JP3019492U - ヒバ沐浴剤 - Google Patents

ヒバ沐浴剤

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JP3019492U
JP3019492U JP1995006029U JP602995U JP3019492U JP 3019492 U JP3019492 U JP 3019492U JP 1995006029 U JP1995006029 U JP 1995006029U JP 602995 U JP602995 U JP 602995U JP 3019492 U JP3019492 U JP 3019492U
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hiba
oil
sawdust
hiba oil
bath
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Inventor
憲治 梶山
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松本興産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒバ鋸屑およびヒバ油を有効に利用した、ヒ
バの高貴な天然の香りを長期にわたって穏やかに発散し
つづける、且つ取り扱いの簡単な沐浴剤を提供する。 【構成】 ヒバ鋸屑およびヒバ油保持粒子の混合物を布
帛製袋状物に充填包装した沐浴剤。特にヒバ油保持粒子
がヒバ油吸液体またはヒバ油内包カプセルである上記の
沐浴剤。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
疲労回復、精神安定等の作用を有する放香剤、特に沐浴剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒバの樹幹や枝葉を水蒸気蒸留して得られる粗ヒバ油には、中性油分であるセ スキテルペン類の中性油とフェノール類のヒノキチオールが含まれる酸性油分か らなり、中性油は香料成分として利用され、ヒノキチオールを含む油分は抗菌性 に富み精製物は薬品として利用されている。ヒバと同系の桧はその香りを商品と して利用されてきているが、ヒバはその香りがより強く、精神安定効果を有する ことが知られている。このような特徴を生かしてヒバの鋸屑を用いたもの、また はヒバ油を用いたものが香料または入浴剤として商品化されている。 ヒバ油やヒノキチオールを含有するヒバ原木の製材過程で生ずる鋸屑は、一部 の製材所を除き、杉の鋸屑などが混入するため、豚舎や鶏舎の敷わらの代用品と して用いられているにすぎなかった。しかし昨今の天然志向により、鋸屑を利用 した芳香、入浴剤等が趣味の店を中心に販売されつつある。しかし、鋸屑を利用 した商品は香りが弱すぎて商品としては魅力に乏しいものであった。一方、ヒバ 油は香りが強すぎるため本来の天然品のイメージが薄れ、むしろ敬遠される場合 が多かった。加えて、鋸屑は粉粒体であるため、風や水によって飛散し、回収困 難となるなど取り扱いがやっかいな代物であり、またヒバ油は液体であるためや はり取り扱いが便利なものではない。このような理由のためヒバ鋸屑もヒバ油も その特有の香気と薬用効果を有しながらもこれまであまり有効に利用されてはい なかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ヒバ鋸屑およびヒバ油を有効に利用した、ヒバの高貴な天然の香りを長期にわ たって穏やかに発散しつづけ、且つ取り扱いの簡単な沐浴剤を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ヒバ鋸屑およびヒバ油保持粒子の混合物を布帛製袋状物に充填包装 した沐浴剤である。 本考案は、高貴な香りを有するが、その香りが弱いために利用価値の低いヒバ 鋸屑と、香気は強いがその発散に持続性がないヒバ油のそれぞれの特徴を生かし て、穏やかな心地よい香りを長期にわたって持続的に放出することのできる沐浴 剤に関するものであり、ヒバ油を吸着材に吸着させたヒバ油吸液体またはカプセ ルに内包したヒバ油内包カプセルとしてその発散を制御すると共に、これらヒバ 油保持粒子をヒバ鋸屑と混合することにより得られる放香剤を布帛製袋状物に充 填包装することによって、浴槽を汚すことなく放香剤の有効成分を浴湯中に滲出 させ、沐浴剤として利用することを可能にした。
【0005】 ヒバ油吸液体は、ヒバ油を通常の吸油剤、例えばポリオレフィン繊維、アルキ ルアクリレートの架橋重合体、ポリノルボルネンゴム等の有機吸油剤やシリカ、 クレー、パーライト、疎水性シリカ等の無機吸油剤に吸着させて得ることができ るが、優れた吸油量および適度な徐放性という面から、本考案では吸油剤として シリカ、疎水性シリカ等の無機吸油剤を用いるのが好ましい。
【0006】 ヒバ油を内包したカプセルを得るためには、ヒバ油を尿素-ホルムアルデヒド 樹脂等の合成樹脂製マイクロカプセルやシリカ、アルミナ等のセラミックカプセ ル等の通常用いられるカプセル材料に通常のカプセル化方法を用いて内包させれ ば良いが、本考案にとって好ましいカプセル材はアクリル系ポリマーであり、特 に好ましいものはポリメチルメタクリレート/アクリロニトリルである。また本 考案ではカプセル中からヒバ油を適度の放出速度で発散させる必要があるが、そ のためにカプセル材料の種類に応じて適切なカプセル膜厚を選んでおり、例えば 上記ポリメチルメタクリレート/アクリロニトリルの場合は膜厚は1〜5ミクロ ンが適当である。
