JP3018485B2 - リモートコントロール用コマンダ - Google Patents

リモートコントロール用コマンダ

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JP3018485B2
JP3018485B2 JP2316836A JP31683690A JP3018485B2 JP 3018485 B2 JP3018485 B2 JP 3018485B2 JP 2316836 A JP2316836 A JP 2316836A JP 31683690 A JP31683690 A JP 31683690A JP 3018485 B2 JP3018485 B2 JP 3018485B2
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勝 野々垣
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、リモートコントロール用コマンダ、特に
オーディオ機器、ビジュアル機器等の制御に好適なリモ
ートコントロール用コマンダに関する。
〔発明の概要〕
この発明は、リモートコントロール用コマンダに於い
て、ローラの回転角に応じた個数の信号を発生する手段
と、信号がアップまたはダウンの内の一方の入力として
供給されるアップ・ダウンカウンタと、信号を発生する
手段と、アップ・ダウンカウンタとの間に設けられてい
るスイッチング手段と、アップ・ダウンカウンタの計数
値が初期値であるか否かを判別し、計数値が初期値でな
い時に、送信指令信号を発生する手段と、送信指令信号
に応答してリモートコントロール信号を送出し、リモー
トコントロール信号を1回送出する毎に、アップ・ダウ
ンカウンタに対し、アップまたはダウンの内の他方の入
力を発生する手段と、アップ・ダウンカウンタの計数値
が所定値以上であるか否かを判別し、所定値の時にはス
イッチング手段をオフさせる手段とを備えたことによ
り、アップ・ダウンカウンタにて設定されている必要に
して十分な値の所定値を越えるような過剰なリモートコ
ントロール信号の送信を防止でき、制御可能な範囲〔例
えば、画面上のウインドウの数、アナログ量のコントロ
ールのステップ数等〕を越える無駄なリモートコントロ
ール信号の送信を防止でき、ローラの回転を止めたにも
かかわらず、長時間にわたって必要以上に赤外線信号の
送信状態が続くことを防止でき、操作性を向上させるこ
とができ、また、アップ・ダウンカウンタにて設定され
ている所定値を越えない範囲で計数された送信指令信号
に対応するリモートコントロール信号を必ず送出でき、
従来のようにアップ・ダウンカウンタのオーバーフロー
によるリモートコントロール信号の未送出を防止でき、
従って、ローラの動きとローラの動きに対応する制御結
果を一致させることができ、操作性を向上させることが
でき、更に、アップ・ダウンカウンタの計数容量を小さ
くできるようにしたものである。
〔従来の技術〕
オーディオ機器、ビジュアル機器、その他の家電製品
等の制御のためにリモートコントロールが多用されてお
り、このリモートコントロールの入力操作手段として
は、コマンダが多く用いられている。
このコマンダとしては、ボタン式のコマンダが主に用
いられている。また、ボタン式のコマンダ以外では、本
願発明の出願人の提案にかかる特願平2−114364号明細
書、特願平2−160369号明細書、特願平2−200132号明
細書に開示されるようなローラ式のコマンダがある。
上述のボタン式のコマンダの場合には、スイッチボタ
ンを押している時にのみリモートコントロール信号が送
出されるので、カーソルの移動或いは、ボリュームの調
節のようなアナログ量のコントロールは、管面表示をみ
ながら所望の位置でスイッチボタンから指を離すことで
所望の制御が可能となる。
また、上述のローラ式のコマンダの場合には、ローラ
の回転動作に対応してリモートコントロール信号が送出
されるので、ボタン式のコマンダと同様にしてカーソル
の移動或いは、アナログ量のコントロールが可能とな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、ローラ式のコマンダの場合、リモートコン
トロール信号を1回送出するのに所定の時間、例えば、
135ms程度の時間がかかり、1秒間では約8回位しかリ
モートコントロール信号を送出できないのに対し、ロー
ラの回転については特に制限されていないので、ローラ
の回転を早めた場合には、リモートコントロール信号の
送出がローラの回転に対応できなくなってしまうという
ことがあった。
例えば、ローラを上述の所定角度の2倍以上回転させ
た場合には、第1番目の回転動作に対応するリモートコ
ントロール信号が送出されている間に、第2番目以後の
回転動作に対応してリモートコントロール信号の送出を
要求する送信指令信号が出力されるものの、リモートコ
ントロール信号の送出が上述の送信指令信号に追いつけ
ないため、送信指令信号が無効にされ、この無効にされ
た送信指令信号に対応する分のリモートコントロール信
号が送出されなくなってしまうものであった。
従って、ローラの回転量に比例した数のリモートコン
トロール信号が送出されないことがあり、この場合に
は、カーソルの移動或いは、アナログ量のコントロール
がローラの回転に対応しなくなり、操作性に難点が生じ
るという問題点があった。
そこで、本願発明の出願人の提案にかかる特願平2−
200132号明細書では、送信指令信号が出力された回数を
カウンタを用いて計数し、カウント値nに対応する数の
リモートコントロール信号を送出すると共に、送出が終
了する度にカウント値nをダウンカウントする技術が開
示されている。
しかしながら、このような従来技術に於いて、一方で
はローラの回転を必要以上に高めた場合、この必要以上
に出力される送信指令信号がカウンタによって計数され
カウント値nとして保持されてしまうため、本来、不必
要である分のリモートコントロール信号までもが連続的
に送出されることになり、リモートコントロール信号の
送信に時間がかかり操作性に難点が生じるという問題点
があった。
また、このような従来技術に於いて、他方では、カウ
ンタによって計数し得る数には限界があり、上述したロ
ーラの回転を必要以上に高めた場合のように限界値を越
えて送信指令信号が出力された時には、限界値を越えて
