JP3020492B1 - シャドウマスクフレ―ムの切断装置 - Google Patents

シャドウマスクフレ―ムの切断装置

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JP3020492B1
JP3020492B1 JP11074313A JP7431399A JP3020492B1 JP 3020492 B1 JP3020492 B1 JP 3020492B1 JP 11074313 A JP11074313 A JP 11074313A JP 7431399 A JP7431399 A JP 7431399A JP 3020492 B1 JP3020492 B1 JP 3020492B1
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春夫 梅原
淳夫 武川
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Panasonic Holdings Corp
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は従来のシャドウマスクフレームの切
削加工に代る手段として、新規な切断手段を用いたシャ
ドウマスクフレームの切断装置を提供するもので、切断
時の変形が少なく、かつ高精度で、従来装置に比して工
数は約1/8〜1/10に短縮できる切断装置を提供す
るものである。 【解決手段】 シャドウマスクフレーム1を上部に載置
し、常時内側に向けて付勢されるポンチ3と、ポンチ3
に対向してシャドウマスクフレーム1の外側に設置さ
れ、常時外側に向けて付勢されるダイ4を備えた下型ホ
ルダー15と、シャドウマスクフレーム1を上方より押
圧する上押え12と、ダイ4と係合し、ダイを所定距離
内側に移動させる外カム5と、ポンチ3と係合し、ポン
チ3を所定距離外側に移動させる中カム6を備えた上型
ホルダー16を有するシャドウマスクフレームの切断装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーブラウン管
に使用されるシャドウマスクフレームの端面を切断する
シャドウマスクフレームの切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来シャドウマスクフレームのシャドウ
マスクの貼着端面は、NCフライス盤や倣いフライス盤
を用い切削により加工されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の切削加工方
法によると、シャドウマスクフレーム端面の加工に切削
時間として約10秒を要し、切削工具の切削速度にも限
界があるため、工数の短縮を困難としていた。そこで本
発明は従来の切削加工に代る手段として、新規な切断手
段を用いたシャドウマスクフレームの切断装置を提供す
るもので、切断時におけるシャドウマスクフレームの変
形が少なく、かつ高精度で、従来装置に比して工数を約
1/8〜1/10に短縮できる切断装置を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、シャドウマスクフレームを載置し、常時内
側に向けて付勢されるポンチと、ポンチに対向してシャ
ドウマスクフレームの外側に設置され、常時外側に向け
て付勢されるダイを備えた下型ホルダーと、シャドウマ
スクフレームを上方より押圧する上押えと、ダイと係合
し、ダイを所定距離内側に移動させる外カムと、ポンチ
と係合し、ポンチを所定距離外側に移動させる中カムを
備えた上型ホルダーを有するシャドウマスクフレームの
切断装置である。
【0005】本発明によると、シャドウマスクフレーム
の端部の切断時には、上型ホルダーを下型ホルダーに向
けて下降することにより、上型ホルダーに設けた上押え
によって、ポンチ上に載置されたシャドウマスクフレー
ムを上面より押圧し、外カムによりダイを所定距離内側
に移動させ、次に、中カムによりポンチを所定距離外側
に移動させて、ポンチとダイ間でフレーム端部の切断を
行うので、動作が簡単で、かつ効率よく、正確にフレー
ム端部の切断を行うことができ、従来のNCフライス
盤、倣いフライス盤でフレーム端面を切削加工していた
装置に比べて、約1/8〜1/10の工数でフレーム端
部の切断加工を行うことができる。
【0006】さらに、シャドウマスクの貼着時のたわみ
量を予め見込んで切断するため、シャドウマスクフレー
ムを高精度で加工することができる。さらに、切削工具
