JP3019876B2 - 波形等化システム - Google Patents

波形等化システム

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JP3019876B2 JP3125387A JP12538791A JP3019876B2 JP 3019876 B2 JP3019876 B2 JP 3019876B2 JP 3125387 A JP3125387 A JP 3125387A JP 12538791 A JP12538791 A JP 12538791A JP 3019876 B2 JP3019876 B2 JP 3019876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオ信号の伝送を行う
機器における伝送歪を補償するための波形等化システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14はビデオ信号を伝送するための伝
送システムの概念図である。
【0003】同図に示すように、ビデオ信号は送信側処
理系A、伝送路B、受信側処理系Cを夫々介して伝送さ
れる。そして、この伝送システムとしては例えばVT
R、パッケージメディア、CATV等種々考えられる。
【0004】具体的には、VTRでは送信側処理系Aは
記録信号処理手段、伝送路Bはテープ・ヘッド系、受信
側処理系Cは再生信号処理手段に夫々対応し、また、ビ
デオディスクやビデオソフト等のパッケージメディアで
は送信側処理系Aは原盤作成・マスターテープ作成時の
記録信号処理手段、伝送路Bは各種パッケージメディ
ア、受信側処理系Cは再生信号処理手段に夫々対応し、
そしてCATVでは送信側処理系Aは送信信号処理手
段、伝送路Bは有線(光ケーブル等)、受信側処理系C
は中継器または端末における受信信号処理手段に夫々対
応する。
【0005】これら各種の伝送システムにおいては、夫
々各伝送特性の補償、即ち、伝送系で生じる歪を補償す
るための波形等化システムが種々提案されている。
【0006】この伝送系で生じる歪を補償するための波
形等化システムの一例としてVTR等で用いられている
以下の(1),(2) を例にとって説明する。
【0007】即ち、補償手段(1) としては、記録時、ビ
デオ信号の垂直ブランキング期間の一部に再生周波数帯
域幅の上限付近の周波数を有する基準信号を挿入したビ
デオ信号を記録し、再生時、再生信号から抽出した基準
信号を周波数特性可変手段に供給して基準信号の再生レ
ベルが一定となるよう再生し、再生時の周波数特性を揃
え伝送特性の劣化を補償する磁気記録再生装置が知られ
ている(例えば特開昭61-41284号)。
【0008】また、補償手段(2) としては、記録時、ビ
デオ信号のブランキング期間の一部にランプ信号を挿入
したビデオ信号を記録し、再生時、再生信号から抽出し
た再生ランプ信号と基準ランプ信号とをレベル比較して
補正量を検出し、これをもとに再生ビデオ信号のレベル
補正を行い伝送特性の劣化を補償する映像信号の記録再
生方法が知られている(例えば特開昭61-46681号)。
【0009】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の補償手段(1),(2) には次のような問題点があっ
た。
【0010】即ち、補償手段(1) においては、補償の対
象が周波数特性のみであるから、この他の劣化(リンギ
ングやスミアなど)は補償できず、また、基準信号が単
一周波数なので再生信号の周波数特性がリニアの場合に
しか適切な補償ができず、これ以外のものに用いると不
都合な場合があった。
【0011】また、補償手段(2) においては、補償の対
象がリニアリティとゲインのみであるから、この他の劣
化の補償は依然としてできず、ノンリニアな歪(ホワイ
ト/ダーククリップ、エンファシス等による歪)にも対
応できなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記の構成になる波形等化システムを
提供する。
【0013】伝送された映像信号の伝送歪を補償する波
形等化システムであって、送信側処理系の前段に設けら
れ、伝送すべき映像信号に係る輝度信号中の特定位置に
輝度基準信号を挿入すると共に、前記伝送すべき映像信
号に係る色信号中の特定位置に色基準信号を挿入する基
準信号挿入手段と、受信側処理系を介して伝送された輝
度信号から再生輝度基準信号を取り込むと共に、前記受
信側処理系を介して伝送された色信号から再生色基準信
号を取り込み、前記再生輝度基準信号及び前記再生色基
準信号が伝送時に受けた歪を夫々検出する検出手段と、
この検出手段にて検出した輝度信号伝送系及び色信号伝
送系の各伝送歪分を夫々打ち消すフィルタ手段とを備え
た波形等化手段とを有することを特徴とする波形等化シ
ステム。
【0014】伝送された映像信号の伝送歪を補償する波
形等化システムであって、送信側処理系の前段に設けら
れ、伝送すべき映像信号に係る輝度信号中の特定位置に
輝度基準信号を挿入すると共に、前記伝送すべき映像信
号に係る色信号中の特定位置に色基準信号を挿入する基
準信号挿入手段と、受信側処理系を介して伝送された輝
度信号をA/D変換するA/D変換用クロックとして前
記伝送された輝度信号に含まれる水平同期信号に同期し
かつその整数倍の周波数である信号を用い、前記受信側
処理系を介して伝送された色信号をA/D変換するA/
D変換用クロックとして前記伝送された色信号に含まれ
るカラーバースト信号に同期しかつその整数倍の周波数
である信号を用い、輝度信号伝送系あるいは色信号伝送
系のいずれか一方の伝送系に係るA/D変換された信号
を他方の伝送系に係る前記A/D変換用クロックでサン
プリング周波数変換するサンプリング周波数変換手段
と、A/D変換された輝度信号から再生輝度基準信号を
取り込むと共に、A/D変換された色信号から再生色基
準信号を取り込み、前記再生輝度基準信号及び前記再生
色基準信号が伝送時に受けた歪を夫々検出する検出手段
と、この検出手段にて検出した輝度信号伝送系及び色信
号伝送系の各伝送歪分を夫々打ち消すフィルタ手段とを
備えた波形等化手段とを有することを特徴とする波形等
化システム。
【0015】
【実施例】図1は本発明になる波形等化システムの一実
施例構成図である。
【0016】同図に示すように、波形等化システム1
は、図14に示した伝送システム中、送信側処理系Aの
前段に基準信号挿入手段Dを設けると共に、受信側処理
系Cの後段に波形等化手段Eを設けたものと同一構成で
あり、また、波形等化手段Eは後述するように、検出手
段10とディジタルフィルタ手段13,20とサンプリ
ング周波数変換手段29とを備えている。
【0017】そして、波形等化システム1は、伝送され
た映像信号の伝送歪を補償する波形等化システムであっ
て、送信側処理系Aの前段に設けられ、伝送すべき映像
