JP3019943B2

JP3019943B2 - プレストレスコンクリート部材の製造装置

Info

Publication number: JP3019943B2
Application number: JP7235664A
Authority: JP
Inventors: 功小石
Original assignee: 日本サミコン株式会社; 中国サミコン株式会社
Priority date: 1995-09-13
Filing date: 1995-09-13
Publication date: 2000-03-15
Anticipated expiration: 2015-09-13
Also published as: JPH0976226A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プレストレスコン
クリート部材の製造装置に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】この種のコンクリート
部材として、落石防護体の屋根を構成する主桁が知られ
ており、図５に示すように、そのコンクリート部材１
は、長さ方向に長尺で平板状をなす頂版部２の下部に長
さ方向のウエブたる縦リブ３を設けると共に、この縦リ
ブ３に交差する方向に横梁部たる大，小横リブ４，４Ｓ
を複数突設し、それらリブ３，４，４Ｓの断面は上部に
向かって拡大形成され、道路を挟んで両側に設けた柱や
壁等の支持体Ｓ間に前記コンクリート部材１の長さ方向
両側を掛け渡し、かつ道路長さ方向に複数並べて落石防
護体の屋根を構成する。そして、このようなコンクリー
ト部材１では、落石等に対する強度を向上するために、
コンクリート部材１の長さ方向にＰＣ鋼材５によりプレ
ストレスが導入され、そのプレストレスを工場にて付与
する方法としてプレテンション方式が知られている。こ
のプレテンション方式では、図６に示したように、型枠
６内に予め長さ方向のＰＣ鋼材５を挿通配置し、この縦
リブ３内に配置したＰＣ鋼材５の両端を緊張装置により
引張った状態で保持し、その型枠６内にコンクリートを
充填し、コンクリートが所定の強度に硬化した後、前記
緊張装置による引張り力を解除すると、ＰＣ鋼材５が収
縮してコンクリート部材１にプレストレスが導入され
る。しかし、この方法では、プレストレスの導入後、コ
ンクリート部材１が長さ方向に収縮し、横リブ４の内側
面４Ａが型枠６の内面６Ａに圧接して拘束されてしまう
ため、この後、コンクリート部材１を上方に抜き取る脱
型をスムーズに行うことができず、無理に脱型すると、
横リブ４の内側面４Ａを損傷するという問題がある。

【０００３】このため、横リブ４の内側面４Ａを長さ方
向に対して鋭角的に形成すれば、脱型をスムーズに行う
ことができるが、横リブ４の断面に構造上不要な部分が
増加するため、その部分が材料費のロスになるという問
題がある。

【０００４】また、コンクリートが所定の強度に硬化し
た後、緊張装置によりＰＣ鋼材５を引張り保持した状態
で、コンクリート部材１をわずかに吊り上げ、図７に示
すように、コンクリート部材１と型枠６と間にスペーサ
７を介在することにより、前記横リブ４と型枠６の間に
収縮分を吸収する隙間８を形成した後、緊張装置の引張
り力を解除する方法も知られている。しかし、この方法
では、ＰＣ鋼材５を引張り保持した状態で、そのＰＣ鋼
材５に抗してコンクリート部材１を吊り上げるため、こ
の吊り上げ作業が煩雑となり、また、比較的長いコンク
リート部材１を均等に吊り上げるには、クレーンなどの
操作が難しいという問題がある。また、ＰＣ鋼材５を水
平方向に引張り保持した状態で吊り上げるため、ＰＣ鋼
材５に縦方向の分力が発生すると共に、ＰＣ鋼材５が部
分的に折曲げられるため、ＰＣ鋼材５に悪影響を及ぼす
という問題がある。

【０００５】そこで本発明は、プレストレスの導入後
に、コンクリート部材の脱型をスムーズに行うことがで
きるプレストレスコンクリート部材の製造装置を提供す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、下部
にコンクリート部材の横リブに対応する横リブ成型部を
有すると共にこの横リブ成型部が長さ方向と交叉する型
枠にコンクリートを充填し、この型枠の長さ方向にプレ
ストレスを導入した後、上下方向に脱型するプレストレ
スコンクリート部材の製造装置であって、前記横リブ成
型部の内面に、前記横リブの型枠長さ方向中央寄りの内
側面を成型する横リブ成型面を有する抜き型枠を設け、
前記横リブ成型部の内面を前記横リブ成型面より前記長
さ方向に対して鋭角的に形成すると共に、前記抜き型枠
には前記横リブ成型部の内面に当接する横枠当て面を設
け、前記抜き型枠は前記型枠に固定解除可能に設けられ
ているものであり、コンクリート部材が収縮しても、抜
き型枠と型枠内面との間に垂直に加わる力が削減するた
め、脱型をスムーズに行うことができる。