と異なり摩耗が少ないため工具は長寿命となり、シャド
ウマスクフレームの挿脱も容易なため自動化を行うこと
も可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、シャドウマスクフレームを載置し、常時内側に向け
て付勢されるポンチと、ポンチに対向してシャドウマス
クフレームの外側に設置され、常時外側に向けて付勢さ
れるダイを備えた下型ホルダーと、シャドウマスクフレ
ームを上方より押圧する上押えと、ダイと係合し、ダイ
を所定距離内側に移動させる外カムと、ポンチと係合
し、ポンチを所定距離外側に移動させる中カムを備えた
上型ホルダーを有するシャドウマスクフレームの切断装
置であって、シャドウマスクフレームの端部の切断時に
は、上型ホルダーを下型ホルダーに向けて下降すること
により、上型ホルダーに設けた上押えによって、ポンチ
上に載置されたシャドウマスクフレームを上面より押圧
し、外カムによりダイを所定距離内側に移動させ、次
に、中カムによりポンチを所定距離外側に移動させて、
ポンチとダイ間でフレーム端部の切断を行うので、動作
が簡単で、かつ効率よく、正確にフレーム端部の切断を
行うことができ、従来のNCフライス盤、倣いフライス
盤でフレーム端面を切削加工していた装置に比べて、約
1/8〜1/10の工数でフレーム端部の切断加工を行
うことができる作用を有する。
【0008】請求項2に記載の発明は、ポンチは下型ホ
ルダーに固定されたポンチガイドによりガイドされ、バ
ネにより常時内側に向けて付勢され、ダイは下型ホルダ
ーに固定されたダイガイドによりガイドされ、バネホル
ダーを介してボルトとバネにより常時外側に向けて付勢
されることを特徴とするもので、請求項1に記載の発明
と同じ作用を有する。
【0009】請求項3に記載の発明は、ダイ下部には、
ポンチが嵌入する切欠部を備え、切欠部には、常時内側
に付勢されるパットを設けたことを特徴とするもので、
フレーム端面の切断時に、フレーム端面を変形せずに切
断できる作用を有する。請求項4に記載の発明は、ダイ
はシャドウマスクの貼着時のたわみ量と同長分内側に移
動されることを特徴とするもので、シャドウマスクの貼
着時のたわみ量を予め見込んで切断するため、シャドウ
マスクフレームを高精度で加工することができる作用を
有する。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図
面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示
す概略断面図で、左半分が下降時、右半分が上昇時を示
す。図2は下型平面図、図3は上型平面図、図4はシャ
ドウマスクフレームの斜視図、図5はシャドウマスクフ
レームの断面図、図6はシャドウマスクフレームにシャ
ドウマスクを貼着する時の断面図である。
【0011】図において、1はシャドウマスクフレー
ム、1aはシャドウマスクフレームの切断部、2はシャ
ドウマスク、3はポンチ、3aはガイド面、4はダイ、
4aはガイド面、5は外カム、5aはガイド面、6は中
カム、6aはガイド面、7はバネホルダー、8は切欠
部、8aはパッド、9はバネ、10はバネ、11はボル
ト、12は上押え、13は上吊ボルト、14はバネ、1
5は下型ホルダー、16は上型ホルダー、17はバネ、
18はダイガイド、19はポンチガイド、20は吊ボル
ト、21はストッパー、22は排出口である。
【0012】本発明の切断装置は、図4に示すシャドウ
マスクフレーム1のフレーム切断部1aを切断するもの
であり、図4〜5において、2はフレームの切断後に貼
着するシャドウマスクである。図1において、3はポン
チで、フレーム1の内側に設置され、図2に示すポンチ
ガイド19によりガイドされる。ポンチガイド19は下
型ホルダー15の両端に固定されており、バネ17で常
時内側に向って付勢されている。3aはポンチ3の上方
端面に形成されたガイド面である。ポンチ3に対向する
ダイ4はシャドウマスクフレーム1の外側に配置され、
ポンチ3の切刃面よりクリアランス分だけ大きい切欠部
8が設けられている。ダイ4は図2に示すダイガイド1
8でガイドされ、ダイガイド18は下型ホルダー15の
両端に固定されており、バネホルダー7を介してボルト
11とバネ10により常時外側に向って付勢されてい
る。また、ダイ4の下部にはポンチ3が嵌入するクリア
ランス分に相当する切欠部8が設けられており、切欠部
にはパッド8aが装着されている。パッド8aはバネ9
で常時内側に付勢されており、内側への移動は位置規制
