JP3019387B2 - 荒加工データ作成方法 - Google Patents

荒加工データ作成方法

Info

Publication number
JP3019387B2
JP3019387B2 JP2249332A JP24933290A JP3019387B2 JP 3019387 B2 JP3019387 B2 JP 3019387B2 JP 2249332 A JP2249332 A JP 2249332A JP 24933290 A JP24933290 A JP 24933290A JP 3019387 B2 JP3019387 B2 JP 3019387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
contour
data
machining
points
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2249332A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04127204A (ja
Inventor
淳 沢村
哲造 倉賀野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2249332A priority Critical patent/JP3019387B2/ja
Publication of JPH04127204A publication Critical patent/JPH04127204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3019387B2 publication Critical patent/JP3019387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第41図) D発明が解決しようとする課題(第42図及び第43図) E課題を解決するための手段(第1図〜第3図、第29
図、第30図) F作用(第1図〜第3図、第29図、30図) G実施例(第1図〜第40図) (G1)CAD/CAMシステムの全体構成(第1図) (G2)グリツドポイントの作成(第1図〜第10図) (G3)輪郭点の生成(第1図、第2図、第11図、第12
図) (G4)1次元加工工具経路の作成(第1図、第2図、
第13図〜第21図) (G5)等高線加工工具経路の作成(第1図、第2図、
第22図〜第31図) (G5−1)穴加工位置の設定(第1図、第2図、第29
図〜第31図) (G6)加工データの生成(第1図、第2図、第32図〜
第40図) (G7)実施例の効果 (G8)他の実施例 H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明は荒加工データ作成方法に関し、例えばCAD/CA
M(computer aided design/computer aided manufactur
ing)において製品の形状データに基づいて金型を荒加
工する場合に適用し得る。
B発明の概要 本発明は、荒加工データ作成方法において、グリツド
ポイントを生成して等高線加工用の加工データを生成す
る際に、当該グリツドポイントに基づいて各切削平面毎
にモデル凹部の輪郭を表す経路を生成し、その内最深部
に生成した経路内に共通の穴加工位置を設定することに
より、過切削を未然に防止して効率良く荒加工すること
ができる。
C従来の技術 従来、3次のベジエ式でなるベクトル関数を用いて曲
面を表現すると共に当該曲面を接平面連続の条件で接続
することにより、自由曲面(2次関数で規定できないも
のをいう)を有する物体の形状データ作成方法が提案さ
れている(特願昭60−277448号、特願昭60−290849号、
特願昭60−298638号、特願昭61−153969号、特願昭61−
33412号、特願昭61−59790号、特願昭61−64560号、特
願昭61−69368号、特願昭61−69385号)。
すなわち第41図に示すように、デザイナが3次元空間
中に指定した節点 に対して、隣接する4つの節点 で囲まれる空間に、次式、 の3次のベジエ式で表される曲面(以下パツチと呼ぶ)
を規定する。
ここで、u及びvは、それぞれu及びv方向のパラメ
ータでなり、制御点でなる節点 に対して、シフト演算子E及びFを用いて次式 0≦u≦1 ……(4) 0≦v≦1 ……(5) の関係をもつ。
これにより4つの節点 で囲まれた空間に、それぞれ制御点 を設定することにより、4つの節点 を通り、それぞれ制御点 で決まる曲面形状のパツチ を生成することができる。
さらにパツチ において、共通の制御点 を間に挟む内部制御点 を、接平面連続の条件で設定し直すことにより、パツチ を滑らかに接続することができる。
従つて、デザイナの入力した節点に対して、隣接する
節点に順次パツチを生成すると共に、生成したパツチを
接続し直すことにより、全体として滑らかに変化する自
由曲面を生成することができる。
これにより、デザイナが複雑な形状をデザインした場
合でも、デザイナの意図する形状で全体として滑らかに
形状が変化する形状を生成することができる。
D発明が解決しようとする課題 ところで、このようにして生成された形状データに基
づいて、例えばNCフライス盤を駆動し、自動的に製品の
金型を作成することができれば便利であると考えられ
る。
このとき、従来金型作成時間全体の約7割を占める荒
加工に要する時間を短縮することができれば、全体の作
業時間を短縮することができる。
この場合第42図に示すように、形状データに基づい
て、荒加工の手法の1つでなる等高線加工用の工具経路
のデータを作成し、当該工具経路のデータに基づいて金
型1を作成する方法が考えられる。
ここで等高線加工とは、製品の外形形状で金型を切削
加工する際、例えばエンドミル2のZ方向の位置を順次
段階的に変化させて金型の外形形状を順次切削加工する
ことにより、等高線状に金型を切削加工する方法で、荒
加工の無人化に適している。
ところが第43図に示すように、凹部3を有する金型4
においては、当該凹部3に予めエンドミル挿入用の穴加
工が必要になる。
このためこのような凹部を有する金型においては、等
高線切削加工の工具経路データの他に別途オペレータが
穴加工用のNCデータを生成する必要があつた。
特に複雑な3次元形状の金型においては、凹部の形状
自体、深さが複雑に変化している場合があり、この場合
オペレータにおいては、当該凹部の断面形状を判断して
過切削しないように穴加工用のNCデータを作成しなけれ
ばならない。
従つてその分、NCデータの作成に時間を要して、結局
効率良く荒加工することが困難な問題があつた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、過切削
を未然に防止して効率良く金型を荒加工することができ
る荒加工データ作成方法を提案しようとするものであ
る。
E課題を解決するための手段 かかる課題を解決するため本発明においては、XY平面
について所定のピツチ間隔で格子状に位置決めされた格
子点を通りかつ各格子点ごとに加工目標との関係で決ま
るZ方向の高さ位置を工具の移動点として、複数のパツ
からなる所定の形状データDTSで表される形状を加工目
標にしてエンドミルFMで等高線荒加工する際に、形状デ
ータDTSに基づいて、エンドミルFMの移動経路を表す加
工データDTCLを、コンピユータを利用した工具経路作成
装置13の中央処理装置による演算処理によつて生成する
荒加工データ作成方法であつて、複数のパツチ 内において、形状データDTSを所定のピツチ間隔で抽出
することにより、形状の概略形状を表す複数の分割点 のデータを生成し、エンドミルFMが各格子点位置に移動
した状態において、エンドミルFMの工具半径内に位置す
る複数の分割点 のZ座標値のうちから最大値を選定し、当該最大値の分
割点 に対して過切削を生じないようなエンドミルFMの工具中
心のZ座標値を決定すると共に、各格子点のX及びY座
標値並びに決定したZ座標値をもつデータをグリツドポ
イントGP(i,j)のデータとして生成し、等高線荒加工
のZ座標のピツチで、加工目標を切断する複数の切削平
面S1、S2、S3、SEを生成し、切削平面S1、S2、S3、SEの
Z座標値及びグリツドポイントGP(i,j)のZ座標値の
比較結果に基づいて、各切削平面S1、S2、S3、SE毎に、
該切削平面によつて切断される加工目標の輪郭の位置を
上記グリツドポイントGP(i,j)によつて表す複数の輪
郭点CTを生成し、各切削平面S1、S2、S3、SE毎に加工目
標の周囲から等高線切削加工することができる輪郭点CT
以外の当該輪郭点CTについて、各切削平面S1、S2、S3、
SE毎に順次隣接する輪郭点CTを結ぶと共に、当該結んだ
輪郭点CTの1つを始点HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6
して、各切削平面S1、S2、S3、SEで切断されかつ加工目