オーバーフローした分の送信指令信号が無効にされてし
まうという問題点があった。
この問題点を解決するために、必要にして十分な数の
送信指令信号を計数すると共に、それに対応するリモー
トコントロール信号を送出し得る技術が望まれていた。
また、従来のローラ式のコマンダでは、ローラを両方
向に交互に動かすと送信要求信号が操作に応じて出力さ
れ続けることになり、カーソルが意図した位置にとまら
ないという問題点があった。
従って、この発明の目的は、操作性の向上を意図した
リモートコントロール用コマンダを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕 この発明は、ローラの回転角に応じた個数の信号を発
生する手段と、信号がアップまたはダウンの内の一方の
入力として供給されるアップ・ダウンカウンタと、信号
を発生する手段と、アップ・ダウンカウンタとの間に設
けられているスイッチング手段と、アップ・ダウンカウ
ンタの計数値が初期値であるか否かを判別し、計数値が
初期値でない時に、送信指令信号を発生する手段と、送
信指令信号に応答してリモートコントロール信号を送出
し、リモートコントロール信号を1回送出する毎に、ア
ップ・ダウンカウンタに対し、アップまたはダウンの内
の他方の入力を発生する手段と、アップ・ダウンカウン
タの計数値が所定値以上であるか否かを判別し、所定値
の時にはスイッチング手段をオフさせる手段とを備えた
構成としている。
〔作用〕
ローラの回転角に対応して信号が形成され、この信号
がアップ・ダウンカウンタのアップカウントまたはダウ
ンカウントの内の一方の入力として供給され、アップカ
ウント或いはダウンカウントがなされる。
アップ・ダウンカウンタの計数値が出力されて初期
値、例えば、零であるか否かが判別されると共に、所定
値であるか否かが判別される。
この所定値は、送出すべきリモートコントロール信号
の数であり、必要にして且つ十分な値が設定されてい
る。
計数値が初期値でなく、所定値に達しない時には、計
数値に対応する送信指令信号が出力される。
また、計数値が初期値でなく、所定値に達した時に
は、所定のカウント値がアップ・ダウンカウンタに供給
されてプリセットされ、このカウント値に対応する送信
指令信号が出力される。
送信指令信号に応答してリモートコントロール信号が
送出され、また、リモートコントロール信号を1回送出
する毎にアップ・ダウンカウンタのアップカウントまた
はダウンカウントの内の他方の入力となる信号が形成さ
れて供給され、アップ・カウント或いはダウンカウント
がなされる。
そして、カウント値が初期値、例えば、零になるま
で、送信指令信号に対応するリモートコントロール信号
が送出される。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について第1図乃至第6図
を参照して説明する。この一実施例は、テレビジョン装
置をリモートコントロールすると共に、テレビジョン装
置に設けられたマイクロコンピュータを介して他の機器
を制御するシステムにこの発明を適用したものである。
第1図は、リモートコントロール用のコマンダの構成
を示し、1がローラ部、2がローラ部1と関連して設け
られたスイッチ、例えばタクトスイッチである。ローラ
部1は、第2図A及び第2図Bに示すように、棒状のバ
ネからなる軸11によってケース10に回転自在に支持さ
れ、ケース10の上面にその周面が突出されたローラ1aを
有している。
また、ケース10には、13で示すコマンダのパワースイ
ッチが設けられている。ケース10の端面14からは、リモ
ートコントロール信号が赤外線に変調されてなる赤外線
信号Soutが送出される。第2図Cに示すように、コマン
ダに液晶等の表示部16を設け、この表示部16の表示を見
ながらローラ1aの操作を行うようにしても良い。尚、15
は、ケース10の他方の端面である。
ローラ1aは、後述するように管面表示されているメニ
ュー或いは制御要素を選択するポインテイングデバイス
としての機能と、コントロール量の入力デバイスとして
の機能を有している。
ローラ1aを下に押し込むと、補助板12を介してスイッ
チ2がオンし、スイッチ2のオン/オフに対応したパル
スSCが生成され、このパルスSCは検出回路4に供給され
る。
また、図示せずも、ローラ1aの回転に応じて検出パル
ス信号を発生する回転検出器がローラ部1に設けられて
いる。より具体的には、ロータリースイッチ、マグネッ
トとホール素子からなる磁気的な検出器、或いは発光素
子、受光素子及び回転スリット板からなる光学的な検出
器により検出パルスSA及びSBが生成される。
第3図は、ローラ1aの所定の回転量、即ち、回転角に
応じて発生する2相の検出パルスSA及びSBを示す。検出
パルスSAとSBの位相関係がローラ1aの回転方向を示して
おり、発生したパルスの個数がローラ1aの回転量を示し
ている。検出パルスSA及びSBの個数は、ローラ1aの1回
転当りで所定のもので、その周波数が回転速度に比例し
ている。
第3図に示すように、検出パルスSAの立ち上がりが、
検出パルスSBの立ち上がりより先に発生する位相関係
は、ローラ1aが第2図中矢示A方向へ回転されたことを
意味している。ローラ1aの矢示A方向への回転は、管面
においてカーソルを上方向に動かすことに対応する。
一方、検出パルスSBの立ち上がりが、検出パルスSAの
立ち上がりより先に発生する位相関係は、ローラ1aが第
2図中矢示B方向へ回転されたことを意味している。ロ
ーラ1aの矢示B方向への回転は、管面においてカーソル
を下方向に動かすことに対応する。更に、ローラ1aの回
転量は、一方の検出パルス、例えば、SAの個数を計数す
ることで検出される。上述の検出パルスSA、SBは検出回
路3に供給される。
検出回路3は、上述の検出パルスSA及びSBの立ち上が
りエッジの比較に基づいて、回転方向を検出し、検出の
タイミング毎に正極性のパルス信号P1或いはパルス信号
P2を発生する。
検出回路4は、スイッチ2のオン/オフに対応したパ
ルスSCからローラ1aが第2図中矢示C方向へ押し込まれ
たことを示す正極性のパルス信号P3を発生する。
パルス信号P1はカーソルを上方向へ移動させ或いはア
ナログ量を増加方向へ変更するもので、いわばアップ方
向への変化を示すものである。またパルス信号P2はカー
ソルを下方向へ移動させ或いはアナログ量を減少方向へ
