JP3019842B1 - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP3019842B1
JP3019842B1 JP27853598A JP27853598A JP3019842B1 JP 3019842 B1 JP3019842 B1 JP 3019842B1 JP 27853598 A JP27853598 A JP 27853598A JP 27853598 A JP27853598 A JP 27853598A JP 3019842 B1 JP3019842 B1 JP 3019842B1
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Abstract

【要約】 【課題】この発明は上記課題を解決するものであり、使
用開始から使用終了まで適正な負圧を維持してインクが
供給でき、且つ最後まで無駄なくインクが使用ができる
インク供給用のインクカートリッジを提供することを目
的とする。 【解決手段】 本発明のインク供給用のインクカートリ
ッジ小9は、液体インクを密封して収納する可撓性のあ
る袋体からなるインクパック小9aと、インクパック収
納部92を内部に有する箱状のカートリッジ本体91
と、中空の針状のインク抽出針10を穿通させる、ゴム
状部材を張設したインク抽出口98と、一端をカートリ
ッジ本体91に揺動可能に支持され、インクパック小9
aの上面に貼着された上支えばね51と、インクパック
小9aの下面に貼着され、カートリッジ本体91の床面
に固定された下支えばね52からなる。この一対のばね
51、52はインクパックの袋体の体積を大きくするよ
うに付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】液体インクを用いて印刷可能
に構成された印刷装置に用いられるインクカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタなどに用いられ
る、インクジェットヘッドのノズル口に貯留されるイン
クの表面は、適正な曲面(メニスカス)が形成されるこ
とが適正な印刷のための条件となるが、この印刷に適し
たメニスカスを形成するには、インクを供給するにあた
り適度な負圧を維持する必要がある。
【0003】ここで、携帯型プリンタなどに用いられる
軽量、小型の可撓性を有する袋状のインクパックにイン
クを収容し、このインクパックから針状のインク抽出針
を挿入してインクを抽出して印字ヘッドに供給するよう
なインクカートリッジが、提案された。このような可撓
性を有するインクカートリッジにおいては、容器の剛性
により負圧を維持することも考えられるが、上記の理由
から適正な負圧を確実に付与するために、図13に示す
ような水平方向に配置された薄板状袋体からなるインク
パック109aの下面を、箱状の収納容器であるカート
リッジ本体191のインクパック収納部192の底面に
接着し、さらに、その一端をこのカートリッジ本体に固
定した1枚の上支えばね151をインクパック109a
の上面に接着し、この1枚の上支えばね151によりイ
ンクパックを拡げるように付勢して負圧を維持するもの
があった。このインクカートリッジによれば、上支えば
ね151により確実にインクに負圧を与えることができ
た。
【0004】なお、この構成をとるインクカートリッジ
では、インク抽出用の抽出針110をインクパック10
9aに挿入する必要があるが、インク抽出針110を容
易に挿入することができるようにインクパック109a
の上下をカートリッジ本体191或いは上支えばね15
1に固定しており、インク抽出針110の挿入位置は、
尖った針の先端が袋体と干渉しないように、その上下に
固定された略中央の位置にある挿入部109cに設けら
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このイ
ンク抽出針110が中央部にあると、1枚の上支えばね
151のみを使用して負圧を与えた場合、インクの使用
に伴ってインクが減少し、インクパック109aの体積
が減少したときに、上支えばね151はインク抽出針1
10に阻止されて、インクパック109aの中央部より
下方に下がることができず、図14に示すように、この
上支えばね151と、カートリッジ本体191のインク
パック収納部192の底面の両面テープ193との間の
インクが使用できず、収容したインクパック109aの
インクを使い切れないため、インクが無駄になったり、
また連続使用時間が短縮されるという問題があった。
【0006】さらに、1枚の上支えばね151のみを使
用して負圧を与えようとすると、インクが充満している
インクパック109aでは最初は小さい付勢力だったの
が、使用によりインクの体積が減少するとインクパック
109aへの付勢力の作用点が変位して上支えばね15
1の変形量が大きくなって付勢力が大きくなるため、イ
ンクの使用量に対する負圧の勾配が急となり適正な負圧
を与える領域が狭くなる。そのため、使用開始から使用
終了まで適正な負圧を維持することが難しく、インクジ
ェットヘッドのノズルに適正なメニスカス(インク表面
の曲面)が形成できず、インクのボタ落ち、飛まつの飛
散、印字のかすれ、印字不能などを生じるという問題も
あった。
【0007】この発明は上記課題を解決するものであ
り、使用開始から使用終了まで適正な負圧を維持してイ
ンクが供給でき、且つ最後まで無駄なくインクが使用が
できるインクカートリッジを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明のインクカートリッジでは、液
体インクを密封して収納する可撓性のある袋体からなる
インクパックと、前記インクパックを収納する箱状の収
納容器と、前記収納容器の一側面に配設され、前記収納
容器内に収容された前記インクパックからインクを抽出
するための中空の針状のインク抽出針を穿通させるイン
ク抽出部と、一端を前記収納容器の一部に他端が揺動可
能となるよう支持され、且つその一部を前記インクパッ
クに固定することにより前記インクパックの袋体の体積
を大きくするように互いに反対方向に前記インクパック
の袋体を付勢するように前記インク抽出部をはさんで設
けられた一対の板ばねとを備えたことを特徴とする。
【0009】この構成に係るインクカートリッジでは、
一対2枚の板ばねを備えることで、容器の形状に合わせ
ることができるため、インクが使用できない残量を少な
くすることができる。そのため、同じ容量のインク容量
であれば使用可能なインク量が増える。従って、ランニ
ングコストを低く抑えることができ、且つ、プリンタの
連続使用時間を長くすることができる。
【0010】さらに、インクパックへの付勢を2枚の板
ばねで分担して行うため、インクを使用した場合に、板
ばねが1枚のときのように、インクが充満しているイン
クパックでは最初は小さい付勢力だったのが、使用によ
りインクの体積が減少するとインクパックへの付勢力の
作用点が変位することにより板ばねの変形量が大きくな
って付勢力が大きくなるため、インクの使用量に対する
負圧の勾配が急となり適正な負圧を与える領域が狭くな
るようなこともない。従って、使用開始から使用終了ま
で適正な負圧を維持することができ、インクジェットヘ
ッドのノズルに適正なメニスカスが形成されるため、イ
ンクのボタ落ち、飛まつの飛散、印字のかすれ、印字不
能などを生じることもない。
【0011】請求項2に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1に記載のインクカートリッジの構成に加
