JP3020707U - 歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水のみを使用して歯を磨いた場合でも歯垢が
良くとれ、また、歯ぐきの血行をよくして歯周病の予防
をすることができ、さらには歯磨剤を使用するときも少
量で済む歯ブラシの提供。 【構成】 歯ブラシの植毛部に植毛した植毛体のうち少
なくとも一部を、ナイロン原料に、砂岩を粉砕して形成
した砂岩粉状体と多元素鉱物を粉砕して形成した多元素
鉱物粉状体とを混合して成形した加工毛で形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、歯を磨く時に使用する歯ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、歯ブラシのブラシにはナイロン製の毛が用いられ、歯を磨くときには、 歯磨剤を使用して磨いていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の歯ブラシは歯を磨くときには、比較的多量の歯磨剤をブ ラシに付着させて行う必要があり、歯磨剤を使用しない場合には、歯の汚れがき れいに落ちないという問題があった。 また、一度歯に付着した歯垢は取れにくく、ナイロン製の毛で形成された歯ブ ラシでは、なかなか歯垢を落とすことができないという問題もあった。 本考案は、従来の上述のような問題点を解決するためになされたもので、その 目的とするところは、水のみを使用して歯を磨いた場合でも歯垢が良くとれ、ま た、歯ぐきの血行をよくして歯周病の予防をすることができ、さらには歯磨剤を 使用するときも少量で済む歯ブラシを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、請求項１記載の歯ブラシでは、歯ブラシの植毛部に 植毛した植毛体のうち少なくとも一部を、ナイロン原料に、砂岩を粉砕して形成 した砂岩粉状体と多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体とを混合して 成形した加工毛で形成した構成を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の歯ブラシでは、歯ブラシの植毛部に植毛した植毛体のう ち、外側の植毛体をナイロン原料から成形した柔らかめのナイロン毛で形成する と共に、内側の植毛体をナイロン原料に砂岩を粉砕して形成した砂岩粉状体と多 元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体とを混合して成形した加工毛で形 成した構成を採用した。

【０００６】

【作用】

本考案の請求項１記載の歯ブラシでは、歯ブラシの植毛部に植毛した植毛体の うち少なくとも一部を、ナイロン原料に、砂岩を粉砕して形成した砂岩粉状体と 多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体とを混合して成形した加工毛で 形成したので、加工毛に含まれる砂岩粉状体と多元素鉱物粉状体からマイナスイ オンが発生し、歯ブラシで歯を磨くときにマイナスイオンの作用により、水の中 にクラスター現象（水の分子を小さくする力）が生じ、口の中の水が微細化され 、水の持つ力（物を溶かし込む力）が強まり歯に付着した歯垢を効率よく除去す ることができる。また、マイナスイオンが口の中に作用し、歯ぐきの細胞を活性 化し、歯ぐきの血行をよくして、歯周病を予防することができる。

【０００７】 請求項２記載の歯ブラシでは、外側の植毛体を柔らかめのナイロン毛によって 形成しているので、歯磨きの際、外側の毛が歯ぐきに当たっても、歯ぐきを痛め ることがない。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図１はこの実施例の歯ブラシを示す側面図、図２はその正面図、図３は歯ブラ シの植毛部を示す拡大図である。

【０００９】 本実施例の歯ブラシＡは、柄部１と、植毛部２と、植毛体３とを主要な構成と している。

【００１０】 前記柄部１は、歯磨きをする時に握持する部分であり、ポリプロピレンで棒状 に形成している。柄部１の上面と下面には合成ゴム製の滑り止め片１０を設け、 該滑り止め片１０には適宜位置に縦横方向の凹凸部１１を形成している。そして 、柄部１の先端にはやや下方に反らした幅狭部１２を形成し、その先に植毛部２ を一体に連設している。幅狭部１２を下方に反らして形成したことにより、植毛 部２に角度と弾力が生じ、植毛部２の植毛体３を弾力をもって支持できると共に 、口の歯の角度に応じて磨き易い角度を形成することができる。

【００１１】 前記植毛部２は、植毛体３を植毛するためのもので、柄部１と同様にポリプロ ピレンで形成し、前記幅狭部１２の先端に一体に連設している。

【００１２】 前記植毛体３は、前記植毛部２に公知の植毛機を使用して植毛されたもので、 、本実施例では外側の植毛体３をナイロン原料から成形した柔らかめのナイロン 毛３０で形成すると共に、内側の植毛体３をナイロン原料に２種類以上の砂岩を 粉砕して形成した砂岩粉状体と２種類以上の多元素鉱物を粉砕して形成した多元 素鉱物粉状体とを混合して成形した加工毛３１で形成している。そして、ナイロ ン毛３０は、図１に示すように、先端部を除いて前方に傾斜させて植毛している 。

【００１３】 砂岩としては、例えば、下記の成分のものを使用する。

【表１】 尚、ｉｇ・ｌｏｓｓは、カオリンの化粧品基準、強熱減量（５００℃、恒温） に準じる。 この砂岩をボ−ルミル等で約１〜３ミクロンに粉砕して砂岩粉状体を形成する 。砂岩粉状体は２種類以上を適宜配合して使用する。 砂岩粉状体は、マイナスイオンを常に出し、これをナイロン原料に混ぜて使用 すると、歯ブラシで歯を磨くときにマイナスイオンの作用により、水の中にクラ スター現象（水の分子を小さくする力）が生じ、口の中の水が微細化され、水の 持つ力（物を溶かし込む力）が強まり口の中の歯垢を除去することができる。ま た、マイナスイオンが口の中に作用し、歯ぐきの細胞を活性化し、歯ぐきの血行 をよくして、歯周病を予防することができる。

