JP3020211B1 - 貼着体剥がし方法および貼着体剥がし装置 - Google Patents

貼着体剥がし方法および貼着体剥がし装置

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JP3020211B1 JP10365339A JP36533998A JP3020211B1 JP 3020211 B1 JP3020211 B1 JP 3020211B1 JP 10365339 A JP10365339 A JP 10365339A JP 36533998 A JP36533998 A JP 36533998A JP 3020211 B1 JP3020211 B1 JP 3020211B1
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Abstract

【要約】 【課題】 騒音や振動を抑え、かつ、効率の良い貼着体
剥がし方法と、これに用いる貼着体剥がし装置を提供す
る。 【解決手段】 モルタル110とビル2との界面に平歯
11を当接し、この平歯11を油圧アクチュエータ1
3,13を用いてガイド20に沿って押し下げる。これ
により、モルタル110及びタイル100はビル2から
剥がされる。この際、ブレーカーと異なり、平歯11に
振動を加える必要はないため、振動や騒音の発生を抑え
たまま、確実にタイル100およびモルタル110をビ
ル2から引き剥がすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビルなどの
建築物の表面に貼着された、タイルなどの貼着物を剥が
す貼着物剥がし方法及び貼着物剥がし装置に係わり、特
に、騒音や振動を発生させにくい貼着物剥がし方法及び
貼着物剥がし装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの表層を構成するタイルおよびタイ
ルを固定するモルタルなどの貼着体は、ビルの老朽化に
伴って部分的にビルの表面から浮いたり剥がれたりする
ため、ある期間毎に全面的に張り替えられる。この際、
ビルの表層に正常な状態で貼着している貼着体を強制的
に剥がす必要がある。
【0003】ビルの表層に貼着している貼着体を強制的
に剥がす一般的な方法として、ブレーカーを用いてはつ
り出す方法がある。この他に、図6に概略を示したよう
に、タイル100およびモルタル110を貫いた孔10
1から劣化剤を注入して、モルタル110をビル2に固
着している接着剤を劣化させてタイル100およびモル
タル110を剥がす方法もある。さらには、図7に概略
を示したように、ウォータージェット120を用いて端
面モルタル110に水を勢いよく当てることにより、モ
ルタル110を飛ばすとともにタイル100を剥がす方
法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した貼着
体を剥がす方法には、以下の問題があった。すなわち、
ブレーカーを用いてはつり出す方法には、騒音や振動が
大きいために、ビルに人を入居させたまま剥がし作業を
行うことはできなかった。また、劣化剤を注入する方法
やウォータージェット120を用いる方法は、騒音や振
動などの問題はない代わりに、効率が非常に悪かった。
【0005】上記事情に鑑み、本発明は、騒音や振動を
抑え、かつ、効率の良い貼着体剥がし方法と、これに用
いる貼着体剥がし装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、建築物の外壁に貼着された
貼着体を剥がす、貼着体剥がし方法であって、前記貼着
体と前記外壁との界面上端に略楔状の平歯を当接して、
この平歯を、前記外壁の表面に沿って上から下に動かす
ことにより、前記貼着体を前記建築物の外壁から剥がす
ことを特徴とする。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、前記貼
着体と前記建築物との界面上端に当接した前記平歯は、
前記建築物の表面に沿って上から下に動かされる際に、
前記貼着体を前記建築物の外壁から剥がす。この際、ブ
レーカーと異なり、前記平歯に振動を加える必要はな
い。従って、振動や騒音の発生を抑えたまま、確実に前
記貼着体を前記建築物の外壁から引き剥がすことができ
る。
