JP3018197U - 簡易開封できる、加工紙及び紙袋。 - Google Patents

簡易開封できる、加工紙及び紙袋。

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JP3018197U
JP3018197U JP1994016475U JP1647594U JP3018197U JP 3018197 U JP3018197 U JP 3018197U JP 1994016475 U JP1994016475 U JP 1994016475U JP 1647594 U JP1647594 U JP 1647594U JP 3018197 U JP3018197 U JP 3018197U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】熱シール包装の開封を容易に出来ると伴にシー
ル痕跡を残す、加工紙及び紙袋に関する。 【構成】紙の抄紙時にアルキルケテンダイマーを使用
し、紙のサイズ度を24秒から56秒の範囲で、米坪5
88から73gの範囲で、かつ厚さが85ミクロンから
117ミクロンの範囲で製造された諸紙の表面に、ポリ
オレフィン系樹脂として、低(中)密度ポリエチレン1
0部に対して、エチレン−∝−オレフィン共重合体、ポ
リブタジエン、ポリブチレン、ブタジエン−スチレン共
重合体を、配合した塗布液、又は、ポリプロピレン10
部に対して、低(中)密度ポリエチレン、エチレン−∝
−オレフィン共重合体、ポリブタジエン、ポリブチレ
ン、ポリスチレン、ブタジエン−スチレン共重合体を配
合した塗布液を樹脂固形分として、米坪5g以下を塗布
積層した加工紙である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 [産業上の利用分野] 本考案は、シール痕跡を必要とする包装分野で、簡易な開封を必要とされてい る、ブリスター包装、医薬治療布、薬包、治療器具包装等の分野における、紙包 装の改良に関するものである。
【0002】 [従来の技術] 従来、この分野における紙包装において、シール痕跡が必要とされてわきたが 、紙、プラスチックの組み合わせが充分でなく、使用される加工紙が、シール開 封時に裂けてしまうものであった。又、紙が裂けない場合でも、シール強度が不 安定で、シール痕跡が不充分であると言う欠点を有している。
【0003】 [考案が解決しようとする課題] 本考案の目的は、シール痕跡を紙包装に残し、かつ、紙包装が裂けてることな く、安定シール強度で、容易で簡単に開封できるだけでなく、内容物包装時に、 シールが剥がれることなく、実用に耐える包材を提供するところにある。
【0004】 [課題を解決するための手段] 本考案者は、このような従来における、紙包の欠点を除くために、種々鋭研労 苦の結果、一般に紙の抄紙時に使用される、紙繊維の連結剤のアルキルケテンダ イマーをもちいて、抄紙後の耐水測定方法のサイズ度をもちいて、紙の抄紙基準 を規制し、かつ、アルキルケテンダイマーに対し非親和性と、親和性を共有する 、ポリオレフィン系樹脂とを組み合わせることによって、紙とポリオレフィン系 樹脂との間で一定の接着力を示すことを見いだした。 よって、考案者は、本考案の加工紙の相手側の包材として、本考案で使用した 、同系のポリオレフィン樹脂をコーテングした紙と、溶融押出ラミネートした紙 、及び、ブリスター成型シートを、熱シールを行なったところ、本考案の加工紙 にコートしたポリオレフィン樹脂は、相手側のポリオレフィン樹脂に移行し、紙 表層から剥離し、本考案の加工紙と相手側の包材とに、シール痕跡を残し、容易 かつ簡単に開封することのできることをみいだし、本考案の目的を達成しうるこ とをしり、本考案を完成するに至った。
【0006】 [実 施 例] この考案の実施例を添付図面に従って説明すると、紙の繊維1の周囲を覆うっ ている、アルキルケテンダイマー2の紙の表層に、ポリオレフィン系樹脂を溶液 法でコーティングした皮膜3からなっている。