え、前記一対の板ばねは、前記インク抽出針が挿入され
たときに、前記一対の板ばねが相対する間に前記インク
抽出針が配置されるように、少なくとも一方が前記イン
ク抽出部の近傍で支持されたことを特徴とする。
【0012】この構成に係るインクカートリッジでは、
一対2枚の板ばねを備えることで、容器の形状、特にイ
ンク抽出針などの配置に合わせた形状にすることがで
き、使用できないインクの残量を少なくすることができ
る。そのため、同じ容量のインク容量であれば使用可能
なインク量が増える。従って、ランニングコストを低く
抑えることができ、且つ、プリンタの連続使用時間を長
くすることができる。
【0013】請求項3に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1又は請求項2に記載のインクカートリッ
ジの構成に加え、前記一対の板ばねの少なくとも一方
が、その一端を前記収納容器に対して揺動可能に支持さ
れて設けられたロ字状の外周部と、前記外周部の支持部
分と反対側において前記外周部の内側で揺動可能に支持
された中央部とを備え、当該中央部を前記インクパック
に固定したことを特徴とする。
【0014】この構成に係るインクカートリッジでは、
板ばねの実質的な長さを延長することができ、インクパ
ックへの付勢力の作用点が大きく変位しても、適正な付
勢力を与えることができ、インクの使用量に対する負圧
の勾配が急となり適正な負圧を与える領域が狭くなるよ
うなこともない。従って、使用開始から使用終了まで適
正な負圧を維持することができ、インクジェットヘッド
のノズルに適正なメニスカスが形成されるため、インク
のボタ落ち、飛まつの飛散、印字のかすれ、印字不能な
どを生じることもない。
【0015】請求項4に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項3に記載のインクカートリッジの構成に加
え、前記一端を前記収納容器に対して揺動可能に支持さ
れて設けられたロ字状の外周部を備えた一対の板ばね
の、一方の板ばねの前記外周部の支持方向が、他方の板
ばねの前記外周部の支持方向と逆方向であることを特徴
とする。
【0016】この構成に係るインクカートリッジでは、
相対する板ばねが、相互に補完しあって、適正な負圧を
維持しつつ、且つ、使用できないインクの残量を効率的
に減らすことができる。
【0017】請求項5に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインク
カートリッジの構成に加え、前記一対の板ばねは、一体
に形成されたことを特徴とする。
【0018】この構成に係るインクカートリッジでは、
板ばねを1の部材で効率的に製作することができる。
【0019】請求項6に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインク
カートリッジの構成に加え、前記収納容器は、複数のイ
ンクパックを収納することを特徴とする。
【0020】この構成に係るインクカートリッジでは、
カラー印刷などの複数のインクを用いて印刷する印刷装
置にもインクを供給することができる。
【0021】請求項7に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインク
カートリッジの構成に加え、前記インクカートリッジ
は、インクジェットヘッドを備えた画像形成装置の、当
該インクジェットヘッドにインクを供給するものである
ことを特徴とする。
【0022】この構成に係るインクカートリッジでは、
インクジェットヘッドを備えた画像形成装置に適切にイ
ンクを供給することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態の携帯型プリンタ1について図面を参照して説明す
る。ここで図2は、携帯型プリンタ1の内部構造を概略
的に示した一部切欠斜視図である。図2に示すように、
所定位置に配設されたインクカートリッジ大8及びイン
クカートリッジ小9(以下インクカートリッジ8,9と
略記する)を内蔵し、このインクカートリッジ8,9か
ら印字ヘッド右15及び印字ヘッド左16(以下印字ヘ
ッド15,16と略記する)へインクを供給して、かか
るインクを印字ヘッド15,16に配設されたノズル右
15a及びノズル左16a(以下ノズル15a,16a
と略記する)から、印字ヘッド15,16を搭載したキ
ャリッジ27を用紙搬送方向と直交する方向である主走
査方向に往復移動させながら印刷用紙PPへインクを吐
出して印刷を行うものである。
【0024】図1は、本発明の一の実施の形態である携
帯型プリンタ1の外観を示す正面図である。図1に示す
ように、この携帯型プリンタ1は略矩形箱状に形成され
たケースであるプリンタ本体3を備えている。このプリ
ンタ本体3の下側略中央部分には、携帯型プリンタ1の
長手方向(図1の左右方向)に幅広に形成された矩形状
の開口部である排紙口4が形成されている。この排紙口
4は、印刷済みの印刷用紙PPを排出するための開口部
であり、その長手方向幅が印刷用紙PPの用紙幅に対応
して形成されている。尚、本実施の形態の携帯型プリン
タ1では排紙口4の長手方向幅がA4サイズの用紙幅
(略210mm)より大きく形成されている。プリンタ
本体3の上部には、インクカートリッジ8,9の交換の
ための開閉蓋7が設けられる。
【0025】図2に示すように、図中の矢印Xは印刷用
紙PPの搬送方向を示しており、図中の矢印Yは印字ヘ
ッド15,16の主走査時の移動方向を示している。
【0026】プリンタ本体3は略矩形箱状の本体フレー
ム6を兼ね、本体フレーム6の上部空間1aには、矩形
棚状のカートリッジフレーム5が備えられている。カー
トリッジフレーム5の下方の奥側全体に仕切り板5aが
備えられて上部空間1aと下部空間1bが仕切られてお
り、手前側は下部空間1bに対して開口している。イン
クカートリッジ8,9は、仕切り板5aの上のカートリ
ッジフレーム5に上端をそろえて水平に並べられて配置
される。
【0027】携帯型プリンタ1の本体フレーム6の下部
空間1bには、プリンタ本体3内を矢印Y及び反矢印Y
方向へ向けて往復移動可能なキャリッジ27に印字ヘッ
ド15,16が主走査方向に沿って並設されて搭載され
ている。この印字ヘッド15,16は、インクを吐出し
て印刷を行うものであり、印字ヘッド15右の下面に
は、ノズル右15aが配設され、ピエゾ素子(圧電素
子)で構成された多数のノズル口18からなる2列のノ
ズル列が用紙搬送方向Xに沿って形成されている。そし
てこれらのノズル列のうちの一列には、インクパッケー
ジ大8aの各インクパッケージから供給されたマゼンタ
のインクが他方の列には、ブラックのインクが充填され
ている。また、印字ヘッド左16の下面も同様に構成さ
れたノズル左16aが配設され、イエロー、シアンのイ
ンクが充填される。そして、これらのノズル列によりマ
ゼンタ、ブラック、イエロー、シアンの各インクが吐出
されカラー印刷が可能になっている。
【0028】この印字ヘッド15,16によれば、ピエ
ゾ素子で構成された複数のノズル15a,16aに電圧
が印加されると、その電圧値に比例した歪みがノズル1
5a,16aに生じ、ノズル15a,16aが収縮す
る。この収縮によって、ノズル15a,16aのノズル
口18内に充填されたインクが印刷用紙PPへ吐出され
印刷が行われるのである。
【0029】印字ヘッド15,16の上方である、携帯