【０００７】また、請求項２の発明は頂版成型部と、こ
の頂版成型部の下部に設けられ長さ方向の縦リブ成型部
と、前記頂版成型部の下部に設けられ前記縦リブ成型部
から横方向に突設した横リブ成型部とを備え、前記頂版
成形部がコンクリート部材の頂版部に対応し、前記縦リ
ブ成型部が前記コンクリート部材の縦リブに対応し、前
記横リブ成型部が前記コンクリート部材の横リブに対応
する型枠内にコンクリートを充填し、この型枠の長さ方
向にプレストレスを導入した後、上下方向に脱型するプ
レストレスコンクリート部材の製造装置であって、前記
横リブ成型部の内面に、前記横リブの型枠長さ方向中央
寄りの内側面を成型する横リブ成型面を有する抜き型枠
を設け、前記横リブ成型部の内面を前記横リブ成型面よ
り前記長さ方向に対して鋭角的に形成すると共に、前記
抜き型枠には前記横リブ成型部の内面に当接する横枠当
て面を設け、前記抜き型枠は前記型枠に固定解除可能に
設けられているものであり、コンクリート部材が収縮し
ても、抜き型枠と型枠内面との間に垂直に加わる力が削
減するため、脱型をスムーズに行うことができる。

【０００８】また、請求項３の発明は、前記横枠当て面
は、前記長さ方向に対する角度が４５°以下であり、コ
ンクリート部材が収縮しても、抜き型枠と型枠内面との
間に垂直に加わる力が削減するため、脱型をスムーズに
行うことができる。

【０００９】さらに、請求項４の発明は、前記横リブ成
型部の上下方向厚さを前記頂版成型部より大きく形成
し、前記縦リブ成型部にＰＣ鋼材を配置し、前記コンク
リート部材が落石防護体の主桁であり、縦リブに配置し
たＰＣ鋼材により主桁の下部にプレストレスを導入し、
そのプレストレスを導入した縦リブにより主桁に所定の
強度を与えることができ、比較的大きなプレストレスを
必要とする落石防護体の主桁の製作型枠において、コン
クリート部材が収縮しても、抜き型枠と型枠内面との間
に垂直に加わる力が削減するため、脱型をスムーズに行
うことができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図１ないし図４は本発明の一実施例を示し、
上記従来例と同一部分に同一符号を付して説明する。金
属製からなる型枠11は、前記頂版部２に対応する頂版成
型部12と、前記縦リブ３に対応する縦リブ成型部13と、
前記横リブ４，４Ｓに対応する大小の横リブ成型部14，
14Ｓとから構成され、上部に開口15を有する。前記横リ
ブ４，４Ｓの内側面４Ａと横リブ成型部14の内面14Ａと
の間には、大小の抜き型枠16，16Ｓが設けられ、この抜
き型枠16，16Ｓは板材から形成され、前記横リブ４，４
Ｓの内側面４Ａを成型する横リブ成型面17，17Ｓと、前
記横リブ成型部14の内面14Ａに当接する横枠当て面18
と、前記縦リブ３の外面を成型する縦リブ成型面19と、
前記頂版部２の下面を成型する頂版成型面20とから構成
され、横方向外側に開口部21を有している。また、前記
横枠当て面18は平坦に形成され、前記横リブ成型部14の
内面14Ａに当接した状態で、斜め方向上下に摺動可能に
形成されている。そして、抜き型枠16，16Ｓの内側面た
る横枠当て面18を前記横リブ４，４Ｓの内側面４Ａより
長さ方向に対して鋭角的に形成している。すなわち、前
記長さ方向と内側面４Ａとがなす角度θより、前記長さ
方向と横枠当て面18とがなす角度θＳを小さく形成し、
この角度θＳは４５度以下が好ましい。尚、内側面と
は、コンクリート部材１の長さ方向中央寄りの面であ
る。また、前記抜き型枠16，16Ｓは、固定手段22のボル
ト23、ナット24などにより、前記型枠11内に固定及び固
定解除可能に設けられ、この例では前記横リブ形成型枠
14，14Ｓの内面14Ａと横枠当て面18とにそれぞれ穿設し
た孔25，25に型枠11外側から、ボルト23を挿入し、その
先端にナット24を螺合して固定し、好ましくはナット24
は抜き型枠16，16Ｓの内部に固定しておく。尚、図中26
はコンクリート部材１の上面に固定した吊り金具であ
る。また、図１及び図２に示すように、小横リブ４Ｓの
上下方向厚さＴは頂版部２の厚さｔより大きい。また、
大横リブ４の上下厚さは前記厚さｔより大きく、前記縦
リブ３と同じ厚さに形成されているため、両側の大横リ
ブ４，４箇所において、支持体Ｓへの取り付けを容易に
行うことができようになっている。

