JP3020642U - 腕固定帯 - Google Patents
腕固定帯Info
- Publication number
- JP3020642U JP3020642U JP1995008302U JP830295U JP3020642U JP 3020642 U JP3020642 U JP 3020642U JP 1995008302 U JP1995008302 U JP 1995008302U JP 830295 U JP830295 U JP 830295U JP 3020642 U JP3020642 U JP 3020642U
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- arm
- band
- belt
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- torso
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- Expired - Lifetime
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- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】不自由な腕、例えば脳卒中等の後遺症で麻痺し
た腕や骨折した腕を動かないように身体側に固定する腕
固定帯で、簡単な構造ながら運動性にも優れた腕固定帯
を提供する。 【解決手段】腕固定帯1は、人の胴に巻く幅広の第1帯
10と、不自由な腕に巻く第2帯20とから成ってい
る。そして、第2帯20は第1帯10を胴に巻いたと
き、不自由な腕が前よりの脇腹から下腹部を横切って斜
め下方に向くように第1帯10の外側に交差して取り付
けられ、かつ着脱が容易になるように第1帯10と第2
帯20の両端に面ファスナー11,12,21,22が
取り付けられている。
た腕や骨折した腕を動かないように身体側に固定する腕
固定帯で、簡単な構造ながら運動性にも優れた腕固定帯
を提供する。 【解決手段】腕固定帯1は、人の胴に巻く幅広の第1帯
10と、不自由な腕に巻く第2帯20とから成ってい
る。そして、第2帯20は第1帯10を胴に巻いたと
き、不自由な腕が前よりの脇腹から下腹部を横切って斜
め下方に向くように第1帯10の外側に交差して取り付
けられ、かつ着脱が容易になるように第1帯10と第2
帯20の両端に面ファスナー11,12,21,22が
取り付けられている。
Description
【0001】
本考案は、不自由な腕、例えば脳卒中等の後遺症で麻痺した腕や骨折した腕を 動かないように身体側に固定する腕固定帯に関する。
【0002】
脳卒中等の後遺症で麻痺した腕を身体側に固定するものはそう多くは見かけな いが、例えば実公昭44−20382号にみられるようなものがある。このもの は、麻痺した腕を通す輪状のベルトと、そのベルトに接続されていて使用すると きには背中を通って肩に掛けられるバンドと、そのバンドの先端に取り付けられ ている掌部吊下部と、前述のベルトないし掌部吊下部とを連結する2本のテープ とから成っている。そして、麻痺した腕を固定する場合には、その腕を輪状のベ ルトに通し、次いで肩掛けの付いたバンドを背中側から自由の利く腕側の肩に掛 けて胸元に引き寄せ、そのバンドの端部に縫い付けられた掌部吊下部に麻痺して いる掌を入れ、最後に麻痺している肘をテープでベルトに固定し、そのベルトを 更にもう一つのテープで掌部吊下部に固定することで、肘を脇腹のところでくの 字に曲げ麻痺した腕を胸の下あたりで支えるようにしている。 また、骨折した腕を動かないように身体側に固定するものとしては、かなり多 くのものが公開されており、例えば実開昭49−108289号、実開昭50− 59889号、実開昭53−27695号、実開昭58−40123号及び実公 平3−10743号に開示されたものがある。構造的には多少の違いもみられる が、基本的には前述の実公昭44−20382号に示すように肘を脇腹のところ でくの字に曲げ不自由な腕を胸の下あたりで支えるようにしたものが多い。
【0003】
前述した従来のものはそれぞれの目的は達成されるものの、その一方において 、不自由な方の肘が肩幅より大幅に外側に張り出すので、混雑したところでは他 人との接触を余儀なくされたり、あるいは他人と接触しないように注意を払う必 要があるので難儀である。また、多くの場合不自由な腕を胸元で支える構造で、 それによって自由の利く腕の行動範囲が狭められる結果となるので簡単な運動も しにくいという問題がある。また、従来のものの中には着脱が複雑のものも見か けられる。逆に着脱が容易のものは腕がしっかり身体側に固定されずふらつくも のもある。 そこで、本考案の目的は上記課題を解決した腕固定帯を提供することにある。