変更するもので、いわばダウン方向への変化を示すもの
である。そしてパルス信号P3は、ローラ1aが押し込まれ
たことを示すものである。回転量は、パルス信号P1或い
はP2の個数により表現される。
前述のパワースイッチ13が押されることによって、コ
マンダはスタンバイ状態とされる。
ローラ1aの押込み操作、即ち、クリック操作をスタン
バイ状態に於いて行うと、リモートコントロール信号の
送出が可能な状態とされる。尚、このクリック操作に代
えて、ローラ1aを極めて短い時間で2度押すダブルクリ
ック操作によって、リモートコントロール信号の送出を
行えるようにしてもよい。
ローラ1aの回転操作によって検出回路3でパルス信号
P1、P2が形成され、また、ローラ1aの押込み操作によっ
て検出回路4でパルス信号P3が形成される。
パルス信号P1は回路ブロック5に供給される。このパ
ルス信号P1が上述の回路ブロック5に供給されることに
よって、カーソルを上方向へ移動させ或いはアナログ量
を増加方向へ変更するための送信指令信号S1が、例え
ば、ハイレベルとされる。
また、パルス信号P2は回路ブロック6に供給される。
このパルスP2が上述の回路ブロック6に供給されること
によって、カーソルを下方向へ移動させ或いはアナログ
量を減少方向へ変更するための送信指令信号S2が、例え
ば、ハイレベルとされる。尚、上述の回路ブロック6の
構成、作用については、回路ブロック5と同様なので、
以下の説明では回路ブロック5についてのみ説明し重複
する説明を省略する。
第1図に示されるように、回路ブロック5は、スイッ
チ回路61と、アップ・ダウンカウンタ62と、コンパレー
タ63、64と、フリップフロップ65と、インバータ66等か
ら主に構成されている。
上述の検出回路3から供給されるパルス信号P1は、ス
イッチ回路61を介してアップ・ダウンカウンタ62のアッ
プカウント端子に供給される。
アップ・ダウンカウンタ62では、上述のパルス信号P1
がアップ方向へカウントされる。そして、このカウント
値nが出力端子から、コンパレータ63、64に供給され
る。
コンパレータ64では、供給されるカウント値nと初期
値、例えば、“0"との比較がなされ、カウント値n
(“0")以外の時に、例えばハイレベルの送信指令信号
S1が形成され、このハイレベルの送信指令信号S1がリモ
コンコードエンコーダ〔以下、単にエンコーダと称す
る〕9に供給される。
エンコーダ9では、ハイレベルの送信指令信号S1が検
出されると、送信指令信号に対応する所定のフォーマッ
トのリモートコントロール信号が送信回路17に供給され
る。
送信回路17には、発光ダイオード及びその駆動アンプ
が設けられており、上述のリモートコントロール信号が
赤外線信号に変換されてテレビジョン装置に向けて送出
される。そして、送信回路17では、リモートコントロー
ル信号を送出する度に送信終了信号SE1、SE2が形成さ
れ、この送信終了信号SE1が、アップ・ダウンカウンタ6
2のダウンカウント端子に供給される。
アップ・ダウンカウンタ62では、送信終了信号SE1を
受ける度に、カウント値nに対するダウンカウントが行
われる。このアップ・ダウンカウンタ7では、上述のア
ップカウントとダウンカウントが並行して行われてお
り、ダウンカウントの後に、コンパレータ8にてカウン
ト値nが(n≠0)と判別される場合には、送信指令信
号S1が続いてエンコーダ9に供給され、上述したように
送信回路17からリモートコントロール信号が送出され
る。
コンパレータ63は、アップ・ダウンカウンタ62のカウ
ント値nをチエックするためのものである。このコンパ
レータ63では、上述のカウント値nと、予め設定されて
いる必要にして且つ十分な値の最大値MAX(図示の例で
は最大値MAX=16)との比較がなされる。そして、上述
のカウント値nが最大値MAXに達した場合には、ハイレ
ベルの最大値到達信号SMAXがアップ・ダウンカウンタ6
2のロード端子及びフリップフロップ65のセット端子に
供給される。
この一実施例では、上述の最大値MAXを、送出するリ
モートコントロール信号の数として設定されているが、
これに限定されるものではなく、例えば、画面上のウイ
ンドウの数、ボリューム・ピクチャー等のアナログ量コ
ントロールのステップ数を設定することも可能である。
フリップフロップ65では、出力信号がセットされるた
め、反転出力信号〔この明細書では負論理の記号を
“*”を付して表すものとする〕Q0*がローレベルとな
り、このローレベルの反転出力信号Q0*がスイッチ回路
61に供給される。
スイッチ回路61は、上述のローレベルの反転出力信号
Q0*によってオフとされる。
スイッチ回路61がオフすることによって、パルス信号
P1のアップ・ダウンカウンタ62への供給が遮断され、ア
ップ・ダウンカウンタ62に於けるアップカウントが停止
される。
また、アップ・ダウンカウンタ62では、上述の最大値
到達信号SMAXがロード端子に供給されると、端子67を
介して供給される所定値、例えば、3がプリセット端子
から取込まれてプリセットされる。この結果、アップ・
ダウンカウンタ62に於ける新たなカウント値nとして所
定値“3"がコンパレータ64に供給される。つまり、カウ
ント値nが最大値MAX(=16)に達した時には、カウン
ト値nが強制的に“3"にプリセットされる。これは、若
し、リモートコントロール信号を赤外線信号Soutに変換
して最大値MAX(=16)回送出すると、送出に要する時
間が長くなり過ぎることを防止するためである。
以後は、コンパレータ64、エンコーダ9、送信回路17
の経路に於いて、前述と同様の動作がなされ、所定値の
回数(=3)分のリモートコントロール信号が赤外線信
号に変換されて送出されると共に、リモートコントロー
ル信号が送出される度に形成される送信終了信号SE1、S
E2によって、カウント値n(n=3)に対するダウンカ
ウントがなされる。
上述した送信指令信号S1に基づくリモートコントロー
ル信号の送出及び送信終了信号SE1に基づくダウンカウ
ントが所定値の回数(n=3)分、繰り返されるとカウ
ント値n(n=0)となる。
カウント値nが(n=0)になると、コンパレータ64
からエンコーダ9に供給される送信指令信号S1がローレ
ベルとされ、エンコーダ9にて送信指令信号S1がローレ
ベルとして検出された段階で、送信回路17に対するリモ
ートコントロール信号の供給及び送信回路17からの赤外
