JPH0325781Y2 - - Google Patents

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JPH0325781Y2
JPH0325781Y2 JP1663186U JP1663186U JPH0325781Y2 JP H0325781 Y2 JPH0325781 Y2 JP H0325781Y2 JP 1663186 U JP1663186 U JP 1663186U JP 1663186 U JP1663186 U JP 1663186U JP H0325781 Y2 JPH0325781 Y2 JP H0325781Y2
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bristles
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は歯刷子に関する。更に詳しくは、歯垢
除去作用に優れ、かつ歯茎を傷付けることなく歯
茎をマツサージし、マツサージ時の感触が良い歯
刷子であつて、ブリツスル先端が拡がりにくく耐
久性に特に優れた歯刷子に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
日常、我々が使用している歯刷子は、主として
歯牙表面に付着した歯の汚れ、即ち歯垢を効率よ
く除去できるように、ブリツスルの材質、太さ、
長さ、植毛パターンやハンドルの材質、形状が工
夫されている。
ところで、歯刷子には、この歯垢除去作用に加
えて、歯茎に対するマツサージ作用があることも
知られている。小森ら(日本歯周病学会誌、20
246〜259,1974)は猿を使つた実験で、歯刷子で
歯茎をマツサージすると歯肉炎が予防できること
を証明した。
このように、歯刷子の歯茎マツサージ効果が極
めて有効であるにもかかわらず、今日見られる通
常の歯刷子には歯茎マツサージ効果を高めようと
する工夫はほとんど見られない。せいぜいブリツ
スル先端の角を丸くして、歯みがき中に歯茎にブ
リツスルの毛先があたつても歯茎が傷付かないよ
うにしてある程度である。
一方、極めて少数ではあるが、歯茎マツサージ
専用の刷子が市販されている。しかし、これらの
刷子は歯茎が痛みを感じないように極めて軟らか
いブリツスルを植毛したり、またはブリツスルの
かわりにラバーチツプが取りつけてある。そのた
め、充分な歯垢除去作用は望めない。歯垢が齲蝕
のみならず、歯肉炎や歯槽膿漏症の直接的原因で
あることから考えて、これらの歯茎マツサージ専
用刷子は歯肉炎などの予防を目的とするには片手
おちといわざるを得ない。
また、実開昭51−76768号公報には、先端部に
小球を形成して、毛丈をそろえたブリツスルを植
設した歯刷子が開示されているが、この形態のも
のは、歯垢が最も除去しにくい歯と歯の間に毛先
を入れるにに要する力が、従来の歯刷子と同程度
になり、この点では特に利点はないと言える。ま
た、毛先がそろつているために、各々の毛先が歯
と接するパターンが単純なので、歯刷子を使用す
る人の磨き方のクセによつて、毛先と接しない歯
の部位が生じることがあるという欠点を有する。
一方、毛丈が異なり先端に球状物のついたブリ
ツスルの歯刷子を実際に使つた場合、歯茎にほと
んど痛みを感じることがなく、ついつい力を入れ
て使用する傾向がある。従つて通常のナイロンの
ブリツスルを用いた場合、耐久性の面から早急に
毛倒れ現象を引き起こしやすい欠点があることが
わかつた。
本考案は、ブリツスルの先端に球状物が形成さ
れた、歯垢除去効果に優れ、しかも歯茎のマツサ
ージ効果も大きく、感触に優れた新規な歯刷子で
あつて、つい力を入れて使用しても毛倒れを起こ
すことのない、極めて耐久性に優れた歯刷子を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案者らは鋭意研究の結果、ブリツスルの形
態、材質及び毛丈を限定することにより、即ち、
ブリツスルの長さの最長と最短の差が1〜3mmの
範囲にあり、全ブリツスルの90%以上の先端に球
状物が形成された2種以上の毛丈のポリブチレン
テレフタレートからなるブリツスルを植設した歯
刷子により、前述の諸問題を解決できることを見
出し本考案を完成するに到つた。
即ち、本考案の歯刷子は、ブリツスルの長さの
最長と最短の差が1〜3mmの範囲にあり、全体の
90%以上のブリツスルの先端に球状物が形成され
た2種以上の毛丈のポリブチレンテレフタレート
からなるブリツスルが植設されてなることを特徴
とするものである。
本考案の歯刷子において、毛丈の種類の数の上
限は特に限定されないが、その種類を多くしてそ
れらがなるべく均一になるように、換言すれば偏
在しないように植毛すると、ブリツスル先端の偏
摩耗が起こりにくくなり好ましい。
