JP3018510B2 - ドアインパクトバー用鋼管 - Google Patents

ドアインパクトバー用鋼管

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JP3018510B2
JP3018510B2 JP3012678A JP1267891A JP3018510B2 JP 3018510 B2 JP3018510 B2 JP 3018510B2 JP 3012678 A JP3012678 A JP 3012678A JP 1267891 A JP1267891 A JP 1267891A JP 3018510 B2 JP3018510 B2 JP 3018510B2
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steel pipe
pipe
impact bar
door
electric resistance
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洋実 高木
裕二 佐藤
裕二 杉本
錠治 大脇
登志博 高村
徹朗 菅昌
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JFE Engineering Corp
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JFE Engineering Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】自動車などのドア内部に設けられ
るインパクトバー用の鋼管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアなどにおいて、その内部に
補強目的で在来一般帯状屈曲片に代え、又はそれに併用
してインパクトバーまたはインパクトパイプと称される
鋼管を用いることが一般化されつつある。即ち鋼管の方
が異なる帯状などの補強材より効率的と言える。
【0003】ところで、上記のような目的で用いられる
インパクトバー(インパクトパイプ)として従来採用さ
れているものは、製造プロセスとしては熱処理方式と非
熱処理方式とがあるが、その何れにしてもその断面とし
ては真円形のものである。即ちこの真円形鋼管は強度そ
の他の特性上断面構成として方向性がないから、この意
味からは好ましいものと言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記したように
断面真円形の鋼管は、その断面容積に対する厚さ(径)
の割合が最大状態であるからこれをドアの内部に配設す
るに当ってドア内部の空隙厚みに制限され、より大径の
鋼管を用いることが補強目的においては好ましいとして
も採用され得る鋼管径に制限がある。従って目的の補強
性能を得るためには鋼管の肉厚を大にすることが必要と
なり、鋼管肉厚の大きいものは特に車輛用ドアの如きに
おいて軽量性を必ずしも確保し得ないこととなる。
【0005】又前記のような断面真円形鋼管はドア枠な
どに対する取付けに当って少くともビス止めなどのため
の孔あけや曲げないし扁平化などの加工を必要とする
が、これらの取付けのための加工が容易でない。溶接す
るとしても枠体に対する接合部が鋼管背面中央の深い位
置に限定されることからその作業が容易でない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来のものにおける技術的課題を解決するように検討を
重ねて創案されたものであって、以下の如くである。電
縫溶接された鋼管であって、該鋼管における少くとも一
側に平坦または平坦化面あるいは凹入面が形成され、該
平坦または平坦化面あるいは凹入面に電縫シーム部が位
置せしめられたことを特徴とするドアインパクトバー用
鋼管。
【0007】
【作用】電縫溶接された鋼管を用いることによって能率
的に造管することができる。即ちこの電縫造管は少くと
も毎分20〜30m以上であり、40〜50m/min ま
たはそれ以上の高速生産が可能である。
【0008】上記のような電縫溶接管の少くとも一側に
平坦または平坦化面あるいは凹入面が形成されることに
より、ドアの厚さ空隙に対し効率的な取付けをなすこと
ができ、所定空隙厚さに対する採用可能な鋼管径を大と
することができる。従って鋼管の肉厚を小とし、車体の
軽量化、低燃比化に寄与する。
【0009】前記のような平坦ないし平坦化あるいは凹
入面の形成によって取付けのための管端部などに対する
加工を容易化する。仮りに管端部のみに対し更に加工す
る場合であっても方向性が特定し、安定した加工をなす
ことができる。
【0010】
【実施例】本発明によるものの具体的な実施例について
説明すると、本発明によるものは適用される鋼管の材質
に関して殊更に限定されるものでないことは明かである
が、インパクトバーが補強目的で採用されるものである
ことからして引張強度の高いものが好ましいことは当然
である。
【0011】上記したような事情からして、従来一般に
採用されているせいぜい70〜80kgf/mm2 のレベルを
相当に超えた100kgf/mm2 以上の引張強度を有するよ
うに本発明者等の採用した鋼の成分組成に関する1例は
次の表1の如くである。
【0012】
【表1】
【0013】然し本発明によるものは一般的に、重量%
でC:0.1〜0.2%、Mn:1.2〜1.8%、Si:0.2〜0.
5%、S:0.010%以下、P:0.030%以下、sol.
Al:0.050%以下を含有した鋼を熱間圧延、冷間圧延
し連続熱処理設備において加熱均熱してから急速冷却し
得られる超高張力鋼帯を電縫鋼管製造設備において電縫
溶接したものでよい。S:0.010%以下、P:0.03
0%以下、sol.Al:0.050%以下とすることが好まし
い。必要に応じてNb:0.05%以下、Cr:1.0%以下、
Mo:0.6%以下、V:0.12%以下、Ti:0.1%以下、
B:0.01%以下の1種または2種以上を限定された範
囲内で添加し、各元素による特性を利用することができ
る。