用吊ボルト20により規制されている。4aはダイ4の
上方端面に形成されたガイド面である。21はポンチ3
の内側への移動を規制するストッパーで、下型ホルダー
15に固定されている。
【0013】ダイ4を可動させる外カム5と、ポンチ3
を可動させる中カム6は、上型ホルダー16に固定され
ている。外カム5にはダイ4のガイド面4aと係合する
ガイド面5aが、中カム6にはポンチ3のガイド面3a
と係合するガイド面6aがそれぞれ設けられている。ま
た、シャドウマスクフレーム1の切断加工時における上
方への浮き上がりを防止するため、上押え12を上吊ボ
ルト13を介して上型ホルダー16に吊下し、バネ14
により常時下方へ押圧している。
【0014】次に、切断動作について説明する。まず、
フレーム1をポンチ3の上に載置する。次に、上型ホル
ダー16を下降させ、上押え12でフレーム1を上方よ
り押圧しながら下降すると、外カム5がダイ4に当接
し、ガイド面4a,5aによりダイ4を所定の可動量内
側に向けて移動させる。このダイ4の可動距離はフレー
ム1の切断部1aにシャドウマスク2を貼着する時のた
わみ量α(図6参照)とほぼ同長である。この可動距離
を維持しながら、さらに上型ホルダ16を下降させる
と、中カム6がポンチ3に当接し、ガイド面3a,6a
によりポンチ3を外側に向けて、フレーム1の内側に当
接する位置まで移動させ、さらに中カム6が下降する
と、ダイ4に嵌入し、フレームの端面をパッド8aで挾
みながら、フレーム1の端面をポンチ3とダイ4の切断
部により切断する。切断されたスクラップは下型ホルダ
ーに設けた排出口22より排出される。フレーム1の切
断が終了すると、上型ホルダー16は上昇し、中カム6
がポンチ3より離れ、さらに、上型ホルダー16を上昇
させると、ダイ4から外カム5が離れ、さらに、ホルダ
ー16を上昇させると、上押え12によるフレーム1の
押圧を解除し、フレーム1をポンチ3上より取出す。
【0015】上述の通り、本発明は、シャドウマスクフ
レーム1のマスク2を貼着する面を切断する際、シャド
ウマスクフレーム1の内側にポンチ3を設け、前記ポン
チ3に対向してシャドウマスクフレーム1の外側にダイ
4を設け、ポンチ3は常時シャドウマスクフレーム1の
内側に向けてバネ17で付勢されている。また、ポンチ
3は上型ホルダー16に固定された中カム6により、ポ
ンチ3に設けたガイド面3aにより外側に向って可動す
るように構成されている。そしてポンチ3はフレーム1
の端面を、ダイ4の切欠部8に設けたパッド8aで挾持
しながらダイ4中に嵌入して、ポンチ3とダイ4間でフ
レーム1の端面を切断する。ポンチ3は下型ホルダー1
5の左右に設けられポンチガイド19によってガイドさ
れている。
【0016】また、ダイ4は前記ポンチ3の外側に配置
され、下型ホルダー15の左右に設けられたダイガイド
18にて位置を規制され、ガイドされる。ダイ4の背後
には、バネホルダー7が設けられており、バネホルダー
7にボルト11を設け、ボルト11をバネ10で外側に
付勢することにより、前記ダイ4を常時外側に引張るよ
うに構成されている。
【0017】また、フレーム1端面を変形が生じないよ
うに切断するため、前記フレーム1を前記ポンチ3とパ
ッド8aで挾持する時、常にパッド8aにフレーム1の
方向に向けてバネ圧を加える押えるバネ17を設けてい
る。上型ホルダー16には、前記ポンチ3を作動する中
カム6、前記ダイ4を作動する外カム5を設け、さら
に、前記フレーム1の加工時にフレーム1の浮き上がり
を防止するため上押え12を設けている。そして、上型
ホルダー16が下降すると、前記フレーム1に上押え1
2が当接し、前記フレーム1を押圧し、次に外カム5が
ダイ4中に嵌入し、ダイ4を可動させる。その可動量は
前記フレーム1にマスク2を貼着する時、予めフレーム
1を内側へたわませるときの前記フレーム1のたわみ量
とほぼ同量とする。次に、前記ダイ4が所定の量可動
し、さらに上型ホルダー16が下降すると、前記中カム
6がポンチ3のガイド面3aに係合し、前記ポンチ3を
外側に向けて移動し、前記フレーム1の端面をパッドで
挾持しながら切断する。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、シャドウマスクフレー
ムの端部の切断時には、上型ホルダーを下型ホルダーに
向けて下降することにより、上型ホルダーに設けた上押
えによって、ポンチ上に載置されたシャドウマスクフレ
ームを上面より押圧し、外カムによりダイを所定距離内