信号に係る輝度信号中の特定位置に輝度基準信号を挿入
すると共に、前記伝送すべき映像信号に係る色信号中の
特定位置に色基準信号を挿入する基準信号挿入手段D
と、受信側処理系Cを介して伝送された輝度信号から再
生輝度基準信号を取り込むと共に、前記受信側処理系C
を介して伝送された色信号から再生色基準信号を取り込
み、前記再生輝度基準信号及び前記再生色基準信号が伝
送時に受けた歪を夫々検出する検出手段10と、この検
出手段10にて検出した輝度信号伝送系及び色信号伝送
系の各伝送歪分を夫々打ち消すフィルタ手段13,20
とを備えた波形等化手段Eとを有することによって、輝
度信号伝送系及び色信号伝送系の夫々に、各伝送系に応
じた最適かつあらゆる歪の補正ができる。
【0018】また、波形等化システム1は、伝送された
映像信号の伝送歪を補償する波形等化システムであっ
て、送信側処理系Aの前段に設けられ、伝送すべき映像
信号に係る輝度信号中の特定位置に輝度基準信号を挿入
すると共に、前記伝送すべき映像信号に係る色信号中の
特定位置に色基準信号を挿入する基準信号挿入手段D
と、受信側処理系Cを介して伝送された輝度信号をA/
D変換するA/D変換用クロックとして前記伝送された
輝度信号に含まれる水平同期信号に同期しかつその整数
倍の周波数である信号を用い、前記受信側処理系を介し
て伝送された色信号をA/D変換するA/D変換用クロ
ックとして前記伝送された色信号に含まれるカラーバー
スト信号に同期しかつその整数倍の周波数である信号を
用い、輝度信号伝送系あるいは色信号伝送系のいずれか
一方の伝送系に係るA/D変換された信号を他方の伝送
系に係る前記A/D変換用クロックでサンプリング周波
数変換するサンプリング周波数変換手段29と、A/D
変換された輝度信号から再生輝度基準信号を取り込むと
共に、A/D変換された色信号から再生色基準信号を取
り込み、前記再生輝度基準信号及び前記再生色基準信号
が伝送時に受けた歪を夫々検出する検出手段10と、こ
の検出手段10にて検出した輝度信号伝送系及び色信号
伝送系の各伝送歪分を夫々打ち消すフィルタ手段13,
20とを備えた波形等化手段Eとを有することによっ
て、輝度信号伝送系及び色信号伝送系の夫々に、各伝送
系に応じた最適かつあらゆる歪の補正ができると共に、
各伝送系間において発生するジッタなどによる演算誤差
を低減することができ、また、各伝送系間のタイミング
の微調整を、専用の回路を設けずに、サンプリング周波
数変換時に同時に行えるので、システムの回路構成がコ
ンパクトにできる。
【0019】以下、VTRを例にとって説明する。
【0020】図2は本発明になる波形等化システムの要
部である基準信号挿入手段Dの一実施例構成図、図3は
基準信号の波形図であり、同図(A)は輝度基準信号、
同図(B)は色基準信号、図4,図10は夫々輝度基準
信号及び色基準信号が挿入された記録輝度信号及び記録
色信号の波形図であり、同図(A)〜同図(D)は第1
フィールド〜第4フィールドにおける記録輝度信号及び
記録色信号の各波形、図5は本発明になる波形等化シス
テムの受信側処理系Cに設けられるくし型フィルタの構
成図、図6はくし型フィルタの入出力信号波形図であ
り、同図(A),(C),(E)は夫々くし型フィルタ
の入力再生輝度信号波形、同図(B),(D),(F)
は夫々くし型フィルタの出力再生輝度基準信号波形、図
7,図8,図11は夫々本発明になる波形等化システム
の要部である波形等化手段Eの第1,第2,第3実施例
構成図、図9は伝送特性の劣化を補償する説明図であ
り、同図(A)は記録時の信号波形、同図(B)は再生
信号波形、同図(C)は主信号経路波形、同図(D)は
逆相の擬似歪波形、同図(E)は主信号経路波形と逆相
の擬似歪との加算波形、図12はサンプリング周波数変
換器の原理を説明するための図、図13は図12に示す
回路各部の信号波形を示す図であり、同図(A)〜
(J)に示す信号ff〜信号ooは図12に示す回路各
部に記したff〜ooと同一の信号である。
【0021】さて、図2において、2は基準信号挿入回
路、2Aは同期分離回路、2Bはタイミング発生回路、
2Cはクロック発生回路、2D,2Eは基準信号記憶回
路(ROM1,ROM2)、2F,2GはD/A変換器
(DAC)、2H,2Iは低域フィルタ回路(LP
F)、a,b,d,e,g,h,j,kは固定接点、
c,f,i,lは可動接点、SW1,SW2,SW3,
SW4は切換スイッチ、3はY/C分離回路である。
【0022】図2に示す基準信号挿入回路2は波形等化
システム1の送信側処理系Aに相当するVTRの記録信
号処理手段(輝度(Y)信号記録処理手段及び色(C)
信号記録処理手段)の前段に設けられている。
【0023】なお、ここでは詳述しないが、上記したV
TRの輝度信号記録処理手段はAGC回路、クランプ回
路、プリエンファシス回路、クリップ回路、FM変調
器、高域フィルタ、記録増幅器、回転トランス等を経て
ビデオヘッドに順次至るものであり、また上記した色信
号記録処理手段はACC回路、周波数変換器、低域フィ
ルタ、キラー回路等を経て輝度信号記録処理手段の記録
増幅器に順次至るものである。
【0024】ところで、VTRの入力信号としては輝度
信号(Y)と色信号(C)とのセパレート入力用のS端
子(Separate terminal ,S入力,輝度信号入力端子と
色信号入力端子とが一体になった端子)と、コンポジッ
ト信号入力用のコンポジットビデオ信号入力端子(コン
ポジットビデオ入力)とを備えている。
【0025】このS端子は上記した基準信号挿入回路2
の入力側に設けられた信号切換スイッチSW1,SW2
の一方の入力端子に夫々接続され、また、コンポジット
ビデオ信号入力端子はY/C分離回路3を介してこの信
号切換スイッチSW1,SW2の他方の入力端子に夫々
接続される。
【0026】この切換スイッチSW1,SW2はS端子
あるいはY/C分離回路3を介してコンポジットビデオ
信号入力端子から供給される入力信号に応じて図示せぬ
制御手段等を介して後述するように連動切換される。Y
/C分離回路3はコンポジットビデオ信号を信号分離し
て得た輝度信号(Y)と色信号(C)とを出力する。
【0027】・コンポジットビデオ信号入力端子にのみ
信号が印加される場合切換スイッチSW1,SW2はコ
ンポジットビデオ信号をY/C分離回路3にて分離して
得た輝度信号(Y)と色信号(C)とを選択するように
切り換えられる(即ち切換スイッチSW1の可動接点c
は固定接点b側に、切換スイッチSW2の可動接点fは
固定接点e側に夫々連動して切り換えられる)。
【0028】・コンポジットビデオ信号入力端子とS端
子とに同時に信号が印加される場合切換スイッチSW
1,SW2はS端子側の輝度信号と色信号とを選択する
ように切り換えられる(即ち、図示する切り換え状態で
あり、切換スイッチSW1の可動接点cは固定接点a側
に、切換スイッチSW2の可動接点fは固定接点d側に
夫々連動して切り換えられる)。
【0029】・S端子入力信号にのみ信号が印加される