【００１４】 また、多元素鉱物とは、例えば真珠岩や松脂岩のように珪素を主成分とし、多 数の元素がバランスよく含まれている鉱物をいい、この鉱物はマイナスイオンを 出すことが知られている。この多元素鉱物、例えば、真珠岩をボ−ルミル等で約 １〜３ミクロンに粉砕して多元素鉱物粉状体を形成する。多元素鉱物粉状体は、 ２種類以上を適宜配合して使用する。この粉状体はこのまま使ってもよいし、こ れを水と混合し加熱又は加圧した後、上澄み液をそのまま又は真空凍結乾燥や噴 霧乾燥により粉末にしたものを使用してもよい。尚、真珠岩は下記の成分からな るものである。

【表２】

【００１５】 ナイロン原料に２種類以上の砂岩粉状体と２種類以上の多元素鉱物粉状体を混 合して加工毛３１を成形するときは、ナイロン原料に対し、前記粉状体の合計容 量がナイロン原料の容量の約１〜３％となるように配合する。粉状体の量を前記 のようにしたのは、粉状体の量を多くすると短期間の使用で毛が曲ってしまい、 使用できなくなるからである。

【００１６】 したがって、本実施例の歯ブラシＡを使用して歯を磨くときは、植毛体を水に 濡らした後、又は歯磨剤をつけた後、通常の方法で行なう。

【００１７】 本実施例の歯ブラシＡでは、歯を磨く時には加工毛３１から常時マイナスイオ ンが発生するので、マイナスイオンが歯ぐきに作用し、歯ぐきの水分をミネラル 化して歯ぐきの中の細胞を活性化して血行をよくし、常に健康的な歯ぐきとする ことができる。 また、マイナスイオンの作用により、水の中にクラスター現象（水の分子を小 さくする力）が生じ、口の中の水が微細化され、水の持つ力（物を溶かし込む力 ）が強まり歯に付着した歯垢を溶かして除去することができる。 そして、歯を磨く時には少量の歯磨剤で済み、水だけの使用でも歯垢を落とす ことができる また、植毛体３の外側を柔らかめのナイロン毛で形成しているので、歯ぐきを 傷つけることなく歯を磨くことができる。 また、歯ブラシＡの柄部１には滑り止め片１０が設けられているので握り易く 、歯を磨き易い。

【００１８】 以上、本考案の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの 実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計 変更等があっても本考案に含まれる。

【００１９】 例えば、実施例では、外側の植毛体３をナイロン毛３０で形成し、内側の植毛 体３を加工毛３１で形成したものについて説明したが、これに限定されるもので はなく、すべての植毛体３を加工毛３１で形成してもよいし、また、ナイロン毛 ３０と加工毛３１の配置は自由である。

【００２０】

【考案の効果】

以上、説明してきたように、本考案の請求項１記載の歯ブラシでは、歯ブラシ の植毛部に植毛した植毛体のうち少なくとも一部を、ナイロン原料に、砂岩を粉 砕して形成した砂岩粉状体と多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体と を混合して成形した加工毛で形成したので、ブラシの砂岩粉状体と多元素鉱物粉 状体からマイナスイオンが発生し、ブラシで歯を磨くときにマイナスイオンが口 の中に作用し、歯ぐきの細胞を活性化し、歯ぐきの血行をよくし、さらには歯周 病予防もすることができる。 また、マイナスイオンの作用により、水の中にクラスター現象（水の分子を小 さくする力）が生じ、口の中の水が微細化され、水の持つ力（物を溶かし込む力 ）が強まり口の中の歯垢を溶かして除去することができる。 そして、歯を磨く時には少量の歯磨剤で済み、水だけの使用でも歯垢を落とす ことができる等の効果が得られる。

【００２１】 請求項２記載の歯ブラシでは、外側の植毛体を柔らかめのナイロン毛で形成し ているので、歯磨の際に外側の植毛体が歯ぐきに当っても、歯ぐきを痛めること がないという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の歯ブラシを示す側面図である。

【図２】本考案実施例の歯ブラシを示す正面図である。

【図３】植毛部の拡大図である。

【符号の説明】

Ａ 歯ブラシ １ 柄部 ２ 植毛部 ３ 植毛体 １０ 滑り止め片 １１ 凹凸部 １２ 幅狭部 ３０ ナイロン毛 ３１ 加工毛

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 歯ブラシの植毛部に植毛した植毛体のう
   ち少なくとも一部を、ナイロン原料に、砂岩を粉砕して
   形成した砂岩粉状体と多元素鉱物を粉砕して形成した多
   元素鉱物粉状体とを混合して成形した加工毛で形成した
   ことを特徴とする歯ブラシ。
2. 【請求項２】 歯ブラシの植毛部に植毛した植毛体のう
   ち、外側の植毛体をナイロン原料から成形した柔らかめ
   のナイロン毛で形成すると共に、内側の植毛体をナイロ
   ン原料に砂岩を粉砕して形成した砂岩粉状体と多元素鉱
   物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体とを混合して成
   形した加工毛で形成したことを特徴とする歯ブラシ。