型プリンタ1の上部空間1aのカートリッジフレーム5
には、2つの略矩形箱状に形成されたインクカートリッ
ジ8,9が着脱可能に水平状態で格納されている。
【0030】このインクカートリッジ8,9のうち、図
2上において左側に配設されたインクカートリッジ大8
は、印字ヘッド右15から吐出されるインクが充填され
たインクパック大8aが収納されており、インクパック
大8aは2つのインクパックから構成されており、マゼ
ンタとブラックのインクがそれぞれ一色ずつ充填されて
いる。インクカートリッジ大8の下部は、後述する印字
ヘッド15,16の目詰まり防止のためのパージ動作に
より吸引された廃インクを貯留するスペースである廃イ
ンク溜8bが設けられている。
【0031】一方、図2に示すようにインクカートリッ
ジ大8の右側には略矩形箱状のインクカートリッジ小9
が、インクカートリッジ大8と上端を揃えた水平の姿勢
で着脱可能に隣接して配設されている。このインクカー
トリッジ小9は、インクカートリッジ大8と同様に、印
字ヘッド左16から吐出されるインクを充填した2つの
インクパックからなるインクパック小9aを収納してお
り、この2つのインクパックにはイエローとシアンのイ
ンクがそれぞれ一色ずつ充填されている。このインクカ
ートリッジ小9及びインクパック小9aは、インクカー
トリッジ大8及びインクパック大8aよりも小さく形成
され且つ少量のインクを収容している。具体的には、イ
ンクパック大8aには各色8mlずつのインクが、イン
クパック小9aには各色5.5mlずつのインクが夫々
貯留されている。これは、印字ヘッド15,16のノズ
ル15a,16aのインク吐出量が異なることを想定し
たことによるものである。
【0032】さらに、インクカートリッジ8,9につい
て共通する構造をインクカートリッジ小9を例に詳細に
説明する。ここで図9は、インクパック小9を図4のZ
―Z線からカートリッジ本体91の蓋体を省略して上方
視した平面図である。図9に示すようにインクカートリ
ッジ小9は、内部中空の矩形箱状のポリプロピレン等の
硬質の合成樹脂からなるカートリッジ本体91に覆わ
れ、その中に、インクパック小9aを収納するインクパ
ック収納部92が設けられ、2つのインクパック小9
a,9aが収納される。インクカートリッジ本体91の
長手方向の側面には、2つの抽出口98が備えられる。
この抽出口98は、インク抽出針10を挿入する場所
で、円筒状の開口部を備え、この開口部に円板状のゴム
板が嵌入固定される。そして、このゴム板にインク抽出
針10の尖った先端を突き刺して穿通しさらに、インク
パック小9aの挿入部9cに穿入させて、インクパック
小9a内部から、インク抽出針10先端のインク抽出穴
10aからインクを内部中空のインク抽出針10を通し
てインクを抽出するものである。
【0033】図15(A)は、インクパック収納部92
に収納されているインクパック小9aを平面視した図で
あり、図15(B)はインクパック小9aを側面視した
図である。図15に示すように、このインクカートリッ
ジ小9の内部に収納されたインクパック小9aは、略矩
形状の袋体に形成されており、ポリエチレン樹脂等で構
成されたフィルムシートを複数枚、例えば、略10枚程
度積層した積層構造フィルム材で形成されている。そし
てこのシートを二つ折りにして周囲を熱により溶着して
インクを密封している。このときの接合部9bは、図1
5(a)の上下及び左側に設けられる。そしてこの接合
部9bのない図15(A)における右側中央部分には、
インク抽出針10が挿入される挿入部9cが設けられて
いる。この挿入部9cは、特に何もなく、ここにインク
抽出針10が挿入されるとインクパック小9aの袋体自
体の樹脂の弾力性で、インク抽出針10の周囲の樹脂が
インク抽出針10に密着して、インクは漏れることがな
い。
【0034】図7(A)は、上支えばね51を平面視し
た図であり、図7(B)は、上支えばね51を側面視し
た図である。図7(A)に示すように、上支えばね51
は、全体がステンレスの薄板からなる弾性を有する板ば
ねを打ち抜き屈曲成形された部材で、一部を切り欠いた
ロ字状の外周部51aと、この外周部51aをカートリ
ッジ本体91に設けられたスリット(図示せず)に固定
するため図7(B)に示すような屈曲した一対の突起部
である固定部51cと、外周部51aの内側で固定部5
1cの反対側中央部に、固定部側に突設された2本の平
行した幅狭板状の中央部支持部51eに支持された矩形
板状の中央部51bからなる。
【0035】この外周部51aの固定部51c反対側の
辺の下面には両面テープ51fが貼着され又同様に中央
部51bの下面にも両面テープ51dが貼着される。そ
してこの両面テープ51fによりインクパック小9aの
上面に貼りつけられる。
【0036】図9に示すように、インクパック収納部9
2に収納されたインクパック小9aは挿入部9cを抽出
口98に合わせて収納され、その上面には、上支えばね
51がカートリッジ本体91の内側に設けられたスリッ
ト(図示せず)に、固定部51cが挿入固定され、外周
部51a及び中央部51bが両面テープ51fにより収
納されたインクパック小9aの上面に貼着されている。
【0037】次に、図10は、図9からインクパック小
9aと上支えばね51を省いたものである。図10に示
すようにインクパック小9aの下部には下支えばね52
が配置されている。
【0038】図8(A)は、この下支えばね52を平面
視した図であり、図8(B)は、下支えばね52を側面
視した図である。この下支えばね52は、上支えばね5
1と同様のステンレス素材の薄板からなり、ロ字状の外
周部52aと、一辺の両端部近傍に設けられた固定孔5
2gと、固定孔52gが設けられた辺と対向する辺の内
側に設けられた板状突起である中央部支持部52eと、
この中央部支持部52eに支持された中央部52bから
なる。
【0039】この外周部52aと、中央部52bと、こ
の外周部52aと中央部bをつなぐ中央部支持部52e
の上面、即ちインクパック小9aに対向する面には、両
面テープ52fが貼着された接着部52dが設けられ、
インクパック小9aの下面に貼着される。
【0040】この下支えばね52は、図10に示すよう
に、2つの固定孔52g,52gにはタッピングねじか
らなる固定ピン52h,52hが底面に螺入されてカー
トリッジ本体91のインクパック収納部92の底面に固
定されている。
【0041】図2に示すようにインクカートリッジ8,
9は、印字ヘッド15,16の上方に配設されて印字ヘ
ッド15,16にインクを供給するが、インクカートリ
ッジ大8とインクカートリッジ小9は、高さが同一レベ
ルの水平姿勢で格納されるため、インクパック8a,9
a内に収納される4色の各インクパックが同一水平面上
に配置され、また印字ヘッド15,16のノズル15
a,16aも同一水平面上に配置されているため、イン
クパック8a,9aに収納された各色のインクと各色の
インクに対応する各ノズルとの高低差が同一になるよう
に構成されている。そのため、高低差から生じるノズル
に対する水圧を一定に維持することができ、各色のイン
クのノズルの内圧が均一になって、均一なインクの供給
をすることができる。
【0042】印字ヘッド15,16へ供給されるインク
のインク供給圧を均一な負圧に維持することにより、印
字ヘッド15,16のノズル15a,16aのノズル口
18にあるインク液面に凹面状のメニスカスが形成さ
れ、且つこれら内圧は均一に保たれているので、印字ヘ
ッド15,16のノズル15a,16aから吐出される
インクの吐出性を均一に維持して、印刷品質を良好に維