【0007】 この考案の簡易に開封可能な、加工紙及び紙袋は、つぎのように製造される。 すなわち、1、紙の抄紙に、2、アルキルケテンダイマーを紙繊維の連結剤とし て、紙の耐水性を測定する方法の一つである、サイズ度24秒から56秒の範囲 で、1,2の米坪58gから73g範囲で、かつ、厚さが85ミクロンから11 7ミクロンの範囲で製造された紙で、好ましくは、サイズ度30±6秒で米坪6 0±2gの厚さ90±5ミクロン、あるいは、サイズ度46±6秒で米坪70± 3gの厚さ110±7ミクロンを標準とした紙がよい、この紙の表層に、3、ポ リオレフィン系樹脂として、低(中)密度ポリエチレン(ポリプロピレン)樹脂 10部に対し、軟化点と融点及び接着コントロール剤として、中密度ポリエチレ ン、 エチレン−∝−オレフィン共重合体、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポ リスチレン、ブタジエン−スチレン共重合体レジンの一種以上を1部以上5部以 下に使用し、溶剤によって溶解した溶液をコーテングし、乾燥樹脂固形分で、米 坪5g以下で積層を行なうが、好ましくは、一般用として、低密度ポリエチレン で密度0.923MI4.5を10部、エチレン−∝−オレフィン共重合体で密 度0.88MI3.6を2部、ブタジエン−スチレン共重合体で密度1.01M I5を1部。耐熱タイプとして、ポリプロピレンで密度0.91MI20を10 部、中密度ポリエチレンで密度0.940MI11を2部、エチレン−∝−ポリ オレフィン共重合体で密度0.88MI8を2部を、トルエン溶剤で樹脂分で1 0%比に配合し、65℃に加温し溶解したものを、50℃に保温しグラビヤコー ターで、米坪2g±1g固形樹脂分になるよう、コーテング.乾燥し、本考案の 加工紙を製造するのがよい、このコーテング溶液は、シール痕跡を際立たせるた めに、着色することは、自由であり、このように製造された加工紙は、単一で使 用されるのでなく、ポリエチレンコート紙、ポリエチレンラミネート紙、ポリプ ロビレンラミネート紙、プラスチックシート積層ポリエチレン,ポリプロピレン 成型ブリスター用シートと伴にしようされる。
【0008】 そこで、本考案の使用例を図面をもって説明すれば、次の通りであります。第 1図は、本考案の加工紙の断面図で、1.2.3.は、前記の通りであり、第2 図は、本考案のいち使用例の断面図で、2−1が本考案の加工紙であり、2−2 はポリエチレンラミネート紙で、4は、ポリエチレンフイルム部分。5は、クラ フト、晒、純白、上質等の諸紙であります。そこで、この2種類の紙の2−1と 2−2は、6の熱プレスでヒートシール(熱接着)され、ヒートシールの状況を 示すのが、第3図の斜面図で、斜線の部分がヒートシール部分であります。この ヒートシール部分を剥離したのが、第4図であります。第3図は、本考案の3は 、低(中)密度ポリエチレンに軟化点と融点及び接着コントロール剤の前記レジ ンを配合してあるので、6のヒートシールで、本考案の相手側包材の4のポリエ チレンフイルムを溶融することなく軟化範囲に止めた状態で、本考案の3は、溶 融し4に接着を行なう、このために4の強度は、低下することなく低温シールが 行なえることをしめしています。第4図は、本考案の3が5ミクロン以下に規制 されているために、フイルム強度が弱いため、6の熱プレス時にエッジ切れが生 じやすくなるために、剥離時に6の熱プレス無しの部分の3は、1.2.に接着 した状態を維持し、6の熱プレスをした部分は、2のアルキルケテンダイマーの 作用で、 4に接着してエッジぎれをして簡単に剥離する。
【0009】 [考案の効果] 本考案は、前記した構成を有し、EVAホットメルトコート紙のように、コー ト材がベタツク事無く、熱帯地方でも輸送中、保存中でも、紙をロール巻き、重 ね合わせをしておいても、相互密着することがなく、使用にあたっては、低温シ ールとシール痕跡が鋭利かつ鮮明にだすことができ、従来、多々発生した紙の破 れ、裂けの発生もなく、商品包装時には、必要接着性を保持したまま、開封時に は、容易かつ簡単に開封できる特徴を持つ。
【提出日】平成7年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】追加