【００１１】次に前記型枠11を用いたコンクリート部材
１の製造方法につき説明すると、型枠11に抜き型枠16，
16Ｓを固定し、また、型枠11の縦リブ成型部13内に長さ
方向のＰＣ鋼材５を複数挿通し、このＰＣ鋼材５の両端
を緊張装置（図示せず）により長さ方向両側に引張って
保持し、型枠11内にコンクリートＣを充填する。このコ
ンクリートＣが所定の強度に硬化したら、緊張装置によ
る引張り力を解除する。また、脱型前に、ボルト23を外
して型枠11への抜き型枠16，16Ｓの固定を解除する。そ
して、コンクリート部材１を垂直に吊り上げると、コン
クリート部材１の収縮により横リブ４の内側面４Ａと抜
き型枠16の横リブ成型面17，17Ｓとは圧接しているが、
これに比べて抜き型枠16の横枠当て面18と横リブ成型部
14の内面14Ａとは長さ方向に対して鋭角的であるから、
コンクリート部材１と共に抜き型枠16が型枠11から抜
け、さらに吊り上げるとコンクリート部材１から抜き型
枠16が外れる。

【００１２】このように本実施例では、請求項１に対応
して、下部にコンクリート部材１の横リブ４に対応する
横リブ成型部14を有すると共にこの横リブ成型部14が長
さ方向と交差する型枠11にコンクリートＣを充填し、こ
の型枠11の長さ方向にプレストレスを導入した後、上下
方向に脱型するプレストレスコンクリート部材１の製造
装置であって、横リブ成型部14の内面14Ａに、横リブ４
の型枠11長さ方向中央寄りの内側面４Ａを成型する横リ
ブ成型面17を有する抜き型枠16を設け、横リブ成型部14
の内面14Ａを前記横リブ成型面17より前記長さ方向に対
して鋭角的に形成すると共に、抜き型枠16には横リブ成
型部14の内面14Ａに当接する横枠当て面18を設け、抜き
型枠16は型枠11に固定解除可能に設けられているから、
コンクリート部材１の収縮による横リブ４の内側面４Ａ
と型枠11の内面14Ａとの間に垂直に加わる力が削減する
ため、脱型をスムーズに行うことができ、脱型の際に横
リブ４の内側面４Ａを損傷することもない。そして、Ｐ
Ｃ鋼材５の引張り力を解除してから脱型を行うものであ
るから、ＰＣ鋼材５を曲げる必要もなく、該ＰＣ鋼材５
が悪影響を受けることもなく、脱型作業を容易に行うこ
とができ、また、横リブ４の断面に構造上不要な部分を
形成する必要がないため、材料費のロスが発生すること
がないと共に、余分な部分により部材に死荷重が増加す
ることもない。

【００１３】また、このように本実施例では、請求項２
に対応して、頂版成型部12と、この頂版成型部12の下部
に設けられ長さ方向の縦リブ成型部13と、頂版成型部12
の下部に設けられ縦リブ成型部13から横方向に突設した
横リブ成型部14とを備え、頂版成形部12がコンクリート
部材１の頂版部２に対応し、縦リブ成型部13がコンクリ
ート部材１の縦リブ３に対応し、横リブ成型部４がコン
クリート部材１の横リブ４に対応する型枠11内にコンク
リートＣを充填し、この型枠11の長さ方向にプレストレ
スを導入した後、上下方向に脱型するプレストレスコン
クリート部材１の製造装置であって、横リブ成型部14の
内面14Ａに、横リブ４の型枠11長さ方向中央寄りの内側
面４Ａを成型する横リブ成型面17を有する抜き型枠16を
設け、横リブ成型部14の内面14Ａを横リブ成型面17より
前記長さ方向に対して鋭角的に形成すると共に、抜き型
枠16には横リブ成型部14の内面14Ａに当接する横枠当て
面18を設け、抜き型枠16は型枠11に固定解除可能に設け
られているから、コンクリート部材１が収縮しても、横
枠当て面18と横リブ成型部14の内面14Ａのとの間に垂直
に加わる力が削減するため、脱型をスムーズに行うこと
ができる。

