JP3020056B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈取部で刈取った穀
稈を脱穀部で脱粒及び選別処理するコンバインに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、特開昭59−110542号公報
に示す如く、穀粒タンク前部を後側支点回りに水平回動
させて機体外方へ開放或いは機体内方に収納する技術が
あった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、エン
ジンに連結させる脱穀部の駆動軸に穀粒タンク底部の下
部コンベア前部の入力軸をベルト連結させ下部コンベア
に駆動力を伝えるから、下部コンベアの連結が制限され
易く、伝動構造の簡略化及びコンパクト化などを容易に
図り得ないと共に、取扱い作業性の向上を容易に図り得
ない等の問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、脱穀
部一側の機台上の穀粒タンク底部で前後方向に下部コン
ベアを延設させ、下部コンベア後端部に縦コンベア下端
部を連結させ、縦コンベア上端部に上部コンベア基部を
連結させると共に、運転席後側下方の穀粒タンク前面外
側下部に入力軸を突設させ、穀粒タンク後側支点回りの
水平方向の回動によって係脱自在なワンタッチ連結クラ
ッチにより本機側のコンベア駆動軸に前記穀粒タンク前
部の入力軸を連結させるコンバインにおいて、穀粒タン
ク前部の水平回動遊端側の機台上面に軸受部材を設け、
エンジン出力を伝達する前記コンベア駆動軸を軸受部材
に取付け、前記ロック部材と入力軸とコンベア駆動軸を
ワンタッチ連結クラッチによって穀粒タンク前部で着脱
自在に連結させたもので、下部コンベアにワンタッチ連
結クラッチを介して駆動力を伝えるから、フレキシブル
ワイヤ伝動またはベルト伝動による不具合をなくすこと
ができ、前後に近接させる運転席後側と穀粒タンク前側
の間の狭少空間でのベルト脱着操作などを不要にし、穀
粒タンクの水平回動作業性の向上並びに取扱い操作の簡
略化などを行い得ると共に、機台に軸受部材を設けるか
ら、前記入力軸とコンベア駆動軸を連結するワンタッチ
連結クラッチの係脱動作を穀粒タンク操作で行わせ得、
またワンタッチ連結クラッチによる入力軸とコンベア駆
動軸の連結を容易に確認し得、コンベア駆動軸の回転力
によってワンタッチ連結クラッチが離脱したり係合部の
偏心により異音発生または損傷するのを容易に防止し得
るものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は穀粒タンク部の断面説明図、図
2は全体側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は
左右に走行クローラ(2)(2)を装設するトラックフ
レーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に固定支
持する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張
架し扱胴(6)を内蔵してなる脱穀部、(7)は油圧シ
リンダ(8)を介して機台(3)前方に昇降可能に支持
させて刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備え
る刈取部、(11)は前記フィードチェン(5)終端に
連結させる排藁チェン(12)の終端を臨ませる排藁カ
ッター部、(13)はコンバインの各部を駆動するエン
ジン部、(14)は揚穀筒(15)を臨ませて脱穀部
(4)から取出す穀粒を貯留する穀粒タンク、(16)
は運転席(17)及び運転操作部(18)を備える運転
台であり、前記刈取部(7)で連続的に穀稈を刈取ると
共に、この刈取穀稈を前記脱穀部(4)で脱穀処理する
ように構成している。 【0006】図4乃至図5に示す如く、前記穀粒タンク
(14)は底部に穀粒横送りオーガ(19)を、また後
部に前記横送りオーガ(19)からの穀粒を縦送りする
縦送りオーガ(20)を、さらに上部に前記縦送りオー
ガ(20)からの穀粒を機外に取出す横排出オーガ(2
1)を備え、縦軸である前記オーガ(20)のオーガ筒
(22)を中心に該穀粒タンク(14)を外方に回動自
在に設けるもので、前記横送りオーガ(19)と縦送り
