JP3019202U - 外壁用新タイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の外壁タイルは、めちを使用しているが
長い年月の間にめちが損傷し、その部から雨水が侵入し
て、建物の損傷を起こし易い。そこで雨水が建物内に侵
入し難いもので、又外壁に十分固着する瓦状新タイルを
考案した。 【構成】 瓦状に湾曲したセラミック板の片方の端の部
分が下方に陥凹しているもので裏側に脚をもつものであ
る。脚の形は縦襞状、円柱状、四角柱状等の、色々の形
をとっている。この瓦状セラミックタイルを壁面に貼り
付けて行く。その際、脚を土台の泥状コンクリートに強
く押し込んで確実に固着させていくのである。 【効果】 構造物外壁に確実に固着し、かつ防水効果の
素晴らしいものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

構造物外壁を覆うタイルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来構造物の外壁には平らなタイルを使いそのタイルとタイルとの間に白セメ ントの目地を用いていたが、この目地は長い年月の間に損傷し、その損傷した目 地の間から雨などが入り、その水分の為、鉄筋コンクリート構造物が侵されて、 その寿命をみじかくしていた。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

構造物外壁のタイルが水分を完全に構造物内部に入らない様に出来れば、構造 物の寿命は伸びる。そのため、従来のタイルは、改良される必要があると思われ る。

【０００４】 一方屋根瓦は屋根を覆って防水の目的を果している。そして約３０度から４５ 度の傾斜の屋根には使命出来るが、６０度から８０度の傾斜の屋根には、滑らな い工夫をしない限り、そのままでは使用出来ないのである。たとえ瓦を敷いても ずるずると落ちてしまうからである。まして直角に近い所ではとてもそのままで は使用出来るものではないのである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

めちを用いる従来のタイルは、水分の侵入という難点があるし、 又一方防水の為には、屋根瓦のようなものが良いが、瓦は垂直の状態には止まれ ないという欠点がある。そこでこの考案は、板状瓦の裏側に固着用の脚をつけ、 土台への固着を図り、その両者の欠点を補おうと試みたのである。

【０００６】 板状のセラミック素材を瓦状にし、その裏面に脚をつけたもので、その脚の形 は縦襞状、棒状、四角柱状等の色々な形にしたものであるが、これを使って防水 及び土台への固着という二つの目的が、達成されたのである。即ち瓦状のセラミ ック板により、外からの水分及び上からの雨にも十分防水することが出来た。又 セラミック板の裏面につけた脚を、深く入れこむ事により、相当重いセラミック 板を垂直の壁に十分固着して、支えることが出来た。尚この瓦状セラミック板の 片方の端の部分に於ける下方への湾曲部分は、重ね合わせる時に必要なぶぶんで 、上部瓦状セラミック板の下に入るための湾曲部である。

【０００７】

【実施例】

幅３０ｃｍ、長さ４０ｃｍ、厚さ１ｃｍの瓦状のセラミック素材の裏側に、高 さ５ｃｍ、幅１ｃｍ、奥行き２５ｃｍの脚５本を付ける。その際脚は、瓦状セラ ミック板の両端からそれぞれ５ｃｍ離して付ける。瓦状素材の片方先端の湾曲部 は平板部から約１、５ｃｍ下方に湾曲させる。これを乾燥、焼成して製品を作る 。

【０００８】 まず土台の泥状コンクリートの上に横に、この製品を重ね合わせていく。タイ ル端小山部の上に、隣のタイル大山部が重なり合う様に並べていく。その際タイ ルの脚は、土台に深く押し込んでしっかり固着するようにする。 又、上部タイルの下端部が下部タイルの湾曲部の上に重なり合う様に重ねて行く 。 即ち普通に瓦を敷く様に、次々と重ねていき仕上げる訳である。その際脚は重要 な役目をし、木に釘を打つような役割を演ずるのである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の瓦状セラミックを用いると、防水が十分であり、横から降り込む水分 に対しても、又雨に対しても安全であり、建物の寿命は延びる。又脚があり、木 に釘を打ち込む様に、固着が十分であり、ずり落ちることもなく、剥離すること もなく、安全性も高いのである。

【図面の簡単な説明】

【図１ 斜視図】Ａ−タイル平面図 Ｂ−タイル端大山隆起部 Ｃ−タイル端小山隆起部 Ｄ−脚 Ｅ−陥凹部

【図２ 裏面図】Ｄ−脚

【図３ 側面図】タイルとコンクリートとの位
置的関係 Ａ−タイル平面部 Ｄ）−脚 Ｅ−陥凹部 Ｆ−土台コンクリート

【図４ 水平面図】タイルとコンクリートとの
位置的関係 Ａ −タイル平面図 Ｂ−タイル端大山隆起部 Ｃ−タイル端小山隆起部 Ｄ−脚 Ｅ−土台コンクリート

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【手続補正書】

【提出日】平成７年５月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】瓦状に曲がった一枚のセラミック素材の裏
   面に、脚をつけたもので、脚の形は縦襞状、棒状、四角
   柱状等の色々の形をしたものである。又その一方の端の
   部分に、下方に湾曲している部分をもったものでこれを
   乾燥、焼成したものである。