【００１４】さらに、このように本実施例では、請求項
３に対応して、横枠当て面18は、前記長さ方向に対する
角度が４５°以下であり、コンクリート部材１の収縮に
より発生する横枠当て面18の垂直方向の力と横枠当て面
18の水平方向の力とでは、水平方向の力が大きくなるた
め、一層脱型し易くなる。

【００１５】さらに、このように本実施例では、請求項
４に対応して、横リブ成型部14の上下方向厚さを頂版成
型部12より大きく形成し、前記縦リブ成型部13にＰＣ鋼
材５を配置し、コンクリート部材１が落石防護体の主桁
であるから、縦リブ成型部13に配置したＰＣ鋼材５によ
りコンクリート部材１の下部にプレストレスを導入し、
縦リブ３によりコンクリート部材１である主桁に所定の
強度を与えることができ、比較的大きなプレストレスを
必要とする落石防護体の主桁の製作型枠において、コン
クリート部材１が収縮しても、横枠当て面18と横リブ成
型部14の内面14Ａのとの間に垂直に加わる力が削減する
ため、脱型をスムーズに行うことができる。そして、頂
版部２より厚い横リブ４により、部材全体を厚くするこ
となく、コンクリート部材１の横方向の曲げモーメント
に抗する構造が得られる。すなわち、曲げモーメントに
より部材１の下部に加わる引張り力にＰＣ鋼材５のプレ
ストレスが抗する。

【００１６】また、実施例上の効果として、固定手段22
により、前記抜き型枠16，16Ｓを型枠11内に固定及び固
定解除可能に設けたから、断面略三角形状の抜き型枠1
6，１６ＳがコンクリートＣの充填時に位置ずれを起こ
すことなく、横リブ４を正確に成型することができる。
さらに、固定手段２２として、複数のボルト23及びナッ
ト24などの締付部材を用いたから、内面14Ａと横枠当て
面18とを密着させることができ、両者間に充填したコン
クリートＣが入り込むこともない。また、ナット24を抜
き型枠16，16Ｓの内部に固定しておくことにより、型枠
11の外側から孔25にボルト23を挿入してナット24に螺合
することができると共に、ボルト23を外せば、内面14Ａ
に対して横枠当て面18がフリーとなってスライド可能と
なる。

【００１７】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば実施例においては、大，小横リ
ブに対応して抜き型枠を設ける例を示したが、大横リブ
箇所のみに抜き型枠を設けるようにしてもよい。また、
実施例では、コンクリート部材を上方に脱型する例を示
したが、コンクリート部材を側方に脱型するようにして
もよい。

【００１８】

【発明の効果】請求項１の発明は、下部にコンクリート
部材の横リブに対応する横リブ成型部を有すると共にこ
の横リブ成型部が長さ方向と交叉する型枠にコンクリー
トを充填し、この型枠の長さ方向にプレストレスを導入
した後、上下方向に脱型するプレストレスコンクリート
部材の製造装置であって、前記横リブ成型部の内面に、
前記横リブの型枠長さ方向中央寄りの内側面を成型する
横リブ成型面を有する抜き型枠を設け、前記横リブ成型
部の内面を前記横リブ成型面より前記長さ方向に対して
鋭角的に形成すると共に、前記抜き型枠には前記横リブ
成型部の内面に当接する横枠当て面を設け、前記抜き型
枠は前記型枠に固定解除可能に設けられているものであ
り、コンクリート部材の脱型をスムーズに行うことがで
きるプレストレスコンクリート部材の製造装置を提供す
ることができる。