オーガ20)との駆動伝達ケース(23)の下端軸部
(23a)を機台(3)の軸受部材(24)に、また縦
送りオーガ(20)の中間を前記エンジン部(13)前
壁の筒受部材(25)に回動自在に支持させ、穀粒タン
ク(14)の前部側を外方に開放可能に構成している。
また、穀粒タンク(14)の機体内方収納時機台(3)
のロック板(26)にロックピン(27)を介し穀粒タ
ンク(14)の固定ホルダ(28)を係脱自在に固定す
ると共に、脱穀部(4)の内側壁(4a)のロック金具
(29)にロックピン(30)を介し穀粒タンク(1
4)の内側壁の係止金具(31)を係脱自在に固定し、
該タンク(14)の位置保持を図るように構成してい
る。 【0007】さらに、前記横送りオーガ(19)に一対
のベベルギヤ(32)を介し連動連結する駆動入力部で
ある入力軸(33)に、前記エンジン部(13)のエン
ジン(13a)出力を伝達する本機側中間駆動ケース
(34)の駆動出力部である出力軸(35)を突合せク
ラッチ(36)を介し継断自在に結合連結させ、前記タ
ンク(14)の収納或いは開放時これら入力軸(33)
と出力軸(35)との結合或いは結合解除をワンタッチ
で行い得るように構成している。前記クラッチ(36)
の結合方向は穀粒タンク(14)の回動を許容するよう
な方向になっていて、タンク(14)の収納或いは開放
時支障なくその結合或いは結合解除が行われるように構
成したものである。 【0008】上記から明らかなように、脱穀部(4)一
側の機台(3)上の穀粒タンク(14)底部で前後方向
に下部コンベアである横送りオーガ(19)を延設さ
せ、横送りオーガ(19)後端部に縦コンベアである縦
送りオーガ(20)下端部を連結させ、縦送りオーガ
(20)上端部に上部コンベアである横排出オーガ(2
1)基部を連結させると共に、運転席(17)後側下方
の穀粒タンク(14)前面外側下部に入力軸(33)を
突設させ、穀粒タンク(14)後側支点回りの水平方向
の回動によって係脱自在なワンタッチ連結クラッチであ
る突合せクラッチ(36)により本機側のコンベア駆動
軸である出力軸(35)に前記穀粒タンク(14)前部
の入力軸(33)を連結させ、また穀粒タンク(14)
前部の水平回動遊端側を本機に連結させる係脱自在なロ
ック部材であるロックピン(27)を設ける。また、穀
粒タンク(14)前部の水平回動遊端側下面を摺接させ
る機台(3)上面に軸受部材である本機側中間駆動ケー
ス(34)を設け、エンジン(13a)出力を伝達する
前記出力軸(35)を駆動ケース(34)に取付け、前
記ロックピン(27)と入力軸(33)と出力軸(3
5)と突合せクラッチ(36)を穀粒タンク(14)前
部で互に近接させて配設させている。そして、横送りオ
ーガ(19)に突合せクラッチ(36)を介して駆動力
を伝えるから、フレキシブルワイヤ伝動またはベルト伝
動による不具合をなくし、前後に近接させる運転席(1
7)後側と穀粒タンク(14)前側の間の狭少空間での
ベルト脱着操作などを不要にし、穀粒タンク(14)の
水平回動作業性の向上並びに取扱い操作の簡略化などを
行えると共に、機台(3)の穀粒タンク(14)摺動案
内面に駆動ケース(34)を設け、前記入力軸(33)
と出力軸(35)を連結する突合せクラッチ(36)の
係脱動作を穀粒タンク(14)の摺動操作だけで適正に
行わせ、脱穀部(4)を介することなくエンジン(13
a)動力を駆動ケース(34)の出力軸(35)によっ
て横送りオーガ(19)に伝達させ、また前記各軸(3
3)(35)と突合せクラッチ(36)と前記ロックピ
ン(27)を穀粒タンク(14)前部で互に近接配置さ
せ、ロックピン(27)の穀粒タンク(14)固定動作
と突合せクラッチ(36)による入力軸(33)と出力
軸(35)の連結を容易に確認でき、出力軸(35)の
回転力によって突合せクラッチ(36)が離脱したり係
合部の偏心により異音発生または損傷するのを防ぎ、ま
たエンジン(13a)出力を本機側中間駆動ケース(3
4)から横送りオーガ(19)に伝え、脱穀部(4)を
停止させた状態で横送りオーガ(19)及び縦送りオー
ガ(20)を駆動して穀粒タンク(14)内の穀粒を取
出し、脱穀部(4)駆動騒音の発生または無駄な燃料消
費などの防止並びに取扱い作業性の向上などを行えるよ
うに構成している。 【0009】ところで、前記穀粒タンク(14)の右内
側壁面(14a)には、穀粒の貯留量を検知する下限・