【0008】ここで、前記平歯は、カンナの歯を大きく
した形状とし、その幅を、請求項2記載の発明のように
0.5m〜1m程度とすると、作業効率は良くなる。ま
た、前記貼着体は、例えば前記建築物としてのビルに貼
着されたモルタルやタイルであるが、これらに限定され
ない。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の貼着体剥がし方法において、前記
外壁の表面に、前記平歯を上下方向に案内する案内手段
を設け、前記平歯を、前記案内手段に沿って動かすこと
を特徴とする。
【0010】この請求項3記載の発明によれば、前記平
歯は、前記案内手段によって確実に上下方向に案内され
て前記貼着体を剥がすため、確実に外壁に貼着された前
記貼着体を剥がす。また、移動する際に横に振れること
はないため、さらに振動や騒音の発生を抑えることがで
きる。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の貼着体剥がし方法におい
て、前記平歯の下方に貼着体受け入れ容器を配置して、
前記平歯によって剥がされた貼着体を、前記貼着体受け
入れ容器の中に受け入れることを特徴とする。
【0012】この請求項4に記載の発明によれば、前記
平歯によって剥がされた前記貼着体は、前記貼着体受け
入れ容器によって受け入れられるため、作業箇所から下
に落下することはない。従って、作業箇所下方の安全は
確実に確保される。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1〜
請求項4のいずれかに記載の貼着体剥がし方法におい
て、前記平歯の刃面に突起を設け、前記貼着体を、前記
外壁から剥がす際に前記突起によって小割りすることを
特徴とする。
【0014】この請求項5に記載の発明によれば、前記
貼着体は、前記建築物の外壁から剥がす際に前記突起に
よって小割りされるため、さらに確実に前記受け入れ容
器内に受け入れられる。従って、作業箇所下方の安全は
さらに確実に確保される。
【0015】また、請求項6記載の発明は、建築物の外
に貼着された貼着体を剥がす、貼着体剥がし装置であ
って、前記貼着体と前記外壁との界面に当接する略楔状
の平歯と、前記外壁に設けられ、前記平歯を上下に案内
する案内手段と、前記平歯を前記案内手段に沿って上か
ら下に動かして、当該平歯を用いて前記貼着体を前記外
壁から剥がす駆動手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】この請求項6記載の発明によれば、前記平
歯と、前記平歯を上下に案内する案内手段と、前記平歯
を、前記案内手段に沿って上から下に動かす駆動手段と
を備えるため、請求項3記載の貼着体剥がし方法により
前記貼着体を剥がす貼着体剥がし装置を作製できる。
【0017】ここで、前記案内手段としては、たとえば
略コ字状の断面形状を有していて鋼柱や、あるいはワイ
ヤであり、前記建築物の外壁に取り付けられる。その
他、周知のH型鋼を用いることも可能である。また、前
記駆動手段としては、例えば油圧アクチュエータや、あ
るいは電動モーターを用いる周知のネジ駆動方式を用い
る。これらは通常は前記平歯と一体化するように取り付
けられる。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の貼着体剥がし装置において、前記平歯の下方に設け
られ、前記建築物から剥がされた前記貼着体を受け入れ
る受け入れ容器を備えることを特徴とする。
【0019】この請求項7記載の発明によれば、請求項
4に記載の貼着体剥がし方法により前記貼着体を剥がす
貼着体剥がし装置を作製できる。
【0020】ここで、前記受け入れ容器は、例えば、周
知のホッパーと、このホッパーの下端に設けられるシュ
ートと、により構成される。
【0021】また、請求項8記載の発明は、請求項6ま
たは請求項7に記載の貼着体剥がし装置において、前記
平歯の表面に設けられ、前記貼着体を前記建築物の外壁
から剥がす際に小割りする突起を備えることを特徴とす
る。
【0022】この請求項8記載の発明によれば、請求項
4に記載の貼着体剥がし方法により前記貼着体を剥がす
貼着体剥がし装置を作製できる。
【0023】ここで、前記突起を一定間隔毎に設ける
と、より効果的に前記貼着体を小割りする平歯となる。