側に移動させ、次に、中カムによりポンチを所定距離外
側に移動させて、ポンチとダイ間でフレーム端部の切断
を行うので、動作が簡単で、かつ効率よく、正確にフレ
ーム端部の切断を行うことができ、従来のNCフライス
盤、倣いフライス盤でフレーム端面を切削加工していた
装置に比べて、約1/8〜1/10の工数でフレーム端
部の切断加工を行うことができる効果を有する。
【0019】さらに、シャドウマスクの貼着時のたわみ
量を予め見込んで切断するため、シャドウマスクフレー
ムを高精度で加工することができ、さらに、切削工具と
異なり摩耗が少ないため、工具は長寿命となり、シャド
ウマスクフレームの挿脱も容易なため自動化を行うこと
も可能となる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略断面図で、左半分は
下降時、右半分は上昇時を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の下型平面図である。
【図3】本発明の実施例の上型平面図である。
【図4】シャドウマスクフレームの斜視図である。
【図5】シャドウマスクフレームの断面図である。
【図6】シャドウマスクフレームにシャドウマスクを貼
着する時の断面図である。
【符号の説明】
1 シャドウマスクフレーム 1a シャドウマスクフレームの切断部 2 シャドウマスク 3 ポンチ 3a ガイド面 4 ダイ 4a ガイド面 5 外カム 5a ガイド面 6 中カム 6a ガイド面 7 バネホルダー 8 切欠部 8a パッド 9 バネ 10 バネ 11 ボルト 12 上押え 13 上吊ボルト 14 バネ 15 下型ホルダー 16 上型ホルダー 17 バネ 18 ダイガイド 19 ポンチガイド 20 吊ボルト 21 ストッパー 22 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−93489(JP,A) 実開 昭54−17481(JP,U) 特公 昭36−23095(JP,B1) 実公 昭39−27067(JP,Y1) 実公 昭36−27788(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャドウマスクフレームを上部に載置
    し、常時内側に向けて付勢されるポンチと、ポンチに対
    向してシャドウマスクフレームの外側に設置され、常時
    外側に向けて付勢されるダイを備えた下型ホルダーと、
    シャドウマスクフレームを上方より押圧する上押えと、
    ダイと係合し、ダイを所定距離内側に移動させる外カム
    と、ポンチと係合し、ポンチを所定距離外側に移動させ
    る中カムを備えた上型ホルダーを有するシャドウマスク
    フレームの切断装置。
  2. 【請求項2】 ポンチは下型ホルダーに固定されたポン
    チガイドによりガイドされ、バネにより常時内側に向け
    て付勢され、ダイは下型ホルダーに固定されたダイガイ
    ドによりガイドされ、バネホルダーを介してボルトとバ
    ネを介して常時外側に向けて付勢されることを特徴とす
    る請求項1記載のシャドウマスクフレームの切断装置。
  3. 【請求項3】 ダイ下部には、ポンチが嵌入する切欠部
    を備え、切欠部には、常時内側に付勢されるパットを設
    けたことを特徴とする請求項1記載のシャドウマスクフ
    レームの切断装置。
  4. 【請求項4】 ダイはシャドウマスクの貼着時のたわみ
    量と同長分内側に移動されることを特徴とする請求項1
    記載のシャドウマスクフレームの切断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671229B1 (ko) * 2006-04-07 2007-01-19 윤임규 조립식 간이주택
CN106346525A (zh) * 2016-09-13 2017-01-25 深圳市玖品空气净化科技有限公司 一种高效精准快速的塑料管材切割系统

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671229B1 (ko) * 2006-04-07 2007-01-19 윤임규 조립식 간이주택
CN106346525A (zh) * 2016-09-13 2017-01-25 深圳市玖品空气净化科技有限公司 一种高效精准快速的塑料管材切割系统

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