標に含まれている凹部の輪郭形状を表す経路LP1、LP2
LP3、LP4、LP5、LP6を検出し、加工目標の最深部に生成
した切削平面S1、S2、S3、SE上の経路LP1、LP2、LP3、L
P4、LP5、LP6で囲まれる領域内に、複数の切削平面S1、
S2、S3、SEに共通の穴加工位置DP1を設定し、各切削平
面S1、S2、S3、SE上に、エンドミルFMが共通の穴加工位
置DP1から始点HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6を経て経
路LP1、LP2、LP3、LP4、LP5、LP6を通つて移動するよう
な工具移動経路をそれぞれ生成し、これにより、工具移
動経路を表すデータによつて等高線加工用の荒加工デー
タを得る。
また、これに加えて、各切削平面S1、S2、S3、S4、S5
毎に、工具移動経路を生成する際に、共通の穴加工位置
DP1から始点HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6までの間に
輪郭点CTが存在するか否かを検出し、輪郭点CTが存在す
るときは、当該始点HP6を含む凹部の輪郭形状を表す経
路LP5によつて囲まれる領域内に他の穴加工位置DP2を設
定し、他の穴加工位置DP2から始点HP6を経て他の経路LP
5を通つて移動するような他の工具移動経路を生成す
る。
F作用 加工目標の周囲から等高線切削加工することができる
輪郭点CTを除外した残りの輪郭点CTについて、各切削平
面S1、S2、S3、S4、S5毎に順次隣接する輪郭点CTを結ぶ
経路LP1、LP2、LP3、LP4、LP5、LP6を生成すると共に、
各経路LP1、LP2、LP3、LP4、LP5、LP6上の輪郭点CTの1
つを始点HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6に設定すること
により、各切削平面S1、S2、S3、S4、S5で切断されかつ
始点HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6を通る加工目標の凹
部の輪郭を検出することができる。
このとき、加工目標の最深部に生成した切削平面S5の
経路LP6で囲まれる領域内に共通の穴加工位置DP1を設定
し、各切削平面S1、S2、S3、S4、S5上に、共通の穴加工
位置DP1から始点HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6を経て
経路LP1、LP2、LP3、LP4、LP5、LP6を覆って移動する工
具移動経路を生成すれば、共通の穴加工位置DP1から等
高線加工することができ、その分穴加工の工数を低減し
て効率良く荒加工することができる。
さらにこのとき共通の穴加工位置DP1から各始点HP1
HP2、HP3、HP4、HP5、HP6までの間に輪郭点CTが存在す
るとき、該始点HP6を含む経路LP5で囲まれる領域内に設
定した他の穴加工位置DP2から始まる他の工具異動経路
を別途生成することにより、複雑な自由形状の場合で
も、共通の穴加工位置から等高線加工することができな
い部分についてだけ、別途穴加工することができる。
G実施例 (G1)CAD/CAMシステムの全体構成 第1図において、10は全体としてCAD/CAMシステムを
示し、自由曲面作成装置12で作成された形状データDTS
に基づいて、工具経路作成装置13で切削加工要の加工デ
ータDTCLを作成する。
すなわち自由曲面作成装置12は、中央処理装置(CP
U)を有し、デザイナが指定入力したワイヤフレームモ
デルに3次のベジエ式を用いてパツチを張つた後、当該
パツチを接続し直すことにより、自由曲面を有する物体
の形状データDTSを作成する。
これに対して工具経路作成装置13は、形状データDTS
に基づいて、金型を荒加工及び仕上げする加工データDT
CLを作成した後、当該荒加工用及び仕上げ加工用の加工
データDTCLを、例えばフロツピデイスク15を介して、NC
ミーリングマシン14に出力する。
NCミーリングマシン14は、当該加工データDTCLに基づ
いて例えばNCフライス盤を駆動し、これにより形状デー
タDTSで表される製品の金型を作成する。
なお工具経路作成装置13は、表示装置16のの表示に応
答して入力装置17を操作することにより、必要に応じて
加工用工具等の条件を入力し得るようになされている。
(G2)グリツドポイントの作成 工具経路作成装置13のCPUは、オペレータが入力装置1
7を介して加工データDTCLの作成を指示すると、第2図
に示す処理手順を実行し、これにより形状データDTS
基づいて加工データDTCLを作成する。
すなわち工具経路作成装置13のCPUは、オペレータが
指定入力した金型の開き方向に基づいて、パーテイング
ラインを決定する。
さらにパーテイングラインが決まると、オペレータが
指定入力した金型の大きさに応じてパーテイングライン
に沿つて金型の開き方向を垂直にパツチを生成すること
により、形状データDTSで表される製品にパーテイング
面を生成する。
これにより工具経路作成装置13のCPUは、形状データD
TSに予備的処理を施し、形状データDTSで表される製品
を作成するための例えば雄型及び雌型の形状を表す形状
データ(以下当該形状データで表される金型の最終的な
加工目標をモデルと呼ぶ)を作成する。
これに対してモデルについて形状データの作成が完了
すると、工具経路作成装置13のCPUは、ステツプSP1から
ステツプSP2に移り、工具干渉を回避したフラツトエン
ドミル用のグリツドポイントを作成する。
ここでグリツドポイントは、荒加工において、過切削
することなくモデルの外形形状を切削加工し得る格子状
の点で、第3図に示す処理手順を実行して作成される。
すなわち工具経路作成装置13のCPUは、ステツプSP3か
らステツプSP4に移つて、各パツチを分割し、各パツチ
の形状を点データで表現する。
この処理は、予め初期設定された分割数BNで、パツチ をu及びv方向にパラメータ分割し、当該分割数BNで決
まる数の点(以下分割点と呼ぶ)をパツチ 上に作成する処理で、第4図においては、パツチ を4分割し、パツチ 上に25個の分割点 (以下 で表す)を作成する。
なお、実際上分割数BNの初期値としては値10が設定さ
れ、これによりパツチ の形状を121個の分割点で表すようになされている。
さらにこのとき工具経路作成装置13のCPUは、オペレ
ータが予め指定入力した荒加工用フラツトエンドミルの
半径Rに基づいて、次式 の演算処理を実行して、距離の最大値RKを規定する。
さらに工具経路作成装置13のCPUは、隣接する分割点 間の距離DXYZを検出し、当該距離DXYZが最大値RK以上の
パツチ を検出する。
さらに工具経路作成装置13のCPUは、距離DXYZが最大
値RK以上のパツチ について、次式 BNNEW=(INT[DXYZ/RK]+1)×BN ……(7) の演算処理を実行して分割数BNNEWを再設定し、当該分
割数BNNEWで当該パツチ を再分割する。
なおこの(7)式において、INT[DXYZ/RK]は、値D
XYZ/RKの少数を切り捨てて整数値化する処理でなる。
かくしてモデルにおいては、値RKで決まる複数の分割
点でその形状が表現され、この実施例においては当該分
割点を基準にして荒加工用の加工データを作成すること
により、パツチ の形状を実用上充分な精度で表し、加工データDTCLの作
成時間を短縮するようになされている。
続いて工具経路作成装置13のCPUは、ステツプSP5に移
り、ここでグリツドポイントを仮設定する。
ここでCPUは、ステツプSP4で検出した分割点 から、X、Y、Z座標値の最大値XMAX、YMAX、ZMAX及び
最小値XMIN、YMIN、ZMINを検出し、これによりモデルの
X、Y及びZ方向の大きさを検出する。
さらに当該検出結果に基づいて、オペレータが入力し
たグリツドピツチDDで、XY平面上に格子状に連続する点
を生成し、当該点をグリツドポイントに仮設定する(こ
の結果グリツドポイントのZ座標値は0に仮設定され
る)。
さらにこのときCPUにおいては、工具半径Rに対し
て、X及びY座標値が共に値Rの位置を基準にして順次
グリツドピツチDDでグリツドポイントを仮設定する。
かくしてこの実施例においては、ステツプSP5で作成
されたグリツドポイントのZ座標値を分割点 で決まる値に再設定することにより、最終的にグリツド
ポイントのZ座標値を決定するようになされている。
ここでグリツドピツチは、対話形式で入力し得るよう
になされ、これにより荒加工する工具半径Rに比して小
さな値(例えば工具半径Rが10〔mm〕のとき、2.5〔m
m〕程度)に設定されるようになされている。
続いてCPUは、ステツプSP6に移り、フラツトエンドミ
ルの工具半径Rから処理上の工具半径RTを算出する。
すなわちこの実施例においては、モデルの形状を表す
分割点 からグリツドポイントGP(i,j)のZ座標を再設定し、
加工データDTCLを作成するようになされている。
これにより第5図に示すように、XY平面において、フ