線信号の送出が停止される。
この時、送信指令信号S1がインバータ66を介すること
で形成される信号S10がフリップフロップ65のリセット
端子及び回路ブロック6のアップ・ダウンカウンタ71の
リセット端子に供給されている。この信号S10はインバ
ータ66によってハイレベルとされているので、フリップ
フロップ65がリセットされて反転出力信号Q0*がハイレ
ベルとなり、スイッチ回路61がオンとされる。これによ
って、検出回路3からのパルス信号P1が、アップ・ダウ
ンカウンタ62のアップ・カウント端子へ供給可能な状態
とされる。
また、上述の信号S10は回路ブロック6のアップ・ダ
ウンカウンタ71のリセット端子に供給され、回路ブロッ
ク6のコンパレータ72から出力される送信指令信号S2が
インバータ73を介することで形成される信号S20は、回
路ブロック5のアップダウンカウンタ62のリセット端子
に供給されようになされている。
このように、回路ブロック5のアップ・ダウンカウン
タ62のリセット端子に他方の回路ブロック6からの信号
S20が供給され、回路ブロック6のアップ・ダウンカウ
ンタ71のリセット端子に他方の回路ブロック5からの信
号S10が供給されるようになされているのは、ローラ1a
が回転方向A、Bに交互に回転されるような場合に送信
指令信号S1、S2を正しく出力し、画面上に於けるカーソ
ル47の移動を正しく行わせるためである。
例えば、ローラ1aを矢示A方向に回転させている状態
に於いて、矢示A方向への回転の後に矢示B方向に回転
させ再び矢示A方向へ回転させるような操作を繰り返し
行うと、矢示B方向への回転に対応するパルス信号P2が
回路ブロック6に供給され、回路ブロック6内のアップ
・ダウンカウンタ71にてカウントされる。すると、カー
ソル47の上方向への移動が終了した後に改めてローラ1a
の回転操作をしなくとも、回路ブロック6のアップ・ダ
ウンカウンタ71に保持されているカウント値nに対応し
て出力されるリモートコントロール信号に基づいて、カ
ーソル47が下方向へ移動してしまうことになる。これは
画面上で、カーソル47が上下方向に行ったり戻ったりし
ているように表示されるので、見苦しくなる。
そこで、赤外線信号Soutの送出が全て完了し、カウン
ト値nが(n=0)となりコンパレータ64からの送信指
令信号S1がローレベルとされた段階で、ハイレベルの信
号S10が回路ブロック6のアップ・ダウンカウンタ71の
リセット端子に供給されることで、アップ・ダウンカウ
ンタ71に保持されているカウント値nがリセットされ
る。
これによって、例えば、回路ブロック5のアップ・ダ
ウンカウンタ62のカウント値nが(n=0)となった段
階で他方の回路ブロック6のアップ・ダウンカウンタ71
のカウント値nも(n=0)にリセットされることにな
り、カーソル47の移動が正確に成される。尚、上述の説
明では、回路ブロック5の動作中に於ける回路ブロック
6に保持されるカウント値nのリセットについて説明し
ているが、回路ブロック6の動作中に於ける回路ブロッ
ク5に保持されるカウント値nのリセットについても同
様である。
この一実施例の説明では、回路ブロック5からハイレ
ベルの送信信号S1が供給された場合の一連の動作につい
て説明されているが、両回路ブロック5、6から送信指
令信号S1、S2が供給されたような場合、例えば、回路ブ
ロック5からハイレベルで供給されている送信指令信号
S1に対する処理の期間中に回路ブロック6からハイレベ
ルの送信指令信号S2が供給されたような場合には、送信
指令信号S1に対する処理が終了した後に回路ブロック6
から供給される送信指令信号S2に対する処理がなされ
る。そして送信指令信号S2が受け付けられ処理されてい
る場合には、送信指令信号S2に対応する所定のフォーマ
ットのリモートコントロール信号が送信回路17に供給す
るようになされている。
この一実施例によれば、アップ・ダウンカウンタ62の
カウント値nが初期値“0"でなく最大値MAXに達しない
時には、カウント値nに対応する送信指令信号S1が出力
され、また、カウント値nが初期値“0"でなく最大値MA
Xに達した時には、所定のカウント値n(n=3)がア
ップ・ダウンカウンタ62に供給されてセットされ、この
カウント値nに対応する送信指令信号S1が出力され、カ
ウント値nが初期値“0"になるまで送信指令信号S1に対
応するリモートコントロール信号が送出されるので、ア
ップ・ダウンカウンタ62にて設定されている必要にして
且つ十分な値の最大値MAXを越えるような過剰にリモー
トコントロール信号の送信を防止でき、制御可能な範囲
〔例えば、画面上のウインドウの数、アナログ量のコン
トロールのステップ数等〕を越える無駄なリモートコン
トロール信号の送信を防止できる。
従って、アップ・ダウンカウンタ62にて設定されてい
る最大値MAXを越えるような過剰なリモートコントロー
ル信号の送信を禁止しているので、ローラ1aの回転を止
めたにもかかわらず、長時間にわたって必要以上に赤外
線信号Soutの送信状態が続くことを防止でき、操作性を
向上させることができる。
また、アップ・ダウンカウンタ62には必要にして十分
な値の最大値MAXが設定されているので、アップ・ダウ
ンカウンタ62にて設定されている最大値MAXを越えない
範囲で、計数された送信指令信号S1に対応するリモート
コントロール信号を必ず送出できる。
従って、ローラ1aの動きとローラ1aの動きに対応する
制御結果を一致させることができ、操作性を向上させる
ことができるという効果がある。
更に、アップ・ダウンカウンタ62の計数容量を小さく
できる。
また、一実施例によれば、回路ブロック5、6のアッ
プ・ダウンカウンタ62、71のリセット端子に他方の回路
ブロック5、6からの信号S10、S20が供給されるので、
ローラ1aをA、B両方向に交互に動かしても各回路ブロ
ック5、6の動作が終了した段階で他方の回路ブロック
5、6のカウント値nをリセットでき、カーソル47が画
面上の意図した所に停止しなくなることを防止できる。
第4図は、受信装置としてのテレビジョン装置の構成
を示す。
受信回路21で、赤外線信号から電気信号に変換された
リモートコントロール信号がリモコンコードデコーダ
(以下、デコーダと略称する)22に供給される。
デコーダ22では、受信されたリモートコントロール信