【0004】
上記課題を解決する腕固定帯は、人の胴に巻く幅広の第1帯と、不自由な腕に 巻く第2帯とから成っている。そして、第2帯は第1帯を胴に巻いたとき、不自 由な腕が前よりの脇腹から下腹部を横切って斜め下方に向くように第1帯の外側 に交差して取り付けられ、かつ着脱が容易になるように第1帯と第2帯の両端に 面ファスナーが取り付けられている。 第2帯の両端に取り付けられている一対の面ファスナーは、更に着脱がし易い ように第1帯の上縁より上に伸びる第2帯の一方の端においては腕と接触する面 に、前記第1帯の下縁より下に伸びる第2帯の他方の端においては腕と接触しな い面に、それぞれ取り付けることが望ましい。 第1帯と前記第2帯との交差角は肘が極端に外側に出っ張ったり、あるいは腕 が窮屈になったりしないように10°〜60°にすることが望ましい。
【0005】 本考案にかかる腕固定帯を使用するときは、先ず第1帯で第2帯が取り付けら れている方の端を不自由な腕で腹のところで押さえ、第1帯を自由の利く腕を利 用して背中側から前に回して両端の面ファスナーで止める。次いで自由の利く手 で第1帯の上縁より上に伸びる第2帯の一方の端を持ち上げ、第2帯を横切るよ うにして不自由な腕を添え、第1帯の下縁より下に伸びる第2帯の他方の端を摘 んで他方の端にある面ファスナーを第2帯の一方の端の外側にある面ファスナー に重ねる。 これからも判るように、本考案にかかる腕固定帯は体の不自由な人でも着脱が 容易である。また、腕を固定した状態のもとにおいては、不自由な腕の位置が自 由の利く腕の行動範囲から外れているので活動がし易く、更に肘の出っ張りも少 ないので人との接触も少なくなる。また、構造的に簡単な割りには腕の固定がし っかりしている。
【0006】
以下添付図面を参照して本考案を具体的に説明する。 図1に示す腕固定帯1は、左手が不自由な人が装着するようにした腕固定帯で 、基本構成としては、胴に巻く幅広の第1帯10と、不自由な腕に巻く第2帯2 0とから成っている。第1帯10の幅は、あまり狭いと不自由な腕を身体側に固 定するのに不都合が生じ、逆に広すぎると身体側の動作を鈍くするので、おおよ そ5〜15cm位が適当である。第1帯10の長さは、不必要に長すぎると取扱 難いので季節的な調整幅を考慮して、胴に巻いたとき両端がおおよそ10〜15 cm幅で重なり合うような長さにすることが望ましい。重なり合う第1帯の両端 には面ファスナー11,12が縫い付けられるが、手が不自由な人でも第1帯1 0を簡単に締めることができるように、この例では左用なので、第1帯10の左 側にくる一方の端の表側に、対関係にある一方の面ファスナー11を、他方の端 の裏側に、他方の面ファスナー12がそれぞれ縫い付けられる。
【0007】 第2帯の適切な幅は、不自由度や病状によって異なる。例えば腕を骨折した場 合や肩を脱臼したような場合には比較的広い方がよいし、脳卒中等の後遺症で腕 が麻痺しているような場合にはそれほど広くする必要もない。概略的に言うと、 前者の場合には20cm程度、後者の場合には5cm程度の幅にするのが適当で ある。第2帯の長さは腕に付属物、例えばギブスが付いているどうかによっても 異なるので、要は図示のように第2帯20の両端に縫い付けられた一対の面ファ スナー21,22が止められる程度の長さがあればよい。この面ファスナー21 ,22は自由の利く右手で簡単に止められるように、一方の面ファスナー21が 第1帯10の上縁より上に伸びる第2帯20の一方の端の腕と接触する側の面に 、他方の面ファスナー22が第1帯10の下縁より下に伸びる第2帯20の他方 の端の腕と接触しない側の面に、それぞれ縫い付けられている。
【0008】 この第2帯20は、第1帯10を胴に巻いたとき、不自由な腕が前よりの脇腹 から下腹部を横切って斜め下方に向くように第1帯10の外側に交差して縫い付 けられる。縫製は腕固定の安定性をよくするために交差角αに平行して数カ所行 われる。第1帯10との交差角αは、不自由度や病状によって異なり、例えば肩 を脱臼したようなときは10°程度、腕を骨折したようなときは10°〜45° 程度、そして腕の震えを止めるようなときは45°〜60°程度にとることが望 ましい。