ラツトエンドミルの中心OがグリツドポイントGP
(i,j)と一致するようになされ、このときフラツトエ
ンドミルの断面が分割点 及び を結ぶ直線より飛び出す部分が生じる。
このため次式 RT=R+ΔR ……(8) の演算処理を実行して処理上の工具半径RTを算出し、当
該処理上の工具半径RTを用いて、グリツドポイントの座
標データから加工データDTCLを作成することにより、過
切削を未然に防止するようになされている。
ここでΔRは、(6)式の関係に従つてパツチ を分割した場合、次式 の値に設定される。
続いて工具経路作成装置13のCPUは、ステツプSP7に移
り、第6図に示すように各グリツドポイントGP(i,j)
に処理上の工具半径RTを半径にしてなる円領域Cを設定
する。
さらにCPUは、X、Y座標値が当該円領域C内に含ま
れるパツチ を各グリツドポイントGP(i,j)毎に検出する。
このときCPUは、各パツチ について分割点 のX及びY座標の最大値XMAXP、YMAXP及び最小値
XMINP、YMINPを検出すると共に、各円領域CのX及びY
座標の最大値DXMAX、DYMAX及び最小値DXMIN、DYMINを検
出する。
さらに第7図に示すように、各円領域C毎に、座標値
XMAXP及びXMINPが座標値DXMINより小さいパツチ、座標
値XMAXP及びXMINPが座標値DXMAXより大きいパツチ、座
標値YMAXP、YMINPが座標値DYMINより小さいパツチ、座
標値YMAXP、YMINPが座標値DYMAXより大きいパツチを順
次取り除くことにより、各円領域Cに外接する一辺2RT
の正方形領域Sについて、X、Y座標値が当該正方形領
域S内に含まれるパツチを各グリツドポイントGP
(i,j)毎に抽出する。
これによりCPUは、抽出したパツチについて、X及び
Y座標値が円領域C内に含まれるか否か内外判定するこ
とにより、仮設定した各グリツドポイントGP(i,j)
に円領域C内に含まれるパツチ を簡易に検出し得るようになされている。
続いてCPUは、ステツプSP8に移り、第8図に示すよう
にステツプSP7において抽出したパツチ について、X及びY座標値が円領域C内に存在する分割
を抽出する。
この処理は、ステツプSP7においてパツチ を抽出した場合と同様に、分割点 のX及びY座標値と円領域CのX及びY座標の最大値D
XMAX、DYMAX及び最大値DXMIN、DYMINの比較結果を得る
ことにより、各円領域Cに外接する一辺2RTの正方形領
域Sについて、当該正方形領域S内のX及びY座標値を
有する分割点 を抽出した後、抽出した分割点 について円領域Cの内外判定を実行することにより、簡
易に円領域C内のX及びY座標値を有する分割点 を抽出し得るようになされている。
かくしてCPUにおいては、(6)式の条件に従つて分
割点 を生成したことにより、各円領域C毎に複数の分割点 を抽出することができる。
続いてCPUは、ステツプSP9に移り、抽出した分割点 のZ座標を検出し、各円領域C毎に当該Z座標の最大値
ZPMAXを検出する。
さらに仮設定したグリツドポイントGP(i,j)のZ座
標値を検出した最大値ZPMAXで更新し、これによりグリ
ツドポイントGP(i,j)を再設定する。
続いてCPUは、ステツプSP10に移り、再設定されたグ
リツドポイントGP(i,j)のZ座標値を補正する。
ここでCPUは、まずステツプSP7において抽出したパツ
毎に、隣接する各点 間のZ座標値の差を順次検出した後、その最大値ΔZを
検出し、これにより円領域Sに含まれるパツチ の最も大きな傾きを、Z座標値を基準にして検出する。
さらにCPUは、最大値ΔZをステツプSP9において更新
したZ座標値ZPMAXに加算し、これにより各グリツドポ
イントGP(i,j)のZ座標値を補正した後、ステツプSP1
1に移つて当該処理手順を終了する。
すなわち各円領域C内に存在する分割点 のZ座標最大値ZPMAXを検出してグリツドポイントGP
(i,j)を再設定し、この再設定したグリツドポイント
にフラツトエンドミルの先端が位置するように荒加工し
た場合、円領域C内に存在する分割点 については過切削を生じないようにすることができる。
ところが第9図に示すように、パツチ の形状を分割点 で表現したことにより、各円領域C内に最大値ZPMAX
りZ座標の大きな部分が存在すると、当該部分を過切削
するおそれがある。
従つてこの実施例においては、パツチ 中の最も大きな傾きをZ座標値を基準にして検出した
後、当該検出結果に基づいてグリツドポイントGP
(i,j)のZ座標値ZPMAXを補正することにより、過切削
を有効に回避するようになされている。
かくして第10図に示すように、工具半径Rのフラツト
エンドミルFMを用いた荒加工において、過切削すること
なくモデルの外形形状を切削加工し得る格子状のグリツ
ドポイントGP(i,j)を設定し得、このときモデルの形
状を分割点 で表現したことにより、全体として簡易な演算処理作業
でグリツドポイントGP(i,j)を生成することができ
る。
(G3)輪郭点の生成 工具経路作成装置13のCPUは、グリツドポイントGP
(i,j)を生成すると、ステツプSP12に移り、等高線加
工用の平面を設定する。
すなわち第11図に示すように、ステツプSP5で検出し
たZ座標値の最大値ZMAXとオペレータが予め指定入力し
たZピツクフイード値ZPに基づいて、最大値ZMAXから順
次Zピツクフイード値ZPの間隔で、Z軸と直交する平面
S1、S2、S3(以下切削平面と呼ぶ)を設定する。
さらにCPUは、Z座標値の最小値ZMINについて切削平
面SEを設定する。
続いて工具経路作成装置13のCPUは、ステツプSP13に
移り、等高線切削加工後に残る余肉を切削加工する際
の、X又はY方向の切削ピツチ(以下ピツクフイード値
と呼ぶ)PICを決定する。
ここでCPUは、グリツドピツチDDに対して整数倍で、
かつ荒加工するフラツトエンドミルFMの工具半径Rに対
して、次式 PIC<2R ……(10) の関係式を満足するピツクフイード値PICを入力する。
これによりCPUにおいては、フラツトエンドミルFMの
工具中心がグリツドポイントGP(i,j)上を通過するよ
うに工具経路を作成する。
ここで工具経路作成装置13は、表示装置16を介して、
グリツドポイントDDに対して整数倍で(10)式を満足す
ると共に工具半径Rに対して値0.8Rに最も近い値をピツ
クフイード値PICの候補として表示した後、オペレータ
の判断を待ち受けることにより、簡易にピツクフイード
値PICを設定し得るようになされている。
これによりオペレータにおいては、表示装置16に表示
された当該ピツクフイード値PICの候補により切削加工
する場合は、「y」の操作子をオン操作することによ
り、グリツドピツチ等を考慮することなく簡易に当該ピ
ツクフイード値PICを設定することができる。
これに対して、当該ピツクフイード値PIC候補以外の
ピツチで切削加工を望む場合、工具経路作成装置13は、
オペレータが「n」の操作子をオン操作することによ
り、ピツクフイード値PICの候補PICKを、次式 PIC=PICK−DD ……(11) で表される値に更新して表示する。
これによりオペレータにおいては、順次表示装置16に
表示されるピツクフイード値PICの候補に基づいて、簡
易にピツクフイード値PICを設定することができる。
ピツクフイード値PICが設定されると、CPUはステツプ
SP14に移り、ここで各切削平面S1、S2、S3、SEごとに、
グリツドポイントGP(i,j)からモデルの形状輪郭を表
す点(以下輪郭点と呼ぶ)を生成する。
すなわち第12図に示すように、始めに切削平面S1のZ
座標値ZS1とグリツドポイントGP(i,j)のZ座標値GP
(z)とを順次比較し、次式 GP(z)≦ZS1 ……(12) の関係を満足するグリツドポイントGP(i,j)を抽出す
る。
さらに第13図に示すように、抽出されたグリツドポイ
ントGP(i,j)の周囲8点のグリツドポイントGP
(i−1,j−1)〜GP(i+1,j+1)について、次式 GP(z)>ZS1 ……(13) の関係式を満足するグリツドポイントGP
(i−1,j−1)〜GP(i+1,j+1)が、1点でも存在
するか否か判断する。
ここで(13)式の関係を満足するグリツドポイントGP
(i−1,j−1)〜GP(i+1,j+1)が周囲に1点でも
存在すると、CPUは、当該グリツドポイントGP(i,j)
X、Y座標値を有する輪郭点CTS1を切削平面S1上に設定
する。
これにより、第12図に示すような円筒形状のモデルに
おいては、切削平面S1でモデルを切断した際、当該モデ
ルの切断面の外形輪郭を表す輪郭点CTS1を得ることがで
きる。
これに対して(12)式を満足し、周囲に(13)式を満
足するグリツドポイントGP(i−1,j−1)〜GP
(i+1,j+1)が1点でも存在しない場合は、切削平
面S1より下にグリツドポイントGP(i,j)が存在するこ
とを表すフラグを有し、かつ当該グリツドポイントGP
(i,j)のX、Y座標値を有する座標データ(以下補助