中間・上限量センサ(37)(38)(39)を設ける
と共に、これらの貯留量を表示するインジケータ(4
0)を穀粒タンク(14)の前面壁(14b)上部に設
けている。またこれらセンサ(37)(38)(39)
及びインジケータ(40)の各接続コード(41)はタ
ンク右内側壁面(14a)上に沿わせて配設すると共
に、前記オーガ筒(22)近傍のタンク後面壁(14
c)に開口するコード挿通孔(42)よりタンク(1
4)外側にコード(41)の電源側を導出させ、前記タ
ンク(14)のオーガ筒(22)を中心とした回動操作
時コード(41)を引張ったり弛めたりすることなくそ
の変位量を抑制するように構成している。なお、(4
3)は前記オーガ筒(22)に起伏且つ回動自在に連結
支持する横排出オーガ(21)のオーガ筒である。 【0010】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、刈取部(7)で刈取り脱穀部(4)で脱穀処理した
穀粒を前記穀粒タンク(14)内に貯留し、その必要時
各オーガ(19)(20)(21)を駆動することによ
って機外に穀粒タンク(14)内の穀粒を取出すもので
ある。 【0011】而して、脱穀部(4)と穀粒タンク(1
4)間のエンジン(13a)からの駆動伝達系などの点
検を行うに際しては、各ロックピン(27)(30)の
ロック解除を行って図3仮想線状態に示す如く前記オー
ガ筒(22)を中心に穀粒タンク(14)を外方に回動
させ開放するもので、この結果駆動伝達系周囲の余剰ス
ペースが拡大され点検作業などを容易とさせることがで
きるものである。また前記タンク(14)の収納或いは
開放時にあっては、該タンク(14)の駆動入力軸(3
3)と本機側の駆動出力軸(35)とが前記クラッチ
(36)の突合せ或いは突合せ解除によってワンタッチ
操作による簡便な連結及び連結解除が行われる。 【0012】なお、前述実施例においては、タンク(1
4)の駆動入力軸(33)と本機側の駆動出力軸(3
5)とを突合せクラッチ(36)により連結する構成と
したが、前記オーガ筒(22)を中心として前記入力軸
(33)が描く回転軌跡を許容できる構造のものであれ
ば何でも良く、各軸(33)(35)の対向する面同志
を面接触させる摩擦方式或いはカップリングなどのよう
な噛合せ方式など何れを用いても良い。 【0013】 【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、脱穀部(4)一側の機台(3)上の穀粒タンク(1
4)底部で前後方向に下部コンベア(19)を延設さ
せ、下部コンベア(19)後端部に縦コンベア(20)
下端部を連結させ、縦コンベア(20)上端部に上部コ
ンベア(21)基部を連結させると共に、運転席(1
7)後側下方の穀粒タンク(14)前面外側下部に入力
軸(33)を突設させ、穀粒タンク(14)後側支点回
りの水平方向の回動によって係脱自在なワンタッチ連結
クラッチ(36)により本機側のコンベア駆動軸(3
5)に前記穀粒タンク(14)前部の入力軸(33)を
連結させるコンバインにおいて、穀粒タンク(14)前
部の水平回動遊端側の機台(3)上面に軸受部材(3
4)を設け、エンジン(13a)出力を伝達する前記コ
ンベア駆動軸(35)を軸受部材(34)に取付け、前
記入力軸(33)とコンベア駆動軸(35)をワンタッ
チ連結クラッチ(36)によって穀粒タンク(14)前
部で着脱自在に連結させたもので、下部コンベア(1
9)にワンタッチ連結クラッチ(36)を介して駆動力
を伝えるから、フレキシブルワイヤ伝動またはベルト伝
動による不具合をなくすことができ、前後に近接させる
運転席(17)後側と穀粒タンク(14)前側の間の狭
少空間でのベルト脱着操作などを不要にし、穀粒タンク
(14)の水平回動作業性の向上並びに取扱い操作の簡
略化などを行うことができると共に、機台(3)に軸受
部材(34)を設けるから、前記入力軸(33)とコン
ベア駆動軸(35)を連結するワンタッチ連結クラッチ
(36)の係脱動作を穀粒タンク(14)操作で行わせ
ることができ、またワンタッチ連結クラッチ(36)に
よる入力軸(33)とコンベア駆動軸(35)の連結を
容易に確認でき、コンベア駆動軸(35)の回転力によ
ってワンタッチ連結クラッチ(36)が離脱したり係合
部の偏心により異音発生または損傷するのを容易に防止