場合切換スイッチSW1,SW2はS端子の輝度信号と
色信号とを選択するように切り換えられる。
【0030】こうして、切換スイッチSW1,SW2を
介して基準信号挿入回路2の入力側に供給された輝度信
号と色信号のうち、輝度信号は同期分離回路2A及び切
換スイッチSW3の一方の入力端子hに供給される。
【0031】同期分離回路2Aに供給される輝度信号は
ここで同期分離された後、タイミング発生回路2Bに対
して水平同期信号と垂直同期信号を出力する。
【0032】また、色信号はクロック発生回路2C及び
切換スイッチSW4の一方の入力端子kに供給される。
【0033】上記したタイミング発生回路2Bは同期分
離回路2Aから供給される水平及び垂直同期信号に基づ
いて、クロック発生回路2Cに対しそこに供給される色
信号からカラーバースト信号を抜き出すバーストゲート
パルスを生成出力し、また、記憶回路2D,2Eに対し
後述する輝度基準信号及び色基準信号(図3(A),
(B)に夫々図示)に応じたデータ信号を夫々読み出す
アドレス信号を生成出力し、さらに、上記した切換スイ
ッチSW3,SW4に対し信号切換制御信号を生成出力
する。
【0034】上記したクロック発生回路2Cはタイミン
グ発生回路2Bから供給されるバーストゲートパルスを
基に、ここに供給された色信号からカラーバースト信号
を抜き出し、このバーストゲートパルスに同期したカラ
ーバースト周波数の整数倍(例えば4倍の周波数)のク
ロックを発生出力する。このクロックは基準信号挿入回
路2を構成する全ての回路のマスタークロックとしての
役割を果たす。
【0035】上記した記憶回路2Dは輝度基準信号に応
じたデータ、記憶回路2Eは色基準信号に応じたデータ
を夫々記憶格納しており、タイミング発生回路2Bから
供給されるアドレス信号に従ってこれらのデータを夫々
出力する。
【0036】記憶回路2D,2Eから出力した各データ
信号はD/A変換器2F,2Gにてアナログのデータ信
号に変換された後、低域フィルタ回路2H,2Iに供給
され、ここで不要な高域成分が除去された後、輝度基準
信号及び色基準信号として切換スイッチSW3,SW4
の他方の入力端子g,jに夫々供給される。
【0037】切換スイッチSW3は上記した切換スイッ
チSW1の可動接点cを通過しこの固定接点hに印加さ
れる入力輝度信号と、上記した低域フィルタ回路2Hを
介して固定接点gに印加される輝度基準信号とを上記し
たタイミング発生回路2Bから供給される切換制御信号
のタイミングに応じて交互に切換え、交互に切換えられ
た入力輝度信号あるいは輝度基準信号は一の直列信号と
して可動接点iを介して図示せぬ輝度信号記録系(Y信
号記録系)の例えばAGC回路へ出力される。
【0038】切換スイッチSW4は上記した切換スイッ
チSW2の可動接点fを通過しこの固定接点kに印加さ
れる入力色信号と、上記した低域フィルタ回路2Iを介
して固定接点jに印加される色基準信号とを上記したタ
イミング発生回路2Bから供給される切換制御信号のタ
イミングに応じて交互に切換え、交互に切換えられた入
力色信号あるいは色基準信号は一の直列信号として可動
接点lを介して図示せぬ色信号記録系(C信号記録系)
の例えばACC回路回路へ出力される。
【0039】ここで、上記した輝度基準信号について説
明する。
【0040】輝度基準信号は輝度信号伝送系(輝度信号
記録処理手段→テープ・ヘッド系→輝度信号再生処理手
段)における伝送歪(伝送特性の劣化)を補償する目的
で使用され、輝度信号としての特徴を備え、かつこの伝
送歪を確実に検出できる信号である。
【0041】図3(A)に示すのは輝度基準信号波形の
一例であり、この輝度基準信号はSINX/X の立ち上がり
特性を持つバー波形として、垂直ブランキング期間内の
特定のライン内(例えば第12ライン)に挿入される。
【0042】ここで用いているSINX/X の特性は、例え
ば波形等化システムの全帯域を補償するためにシステム
伝送帯域までフラットな周波数特性を持ち(例えばS-VH
S であれば約5MHz)、それ以上の周波数では適当なカー
ブで減衰するような適当な窓関数をかけた特性(例えば
自乗余弦特性)である。
【0043】上記した色基準信号について説明する。
【0044】色基準信号は色信号伝送系(色信号記録処
理手段→テープ・ヘッド系→色信号再生処理手段)にお
ける伝送歪を補償する目的で使用され、色信号としての
特徴を備え、かつこの伝送歪を確実に検出できる信号で
ある。
【0045】図3(B)に示すのは直角2相変調された
色信号伝送系における色基準信号の一例であり、この色
基準信号は例えば色信号帯域の下限周波数(例えば3.
08MHz)から上限周波数(例えば4.08MHz)までリニ
アに周波数が増加する正弦掃引信号であって、中心周波
数である色副搬送波周波数(例えば3.58MHz)の位置
で位相が反転する信号である。
【0046】図3(A),(B)において、輝度基準信
号と色基準信号とのタイミング位置関係は輝度基準信号
のバー波形の立ち上がりの50% の時間と色基準信号の位
相が反転する時間が一致するように設定する。
【0047】この理由は再生される再生輝度基準信号と
再生色基準信号とから輝度基準信号と色基準信号とのタ
イミングずれを容易に検出できるようにするためであ
る。
【0048】図4は輝度基準信号及び色基準信号が挿入
された記録輝度信号及び記録色信号の波形であって、N
TSCビデオ信号における輝度基準信号及び色基準信号
のタイミング位置を示すものである。
【0049】同図(A)〜(D)に示すように、図3
(A)に示した輝度基準信号は第1フィールド〜第4フ
ィールドにおける各輝度信号の第12ライン(12H)
の映像信号期間に挿入されており、輝度基準信号が挿入
される映像信号期間に隣接した第11ライン,第13ラ
インの各映像信号期間はブランキング状態とされてい
る。
【0050】また、図3(B)に示した色基準信号は上
記した輝度基準信号の挿入タイミングと同様に、第1フ
ィールド〜第4フィールドにおける各色信号の第12ラ
インの映像信号期間に挿入されており、色基準信号が挿
入される映像信号期間に隣接した第11ライン,第13
ラインの各映像信号期間はブランキング化されている
が、カラーシーケンスを合わせるために、奇数フィール
ド(第1,第3フィールド)の色基準信号と偶数フィー
ルド(第2,第4フィールド)の色基準信号とは互いに
色相が反転する(逆相となる)ように記録される。
【0051】この状態は、同図(A)〜(D)におい
て、第1フィールドは「C+」,第2フィールドは「C
−」,第3フィールドは「C−」,第4フィールドは
「C+」の各記号で示してあり、カラーバースト位相と
の関係は4フィールド(フレームA,B)毎に一巡す
る。
【0052】さて、波形等化システム1の受信側処理系
Cには、図5に示すライン相関型のくし型フィルタ4を
ノイズキャンセラとして搭載されることがある。
【0053】例えば、図5に示す2ライン相関型のくし