号が回転方向、回転量、ローラの押し込みと夫々対応す
るコード信号にデコードされる。このデコーダ22からの
コード信号がCPU23に供給される。
CPU23は、ROM24に予め格納されているプログラムに従
って、表示制御回路25、スーパーインポーズ回路26、音
発生装置51、機器内部の被制御対象29、送信回路30及び
バス出力端子31に対して制御信号を供給する。この実施
例では、被制御対象は、テレビジョン装置に関連する回
路である。
スーパーインポーズ回路26では、表示制御回路25から
のカーソル情報、表示ブロック等を示すRGB信号と入力
端子27から供給される入力RGB信号とが合成され、出力
端子28から合成画像信号が取り出される。この合成画像
信号が出力端子28に接続された図示せぬCRTデイスプレ
イに供給され表示される。
送信回路30は、赤外線信号とされたリモートコントロ
ール信号を発生するもので、他の機器、例えばVTRをリ
モートコントロールするために設けられている。
テレビジョン装置にも、ローラ部41及びスイッチ42が
設けられている。ローラ部41からの検出パルスが検出回
路43に供給され、スイッチ42からの検出信号が検出回路
44に供給される。検出回路43及び44のパルス信号が夫々
CPU23に供給される。
音発生装置51は、音発生信号S0に対応して所定の音を
発生させる。
このローラ部41、スイッチ42、検出回路43、44は、コ
マンダのローラ部1、スイッチ2、検出回路3、4に、
夫々、対応するものであり、その構成、機能は、上述の
コマンダに設けられているものと同様であり、詳細な説
明を省略する。尚、ローラ部41、スイッチ42、検出回路
43、44に対して、更に、コマンダに設けられている回路
ブロック5、6を付加してコマンダと同様の構成とする
ことも可能である。
ローラ41aは、第5図に示すように、テレビジョン装
置の前面のパネルに設けられている。21aは、受信回路2
1の受光部であり、30aが送信回路30の発光部であり、45
が映像の表示される管面であり、46がパワースイッチで
ある。発光部30aの照射方向は、任意の方向に調整可能
とされている。52はスピーカである。
上述の一実施例において、テレビジョン装置のパワー
がオンの状態で、ローラ1aを押し込むと、管面45にメニ
ュー画面が表示される。この場合、ローラ1aを極めて短
い時間で2度押す、ダブルクリック動作でメニュー画面
を出すようにしても良い。
メニュー画面は、テレビジョン装置のビデオ入力の切
り替えを指定したり、制御する機器としてテレビジョン
装置或いは外部の機器を選択したり、テレビジョン装置
のコントロールの内容を選択するために用いられる。
テレビジョン装置のコントロール内容としては、チャ
ンネル切り替え、音量調整のような日常的なコントロー
ル内容と画面の明るさ等の調整内容とが設定されてい
る。この日常的に使用するコントロール内容は、調整内
容より先にローラ1aを押し込むことで表示しても良い。
次いで、テレビジョン装置の調整について説明する。
ローラ1aでカーソル47を動かして調整内容のメニュー
を選択し、ローラ1aを押し込むと、管面45上に第6図A
に示す表示画面45Aが表される。表示画面45Aでは、制御
内容の表示とその制御量の表示とからなる表示ブロック
53a〜53gが縦に表示されたものである。
図示の例では、表示ブロック53aにはヒューコントロ
ール(制御量の範囲が−31〜+32)、表示ブロック53b
にはカラーコントロール(制御量の範囲が0〜63)、表
示ブロック53cにはブライトネスコントロール(制御量
の範囲が0〜63)、表示ブロック53dにはピクチャー
(輝度レベル)コントロール(制御量の範囲が0〜6
3)、表示ブロック53eにはシャープネスコントロール
(制御量の範囲が−31〜+32)に関する表示ブロックが
設けられ、また、表示ブロック53fには各コントロール
量を初期値に戻すリセット用の表示ブロックと、表示ブ
ロック53gには前ページに戻るための表示ブロックとが
設けられている。
一例として、ヒューコントロールを行う時には、ロー
ラ1aにより、例えば赤のカーソル47をヒューコントロー
ルの表示ブロック53aの位置に合わせる。他の表示ブロ
ック53b〜53gの背景色は、白である。そして、ローラ1a
を押し込むことでスイッチ2をオンすると、ヒューコン
トロールの機能を選択できる。この時の管面には、第6
図Bに示すように、カーソル47が点滅すると共に、ロー
ラ1aがポインティングデバイスの機能からコントロール
量入力の機能に変わったことを示すマーク48が表れる。
このカーソル47の点滅とマーク48とによりローラ1aの
機能が変わったことが一見して判明する。勿論、図示以
外の形状、色或いはマーク等でローラ1aの機能の変化を
表示しても良い。
第6図Bの表示画面45Bを見ながらローラ1aを上方
向、第2図中矢示A方向に回転させると、被制御対象29
内のヒューコントロール回路の制御端子に対して、数値
の増加する方向の制御信号が供給されると共に、表示画
面45Bの数値もその信号に伴って増大する。ローラ1aを
下方向、第2図中矢示B方向に回転させると、逆に数値
の減少する方向の制御信号が発生し、表示画面45B上の
数値も減少する。ヒューコントロール以外の調整も、同
様にしてローラ1aの操作のみでなしうる。
表示ブロック53a中、ローラ1aの回転操作によって、
斜線にて示されるカーソル47を表示ブロック53aから表
示ブロック53gまで管面45の下方向に移動させようとす
る場合、CPU23では、上述のデコーダ22からのコード信
号に基づいて表示画面45上に映出されるカーソル47を下
方向に移動させるべく制御する。
そして、前ページの表示ブロック53gをローラ1aで選
択して、ローラ1aを押し込む操作により、第6図Cに示
すように、VTRを制御するための表示画面45Cを管面45に
表示させることができる。
表示画面45Cには、再生、記録、早送り等のVTRの動作
と夫々対応した表示ブロック54a〜54gが縦に並んでお
り、ローラ1aの回転で所望の表示ブロックを選択し、ロ
ーラ1aを押し込むと、選択された動作と対応するリモー
トコントロール信号が送信回路30からVTRに対して与え
られる。また、VTRからは、動作状態を示すリターンの
信号がテレビジョン装置側に赤外線信号として送出され
る。このリターンで外部のVTRの動作状態の表示を表示
画面45Cで行なえる。