できるものである。
稈を脱穀部で脱粒及び選別処理するコンバインに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、特開昭59−110542号公報
に示す如く、穀粒タンク前部を後側支点回りに水平回動
させて機体外方へ開放或いは機体内方に収納する技術が
あった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、エン
ジンに連結させる脱穀部の駆動軸に穀粒タンク底部の下
部コンベア前部の入力軸をベルト連結させ下部コンベア
に駆動力を伝えるから、下部コンベアの連結が制限され
易く、伝動構造の簡略化及びコンパクト化などを容易に
図り得ないと共に、取扱い作業性の向上を容易に図り得
ない等の問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、脱穀
部一側の機台上の穀粒タンク底部で前後方向に下部コン
ベアを延設させ、下部コンベア後端部に縦コンベア下端
部を連結させ、縦コンベア上端部に上部コンベア基部を
連結させると共に、運転席後側下方の穀粒タンク前面外
側下部に入力軸を突設させ、穀粒タンク後側支点回りの
水平方向の回動によって係脱自在なワンタッチ連結クラ
ッチにより本機側のコンベア駆動軸に前記穀粒タンク前
部の入力軸を連結させるコンバインにおいて、穀粒タン
ク前部の水平回動遊端側の機台上面に軸受部材を設け、
エンジン出力を伝達する前記コンベア駆動軸を軸受部材
に取付け、前記ロック部材と入力軸とコンベア駆動軸を
ワンタッチ連結クラッチによって穀粒タンク前部で着脱
自在に連結させたもので、下部コンベアにワンタッチ連
結クラッチを介して駆動力を伝えるから、フレキシブル
ワイヤ伝動またはベルト伝動による不具合をなくすこと
ができ、前後に近接させる運転席後側と穀粒タンク前側
の間の狭少空間でのベルト脱着操作などを不要にし、穀
粒タンクの水平回動作業性の向上並びに取扱い操作の簡
略化などを行い得ると共に、機台に軸受部材を設けるか
ら、前記入力軸とコンベア駆動軸を連結するワンタッチ
連結クラッチの係脱動作を穀粒タンク操作で行わせ得、
またワンタッチ連結クラッチによる入力軸とコンベア駆
動軸の連結を容易に確認し得、コンベア駆動軸の回転力
によってワンタッチ連結クラッチが離脱したり係合部の
偏心により異音発生または損傷するのを容易に防止し得
るものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は穀粒タンク部の断面説明図、図
2は全体側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は
左右に走行クローラ(2)(2)を装設するトラックフ
レーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に固定支
持する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張
架し扱胴(6)を内蔵してなる脱穀部、(7)は油圧シ
リンダ(8)を介して機台(3)前方に昇降可能に支持
させて刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備え
る刈取部、(11)は前記フィードチェン(5)終端に
連結させる排藁チェン(12)の終端を臨ませる排藁カ
ッター部、(13)はコンバインの各部を駆動するエン
ジン部、(14)は揚穀筒(15)を臨ませて脱穀部
(4)から取出す穀粒を貯留する穀粒タンク、(16)
は運転席(17)及び運転操作部(18)を備える運転
台であり、前記刈取部(7)で連続的に穀稈を刈取ると
共に、この刈取穀稈を前記脱穀部(4)で脱穀処理する
ように構成している。 【0006】図4乃至図5に示す如く、前記穀粒タンク
(14)は底部に穀粒横送りオーガ(19)を、また後
部に前記横送りオーガ(19)からの穀粒を縦送りする
縦送りオーガ(20)を、さらに上部に前記縦送りオー
ガ(20)からの穀粒を機外に取出す横排出オーガ(2
1)を備え、縦軸である前記オーガ(20)のオーガ筒
(22)を中心に該穀粒タンク(14)を外方に回動自
在に設けるもので、前記横送りオーガ(19)と縦送り
オーガ20)との駆動伝達ケース(23)の下端軸部
(23a)を機台(3)の軸受部材(24)に、また縦