また、隣接するブリツスル同士の毛丈について
みると、任意の一本のブリツスルに隣接する複数
本のブリツスルの50%以上は、当該ブリツスルの
毛丈と異なる様にする方がよい。即ち、その一本
のブリツスルに隣接して同じ毛丈のブリツスルが
多数あると、球状物同士が触れ合つてブリツスル
の先端が広がるので、外観上好ましくない。言い
換えるとブリツスル中の任意の一本に隣接する複
数本のブリツスルの先端部の球状物の50%以上
が、その一本のブリツスルの先端部の球状物とは
接しないように植設されているのが好ましい。
本考案の歯刷子では、ブリツスルの形態が特徴
的であり、全ブリツスルの90%以上の先端に球状
物が形成され、各々のブリツスルの長さは、最長
と最短の差が1〜3mmの範囲にある。また、長さ
が異なるブリツスルは2種以上でなければならな
い。
全ブリツスルの90%以上の先端に球状物を形成
せしめることにより、球状物での歯垢かき取り作
用が生じ、通常タイプの歯刷子に比べ、歯垢除去
効果が大きくなる。また、ブリツスルの長さをそ
の差が1mm〜3mmの範囲内で違えることにより、
歯垢が除去されにくい歯と歯の間にも容易にブリ
ツスルの先端が入り、かかる部位での歯垢除去効
果が通常の歯刷子よりもずつと大きくなる。ま
た、歯を磨く際に加わる力の大小、歯の種類(大
臼歯、小臼歯、犬歯、切歯など)、あるいは歯部
位にかかわらず、常にどれかのブリツスルの先端
が歯に接するので、歯垢が隅なく除去できること
になり、いわゆる、磨き残しがなくなる。
一方、歯茎のマツサージ効果をついてみると、
ブリツスルの先端に球状物を形成せしめて毛丈を
そろえたブリツスルを持つ歯刷子の方が、通常タ
イプのもの、即ち、先端の角を丸くして毛丈をそ
ろえた歯刷子よりも、歯茎に対する感触は少し軟
らかくなるものの、歯茎に痛みを感じることもあ
る。これは、毛丈がそろつているために、全部の
ブリツスルの先端が歯茎に接触するためであろう
と考えられる。これに対して本考案の歯刷子のよ
うに、全ブリツスルの90%以上の先端に球状物を
形成せしめ、かつ毛丈の長さを相違させるように
すると、ブリツスルの先端が適度に歯茎に接触す
るので、やや強い力で歯を磨いたとしても歯茎に
痛みは感じさせないという効果を奏する。
上記の如く、本考案の歯刷子においては、ブリ
ツスルの最長と最短の差は1〜3mmの範囲でなけ
ればならない。差が1mm未満のときは、実質的に
毛丈がそろつたタイプと同じとなり、歯垢除去及
び歯茎のマツサージ効果の両方において不充分で
ある。また、差が3mmを越えると、最短のブリツ
スルは歯や歯茎にほとんど接触しなくなるので、
植毛密度が低下したことと同じとなり、したがつ
て歯垢除去効果、歯茎マツサージ効果共に不充分
となる。
また、本考案の歯刷子のブリツスルの直径につ
いてみると、先端部でない部分、即ち球状物でな
い部分の直径は、0.15〜0.4mm程度が適当である。
0.15mm未満では、ブリツスルそのものの“こし”
が弱くなり、歯を磨く時に加えられる力が、歯垢
除去や歯茎マツサージの力として有効に加えられ
ない恐れがある。そこで、歯を磨く時の力を大き
くすると、今度はブリツスルそのものが曲がつた
り、傷付いたりする恐れがあり、不都合である。
又直径が0..4mmを越えると、ブリツスルそのもの
の“こし”が強くなりすぎて歯茎に対する感触が
悪くなる。特に好ましいのは0.17〜0.25cmであ
る。
一方、ブリツスルの先端部の球状物の径(最大
径)は、先端部以外のブリツスルの径の1.1〜2.5
倍程度が適当であり、好ましくは1.4〜2.0倍程度
である。1.1倍未満では、実質的に球状物が形成
されていない通常タイプの歯刷子と同じとなり、
効果の面で不十分である。また2.5倍を越えると、
毛先が大きくなりすぎ歯と歯の間に入りにくくな
り歯垢除去力が低下する。
ブリツスルの先端部に形成される球状物は、必
ずしも球体でなくてもよく、楕円形状、爪の形、
あるいは4つの角を丸めたような長方形、正方
形、台形等でも差し支えない。2種以上の毛丈の
異なるブリツスルの植毛パターンについては特に
限定されないが、上記の如く毛丈が異なるブリツ
スルが適度に分散したパターン、つまり、同一あ
るいはほぼ同一毛丈のものが局在しないようなパ
ターンの方が好ましい。
尚、ブリツスルを植設する穴の数は20〜40が一
般的であり、又1穴当りのブリツスルの数は30〜
60本が一般的であるが、これらは本考案の特徴を
構成するものではない。
本考案の歯刷子のブリツスルの材質はポリブチ
レンテレフタレートである必要がある。通常使用
されているナイロン等のブリツスルを用いて、上
記種々の限定を加えても本考案に関する効果、特
に耐久性についての効果は実現されない。
又、ポリブチレンテレフタレートのブリツスル
の毛先に球状物を形成する方法として加熱する方