型フィルタ4が受信側処理系Cに搭載されている場合、
図6(A)に示す輝度基準信号の前後1ラインにブラン
キングがかけられていない輝度信号をこのフィルタ4に
入力すると、同図(B)に示す信号が出力される。
【0054】図6(B)のように、不特定な前1ライン
(あるいは後1ライン)の信号によって再生輝度基準信
号には妨害を受けて伝送特性とは無関係な不特定な歪が
発生するため、特性補償が良好にできない。
【0055】上記したことを解消するために、図6
(C)に示す輝度基準信号の前1ラインのみブランキン
グがかけられている輝度信号をこのフィルタ4に入力す
る。
【0056】または、同図(E)に示す輝度基準信号の
前後1ラインにブランキングがかけられている輝度信号
をこのフィルタ4に入力する。
【0057】こうすると、同図(D)及び(F)に示す
信号が出力され、12ラインには輝度基準信号の1/2
の振幅の再生輝度基準信号のみが現れることになり、こ
の信号は不特定な妨害を受けることなく特性補償ができ
る。
【0058】上記したくし型フィルタ4は、遅延回路
(1H遅延)5、加算回路6、減衰回路(1/2)7か
ら構成される。
【0059】また、ノイズキャンセラとして3ライン相
関型のくし型フィルタが用いられた場合、同様に、図6
(A),(C)に夫々示す輝度信号を入力すると、再生
輝度基準信号は妨害を受けて伝送特性とは無関係な不特
定な歪が発生するため、特性補償が良好にできないが、
同図(E)に示す輝度信号を入力すると、同図(F)に
示す信号が出力され、再生輝度基準信号は妨害を受けず
特性補償が良好にできることはいうまでもない。
【0060】ここで、少なくとも輝度基準信号挿入期間
(第12ライン)だけはノイズキャンセラの動作を停止
させても良く、こうすることによって、ノイズキャンセ
ラによる妨害は発生せず、また、同図(F)に示するよ
うに、振幅が1/2になることもない。
【0061】色信号系はCNR(カラーノイズリダクシ
ョン)などのノイズキャンセラを用いることがあるの
で、このような場合には、色基準信号挿入期間(輝度基
準信号挿入期間(第12ライン)に対応する期間)だけ
期間ループを切る等してこの動作を停止させる必要があ
る。
【0062】上記した図6(A)〜(F)についての説
明は輝度信号についてのものであるが、ここでは詳述し
ないが、色信号についても、同図(E)に示す輝度信号
と同様に、色基準信号の前後1ラインにブランキングが
かけられている色信号をこのフィルタ4に入力すると、
同図(F)に示す信号と同様に、ここには色基準信号の
1/2の振幅の再生色基準信号のみが現れることによ
り、この信号は不特定な妨害をうけることなく、特性補
償ができることはいうまでもない。
【0063】ところで、図2に示した基準信号挿入手段
D(基準信号挿入回路2)にて輝度基準信号が挿入され
た輝度信号及び色基準信号が挿入された色信号は、VT
Rでは記録信号処理手段である送信側処理系Aに夫々供
給され各記録プロセスを経て、記録輝度信号及び記録色
信号とされた後、伝送路Bであるテープ・ヘッド系を介
して記録され、そして、再生時、この伝送路BからVT
Rでは再生信号処理手段である受信側処理系Cに夫々供
給され各再生プロセスを経て、上記した記録輝度信号及
び記録色信号を再生して再生輝度信号及び再生色信号を
得た後、後述する波形等化手段Eにて再生輝度信号及び
再生色信号から抽出された再生輝度基準信号及び再生色
基準信号に基づいて波形等化して得た再生輝度信号及び
再生色信号の再生出力を行う。
【0064】上記した波形等化手段Eは受信側処理系C
を介して伝送された映像信号から基準信号に基づく再生
基準信号を取り込み基準信号が伝送時に受けた歪を検出
する検出手段10と、伝送された映像信号から検出した
伝送歪分を打ち消すフィルタ手段13,20とを備えて
いる。
【0065】図7,図8は本発明になる波形等化システ
ムの要部である波形等化手段の第1,第2実施例構成図
である。
【0066】図7,図8において、8A,24Aは再生
輝度信号伝送特性補償回路、8B,24Bは再生色信号
伝送特性補償回路、9はクロック発生回路、10はCP
U(検出手段)、11,18はA/D変換器(AD
C)、12,19,26,28は遅延回路(DLY)、
13,20はトランスバーサルフィルタ(ディジタルフ
ィルタ手段)、14,21,25,27は加算器、15
は可変遅延回路(VDL)、16,22はD/A変換器
(DAC)、17,23は低域(LPF)フィルタ、C
は受信側処理系、Eは波形等化手段である。
【0067】輝度信号伝送系はA/D変換器11,再生
輝度信号伝送特性補償回路8A,可変遅延回路15,D
/A変換器16,低域フィルタ17から構成され伝送歪
が除去された再生輝度信号を出力する。色信号伝送系は
A/D変換器18,再生色信号伝送特性補償回路8B,
D/A変換器22,低域フィルタ23から構成され伝送
歪が除去された再生色信号を出力する。
【0068】再生輝度信号伝送特性補償回路8Aは遅延
回路12,トランスバーサルフィルタ13,加算器14
から構成されるフィードバック制御系、再生色信号伝送
特性補償回路8Bは遅延回路19,トランスバーサルフ
ィルタ20,加算器21から構成されるフィードバック
制御系であり、また、再生輝度信号伝送特性補償回路2
4Aはトランスバーサルフィルタ13,加算器25,遅
延回路26から構成されるフィードフォワード制御系、
再生色信号伝送特性補償回路24Bはトランスバーサル
フィルタ20,加算器27,遅延回路28から構成され
るフィードフォワード制御系である。
【0069】図7,図8に示す波形等化手段Eは波形等
化システム1の受信側処理系Cに相当するVTRの再生
信号処理手段(輝度(Y)信号再生処理手段及び色
(C)信号再生処理手段)の後段に設けられている。
【0070】なお、ここでは詳述しないが、上記したV
TRの輝度信号再生処理手段はビデオヘッドを経て回転
トランス等からプリアンプ回路、チャンネルスイッチ
ャ、高域フィルタ回路、ドロップアウト補償回路(DO
C)、リミッタ回路、FM復調器、ディエンファシス回
路、低域フィルタ回路等に順次至るものであり、また上
記した色信号再生処理手段は、輝度信号再生処理手段の
プリアンプ回路を経て低域フィルタ、ACC回路、周波
数変換器、帯域フィルタ回路、キラースイッチ等に順次
至るものである。
【0071】さて、図7に示すように、上記した輝度信
号再生処理手段から供給された再生輝度信号(再生Y)
はクロック発生回路9及びA/D変換器11に夫々供給
され、また、上記した色信号再生処理手段から供給され
た再生色信号(再生C)はクロック発生回路9及びA/
D変換器18に夫々供給される。
【0072】クロック発生回路9は図2に示した基準信
号挿入回路2におけるクロック発生回路2Cから発生す
るクロックと同様なクロックを生成出力する。
【0073】即ち、クロック発生回路9は再生輝度信号