送りオーガ(20)の中間を前記エンジン部(13)前
壁の筒受部材(25)に回動自在に支持させ、穀粒タン
ク(14)の前部側を外方に開放可能に構成している。
また、穀粒タンク(14)の機体内方収納時機台(3)
のロック板(26)にロックピン(27)を介し穀粒タ
ンク(14)の固定ホルダ(28)を係脱自在に固定す
ると共に、脱穀部(4)の内側壁(4a)のロック金具
(29)にロックピン(30)を介し穀粒タンク(1
4)の内側壁の係止金具(31)を係脱自在に固定し、
該タンク(14)の位置保持を図るように構成してい
る。 【0007】さらに、前記横送りオーガ(19)に一対
のベベルギヤ(32)を介し連動連結する駆動入力部で
ある入力軸(33)に、前記エンジン部(13)のエン
ジン(13a)出力を伝達する本機側中間駆動ケース
(34)の駆動出力部である出力軸(35)を突合せク
ラッチ(36)を介し継断自在に結合連結させ、前記タ
ンク(14)の収納或いは開放時これら入力軸(33)
と出力軸(35)との結合或いは結合解除をワンタッチ
で行い得るように構成している。前記クラッチ(36)
の結合方向は穀粒タンク(14)の回動を許容するよう
な方向になっていて、タンク(14)の収納或いは開放
時支障なくその結合或いは結合解除が行われるように構
成したものである。 【0008】上記から明らかなように、脱穀部(4)一
側の機台(3)上の穀粒タンク(14)底部で前後方向
に下部コンベアである横送りオーガ(19)を延設さ
せ、横送りオーガ(19)後端部に縦コンベアである縦
送りオーガ(20)下端部を連結させ、縦送りオーガ
(20)上端部に上部コンベアである横排出オーガ(2
1)基部を連結させると共に、運転席(17)後側下方
の穀粒タンク(14)前面外側下部に入力軸(33)を
突設させ、穀粒タンク(14)後側支点回りの水平方向
の回動によって係脱自在なワンタッチ連結クラッチであ
る突合せクラッチ(36)により本機側のコンベア駆動
軸である出力軸(35)に前記穀粒タンク(14)前部
の入力軸(33)を連結させ、また穀粒タンク(14)
前部の水平回動遊端側を本機に連結させる係脱自在なロ
ック部材であるロックピン(27)を設ける。また、穀
粒タンク(14)前部の水平回動遊端側下面を摺接させ
る機台(3)上面に軸受部材である本機側中間駆動ケー
ス(34)を設け、エンジン(13a)出力を伝達する
前記出力軸(35)を駆動ケース(34)に取付け、前
記ロックピン(27)と入力軸(33)と出力軸(3
5)と突合せクラッチ(36)を穀粒タンク(14)前
部で互に近接させて配設させている。そして、横送りオ
ーガ(19)に突合せクラッチ(36)を介して駆動力
を伝えるから、フレキシブルワイヤ伝動またはベルト伝
動による不具合をなくし、前後に近接させる運転席(1
7)後側と穀粒タンク(14)前側の間の狭少空間での
ベルト脱着操作などを不要にし、穀粒タンク(14)の
水平回動作業性の向上並びに取扱い操作の簡略化などを
行えると共に、機台(3)の穀粒タンク(14)摺動案
内面に駆動ケース(34)を設け、前記入力軸(33)
と出力軸(35)を連結する突合せクラッチ(36)の
係脱動作を穀粒タンク(14)の摺動操作だけで適正に
行わせ、脱穀部(4)を介することなくエンジン(13
a)動力を駆動ケース(34)の出力軸(35)によっ
て横送りオーガ(19)に伝達させ、また前記各軸(3
3)(35)と突合せクラッチ(36)と前記ロックピ
ン(27)を穀粒タンク(14)前部で互に近接配置さ
せ、ロックピン(27)の穀粒タンク(14)固定動作
と突合せクラッチ(36)による入力軸(33)と出力
軸(35)の連結を容易に確認でき、出力軸(35)の
回転力によって突合せクラッチ(36)が離脱したり係
合部の偏心により異音発生または損傷するのを防ぎ、ま
たエンジン(13a)出力を本機側中間駆動ケース(3
4)から横送りオーガ(19)に伝え、脱穀部(4)を
停止させた状態で横送りオーガ(19)及び縦送りオー
ガ(20)を駆動して穀粒タンク(14)内の穀粒を取
出し、脱穀部(4)駆動騒音の発生または無駄な燃料消
費などの防止並びに取扱い作業性の向上などを行えるよ
うに構成している。 【0009】ところで、前記穀粒タンク(14)の右内
側壁面(14a)には、穀粒の貯留量を検知する下限・
中間・上限量センサ(37)(38)(39)を設ける
と共に、これらの貯留量を表示するインジケータ(4