データと呼ぶ)を作成する。
これに対して、(12)式を満足しないグリツドポイン
トGP(i,j)については、グリツドポイントGP(i,j)
切削平面S1より上に存在することを表すフラグを有し、
かつ当該グリツドポイントGP(i,j)の、X、Y座標値
を有する補助データを作成する。
切削平面S1について、輪郭点CTS1及び補助データの作
成が完了すると、CPUは続く切削平面S2について、同様
に輪郭点CTS2及び補助データを作成する。
これによりCPUは、各切削平面S1、S2、S3、SEについ
て、順次輪郭点CTS1〜CTSE及び補助データを作成する。
(G4)1次元加工工具経路の作成 工具経路作成装置13のCPUは、輪郭点CTS1〜CTSE及び
補助データを作成すると、ステツプSP15に移り、1次元
加工工具経路を作成する。
この1次元加工は、フラツトエンドミルを用いた切削
加工で、X又はY座標値を順次段階的に切り換えてY又
はX方向に切削加工を繰り返すことにより、等高線加工
して残つた余肉を取り除く加工である。
ここで第14図に示すように、CPUは、各切削平面S1、S
2、S3、SE上において、それぞれ切削平面S1、S2、S3、S
E全体の始点PS01、PS02、PS03、PS0Eを設定した後、当
該始点PS01、PS02、PS03、PS0Eを基準にして順次始点P
S11、PS21、……、PS12、PS22、……、PS13、PS23、…
…、PS1E、PS2E……及び終点PE01、PE11、……、PE02
PE12、……、PE03、PE13、……、PE0E、PE1E……を設定
する。
ここでオペレータが一次元加工方向としてX方向を入
力した場合、Z座標値がそれぞれ切削平面S1、S2、S3、
SEのZ座標値GP(z)、X座標値が値XMIN−(R+α)
(ここでαは通常2〔mm〕に設定される)、Y座標値が
値Rの点PS01、PS02、PS03、PS0Eが全体の始点に設定さ
れる。
これに対して、始点PS11、PS21、……、PS12、PS22
……、PS13、PS23、……、PS1E、PS2E……は、全体の始
点PS01、PS02、PS03、PS0Eから順次ピツクフイード値PI
CだけY方向に変位した位置に設定される。
これに対して終点PE01、PE11、……、PE02、PE12、…
…、PE03、PE13、……、PE0E、PE1E……は、それぞれ始
点PS01、PS11、……、PS02、PS12、……、PS03、PS13
……、PS0E、PS1Eと等しいY、Z座標値で、X座標値の
最大値XMAXからX方向に距離R+αだけ離れた位置に設
定される。
これにより第14図において矢印で示すように、CPU
は、対応する始点PS01、PS11、……、PS02、PS12、…
…、PS03、PS13、……、PS0E、PS1E……から終点を結ぶ
直線路に沿つて工具経路を生成する。
ところで第15図に示すように、例えば工具半径Rの大
きなフラツトエンドミルで等高線加工した後、余肉を取
り除く場合、金型の四隅に残る余肉と中央に残る余肉だ
けを取り除けばよい。
すなわち始点PS21、PS31、PS41、からそれぞれ終点P
E21、PE31、PE41に向つて1次元加工したのでは、工具
を無駄に移動させる結果になる。
このためこの実施例においては、始点PS01、PS11、…
…、〜PS0E、PS1E……及び終点PE01、PE11、……、〜P
E0E、PE1E……が設定されると、Y座標値が各始点
PS01、PS11、……、〜PS0E、PS1E……の座標値と等し
く、X座標値が範囲XMINからXMIN+Rの輪郭点CTS1〜CT
SEを検出することにより、始点PS01、PS11、……、〜P
S0E、PS1E……側で余肉を取り除く必要のない部分を検
出する。
このような輪郭点CTS1が検出されると、CPUは検出さ
れた輪郭点CTS1に始点PS21、PS31、PS41を設定し直す。
これによりこの実施例においては、始点PS01、PS11
……、〜PS0E、PS1E……側で余肉を取り除く必要のない
部分については、1次元加工の工具経路を生成しないよ
うにし、その分荒加工時間を短縮するようになされてい
る。
同様にCPUは、Y座標値が終点PE01、PE11、……、〜P
E0E、PE1E……のY座標値と等しく、X座標値がXMAX
らXMAX−Rの輪郭点CTS1〜CTSEを検出することにより、
終点PE01、PE11、……、〜PE0E、PE1E……側で余肉を取
り除く必要のない部分を検出する。
さらに、このような輪郭点CTS1〜CTSEが検出される
と、検出された輪郭点CTS1に終点を設定し直し、これに
より終点PE01、PE11、……、〜PE0E、PE1E……側で無駄
な工具経路を削除して荒加工時間を短縮する。
始点PS01、PS11、……、〜PS0E、PS1E、……及び終点
PE01、PE11、……、〜PE0E、PE1E……の設定が完了する
と、CPUは、各切削平面S1、S2、S3、SEごとに、順次始
点PS01、PS11、……、〜PS0E、PS1E、……から対応する
終点PE01、PE11、……、〜PE0E、PE1E……を結ぶ直線路
に沿つて輪郭点CTS1〜CTSE及び補助データを検索する。
ここでステツプSP5において上述したように、X、Y
座標値が共に値Rの位置を基準にしてグリツドピツチDD
でグリツドポイントGP(i,j)を生成したことにより、
始点PS01、PS11、……、PS0E、PS1E……から対応する終
点PE01、PE11、……、PE0E、PE1E……を結ぶ直線路にお
いては、グリツドポイント上を通過し、これにより当該
直線路上で輪郭点CTS1〜CTSEを検出することができる。
さらに輪郭点CTS1〜CTSE以外の部分においては、補助
データに基づいて、切削平面S1〜SEとモデル表面との上
下関係を判断することができる。
この関係を利用してCPUは、始めにZ座標が一番大き
い切削平面S1において、順次始点PS01から終点PE01、始
点PS11から終点PE11、……に向かつて輪郭点を検出す
る。
ここで第16図に示すように、直線路に沿つて始点PSn1
から終点PEn1間で輪郭点CTs1が検出されない場合、CPU
は、始点PSn1から終点PEn1間の補助データに基づいて切
削平面S1以下にグリツドポイントGP(i,j)が存在する
か否か判断し、ここで肯定結果が得られると、始点PSn1
及び終点PEn1を結ぶ直線路を工具経路に設定する。
これにより第17図に示すように、最もY座標値の小さ
い直線路L0においては、始点PS01及び終点PE01を直線で
結ぶ工具経路でフラツトエンドミルを移動させることに
より、直線路L0に沿つて余肉を切削することができる。
これに対して第18図に示すように、始点PSn1から終点
PEn1間で輪郭点CTs11が検出されると、当該輪郭点CTs11
直前の補助データに基づいて、直前のグリツドポイント
GP(i,j)が切削平面S1以下に存在するか否か判断す
る。
ここで肯定結果が得られると、CPUは、輪郭点CTs11
上方に工具経路の基準点PK1を設定し、続いて輪郭点CT
s11から終点PEn1側の輪郭点を検出する。
ここで終点PEn1側で輪郭点が検出されないと、CPUは
終点PEn1の上方に終点PEn1Sを再設定し、これにより順
次始点PSn1、輪郭点CTs11、基準点PK12、終点PEn1Sを結
ぶ工具経路を生成する。
これに対して第19図に示すように、終点PEn1側で輪郭
点CTs12が検出されると、CPUは、続いて終点PEn1側の輪
郭点を検出する。
ここで続く輪郭点が検出されないと、CPUは、輪郭点C
Ts12上に基準点PK2を設定した後、始点PSn1、輪郭点CT
s11、基準点PK1、基準点PK2、輪郭点CTs12及び終点PEn1
を順次結ぶ工具経路を生成する。
これにより直線路L1(第17図)に沿つた工具経路を生
成し得、当該直線路L1に沿つて余肉を切削することがで
きる。
これに対して第20図に示すように、輪郭点CTs12に続
いて輪郭点CTs13が検出されると、CPUは、輪郭点CTs12
に基づいて基準点PK2を設定した後、輪郭点CTs11に基づ
いて基準点PK1を設定した場合と同様に輪郭点CTs13に基
づいて基準点PK3を設定する。
さらにCPUは、輪郭点CTs13から終点PEn1の方向に輪郭
点の検出処理を繰り返し、これにより直線路L3(第17
図)に沿つて工具経路を生成する。
かくしてこの実施例においては、切削平面S1で荒加工
する際、基準点PK1、PK2、……のZ座標値をモデルのZ
座標値ZMAXに削りしろを加算した値に設定するようにな
され、これによりモデルの最上面も同時に加工するよう
になされている。
これに対して第18図の場合とは逆に、輪郭点CTs11
前のグリツドポイントGP(i,j)が切削平面S1上方に存
在するとき(すなわち第15図に上述したように始点を設
定し直した場合でなる)、終点を再設定した場合と同様
に、当該始点上に始点を再設定する。
さらに元の始点から順次終点まで輪郭点を検出し、順
次基準点を設定し、これにより工具経路を作成する。
かくして切削平面S1について、全体の始点PS01から順
