンボックス 11 洗浄槽 12 第1リンス槽 13 第2リンス槽 14 第3リンス槽 16 第1搬送手段 21 第1熱風乾燥槽 22 第1真空乾燥槽 23 第2熱風乾燥槽 24 第2真空乾燥槽 26 第2搬送手段 37 超音波発振器 61 ハンガーアーム 62b ネジ軸(昇降機構、上下動手段) 72,74 スライド機構 B バスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐宗 高 茨城県新治郡千代田町上稲吉向原1764−1 センサー・テクノロジー株式会社内 (72)考案者 住吉 建夫 大阪府八尾市北久宝寺1−4−13−604株 式会社サバスエンジニアリング内 (72)考案者 新井 勝 大阪府大阪市都島区都島北通1−19−3 デンヨー株式会社内

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物の入ったバスケットを順次浸漬
    する複数の洗浄槽からなる洗浄ブロックと、洗浄後の被
    洗浄物を順次乾燥させる乾燥ブロックとからなる水洗乾
    燥装置において、 前記洗浄ブロックは、後段から前段に順次純水が流下す
    る様に構成され、且つ最終段の純水温度が前段の純水温
    度より高くなるリンス槽を有し、 前記乾燥ブロックは、開閉蓋付の熱風乾燥槽と開閉蓋付
    の真空乾燥槽を一組として、この2組以上を直列に配置
    し、前の組の熱風乾燥槽の温度は後の組の熱風乾燥槽よ
    り高く設定したことを特徴とする水洗乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄ブロックの最終段以外の各洗浄
    槽においては、前記バスケットは槽内で上下動自在に支
    持され且つこれら槽内には超音波発振器が付設されてい
    る請求項1記載の水洗乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前の組の前記熱風乾燥槽には、バスケッ
    トを揺動させる手段が付設され、各組の前記真空乾燥槽
    には、保温用のヒータが内蔵されている請求項1記載の
    水洗乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記熱風乾燥槽と前記真空乾燥槽の組は
    前後2組設けられ、前の組の熱風乾燥槽は100〜70
    °Cに設定され、後の組の熱風乾燥槽は70〜40°C
    に設定されている請求項3記載の水洗乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄ブロックと乾燥ブロックとが共
    通のクリーンボックス内に収容されてなる請求項1記載
    の水洗乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記各槽に対してバスケットを出し入れ
    して次の槽に運ぶバスケット搬送手段を有してなる請求
    項5記載の水洗乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記バスケット搬送手段が、前記バスケ
    ットを吊るすハングアームを槽の数より一つ多い数だけ
    前記クリーンボックス内に突設し、前記ハングアームを
    昇降自在とする手段と前記ハングアームを槽の配列ピッ
    チだけスライド自在とする手段とを前記クリーンボック
    ス外に設たものである請求項6記載の水洗乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記ハングアームは槽毎に昇降自在に設
    けられている請求項7記載の水洗乾燥装置。
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