0)を穀粒タンク(14)の前面壁(14b)上部に設
けている。またこれらセンサ(37)(38)(39)
及びインジケータ(40)の各接続コード(41)はタ
ンク右内側壁面(14a)上に沿わせて配設すると共
に、前記オーガ筒(22)近傍のタンク後面壁(14
c)に開口するコード挿通孔(42)よりタンク(1
4)外側にコード(41)の電源側を導出させ、前記タ
ンク(14)のオーガ筒(22)を中心とした回動操作
時コード(41)を引張ったり弛めたりすることなくそ
の変位量を抑制するように構成している。なお、(4
3)は前記オーガ筒(22)に起伏且つ回動自在に連結
支持する横排出オーガ(21)のオーガ筒である。 【0010】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、刈取部(7)で刈取り脱穀部(4)で脱穀処理した
穀粒を前記穀粒タンク(14)内に貯留し、その必要時
各オーガ(19)(20)(21)を駆動することによ
って機外に穀粒タンク(14)内の穀粒を取出すもので
ある。 【0011】而して、脱穀部(4)と穀粒タンク(1
4)間のエンジン(13a)からの駆動伝達系などの点
検を行うに際しては、各ロックピン(27)(30)の
ロック解除を行って図3仮想線状態に示す如く前記オー
ガ筒(22)を中心に穀粒タンク(14)を外方に回動
させ開放するもので、この結果駆動伝達系周囲の余剰ス
ペースが拡大され点検作業などを容易とさせることがで
きるものである。また前記タンク(14)の収納或いは
開放時にあっては、該タンク(14)の駆動入力軸(3
3)と本機側の駆動出力軸(35)とが前記クラッチ
(36)の突合せ或いは突合せ解除によってワンタッチ
操作による簡便な連結及び連結解除が行われる。 【0012】なお、前述実施例においては、タンク(1
4)の駆動入力軸(33)と本機側の駆動出力軸(3
5)とを突合せクラッチ(36)により連結する構成と
したが、前記オーガ筒(22)を中心として前記入力軸
(33)が描く回転軌跡を許容できる構造のものであれ
ば何でも良く、各軸(33)(35)の対向する面同志
を面接触させる摩擦方式或いはカップリングなどのよう
な噛合せ方式など何れを用いても良い。 【0013】 【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、脱穀部(4)一側の機台(3)上の穀粒タンク(1
4)底部で前後方向に下部コンベア(19)を延設さ
せ、下部コンベア(19)後端部に縦コンベア(20)
下端部を連結させ、縦コンベア(20)上端部に上部コ
ンベア(21)基部を連結させると共に、運転席(1
7)後側下方の穀粒タンク(14)前面外側下部に入力
軸(33)を突設させ、穀粒タンク(14)後側支点回
りの水平方向の回動によって係脱自在なワンタッチ連結
クラッチ(36)により本機側のコンベア駆動軸(3
5)に前記穀粒タンク(14)前部の入力軸(33)を
連結させるコンバインにおいて、穀粒タンク(14)前
部の水平回動遊端側の機台(3)上面に軸受部材(3
4)を設け、エンジン(13a)出力を伝達する前記コ
ンベア駆動軸(35)を軸受部材(34)に取付け、前
記入力軸(33)とコンベア駆動軸(35)をワンタッ
チ連結クラッチ(36)によって穀粒タンク(14)前
部で着脱自在に連結させたもので、下部コンベア(1
9)にワンタッチ連結クラッチ(36)を介して駆動力
を伝えるから、フレキシブルワイヤ伝動またはベルト伝
動による不具合をなくすことができ、前後に近接させる
運転席(17)後側と穀粒タンク(14)前側の間の狭
少空間でのベルト脱着操作などを不要にし、穀粒タンク
(14)の水平回動作業性の向上並びに取扱い操作の簡
略化などを行うことができると共に、機台(3)に軸受
部材(34)を設けるから、前記入力軸(33)とコン
ベア駆動軸(35)を連結するワンタッチ連結クラッチ
(36)の係脱動作を穀粒タンク(14)操作で行わせ
ることができ、またワンタッチ連結クラッチ(36)に
よる入力軸(33)とコンベア駆動軸(35)の連結を
容易に確認でき、コンベア駆動軸(35)の回転力によ
ってワンタッチ連結クラッチ(36)が離脱したり係合
部の偏心により異音発生または損傷するのを容易に防止
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀粒タンク部の断面説明図。