次始点及び終点間に工具経路を生成することができる。
さらにCPUは、切削平面S1について、始点及び終点間
の工具経路の生成が完了すると、同様に順次切削平面S
2、S3及びSEについて、始点及び終点間の工具経路を生
成する。
このようにして各切削平面S1〜SEについて工具経路が
生成されると、CPUは、1次元加工全体の工具経路を生
成する。
ここでCPUは、第21図に示すように、始めに切削平面S
1において、直線路L0から偶数番目の直線路L1、L3につ
いて、座標データの配列を入れ換え、これにより全体と
してジグザグに工具経路を生成する。
続いてCPUは、順次切削平面S2、S3及びSEについて同
様に座標データを入れ換え、各切削平面S2、S3及びSEに
ついても、ジグザグに工具経路を生成する。
このときCPUにおいては、始点及び終点間の補助デー
タに基づいて、例えば等高線加工の結果、直線路全体と
して余肉が残らない部分においては、当該始点及び終点
間の工具経路を飛び越えるように、全体の工具経路を生
成する。
さらに各始点及び終点の座標データを検出することに
より、第15図について上述したように始点及び終点を再
設定した部分で、始点及び終点が元の始点及び終点の上
方に再設定されている部分を検出する。
この始点から次の輪郭点に至まで経路及び終点部分か
ら当該始点の1つ前の輪郭点までの経路は、切削平面か
ら上方に工具経路が生成された部分であり、CPUは、当
該始点及び終点を省略して全体の工具経路を生成し、こ
れにより無駄な工具の移動を省略して一次元加工用の工
具経路を生成する。
なおこの実施例においては、輪郭点上に形成する基準
点PKについては、検出した輪郭点のデータにフラツグを
立てて表現するようになされている。
(G5)等高線加工工具経路の作成 工具経路作成装置13のCPUは、1次元加工工具経路を
作成すると、ステツプSP16に移り、等高線加工用の工具
経路を作成する。
この処理は、各切削平面S1〜SEについて、第22図に示
す処理手順を繰り返し、切削平面S1〜SEごとに等高線加
工用の工具経路を生成する処理である。
すなちCPUは、ステツプSP17からステツプSP18に移
り、切削平面S1上の輪郭点について、エツジ上に存在す
る輪郭点をループ始点として抽出する。
ここでCPUは、第23図に示すように、順次モデル再外
周のグリツドポイント(金型のエツジE1、E2、E3、E4上
にほぼ位置することにより、以下エツジ上のグリツドポ
イントと呼び、当該グリツドポイントに対応する輪郭点
をエツジ上の輪郭点と呼ぶ)について、X座標最小値X
MINY座標最小値YMINの位置から順次時計回りで対応する
輪郭点を検出する。
これにより第24図に示すように、輪郭点CT1が1つ検
出されると、CPUは、当該輪郭点CT1をループ始点ST1
設定する。
さらにCPUは、当該ループ始点ST1からモデルの外側に
距離R+αだけ離れた点P0を、ループ始点CT1までフラ
ツトエンドミルを進入させる始点(以下アプローチ点と
呼ぶ)に設定する。
すなわちCPUは、第25図に示すように、X座標値XMIN
のグリツドポイントからループ始点ST1が検出された場
合、ループ始点ST1からX方向負側に距離R+αだけ離
れた点をアプローチ点P0に設定するのに対し、X座標値
XMAXのグリツドポイントからループ始点CT6が検出され
た場合、始点CT6からX方向正側に距離R+αだけ離れ
た点をアプローチ点P0に設定する。
さらにY座標値YMIN又はYMAXのグリツドポイントから
ループ始点が検出された場合、ループ始点CT3からY方
向負側又はY方向正側に距離R+αだけ離れた点をアプ
ローチ点P0に設定する。
続いてCPUは、ステツプSP19に移り、ステツプSP18に
おいて輪郭点が抽出されたか否か判断し、ここで肯定結
果が得られると、ステツプSP20に移り、時計回りのルー
プ検出処理を実行する。
ここでCPUは、順次隣接する輪郭点を検索すると共
に、検索した輪郭点を検索対象から除外する。
さらにこのときCPUは、検索された輪郭点に向かつて
左右向、前方向、右方向の優先順位で輪郭点を検索し、
さらに検索した輪郭点の連続(以下ループと呼ぶ)LOOP
1について、当該輪郭点の順序を必要に応じて入れ換
え、これにより検索順序に向かつて常に右側がモデル壁
面になるようにループLOOP1を生成する。
これによりCPUにおいては、当該ループ始点P0を起点
又は終点にした工具移動経路を生成して、ステツプSP18
に戻る。
このとき検索順序に向かつて常に右側がモデル外形に
なるようにループを生成したことにより、常にダウンカ
ツトで切削加工し得る順路でループを生成し得、これに
より過切削を有効に回避して等高線加工することができ
る。
これによりCPUにおいては、順次ステツプSP18−SP19
−SP20−SP18の処理ループを繰り返すことにより、順次
ループLOOP1、LOOP2、LOOP3、LOOP4について工具移動経
路を生成する。
これに対し第26図に示すように、最外周のグリツドポ
イントから輪郭点が検出されない場合、又は最外周全て
の輪郭点が検索された場合、ステツプSP19において否定
結果が得られることにより、CPUはステツプSP21に移
り、残りの輪郭点の中からエツジ以外に存在する輪郭点
を抽出する。
ここでCPUは、未検索の輪郭点の中からX座標値が最
も小さな輪郭点を抽出した後、抽出した輪郭点からY座
標値が最も小さな輪郭点CT9を抽出し、当該輪郭点CT9
ループ始点ST2に設定する。
続いてCPUは、ステツプSP22に移つて、ステツプSP21
において輪郭点が検出されたか否か判断し、ここで肯定
結果が得られるとステツプSP23に移り、ドリリングが必
要な凹部か否か判断する。
すなわち最外周のグリツドポイントから検出されたル
ープ始点ST1については、穴加工しなくても金型の周囲
からエンドミルを進入させて切削加工することができ
る。
ところが最外周以外のグリツドポイントから検出され
たループ始点ST2においては、エツジから当該ループ始
点ST2までのグリツドポイントが切削平面S1以下のと
き、穴加工しなくても金型の周囲からエンドミルを進入
させることができるのに対し、エツジからループ始点ま
でのグリツドポイントが切削平面S1以上のとき、金型の
周囲からエンドミルを進入させることが困難になる。
このためCPUは、ループ始点ST2については、第27図に
示すように、ループ始点ST2からそれぞれX及びY方向
に延長する直線路について、モデル最外周までの距離D
1、D2、D3、D4を検出する。
さらに距離の短い順に各直線路D1、D2、D3、D4に沿つ
て補助データを検索し、当該直線路上のグリツドポイン
トが切削平面S1より下方か否か判断する。
ここでCPUは、グリツドポイントが切削平面S1より下
方の直線路D1が検出されると、当該ループ始点ST2につ
いては穴加工が必要ないと判断し、補助データの検索を
終了した後、モデルの最外周から距離R+αだけ離れた
当該直線路の延長線上にアプローチP0を設定して、ステ
ツプSP235に移る。
これにより当該ループ始点ST2から順次時計回りのル
ープ検出処理を実行し、当該ループ始点ST2から始まる
ループLOOP5を検出した後、ステツプSP2に戻る。
これに対して第28図に示すように、直線路D1、D2、D
3、D4において、グリツドポイントが切削平面S1より下
方にない場合でも、直線路D1、D2、D4のように隣接する
ループLOOP7までの間でグリツドポイントが切削平面S1
より下方の場合がある。
この場合、ループLOOP7の方が先に生成されることに
より、ループ生成順に等高線加工すれば、ループLOOP7
からエンドミルを進入させてループLOOP8を切削加工す
ることができ、ループLOOP8の穴加工を省略することが
できる。
従つてCPUは直線路D1、D2、D3、D4の何れかが他のル
ープLOOP7と交差し、当該ループLOOP7までの間でグリツ
ドポイントが切削平面より下方に位置するとき、穴加工
が必要ないと判断し、ループLOOP7まで距離が最も短
く、かつループLOOP7までの間でグリツドポイントが切
削平面S1より下方の直線路D4を検出する。
さらに検出した直線路D4とループLOOP7の交点(ルー
プLOOP7の輪郭点の1つと一致する)をLOOP8のアプロー
チ点P0に設定し、ステツプSP235に移る。
これに対してループ始点ST3(第26図及び第27図)の
ように、全ての直線路D1、D2、D3、D4においてグリツド
ポイントが切削平面S1より上方で、かつ当該直線路D1、
D2、D3、D4が他のループと交差しない場合、又は交差し
ても交差するループLOOP5までの間切削平面S1がモデル
表面より下方の場合、CPUは当該ループ始点ST3を穴加工
が必要な位置と判断し、ステツプSP24に移り、当該ルー
プ始点ST3をホールポイントとして登録した後、ステツ
プSP25に移る。
ここでCPUは、反時計回りのループ検出処理を実行す
ることにより、時計回りのループ検出処理と逆回りに輪
郭点を検索してループを生成し、各ループ始点について