【補正内容】
【0007】 この考案の簡易に開封可能な、加工紙及び紙袋は、つぎのように製造される。 すなわち、1、紙の抄紙時に、2、アルキルケテンダイマーを紙繊維の連結剤と して、紙の耐水性を測定する方法の一つである、サイズ度で、スイズ度24秒か ら56秒の範囲で、1,2の米坪588から73g範囲で、かつ、厚さが85ミ クロンから117ミクロンの範囲で製造された紙で、好ましくは、サイズ度30 ±6秒で米坪60±28の厚さ90±5ミクロン、あるいは、サイズ度46±6 秒で米坪70±3gの厚さ110±7ミクロンを標準とした紙がよい、この紙の 表層に、3、ポリオレフィン系樹脂として、低(中)密度ポリエチレン(ポリプ ロピレン)樹脂10部に対し、軟化点と融点及び接着コントロール剤として、中 密度ポリエチレン、エチレン−∝−オレフィン共重合体、エチレンプロピレンタ ーポリマー、ポリブタジエン、ポリブチレン、EVA、ポリスチレン、ブタヂエ ン−スチレン共重合体レジンの一種以上を1部以上5部以下で使用し、溶剤によ って溶解、又は、エマルジョン溶液及び、デスバージヨン溶液、これ等に類似し た溶液に、必要により、滑剤、アンチブロキング剤を配合した 溶液をコーテング し、乾燥樹脂固形分で、米坪5g以下で積層を行なうのが好ましく、一般用とし て、低密度ポリエチレンで密度0.923MI4.5を10部、エチレン−∝− オレフィン共重合体で密度0.88MI3.6を2部。ブタジエン−スチレンで 共重含休で密度0.91MI20を1部。耐熱タイプとして、ポリプロピレンで 密度0.91MI20を10部、中密度ポリエチレンで密度0.94MIIIを 2部、エチレン−∝−オレフィン共重合体で密度0.88MI8を2部をトルエ ン溶剤で樹脂分で10%比に配合し、65℃に加温し溶解したものを、50℃に 保温し、グラビヤコーターで、米坪2g±1g固形樹脂分に成るよう、コーテン グ、乾燥し、本考案の加工紙を製造するのがよい、このコーテング溶液は、シー ル痕跡を際立たせるために、着色することは、自由であり、このように製造され た加工紙は、単一で使用されるのでなく、ポリエチレンコート紙、ポリプロピレ ンラミネート紙、ポリエチレンラミネート紙、プラスチックシート、諸積層ポリ エチレン、諸積層ポリプロピレン成型ブリスター用シートとともに使用される。
【図面の簡単な説明】
【第1図】 断面図 本考案の加工紙 1.紙繊維 2.アルキルケテンダイマー 3.ポリオレフィン系樹脂コート皮膜
【第2図】 断面図 本考案の使用一例 2−1 本考案の加工紙部分 2−2 相手側包材部分 4.ポリエチレン(ポリコロピレン)フイルム 5.諸紙
【第3図】 斜面図 本考案の使用袋のシール状況図 斜線 シール部分
【第4図】 断面図 本考案の使用一例の開封剥離状況
図 6.熱プレス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求の項1】紙の、抄紙時に、アルキルケテンダイマ
    ーによって、紙のサイズ度を、24秒から56秒の範囲
    で、米坪58gから73gの範囲で、かつ、厚さが、8
    5ミクロンから117ミクロンの範囲で製造された諸紙
    の表面に、ポリオレフィン系樹脂配合溶液、樹脂分とし
    て米坪5g以下を塗布した加工紙。 【請求の項2】請求の項1のポリオレフィン系樹脂とし
    て、低(中)密度ポリエチレン10部に対して、エチレ
    ン−∝−オレフィン共重合体、ポリブタジエン、ポリブ
    チレン、ポリスチレン、ブタジエン−スチレン共重合体
    を、1部以上5部以下に配合した溶解液を塗布液として
    使用した物。 【請求の項2】請求の項1のポリオレフィン系樹脂とし
    て、ポリプロピレン10部に対して、低(中)密度ポリ
    エチレン、エチレン−∝−オレフィン共重合体、ポリブ
    タジエン、ポリブチレン、ポリスチレン、ブタジエン−
    スチレン共重合体を、1部以上5部以下に配合した溶解
    液を塗布液として使用した物。
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