また、前記突起の幅を刃先に向かって細くすると、剥が
された前記貼着体は前記平歯から容易に離れる。
【0024】また、請求項9記載の発明は、請求項6〜
請求項8のいずれかに記載の貼着体剥がし装置におい
て、前記案内手段の上端あるいは下端に、該案内手段を
前記外壁に沿って水平方向に案内する水平方向案内手段
を備えることを特徴とする。
【0025】この請求項9記載の発明によれば、前記案
内手段は、前記水平方向案内手段によって案内されるた
め、前記貼着体剥がし装置は前記建築物の前記外壁に沿
って確実に水平方向に移動する。従って、前記平歯の幅
が前記側面に対して小さくても、作業の負担は軽くな
る。
【0026】ここで、前記側面方向案内手段は、例え
ば、前記案内手段の上端に設けられる車輪と、前記建築
物の上端に、前記側面と平行に設けられ、前記車輪に当
接するレールと、により構成される。この場合は、前記
貼着体剥がし装置は、より容易に、前記側面に沿って移
動する。また、前記案内手段の下端に車輪を設け、さら
に、地盤にこの車輪と当接するレールを設けた構成とし
ても、同様の効果を得る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例である貼
着体剥がし装置1について、図1,図2,図3,図4を
用いて詳細に説明する。図1は、貼着体剥がし装置1を
ビル2に取り付けた状態を説明する概略図である。図2
(A)は、貼着体剥がし装置1の正面概略図であり、図
2(B)は、貼着体剥がし装置2の側面概略図である。
図3は、貼着体剥がし装置1の使用方法を説明する概略
図である。また、図4は、貼着体剥がし装置の一変形例
について説明する概略図である。
【0028】まず、貼着体剥がし装置1の構成について
説明する。貼着体剥がし装置1は、図1に示すように、
ビル2(建築物)からタイル100(貼着体)およびモ
ルタル110(貼着体)を剥がす貼着体剥がし部10
と、貼着体剥がし部10を所定方向に案内するガイド2
0(案内手段)と、貼着体剥がし部10によって剥がさ
れたタイル100およびモルタル110を受け入れる受
け入れ容器30と、により概略構成される。
【0029】貼着体剥がし部10は、図2(A)および
図2(B)に示すように、タイル100およびモルタル
110を剥がす平歯11と、平歯11を保護・保持する
筐体12と、貼着体剥がし部10をガイド20に沿って
動かす油圧アクチュエータ13,13(駆動手段)と、
により概略構成される。
【0030】平歯11は、略長方形の楔であり、下端に
刃面11aを有する。すなわち、平歯11は、カンナの
歯を大きくした形状である。刃面11aは、ビル2とモ
ルタル110の界面に当接しており、油圧アクチュエー
タ13,13から加えられる力によって、モルタル11
0およびタイル100をビル2から剥がす。
【0031】さらに、平歯11の刃面11aの上面には
突起11bを一定間隔毎に設ける。突起11bは、刃面
11aにより剥がされたタイル100およびモルタル1
10を剥離直後に上下方向に小割りにする。また、突起
11bの幅は、剥がされたタイル100およびモルタル
110が平歯11から容易に離れるように、刃先に向か
って細くする。
【0032】筐体12は、例えば鋼板製であり、貼着体
剥がし部10とビル2との間隔を一定に保つと共に貼着
体剥がし部10をなめらかに移動させるために、車輪1
2aをビル2と対向する面に2つ有する。また、筐体1
2の内部には、平歯11の他に、油圧アクチュエータ1
3を駆動する油圧ユニット13cを配置する。また、筐
体12の両端は、ガイド20に填る形状とする。
【0033】油圧アクチュエータ13は、周知の単動型
或いは複動型の油圧アクチュエータであり、筐体12の
両端に設けられる。油圧アクチュエータ13のクランプ
装置付きシリンダ13aは、周知の繰り返し使用タイプ
のクランプ装置を周知のシリンダに一体化させたシリン
ダであり、詳細を後述するワイヤ21に対して固定・解
放自在となっている。また、ピストン13bは筐体12
に固定されている。
【0034】ガイド20は、図1に概略を示すように、
略コ字状の鋼柱20aを2本、ビル2の側面に沿って地
面に対して垂直に配置し、これら2本の鋼柱20aの上
端および下端を鋼柱20bおよび鋼柱20cを用いて固
定することにより、互いの間隔を一定に保った構造を有