【図2】全体側面図。
【図3】同平面図。
【図4】穀粒タンク部の正面説明図。
【図5】部分拡大説明図。
【符号の説明】
(3) 機台
(4) 脱穀部
(13a) エンジン
(14) 穀粒タンク
(17) 運転席
(19) 横送りオーガ(下部コンベア)
(20) 縦送りオーガ(縦コンベア)
(21) 横排出オーガ(上部コンベア)
(33) 入力軸
(34) 本機側中間駆動ケース(軸受部材)
(35) 出力軸(コンベア駆動軸)
(36) 突合せクラッチ(ワンタッチ連結クラッチ)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 出 口 徹
大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農
機株式会社内
(56)参考文献 特開 昭59−166017(JP,A)
実開 昭60−194942(JP,U)
実開 昭59−110542(JP,U)
実開 昭60−36046(JP,U)
実開 昭60−147243(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01F 12/46 - 12/60
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.脱穀部(4)一側の機台(3)上の穀粒タンク(1
4)底部で前後方向に下部コンベア(19)を延設さ
せ、下部コンベア(19)後端部に縦コンベア(20)
下端部を連結させ、縦コンベア(20)上端部に上部コ
ンベア(21)基部を連結させると共に、運転席(1
7)後側下方の穀粒タンク(14)前面外側下部に入力
軸(33)を突設させ、穀粒タンク(14)後側支点回
りの水平方向の回動によって係脱自在なワンタッチ連結
クラッチ(36)により本機側のコンベア駆動軸(3
5)に前記穀粒タンク(14)前部の入力軸(33)を
連結させるコンバインにおいて、穀粒タンク(14)前
部の水平回動遊端側の機台(3)上面に軸受部材(3
4)を設け、エンジン(13a)出力を伝達する前記コ
ンベア駆動軸(35)を軸受部材(34)に取付け、前
記入力軸(33)とコンベア駆動軸(35)をワンタッ
チ連結クラッチ(36)によって穀粒タンク(14)前
部で着脱自在に連結させたことを特徴とするコンバイ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10208729A JP3020056B2 (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10208729A JP3020056B2 (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | コンバイン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13771797A Division JP2852650B2 (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1141A JPH1141A (ja) | 1999-01-06 |
JP3020056B2 true JP3020056B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=16561120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10208729A Expired - Fee Related JP3020056B2 (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4568958B2 (ja) * | 2000-05-19 | 2010-10-27 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
1998
- 1998-07-07 JP JP10208729A patent/JP3020056B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1141A (ja) | 1999-01-06 |
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