【００１９】請求項２の発明は、頂版成型部と、この頂
版成型部の下部に設けられ長さ方向の縦リブ成型部と、
前記頂版成型部の下部に設けられ前記縦リブ成型部から
横方向に突設した横リブ成型部とを備え、前記頂版成形
部がコンクリート部材の頂版部に対応し、前記縦リブ成
型部が前記コンクリート部材の縦リブに対応し、前記横
リブ成型部が前記コンクリート部材の横リブに対応する
型枠内にコンクリートを充填し、この型枠の長さ方向に
プレストレスを導入した後、上下方向に脱型するプレス
トレスコンクリート部材の製造装置であって、前記横リ
ブ成型部の内面に、前記横リブの型枠長さ方向中央寄り
の内側面を成型する横リブ成型面を有する抜き型枠を設
け、前記横リブ成型部の内面を前記横リブ成型面より前
記長さ方向に対して鋭角的に形成すると共に、前記抜き
型枠には前記横リブ成型部の内面に当接する横枠当て面
を設け、前記抜き型枠は前記型枠に固定解除可能に設け
られているものであり、コンクリート部材の脱型をスム
ーズに行うことができるプレストレスコンクリート部材
の製造装置を提供することができる。

【００２０】また、請求項３の発明は、前記横枠当て面
は、前記長さ方向に対する角度が４５°以下であり、コ
ンクリート部材の脱型をスムーズに行うことができるプ
レストレスコンクリート部材の製造装置を提供すること
ができる。

【００２１】また、請求項４の発明は、前記横リブ成型
部の上下方向厚さを前記頂版成型部より大きく形成し、
前記縦リブ成型部にＰＣ鋼材を配置し、前記コンクリー
ト部材が落石防護体の主桁であり、コンクリート部材の
脱型をスムーズに行うことができるプレストレスコンク
リート部材の製造装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す全体断面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す要部の断面図である。

【図３】本発明の一実施例を示す抜き型枠の斜視図であ
る。

【図４】本発明の一実施例を示す要部の断面図である。

【図５】コンクリート部材の斜視図である。

【図６】従来例を示す全体断面図である。

【図７】従来例を示す要部の断面図である。

【符号の説明】

１コンクリート部材（主桁）２頂版部３縦リブ４横リブ４Ａ内側面５ＰＣ鋼材 11 型枠 12 頂版成型部 13 縦リブ成型部 14 14Ｓ横リブ成型部 14Ａ横リブ成型部の内面 16 抜き型枠 17 横リブ成型面 18 横枠当て面（抜き型枠の内側面）

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B28B 23/06

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】下部にコンクリート部材の横リブに対応
する横リブ成型部を有すると共にこの横リブ成型部が長
さ方向と交叉する型枠にコンクリートを充填し、この型
枠の長さ方向にプレストレスを導入した後、上下方向に
脱型するプレストレスコンクリート部材の製造装置であ
って、前記横リブ成型部の内面に、前記横リブの型枠長
さ方向中央寄りの内側面を成型する横リブ成型面を有す
る抜き型枠を設け、前記横リブ成型部の内面を前記横リ
ブ成型面より前記長さ方向に対して鋭角的に形成すると
共に、前記抜き型枠には前記横リブ成型部の内面に当接
する横枠当て面を設け、前記抜き型枠は前記型枠に固定
解除可能に設けられていることを特徴とするプレストレ
スコンクリート部材の製造装置。
【請求項２】頂版成型部と、この頂版成型部の下部に
設けられ長さ方向の縦リブ成型部と、前記頂版成型部の
下部に設けられ前記縦リブ成型部から横方向に突設した
横リブ成型部とを備え、前記頂版成形部がコンクリート
部材の頂版部に対応し、前記縦リブ成型部が前記コンク
リート部材の縦リブに対応し、前記横リブ成型部が前記
コンクリート部材の横リブに対応する型枠内にコンクリ
ートを充填し、この型枠の長さ方向にプレストレスを導
入した後、上下方向に脱型するプレストレスコンクリー
ト部材の製造装置であって、前記横リブ成型部の内面
に、前記横リブの型枠長さ方向中央寄りの内側面を成型
する横リブ成型面を有する抜き型枠を設け、前記横リブ
成型部の内面を前記横リブ成型面より前記長さ方向に対
して鋭角的に形成すると共に、前記抜き型枠には前記横
リブ成型部の内面に当接する横枠当て面を設け、前記抜
き型枠は前記型枠に固定解除可能に設けられていること
を特徴とするプレストレスコンクリート部材の製造装
置。
【請求項３】前記横枠当て面は、前記長さ方向に対す
る角度が４５°以下であることを特徴とする請求項１又
は２記載のプレストレスコンクリート部材の製造装置。
【請求項４】前記横リブ成型部の上下方向厚さを前記
頂版成型部より大きく形成し、前記縦リブ成型部にＰＣ
鋼材を配置し、前記コンクリート部材が落石防護体の主
桁であることを特徴とする請求項２記載のプレストレス
コンクリート部材の製造装置。