する。また、鋼柱20aの上部には、ビル2の上面に沿
う鋼柱20dの一端を固定し、さらに、鋼柱20aの上
端と鋼柱20dの他端とを固定する鋼柱20eを設け
る。また、鋼柱20aからビル2に、ガイド固定用アン
カー(図示省略)を一定間隔毎に打ち込まれており、ガ
イド20をビル2に固定している。従って、ガイド20
はビル2の側面に安定して配置され、貼着体剥がし部1
0を上下方向に案内する。なお、鋼柱20aの内部に
は、クランプ装置付きシリンダ13aを介して貼着体剥
がし部10を支持するために、上下方向に垂れ下がるワ
イヤ21を配置する。
【0035】受け入れ容器30は、例えば鋼板製であ
り、平歯11の刃先に配置されている。受け入れ容器3
0は、剥がされたタイル100およびモルタル110を
下に落とさずに受け入れる受け入れホッパー31と、受
け入れホッパー31の底面に接続されていてタイル10
0およびモルタル110を所定の位置に落下させるシュ
ート32と、により構成される。
【0036】次に、貼着体剥がし装置1の使用方法につ
いて、図3を用いて説明する。
【0037】まず、ガイド20を、ワイヤ21も含めて
ビル2の外壁に取り付ける。次に、貼着体剥がし部10
を、図3に示すように、平歯11の刃面11aがモルタ
ル110とビル2との界面上端に当接するように、ガイ
ド20の上部に取り付け、さらに、ワイヤ21を油圧ア
クチュエータ13のクランプ装置付きシリンダ13aを
用いて挟む。
【0038】次に、油圧ユニット13cを駆動させ、油
圧アクチュエータ13を所定距離、例えばストローク限
界まで伸長させる。ここで、クランプ装置付きシリンダ
13aはワイヤ21を挟んでいるために動くことは出来
ず、従って、ピストン13bは、筐体12および平歯1
1とともに下方に動く。
【0039】この際、平歯11の刃面11aは、モルタ
ル110とタイル100,100・・・とを確実に且つ
効率よくビル2から引き剥がし、また、刃面11aの突
起11bは、引き剥がされたタイル100,100・・
・とモルタル110を縦方向に小割りにする。ここで、
平歯11は単純に押し下げられるのみであるため、振動
や騒音を発生しにくい。また、ガイド20を設けたた
め、貼着体剥がし部10は横に振れることなく安定して
下方に押し下がる。
【0040】平歯11によって引き剥がされたタイル1
00およびモルタル110は、受け入れ容器30の中に
落下して所定の場所に案内される。すなわち、タイル1
00およびモルタル110は直接落下しないため、作業
時の安全は確保される。ここで、タイル100およびモ
ルタル110は、突起11bによって小割りにされるた
め、受け入れ容器30内を詰まることなく確実に落下し
て所定の場所に案内される。
【0041】次に、ピストン13bを周知のピン留め法
などを用いてガイド20に固定した後に、クランプ装置
付きシリンダ13aからワイヤ21を解放して、油圧ユ
ニット13cを用いて油圧アクチュエータ13を収縮さ
せる。ここで、ピストン13bはガイド20に固定され
ていてクランプ装置付きシリンダ13aは解放されてい
るため、クランプ装置付きシリンダ13aは、貼着体剥
がし部10を移動させることなく下方に下がる。油圧ア
クチュエータ13を十分収縮させた後、ワイヤ21をク
ランプ装置付きシリンダ13aを用いて挟んで、さらに
上述した動作を繰り返す。
【0042】以上より、本発明の一実施例である貼着体
剥がし装置1によれば、平歯11の刃面11aを、モル
タル110とビル2との界面上端に当接した後に油圧ア
クチュエータ13によって押し下げるため、振動や騒音
の発生を抑えたまま、確実にモルタル110及びタイル
100をビル2から引き剥がすことができる。
【0043】また、平歯11の直下に受け入れ容器30
を配置したため、平歯11によって剥がされたタイル1
00およびモルタル110は、受け入れ容器30内に落
下して所定の場所に案内される。従って、貼着体剥がし
装置1の近辺における作業時の安全は確保される。ここ
で、タイル100およびモルタル110は、突起11b
によって小割りにされ、詰まることなく確実に受け入れ
容器30内を落下して所定の場所に案内される。従っ
て、貼着体剥がし装置1の近辺における作業時の安全
は、さらに確実に確保される。
【0044】さらに、平歯11を有する貼着体剥がし部
10は、ビル2の側面に設けたガイド20に沿って押し