【0007】 ヒバ油吸液体およびヒバ油内包カプセルの大きさは、これを充填する布帛製袋 状物の布目からこぼれ落ちない大きさが必要であり、布帛製袋状物の布目の大き さによって決まるが、粒径範囲は0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmである 。 本考案で使用するヒバ油は、ヒバの枝葉または樹幹を水蒸気蒸留して得られる 粗ヒバ油から酸化成分を取り除いた通称中性ヒバ油と呼ばれるものである。 またヒバ鋸屑はヒバ材専門の製材工場にてヒバ製材時に発生するものを使用し 、粒径0.5〜2.0mm、好ましくは1mm前後のものを用いる。 本考案のヒバ油またはヒバ鋸屑には必要に応じて、その他の香料、化粧剤、皮 膚薬等を加えてもよい。
【0008】 ヒバ鋸屑およびヒバ油保持粒子(以下ヒバ鋸屑等と記す)を布帛製袋状物に充 填包装するためには、単にこれらを布帛製袋状物に入れるだけで十分であるが、 ヒバ鋸屑等が布帛製袋状物の目から抜け出すのをより確実に防止するために、熱 ロール等により目止め加工を行う。 沐浴剤としてヒバ鋸屑等を充填包装する布帛製袋状物は、湯水をよく通すがヒ バ鋸屑等を保持することのできる目の細かい布帛製袋状物であれば、天然繊維ま たは合成繊維いずれの繊維からなる織布または不織布でもよいが、原材料が安価 であることおよび製袋が容易であることから不織布がより好ましい。不織布の目 の大きさは、特に限定するものではないが、上記の役割からして、目付け35〜 60g/m2、特に45〜50g/m2が好ましい。また不織布のウエブ形態はラ ンダムウエブ、クロスウエブ、パラレルウエブのいずれでもよく、また接着剤に よって接合されたもの、スパンボンドのように直接融着によって接合されたもの のいずれの方法によって作られてものであってもよい。
【0009】 沐浴剤中のヒバ鋸屑とヒバ油保持粒子との割合は100:0.5〜100:7 、好ましくは100:1〜100:3である。ヒバ油保持粒子の割合がこれより 少ないとヒバ特有の香りの発散、特に初期の香りが弱く、逆にヒバ油保持粒子の 割合がこれより多いと初期の香りが強すぎて、いずれも好ましくない。 また沐浴剤の香料が使用前に飛散消耗してしまうのを防止するために、沐浴剤 はガス非透過性のフィルムで気密包装しておくのが好ましい。
【0010】
【実施例】
以下、実施例により本考案をより具体的に説明する。実施例 1 ヒバ油((株)北秋社製)中に吸油剤(商品名;マーポラス、松本油脂製薬社 製)を浸漬し、吸油剤にヒバ油を吸着させたヒバ油吸液体、即ちヒバ油保持粒子 (粒径:約2mm)を得た。このヒバ油吸液体0.1gとヒバ製材時に発生する ヒバ鋸屑(0.5〜2mm)5gとを混合した後、ポリエステル不織布(目付: 50g/m2)製の袋に充填して沐浴剤を製造した。 この沐浴剤を40℃に保持した20リットルの湯槽を10個用意し、第1の湯 槽にこの沐浴剤を20分間、特に強制撹拌することなく、浸漬したのち取り出し て第2の湯槽に入れ、同じようにして20分間浸けた。このようにして、使用し た沐浴剤を順次10個の20リットルの湯にそれぞれ20分間ずつ浸けていった 。各湯槽は、沐浴剤を取り出した直後、湯の一部をサンプリングすると共に、湯 槽からの香気の散逸と水の蒸発を防ぐために蓋をした。 また比較のため、全量ヒバ鋸屑だけからなる比較沐浴剤を作成し、同じように 湯槽に浸漬した。
【0011】 本考案の沐浴剤および比較沐浴剤を浸漬したあとのサンプリング湯をガスクロ マトグラフィーにかけ、香り成分であるセスキテルペンの含量を評価した。本考 案の沐浴剤については第5番目の湯まで多量のセスキテルペンが検出され、第7 番目以降は急速に含有量が少なくなっていった。これに対し、比較沐浴剤では第 4番目〜第5番目の湯では溶出セスキテルペン量が最大であったが、最大の場合 でも、本考案の沐浴剤の1/3しか検出されなかった。 また残湯について、5人のパネラーによる香気の評価を行った所、本考案の沐 浴剤を浸漬した湯槽では第6番目の湯まではヒバの特有の心地よい香気を感じる ことができた。比較沐浴剤を浸漬した湯については第4〜6番目での湯で香気を 感じることができたもののその香りはかなり弱かった。
【0012】実施例 2 ヒバ油を「同心二重オリフィス」を用い、内管にヒバ中性油を、外管に40% のポリアクリルエマルジョンを通し、両液の射出速度を調整し、粒径1〜2mm 、膜厚1〜2ミクロンのヒバ油内包カプセルを得た。このカプセル0.05gと ヒバ鋸屑5gを混合して実施例1と同様にポリエステル不織布製袋に充填して沐 浴剤を製造した。 この沐浴剤を、実施例1と同様にして評価した。実施例1に比べて湯中へのセ スキテルペンの溶出量はやや低めであったが、その代わり第10番目の湯槽まで 高い香気が保持された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の沐浴剤の断面模式図。
【符号の説明】
1 ヒバ鋸屑 2 ヒバ油保持粒子(ヒバ油吸油体またはヒバ油内包カ
プセル) 3 布帛製袋状物。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒバ鋸屑およびヒバ油保持粒子の混合物
    を布帛製袋状物に充填包装した沐浴剤。
  2. 【請求項2】 ヒバ油保持粒子がヒバ油吸液体またはヒ
    バ油内包カプセルである請求項1記載の沐浴剤。
JP1995006029U 1995-06-16 1995-06-16 ヒバ沐浴剤 Expired - Lifetime JP3019492U (ja)

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