工具移動経路を生成する。
すなわちCPUは、検索された輪郭点に向かつて右方
向、前方向、左方向の優先順位で輪郭点を検索し、さら
に検索した輪郭点の順序を必要に応じて入れ換え、これ
により検索順序に向かつて常に右側がモデル壁面になる
ようにループを生成する。
これによりCPUにおいては、時計回りのループ検出処
理の場合と同様に常にダウンカツトで切削加工する順路
でループを生成し、これにより過切削を有効に回避して
等高線加工するようになされている。
これによりCPUは、順次ステツプSP18−SP19−SP21−S
P22−SP23−SP235−SP21、又はステツプSP18−SP19−SP
21−SP22−SP23−SP24−SP25−SP21の処理ループを繰り
返すことにより、順次ループLOOP5、LOOP6を設定し、各
ループLOOP5、LOOP6について等高線加工用の工具経路を
生成する。
さらにCPUは、当該処理手順を各切削平面毎に繰り返
し、順次ループを生成すると共にホールポイントを登録
した後、ステツプSP26に移つて当該処理手順を終了す
る。
(G5−1)穴加工位置の設定 続いてCPUは、ステツプSP27(第2図)に移り、ホー
ルポイントから穴加工位置を設定する。
ここで第29図に示すように、CPUはステツプSP28から
ステツプSP29に移り、ループ検出の際に登録したホール
ポイントからZ座標値が最も小さい(すなわちモデルの
最も深い位置でなる)ホールポイントを検出する。
これにより第30図に示すような断面形状のモデル(第
30図(B))においては、切削平面S1〜S5上に設定され
たホールポイントHP1〜HP6からホールポイントHP5が検
出される(第30図(A))。
続いてCPUは、ステツプSP30に移り、第31図に示よう
に検出したホールポイントHP5からX方向正側の輪郭点K
1を検出し、当該輪郭点K1及びホールポイントHP5間に中
点C1を設定する。
続いてCPUは、ステツプSP31に移り、中点C1からY方
向正側及び負側の輪郭点K2及びK3を検出し、当該輪郭点
K2及びK3間の中点DP1を検出する。
これによりCPUは、ループLP6のほぼ中央部分に中点DP
1を設定する。
続いてCPUは、ステツプSP32に移り、中点DP1を穴加工
位置に設定した後、当該穴加工位置DP1から中点C1を通
つてホールポイントHP5に至る工具経路KL1を生成する。
すなわちCPUは、穴加工位置DP1におけるグリツドポイ
ントのZ座標値を検出し、当該Z座標値を穴加工位置DP
1のZ座標値に設定する。
これにより、当該穴加工位置DP1を穴加工するとき、
過切削しない範囲でモデル表面まで一気に穴加工し、穴
加工の工数を低減することができる。
さらにこのときループLP6のほぼ中央部分に穴加工位
置を認定し得ることにより、穴加工時、ドリルがたわん
だような場合でも、過切削を有効に回避して穴加工する
ことができる。
実際上、このような穴加工の必要な凹部においては、
当該凹部の中央付近が一般に最も深い部分になる。
従つて、この実施例のようにループLP6のほぼ中央部
分に穴加工位置を設定し、モデル表面まで一気に穴加工
すれば、効率良く荒加工することができ、その分荒加工
全体の加工時間を短縮することができる。
又、ループLP6のほぼ中央部分に穴加工位置を設定す
れば、正しい位置に穴加工しているか否かの加工時にお
ける判断も、容易に判断することができる。
さらにCPUは、ループLP6のループ始点を穴加工位置に
設定し直し、これにより穴加工位置から始まるループLP
6の工具経路を生成した後、続くステツプSP33に移る。
ここでCPUは全てのホールポイントについて、経路の
生成が完了したか否か判断し、この場合否定結果が得ら
れることにより、ステツプSP34に移る。
ここでCPUは、経路を生成したホールポイントに次い
でZ座標値が最も小さいホールポイントHP4を検出した
後、ステツプSP35に移る。
ここでCPUは、穴加工位置DP1からホールポイントHP4
のY座標値までY方向正又は負側に延長した後、X方向
に延長してホールポイントHP4に至経路を生成し、当該
経路上に輪郭点が存在するか否か判断する。
すなわち当該経路上に輪郭点が存在する場合、経路途
中にモデルの壁が存在すると判断することができる。
ここでホールポイントHP4については、否定結果が得
られることにより、CPUはステツプSP36に移り、当該経
路をループLP4の工具経路に設定した後、ステツプSP33
に戻る。
かくして穴加工位置DP1から始まり、それぞれループL
P6及びLP4を切削加工する工具経路を生成することがで
きる。
従つて、穴加工位置を共通に設定し得ることにより、
その分穴加工の工数を低減し得、荒加工全体の加工時間
を短縮することができる。
続いてCPUは、ステツプSP33で否定結果が得られるこ
とにより、ステツプSP34に移り、ここでループLP5のホ
ールポイントHP6を検出してステツプSP35に移る。
ここで穴加工位置DP1からホールポイントHP6に至る経
路KL3において、ループLP5及びLP6の輪郭点が検出され
ることにより、肯定結果が得られ、CPUはステツプSP37
に移る。
ここでCPUは、ホールポイントHP5について穴加工位置
DP1を設定した場合と同様にして、ホールポイントHP6
ついて穴加工位置DP2を設定する。
すなわちホールポイントHP6からX方向正側の輪郭点
を検出し、当該輪郭点及びホールポイントHP6間に中点
を設定する。
さらに当該中点からY方向正側及び負側の輪郭点を検
出し、当該輪郭点間の中点DP2を検出する。
続いてCPUは、ステツプSP38に移り、当該中点DP2を穴
加工位置に設定した後、当該穴加工位置DP2からホール
ポイントHP6に至る工具経路KL4を生成する。
かくして穴加工位置からホールポイント間に壁が存在
するか否か判断し、壁が存在しないとき穴加工位置を共
通に用いるのに対し、壁が存在するとき、穴加工位置を
設定し直すことにより、全体の穴加工位置を必要最小限
に低減し得、その分荒加工に要する時間を短縮すること
ができる。
かくして工具経路KL4を生成すると、CPUはステツプSP
33に戻り、これにより順次ホールポイントHP3、HP2、HP
1について穴加工位置DP1から始まる経路KL5、KL6、KL7
を生成した後、ステツプSP39に移る。
ここでCPUは、各切削平面毎に、ループ生成順に順次
終点及びアプローチ点、又は終点及びループ始点を結ぶ
等高線加工全体の工具経路を生成した後、当該処理手順
を終了する。
(G6)加工データの生成 等高線加工工具経路が生成されると、CPUは、ステツ
プSP40に移り、ここで一次元加工及び等高線加工用の加
工データを作成する。
ここでCPUは第32図に示すように、ステツプSP27で穴
加工位置DPが設定された場合、穴加工位置の座標データ
に、工具半径Rのドリルを指定するコマンド、切削速度
のコマンド等を付加し、穴加工用のNCデータを作成す
る。
これにより当該NCデータに基づいて、工具半径Rのド
リルを所定の基準位置HPSに設置した後、工具経路DK11
に沿つて移動させ、モデル表面まで穴加工することがで
きる。
さらにこのとき他に穴加工位置が設定されている場
合、続いて当該穴加工位置までドリルを移動された後、
当該穴加工位置を穴加工するようにNCデータを生成す
る。
これによりCPUは、穴加工位置をまとめて穴加工した
後、順次切削平面毎に、等高線加工、1次元切削加工を
繰り返すようにNCデータを生成し、工具交換回数を低減
するようになされている。すなわち、切削平面毎に、穴
加工、等高線加工、1次元切削加工を繰り返すようにす
れば、切削平面の分だけ工具交換が必要になる。
ところがこの実施例のように、まとめて穴加工した
後、順次切削平面毎に、等高線加工、1次元切削加工を
繰り返すようにすれば、工具交換回数を1回に低減する
ことができ、その分効率良く荒加工することができる。
続いてCPUは、ステツプSP16で切削平面S1について検
出された等高線加工工具経路の座標データに、工具半径
Rのフラツトエンドミルを指定するコマンド、切削平面
S1のZ座標値、切削速度のコマンド等を付加し、等高線
加工用のNCデータを作成する。
これにより第33図に示すように、当該NCデータに基づ
いて、工具経路DK12に沿つてフラツトエンドミルを移動
させることができ、切削平面S1全体の始点P0からループ
LOOP5のループ始点STまで切削加工した後、モデルの輪
郭に沿つてループLOOP5及びLOOP6を順次切削加工するこ
とができる。
このときCPUにおいては、フラツトエンドミルをルー
プLOOP5の終点PEからホームポジシヨンまで引き上げた
後、ループLOOP6の始点上方(すなわち穴加工位置DPの
上方)に移動させるまでの間、フラツトエンドミルの移
動速度を高速に切り換えるようにNCデータのコマンドを
切り換え、これにより荒加工時間を短縮する。
かくして第34図に示すように、当該NCデータに基づい
て、所定の金型をモデルの外形形状で等高線加工するこ
とができる。
続いてCPUは、ステツプSP15において検出された一次