下がるため、横に振れることなく安定して下方に押し下
がる。
【0045】なお、本発明は本実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形
できる。例えば、油圧アクチュエータ13を上下逆にし
て、クランプ装置付きシリンダ13aを筐体12に固定
し、また、ピストン13bにクランプ機構を設けてワイ
ヤ21に対して固定・解放自在としてもよい。さらに、
油圧アクチュエータ13として複動型の油圧アクチュエ
ータを用いる場合は、取り付け方向は変更せずに、クラ
ンプ装置付きシリンダ13aを筐体12に固定し、ま
た、ピストン13bにクランプ機構を設けてワイヤ21
に対して固定・解放自在とすることも可能である。
【0046】また、本発明における駆動手段としては、
油圧アクチュエータ13の代わりに、ネジ棒および電動
モーターなどの動力源を使用する、周知のネジ方式を用
いてもよい。
【0047】また、図4に要部を示すように、ガイド2
0を、ワイヤ21のみとする構成としてもよい。さら
に、ガイド20の鋼柱20a,20b,20cとして、
建築材料として汎用されているH型鋼を用いてもよい。
これらの場合は、より安価かつ容易に本発明を実施でき
る。さらには、案内手段として角パイプおよびラック
を、また駆動手段としてピニオンを用いる構成としても
よい。
【0048】さらに、図5に要部を示すように、ガイド
20の鋼柱20eの両端に車輪22a(側面方向案内手
段の一方の構成要素)を取り付け、さらに、ビル2の上
面に、ビル2の側面に平行に配置されていて、車輪22
aをビル2の側面に対して平行に移動させるレール22
b(側面方向案内手段の他方の構成要素)を、2本、互
いに平行となるように配置すると、貼着体剥がし装置1
はビル2の側面に沿って容易に移動する。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記貼着
体と前記建築物との界面上端に当接した前記平歯は、前
記建築物の外壁に沿って動かされる際に、前記貼着体を
前記建築物の外壁から剥がすため、振動や騒音の発生を
抑えたまま、確実に前記貼着体を前記建築物の外壁から
引き剥がすことができる。また、請求項2記載の発明も
同様の効果を得ることができる。
【0050】また、請求項3記載の発明によれば、前記
平歯は、前記案内手段によって確実に上下方向に案内さ
れて前記貼着体を剥がすため、確実に外壁に貼着された
前記貼着体を剥がし、また、移動する際に横に振れるこ
とはないため、さらに振動や騒音の発生を抑えることが
できる。
【0051】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記平歯によって剥がされた前記貼着体は作業箇所から下
に落下しないため、作業箇所下方の安全は確実に確保さ
れる。
【0052】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記貼着体は、前記建築物の外壁から剥がす際に前記突起
によって小割りされるため、確実に前記受け入れ容器内
に受け入れられる。従って、作業箇所下方の安全はさら
に確実に確保される。
【0053】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項2記載の貼着体剥がし方法により前記貼着体を剥がす
貼着体剥がし装置を作製できる。また、請求項7記載の
発明によれば、請求項3に記載の貼着体剥がし方法によ
り前記貼着体を剥がす貼着体剥がし装置を作製できる。
また、請求項8記載の発明によれば、請求項4に記載の
貼着体剥がし方法により前記貼着体を剥がす貼着体剥が
し装置を作製できる。
【0054】また、請求項9記載の発明によれば、前記
案内手段は、前記水平方向案内手段によって案内される
ため、前記貼着体剥がし装置は前記建築物の前記外壁
沿って確実に水平方向に移動する。従って、前記平歯の
幅が前記側面に対して小さくても、作業の負担は軽くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である、貼着体剥がし装置1
をビル2に取り付けた状態を説明する概略図である。
【図2】図2(A)は、貼着体剥がし装置1の正面概略
図であり、図2(B)は、貼着体剥がし装置2の側面概
略図である。
【図3】貼着体剥がし装置1の使用方法を説明する概略
図である。
【図4】貼着体剥がし装置1の一変形例について説明す
る概略図である。
【図5】貼着体剥がし装置1の他の変形例について説明
する概略図である。
【図6】タイル100やモルタル110をビル2から剥
がす従来方法の一例について説明する概略図である。
【図7】タイル100やモルタル110をビル2から剥
がす従来方法の他の例について説明する概略図である。
【符号の説明】 1 貼着体剥が
し装置 2 ビル(建築
物) 10 貼着体剥が
し部 11 平歯 11a 刃面 11b 突起 12 筐体 12a 車輪 13 油圧アクチ
ュエータ(駆動手段) 13a クランプ装
置付きシリンダ 13b ピストン 13c 油圧ユニッ
ト 20 ガイド(案
内手段) 20a,20b,20c,20d,20e 鋼柱 21 ワイヤ 22a 車輪(側面
方向案内手段の一方の構成要素) 22b レール(側
面方向案内手段の他方の構成要素) 30 受け入れ容
器 31 受け入れホ
ッパー 32 シュート

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外壁に貼着された貼着体を剥が
    す、貼着体剥がし方法であって、 前記貼着体と前記外壁との界面上端に略楔状の平歯を当
    接して、 この平歯を、前記外壁の表面に沿って上から下に動かす
    ことにより、前記貼着体を前記建築物の外壁から剥がす
    こと、 を特徴とする貼着体剥がし方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の貼着体剥がし方法におい
    て、 前記平歯の幅は、0.5m〜1mであることを特徴とす
    る貼着体剥がし方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の貼着体剥が
    し方法において、 前記外壁の表面に、前記平歯を上下方向に案内する案内
    手段を設け、 前記平歯を、前記案内手段に沿って動かすこと、 を特徴とする貼着体剥がし方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の貼
    着体剥がし方法において、前記平歯の下方に貼着体受け入れ容器を配置して、 前記平歯によって剥がされた貼着体を、前記貼着体受け
    入れ容器の中に受け入れること、 を特徴とする貼着体剥がし方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかに記載の貼
    着体剥がし方法において、 前記平歯の刃面に突起を設け、 前記貼着体を、前記外壁から剥がす際に前記突起によっ
    て小割りすること、 を特徴とする貼着体剥がし方法。
  6. 【請求項6】建築物の外壁に貼着された貼着体を剥が
    す、貼着体剥がし装置であって、 前記貼着体と前記外壁との界面に当接する略楔状の平歯
    と、 前記外壁に設けられ、前記平歯を上下に案内する案内手
    段と、 前記平歯を前記案内手段に沿って上から下に動かして、
    当該平歯を用いて前記貼着体を前記外壁から剥がす駆動
    手段と、 を備えることを特徴とする貼着体剥がし装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の貼着体剥がし装置におい
    て、 前記平歯の下方に設けられ、前記建築物から剥がされた
    前記貼着体を受け入れる受け入れ容器を備えること、 を特徴とする貼着体剥がし装置。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7に記載の貼着体剥
    がし装置において、 前記平歯の表面に設けられ、前記貼着体を前記建築物の
    外壁から剥がす際に小割りする突起を備えること、 を特徴とする貼着体剥がし装置。
  9. 【請求項9】請求項6〜請求項8のいずれかに記載の貼
    着体剥がし装置において、 前記案内手段の上端あるいは下端に、該案内手段を前記
    外壁に沿って水平方向に案内する水平方向案内手段を備
    えること、 を特徴とする貼着体剥がし装置。
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