この場合、リターンがされない構成の場合には、送信
回路30からリモートコントロール信号を送出中のみ、表
示画面45Cにおいて、カーソルの色を変えたり、点滅等
の表示を行い、リモートコントロール信号の送出後は、
元の表示に戻るようになされる。
なお、以上の一実施例では、カーソルを上下方向に移
動する例について説明したが、これに限らず、ローラの
動きに応じて左右方向にカーソルが動くようにしても良
い。その場合には、管面に横方向に制御対象の表示ブロ
ックが並べられる。勿論、斜め方向へカーソルを動かす
ようにしても良い。また、CRTディスプレイを持たない
場合に対しても、第2図Cの例のように、コマンダが表
示部16を持つことで上述の実施例と同様の制御を行うこ
とができる。
そして、上述の一実施例では、カーソル47を、表示ブ
ロックの色を変えることによって表示するものとしてい
るが、これに限定されるものではなく、例えば、矢印に
て表示するようにしてもよい。
次いで、この発明の他の実施例について第7図乃至第
10図を参照して説明する。
上述の一実施例に示される技術では、第8図Cに示さ
れる赤外線信号Soutが2〜3回送出される間に、第8図
Aに示されるパルス信号P1が最大値MAX(例えばMAX=1
1)に対応する数だけ供給されてカウントされる場合は
有効である。第8図Aに示されるパルス信号P1aがカウ
ントされるタイミングで最大値MAX(=11)が検出され
てカウントアップが禁止され、第8図Bに示されるよう
に所定値(n=3)が設定される。この所定値(n=
3)が設定された後は、第8図Cに示されるようにプリ
セットされた回数(n=3)分の赤外線信号Soutが出力
されたコマンダの動作が終了される。
しかしながら、第9図Cに示される赤外線信号Soutが
1回送出される間に、第9図Aに示されるパルス信号P1
が2〜3回した出力されない状態が続くと、第9図Bに
示されるようにダウンカウントされてもアップ・ダウン
カウンタ62のカウント値nが徐々に大きくなる。そして
第9図Aに示されるパルス信号P1bの供給された後にロ
ーラ1aの回転が停止されても、この段階におけるカウン
ト値nは(n=8)が保持されているので、パルス信号
P1bの供給されるタイミング以後に、赤外線信号Soutが
8回続けて送出されることになる。
そこで、この他の実施例は、上述の一実施例の構成に
加えて、フリップフロップ65の入力端子側に、オアゲー
ト82と、タイマ回路81と、このタイマ回路81を起動させ
るためのトリガパルスPTRをパルス信号P1及び信号S10
に基づいて形成するアンドゲート82とを設けることによ
り、タイマ回路81が起動される所定時間のみアップカウ
ント可能な状態となし、この所定時間が終了した後は赤
外線信号Soutの送信が終了するまでアップカウントを禁
止することとしている。以下の説明に於いて、前述の一
実施例と共通する部分には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。
コンパレータ64から出力される送信指令信号S1が、エ
ンコーダ9と、インバータ66を介してアンドゲート82、
タイマ回路81のリセット端子、フリップフロップ65のリ
セット端子、回路ブロック6のアップ・ダウンカウンタ
71のリセット端子等に供給されている。
送信回路17からの赤外線信号Soutの送出が終了しカウ
ント値nが(n=0)とされると、送信指令信号S1がロ
ーレベルとなる。この結果、送信指令信号S1がインバー
タ66を介することによって形成される信号S10がハイレ
ベルとされ、この信号S10がフリップフロップ65のリセ
ット端子に供給される。
フリップフロップ65では出力信号がリセットされるた
め、反転出力信号Q0*がハイレベルとなり、スイッチ回
路61がオンとされる。これによって、検出回路3からの
パルス信号P1がアップ・ダウンカウンタ62のアップカウ
ント端子へ供給可能な状態とされる。
信号S10がハイレベルとされる期間に、パルス信号P1
がアンドゲート82に供給されると、このパルス信号P1は
アンドゲート82を介してタイマ回路81のトリガ入力端子
にトリガパルスPTRとして供給される。
タイマ回路81は、トリガ入力端子にトリガパルスPTR
が供給されると起動され、所定時間T経過した後に出力
端子からオアゲート83を介してフリップフロップ65のセ
ット端子にパルスPaが供給される。上述の所定時間T
は、ユーザーがローラ1aの回転を停止したのちに赤外線
信号Soutが送出されていても違和感を感じない程度の時
間、例えば、赤外線信号Soutを連続して3回送信する程
度の時間とされる。
フリップフロップ65では、上述のパルスPaがセット端
子に供給されることによって出力信号がセットされるた
め、反転出力信号Q0*がローレベルとなり、スイッチ回
路61がオフとされる。
スイッチ回路61がオフすることによって、パルス信号
P1のアップ・ダウンカウンタ62への供給が遮断され、ア
ップ・ダウンカウンタ62に於けるアップカウントが停止
される。
コンパレータ63は、前述の一実施例と全く同様の構成
・機能であり、異なる点は最大値MAX(図示の例では最
大値MAX=10とされていること)と、コンパレータ63か
ら出力される最大値到達信号SMAXがオアゲート83を介
してフリップフロップ65のセット端子に供給されること
である。
以下、この他の実施例の回路動作を第10図に示される
タイミングチャートを参照して説明する。
ローラ1aの回転に伴うアップ・ダウンカウンタ62のカ
ウント値nと赤外線信号Soutの送出の関係が第1のケー
スから第3のケースに分類されて第10図に示されてい
る。尚、以下の第1のケースから第3のケースの説明で
は、初期条件として送信指令信号S1がローレベルである
ものとしている。
第10図Aにはアップ・ダウンカウンタ62に供給される
パルス信号P1が示され、第10図Bにはアップ・ダウンカ
ウンタ62のカウント値nが示されている。そして、第10
図Cには送信指令信号S1の出力される状態が示され、第
10図Dにはリモートコントロール信号が赤外線信号Sout
に変換されて送出される状態が示されている。
また、第10図Eには送信終了信号SE1が示され、第10
図Fには最大値到達信号SMAXが示され、第10図Gには
タイマ回路81のパルスPaが示され、第10図Hにはフリッ
プフロップ65のセット端子へ入力される信号が示されて