元加工工具経路に基づいて、NCデータを作成する。
すなわち等高線加工の場合と同様に、一次元加工工具
経路の座標データに、工具半径Rのフラツトエンドミル
を指定するコマンド、モデルのZ座標値ZMAX、切削速度
のコマンド等を付加し、NCデータを作成する。
これにより第35図に示すように、工具経路DK13に沿っ
てフラツトエンドミルを移動させることができ、順次段
階的にY座標値を切り換えながら、X方向に余肉を取り
除くことができる。
このときCPUにおいては、モデルの最上面を切削加工
するように、フラツトエンドミルのZ座標値を設定し、
これにより切削平面S1と同時にモデルの最上面を切削加
工し、その分加工時間を短縮し得るようになされてい
る。
さらに、フラツトエンドミルを上方に移動させるとき
及び等高線加工の終点から当該一次元加工全体の始点P0
まで移動させるとき(破線で示す経路でなる)、フラツ
トエンドミルが高速度で移動するように移動速度のコマ
ンドを切り換え、これにより荒加工時間を短縮する。
かくして、このようにして生成された穴加工、等高線
加工、1次元切削加工のNCデータに基づいて、切削平面
S1より上面を荒加工することができる。
同様にCPUは、切削平面S2、S3、SEについて、順次等
高線加工、1次元加工のNCデータを作成し、これにより
荒加工データを生成する。
このときCPUは、切削平面S1の1次元切削加工におい
ては、同時にモデルの最上面を切削加工するのに対し、
切削平面S2、S3、SEの1次元加工においては、フラツト
エンドミルをホームポジシヨンまで引き上げて高速度で
移動させ、これにより全体の加工時間を短縮するように
なされている。
これに対して、ステツプSP27で穴加工位置が設定され
ていない場合、穴加工用のNCデータを作成することな
く、切削平面順に等高線加工及び1次元加工用のNCデー
タを作成する。
これにより第24図に示すようなモデルにおいては、各
切削平面について第36図及び第37図に示すような経路で
フラツトエンドミルを移動させるNCデータを生成し得、
かくして必要に応じて自動的に穴加工することができ
る。
これに対して第38図及び第39図に示すように、底面に
円筒形状の突起を有するモデルにおいては、基準位置HP
Sから工具経路DK21に沿つてドリルを移動させ、溝の部
分(穴加工位置DP1で表す)をモデル表面まで穴加工し
た後、続いて中央部分(穴加工位置DP2で表す)をモデ
ル表面まで穴加工することができる。
さらに第40図に示すように、フラツトエンドミルに工
具交換した後、最上面の切削平面についてホームポジシ
ヨンからループLP8のアプローチ点P0までフラツトエン
ドミルを移動させ、ループLP8を等高線加工することが
できる。
続いて、穴加工位置DP1までフラツトエンドミルを移
動させ、当該穴加工位置DP1からループLP9及びLP10を順
次等高線加工することができる。
さらに続いて、穴加工位置DP2までフラツトエンドミ
ルを移動させ、当該穴加工位置DP2からループLP11を等
高線加工した後、等高線加工で残つた余肉を1次元切削
加工で取り除くことができる。
かくしてCPUにおいては、加工データDTCLの作成が完
了すると、ステツプSP41に移り、当該処理手順を終了し
た後、オペレータの操作に応動して加工データをフロツ
ピデイスク15に格納する。
これによりNCミーリングマシン14においては、当該加
工データDTCLに基づいて、金型を荒加工することがで
き、続いて仕上げ加工することにより、過切削を有効に
回避して、全体として短い加工時間で形状データDTS
表される製品の金型を作成することができる。
(G7)実施例の効果 以上の構成によれば、モデルの形状を表す複数の分割
点から工具半径に応じた格子状のグリツドポイントを生
成し、当該グリツドポイント及び切削平面の座標値を比
較して等高線加工用の荒加工データを生成する際に、切
削平面毎にモデル凹部の輪郭を表す経路を生成し、モデ
ル最深部に位置する経路の略中央部分に共通の穴加工位
置を設定することにより、過切削を有効に回避して効率
良く荒加工することができる。
(G8)他の実施例 なお上述の実施例においては、分割点の最大距離RK
工具半径Rの1/3に設定した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば工具半径Rの1/2に設定し
てもよい。
この場合、(9)式の補正値ΔRを、次式 の値に設定すればよい。
さらに上述の実施例においては、穴加工位置のグリツ
ドポイントまで一気に穴加工する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、穴加工位置設定に用いたホ
ールポイントの切削平面まで一気に穴加工するようにし
ても良い。
さらに上述の実施例においては、切削平面S1の1次元
加工で同時にモデル最上面を切削する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、別途モデル最上面を切削
するようにしてもよい。
さらに上述の実施例においては、X座標値が最小値の
輪郭点の中から、Y座標値が最小値の輪郭点をループ始
点に設定する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、必要に応じて例えばY座標値が最小値の輪郭点か
らX座標値が最小値の輪郭点をループ始点に設定するよ
うにしてもよい。
さらに上述の実施例においては、X方向に1次元加工
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必
要に応じてY方向に1次元加工するようにしてもよい。
さらに上述の実施例においては、フラツトエンドミル
で荒加工する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ボールエンドミルを用いる場合等広く適用するこ
とができる。
さらに上述の実施例においては、3次のベジエ式で表
される自由曲面形状のモデルを荒加工する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、クーンズ式(COON
S)、フーガソン式(FERGUSON)等で表される自由曲面
形状のモデルを荒加工する場合、さらには自由曲面形状
のモデルに限らず、種々の形状データで表されるモデル
を荒加工する場合に広く適用することができる。
このとき本発明においては、モデルの形状を分割点で
表現したことにより、各パツチが滑らかに接続されてい
ない場合においても、簡易かつ確実に荒加工用の加工デ
ータを生成することができる。
さらに上述の実施例においては、金型を荒加工する場
合について述べたが、本発明は金型を荒加工する場合に
限らず、例えば試作品を作成する場合の荒加工等に広く
適用することができる。
H発明の効果 上述のように本発明によれば、凹部を有する加工目標
の形状を表す分割点に基づいてグリツドポイントを生成
し、当該グリツドポイントに基づいて等高線荒加工用の
加工データを生成する際に、切削平面毎に凹部の輪郭を
表す経路を生成し、最深部の切削平面の経路で囲まれる
領域内に共通の穴加工位置を設定し、これに加えて他の
凹部に穴加工位置を設定することにより、過切削するこ
となく、しかも効率良く等高線加工することができるよ
うな荒加工データ作成方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるCAD/CAMシステムを示
すブロツク図、第2図はその動作の説明に供するフロー
チヤート、第3図はグリツドポイントの作成処理の説明
に供するフローチヤート、第4図は分割点作成の説明に
供する略線図、第5図は工具半径の補正の説明に供する
略線図、第6図及び第7図はパツチの抽出の説明に供す
る略線図、第8図は分割点の抽出の説明に供する略線
図、第9図はZ座標値の補正の説明に供する略線図、第
10図はグリツドポイント設定の説明に供する略線図、第
11図は切削平面の設定の説明に供する略線図、第12図及
び第13図は輪郭点設定の説明に供する略線図、第14図は
1次元加工の説明に供する略線図、第15図は始点及び終
点の再設定の説明に供する略線図、第16図〜第21図は始
点及び終点間の工具経路生成の説明に供する略線図、第
22図は等高線加工工具経路の生成の説明に供するフロー
チヤート、第23図〜第26図はループ始点検出の説明に供
する略線図、第27図及び第28図は凹部の検出の説明に供
する略線図、第29図は穴加工位置設定の説明に供するフ
ローチヤート、第30図及び第31図は穴加工位置設定の説
明に供する略線図、第32図〜第40図は生成された工具移
動経路を示す略線図、第41図は自由曲面の説明に供する
略線図、第42図は等高線加工の説明に供する略線図、第
43図は凹部を有するモデルの説明に供する略線図であ
る。 10……CAD/CAMシステム、12……自由曲面作成装置、13
……工具経路作成装置、14……NCミーリングマシン、DK