持することができる。例えば、本実施の形態の印字ヘッ
ド15,16では、インク供給圧が大気圧に対して略0
mmAq(水柱)以下且つ略−300mmAq(水柱)
以上の範囲(動作圧範囲)内であれば、ノズル15a,
16aの図示しないノズル口内のインク液面に凹面状の
メニスカスを形成することができる。尚、本実施の形態
の携帯型プリンタ1で印刷を行う際における印字ヘッド
15,16の最適な動作圧範囲(最適動作圧範囲)は、
大気圧に対して略−30mmAq(水柱)以下且つ略−
100mmAq(水柱)以上の圧力値である。なお、本
実施の形態では、印字ヘッド15,16のノズル15
a,16aとインクパック8a,9aのインク収納位置
の落差がおよそ60mmあるので、インクパック8a,
9a内部の負圧は、−90mmAq(水柱)以下且つ略
−160mmAq(水柱)以上の圧力値であることが求
められ、前述の上支えばね51及び下支えばね52によ
り適正な負圧に調整されているものである。
【0043】図2における携帯型プリンタ1の上部空間
1aのインクカートリッジ8,9の左方には、CPU、
入力バッファ用メモリやヘッド駆動用のIC等を備えた
制御部34が備えられる。この制御部34には各ヘッド
に電圧を印加するためのFPC(フレキシブルプリンテ
ッドケーブル)が4枚接続され、携帯型プリンタ1の上
部空間1aの制御部34の後方縁部分(図2の奥側)で
4枚のヘッド駆動用FPC35が積層されて、さらに、
携帯型プリンタ1の上部空間1aのインクカートリッジ
大8の後方縁部分(図2の奥側)で、後述のインクカー
トリッジ8,9に継合され上下方向に積層されたインク
の供給チューブ12に、図2上において手前側に積層さ
れて、印字ヘッド15,16の上部に継合される。この
ヘッド駆動用FPC35は、ポリイミド製の基材の上に
導電層となる配線パターンを形成し、さらにこれを保護
膜で覆ったフィルム状のものである。
【0044】図4は、携帯型プリンタ1を図1のIV−
IV線において右方向から見た概略を示す部分断面図で
ある。なお、便宜上CRモータ(キャリッジモータ)3
0は省略してある。図4の上部には、上述したインクカ
ートリッジ8,9に収納されたインクパック8a,9a
に、インク抽出針10が各色毎にそれぞれ刺し込まれて
いる。この各インク抽出針10は、インクパック8a,
9aの内部に充填されたインクを抽出するものであり、
耐腐食性を有するステンレス鋼材等の金属材料やセラミ
ックス材料等でそれぞれ形成されている。インク抽出針
10は中空針状体に形成されており、インク抽出針10
の先端部分(図4の左側)には、インクパック8a,9
a内のインクを抽出するための開口部である抽出穴l0
aが設けられており、抽出穴l0aはインク抽出針10
内の空間に連通して形成されている。このため、インク
抽出針10がインクパック8a,9a内へ挿入された場
合に、かかる抽出穴l0aにより、インクパック8a,
9a内のインクをインク抽出針10内の空間へ流入させ
ることができる。
【0045】また、インクカートリッジ大8には、後述
パージ動作により吸引され廃インクチューブ66(図6
参照)により搬送された廃インクを注入する注入針70
が、廃インクの第一廃液室83に刺し込まれて、廃イン
クが注入される。
【0046】図4に示すように、携帯型プリンタ1の上
部空間1aの後方縁部分(図4の右側)で、インクパッ
ク8a,9aの各色それぞれ4つのインクパックに刺し
込まれた各インク抽出針10の基部(反先端部分(図4
の右側))には、略L字状に屈曲された継手部材11の
一端側がそれぞれ継合されている。一方、これらの継手
部材11の他端側には、インクの供給チューブ12がそ
れぞれ継合されている。この各継手部材11はそれぞれ
中空管状に形成されており、その内部にはインク抽出針
10の抽出穴l0aに連通する連通穴(図示せず)がそ
れぞれ穿設されている。この各供給チューブ12はポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビ
ニル等の合成樹脂等で形成された可撓性を有する略中空
円筒状の円管であり、その内部をインクが流れて印字ヘ
ッド15,16へインクを供給するものである。
【0047】本実施の形態においては各供給チューブ1
2はNORTON社製のタイゴン(TYGON(登録商
標))チューブで構成されており、そのチューブ肉厚が
略0.5mm以上且つ略1.5mm以下、及び、チュー
ブ内径が略0.5mm以上且つ略1.5mm以下のもの
で構成されている。例えば、本実施の形態の各供給チュ
ーブ12はチューブ肉厚が略0.8mm、チューブ内径
が略0.8mmであり、各供給チューブ12の外径(チ
ューブ肉厚の2倍の長さとチューブ内径との和)が略
2.4mmのTYGONチューブで構成されている。
尚、各供給チューブ12を屈曲した状態における湾曲部
分の曲率半径Rの最小値(最小曲率半径)は略20mm
である。
【0048】この4本の供給チューブ12を、図2、図
4においてさらに説明すると、携帯型プリンタ1の上部
空間1aの後方縁部分(図2の奥側)の略中央部で、各
色のインクパック8a,9aに継合された夫々の供給チ
ューブ12に、細長ロの字状のバインダ(図示せず)が
嵌装され、上下方向に積層されて一列に束ねられ、さら
に、手前側、即ち湾曲した供給チューブ12内側には、
前述の制御部34に接続され、積層された4枚のヘッド
駆動用FPC35とさらに積層され、また奥側、即ち湾
曲した供給チューブ12の外側には、本体フレーム6と
の干渉から供給チューブ12を保護するための保護フィ
ルム14が積層される。
【0049】この保護フィルム14は、インクの供給チ
ューブ12が本体フレーム6の内壁との接触が起こる場
合に、摺動がスムーズに行われるようにするために配置
される保護部材で、表面の接着性や粘着性の低い材料を
フィルム状に形成したものを用いる。保護フィルム14
自体が自立する必要があり、且つ、供給チューブ12及
びヘッド駆動用FPC35と一体化して印字ヘッド1
5,16の移動に伴って動くように湾曲する必要があ
り、その厚さは略25μm以上300μm以下がよい。
本実施の形態では、100μm程度の厚さをもつポリエ
チレンテレフタレート(PET)により形成されてい
る。
【0050】上部空間1aの後方縁部分(図2の奥側)
の略中央部においては、手前側から、ヘッド駆動用FP
C35、供給チューブ12、保護フィルム14の順に積
層されていることになる。これらの部材は、開口部の広
い部分と狭い部分を有する日の字形からなるバインダ1
3により所定間隔で結束される。このバインダ13の狭
い部分は、供給チューブ12の4本の列が崩れないよう
に供給チューブ12に密着して固定されている。バイン
ダ13の広い部分は、狭い部分の4〜5倍の幅を有し
て、4枚のヘッド駆動用FPC35が、積層された4本
の供給チューブ12の束から大きく離れない程度に束ね
られるものであり、内部は自由に滑るようになってい
る。このためこれらの束が湾曲されるようなことがあっ
ても、ヘッド用FPC35が内側へ十分に逃げられるス
ペースが確保されるため湾曲が阻害されるようなことは
なく、容易に湾曲させることができる。さらにバインダ
13の外側には保護フィルム14が、供給チューブ12
を覆うように配設されている。
【0051】およそ5センチ間隔程度で前述のバインダ
13により束ねられた4本の供給チューブ12とヘッド
駆動用FPC35は、その積層状態が維持されつつ、仕
切りり板5a上の同一平面上で図2上の右手方向から手
前方向に湾曲されて、さらに携帯型プリンタ1の上部空