から抜き出した水平及び垂直同期信号に基づいて再生色
信号からバーストゲートパルスを生成し、このバースト
ゲートパルスを用いて再生色信号からカラーバースト信
号を抜き出し、バーストゲートパルスに同期したカラー
バースト周波数の整数倍(例えば4倍の周波数)のクロ
ックを発生出力する。
【0074】クロック発生回路9から出力するクロック
は、再生輝度信号伝送特性補償回路8A、再生色信号伝
送特性補償回路8B、A/D変換器11,18、可変遅
延回路15、D/A変換器16,22に対して夫々供給
される。
【0075】ここで、図7に示す波形等化手段Eの波形
等化につき図9を用いて説明する。
【0076】なお、ここでは説明の都合上、再生輝度信
号についてのみ波形等化を説明するが、再生色信号につ
いてもこれと同様に波形等化を行えることは言うまでも
ない。
【0077】さて、前述した基準信号挿入回路2から出
力され輝度基準信号が挿入された記録輝度信号(図9
(A)に示す波形aa)は記録信号処理手段における各
記録プロセスを経て記録輝度信号とされた後、テープ・
ヘッド系を介して記録される。
【0078】再生時、再生信号処理手段における各再生
プロセスを経て再生された再生輝度信号(同図(B)に
示す波形bb)は、波形等化手段EのA/D変換器11
にてA/D変換されたデジタルデータ信号として多段の
シフトレジスタからなる遅延回路12とトランスバーサ
ルフィルタ13に夫々供給される。
【0079】遅延回路12からは遅延信号(同図(C)
に示す波形ccに応じたデジタル信号)が出力され、ま
たトランスバーサルフィルタ13からは補償信号(同図
(D)に示す波形ddに応じたデジタル信号)が出力さ
れる。
【0080】このトランスバーサルフィルタ13はCP
U10の制御によって、上記した遅延信号中の伝送特性
の劣化に応じた信号成分を打ち消すようこの信号成分と
は逆相の関係の上記した補償信号を出力する。
【0081】こうして、加算器14において、遅延回路
12からの遅延信号にトランスバーサルフィルタ13か
らの補償信号を加算することによって、ここから伝送特
性の劣化に応じた信号成分が打ち消された遅延信号(同
図(E)に示す波形eeに応じたデジタル信号)が出力
される。
【0082】ここで、上記した遅延回路12をシフトレ
ジスタで構成するのは、加算器14でトランスバーサル
フィルタ13からの補償信号とのタイミングを合わせる
ためであり、トランスバーサルフィルタ13のタップ数
に応じて一義的に決定される遅延量を実現するためであ
る。
【0083】加算器14から出力され伝送特性の劣化を
補償された再生輝度基準信号を含む再生輝度信号は可変
遅延器15に供給される。
【0084】可変遅延器15はCPU10からの制御信
号に応じて遅延量が可変される例えば可変長のシフトレ
ジスタからなる。
【0085】可変遅延器15はここに供給された再生輝
度信号のタイミングを再生色信号のタイミングに半クロ
ック単位で大まかに合わせた後、この再生輝度信号は半
クロック単位で出力され、この出力の一方はD/A変換
器16に供給されここでD/A変換された後、低域フィ
ルタ回路17を介して、最終的な再生輝度信号となり、
また、出力の他方はCPU10に直接供給される。
【0086】このように、可変遅延器15は再生色信号
の半クロック単位で再生輝度信号のタイミングを再生色
信号のタイミングの半クロック単位で合わせられるが、
さらに半クロック以内の微小のタイミング合わせ(微小
遅延量)も後述のサンプリング周波数変換器29を用い
ることによって、ここでのサンプリング周波数変換時
に、目的とするクロック位相に対して遅延量に相当する
位相をオフセットとして与えることによって、周波数変
換と同時に半クロック以内のタイミングを合わせること
ができる。
【0087】ここで、低域フィルタ回路17から出力さ
れる再生輝度信号には再生輝度基準信号が挿入されては
いるが、この挿入位置は再生輝度信号の垂直ブランキン
グ期間内にあるので、このまま再生輝度信号を低域フィ
ルタ回路23からの再生色信号と共に図示せぬTV受像
機等の再生手段に供給することによって、良好な再生画
像を得ることができるが、この再生輝度基準信号を抜き
出した再生輝度信号を得るためには、図7中、可変遅延
器15とD/A変換器16との間(可変遅延器15とC
PU10との間には介さず)に、前述の図2に示した基
準信号挿入回路2と相補的な基準信号抜出回路を介挿す
れば良い。
【0088】可変遅延器15からCPU10に出力され
再生輝度基準信号を含む再生輝度信号は、CPU10に
よって、図4(A)〜(D)に示す輝度信号及び色信号
のタイミングに従い、再生輝度信号から抜き出した再生
輝度基準信号波形(上記波形bb)と記録輝度信号波形
(上記波形aa)と同一の正規の波形とを比較して得た
差分に応じた制御信号をトランスバーサルフィルタ13
に対して出力し、この差分が発生しないようトランスバ
ーサルフィルタ13の係数を可変される。
【0089】CPU10では毎フィールド再生される再
生輝度基準信号を取り込んでおり、再生輝度基準信号波
形が記録時の輝度基準信号波形と同一になるようにトラ
ンスバーサルフィルタ13の係数を徐々に更新してい
く。このときの計算に用いる再生波形はS/Nの向上を
図るために、数フィールド期間同期加算を行って使用す
る。
【0090】上記したのは、輝度信号伝送系における伝
送特性の劣化を補償することについて述べたが、再生輝
度信号と同様に再生色信号の波形等化を行えるから色信
号伝送系においてもこれと同様に伝送特性の劣化を補償
することができ、これによって、トータルな輝度信号及
び色信号両伝送系における伝送の劣化を良好に補償する
ことができる。
【0091】即ち、色信号伝送系においては、前述した
基準信号挿入回路2から出力され色基準信号が挿入され
た記録色信号は記録信号処理手段における各記録プロセ
スを経て記録色信号とされた後、テープ・ヘッド系を介
して記録される。
【0092】再生時、再生信号処理手段における各再生
プロセスを経て再生された再生色信号は、波形等化手段
EのA/D変換器18にてA/D変換されたデジタルデ
ータ信号として多段のシフトレジスタからなる遅延回路
19とトランスバーサルフィルタ20に夫々供給され
る。
【0093】遅延回路19からは遅延信号が出力され、
またトランスバーサルフィルタ20からは補償信号が出
力される。このトランスバーサルフィルタ20はCPU
10の制御によって、上記した遅延信号中の伝送特性の
劣化に応じた信号成分を打ち消すようこの信号成分とは
逆相の関係の上記した補償信号を出力する。
【0094】こうして、加算器21において、遅延回路
19からの遅延信号にトランスバーサルフィルタ20か
らの補償信号を加算することによって、ここから伝送特
性の劣化に応じた信号成分が打ち消された遅延信号が出
力される。
【0095】ここで、上記した遅延回路19をシフトレ
ジスタで構成するのは、加算器21でトランスバーサル