いる。更に、第10図Iには送信終了信号SE1がインバー
タ66にて反転されて形成された信号S10が示され、第10
図Jにはフリップフロップ65の反転出力信号Q0*が示さ
れている。
以下、回路動作について各ケース毎に説明する。
(1)ケース1 このケース1は、ローラ1aの回転が比較的遅く、パル
ス信号P1の供給される間隔が赤外線信号Soutの送出に要
する時間よりも長い場合で、タイマ回路81からのパルス
Paもコンパレータ63からの最大値到達信号SMAXも出力
されない例である。
ケース1の初期の段階では送信指令信号S1がローレベ
ルとされているので、信号S10がハイレベルとされてい
る。従って、フリップフロップ65がリセットされてスイ
ッチ回路61がオンとされ、検出回路3からのパルス信号
P1がアップ・ダウンカウンタ62のアップカウント端子へ
供給可能な状態とされる。
第10図Aに示されるパルス信号P1a、P1b、P1cが入力
される度にアップ・ダウンカウンタ62では、パルス信号
P1のカウントがなされる。以後は、コンパレータ64、エ
ンコーダ9、送信回路17の経路に於いて、前述の一実施
例と同様の動作がなされ、カウント値nに基づいて形成
される送信指令信号S1に対応するリモートコントロール
信号が赤外線信号Soutに変換されて送出されると共に、
送信終了信号SE1、SE2によってカウント値nに対するダ
ウンカウントがなされる。
カウント値nが(n=0)になると、コンパレータ64
からエンコーダ9に供給される送信指令信号S1がローレ
ベルとされ、エンコーダ9にて送信指令信号S1がローレ
ベルとして検出された段階で、リモートコントロール信
号の供給が停止される。
ところで、上述のハイレエルの信号S10はアンドゲー
ト82にも供給されているため、パルス信号P1が供給され
るタイミングで、アンドゲート82からはタイマ回路81に
対しトリガパルスPTRが出力される。
しかしながら、第10図C、Iに示されるように赤外線
信号Soutの送出が終了し送信指令信号S1がローレベルに
なると信号S10がハイレベルとなる。このハイレベルの
信号S10がタイマ回路81のリセット端子に供給されるた
め、タイマ回路81はその都度リセットされる。この結
果、タイマ回路81からはパルスPaの出力されることがな
い。
(2)ケース2 このケース2は、ローラ1aの回転がケース1の時より
も早く、パルス信号P1の供給される間隔が赤外線信号So
utの送信に要する時間よりも少し短い長い場合で、タイ
マ回路81からのパルスPaが出力される例である。
ケース2の初期の段階では送信指令信号S1がローレベ
ルとされているので、信号S10がハイレベルとされてい
る。従って、フリップフロップ65がリセットされてスイ
ッチ回路61がオンとされ、検出回路3からのパルス信号
P1がアップ・ダウンカウンタ62のアップカウント端子へ
供給可能な状態とされる。
最初のパルス信号P1dの供給されるタイミングで、パ
ルス信号P1dによってアンドゲート82からタイマ回路81
に対しトリガパルスPTRが出力される。
タイマ回路81では、第10図Gに示されるようにトリガ
パルスPTRの供給されるタイミングから所定時間T経過
すると、パルスPaがオアゲート83を経てフリップフロッ
プ65のセット端子に供給される。
フリップフロップ65では、パルスPaによって出力信号
がセットされるため、スイッチ回路61がオフされる。こ
れによって、所定時間T経過後に供給されるパルス信号
P1、具体的にはP1e以降、アップ・ダウンカウンタ62へ
の供給が遮断され、アップカウントが停止される。
所定時間T内に供給されダウンカウントされた後のパ
ルス信号P1のカウント値nはアップ・ダウンカウンタ62
にて(n=4)として保持されており、以後は、コンパ
レータ64、エンコーダ9、送信回路17の経過に於いて前
述の一実施例と同様の動作がなされ、カウント値nに基
づいて形成される送信指令信号S1に対応するリモートコ
ントロール信号が赤外線信号Soutに変換されて送出され
ると共に、送信終了信号SE1、SE2によってカウント値n
に対するダウンカウントがなされる。
カウント値nが(n=0)になると、コンパレータ64
からエンコーダ9に供給される送信指令信号S1がローレ
ベルとされ、エンコーダ9にて送信指令信号S1がローレ
ベルとして検出された段階で、リモートコントロール信
号の供給が停止される。
この時、信号S10は、ハイレベルとされているので、
フリップフロップ65がリセットされてスイッチ回路61が
再びオンとされる。
これによって、検出回路3からのパルス信号P1が、ア
ップ・ダウンカウンタ62のアップカウント端子へ供給可
能な状態となる。
(3)ケース3 このケース3は、ローラ1aの回転がケース2の場合よ
りも更に早く、パルス信号P1の供給される間隔が赤外線
信号の送信に要する時間よりも遥かに短い場合で、コン
パレータ63からの最大値到達信号SMAXが出力される例
である。
ケース3の初期の段階では送信指令信号S1がローレベ
ルとされているので、信号S10がハイレベルとされてい
る。従って、フリップフロップ65がリセットされてスイ
ッチ回路61がオンとされ、検出回路3からのパルス信号
P1がアップ・ダウンカウンタ62のアップカウント端子へ
供給可能な状態となされる。
パルス信号P1に対応してアップ・ダウンカウンタ62で
はパルス信号P1のカウントがなされる。以後は、コンパ
レータ64、エンコーダ9、送信回路17の経路に於いて、
前述と同様の動作がなされ、カウント値nに基づいて形
成される送信指令信号S1に対応するリモートコントロー
ル信号が赤外線信号Soutに変換されて送出されると共
に、送信終了信号SE1、SE2によってカウント値nに対す
るダウンカウントがなされる。
そして、コンパレータ63では、上述のカウント値nが
予め設定されている最大値MAX(図示の例では最大値MAX
=10)と比較される。
第10図Aに示されるように、パルス信号P1のカウント
値nはパルス信号P1fの供給されるタイミングで最大値M
AXに達するため、このタイミングでハイレベルの最大値
到達信号SMAXがアップ・ダウンカウンタ62のロード端
子及び、オアゲート83を介してフリップフロップ65のセ
ット端子に供給される。
フリップフロップ65では、最大値到達信号SMAXによ
って出力信号がセットされるため、スイッチ回路61はオ