間1aの前方縁部分(図2の手前側)で印字ヘッド方
向、図2上では印字ヘッド15,16が左方の初期位置
にあるため左方に湾曲されて、印字ヘッド15,16上
部の継合部に継合されている。各色のインクはそれぞれ
の供給チューブ12を通り、各色の所定の印字ヘッド1
5,16に搬送される。
【0052】また、各供給チューブ12は前述のバイン
ダ13により上下方向に積層状態で束ねて配設されてい
るので、各供給チューブ12が重力方向(図2の下側)
へ向けて垂れ下がり屈曲することを防止することができ
る。しかも、供給チューブ12の下方には上述した仕切
り板5aが配設されているので、かかる仕切り板5aに
よって4本の供給チューブ12を下方から支えて、各供
給チューブ12が重力方向へ垂れ下がり屈曲することを
防止することができる。その上、弾性を有する保護フィ
ルム14と同様に弾性を有するヘッド駆動用FPC35
によって、4本の積層された供給チューブ12が挟まれ
ているため、上述した湾曲部分以外の部分で急角度の屈
曲を防止することができるので、供給チューブ12が折
れ曲がったり急角度で屈折することにより内側の断面積
が小さくなって各供給チューブ12内を流れるインクの
エネルギー損失を生ずるようなことがない。その上、湾
曲した供給チューブ12の内側には、インクカートリッ
ジ大8の廃インク溜8bの突起部84(図4参照)があ
るため、この部分での不本意な屈曲を防止することがで
きる。
【0053】ここで、この保護フィルム14、供給チュ
ーブ12、ヘッド駆動用FPC35の積層された束を、
便宜上ハーネス17ということにする。図3は、ハーネ
ス17が、上部空間1aの後方縁部分(図2の奥側)の
略中央部から、印字ヘッド15,16の上部に継合さ
れ、印字ヘッド15,16が移動したときのハーネス1
7の状態を、図1のIII−III線から一部を省略し
て上方視したのが、(A)、(B)、(C)に示す図で
ある。図3において、Y方向が主走査方向である。
【0054】図3(A)は、印字ヘッド15,16が、
印刷前の初期位置にある状態を示すものである。即ち、
印字ヘッド右15が、印刷領域43であるプラテン上の
左端にある状態である。この状態が図上最も左側に位置
している状態を表わす。この状態は、同時に印字ヘッド
左16が、フラッシング領域左42の上にある状態でも
ある。この場合のハーネス17は、それ自身の弾性によ
り真っ直ぐ伸びようとするため、本体フレーム6の前面
壁(図3(A)下側)に保護フィルム14を押し付けた
状態になっている。この状態から、図2に示すようにC
Rモータ30が電圧を印加されて回転し、キャリッジ2
7を移動させ、印字ヘッド15,16を図上右方向、即
ち主走査方向Yに移動させると、印字ヘッド15,16
に継合されたハーネス17も、これに従って移動する。
この場合、ハーネス17は、本体フレーム6の前面壁
(図3(A)下側)に保護フィルム14を押し付けた状
態で、保護フィルム14を本体フレーム6の前面壁上を
摺動させながら移動する。
【0055】さらに、キャリッジ27がY方向に移動し
た状態を示すのが図3(B)の状態である。この位置
は、ハーネス17が本体フレーム6の後壁(図3(B)
上側)に順次移動し、湾曲部分のハーネス17の長さが
短くなり、そのため、今まで本体フレーム6の前壁(図
3(B)下側)に接触摺動していたハーネス17が、本
体フレーム6の前壁から離れた状態である。従って、キ
ャリッジ27の移動の抵抗は減少し、CRモータ30へ
の負荷は低減される。
【0056】更に、キャリッジ27をY方向に移動さ
せ、最も右端にある状態が、図3(C)の図である。こ
の状態では、印字ヘッド右15は、フラッシング領域右
41の上にある状態である。この状態では、ハーネス1
7は、本体フレーム6の前面壁(図3(C)下側)から
離れた状態にある。従って、本体フレーム6の前壁との
摺動抵抗はない。
【0057】なお、本実施の形態では、前述のように2
色のノズル列を1つの印字ヘッドに備えることにより、
印字ヘッド15,16のコンパクト化を図っているが、
夫々のインクを吐出するノズル列を夫々別の印字ヘッド
により構成することももちろん可能である。いずれを選
択するかは、生産コストとコンパクト化の要請のバラン
スによるものである。従ってヘッドの数も2個に限ら
ず、数個備えるものも考えられる。
【0058】図4の図中の矢印Xは、印刷用紙PPの搬
送方向を図示している。図4に示すように、プリンタ本
体3の後側下方(図4の右側)には、未使用の印刷用紙
PPを挿入する挿入口22が穿設されている。この挿入
口22から挿入された印刷用紙PPの搬送方向(矢印X
方向)における下流側には、印刷用紙PPを搬送するた
めのLFモータ(ラインフィードモータ)31により駆
動される搬送ローラ23と、その搬送ローラ23へ印刷
用紙PPを押圧するための押さえローラ24とが配設さ
れており、かかる両者が協動して印刷用紙PPを押圧し
挟持しつつ搬送する。
【0059】搬送ローラ23及び押さえローラ24の下
流側には、搬送ローラ23から排出された印刷用紙PP
をプリンタ本体3外へ排出するためのLFモータ31に
より駆動される排紙ローラ25と、その排紙ローラ25
へ印刷用紙PPを押圧するための押さえローラ26とが
配設されている。この排紙ローラ25と、押さえローラ
26とが協動して、印刷用紙PPを排紙口4より排紙す
る。
【0060】また、搬送ローラ23及び排紙ローラ25
の間に位置する印刷用紙PPの上方には上述した印字ヘ
ッド15,16が配設されている。印字ヘッド15,1
6は、プリンタ本体3の本体フレーム6に横架されたガ
イドバー29に沿って、図4の紙面に対する略垂直方
向、即ち、図2の主走査方向である矢印Y及び反矢印Y
方向へ向けて往復移動可能なキャリッジ27に着脱可能
に装着されている。この印字ヘッド15,16の印刷用
紙PP側面には、搬送ローラ23等により挟持された印
刷用紙PPへインクの吐出を行うための上述した複数の
ノズル15a,16aが形成されている。
【0061】次に印字ヘッド15,16を搭載したキャ
リッジ27について、図2、図3、図4を参照して説明
する。本体下部空間1bに配設されたキャリッジ27
は、主走査方向に延設されたガイドバー29を背面側
(図4の右側)に貫通させ、このガイドバーに案内され
ながら主走査方向である矢印Y及び反矢印Y方向へ向け
て移動自在に設けられる。そして、図2の右端に配置さ
れるCRモータ30の回転軸に軸支されたに駆動プーリ
38及び図2の左端に配置される従動プーリ39にタイ
ミングベルト36が掛けまわされ、このタイミングベル
ト36の一ヵ所にキャリッジ27が固定される。このC
Rモータ30が、制御部34により電圧を印加される
と、CRモータ30が回転して駆動プーリ38を回転さ
せ、タイミングベルト36を回転させてキャリッジ27
をガードバー29に案内させながら主走査方向(図2Y
方向及び反Y方向)に移動させる。このキャリッジ27
の位置を認識するためにキャリッジ27の背面側(図4
右側)には、タイミングフェンス33が設けられる。
【0062】図5は、図4のV−V線における携帯型プ
リンタ1の断面図であり、図中の矢印Yは、キャリッジ
27の移動方向を図示している。なお、排紙ローラー2
5は中央部分を省略している。
【0063】図5に示すように、プリンタ本体3の右側
部分に配設された本体フレーム6の上部には、キャリッ
ジ27を図5の左右方向(矢印Y及び反矢印Y方向)へ
往復移動させる駆動力を供給するCRモータ30が配設
されており、その下方には搬送ローラ23や排紙ローラ