【0009】 着用するにあたっては、先ず第1帯10で第2帯20が取り付けられている方 の端を不自由な左腕で第1帯10の端を腹のところで押さえ、第1帯10を自由 の利く右腕を利用して背中側から前に回して両端の面ファスナー11,12で止 める。次いで自由の利く右手で第1帯10の上縁より上に伸びる第2帯20の一 方の端を持ち上げ、第2帯20を横切るようにして不自由な左腕を添え、第1帯 10の下縁より下に伸びる第2帯20の他方の端を摘んで他方の端にある面ファ スナー22を第2帯の一方の端の外側にある面ファスナー21に重ねる。図2は このようにして着用した状態を示す。 着用すると、左腕の重力が第2帯20にかかるが、この重力の作用方向を左腕 と平行な線と直角な線に分けると、直角な方向の力は第2帯20により制限され 、左腕に平行な方向の力は第2帯20により制限されない。したがって、この平 行な方向の力によって左肘がその手先方向に動いて身体側に引き付けられ、腕全 体が身体側面に沿って張りつく結果となるので、肘の出っ張りが防げる。更に、 肘が前に出ようとすると、第2帯20がテコの支点となって手を下腹部に強く押 しつける結果になるので肘が前に出にくく、逆に手が前に出ようとすると肘が脇 腹で押さえられるので手が前に出にくい。したがって、本考案にかかる腕固定帯 1においては腕の固定が安定している。
【0010】 上記では左用の腕固定帯について詳しく説明したが、勿論右用として制作する ことも可能で、この場合には左用と左右対称形となる。
【0011】
以上説明したように、本考案にかかる腕固定帯は体不自由な人でも着脱が容易 である。また、腕を固定した状態のもとにおいては、不自由な腕の位置が自由の 利く腕の行動範囲から外れているので活動がし易く、更に肘の出っ張りも少ない ので人との接触も少なくなる。また、構造的に簡単な割りには腕の固定をしっか りさせることができる。
【図1】本考案の一実施例を示した斜視図である。
【図2】本考案にかかる腕固定帯を着用したところを示
す使用説明図である。
す使用説明図である。
1 腕固定帯 10 第1帯 11,12 面ファスナー 20 第2帯 21,22 面ファスナー α 第1帯と第2帯の交差角
Claims (3)
- 【請求項1】 人の胴に巻く幅広の第1帯と、その人の
不自由な腕に巻く第2帯とから成り、前記第2帯は前記
第1帯を胴に巻いたとき、不自由な腕が前よりの脇腹か
ら下腹部を横切って斜め下方に向くように第1帯の外側
に交差して取り付けられ、かつ第1帯と第2の帯の両端
には着脱容易な面ファスナーが取り付けられていること
を特徴とする腕固定帯。 - 【請求項2】 前記第2帯の両端に取り付けられている
一対の面ファスナーは、前記第1帯の上縁より上に伸び
る第2帯の一方の端においては腕と接触する面に、前記
第1帯の下縁より下に伸びる第2帯の他方の端において
は腕と接触しない面に、それぞれ取り付けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の腕固定帯。 - 【請求項3】 前記第1帯と前記第2帯との交差角は1
0°〜60°であることを特徴とする請求項1又は2記
載の腕固定帯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008302U JP3020642U (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 腕固定帯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008302U JP3020642U (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 腕固定帯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3020642U true JP3020642U (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=43156010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995008302U Expired - Lifetime JP3020642U (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 腕固定帯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020642U (ja) |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP1995008302U patent/JP3020642U/ja not_active Expired - Lifetime
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