フされる。これによって、パルス信号P1f以降は、パル
ス信号P1のアップ・ダウンカウンタ62への供給が遮断さ
れ、アップカウントが停止される。
また、アップ・ダウンカウンタ62では、上述の最大値
到達信号SMAXがロード端子に供給されると、端子67を
介して供給される所定値“3"がプリセット端子から取込
まれ、アップ・ダウンカウンタ62に於ける新たなカウン
ト値nとして“3"がコンパレータ64に供給される。
以後は、コンパレータ8、エンコーダ9、送信回路17
の経路に於いて、前述の一実施例と同様の動作がなさ
れ、所定値nに基づいて形成されるリモートコントロー
ル信号が赤外線信号Soutに変換されて送出されると共
に、送信終了信号SE1、SE2によって、カウント値n(n
=3)に対するダウンカウントがなされる。
カウント値nが(n=0)になると、コンパレータ64
からエンコーダ9に供給される送信指令信号S1がローレ
ベルとされ、エンコーダ9にて送信指令信号S1がローレ
ベルとして検出された段階で、リモートコントロール信
号の供給が停止される。
この時、信号S10は、ハイレベルとされているので、
フリップフロップ65がリセットされてスイッチ回路61が
再びオンとされる。
これによって、検出回路3からのパルス信号P1が、ア
ップ・ダウンカウンタ7のアップカウント端子へ供給可
能な状態となる。
〔発明の効果〕 この発明にかかるリモートコントロール用コマンダ
は、アップ・ダウンカウンタの計数値が初期値でなく、
所定値に達しない時には、計数値に対応する送信指令信
号が出力され、また、計数値が初期値でなく、所定値に
達した時には、所定のカウント値がアップ・ダウンカウ
ンタに供給されてプリセットされ、このカウント値に対
応する送信指令信号が出力され、そして、カウント値が
初期値、例えば、零になるまで、送信指令信号に対応す
るリモートコントロール信号が送出されるので、アップ
・ダウンカウンタにて設定されている必要にして十分な
値の所定値を越えるような過剰なリモートコントロール
信号の送信を防止でき、制御可能な範囲〔例えば、画面
上のウインドウの数、アナログ量のコントロールのステ
ップ数等〕を越える無駄なリモートコントロール信号の
送信を防止できるという効果がある。
従って、アップ・ダウンカウンタにて設定されている
必要にして十分な値の所定値を越えるような過剰なリモ
ートコントロール信号の送信を禁止しているので、ロー
ラの回転を止めたにもかかわらず、長時間にわたって必
要以上に赤外線信号の送信状態が続くことを防止でき、
操作性を向上させることができるという効果がある。
また、アップ・ダウンカウンタには必要にして十分な
値の所定値が設定されているので、アップ・ダウンカウ
ンタにて設定されている所定値を越えない範囲で計数さ
れた送信指令信号に対応するリモートコントロール信号
を必ず送出でき、従来のようにアップ・ダウンカウンタ
のオーバーフローによるリモートコントロール信号の未
送出を防止できるという効果がある。
従って、ローラの動きとローラの動きに対応する制御
結果を一致させることができ、操作性を向上させること
ができるという効果がある。
更に、アップ・ダウンカウンタの計数容量を小さくで
きるという効果がある。
また、実施例によれば、各回路ブロックのアップ・ダ
ウンカウンタのリセット端子に他方の回路ブロックのコ
ンパレータから出力されたインバータを介した信号が供
給されるので、ローラを両方向に交互に動かしても各回
路ブロックの動作が終了した段階で他方の回路ブロック
のカウント値nをリセットでき、カーソルが画面上の意
図した位置に停止しなくなることを防止できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のコマンダの回路構成を示
すブロック図、第2図はコマンダの構成の一例及び他の
例を示す概略図、第3図はローラ部から発生する検出パ
ルスの一例の波形図、第4図はテレビジョン装置の回路
構成のブロック図、第5図はテレビジョン装置を示す略
線図、第6図は夫々、動作の説明に用いる管面表示の略
線図、第7図はこの発明の他の実施例のコマンダの回路
構成を示すブロック図、第8図及び第9図は一実施例の
コマンダの動作を示すタイミングチャート、第10図は他
の実施例のコマンダの動作を示すタイミングチャートで
ある。 図面における主要な符号の説明 1、41:ローラ部、 1a、41a:ローラ、 2、42:スイッチ、 3、4、43、44:検出回路、 9:リモコンコードエンコーダ、 61:スイッチ回路、 62、71:アップ・ダウンカウンタ、 64、63、72:コンパレータ、 17:送信回路、 S1、S2:送信指令信号、 n:カウント値、 SE1、SE2:送信終了信号、 P1、P2、P3:パルス信号、 SA、SB:検出パルス、 Q0*:反転出力信号。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−19099(JP,A) 特開 昭48−104016(JP,A) 実開 昭58−189628(JP,U) 実開 平2−14736(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H04N 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローラの回転角に応じた個数の信号を発生
    する手段と、 上記信号がアップまたはダウンの内の一方の入力として
    供給されるアップ・ダウンカウンタと、 上記信号を発生する手段と、上記アップ・ダウンカウン
    タとの間に設けられているスイッチング手段と、 上記アップ・ダウンカウンタの計数値が初期値であるか
    否かを判別し、上記計数値が初期値でない時に、送信指
    令信号を発生する手段と、 上記送信指令信号に応答してリモートコントロール信号
    を送出し、上記リモートコントロール信号を1回送出す
    る毎に、上記アップ・ダウンカウンタに対し、アップま
    たはダウンの内の他方の入力を発生する手段と、 上記アップ・ダウンカウンタの計数値が所定値以上であ
    るか否かを判別し、所定値の時には上記スイッチング手
    段をオフさせる手段とを備えてなるリモートコントロー
    ル用コマンダ。
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