25を回転させるLFモータ31が配設されている。
【0064】本実施の形態の携帯型プリンタ1の場合、
印刷動作の最初と最後及び、印刷動作を行って10秒経
過するたびに、フラッシング領域41,42においてノ
ズル15a,16aからインクを、予め準備されたイン
クの吸収体に吐出することによりノズル口18に滞留し
た粘度が上昇したインクを新たなインクと入れ替え、目
詰まりを防止するフラッシング動作をしている。
【0065】次に、パージ動作及びその機構について説
明する。パージ動作は、前述のフラッシングと同様、印
字ヘッド15,16のノズル15a,16aの目詰まり
を防止するのを主な目的とするものである。パージ動作
は、プリンタを使用しない場合は、印字ヘッド15,1
6に乾燥防止のキャップ62,63が被せられ乾燥が防
止されるが、キャップ62,63の密閉度は完全なもの
でなく乾燥が徐々に進行するため、長期間使用しなかっ
た場合には、ノズル15a,16a内のインクが乾燥に
より粘度が高まり、前述フラッシング動作では粘度の高
いインクの排出ができないようになる場合がある。その
ような場合に、キャップ62,63を用いて吸引ポンプ
65で強制的にノズル15a,16a内の粘度の高いイ
ンクを排出させるものである。
【0066】次に、図2及び図4を参照して、携帯型プ
リンタ1の使用方法について説明する。インクカートリ
ッジ8、9をプリンタ本体3に装着し、カートリッジ
8,9の装着後、電源が投入されると、印刷開始前に、
ノズル口18の乾燥したり気泡を含んだインクや、ごみ
等が付着したインクを吸引して排出し、良好な印刷をす
るためパージ動作が印刷に先立って行われる。電源投入
時の初期位置は、印字ヘッド15,16のノズル15
a,16aはキャップ62,63により密閉された状態
になっているので、図6に示すようにLFモータ31に
より、LFモータギヤ37を介してポンプ駆動ギヤ61
に駆動力が伝えられパージ動作が行われる。
【0067】その後キャリッジ27の動作確認がなさ
れ、印刷開始の初期位置にキャリッジ27が停止され
る。未使用の印刷用紙PPが携帯型プリンタ1の挿入口
22へ挿入されると、印刷用紙PPはLFモータ31に
より回転される搬送ローラ23及び押さえローラ24に
よって、印字ヘッド15,16の下方へ搬送される。搬
送された印刷用紙PPは、主走査方向である矢印Yまた
は反矢印Y方向の主走査方向(用紙搬送方向と直交する
方向)に往復移動される印字ヘッド15,16の下方を
通過する際に、印字ヘッド15,16の複数のノズル1
5a,16aから吐出されるインクによって印刷され
る。
【0068】インクカートリッジ8,9の各インクパッ
ク8a,9aに充填されたインクは、そのインクパック
8a,9a内にそれぞれ刺し込まれた各インク抽出針1
0の各抽出穴l0aから各インク抽出針10の内部へ流
入して、各継手部材11の各連通穴(図示せず)を通過
して、4本の供給チューブ12へそれぞれ流れ込んで、
印字ヘッド15,16へ供給され、印字ヘッド15,1
6のノズル15a,16aから吐出される。印刷された
印刷済みの印刷用紙PPは、LFモータ31により回転
される排紙ローラ25及び押さえローラ26によって、
排紙口4から排紙される。
【0069】上記のように、印字ヘッド15,16は、
CRモータ30により駆動されるキャリッジ27に搭載
されて、図2の矢印Y及び反矢印方向へ向けて携帯型プ
リンタ1の下部空間1b内を往復移動するとともに、ノ
ズル15a,16aからインクを吐出して印刷を行う。
このように、印字ヘッド15,16がキャリッジ27に
搭載されて往復移動すると、印字ヘッド15,16の上
部に継合された4本の供給チューブ12が印字ヘッド1
5,16の移動に伴って往復移動される。印字ヘッド1
5,16が携帯型プリンタ1の下部空間1bの右側部分
(図2の右側)へ移動すると、この各供給チューブ12
は、印字ヘッド15,16へ向かうに従って湾曲され、
その湾曲部分(屈曲部分)は携帯型プリンタ1の上部空
間1aの仕切り板5aに支持されて、携帯型プリンタ1
の上部空間laに配設される印字ヘッド15,16の上
部の継合部へ向けて湾曲される。
【0070】また、印刷の最初と最後、及び印刷途中に
あっては約10秒毎にフラッシング領域に印字ヘッド1
5,16が待避されてフラッシング動作が行われる。そ
して、印刷終了後は、キャリッジ27は、キャップ6
2,63の上で停止され、LFモータ31により、LF
モータギヤ37を介してポンプ駆動ギヤ61に駆動力が
伝えられ、一度パージ動作が行われ、さらにキャップ6
2,63は上昇した位置で停止し、ノズル15a,16
aはキャップ62,63により密閉された状態にされ、
未使用時のノズル15a,16aの乾燥が防止される。
【0071】ここで、本実施の形態のインクカートリッ
ジ8,9の共通の作用について、インクカートリッジ小
9を用いて説明する。図11は、インクが充填された状
態のインクパック小を図6のXI−XI線から見た断面
図である。
【0072】この状態ではインクパック小9aはインク
が満量充填されている。そのため、インクパック小9a
は、インクパック収納部92全体を占めるような状態で
収納されており、上支えばね51は、自由な状態では、
図7(B)に示すように固定部51cと外周部51aの
間の屈曲部が110°であるが、ここでは、固定ブロッ
ク図51cとインクパック小9a上の上部に固定されて
いるため、略90°程度まで変形し、支えばね51自体
の弾性により、インクパック小9aに対して負圧を与え
るように図において上向きに付勢しながらカートリッジ
本体91のインクパック収納部92の天井面にわずかに
間隙を残した状態の姿勢でインクパック小9aを支持し
ている。
【0073】一方、下支えばね52は、インクパック収
納部92の床面に略接した状態で支持されている。図1
1には、挿入されたインク抽出針10の位置が示されて
いる。インク抽出針10は、上下を上支えばね51と下
支えばね52に接着固定されて姿勢が規制されたインク
パック小9aの略中央の挿入部9cに挿入される。
【0074】ここで、インクが消費され、インクパック
小9a内のインクの体積が減少すると、大気圧によりイ
ンクパック小9aは,インクの体積に応じてその体積が
減少する。そうすると、上支えばね51はインクパック
小9aの袋体の降下に従って下方に引かれて外周部51
aのインクパック小9aと接着された接着部51dが下
方に降下する。又、中央部51bもインクパック小9a
の袋体の下降に従って、接着された接着部51dにより
下方に降下する。ここで、中央部51bは比較的細く弾
性力が小さい中央部支持部51eにより支持されている
ので、柔軟にインクパック小9aの変形に従って追従す
る。
【0075】一方、下支えばね52も、インクパック小
9aの体積の減少により、インクパック小9aの袋体の
上昇に従って、外周部52a、中央部52b及び中央部
支持部52eと連続して設けられている接着部52dが
インクパック小9aの変形に従って、これに追従するよ
うに上昇する。
【0076】ここで、上支えばね51及び下支えばね5
2は、いずれもインクパック小9aの変形に追従しなが
らインクパック小9aに適度な負圧を与えて、インクパ
ック小9a内のインクの負圧の調整を行うことができ
る。もし、これらのばね51,52がないとすれば、イ
ンクパック小9aに貯留されるインクの内圧は、インク
パック小9aの壁面が高い剛性をもった材料で形成され
ている場合を除き、比較的剛性の低い壁面は大気圧によ
り概ね1気圧に加圧され、さらにインクパック9と印字