フィルタ20からの補償信号とのタイミングを合わせる
ためであり、トランスバーサルフィルタ20のタップ数
に応じて一義的に決定される遅延量を実現するためであ
る。
【0096】加算器21から出力され伝送特性の劣化を
補償された再生色基準信号を含む再生色信号の一方は、
D/A変換器22に供給されD/A変換された後、低域
フィルタ回路23を介して、最終的な再生色信号とな
り、また、出力の他方はCPU10に直接供給される。
【0097】ここで、低域フィルタ回路23から出力さ
れる再生色信号には再生色基準信号が挿入されてはいる
が、この挿入位置は再生色信号の垂直ブランキング期間
内にあるので、実用上差支えはないが、この再生色基準
信号を抜き出した再生色信号を得るためには、図7中、
加算器21とD/A変換器22との間(加算器21とC
PU10との間には介さず)に、前述の図2に示した基
準信号挿入回路2と相補的な基準信号抜出回路を介挿す
れば良い。
【0098】CPU10では毎フィールド再生される再
生色基準信号を取り込んでおり、再生色基準信号波形が
記録時の色基準信号波形と同一になるようにトランスバ
ーサルフィルタ13の係数を徐々に更新していく。
【0099】このときの計算に用いる再生波形はS/N
の向上を図るために、数フィールド期間同期加算を行っ
て使用する。
【0100】ところで、上記したトランスバーサルフィ
ルタ13,20の係数の更新の基本的なアルゴリズムと
しては最急降下法を用い、次の式(1)のようなタップ
更新式を用いる。
【0101】 Cn=Cn−αen 式(1) 但し、Cn 現在のn番目のタップ係数 Cn 更新後の現在のn番目のタップ係数 en n番目の誤差信号 α 修正係数(<1) タップの更新は数フィールド毎に、垂直ブランキング期
間内に行われ、輝度信号及び色信号の有効走査区間、カ
ラーバースト信号区間、水平垂直同期信号区間では行わ
ないようにする。
【0102】上記した図9(B)に示す波形bbは同図
(A)に示す波形aaを再生して得られるものであり、
伝送特性の歪によってリンギングが生じている。
【0103】同図(D)の波形ddはCPU10によっ
てその係数が制御されるフィルタ出力であって、波形b
bに含まれる歪の逆相成分を持っている。
【0104】上記した輝度基準信号及び色基準信号は、
輝度信号及び色信号の垂直ブランキング期間において第
12ラインに挿入され、第11,第13ラインのブラン
キングラインを含めると第11ライン〜第13ラインを
使用しているが、これに限らず、第10ライン〜第13
ライン、第17ライン〜第20ラインの期間なら任意に
設定しても良い。
【0105】但し、第14ライン〜第16ライン、第2
1ラインは文字放送で利用されているので、これと共存
する必要がなければこのラインを利用しても良い。
【0106】また、上記した輝度基準信号及び色基準信
号は1ライン/フィールドで4フィールドシーケンスと
して説明したが、図10(A)〜(D)のように2ライ
ン/フィールドで4フィールドシーケンスとしても良
い。
【0107】この場合、ブランキングをかける前後2ラ
インを含めて合計4ラインで構成し、輝度基準信号は各
フィールドの第11ラインと第12ラインに同じ信号を
記録し、色基準信号は同一ラインに輝度信号と同じタイ
ミングで挿入する。
【0108】色基準信号は連続するライン同士及び奇数
フィールドの次の偶数フィールドの同じラインでは色相
が反転するように設定する。
【0109】これは、伝送系内にフィールド又はフレー
ム間の相関を利用した演算回路(Y/C分離回路やノイ
ズリダクション等)を有する場合、この演算回路で色基
準信号を輝度基準信号と誤って検出し誤動作するのを防
止するためである。
【0110】図10は輝度基準信号及び色基準信号が挿
入された記録輝度信号及び記録色信号の波形図であり、
NTSCビデオ信号における輝度基準信号及び色基準信
号のタイミング位置を示すものである。
【0111】同図(A)〜(D)に示すように、図3
(A)に示した輝度基準信号は第1フィールド〜第4フ
ィールドにおける各輝度信号の第11,12ライン(1
1H,12H)の映像信号期間に夫々挿入されており、
第10ライン,第13ライン(10H,13H)の各映
像信号期間はブランキング化されている。
【0112】また、図3(B)に示した色基準信号は上
記した輝度基準信号の挿入タイミングと同様に、第1フ
ィールド〜第4フィールドにおける各色信号の第11,
12ラインの映像信号期間に夫々挿入されており、第1
0ライン,第13ラインの各映像信号期間はブランキン
グ化されているが、カラーシーケンスを合わせるため
に、奇数フィールド(第1,第3フィールド)の色基準
信号と偶数フィールド(第2,第4フィールド)の色基
準信号とは互いに色相が反転する(逆相となる)ように
記録される。
【0113】この状態は、同図(A)〜(D)におい
て、第1フィールドの第11,12ラインの色基準信号
は夫々「C+」,「C−」、第2フィールドは夫々「C
−」,「C+」、第3フィールドは夫々「C−」,「C
+」、第4フィールドは夫々「C+」,「C−」の各記
号で示してあり、カラーバースト位相との関係は4フィ
ールド(フレームA,B)毎に一巡する。
【0114】また、色基準信号は画面上で見るための信
号ではないので、伝送系内にフィールド/フレーム相関
を利用した演算回路がなければ必ずしもカラーシーケン
スを満足する必要はない。
【0115】例えば毎フィールド同じ信号を挿入しても
支障ない。
【0116】上記した図7に示した再生輝度信号伝送特
性補償回路8A,8Bは夫々FIR型を示し、上記した
説明もこれに沿って説明しているが、この代わりに、図
8に示す再生輝度信号伝送特性補償回路24A,24B
のようにIIR型を用いても良い。さらに両者を組み合
わせても良い。
【0117】図8に示す波形等化手段Eは、前述した図
7に示す波形等化手段Eから再生輝度信号伝送特性補償
回路8A,8Bを取り外し、この代わりに再生輝度信号
伝送特性補償回路24A,24Bを用いて構成されたも
のであり、これ以外の構成部分は図7に示した構成部分
と同一であるので、同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略するが、図7に示す波形等化手段Eと同
様に再生輝度信号及び再生色信号の波形等化を行えるこ
とはいうまでもない。
【0118】なお、この場合、再生輝度信号伝送特性補
償回路24A,24BはIIR型であるから、上記した
(1)式を用いたタップ更新式を用いることはできない
が、CPU10の制御によって行われるトランスバーサ
ルフィルタ13,20に対するタップの更新は数フィー
ルド毎に、垂直ブランキング期間内に行われ、輝度信号
及び色信号の有効走査区間、カラーバースト信号区間、
水平垂直同期信号区間では行わないようにすることは勿
論である。
【0119】ところで、上述の図7,図8に示したクロ
ック発生回路9はバーストゲートパルスに同期したカラ
ーバースト周波数の整数倍(例えば4倍の周波数)のク
ロックを発生出力するのであるが、このクロックの代わ
りに、再生輝度信号に含まれる水平同期信号に同期しか
つその整数倍(例えばNTSC映像信号であれば910
倍の周波数)のクロックを用いても良く、また、再生色
信号に含まれるカラーバースト信号に同期しかつその整
数倍(例えばNTSC映像信号であれば、4倍の色副搬
送周波数)のクロックを用いても良い。
【0120】さて、TBC(タイムベースコレクタ)の
ない家庭用のVTRでは、色副搬送周波数と水平/垂直
同期信号の周波数との位相関係が常に一定でなく時間軸
変動しているため、再生色信号(あるいは再生輝度信
号)から生成したクロックを色信号及び輝度信号両伝送
系に共通に用いると両信号伝送系間に時間軸上の誤差が
生じるという問題がある。
【0121】これを解決するために、図11に示す波形
等化手段Eを用い、サンプリング周波数変換器29を用
いて、A/D変換された再生輝度信号を第1のサンプリ
ングクロックffから第2のサンプリングクロックgg
へ周波数変換することにより、ディジタル化された再生
輝度信号及び再生色信号の信号処理に際し両信号伝送系
間に時間軸上の誤差が生じない。
【0122】即ち、同図において、29はA/D変換さ
れた再生輝度信号hhのサンプリングクロックffをサ
ンプリングクロックggへ周波数変換するサンプリング
周波数変換器、30は再生輝度信号から水平同期信号を
抜き取りこれを910倍の周波数に逓倍して得たクロッ
クffを出力するPLL回路(910 f PLL)、31
は再生色信号からカラーバースト信号を抜き取りこれを
出力するバーストゲート回路(BG)、32はカラーバ
ースト信号を4倍の周波数に逓倍して得たクロックgg
を出力するPLL回路(4fscPLL)である。前述した
ものと同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0123】再生輝度信号はA/D変換器11に供給さ
れここでクロックffを用いてA/D変換され、A/D
変換された再生輝度信号hhとして出力される。
【0124】また、再生色信号はA/D変換器18に供
給されここでクロックggを用いてA/D変換され、A
/D変換された再生色信号として出力される。
【0125】この後、A/D変換された再生輝度信号h
hはサンプリング周波数変換器29に供給され、ここで
クロックffをクロックggに周波数変換された後、ク
ロックggに同期しA/D変換された再生輝度信号oo
として再生輝度信号伝送特性補償回路8A(24A)に
出力される。また、A/D変換された再生色信号は周波
数変換されずに再生色信号伝送特性補償回路8B(24
B)に直接出力される。
【0126】従って、A/D変換された再生輝度信号及
び再生色信号は共にバースト同期クロックggに同期し
て処理可能であるから、輝度信号伝送系と色信号伝送系
間には時間軸上の誤差は発生せず、同期のとれた輝度信
号及び色信号を再生できるので、これにより、きわめて
高画質な再生画像を得ることができる。
【0127】また、ここでは詳述しないが、図11に示
す輝度信号伝送系(A/D変換器11と再生輝度信号伝
送特性補償回路8A(24A)間)に介挿接続されてい
るサンプリング周波数変換器29をここから外し、色信
号伝送系(A/D変換器18と再生色信号伝送特性補償
回路8B(24B)間)に介挿接続することによって、
A/D変換された再生輝度信号及び再生色信号は共にク
ロックffに同期して処理可能であるから、同様に、輝
度信号伝送系と色信号伝送系間には時間軸上の誤差は発
生しない。
【0128】図12はサンプリング周波数変換器の原理
を説明するための図である。
【0129】同図において、33,34,36,38は
PLL回路(4fscPLL)から出力するクロックgg
(図13(B)に図示)に同期して作動するフリップフ
ロップ回路、35は補間データを出力する補間データR
OM、37はクロックggとクロックff(同図(A)
に図示)との位相差測定を行い(同図(E)に図示の位
相差測定情報jj)、これに応じた位相差信号kk(同
図(F)に図示)を出力する位相差測定回路である。
【0130】フリップフロップ回路33はA/D変換さ
れた再生輝度信号hh(同図(C)に図示)をクロック
ggの立ち上がりに同期して信号ii(同図(D)に図
示、データ(Di-1))を時刻aに出力する。フリップフ
ロップ回路34はこの信号iiをクロックgg1周期分
遅延して得た信号mm(同図(H)に図示、データDi)
を時刻bに出力する。フリップフロップ回路38は位相
差信号kkをクロックggの1周期分遅延して得た信号
ll(同図(G)に図示、情報ki )を出力する。
【0131】位相差測定回路37は時刻cが時刻a〜時
刻b間(クロックggの1周期分)のどのあたりにある
かを検出し、これに応じた位相差信号kk(位相差測定
情報jj)を出力する。
【0132】データ補間ROM35では時刻aのデータ
(Di-1)、時刻bのデータDi 、時刻cの情報ki の各
入力データから、時刻a〜時刻b間の時刻cにおけるデ
ータを補間して求めるための補間データが格納されてい
る。そして、ここに供給された信号ii,信号ll,信
号mmの3信号に基づいて補間された補間信号nn(同
図(I)に図示)がここから出力される。
【0133】この補間方法としては例えば線形補間をす
る場合には、時刻cにおけるデータQi は、次の式
(2)を満足するROMテーブルを用いれば良い。
【0134】 Qi =ki ・Di +(1−ki )・(Di-1) 式(2) そして、フリップフロップ回路36はこの補間信号nn
をクロックgg1周期分遅延して得た信号oo(同図
(J)に図示を出力する。
【0135】ここで、サンプリング周波数変換とタイミ
ング合わせのための微調整を同時に行う方法について説
明する。
【0136】上記した構成のサンプリング周波数変換器
29はサンプリングクロックffのデータDi からサン
プリングクロックggの時刻におけるデータ値Qi を求
めているので、予め遅延したい量が分っていれば、サン
プリングクロックggの時刻に対して希望の遅延量だけ
オフセットを設けておけば良いことになる。
【0137】ここでは、位相差測定回路37においてk
i を変化させることによって制御する。このオフセット
量は数フィールド毎に再生輝度信号と再生色信号とのタ
イミングが合う(収束する)まで更新される。
【0138】上述したのは、周知の構成のVTRに本発
明のシステムを適用した場合について説明したが、これ
以外に例えば、磁気ディスク、光ディスク等のほかの記
録/再生手段でも適用できる。
【0139】また、ビデオディスクやビデオソフト等の
パッケージメディアのように、ユーザ側で記録プロセス
が無い場合にもパッケージメディア作成時に基準信号を
含めて記録しておけば同じ効果が得られる。
【0140】また、記録/再生の場合に限らず、一般に
信号を伝送するようなシステム、例えばCATVや無線
通信などにも送信側で基準信号を含めて送信し、受信側
でこれを波形等化することによって同じ効果が得られ
る。
【0141】また、上記した基準信号は、映像信号の少
なくとも2水平同期期間以上に連続して挿入することも
可能であり、この場合には、Y/C分離のためのくし形
フィルタで妨害がない(2ラインくし形フィルタでも2
H目の基準信号は完全に分離可能)。
【0142】また、上記した基準信号は、4フィールド
シーケンスで挿入することも可能であり、この場合に
は、伝送系内にフィールドまたはフレーム間の相関を利
用した演算回路(Y/C分離回路やノイズリダクション
等)を有する場合にも、この演算回路で色基準信号を輝
度基準信号と誤って検出して誤動作するのを防止でき
る。
【0143】
【発明の効果】本発明になる波形等化システムは、上述
したように、伝送すべき輝度信号中に輝度基準信号を挿
入し伝送すべき色信号中に色基準信号を挿入するよう構
成したことによって、映像信号の伝送形態が複数の信号
の組み合わせとして複数の伝送路で伝送されるような場
合でも(例えばコンポジットビデオ信号のダイレクト記
録/再生に対して、VHS方式のVTRのようなY/C
分離処理を行うものや、この方式以外の方式のVTRの
ようにコンポーネント記録/再生を行うものであって
も)、輝度信号伝送系及び色信号伝送系の夫々に、各伝
送系に応じた最適かつあらゆる歪の補正ができ、また、
周波数特性のリニアリティあるいはゲイン、リンギング
やスミア等のあらゆる歪を除去でき、さらに、本発明シ
ステムを製品毎に記録再生の伝送系のバラツキがあるV
TR等の伝送機器に適用した場合には、各伝送機器間の
伝送特性のバラツキによる影響のない品質が一定した伝
送機器を安定して提供することができる効果がある。
【0144】また、本発明になる波形等化システムは、
上記した構成に加え、輝度信号伝送系あるいは色信号伝
送系のいずれか一方の伝送系に係るA/D変換された信
号を他方の伝送系に係るA/D変換用クロックでサンプ
リング周波数変換するサンプリング周波数変換手段を設
けたので、輝度信号伝送系及び色信号伝送系の夫々に、
各伝送系に応じた最適かつあらゆる歪の補正ができると
共に、各伝送系間において発生するジッタなどによる演
算誤差を低減することができ、また、各伝送系間のタイ
ミングの微調整を、専用の回路を設けずに、サンプリン
グ周波数変換時に同時に行えるので、システムの回路構
成がコンパクトにできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる波形等化システムの一実施例構成
図である。
【図2】本発明になる波形等化システムの要部である基
準信号挿入手段の一実施例構成図である。
【図3】基準信号の波形図である。
【図4】輝度基準信号及び色基準信号が挿入された記録
輝度信号及び記録色信号の波形図である。
【図5】本発明になる波形等化システムの受信側処理系
に設けられるくし型フィルタの構成図である。
【図6】くし型フィルタの入出力信号波形図である。
【図7】本発明になる波形等化システムの要部である波
形等化手段の第1実施例構成図である。
【図8】本発明になる波形等化システムの要部である波
形等化手段の第2実施例構成図である。
【図9】伝送特性の劣化を補償する説明図である。
【図10】輝度基準信号及び色基準信号が挿入された記
録輝度信号及び記録色信号の波形図である。
【図11】本発明になる波形等化システムの要部である
波形等化手段Eの第3実施例構成図である。
【図12】サンプリング周波数変換器の原理を説明する
ための図である。
【図13】図12に示す回路各部の信号波形を示す図で
ある。
【図14】ビデオ信号を伝送するための伝送システムの
概念図である。
【符号の説明】
1 波形等化システム 10 CPU(検出手段) 13,20 トランスバーサルフィルタ(フィルタ手
段) 29 サンプリング周波数変換器(サンプリング周波数
変換手段) A 送信側処理系 B 伝送路 C 受信側処理系 D 基準信号挿入手段 E 波形等化手段 ff,gg クロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/79 - 9/898 H04N 5/91 - 5/956

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送された映像信号の伝送歪を補償する波
    形等化システムであって、 送信側処理系の前段に設けられ、伝送すべき映像信号に
    係る輝度信号中の特定位置に輝度基準信号を挿入すると
    共に、前記伝送すべき映像信号に係る色信号中の特定位
    置に色基準信号を挿入する基準信号挿入手段と、 受信側処理系を介して伝送された輝度信号から再生輝度
    基準信号を取り込むと共に、前記受信側処理系を介して
    伝送された色信号から再生色基準信号を取り込み、前記
    再生輝度基準信号及び前記再生色基準信号が伝送時に受
    けた歪を夫々検出する検出手段と、 この検出手段にて検出した輝度信号伝送系及び色信号伝
    送系の各伝送歪分を夫々打ち消すフィルタ手段とを備え
    た波形等化手段とを有することを特徴とする波形等化シ
    ステム。
  2. 【請求項2】伝送された映像信号の伝送歪を補償する波
    形等化システムであって、 送信側処理系の前段に設けられ、伝送すべき映像信号に
    係る輝度信号中の特定位置に輝度基準信号を挿入すると
    共に、前記伝送すべき映像信号に係る色信号中の特定位
    置に色基準信号を挿入する基準信号挿入手段と、 受信側処理系を介して伝送された輝度信号をA/D変換
    するA/D変換用クロックとして前記伝送された輝度信
    号に含まれる水平同期信号に同期しかつその整数倍の周
    波数である信号を用い、前記受信側処理系を介して伝送
    された色信号をA/D変換するA/D変換用クロックと
    して前記伝送された色信号に含まれるカラーバースト信
    号に同期しかつその整数倍の周波数である信号を用い、
    輝度信号伝送系あるいは色信号伝送系のいずれか一方の
    伝送系に係るA/D変換された信号を他方の伝送系に係
    る前記A/D変換用クロックでサンプリング周波数変換
    するサンプリング周波数変換手段と、 A/D変換された輝度信号から再生輝度基準信号を取り
    込むと共に、A/D変換された色信号から再生色基準信
    号を取り込み、前記再生輝度基準信号及び前記再生色基
    準信号が伝送時に受けた歪を夫々検出する検出手段と、 この検出手段にて検出した輝度信号伝送系及び色信号伝
    送系の各伝送歪分を夫々打ち消すフィルタ手段とを備え
    た波形等化手段とを有することを特徴とする波形等化シ
    ステム。
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