【0014】上記のような成分組成を有する鋼は熱間圧
延、冷間圧延して鋼帯とされるが、斯かる鋼帯は連続焼
鈍設備に送り、800〜910℃に加熱し、均熱され
る。800℃はオーステナイト組織を得るために必要な
温度条件であり、一方上限の910℃はオーステナイト
粒の粗大化を回避し、加工性および衝撃特性に悪影響を
及ぼすことを防止する。均熱時間は一般的に1分以上と
して鋼板における温度分布のばらつきをなからしめ、オ
ーステナイト組織を鋼板の幅方向において均一に得しめ
る。
【0015】上記のように均熱されたものは水焼入れさ
れ、連続的に200〜1200℃/sec (好ましくは6
00〜900℃/sec)の急速冷却されるが、必要に応じ
て100〜300℃の過時効処理を行うことができる。
即ち前記均熱のままでは固溶Cが多く熱的に不安定であ
り、インパクトバーの塗装時に引張強度が変化するため
上記温度範囲の過時効処理を行うもので、100℃未満
では該効果が得られず、300℃を超えるとマルテンサ
イトが軟化し強度の低下が大きいので上限温度範囲とす
る。
【0016】前記した急速冷却については、200℃/
sec 未満ではマルテンサイトの生成が適切に行われず、
一方1200℃/sec 超えでは工業的に不利であって、
上記範囲の冷却速度は連続的に加熱、均熱して鋼帯を加
熱し、50〜120m/minで送られる鋼帯に対し連続
焼鈍設備における冷却帯において噴流水の如きを用い、
適切に実施することができる。
【0017】前記のように急冷された鋼帯は本発明にお
いて引続き電縫溶接設備に送られ、成形ロールにより円
形に弯曲成形され且つ電縫ロール間において対向した端
縁を接合せしめて電縫管とされる。この電縫溶接速度と
しては20〜100m/min、好ましくは30〜60m
/min で実施される。
【0018】前記のようにして得られる電縫鋼管から前
記したように少くとも一側を平坦化ないし凹入面とした
異形鋼管とする工程については図2に概要が示されてい
る。即ち1例として150kgf/mm2 の鋼管の場合、その
異形管とする工程は電縫鋼管の製造ラインにおける例え
ばサイジング行程で連続的に異形加工することができ
る。
【0019】得られる異形管の本発明における代表例の
若干は図1に示す如くである。即ち同図(a)は断面正
方形状とされたもので、4つの平坦面(1)を有し、同
図(b)のものは断面矩形状とされたもので同じく4つ
の平坦面が形成されている。
【0020】図1の(c)〜(f)に示したものは少く
とも部分的に円弧面を有する場合であるが、前記
(a)、(b)の場合をも含め、真円状であった原管よ
りは平坦化した平坦化面(2)において上述したような
電縫溶接部(3)が位置せしめられている。同図(f)
の凹入部(4)を形成したものにおいては該凹入部
(4)に電縫溶接部(3)が位置せしめられ、ドア内部
への取付け方法(固定方法やスペースなどを考慮した)
および強度特性の何れか1つまたは2つからして断面形
状および電縫溶接部(3)の位置が決定し、又電縫部が
異形成形歪を受けることの少い位置とされる。
【0021】上記のような本発明によるものは、何れに
してもドア内部への組込みに当って省スペースが図ら
れ、限定された空隙に対し適切な配設をなすことができ
ると共に取付けのため管端に対し更に扁平化や曲げ、あ
るいは孔あけなどの加工をなすことが容易であり、更に
設定時において管の側縁部分に溶接をなすに好ましい間
隙を形成し的確な溶接をなすことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
自動車ドアなどにおける限定された空隙部分に対し効率
的にインパクトバーを組付けて有利に補強を図り、しか
も管端などに対する加工や溶接なども簡易且つ的確化す
ることができるものであるから工業的にその効果の大き
い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋼管の代表的な断面形状を示した
説明図である。
【図2】本発明による電縫溶接後の異形管製造過程につ
いての説明図である。
【符号の説明】
1 平坦面 2 平坦化面 3 電縫溶接部 4 凹入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大脇 錠治 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 高村 登志博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 菅昌 徹朗 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−238624(JP,A) 特開 平1−208225(JP,A) 特開 平2−203093(JP,A) 実開 昭63−112922(JP,U) 実開 平1−99712(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電縫溶接された鋼管であって、該鋼管に
    おける少くとも一側に平坦または平坦化面あるいは凹入
    面が形成され、該平坦または平坦化面あるいは凹入面に
    電縫シーム部が位置せしめられたことを特徴とするドア
    インパクトバー用鋼管。
JP3012678A 1991-01-11 1991-01-11 ドアインパクトバー用鋼管 Expired - Lifetime JP3018510B2 (ja)

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CN102305343A (zh) * 2011-08-03 2012-01-04 江苏华程工业制管股份有限公司 一种旋耕机支架用异型管
EP3283313B1 (en) * 2015-04-17 2020-06-10 Shape Corp. Impact beam for vehicle side door intrusion resistance

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