ヘッド15,16の高低差が本実施の形態では概ね60
mmあるのであるのでこの高低差に起因する圧力が60
Aq(水柱)さらにかかることになる。そのため、印字
ヘッド15,16のノズル口18内で適正なメニスカス
が形成できず、インクのボタ落ちや飛散などが生じてし
まう。
【0077】次に、図13及び図14により、従来のイ
ンクパックにおける、インクパックの状態を説明する。
図13は、インクパック小109aにインクが満量充填
された状態を示す。なお、従来のインクカートリッジで
は、上支えばね151については、本実施の形態のもの
と同様の構成のものする。一方、下支えばね152はな
く,インクパック小109aは、インクパック収納部1
92の床面に直接接着されている。この状態では、図1
1に示した本実施の形態のインクカートリッジとあまり
差異はない。しかし、インクを消費してインクパック小
109a内のインクの体積が減少すると、上支えばね1
51はインクパック小109aの変形に従って、下方に
変位して負圧を与えるが、インクパック小109aの下
面は、インクパック収納部192の床面に固定されてい
るので変形することができず、インクパック小109a
の体積が減少して、その上面内側がインク抽出針110
に当接してしまうと、それ以上変形できず、この状態で
インクを抽出しようとしても、過大な負圧により印字ヘ
ッド(図示せず)にインクをもはや供給することはでき
ない。そのため、印刷は不能となり、ここに貯留された
インクは使用されないまま、インクカートリッジ小9を
廃棄せざるを得ず、極めて無駄が多く、又当初のインク
量の割には印字可能な連続使用時間も短くなってしま
う。
【0078】なお、インク抽出針10の位置を一方、例
えば下方床面近くに偏移させることも考えられるが、そ
の場合、インクパック小9aの袋体の壁面にインク抽出
針10の先端を穿入する必要があるが、このときは、イ
ンク抽出針10の先端と挿入される袋体の壁面が垂直に
ならないと、穿入に失敗したり、或いは斜めに挿入され
たインク抽出針10の周縁が薄くなるためインク漏れを
生じたりすることがある。従って、このインク抽出針1
0は、あまり偏移させて設けることができないのであ
る。
【0079】以上インクカートリッジ小9を例に説明し
たように、本実施の形態のインクカートリッジ8,9に
よれば、使用開始から使用終了まで適正な負圧を維持し
てインクが供給でき、且つ最後まで無駄なくインクが使
用ができる。
【0080】以上、本発明をその1の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明は上述した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内
で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できる
ものである。
【0081】例えば、本実施の形態では、上支えばね5
1と下支えばねは、別々の部材により構成されている
が、これらを1枚の薄板を加工して製作するようなもの
であってもよい。具体的には下支えばね52の外周部5
2aのさらに外側に、上支えばね51の固定部51cに
連続するような部分を設けてもよい。そうすることで、
部材の打ち抜き工程は一回ででき、さらに下支えばね5
2の固定も不要になるという効果も生じる。
【0082】さらに、本実施の形態ではインクジェット
式の印字ヘッドにインクを供給するインクカートリッジ
を例に説明したが、インクジェット式のヘッドに限ら
ず、何らかの方法でインクを記録媒体に吐出する印刷方
法であれば、本発明は適用が可能である。さらに、転写
型のプリンタであっても同様に適用でき、インクのボタ
落ち等の有効な防止をすることができる。
【0083】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に係る発明のインクカートリッジでは、液体インクを密
封して収納する可撓性のある袋体からなるインクパック
と、インクパックを収納する箱状の収納容器と、収納容
器の一側面に配設され、収納容器内に収容された前記イ
ンクパックからインクを抽出するための中空の針状のイ
ンク抽出針を穿通させるインク抽出部と、一端を収納容
器の一部に他端が揺動可能となるよう支持され、かつそ
の一部を前記インクパックに固定することにより、イン
クパックの袋体の体積を大きくするように互いに反対方
向にインクパックの袋体を付勢するように、インク抽出
部をはさんで設けられた一対の板ばねとを備えたため、
一対2枚の板ばねを備えることで、容器の形状に合わせ
ることができるという効果がある。そのため使用できな
い残量を少なくすることができる。そのため、同じ容量
のインク容量であれば使用可能なインク量が増えるとい
う効果を奏する。従って、ランニングコストを低く抑え
ることができ、且つ、プリンタの連続使用時間を長くす
ることができる。
【0084】さらに、インクパックへの付勢を2枚の板
ばねで分担して行うため、インクを使用した場合に、板
ばねが1枚のときのように、インクが充満しているイン
クパックでは最初は小さい付勢力だったのが、使用によ
りインクの体積が減少するとインクパックへの付勢力の
作用点が変位して板ばねの変形量が大きくなって付勢力
が急激に大きくなるのを防止して、適度な負圧を維持す
ることができるという効果がある。そのため、インクの
使用量に対する負圧の勾配が急となり適正な負圧を与え
る領域が狭くなるようなこともない。従って、使用開始
から使用終了まで適正な負圧を維持することができると
いう効果を奏し、インクジェットヘッドのノズル内のイ
ンクの液面に適正なメニスカスが形成されるため、イン
クのボタ落ち、飛まつの飛散、印字のかすれ、印字不能
などを生じることもない。
【0085】請求項2に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1に記載のインクカートリッジの効果に加
え、前記一対の板ばねは、インク抽出針が挿入されたと
きに、一対の板ばねが相対する間に前記インク抽出針が
配置されるように少なくとも一方が、インク抽出部の近
傍で支持されたことを特徴とするため、一対2枚の板ば
ねを備えることで、容器の形状、特にインク抽出針など
の配置に合わせた形状にすることができ、インクの使用
残量を少なくすることができるという効果がある。その
ため、同じ容量のインク容量であれば使用可能なインク
量が増える。従って、ランニングコストを低く抑えるこ
とができ、且つ、プリンタの連続使用時間を長くするこ
とができるという効果を奏する。
【0086】請求項3に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1又は請求項2に記載のインクカートリッ
ジの効果に加え、前記一対の板ばねの少なくとも一方
が、その一端を前記収納容器に対して揺動可能に支持さ
れて設けられたロ字状の外周部と、前記外周部の支持部
分と反対側において前記外周部の内側で揺動可能に支持
された中央部とを備え、当該中央部を前記インクパック
に固定したことを特徴とするため、板ばねの実質的な長
さを延長することができ、インクパックへの付勢力の作
用点が大きく変位しても、適正な付勢力を与えることが
できるという効果があり、インクの使用量に対する負圧
の勾配が急となり適正な負圧を与える領域が狭くなるよ
うなこともない。従って、使用開始から使用終了まで適
正な負圧を維持することができ、インクジェットヘッド
のノズル内のインクの液面に適正なメニスカスが形成さ