11、DK12、DK13……工具経路、 ……パツチ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】XY平面について所定のピツチ間隔で格子状
    に位置決めされた格子点を通りかつ上記各格子点ごとに
    加工目標との関係で決まるZ方向の高さ位置を工具の移
    動点として、複数のパツチからなる所定の形状データで
    表される形状を上記加工目標にしてエンドミルで等高線
    荒加工する際に、上記形状データに基づいて、上記エン
    ドミルの移動経路を表す加工データを、コンピユータを
    利用した工具経路作成装置の中央処理装置による演算処
    理によつて生成する荒加工データ作成方法であつて、 上記複数のパツチ内において、上記形状データを所定の
    ピツチ間隔で抽出することにより、上記形状の概略形状
    を表す複数の分割点のデータを生成し、 上記エンドミルが上記各格子点位置に移動した状態にお
    いて、上記エンドミルの工具半径内に位置する上記複数
    の分割点のZ座標値のうちから最大値を選定し、当該最
    大値の分割点に対して過切削を生じないような上記エン
    ドミルの工具中心のZ座標値を決定すると共に、上記各
    格子点のX及びY座標値並びに上記決定したZ座標値を
    もつデータをグリツドポイントのデータとして生成し、 上記等高線荒加工のZ座標のピツチで、上記加工目標を
    切断する複数の切削平面を生成し、 上記切削平面のZ座標値及び上記グリツドポイントのZ
    座標値の比較結果に基づいて、上記各切削平面毎に、該
    切削平面によつて切断される上記加工目標の輪郭の位置
    を上記グリツドポイントによつて表す複数の輪郭点を生
    成し、 各切削平面毎に上記加工目標の周囲から等高線切削加工
    することができる上記輪郭点以外の当該輪郭点につい
    て、各切削平面毎に順次隣接する輪郭点を結ぶと共に、
    当該結んだ上記輪郭点の1つを始点として、上記各切削
    平面で切断されかつ上記加工目標に含まれている凹部の
    輪郭形状を表す経路を検出し、 上記加工目標の最深部に生成した上記切削平面上の上記
    経路で囲まれる領域内に、上記複数の切削平面に共通の
    穴加工位置を設定し、 上記各切削平面上に、上記エンドミルが上記共通の穴加
    工位置から上記始点を経て上記経路を通つて移動するよ
    うな工具移動経路をそれぞれ生成し、 これにより、上記工具移動経路を表すデータによつて等
    高線加工用の荒加工データを得る ことを特徴とする荒加工データ作成方法。
  2. 【請求項2】上記複数の切削平面について、上記共通の
    穴加工位置に上記最深部の切削平面までの深さにドリル
    によつて穴加工をした後、上記各切削平面毎に、順次上
    記工具移動経路を移動する上記エンドミルによつて切削
    加工するような荒加工データを生成する ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の荒加工
    データ作成方法。
  3. 【請求項3】上記各切削平面毎に、上記工具移動経路を
    生成する際に、上記共通の穴加工位置から上記始点まで
    の間に上記輪郭点が存在するか否かを検出し、 上記輪郭点が存在するときは、当該始点を含む上記凹部
    の輪郭形状を表す経路によつて囲まれる領域内に他の穴
    加工位置を設定し、 上記他の穴加工位置から上記始点を経て他の経路を通つ
    て移動するような他の工具移動経路を生成する ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の荒加工
    データ作成方法。
  4. 【請求項4】上記他の穴加工位置を設定した上記切削平
    面があるとき、上記複数の切削平面についてドリルによ
    つて上記共通の穴加工位置に上記最深部の切削平面まで
    の深さに穴加工をすると共に、上記他の穴加工位置に当
    該他の穴加工位置を設定した切削平面までの深さに穴加
    工をした後、上記各切削平面毎に、順次上記工具移動経
    路を移動する上記エンドミルによつて切削加工するよう
    な荒加工データを生成する ことを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の荒加工
    データ作成方法。
JP2249332A 1990-09-18 1990-09-18 荒加工データ作成方法 Expired - Fee Related JP3019387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2249332A JP3019387B2 (ja) 1990-09-18 1990-09-18 荒加工データ作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2249332A JP3019387B2 (ja) 1990-09-18 1990-09-18 荒加工データ作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04127204A JPH04127204A (ja) 1992-04-28
JP3019387B2 true JP3019387B2 (ja) 2000-03-13

Family

ID=17191440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2249332A Expired - Fee Related JP3019387B2 (ja) 1990-09-18 1990-09-18 荒加工データ作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3019387B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6464562B2 (ja) * 2014-03-26 2019-02-06 日本電気株式会社 過加工防止モデル生成装置、数値命令演算装置、および表面加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04127204A (ja) 1992-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5130350B2 (ja) 3次元モデルの局所的な更新
KR100914218B1 (ko) 3차원 스캔 데이터를 이용하여 로프트 서피스를 계산하기위한 시스템 및 방법
US7068268B2 (en) Computer-aided product design system
US5289383A (en) Method for establishing data defining tool path for rough machining
US7069094B2 (en) Computer-aided product design system
JP3019398B2 (ja) 自由曲面加工データ作成方法
JP3019387B2 (ja) 荒加工データ作成方法
JP2949146B2 (ja) 荒加工データ作成方法
JP3019383B2 (ja) 荒加工データ作成方法
CN114529686B (zh) 建筑模型的生成方法、装置、设备及介质
CN115366568A (zh) 一种自适应橄榄核随形雕刻方法与系统
JPH11134014A (ja) 削り残し部位の切削用ncデータ作成装置
JP2002373187A (ja) コンピュータ支援による製品設計装置
JP2859824B2 (ja) 最大傾斜方向ツリー追跡による曲面体加工物の数値制御ミリング加工方法
JP7345821B2 (ja) 加工シミュレーションシステム、および加工シミュレーションプログラム
JP3745526B2 (ja) Ncデータ作成用荒加工中間形状モデル生成装置
CN111666674B (zh) 一种型腔通道最小尺寸计算方法
JP2001134311A (ja) 加工データ作成方法及び加工データ作成装置並びに記録媒体
JPS6324303A (ja) 形状モデルデ−タの形状変更に伴う工具通路デ−タの作成方法
JPH09231410A (ja) 三次元cad装置
JPH09292906A (ja) 金型非成形部逃がし加工自動化用camシステム
JP4036691B2 (ja) 三次元形状作成装置、三次元形状作成方法、プログラムおよび記録媒体
WO2004107068A1 (ja) 加工残し形状抽出装置、および抽出方法
JP3669550B2 (ja) 工具軌跡作成装置及び工具軌跡作成方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JPH0844906A (ja) サーフェスモデル生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees