JP3020209U

JP3020209U - 印刷物

Info

Publication number: JP3020209U
Application number: JP1995006846U
Authority: JP
Inventors: 山永次檜; 切珠喜押; 田久美子福
Original assignee: 株式会社プランニングマーケット
Priority date: 1995-07-06
Filing date: 1995-07-06
Publication date: 1996-01-23
Anticipated expiration: 2001-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷物から記録媒体を取り出す動作が面倒で
あった。【解決手段】折線７，８，１０，１１を介して開閉自
在に接続した構成片３〜６と、構成片３〜６に施した印
刷情報と、を有する印刷物Ａにおいて、隣接する構成片
３，４同士の間に、山折り自在に接続した二つの保持片
１７，１８を設け、二つの保持片１７，１８を構成片
３，４に対して別個に固定し、かつ、二つの保持片７，
８同士の接続部に収納口２２を開口し、収納口２２へ記
録媒体２４のケース２５を収納した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば会社案内、カタログ、パンフレット等として使用される印刷物に関し、特に開閉自在に接続した複数の構成片を有する印刷物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の印刷物、例えば会社案内は開閉自在に接続した複数の構成片を有し、この複数の構成片に会社の経営理念、業務、商品等を文字や写真等により印刷して紹介したものが多く、この会社案内を見本市や展示会等の機会を通じて配付することで需要者に対して会社を宣伝する効果がある。

【０００３】一方、最近では印刷物の一部に収納部を設け、この収納部に、音声や画像等の情報を入力した記録媒体（磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク等）を収納したものがあり、印刷情報と記録媒体の情報とを組み合わせたマルチメディアにより一層宣伝効果を高められるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の収納部はポケット形式に構成され、このポケットに記録媒体を収納してあるため、記録媒体をポケットから取り出す動作自体が面倒であり、結局、記録媒体の情報が活用されていないのが現状である。

【０００５】

【考案の目的】

請求項１に係る考案は、複数の構成片を開くだけで収納部から自動的に記録媒体を取り出すことのできる印刷物を提供することを目的としている。

【０００６】請求項２に係る考案は、請求項１に係る印刷物と同様の目的の他、格別の構成部品を用いることなく収納口から自動的に記録媒体を取り出すことのできる印刷物を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１に係る印刷物は、折線を介して開閉自在に接続した複数の構成片と、この複数の構成片のうちの少なくとも一つの構成片に施した印刷情報と、を有する印刷物において、前記複数の構成片のうち、隣接する構成片同士の間に、記録媒体を収納する収納部を設け、かつ、前記隣接する構成片同士を開く動作に連動して前記記録媒体を前記収納部の外部側へ移動させる移動部材を設けたことを特徴とする。

【０００８】請求項２に係る印刷物は、折線を介して開閉自在に接続した複数の構成片と、この複数の構成片のうちの少なくとも一つの構成片に施した印刷情報と、を有する印刷物において、前記複数の構成片のうち、隣接する構成片同士の対向面間に、山折り状態で接続した二つの保持片を設け、この二つの保持片を前記隣接する構成片同士に対して別個に接続し、かつ、この二つの保持片同士の接続部に記録媒体用の収納口を開口し、この収納口は前記隣接する構成片同士の接続部と対向位置にあることを特徴とする。

【０００９】

【作用】

請求項１に係る印刷物は、隣接する構成片同士を開くと記録媒体が自動的に収納部の外部側へ移動する。

【００１０】請求項２に係る印刷物は、記録媒体を収納口へ収納すると、記録媒体の端部が隣接する構成片同士の接続部に当接する。そして、隣接する構成片同士を開くと、二つの保持片同士が隣接する構成片に近づくため、記録媒体は、隣接する構成片同士の接続部により押されて収納口の外部に自動的に移動する。

【００１１】

【実施例】

図１は本考案の実施例に係る印刷物（会社案内、カタログ、パンフレット等）Ａを開いた状態を示す斜視図、図２は印刷物Ｂの分解斜視図である。印刷物Ａは紙、樹脂等によりシート状に成形された本体部１と、この本体部１に貼着した貼着部２とを有する。貼着部２も紙、樹脂等によりシート状に成形してある。

【００１２】本体部１は略長方形の構成片３〜６を有し、構成片３と構成片４との間には折線７，８を介して接続片（移動部材）９を設けてあり、構成片４〜６は各々折線１０，１１により接続してある。構成片３，４の短辺の寸法は約１８０mmに設定し、接続片９の短辺の寸法は約４mmに設定し、構成片５の短辺の寸法は約１５０ mmに設定し、構成片６の短辺の寸法は約１４８mmに設定してある。

【００１３】なお、構成片３〜６及び接続片９の短辺の寸法はいずれも約２５７mmに設定してある。これらの各寸法は相互の開閉が自在である範囲において任意に設定できる。また、構成片５の下面にはホック１２を固定してある。

【００１４】貼着部２は略長方形の貼着片１３，１４と、貼着片１３，１４の長辺に各々折線１５，１６を介して接続した二つの長方形の保持片１７，１８と、二つの保持片１７，１８の間に折線１９，２０を介して接続した長方形の接続片２１とを有する。

【００１５】貼着片１３，１４の短辺の寸法は約１５５mmに設定し、二つの保持片１７，１８の短辺の寸法は約５０mmに設定し、接続片２１の短辺は約４mmに設定してある。これら各寸法は本体部１の寸法に対応して任意に設定できることは勿論である。

【００１６】また、二つの保持片１７，１８の長辺を円弧状に切り欠き、接続片２１を幅方向に切り欠くことにより、収納口（収納部）２２を開口している。なお、貼着片１３の上面にはホック２３を固定してある。

【００１７】上記印刷物Ａの製造に際しては、本体部１を図２のように平坦状とし、貼着部２の折線１５，１６を谷折りし、折線１９，２０を山折りした状態にする。ここで、図２に示すように構成片３，４において、貼着片１３，１４の平面積に対応する糊代Ｂ，Ｃに接着剤（図示せず）を塗布し、貼着片１３，１４の下面を構成片３，４の上面に接着してある。こうして貼着片１３，１４及び接続片２１が台形を模り、印刷物Ａが完成する。なお、構成片３〜６の下面や、貼着片１３，１４の上面には、会社の経営理念、業務、商品等を文字や写真等で表示した印刷情報が施される。

【００１８】次に、上記構成の印刷物Ａの使用方法を説明する。まず、図１に示すように構成片３〜６を開き、本体部１を平坦状に維持する。そして、記録媒体（磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク等）２４を収納したケース２５を収納口２２内に立てた状態で収納する。すると、ケース２５の下端部が接続片９に当接する。

【００１９】その後、図３の矢印Ｄのように折線１１を谷折りして構成片６を構成片５の上へ重ね、折線１０を谷折りして矢印Ｅのように構成片５，６を折り畳み、構成片６を貼着片１４上に重ねる。

【００２０】更に、折線７，８及び折線１５，１６を谷折りして矢印Ｆのように構成片３及び貼着片１３を折り畳む。すると、接続片２１が接続片９から徐々に離れていき、図４に示すように貼着片１３がケース２５に当接した時点で構成片３及び貼着片１３が停止するから、ホック１２とホック２３同士を結合すれば、印刷物Ａ全体の折り畳み状態が保持されることとなる。

【００２１】この折り畳み状態では、ケース２５の一端部は接続片９に当接し、他端部は構成片６及び貼着片１３に挟み付けられているから、ケース２５は収納口２２内に位置決め固定される。従って、印刷物Ａを運搬したり振動させたりしてもケース２５がガタつくことはない。

【００２２】一方、この印刷物Ａを図４のように構成片４をテーブル２６に当接させた状態とし、ホック１２とホック２３とを離脱させ、構成片３と貼着片１３とを矢印Ｆとは逆方向に開くと、接続片２１が接続片９へ徐々に近づくため、ケース２５が収納口２２の外部側へ自動的に移動し、露出量が増加することとなる。その後は、上記と逆の動作により構成片５，６を開いて図１の状態とすればよい。

【００２３】このように、本実施例の印刷物Ａにおいては、構成片３と構成片４とを開く動作に連動してケース２５が収納口２２から自動的に記録媒体２４を取り出すことができるから、面倒な取り出し動作が不要となりその取り出し作業性がよい。そして、需要者は印刷情報と記録媒体に入力された音声や画像等の情報とを組み合わせたマルチメディア情報として有効に活用すればよい。

【００２４】また、本実施例の印刷物Ａでは、接続片９がケース２５を押し出す機能を果たしているから、格別の構成部品を設ける必要もなく印刷物Ａの構造が簡易で重量が増すこともないという効果がある。

【００２５】なお、ホック１２，２３の代わりにマジックファスナーや紐を用いて印刷物Ａを閉じた状態を保持する構成としてもよい。また、構成片５，６は無くともよいし、構成片６に隣接して他の構成片を増やしてもよいことは勿論である。

【００２６】更に、貼着片１３，１４の表面に、ケース２５の外周形状に対応する型紙（図示せず）を貼着しておけば、印刷物Ａを閉じた状態において型紙がケース２５の周囲に当接してケース２５を一層確実に固定できる効果がある。

【００２７】

【考案の効果】

以上のように請求項１に係る印刷物は、隣接する構成片同士を開く動作に連動して収納部から自動的に記録媒体を取り出すことができ、記録媒体の取り出し作業性が向上する。

【００２８】また、請求項２に係る印刷物は、請求項１と同様の効果を得られる他、接続片が記録媒体を移動させる押し出す機能を果たしているから、格別の構成部品を設ける必要もなく構造が簡易で印刷物全体の重量を抑制できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る印刷物を開いた状態の斜
視図。

【図２】本考案の実施例に係る印刷物の分解斜視図。

【図３】本考案の実施例に係る印刷物の折り畳み過程を
示す斜視図。

【図４】本考案の実施例に係る印刷物を完全に折り畳ん
だ状態を示す側面図。

【符号の説明】

３，４，５，６構成片７，８，１０，１１折線９接続片（移動部材）１７，１８保持片２２収納口（収納部）２４記録媒体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者福田久美子東京都港区芝浦４−９−12 田町プラザビル１Ｆ株式会社プランニングマーケット内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】折線を介して開閉自在に接続した複数の
構成片と、この複数の構成片のうちの少なくとも一つの
構成片に施した印刷情報と、を有する印刷物において、前記複数の構成片のうち、隣接する構成片同士の間に、
記録媒体を収納する収納部を設け、かつ、前記隣接する
構成片同士を開く動作に連動して前記記録媒体を前記収
納部の外部側へ移動させる移動部材を設けたことを特徴
とする印刷物。
【請求項２】折線を介して開閉自在に接続した複数の
構成片と、この複数の構成片のうちの少なくとも一つの
構成片に施した印刷情報と、を有する印刷物において、前記複数の構成片のうち、隣接する構成片同士の対向面
間に、山折り状態で接続した二つの保持片を設け、この
二つの保持片を前記隣接する構成片同士に対して別個に
接続し、かつ、この二つの保持片同士の接続部に記録媒
体用の収納口を開口し、この収納口は前記隣接する構成
片同士の接続部と対向位置にあることを特徴とする印刷
物。