法を用いた場合、先端が白色化し球状物が形成さ
れたことをはつきり明示でき、しかも、先端が白
色なので見た目にきれいになるという特長が発現
される。加熱時間や温度を調節することにより球
状物の形状をある程度コントロールすることは可
能である。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本考案の歯刷子を更に詳細
に説明するが、ここに挙げる歯刷子は、あくまで
も一例であり、毛丈の長さ、最長のものと最短の
ものとの差、毛丈の異なるものの分布状態、ある
いはブリツスルの植毛パターン等は、ここに挙げ
る実施例に限定されるものではない。
本考案の歯刷子の一実施例の側面図を略示的に
第1図に示す。第1図に於いて1は握り柄、2は
ブリツスル、3はブリツスル先端の球状物であ
り、第1図に示す様に毛丈は長いものと短いもの
が混在しており、その毛丈の差は次の如くであつ
た。
最長毛丈 12.2mm 最短毛丈 10.4mm 最長と最短の差 1.8mm 尚、先端部分以外のブリツスルの直径は0.23mm
程度であり、先端部分の球状物の径は先端部分以
外のブリツスルの直径の1.6〜2.0倍であつた。
ブリツスルの植毛パターンは第2図に示してあ
る。図中4は植毛穴であり、数字はmmを示す。
穴4の直径は1.6mmでそれぞれに32本のブリツ
スルが植えられた。
〔考案の効果〕
前記実施例に示す毛丈及び形態のブリツスルで
ポリブチレンテレフタレートからなるもの及び比
較例としてナイロンからなるものをそれぞれ第2
図の植毛パターンで植毛し、2種類の歯刷子を用
意した(ブリツスルの材質の違い以外は全て同一
である。全ブリツスルの先端に球状物が形成され
ている)。
これらの歯刷子について第3図に示すような装
置を用い以下に示す方法により荷重と耐久性に関
する測定試験を行つた。
〈測定方法〉 (1) 通常ハミガキの2倍希釈液5中に歯刷子頭部
6が浸つた状態で常に500gの荷重7のかかる
状態を保ちながら1分間に40往復の運動(刷掃
運動)を5分間行わせる。
(2) ブリツスル先端の拡がり状態を両端及び中央
の3点部位での各々のブリツスル先端の距離の
平均値で示す。
(3) 刷掃の前後の拡がりの長さの差を求め拡がり
増加量とする。
(4) 刷掃時の温度は37℃である(口腔内温度に近
似させた)。
結果は第4図及び第5図に示す。第4図は5分
間刷掃後20℃で24時間放置し、これを繰り返した
時の結果、又、第5図は5分間刷掃後37℃のハミ
ガキ液の中に30分間放置しこれを繰り返した時の
結果である。
第4図及び第5図から明らかな通り、ナイロン
のブリツスルに比べてポリブチレンテレフタレー
トのブリツスルを用いた本考案の歯刷子は毛先の
拡がりが非常に小さく、極めて耐久性に優れてい
ることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の歯刷子の一実施例を示す側面
略示図、第2図は本考案の実施例におけるブリツ
スルの植毛パターンを示す図、第3図は荷重と歯
刷子の耐久性に関する測定装置の略示断面図、第
4図及び第5図は荷重と耐久性に関する測定結果
を示すグラフである。 1:握り柄、2:ブリツスル、3:ブリツスル
先端の球状物、4:植毛穴、5:ハミガキ液、
6:歯刷子頭部、7:500gの荷重。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ブリツスルの長さの最長と最短の差が1〜3
    mmの範囲にあり、全体の90%以上のブリツスル
    の先端に球状物が形成された2種以上の毛丈の
    ポリブチレンテレフタレートからなるブリツス
    ルが植設されてなることを特徴とする歯刷子。 2 ブリツスル中の任意の一本に隣接する複数本
    のブリツスルの先端部の球状物の50%以上が、
    その一本のブリツスルの先端部の球状物とは接
    しないように植設されている実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の歯刷子。 3 ブリツスルの先端部でない部分の直径が0.15
    〜0.4mmである実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の歯刷子。 4 ブリツスルの先端部の球状物の最大径が、先
    端部でない部分の直径の1.1〜2.5倍である実用
    新案登録請求の範囲第1項、第2項又は第3項
    記載の歯刷子。
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JPS62128438U JPS62128438U (ja) 1987-08-14
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