れるため、インクのボタ落ち、飛まつの飛散、印字のか
すれ、印字不能などを生じることもないという効果を奏
する。
【0087】請求項4に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項3に記載のインクカートリッジの効果に加
え、一端を収納容器に対して揺動可能に支持されて設け
られたロ字状の外周部を備えた一対の板ばねの、一方の
板ばねの外周部の支持方向が、他方の板ばねの外周部の
支持方向と逆方向であることを特徴とするため、相対す
る板ばねが、相互に補完しあって、適正な負圧を維持し
つつ、且つ、使用できないインクの残量を効率的に減ら
すことができるという効果がある。
【0088】請求項5に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインク
カートリッジの効果に加え、一対の板ばねが、一体に形
成されたことを特徴とするため、板ばねを1の部材で効
率的に製作することができるという効果がある。
【0089】請求項6に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインク
カートリッジの効果に加え、収納容器は、複数のインク
パックを収納することを特徴とするため、カラー印刷な
どの複数のインクを用いて印刷する印刷装置にもインク
を供給することができるという効果がある。
【0090】請求項7に係る発明のインクカートリッジ
では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインク
カートリッジの効果に加え、インクカートリッジが、イ
ンクジェットヘッドを備えた画像形成装置の、当該イン
クジェットヘッドにインクを供給するものであることを
特徴とするため、インクジェットヘッドを備えた画像形
成装置に適切にインクを供給することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である携帯型プリンタ1の
外観を示す正面図である。
【図2】携帯型プリンタ1の内部構造を概略的に示した
一部切欠斜視図である。
【図3】印字ヘッド15,16の移動に伴いハーネス1
7が移動する状態を携帯型プリンタ1を図1のIII−
III線において一部を省略して上方視した図である。 (A) キャリッジ27が最も左端にある状態を示す図
である。 (B) キャリッジ27がパージ動作の位置にある状態
を示す図である。 (C) キャリッジ27が最も右端にある状態を示す図
である。
【図4】携帯型プリンタ1を図1のIV−IV線におい
て右方向から見た概略を示す部分断面図である。
【図5】携帯型プリンタ1を図4のV−V線において右
方向から見た断面図である。
【図6】携帯型プリンタ1を図1のVI−VI線より上
方視した部分断面図である。
【図7】(A) 上支えばね51を平面視した図であ
る。 (B) 上支えばね51を側面視した図である。
【図8】(A) 下支えばね52を平面視した図であ
る。 (B) 下支えばね52を側面視した図である。
【図9】インクパック小9を図4のZ−Z線から上方視
した平面図である。
【図10】図9からインクパック小9a及び上支えばね
51を省いた図である。
【図11】インクが充填された状態のインクパック小9
を図6のXI−XI線から見た断面図である。
【図12】インクが減少した状態のインクパック小9を
図6のXI−XI線から見た断面図である。
【図13】インクが充填された状態の従来のインクパッ
クを図6のXI−XI線から見た断面図である。
【図14】インクが減少した状態の従来のインクパック
を図6のXI−XI線から見た断面図である。
【図15】(A)インクパック小9aを平面視した図で
ある。 (B)インクパック小9aを側面視した図である。
【符号の説明】
1 携帯型プリンタ(印刷装置) 8 インクカートリッジ大 8a インクパック大 8b 廃インク溜 9 インクカートリッジ小 9a インクパック小 9b 接合部 9c 挿入部 10 インク抽出針 10a 抽出穴 51 上支えばね 52 下支えばね 51a,52b 外周部 51b,52b 中央部 51c 固定部 51d,52d 接着部 51e,52e 中央部支持部 51f,52f 両面テープ 52g 固定孔 52h 固定ピン 91 カートリッジ本体 92 インクパック収納部 98 抽出口

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体インクを密封して収納する可撓性の
    ある袋体からなるインクパックと、 前記インクパックを収納する箱状の収納容器と、 前記収納容器の一側面に配設され、前記収納容器内に収
    容された前記インクパックからインクを抽出するための
    中空の針状のインク抽出針を穿通させるインク抽出部
    と、 一端を前記収納容器の一部に他端が揺動可能となるよう
    支持され、且つその一部を前記インクパックに固定する
    ことにより、前記インクパックの袋体の体積を大きくす
    るように互いに反対方向に前記インクパックの袋体を付
    勢するように前記インク抽出部をはさんで設けられた一
    対の板ばねとを備えたインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記一対の板ばねは、前記インク抽出針
    が挿入されたときに、前記一対の板ばねが相対する間に
    前記インク抽出針が配置されるように、少なくとも一方
    が前記インク抽出部の近傍で支持されたことを特徴とす
    る請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記一対の板ばねの少なくとも一方が、 その一端を前記収納容器に対して揺動可能に支持されて
    設けられたロ字状の外周部と、 前記外周部の支持部分と反対側において前記外周部の内
    側で揺動可能に支持された中央部とを備え、 当該中央部を前記インクパックに固定したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のインクカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】 前記一端を前記収納容器に対して揺動可
    能に支持されて設けられたロ字状の外周部を備えた一対
    の板ばねは、 一方の板ばねの前記外周部の支持方向が、他方の板ばね
    の前記外周部の支持方向と逆方向であることを特徴とす
    る請求項3に記載のインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記一対の板ばねは、 一体に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記収納容器は、 複数のインクパックを収納することを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載のインクカートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 前記インクカートリッジは、 インクジェットヘッドを備えた画像形成装置の、当該イ
    ンクジェットヘッドにインクを供給するものであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    インクカートリッジ。
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